JP2541705Y2 - 金属製屋根の接合構造 - Google Patents

金属製屋根の接合構造

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JP2541705Y2 JP1986200307U JP20030786U JP2541705Y2 JP 2541705 Y2 JP2541705 Y2 JP 2541705Y2 JP 1986200307 U JP1986200307 U JP 1986200307U JP 20030786 U JP20030786 U JP 20030786U JP 2541705 Y2 JP2541705 Y2 JP 2541705Y2
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孝夫 松島
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、カラー鉄板などの溝板を敷設して構成する
金属製屋根の接合構造に係り、特にスガ漏れ防止に威力
を発揮するものとして、多雪地帯に普及している立平
葺、或いは蟻掛葺の金属製屋根において、溝板間の接合
部の強度及び水密性を高めた接合構造に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、多雪地帯における金属製屋根にあっては、屋根
の軒先にできるつららや氷堤により融雪水が堰止められ
て下方に流下せず、屋根材である溝板の接合部から内方
に漏水することがあり、これを一般にスガ漏れと称して
いる。
このスガ漏れ防止に威力を発揮する屋根構造として、
隣接し合う溝板の接合部に脱水糸を介在させたうえ、巻
馳構成にして水密性を高めた立平葺、或いは溝板の中央
部にリブを付けると共に、前記と同様の巻馳構成により
接合部の水密性を高めた蟻掛葺等の金属製屋根が普及し
ている。
ここに、従来のこの種金属製屋根の一例を第7図、第
8図を参照して説明する。
1は溝板で、この溝板1はカラー鉄板などの長尺な金
属製面材からなり、長手方向の一側部に起立状の立ち上
がり部2、水平部3及び垂下状の垂下部4からなる接合
部5を形成し、水平部3の裏面に脱水糸6を接着剤7で
固定してある。
また、溝板1の他側部に、起立状の立ち上がり部8と
水平状の係合部9を形成し、この係合部9の端部を延長
して上側に折り返すと共に、立ち上がり部8の外側に沿
わせて垂下状に折り返した折り返し部10を形成し、さら
に、この折り返し部10の端部を外側に折り曲げて取付部
11を設け被接合部12を形成してある。
そして、図示のように溝板1は、取付部11を野地板13
にアスファルトルーフィングなどの下葺材14を介在させ
て、釘やネジなどの締結具により固定してある。
次に、この溝板1の被接合部12に、隣接させる溝板1a
の接合部5aを嵌挿し、接合部5aの垂下部4aを折り曲げ
て、被接合部12の係合部9を当接させている。続いて、
この当接させた係合部9と垂下部4aとを水平部3aに密着
させ、これらを垂下状に折りまげながら馳締めを行って
脱水糸6を介在させた、いわゆる立ち馳部16を形成して
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来の立ち馳部16は、脱水糸6を介在させること
により、水密性を保つことを目的としている。
しかし、この脱水糸6は石綿などの糸材で形成され、
馳締めの際、糸材が切れるなどの損傷を受け水密性を保
持できない欠点が生じることがある。
また、溝板1,1a,…はカラー鉄板などの金属製面材で
あるから、温度変化により熱伸縮するものである。
しかし、この溝板1,1a,…は、締結具15により野地板1
3に固定する構成であるから、前記熱伸縮に対応するこ
とができず、隣接し合う溝板1,1a,…は、その接合部5a
と被接合部12との間に形成される立ち馳部16の損傷が生
じ、これがため漏水の原因となっている。
さらに、上記脱水糸6を接着剤7により接合部5の水
平部3の裏面に取付ける構成であるから、施工時この接
合部5を被接合部12に嵌挿させる際、脱水糸6が動いた
り、外れるなどして、立ち馳部16が中心部に介在させて
馳締めを行うことが難しくなり、水密性を保つことがで
きない欠点が生じる。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記欠点に鑑み創作されたもので、金属製
屋根を構成する隣接し合う各溝板の接合部を強固な接合
構造とすると共に、各溝板の熱伸縮を許容し得る接合部
に構成することと相俟って、完璧な水密性を保つように
創作した金属製屋根の接合構造の提供を目的とするもの
である。
この目的を達成するために、本考案は、一側部に立ち
上がり部、水平部及び垂下部からなる接合部を形成し、
他側部に立ち上がり部及び水平部からなる被接合部を形
成した金属製面材の溝板と、長手方向に沿う横長状の長
孔を複数備える平らな基端部、立ち上がり部及び水平係
止部からなり、この水平係止部の表・裏の両面又は一面
にコーキング材、シーリング材等の充填材を貼着した長
尺の可動通し吊子とを構成し、各長孔を介して野地板に
固定した前記可動通し吊子の立ち上がり部と水平係止部
を間に挟んで可動通し吊子を連続に介在し、一方の溝板
の接合部を他方の被接合部に被嵌し、これら垂直部と水
平部及び水平係止部とを一体的に折り曲げて立ち馳部を
形成してなることを特徴とするものである。
〔作用〕
一方の溝板を下葺材に設置する際、その他側に形成し
た被接合部の立ち上がり部と水平部を、下葺材に固定し
た長尺の可動通し吊子の立ち上がり部の一側と水平係止
部の下側に当てがう。次に、前記長尺の可動通し吊子を
間に挟んで隣接させる溝板の接合部を前記溝板の被接合
部に被嵌させると共に、接合部の垂下部を被接合部の水
平部の側に折り曲げたうえ、これらをさらに一体に巻き
込むように折り曲げて立ち馳部を形成する。
そして、前記立ち馳部において、長尺の可動通し吊子
の水平係止部の側面に装着された充填材が溝板の接合部
の水平部によって挟圧され、各溝板の接合部と被接合部
間の水密性に完璧に保持されると共に、長尺の可動通し
吊子により各溝板の接合部が強固に支持され、且つ接合
部における熱伸縮が許容される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図乃至第5図は本考案に係る金属製屋根の接合構
造を示す第1実施例である。
図において、20は溝板で、この溝板20には前記従来例
と同様にカラー鉄板などの金属製面材で、その長手方向
一側部に、順に起立状の立ち上がり部21、外側に水平に
延びる水平部22、さらに垂下部23を夫々形成している。
また、溝板20の他側部を上方に起立させて、順に前記
立ち上がり部21より若干低い同形状の立ち上がり部31を
形成し、且つ前記水平部22より幅狭な水平に延びる水平
部32を夫々形成してなる被接合部33を構成してある。
このような構成の接合部24と被接合部33とを両側部に
形成した溝板20は、他雪地帯に使用されている立平葺の
溝板を改良したものである。さらに、第1図において、
この溝板20の上面に一条乃至複数条の中間リブ25を立設
して、いわゆる蟻掛葺構成の溝板形状に変更することが
できるものである。
第2図に示す40は上記被接合部33と接合部24の間に使
用する長尺の可動通し吊子である。この可動通し吊子40
はステンレス鋼板などの横長状の金属薄板で形成され、
その基端部41に釘ネジなどの締結具42で下葺材14及び野
地板13に取付ける長孔43が長手方向に沿って複数穿って
ある。
また、この長尺の可動通し吊子40の基端部41の端縁
は、立ち上がり部44を設け、その上端に水平係止部45を
形成している。さらに水平係止部45の上面にはコーキン
グ材、シーリング材等の充填材46を貼着している。
次に、溝板20を使用して構成する金属製屋根Aについ
て第3図乃至第5図を参照して説明する。
まず、野地板13に配した下葺材14上に溝板20と長尺の
可動通し吊子40の敷設位置を決める、いわゆる墨出しを
行って溝板20を下葺材14上に配する。
そして、この溝板20の被接合部33側に長尺の可動通し
吊子40,40,…を配し、その長孔43に釘打ちなどの締結具
15を通して打ち込み、可動通し吊子40,40,…の立ち上が
り部44の側面と水平係止部45の下面に溝板20の被接合部
33の立ち上がり部31と水平部32を沿わせる。
続いて、この溝板20の被接合部33の隣接させる溝板20
aの接合部24を被させている。つまり、溝板20aの立ち上
がり部21の下端を長尺の可動通し吊子40,40,…の基端部
41に重合させ、且つ接合部24の水平部22を可動通り吊子
40,40,…の水平係止部45に被覆させる。
そして、接合部24の垂下部23を被接合部33の水平部32
側に折り曲げて、この垂下部23と水平部32を一体的に密
着させ、これを第4図、第5図に示すように順次折り曲
げて立ち馳部47を形成し、金属製屋根Aを構成するもの
である。
次に、第6図を参照して第2実施例につき説明する。
同図に示す金属製屋根Bは、基本的には上記金属製屋根
Aと同じ構成であるが、長尺可動通し吊子40の水平係止
部45の上下両側面にコーキング材、シーリング材等の充
填材46,46aを装着する。このように、長尺の可動通し吊
子40の水平係止部45の上面だけでなく、下面にも充填材
46を装着しておくと、立ち馳部47を形成した際における
溝板接合部の水密性は一層確実になる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案に係る金属製屋根の接合
構造によると、水平係止部の上下両面または片面にシー
リング材、コーキング材等の充填材を装着した長尺の可
動通し吊子を間に挟んで一方の溝板の接合部を他方の溝
板の被接合部に被嵌したうえ、接合部の水平部に被接合
部の垂下部を一体に巻き込むように折り曲げて立ち馳部
を形成しているので、この立ち馳部を折り曲げ形成する
際、充填材が従来の脱水糸のごとくずれ動いたり、破損
することがない。よって、溝板面の水密性は完璧に保た
れて、屋根の軒先にできるつららや氷堤により堰止めら
れる融雪水が溝板の接合部から内部に漏水する、いわゆ
るスガ漏れを防止することができる。
さらに、本考案は長尺の可動通し吊子を用いて各溝板
の接合部を下葺材に固定するように設けたので、この可
動通し吊子を介して溝板は温度変化に対応して自在に熱
伸縮することができ、よって立ち馳部に無理な力が作用
せず、漏水の原因となる立ち馳部の損傷が生じない。し
かも、可動通し吊子は、長尺であるため、立ち馳部の全
長に至って介在でき、溝板の接合部の支持強度が一段と
向上する。しかも、充填材は可動通し吊子の水平係止部
の両面又は片面に装着するので、従来のごとく凹状部の
底に接着剤により脱水糸を固着するものに比べて、その
装着作業も容易であり、この点において施工性が向上す
るなど効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の金属製屋根の第1実施例を
示し、第1図は一部破断斜視図、第2図は長尺の可動通
し吊子の斜視図、第3図、第4図、第5図は隣合う接合
部において、立ち馳部の折り曲げ成形順序を示す断面
図、第6図は第2実施例に係る溝板の接合構造の断面
図、第7図、第8図は従来の金属製屋根における立ち馳
部の成形順序を示す断面図である。 20,20a,26,26a……溝板、21,31……立ち上がり部、22,3
2……水平部、23……垂下部、24……接合部、30,38……
突条部、40……長尺の可動通し吊子、44……立ち上がり
部、45……水平係止部、46……充填材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側部に立ち上がり部、水平部及び垂下部
    からなる接合部を形成し、他側部に立ち上がり部及び水
    平部からなる被接合部を形成した金属製面材の溝板と、
    長手方向に沿う横長状の長孔を複数備える平らな基端
    部、立ち上がり部及び水平係止部からなり、この水平係
    止部の表・裏の両面又は一面にコーキング材、シーリン
    グ材等の充填材を貼着した長尺の可動通し吊子とを構成
    し、各長孔を介して野地板に固定した前記可動通し吊子
    の立ち上がり部と水平係止部を間に挟んで可動通し吊子
    を連続に介在し、一方の溝板の接合部を他方の被接合部
    に被嵌し、これら垂直部と水平部及び水平係止部とを一
    体的に折り曲げて立ち馳部を形成してなることを特徴と
    する金属製屋根の接合構造。
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