JP2541997B2 - 活性エネルギ−線による硬化方法 - Google Patents

活性エネルギ−線による硬化方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、活性エネルギー線による硬化性化合物の硬
化方法に関する。さらに詳しくは硬化速度に優れ、基板
への密着性能、折曲げ強度に優れ、かつ耐候性能に優れ
た硬化塗膜を与える活性エネルギー線による硬化性化合
物の硬化方法に関する。
[従来の技術] 金属、プラスチック、木材、合板、紙などのコーテイ
ングに用いられる硬化性化合物を、電子線を始めとする
放射線や紫外線などの活性エネルギー線の照射により硬
化させる方法は既に知られている。一般にこのような活
性エネルギー線の照射によつて硬化し塗膜を形成する材
料として、多くの提案がなされているが、その代表的な
ものとしては、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、ビ
ニリデン基、などを有する化合物が挙げられ、特に最近
では不飽和ポリエステル系、および不飽和ウレタン系樹
脂などを主成分とした硬化性化合物が多用されている。
これらの硬化性化合物に活性エネルギー線を照射する
際、通常、室温のまま特に硬化性化合物の温度を制御せ
ずに行つていたが、硬化性化合物の硬化速度を高めるた
めに、種々の方法が提案されている。
例えば、特開昭50−56425号公報には、光硬化性塗料
を酸素濃度3容量%以下の不活性ガス雰囲気下で光を照
射して硬化させることを特徴とする、高速硬化性で、平
滑な硬化表面を与えかつ欠陥のすくない硬化塗膜を形成
する方法が記載されている。
更に、ピンホールの発生防止および変形の防止のため
に、紫外線硬化型塗料の塗布に際して、被塗装物および
/または該塗料を塗布前に加熱し、塗布し、塗布後急冷
して塗料を固定化し、次いで、紫外線を照射する方法が
特開昭54−8868号公報に記載されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、これまで提案された種々の活性エネルギー線
硬化性組成物は、一般にこれらを金属、プラスチツク、
木材、合板、紙などの被塗装体に塗装し活性エネルギー
線によつて硬化させた場合、硬化後の塗膜の密着性が劣
り、更に加工のための折曲げなどによつて塗膜にクラツ
クが発生しやすいという欠点を有していた。これは、活
性エネルギー線の照射によつて硬化性化合物が瞬間的に
硬化するため、硬化後の塗膜に内部応力が発生するため
と推察される。
上記特開昭50−56425号公報に記載された方法は、上
記欠点に加えて硬化速度を速めるという点では効果を有
するものの照射雰囲気を不活性ガスで置換する必要があ
り、装置が複雑化するという問題がある。加えて、硬化
後の塗膜の耐候性能においても十分満足できるものが得
られるには至つていない。
また、上記特開昭54−8868号公報に記載された方法は
ピンホールの発生防止という点では効果があるものの硬
化後の塗膜の耐候性能においては満足すべきものが得ら
れないという欠点を有する。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、硬化性化合物を活性エネルギー
線を照射することにより硬化する際に、硬化物のガラス
転移温度が40℃〜200℃の範囲内にある硬化性化合物の
同温度より10℃低い温度から同温度より10℃高い温度の
範囲内に該硬化性化合物を保持することを特徴とする硬
化性化合物の硬化方法、を提供するものである。
本発明において、ガラス転移温度は硬化性化合物の硬
化物(以下、単に「硬化物」という)が非晶性物質の場
合または硬化物が結晶性物質であつても、部分的に非晶
性である場合に適用される。
本発明において、ガラス転移温度は硬化物の非晶性物
質部の膨張率、熱含量、屈折率、拡散係数、誘電率、弾
性率等の諸特性の温度係数を測定した場合に、それら諸
特性の温度係数の変曲点として定義される温度である。
硬化物のガラス転移温度は上記の温度係数を測定するこ
とによつて得ることができるが、簡便には、硬化物の有
する弾性率の温度依存性の測定によつて得られる損失正
接が極大値を示す温度、もしくは示差走査型熱量分析法
で硬化物の比熱の温度依存性の測定によつて得られる比
熱が変曲点を示す温度等を用いることができる。
本発明を適用することのできる硬化性化合物として
は、その硬化物のガラス転移温度が40〜200℃の範囲内
にあるものが挙げられる。
本発明においては、硬化性化合物を硬化させる際に前
記ガラス転移温度より10℃低い温度から10℃高い温度範
囲(以下、この温度範囲を「特定温度」という)に硬化
性化合物を保持しながら活性エネルギー線を照射するこ
とが必要である。
ここで、ガラス転移温度より10℃を超えて低い温度で
は、硬化物の耐候性が充分ではなくなり、一方、ガラス
転移温度より10℃を超えて高い温度では、硬化性化合物
を塗膜とした場合、塗膜が流動性が増し膜厚の制御が困
難となるという問題が生じる。
なお、本発明において、硬化物とは、硬化前の硬化性
化合物に対する良溶剤で硬化物を抽出した場合、抽出分
率が20重量%以下であるものを意味する。
硬化性化合物に活性エネルギー線を照射して硬化させ
る際に、該硬化性化合物を特定温度に保つ方法として
は、(1)あらかじめ該硬化性化合物等または該硬化性
化合物を塗布した被塗装体を特定温度に管理された恒温
槽の中に置き温度平衡に到達せしめた後に取り出し、速
やかに活性エネルギー線を照射し硬化させる方法、
(2)該硬化性化合物または該硬化性化合物を塗布した
被塗装体を加熱および冷却装置を備えた平板状およびま
たはロール状の熱浴に接触させることによつて該硬化性
化合物または該硬化性化合物を塗布した被塗装体の温度
を特定温度に到達せしめたのち活性エネルギー線を照射
して硬化させる方法、(3)活性エネルギー線の照射雰
囲気を特定温度にコントロールされた恒温の気体、例え
ば窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガ
スおよび/または空気で置換し、活性エネルギー線照射
時に該硬化性化合物等または該硬化性化合物を塗布した
被塗装体の温度を特定温度範囲に至らしめる方法等が挙
げられるが、必ずしもこれらの方法に限定されるもので
はない。
本発明の方法を適用することができる硬化性化合物と
しては、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、アリル
基、ビニリデン基等の活性エネルギー線感応基を有する
プレポリマーおよび低分子化合物を挙げることができ
る。
前記活性エネルギー線感応基を有する低分子化合物と
しては、常圧下で150℃以上の沸点を有する単官能もし
くは多官能性の(メタ)アクリレート化合物およびビニ
ル化合物等を挙げることができ、以下のものを例示する
ことができる。
多官能性化合物:2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシプロピルアクリレート、テトラヒドロフル
フリルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、エ
チルジエチレングリコールアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ジ
シクロペンタジエンアクリレート、ポリエチレングリコ
ールアクリレート、ポリプロピレングリコールアクリレ
ート、メチルトリエチレングリコールアクリレート、ジ
エチルアミノエチルアクリレート、7−アミノ−3,7−
ジメチルオクチルアクリレート等のアクリル系化合物、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレート、ポリプロピレングリコールメ
タクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート等
のメタクリル系化合物、ビニルピロリドン、ビニルフエ
ノール、アクリルアミド、酢酸ビニル、ビニルエーテ
ル、スチレン および一般式: [ここで、R1は水素原子またはメチル基であり、R2は水
素原子またはメチル基であり、R3はC1〜C8のアルキル基
またはC1〜C12のアルキル基を有するアルキルフエニル
基であり、nは1〜12の整数である]で表わされる化合
物。
多官能性化合物:トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、エチレングリコールジアクリレート、テトラエチ
レングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコー
ルジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペン
チルグリコールジアクリレート、ポリエステルジアクリ
レート、ジアリルアジペート、ジアリルフタレート、ト
リアリルイソシアヌレート。
また、前記活性エネルギー線感応基を有するプレポリ
マーとしては、ウレタン変性(メタ)アクリレート、ポ
リエステル変性(メタ)アクリレート、エポキシ変性
(メタ)アクリレート、アルキド変性(メタ)アクリレ
ート等を挙げることができる。
本発明において、これらの硬化性化合物は1種または
2種以上を併用することができ、2種以上を併用する場
合にはその混合物の硬化物のガラス転移温度を適用す
る。
さらに、後記する添加剤等を含む場合には、硬化性化
合物と添加剤との混合物のガラス転移温度を適用する。
本発明の方法は特に活性エネルギー線感応性基を有す
るプレポリマーおよび活性エネルギー線感応性基を有す
る化合物から選ばれる少なくとも一種の化合物であっ
て、その硬化物のガラス転移温度が40〜200℃程度の硬
化性組成物に好適に適用することができ、この硬化性
は、必要に応じて活性エネルギー線重合開始剤、活性エ
ネルギー線増感剤、活性エネルギー線吸収剤、酸化防止
剤、重合禁止剤、有機および無機顔料、可塑剤、界面活
性剤およびその他の添加剤等を含んでいてもよい。
本発明において用いられる活性エネルギー線として
は、紫外線を始めとして、電子線、γ線、中性子線、β
線、X線等を例示することができるが、特に活性エネル
ギー線の制御および活性エネルギー線照射装置の製造工
程への導入の容易さ等の点から紫外線または電子線を用
いることが好ましい。
活性エネルギー線が紫外線である場合には、硬化性化
合物等に光重合開始剤を併用することが好ましく、光重
合開始剤としては、 2,2′−ジメトキシ−2−フエニルアセトフエノン、
アセトフエノン、ベンゾフエノン、キサントン、フルオ
レノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノ
ン、トリフエニルアミン、カルバゾール、3−メチルア
セトフエノン、4−クロロベンゾフエノン、4,4′−ジ
メトキシベンゾフエノン、4,4′−ジアミノベンゾフエ
ノン、ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテル、
ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケター
ル、1−(4−イソプロピルフエニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フエニルプロパン−1−オン、チオキ
サントン系化合物等があげられる。
これらの光重合開始剤は1種または2種以上を組合わ
せて用いられる。
合成例1 温度計、攪拌器および還流冷却管を備えたフラスコ
に、4,4′−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート2
37.3g、ジブチルスズジラウレート0.5gおよびメチルエ
チルケトンとシクロヘキサノンの混合溶媒(容量比50:5
0)550gを仕込んだ。これらの混合物を60℃に加温した
のち、滴下ロートより、系の温度が上昇しない様に注意
しながら、ポリブチレンアジペート(日本ポリウレタン
社製ニッポラン4009)222.4g、ポリオキシエチレンビス
フエノールAエーテル(日本油脂社製DA−350F)173.8
g、ビスフエノールAのプロピレンオキサイド付加物の
アクリル酸付加物(共栄社油脂社製エポキシエステル30
02A、49.4g2−ヒドロキシエチルアクリレート9.6g、4
価アルコール化合物(旭電化社製アデカクオドロール)
6.1gおよびメチルエチルケトンとシクロヘキサノンの混
合溶媒(容量比50:50)500gを均一に混合したものを滴
下し、滴下終了後、60℃で8時間反応させて、硬化性プ
レポリマー(1)とメチルエチルケトンとシクロヘキサ
ノンとの混合物(重量比40:60)を得た。このものにつ
いて赤外吸収スペクトルにより系中にイソシアネート基
が残存していないことを確認した。
合成例2 温度計、攪拌器および還流冷却管を備えたフラスコ
に、トルエンジイソシアネート345gおよびジブチルスズ
ジラウレート0.5gを仕込んだ。これらの混合物を60℃に
加温したのち、滴下ロートより、系の温度が上昇しない
様に注意しながら、ポリテトラメチレングリコール(三
菱化成社製PTMG 1000)、661.0gエチレングリコール4
1.0gおよびヒドロキシエチルアクリレート153.4gを均一
に混合したものを滴下した。さらに合成系の粘度を下げ
る目的でビニルピロリドン133.3gを系に加えた。滴下終
了後、60℃で8時間反応させて、硬化性プレポリマー
(2)のビニルピロリドン混合物(重量比90:10)を
得、このものについて、赤外吸収スペクトルにより系中
にイソシアネート基が残存していないことを確認した。
合成例3 温度計、攪拌器および還流冷却管を備えたフラスコ
に、トルエンジイソシアネート120.6g、ジブチルスズジ
ラウレート0.5gおよび希釈モノマーとしてイソボロニル
アクリレート158.4gを加えた。
これらの混合物を60℃に加温したのち、滴下ロートよ
り、系の温度が上昇しない様に注意しながら、ポリテト
ラメチレングリコール(三菱化成社製PTMG 3000)103
9.3gおよび2−ヒドロキシエチルアクリレート40.2gを
希釈モノマーであるイソボロニルアクリレート200gに溶
解、均一混合したものを滴下した。滴下終了後、60℃で
8時間反応させて、硬化性プレポリマー(3)とイソボ
ロニルアクリレートとの混合物(重量比77:23)を得
た。このものについての赤外吸収スペクトルにより系中
にイソシアネート基が存在していないことを確認した。
[実施例1〜6、比較例1〜3] 合成例1、2および3に示す方法で合成した活性エネ
ルギー線感応基を有する硬化性プレポリマー(1)、
(2)および(3)にそれぞれ必要に応じて活性エネル
ギー線感応基を有する化合物、光重合開始剤、光増感剤
を表1に示す割合で配合し、硬化性組成物(A)、
(B)および(C)を得た。
これらの硬化性組成物(A)、(B)および(C)を
それぞれテフロンシート上にキヤストし、溶剤を含むも
のについては減圧下であらかじめ十分に脱溶剤した後、
各硬化性樹脂組成物を室温に保持しながら、それぞれ紫
外線または電子線の照射を行ない各組成物を硬化させ
た。このようにして得た各組成物(A)、(B)および
(C)の硬化塗膜をテフロンシート上から剥離し、自動
粘弾性測定装置(東洋ボールドウイン社製)を用いて各
組成物の硬化塗膜の損失正接の温度依存性を測定した。
測定条件は、歪周波数35Hz、昇温速度2℃/分である。
各組成物(A)、(B)および(C)の硬化塗膜の損失
正接が極大値を示す温度をガラス転移温度とし、表1に
示した。
次いで、上記と同様にしてテフロンシート上およびに
ポリエステルフイルム(東レ(株)製 ルミラー75ミク
ロン厚)上に硬化性組成物(A)、(B)および(C)
をキヤストし、溶剤を含むものについては減圧下であら
かじめ十分に脱溶剤し、膜厚50ミクロンの未硬化塗膜を
作製した。ついで、それぞれ表2に示す様に照射時の各
キヤストフイルムの温度を変えてそれぞれ紫外線または
電子線の照射を行ない各組成物を硬化させた。次にあら
かじめ実施例1〜6および比較例1〜3についての各キ
ヤストフイルムは紫外線、電子線等の活性エネルギー線
照射雰囲気の温度と同一の温度雰囲気に置き各キヤスト
フイルムの温度と活性エネルギー線照射雰囲気の温度が
十分に熱平衡に達していることを白金抵抗体で確認した
後、活性エネルギー線を照射した。また、硬化性組成物
(A)、(B)および(C)についてそれぞれ活性エネ
ルギー線照射時のキヤストフイルムの温度を変化させ
た。
この様にして表2に示すように、実施例1〜6、比較
例1〜3に相当する硬化塗膜を得た。
[試験例] 実施例1〜6および比較例1〜3でテフロンシート上
に作製したこれらの硬化塗膜については、該硬化塗膜を
テフロンシートから剥離した後、ASTM D750−55Tに準
じてウェザオメーターによる耐候性試験を行なつた。す
なわち、スプレーによる水噴霧を6時間毎に1時間づつ
繰り返し100時間後に重合硬化塗膜をとりだし、重合硬
化塗膜の着色劣化の度合いをそれぞれ比較した。著しく
黄変着色しているものを不適(×)、黄変の着色の程度
が軽微なものを適(○)と評価して、表2にその評価結
果を示した。
また耐候性試験前後の硬化塗膜の引張弾性率をJIS
K−7113に準じて測定し、耐候性試験前後での引張弾性
率の変化が20%未満であるものを耐候性良とし、20%以
上であるものを耐候性不良として表2に示した。
さらにポリエステルフイルム上で作製した硬化塗膜に
ついては、基板への密着性の良否を判定するためJIS
K−5400に準じて碁盤目試験を行なつた。碁盤目試験の
結果は、100個のクロスハツチのうち一つでも剥離した
ものを基盤密着性不良とし、まつたく剥離を示さなかつ
たものを基盤密着性良として表2に示した。また、実施
例1〜6、比較例1〜3で得られた硬化塗膜について表
面タツクの有無を試験し、表2にその評価結果を示し
た。
[発明の効果] 本発明は下記の効果を有するものである。
1. 本発明の硬化方法によれば、耐候性能に優れた硬化
塗膜を得ることができる。
2. 本発明の硬化方法によれば、基板への密着性能に優
れた硬化塗膜を得ることができる。
3. 本発明の硬化方法によれば、優れた硬化速度を実現
することができる。
4. 本発明の硬化方法によれば、活性エネルギー線照射
時に発生する余剰の熱エネルギーを利用することができ
エネルギーコストを低減することができる。
5. 本発明の硬化方法は光フアイバーのコーテイング材
の硬化、磁気記録媒体の磁気記録層の硬化などに好適に
用いることができる。
フロントページの続き (72)発明者 松村 喜雄 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本 合成ゴム株式会社内 (72)発明者 ロバート イー.アンセル アメリカ合衆国イリノイ州ホフマン イ ーステイツ,カルドウエル レーン 1440 (56)参考文献 特開 昭51−66323(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬化性化合物を活性エネルギー線を照射す
    ることにより硬化する際に、硬化物のガラス転移温度が
    40〜200℃の範囲内にある硬化性化合物の同温度より10
    ℃低い温度から同温度より10℃高い温度の範囲内に該硬
    化性化合物を保持することを特徴とする硬化性化合物の
    硬化方法。
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