JP2541441Y2 - アンテナの取付け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は無線機器に使用されるアンテナの取付け装置
に関する。

（ロ）従来の技術 一般にアンテナの取付け装置は第３図、第４図に示す
ようにアンテナ本体（１）の基端部には、第１通孔
（３）を有した板状端子（２）が設けられ、該板状端子
（２）をキャビネット（４）内部に設けたアンテナ取付
けボス（５）と、前記板状端子（２）の第１通孔（３）
と同様に第２通孔（７）を有したプリント基板（６）の
銅箔（８）部分とで挾持し、ネジ（９）を第２通孔
（７）、第１通孔（３）を通して該アンテナ取付けボス
（５）に螺合させることによって前記アンテナ本体
（１）をキャビネット（４）に対して取付けるように
し、前記プリント基板（６）は別のプリント基板（図示
せず）に対しリード線（10）で接続させていた。

（ハ）考案が解決しようとする課題 上述したようなアンテナの取付け装置では、アンテナ
本体（１）の板状端子（２）に対し、プリント基板
（６）の銅箔（８）が接する状態で取付けられて、アン
テナ本体（１）が受けた信号をプリント基板（６）の銅
箔（８）を介し、リード線（10）で別のプリント基板
（図示せず）に加え、又、別のプリント基板（図示せ
ず）よりリード線（10）を介してプリント基板（６）の
銅箔（８）より供給された信号をアンテナ本体（１）は
送信するようにしていた。しかし、アンテナ取付けボス
（５）とネジ（９）との螺合が外部振動等により緩む
と、第１通孔（３）、第２通孔（７）とネジ（９）との
間に遊び等が生じプリント基板（６）の銅箔（８）と板
状端子（２）との接触が確保されなくなり、接触不良を
生じることがあった。本考案は斯かる課題を解決し、ネ
ジ（９）が多少緩んでも接触不良を生じないアンテナの
取付け装置を提供する。

（ニ）課題を解決するための手段 本考案のアンテナの取付け装置は、アンテナの基端部
に形成し、第１ネジ孔を有する板状端子と、キャビネッ
ト内に設けたアンテナ取付けボスと、第２図ネジ孔を設
けると共に、両面に施した銅箔を短絡したプリント基板
と、前記第１ネジ孔、第２ネジ孔及びアンテナ取付けボ
スに螺合するネジとを備え、構成したものである。

（ホ）作用 本考案のアンテナの取付け装置はアンテナの基端部に
形成した板状端子を、キャビネット内に設けたアンテナ
取付けボスと、両面に銅箔を施し、スリーホールを介し
て両面の銅箔を接続させてあるプリント基板とで挟み、
プリント基板の第２ネジ孔、板状端子の第１ネジ孔、ア
ンテナ取付けボスの順にネジを螺合させ、プリント基板
とアンテナ取付けボスとで板状端子を挾持して、アンテ
ナの取付けを行なうようにしたものである。

（ヘ）実施例 本考案のアンテナの取付け装置の一実施例を第１図、
第２図を用いて説明する。（11）はアンテナ本体で基板
部に一体形成された板状端子（12）を有し、該板状端子
（12）には、第１ネジ孔（13）が設けられている。（1
4）はキャビネット（15）内部に設けられたアンテナ取
付けボス、（16）は両面に銅箔（17）を施し、スルーホ
ール（18）を介して両面の銅箔（17）を短絡させたプリ
ント基板であり、前記板状端子（12）の第１ネジ孔（1
3）と同じような径の第２ネジ孔（19）を有している。
（20）は第１ネジ孔（13）、第２ネジ孔（19）及びアン
テナ取付けボス（14）に螺合するネジ、（21）はリード
線でプリント基板（16）にハンダ付けにより接続させ、
別のプリント基板（図示せず）とプリント基板（16）と
を電気的接続させている。

以上の構成部品を用いたアンテナの取付け装置による
アンテナの取付けについて次の説明する。アンテナ本体
（11）の板状端子（12）をキャビネット（15）内のアン
テナ取付けボス（14）と、プリント基板（16）とで挟
み、ネジ（20）をプリント基板（16）の第２ネジ孔（1
9）に螺入し、そして該第２ネジ孔（19）より板状端子
（12）の第１ネジ孔（13）にも螺入させ、アンテナ取付
けボス（14）に螺合させていくと、アンテナ本体（11）
の板状端子（12）はアンテナ取付けボス（14）とプリン
ト基板（16）との間に挾持される。斯かる状態において
板状端子（12）はプリント基板（16）の下面の銅箔（1
7）に直接接触した状態になると共に、プリント基板（1
6）の上面の銅箔（17）にはネジ（20）の頭部が接触し
ていることにより、該ネジ（20）を介して接触してい
る。（ネジ（20）は第１ネジ孔（13）で板状端子（12）
に接触している。）そのため、プリント基板（16）の上
面の銅箔（17）にハンダ付けされたリード線（21）は板
状端子（12）と電気的接続された状態となり、アンテナ
本体（11）は板状端子（12）−プリント基板（16）−リ
ード線（21）を介して、別のプリント基板（図示せず）
上の送受信部分に電気的に接続される。

このような取付け方を行なうことにより、ネジ（20）
は、スルーホールのプリント基板（16）の第２ネジ孔
（19）、及び板状端子（12）の第１ネジ孔（13）内の壁
面に接触し、係止されているためアンテナ取付けボス
（14）よりあまり、緩まなくなった。さらに万が一、ネ
ジ（20）がアンテナ取付けボス（14）より緩んだとして
もプリント基板（16）の上面の銅箔（17）に接する頭部
を有するネジ（20）を介し板状端子（12）とリード線
（21）とが電気的に接続されるか、またはプリント基板
（16）の下面の銅箔（17）と板状端子（12）が直接接触
することにより該板状端子（12）とリード線（21）とが
電気的に接続される状態になるため、アンテナ本体（1
1）はプリント基板（16）の銅箔（17）に常に電気的に
接続されていることになり、リード線（21）を介し別の
プリント基板（図示せず）との電気的接続が確保される
ようになった。

（ト）考案の効果 本考案のアンテナ取付け装置は、アンテナの基端部に
形成されている板状端子を両面に互いに短絡された銅箔
が施されているプリント基板とアンテナ取付けボスとの
間に配置させてネジにて螺合させるようにしただけでな
く、アンテナの基端部に第１ネジ孔を、アンテナ取付け
ボスにネジ孔を、そしてプリント基板にも第２のネジ孔
を形成し、これらの全てのネジ孔にネジを螺合させるよ
うに構成したことを特徴とするものであり、本考案は、
アンテナの取付け固定を強固且つ確実に行うことが出来
るという効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のアンテナの取付け装置の一実施例を示
した正面図、第２図は第１図でのＡ−Ａ′間の断面図、
第３図は従来のアンテナの取付け装置を示した正面図、
第４図は第３図でのＢ−Ｂ′間の断面図である。 主な図番の説明 （11）……アンテナ本体、（12）……板状端子、（13）
……第１ネジ孔、（16）……プリント基板、（17）……
銅箔、（19）……第２ネジ孔。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】アンテナの基端部に設けられていると共に
   第１ネジ孔が形成されている板状端子と、キャビネット
   内に設けられていると共にネジ孔が形成されているアン
   テナ取付けボスと、両面に施された銅箔が短絡されてい
   ると共に第２ネジ孔が形成されているプリント基板と、
   前記第１ネジ孔、第２ネジ孔及び前記アンテナ取付けボ
   スに形成されているネジ孔に螺合されるネジとを備え、
   前記板状端子を前記プリント基板とアンテナ取付けボス
   との間に配置すると共に前記ネジを前記第１ネジ孔、第
   ２ネジ孔及び前記アンテナ取付けボスに形成されている
   ネジ孔に螺合させることによりアンテナを取付けるよう
   にしたことを特徴とするアンテナの取付け装置。