JP2541171Y2 - 光学式エンコ―ダ - Google Patents

光学式エンコ―ダ

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JP2541171Y2
JP2541171Y2 JP1991040656U JP4065691U JP2541171Y2 JP 2541171 Y2 JP2541171 Y2 JP 2541171Y2 JP 1991040656 U JP1991040656 U JP 1991040656U JP 4065691 U JP4065691 U JP 4065691U JP 2541171 Y2 JP2541171 Y2 JP 2541171Y2
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弥生 高向
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は符号板に2列に透光スリ
ットが形成された光学式エンコ―ダの互換性の向上に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】モータの回転を検出する位相変調型の光
学式エンコーダとしては、例えば特公平4−533号公
報に記載されたものがあった。これを従来エンコーダと
する。従来エンコーダは、符号板に2列に透光スリット
が形成され、2列の透光スリットのスリット数の差はモ
ータの歯数と同数になっている。透光スリットには光が
照射され、各スリット列毎に透光スリットの通過光を検
出するフォトダイオードアレイが配置されている。2つ
のフォトダイオードアレイからは位相変調型の検出信号
が得られる。従来エンコーダでは、2つのフォトダイオ
ードアレイから得られた検出信号の位相差がモータのロ
ータとステータの歯の位相差そのものになる。例えば、
モータのロータとステータの歯の位相が一致していると
きは、2つのフォトダイオードアレイから得られた検出
信号の位相差は0になる。従って、2つのフォトダイオ
ードアレイから得られる検出信号の位相差をもとにモー
タのロータとステータの歯の位相差を検出し、検出した
位相差をもとにモータのコイルを転流するタイミングを
検出する。しかし、従来エンコーダでは次の問題点があ
った。モータのコイルを一定の励磁状態にしてロータの
回転位置を固定したときに、エンコーダ側で検出される
位相差は、本来は一定であるべきである。例えば、モー
タのロータとステータの歯の位相が一致するようにコイ
ルを励磁したときに、エンコーダ側で検出される位相差
は0であるべきである。ところが、符号板の偏心誤差、
センサの取付位置の誤差等の機械的誤差が原因となっ
て、コイルを一定の励磁状態にしても、エンコーダ側で
検出される位相差はまちまちの値になる。このため、エ
ンコーダを交換する毎に位相差をモータのドライバに設
定しなければならず、エンコーダに互換性がないという
問題点があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上述した問題
点を解決するためになされたものであり、位相差調整手
段によりモータのロータとステータの歯の位相差と2列
の透光スリットから得られた2つの検出信号の位相差と
の関係を一義的に定めることによって、機械的誤差が生
じていても正しく転流のタイミングを検出でき、互換性
のある光学式エンコーダを実現することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、符号板がモー
タと連結されていて、この符号板には2列に透光スリッ
トが形成されていて、2列の透光スリットのスリット数
の差は前記モータの歯数と同数になっていて、透光スリ
ットに光が照射され、各スリット列毎に透光スリットの
通過光を検出するセンサが設けられていて、これら2つ
のセンサから得られる位相変調型の検出信号の位相差を
もとにモータのロータとステータの歯の位相差を検出
し、検出した位相差をもとにモータの転流制御に用いる
信号を得る光学式エンコーダにおいて、前記検出信号の
位相をシフトし、2つの検出信号の位相差を調整する位
相差調整手段を具備し、モータのロータとステータの歯
の位相差の変化に応じて前記2つの検出信号の位相差が
変化し、前記位相差調整手段はモータのロータとステー
タの歯の位相差と2つの検出信号の位相差との関係を一
義的に定めることを特徴とする光学式エンコーダであ
る。
【0005】
【0006】
【実施例】以下、図面により本考案を説明する。図1は
本考案にかかる光学式エンコ―ダの一実施例の構成図で
ある。図1において、1はモ―タ、2はモ―タ1ととも
に回転する円板形状の符号板、3,4は符号板2の円周
方向に沿って一定ピッチで配列された位置検出用の透光
スリット、5はスリット3,4のさらに外側に形成され
た原点検出用の透光スリット、6,7はLED、8およ
び9はLED6および7の出射光を収束してスリット3
および4,5に当てるレンズである。10および11は
透光スリット3および4の通過光を検出するフォトダイ
オ―ドアレイ(以下、PDAとする)である。PDA1
0と11は、例えば8個のフォトダイオ―ドからなる。
フォトダイオ―ド8個分の幅は、透光スリット10,1
1の1ピッチ分に相当している。12は回転位置の原点
に配置されていて、透光スリット5の通過光を検出する
原点検出用のPDAである。13,14はPDA10,
11の検出信号を処理する信号処理回路である。信号処
理回路13および14において、131,141はPD
A10,11の各フォトダイオ―ド毎に設けられたスイ
ッチ、132,142はシフトクロックのタイミングで
スイッチ131,141を順次に閉じて各フォトダイオ
―ドの検出信号を走査するシフトレジスタ、133,1
43は走査した検出信号を増幅して階段状の波形信号θ
SG0 ,θSG1 を得るアンプである。144はPDA12
の出力から原点検出信号を得るアンプである。
【0007】15は本考案の特徴とするところの位相差
調整手段であり、モ―タ1のコイルを一定の励磁状態に
して回転位置を固定したときに、波形信号θSG0 とθSG
1 の位相差を一定値にするものである。位相差調整手段
15の具体的構成例を図2に示す。図2において、Rは
可変抵抗、R 1,R 2は抵抗、Cはコンデンサ、U1,
U2はアンプ、JP1,JP2はジャンパ端子である。
この回路で、アンプU1で構成される回路は、可変抵抗
Rの抵抗値に応じて−180°〜0°の範囲で信号の位
相をシフトする。位相のシフト分φは次式で与えられ
る。 φ=−2arctanωRC ω:角速度,R:抵抗Rの抵抗値,C:コンデンサCの
静電容量 アンプU2で構成される回路は、信号の位相を+180
°だけシフトする。シフトしたい位相量に応じて、アン
プU1で構成される回路と、アンプU2で構成される回
路を選択的に用いて、波形信号θSG0 の位相をシフトし
てθSG0 ′にする。
【0008】図1へもどり、16,17は信号θSG0
′,θSG1 の低周波成分を抽出するロ―パスフィルタ
(以下、LPFとする)、18,19は抽出した信号を
波形整形するコンパレ―タ、20は波形整形した2つの
信号の位相差を計測する位相差カウンタ、21はコンパ
レ―タ19で波形整形した信号の周期を計測する周期カ
ウンタである。位相差カウンタ20の計測値をもとにモ
―タの転流角が検出されて転流制御が行なわれる。ま
た、周期カウンタ21の計測値をもとに、検出信号の周
期の変動分が検出され、この変動分を積算してモ―タの
回転位置が求められる。
【0009】このように構成した光学式エンコ―ダの動
作を説明する。PDA10,11の各フォトダイオ―ド
は、透光スリット3,4を介して受けたLED6,7の
光量に応じた電流を出力する。図3および図4は透光ス
リット3とPDA10、および、透光スリット4とPD
A11が重なった状態の一例を示した図である。図の斜
線部分が透光スリットの透光部分である。1〜8は各フ
ォトダイオ―ドの番号である。信号処理回路13は、ス
イッチを4個ずつオンにして、図3のa 1,a 2,a 3
に示すようにフォトダイオ―ドの出力を4個ずつ取り出
す。取り出した出力はアンプ133によって和がとられ
るため、アンプ133の出力は取り出しタイミングに応
じて階段状に変化する波形となる。同様に、信号処理回
路14は、図4のb 1,b 2,b 3に示すようにフォト
ダイオ―ドの出力を4個ずつ取り出す。ここで、b 1,
b 2,b 3の取り出しタイミングは、a 1,a 2,a 3
の取り出しタイミングと同期している。このようなエン
コ―ダで、モ―タのコイルを一定の励磁状態にしてロ―
タの回転位置を固定したとき、例えばロ―タをステ―タ
と歯の位相が一致する回転位置に固定したときは、本来
は、波形信号θSG0 とθSG1 の位相が一定になるはずで
ある。ところが、符号板の偏心誤差、PDAの取り付け
位置のずれ等が原因となって、図5に示すように、位相
差Δφにばらつきが生じる。位相差調整手段15は、波
形信号θSG0 の位相をシフトして位相差Δφを0にす
る。ここで、位相差調整手段15には次の手順で位相シ
フト量を設定する。まず、モ―タのコイルを一定の励磁
状態にしてロ―タとステ―タの歯の位相を一致させ、こ
の状態で波形信号θSG0 とθSG1 の位相差Δφを測定す
る。測定の結果、Δφ<0であればJP1をショ―ト
し、Δφ≧0であればJP2をショ―トする。次に、θ
SG0 とθSG0 ′の波形をモニタしながらΔφ=0になる
ように可変抵抗Rの抵抗値を調整する。全てのエンコ―
ダにこのような調整を行なえば、モ―タのロ―タとステ
―タの歯の位相を一致させたときに位相差Δφは0にな
り、エンコ―ダに互換性をもたせられる。
【0010】なお、位相差調整手段15は、位相差Δφ
を0以外の値に調整してもよい。すなわち、モ―タのコ
イルを一定の励磁状態にしたときにロ―タとステ―タの
歯の間に生じる位相ずれφ0 に対して、位相差調整手段
15によって調整される位相差Δφが一義的に決められ
ていれば、その値自体は何でもよい。
【0011】
【考案の効果】本考案によれば、位相差調整手段により
モータのロータとステータの歯の位相差と2列の透光ス
リットから得られた2つの検出信号の位相差との関係を
一義的に定めている。このため、モータのコイルを一定
の励磁状態にしたときにエンコーダ側で得られる位相差
は一定になる。例えば、モータのロータとステータの歯
の位相が一致するようにコイルを励磁したときに、エン
コーダ側で検出される位相差は0になる。従って、符号
板の偏心誤差、センサの取付位置の誤差等の機械的誤差
が生じていても正しく転流のタイミングを検出できる。
これにより、エンコーダに互換性をもたせることがで
き、エンコーダが故障して新しいものに交換した場合で
も、わざわざドライバに位相差の設定を行う必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の構成図である。
【図2】位相差調整手段の具体的構成例を示した図であ
る。
【図3】図1のエンコ―ダの動作説明図である。
【図4】図1のエンコ―ダの動作説明図である。
【図5】図1のエンコ―ダの動作説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−84115(JP,A) 特公 平6−7060(JP,B2) 特公 平4−533(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号板がモータと連結されていて、この
    符号板には2列に透光スリットが形成されていて、2列
    の透光スリットのスリット数の差は前記モータの歯数と
    同数になっていて、透光スリットに光が照射され、各ス
    リット列毎に透光スリットの通過光を検出するセンサが
    設けられていて、これら2つのセンサから得られる位相
    変調型の検出信号の位相差をもとにモータのロータとス
    テータの歯の位相差を検出し、検出した位相差をもとに
    モータの転流制御に用いる信号を得る光学式エンコーダ
    において、前記検出信号の位相をシフトし、2つの検出信号の位相
    差を調整する位相差調整手段を具備し、モータのロータ
    とステータの歯の位相差の変化に応じて前記2つの検出
    信号の位相差が変化し、前記位相差調整手段はモータの
    ロータとステータの歯の位相差と2つの検出信号の位相
    差との関係を一義的に定めることを特徴とする光学式エ
    ンコーダ。
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JPH067060B2 (ja) * 1986-02-14 1994-01-26 フアナツク株式会社 位相差補正付位置検出器
JPS6484115A (en) * 1987-09-28 1989-03-29 Yaskawa Denki Seisakusho Kk Signal detecting circuit

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