JP2541155B2 - フィルタコネクタ - Google Patents

フィルタコネクタ

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JP2541155B2
JP2541155B2 JP6152438A JP15243894A JP2541155B2 JP 2541155 B2 JP2541155 B2 JP 2541155B2 JP 6152438 A JP6152438 A JP 6152438A JP 15243894 A JP15243894 A JP 15243894A JP 2541155 B2 JP2541155 B2 JP 2541155B2
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back shell
shell
filter element
pins
filter
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隆明 大井
巌 福谷
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フィルタコネクタに
関するもので、特に、アース側のインピーダンスをより
小さくするための改良およびフィルタエレメントの収容
態様の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フィルタコネクタには、種々
の形式・設計のものがあり、それらはフィルタコネクタ
が用いられる場面に応じて変更されていた。
【0003】たとえば、図7に示すフィルタコネクタ
は、基板(図示せず)の端縁部などに、図示のような立
てた姿勢で取付けられる。そのため、L形アングル1
が、金属製ケース2の両端部にボルト3およびナット4
によって取付けられる。L形アングル1の水平部分に設
けられた透孔5が、このフィルタコネクタを基板に取付
ける際に用いられる。
【0004】上述した金属製ケース2は、別々に用意さ
れたフロントシェル6とバックシェル7とを組合わせる
ことにより構成される。すなわち、フロントシェル6と
バックシェル7とは、図9または図10に示す方法によ
って互いに固定される。図9では、ボルト3(図7)が
通る穴16において、たとえばフロントシェル6側の材
質をかしめることによって、フロントシェル6とバック
シェル7とが固定される。図10では、たとえばフロン
トシェル6側に形成された爪17をバックシェル7側に
折曲げることによって、フロントシェル6とバックシェ
ル7とが固定される。
【0005】このような金属製ケース2の内部には、図
8に示すように、複数のピン8が配置される。ピン8
は、その一方端が端子部9を構成し、その他方端が相手
側のコネクタ(図示せず)との電気的接触部10を構成
するものである。今述べているフィルタコネクタは、電
気的接触部10がフロントシェル6内において突出す
る、いわゆる雄型であり、そのため、フロントシェル6
には、開口11が形成されている。相手方のコネクタ
は、いわゆる雌型であり、その電気的接触部は、フロン
トシェル6の開口11から挿入され、図示したフィルタ
コネクタの電気的接触部10と接触する。
【0006】各ピン8は、金属製ケース2内に配置され
た絶縁性のフロントインサート12およびバックインサ
ート13によって保持される。そして、フロントインサ
ート12とバックインサート13との間の空間には、筒
形のフィルタエレメント14が、各ピン8を貫通させた
状態で配置される。フィルタエレメント14は、たとえ
ば、円筒コンデンサ、LCフィルタなどであり、その内
周面上にある電極がピン8と電気的に接続され、その外
周面上にある電極がアース板15に電気的に接続され
る。これらの接続には、はんだ付けが用いられる。アー
ス板15は、バックシェル7にはんだ付けされ、それに
よって電気的に接続されるとともに機械的に固定され
る。
【0007】なお、図7に示すように、各ピン8の端子
部9は、下方へ折曲げられている。これは、水平に配置
された基板の穴にそのまま挿入され、電気的に接続され
るようにするためである。また、図10では、真っ直ぐ
の端子部9が図示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した図示の従来例
においては、図9および図10に示すように、フロント
シェル6とバックシェル7との電気的接続は、互いの接
触にだけ依存していることになるので、接触抵抗が生
じ、特にフロントシェル6側からアースをとる場合、イ
ンピーダンスが増すという問題点がある。
【0009】また、上述した従来例においては、比較的
多数の部品点数を必要とするという問題点もある。
【0010】また、アース板15とバックシェル7ある
いはフィルタエレメント14とのはんだ付け、フィルタ
エレメント14とピン8とのはんだ付けは、比較的煩雑
な作業を伴なう。
【0011】そこで、この発明の目的は、アース側のイ
ンピーダンスを極めて小さくでき、また、バックシェル
にアース板としての役割と持たせるとともに、バックシ
ェルにフィルタエレメントを容易にはんだ付けできるよ
うにした、フィルタコネクタを提供しようとすることで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、一方端が端
子部を構成し他方端が相手側のコネクタとの電気的接触
部を構成する複数のピンが、端子部側に位置しかつ端子
部を貫通させて外部に導出するバックシェルと電気的接
触部側に位置するフロントシェルとに分割される導電性
表面を有するケース内において絶縁性インサートを介し
て保持されており、前記ケース内には、さらに、前記ピ
ンを貫通させた状態で保持される筒形の複数のフィルタ
エレメントが配置され、当該フィルタエレメントの内周
面上にある電極が前記ピンと電気的に接続され、フィル
タエレメントの外周面上にある電極がアース接続される
ように前記バックシェルに電気的に接続された、フィル
タコネクタに向けられるものであって、上述した技術的
課題を解決するため、次のような構成を備えることを特
徴としている。
【0013】まず、前記絶縁性インサートは、前記フロ
ントシェルと前記バックシェルとによって挟持されると
ともに位置決めされる。この絶縁性インサートは、前記
複数のピンの各前記電気的接触部をそれぞれ受入れるた
めの両端が開放された複数のピン受け穴を有する。前記
複数のピンは前記絶縁性インサートによって一体に位置
決めされる。
【0014】また、前記バックシェルには、前記複数の
ピンをそれぞれ貫通させる複数の貫通孔が設けられる。
他方、前記フロントシェルには、前記バックシェルの前
記貫通孔が設けられた壁の両端面をそれぞれ覆うカバー
壁が設けられる。
【0015】また、前記フィルタエレメントは、その一
方端にフランジを形成していて、その他方端が各前記貫
通孔内に収容されながら前記フランジが前記バックシェ
ルの内表面に当接することによって、その外側に向く端
面が前記バックシェルの外表面と面一またはほぼ面一に
なる状態に位置決めされる。
【0016】さらに、前記フロントシェルの前記カバー
壁と前記バックシェルとが互いに重なる部分を位置させ
る平面より前記ピンの前記端子部側に、前記フィルタエ
レメントの少なくとも一部が位置していて、前記フロン
トシェルと前記バックシェルとの電気的接続、前記フィ
ルタエレメントの外周面上の電極と各前記貫通孔の周縁
部との電気的接続および前記フィルタエレメントの内周
面上の電極と各前記ピンとの電気的接続が、一度のはん
だディップにより同時に達成されるようにしている。
【0017】
【発明の作用効果】この発明によれば、フィルタエレメ
ントがバックシェルの貫通孔内に収容され、フィルタエ
レメントの外周面上の電極がバックシェルとはんだ付け
されるので、バックシェルに、アース板としての機能を
持たせることができる。そのため、別にアース板を用い
る場合に比べて、インピーダンスを極めて小さくするこ
とができる。
【0018】また、バックシェルは、フロントシェルと
はんだ付けされて互いに固定されるので、バックシェル
とフロントシェルとの間では確実な電気的導通状態が得
られ、当該フィルタコネクタのアースをフロントシェル
側から取る場合であっても、フロントシェルとバックシ
ェルとの間の接触抵抗によりインピーダンスが増すこと
を防止できる。
【0019】また、ピンが絶縁性インサートによって位
置決めされ、絶縁性インサートがフロントシェルとバッ
クシェルとの挾持によって位置決めされるので、ピンに
位置ずれが生じ得ない。また、ピンは、フィルタエレメ
ントを介してバックシェルによっても保持されているの
で、バックシェルに、従来のバックインサート(図7〜
図10における「13」で示した要素)としての機能も
持たせることができる。
【0020】このように、ピンが適正に位置決めされて
いると、相手側のコネクタとの着脱操作を円滑に行なう
ことができるとともに、ピンの位置ずれに起因するフィ
ルタコネクタの各部の破損を防止することができる。
【0021】また、部品点数は、アース板およびバック
インサートが省略された分だけ削減されることができ
る。
【0022】また、バックシェルとフロントシェルとが
合わせられて絶縁性インサートを挾持するので、強度が
高められ、外部応力によるフィルタエレメントの破損を
防止することができる。
【0023】また、複数のピンは、絶縁性インサートに
保持された状態で一体に取扱うことができるので、フィ
ルタコネクタの組立作業が容易になる。
【0024】また、フロントシェルのカバー壁とバック
シェルとが互いに重なる部分を位置させる平面よりピン
の端子部側に、フィルタエレメントの少なくとも一部が
位置しているので、フロントシェルとバックシェルとの
はんだ付け、フィルタエレメントの外周面上の電極と各
貫通孔の周縁部とのはんだ付けおよびフィルタエレメン
トの内周面上の電極と各ピンとのはんだ付けを、不要な
部分にはんだを付着させることなく、一度のはんだディ
ップにより同時に達成することができる。
【0025】また、上述のようにはんだディップが適用
されても、フィルタエレメントの外側に向く端面がバッ
クシェルの外表面と面一またはほぼ面一であるため、次
のような問題に遭遇することはない。
【0026】すなわち、もし、フィルタエレメントの外
側に向く端面がバックシェルの外表面より奥にあり、凹
部を形成する場合には、はんだディップの際、この凹部
にはんだが埋まり、ピンとバックシェルとが短絡される
可能性があるが、この発明によれば、これを確実に防止
することができる。
【0027】また、フィルタエレメントの外側に向く端
面とバックシェルの外表面とが面一またはほぼ面一であ
るので、フィルタエレメントの機械的強度も高めること
ができる。なぜなら、もし、フィルタエレメントの外側
に向く端面がバックシェルの外表面より突出して位置し
ていると、ピンに対して外側から加わる力でピンが曲げ
られたとき、フィルタエレメントを破損するおそれがあ
るが、この発明によれば、これを防止することができ
る。
【0028】
【実施例】この発明の一実施例によるフィルタコネクタ
21が図1ないし図5に示されている。
【0029】完成されたとき図1に示すような構造とな
るフィルタコネクタ21は、図5に示すような部品で構
成される。すなわち、金属製ケース22は、フロントシ
ェル23とバックシェル24とに分割される。そして、
金属製ケース22内には、樹脂などからなる絶縁性のイ
ンサート26と、金属薄板を打ち抜いて形成したピン2
7と、たとえば円筒コンデンサのようなフィルタエレメ
ント28とが挿入される。インサート26は、フロント
シェル23とバックシェル24とによって挾持される。
なお、図5には、ピン27およびフィルタエレメント2
8がそれぞれ1個ずつしか図示されていないが、この実
施例によって得ようとするフィルタコネクタ21は、そ
れぞれ25個のピン27およびフィルタエレメント28
を備える。
【0030】フロントシェル23は、金属薄板からプレ
ス成形により一体に形成される。その比較的広い面をな
すフランジプレート29の一方側には、筒状部30が形
成される。筒状部30の端面は、開口31とされる。フ
ランジプレート29の他方側には、4個の係止片32お
よび2個のカバー壁33が形成される。これらカバー壁
33には、それぞれ2個ずつ洗浄用透孔34が設けられ
る。また、フランジプレート29の両端部には、それぞ
れ、ロック用穴35が設けられる。
【0031】インサート26は、フロントシェル23の
筒状部30内に受入れられる突出部36と、このときフ
ランジプレート29に係合する張出部37とを備える。
張出部37には、前述の洗浄用透孔34の位置に対応し
て、切欠段部37aが形成される。そして、張出部37
から突出部36までを貫通して、複数個のピン受け穴3
8が2列に配列されて設けられる。これらピン受け穴3
8は、その両端において開放されている。
【0032】ピン27は、その一方端が端子部39を構
成し、他方端が相手側のコネクタとの電気的接触部40
を構成するものである。今述べているフィルタコネクタ
21は、いわゆる雌型のコネクタであるので、相手方の
雄型のコネクタの電気的接触部を受入れるために、この
電気的接触部40は二又に分かれたフォーク状とされ
る。このフォーク状の電気的接触部40が、図2に示す
ようにピン受け穴38内に挿入される。このようにピン
27がピン受け穴38に挿入されたとき、ピン27がイ
ンサート26から容易に脱落しないようになっている。
【0033】フィルタエレメント28は、前述したよう
に円筒コンデンサであっても、LCフィルタであっても
よい。このフィルタエレメント28は、全体として、円
筒形のような筒形をなしており、その一方端には、フラ
ンジ41が形成されている。このようなフィルタエレメ
ント28には、その内周面上と外周面上とにそれぞれ電
極が形成されている。前述のピン27の端子部39は、
このフィルタエレメント28内を貫通する。
【0034】バックシェル24は、たとえば亜鉛合金ま
たはアルミニウム合金などの金属からダイカストにより
製造される。そのため、比較的厚みを有している。この
バックシェル24の両端部42には、フロントシェル2
3のロック用穴35に対応するロック用穴43が設けら
れる。このロック用穴43は、好ましくは、ねじ穴とさ
れる。端部42には、さらに、垂直方向に張り出すブラ
ケット部44が形成される。このブラケット部44に
は、当該フィルタコネクタ21を適宜の基板に取付ける
際に用いる透孔45が設けられる。また、端部42に
は、フロントシェル23の係止片32が嵌合する切欠4
6が形成される。なお、切欠46および係止片32は特
に設けられなくてもよい。
【0035】バックシェル24の両端部42間を連結す
るように、連結壁47が形成される。この連結壁47の
両側部には、ブラケット部44と連結壁47との間に隙
間49が形成されるように、立上がり壁48が端部42
から延びて形成される。
【0036】連結壁47の上端面および下端面には、前
述のフロントシェル23のカバー壁33を位置決めする
段部50が形成されている。
【0037】連結壁47には、また、前述のピン受け穴
38の位置に対応して、円形の複数の貫通孔51が設け
られる。これら貫通孔51の大きさは、前述のフィルタ
エレメント28の端部を受入れることができるように選
ばれている。貫通孔51にフィルタエレメント28が挿
入されたとき、フィルタエレメント28のフランジ41
が貫通孔51の周縁部に当接して、フィルタエレメント
28が位置決めされる。
【0038】以上述べたフロントシェル23、バックシ
ェル24、インサート26、複数のピン27および複数
のフィルタエレメント28が、図1ないし図4に示すよ
うに組立てられる。すなわち、フロントシェル23およ
びバックシェル24が用意され、バックシェル24の各
貫通孔51内にフィルタエレメント28を収容するとと
もに、インサート26を介して保持された各ピン27を
各フィルタエレメント28に貫通させた状態とし、フロ
ントシェル23とバックシェル24とが、インサート2
6を挟んで合わされる。これによって、図4によく示さ
れているように、フロントシェル23のカバー壁33と
バックシェル24とが互いに重なる部分を位置させる平
面(破線71で示す。)よりピン27の端子部39側
に、フィルタエレメント28の少なくとも一部が位置し
ている。また、この状態において、同じく図4によく示
されているように、洗浄用透孔34に連通する空間53
がバックシェル24とインサート26との間に形成され
ている。
【0039】次いで、上述した各部品を相互に接続する
ため、はんだ付けが実行される。その後、真っ直ぐの状
態で用意されていたピン27は、その端子部39の適当
な箇所で直角に折曲げられる。
【0040】主として図2を参照して、上述のはんだ付
け工程について説明する。はんだ付け工程は、1回のは
んだディップによって、はんだ付けを所望する箇所すべ
てが同時にはんだ付けされるように実施される。この場
合、図2に想像線で示すように、ブラケット部44を受
入れるような容器状のマスク52を用いるのが好まし
い。マスク52は、前述のブラケット部44と連結壁4
7との間の隙間49内に入り込み、図2において、フロ
ントシェル23のカバー壁33の下端縁より上の位置に
まで達するように配置される。マスク52は、ブラケッ
ト部44の透孔45がはんだにより埋まることを防止す
るために用いられるものであり、そのため、はんだディ
ップされるとき、マスク52内にはんだが流れ込まない
程度にまで、このフィルタコネクタ21をはんだ内に沈
めることができる。したがって、図2に示す姿勢の上下
関係を保ったまま、はんだ槽内にこれを沈め、このはん
だ液面が図4の破線71の位置にまで達するようにすれ
ば、カバー壁33の下端縁がはんだ液面に届き、ここ
で、フロントシェル23とバックシェル24とのはんだ
付けが達成される。また、もちろん、フィルタエレメン
ト28の内周面上にある電極とピン27とのはんだ付
け、およびフィルタエレメント28の外周面上にある電
極とバックシェル24とのはんだ付けも同時に達成され
る。
【0041】上述のようなはんだ付けを終えたとき、フ
ラックスがケース22の内部であってフィルタエレメン
ト28付近に残留していることがある。これを洗浄する
ために、前述した洗浄用透孔34が有利に用いられる。
洗浄用透孔34は、図4を参照しながら前述したよう
に、切欠段部37aを介して、バックシェル24とイン
サート26との間の空間53と連通しており、これら洗
浄用透孔34を通してトリクロロエチレンのような洗浄
液を流せば、容易にフラックスを排出することができ
る。
【0042】以上のようにして得られたフィルタコネク
タ21において、各フィルタエレメント28は、その外
側に向く端面がバックシェル24の連結壁47の外表面
と面一またはほぼ面一である。もし、フィルタエレメン
ト28の外側に向く端面が、連結壁47の外表面より奥
にあり、凹部を形成する場合には、はんだディップの
際、この凹部にはんだが埋まり、ピン27とバックシェ
ル24とが短絡される可能性がある。他方、フィルタエ
レメント28の外側に向く端面が、連結壁47の外表面
より突出して位置していると、ピン27に対して外側か
ら加わる力でピン27が曲げられたとき、フィルタエレ
メント28が破損するおそれがある。上述した構成は、
これらの問題を有利に解決する。
【0043】図6には、以上説明したフィルタコネクタ
21が、相手方のコネクタ54と接続される場合の配置
関係が斜視図で示されている。
【0044】フィルタコネクタ21が前述のように雌型
であるので、相手方のコネクタ54は雄型として構成さ
れている。相手方のコネクタ54は、フィルタコネクタ
21の筒状部30をその中に受入れる筒状部55を備
え、この筒状部55の内部には、ピンの電気的接触部5
6が突出して設けられる。この電気的接触部56は、た
とえば図2に示した開口31からピン受け穴38内に進
入して、フォーク状の電気的接触部40の間に挟まれ
る。このような電気的接触部56を備えるピンは、絶縁
性のインサート57によって保持されている。
【0045】また、相手方のコネクタ54の両側部に
は、フィルタコネクタ21と対称的な位置関係で端部5
8が形成される。また、端部58には、ロック用穴60
が形成される。
【0046】なお、前述したフィルタコネクタ21側の
ロック用穴43はねじ穴とされたが、この相手方のコネ
クタ54側のロック用穴60は、通常の穴でよい。
【0047】前述したように、フィルタコネクタ21の
筒状部30上に相手方のコネクタ54の筒状部55が被
さり、電気的接続が達成された状態を固定するために、
ロックスクリュ62が用いられる。ロックスクリュ62
は、たとえば、六角形の頭部63と雄ねじが切られた軸
部64とを備え、頭部63の先端部には、さらに雌ねじ
部65が形成される。このロックスクリュ62は、ま
ず、その軸部64を前述したねじ穴とされたロック用穴
43内に螺合される。そして、相手側のコネクタ54が
合わされたとき、雌ねじ部65とロック用穴60とが一
致し、ここに、止めねじ66が通され、雌ねじ部65に
螺合される。このようにして、2個のコネクタ21およ
び54が互いに機械的に固定される。
【0048】なお、上述したような特殊な形状のロック
スクリュ62を用いることなく、通常のねじを用い、こ
れを止めねじ66の位置から、ロック用穴60を通した
後でロック用穴43に螺合させることで代用を図っても
よい。
【0049】図6には、相手側のコネクタ54として、
雄型のものを示した。この雄型のコネクタ54も、雌型
のフィルタコネクタ21と実質的に同様の構成で実現す
ることができる。すなわち、この発明は、ピンの電気的
接触部およびインサートの形状を変えるだけで、雌型の
フィルタコネクタにも雄型のフィルタコネクタにも適用
することができる。図6に示したコネクタ54は、その
一例を示すものでもあり、その外観に現われている「6
7」で示すものはフロントシェルであり、「68」で示
すものがバックシェルである。フロントシェル67とバ
ックシェル68との組合せ状態、ならびにバックシェル
68に対するフィルタエレメントおよびピンの位置関係
は、フィルタコネクタ21と実質的に同様である。ま
た、コネクタ54にも、洗浄用透孔69が形成されてい
る。
【0050】このように、この発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明したが、さらに他の実施例
も、図示されないが可能である。
【0051】たとえば、バックシェル24は、プラスチ
ックで構成し、その表面に金属めっきを施したものを用
いてもよい。
【0052】また、バックシェル24は、金属の切削加
工により形成してもよい。また、ピン27の端子部39
が直線状に延びたままであっても、ブラケット部44が
形成されていないものであってもよい。
【0053】また、洗浄用透孔は、必ずしも必要でな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるフィルタコネクタ2
1の斜視図である。
【図2】図1のフィルタコネクタ21の平面図であり、
一部破断されて断面を示している。
【図3】図1のフィルタコネクタ21の側面図である。
【図4】図1のフィルタコネクタ21の断面図であっ
て、洗浄用透孔34および1つのピン27を通る断面を
示している。
【図5】図1のフィルタコネクタ21を構成する部品を
分解して示す斜視図である。
【図6】図1のフィルタコネクタ21と相手側のコネク
タ54との接続を達成するための位置関係を示す斜視図
である。
【図7】従来のフィルタコネクタを示す斜視図である。
【図8】図7のフィルタコネクタを、ピン8を通る断面
で示したものである。
【図9】フロントシェル6とバックシェル7とを固定す
る従来の第1の方法を示す。
【図10】フロントシェル6とバックシェル7とを固定
する従来の第2の方法を示す。
【符号の説明】
21 フィルタコネクタ 22 金属製ケース 23 フロントシェル 24 バックシェル 26 インサート 27 ピン 28 フィルタエレメント 33 カバー壁 39 端子部 40 電気的接触部 51 貫通孔 54 相手側のコネクタ 71 カバー壁とバックシェルとが互いに重なる部分を
位置させる平面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方端が端子部を構成し他方端が相手側
    のコネクタとの電気的接触部を構成する複数のピンが、
    端子部側に位置しかつ端子部を貫通させて外部に導出す
    るバックシェルと電気的接触部側に位置するフロントシ
    ェルとに分割される導電性表面を有するケース内におい
    て絶縁性インサートを介して保持されており、前記ケー
    ス内には、さらに、前記ピンを貫通させた状態で保持さ
    れる筒形の複数のフィルタエレメントが配置され、当該
    フィルタエレメントの内周面上にある電極が前記ピンと
    電気的に接続され、フィルタエレメントの外周面上にあ
    る電極がアース接続されるように前記バックシェルに電
    気的に接続された、フィルタコネクタにおいて、 前記絶縁性インサートは、前記フロントシェルと前記バ
    ックシェルとによって挟持されるとともに位置決めさ
    れ、かつ前記絶縁性インサートは、前記複数のピンの各
    前記電気的接触部をそれぞれ受入れるための両端が開放
    された複数のピン受け穴を有し、前記複数のピンは前記
    絶縁性インサートによって一体に位置決めされ、 前記バックシェルには、前記複数のピンをそれぞれ貫通
    させる複数の貫通孔が設けられ、 前記フロントシェルには、前記バックシェルの前記貫通
    孔が設けられた壁の両端面をそれぞれ覆うカバー壁が設
    けられ、 前記フィルタエレメントは、その一方端にフランジを形
    成していて、その他方端が各前記貫通孔内に収容されな
    がら前記フランジが前記バックシェルの内表面に当接す
    ることによって、その外側に向く端面が前記バックシェ
    ルの外表面と面一またはほぼ面一になる状態に位置決め
    され、 前記フロントシェルの前記カバー壁と前記バックシェル
    とが互いに重なる部分を位置させる平面より前記ピンの
    前記端子部側に、前記フィルタエレメントの少なくとも
    一部が位置していて、前記フロントシェルと前記バック
    シェルとの電気的接続、前記フィルタエレメントの外周
    面上の電極と各前記貫通孔の周縁部との電気的接続およ
    び前記フィルタエレメントの内周面上の電極と各前記ピ
    ンとの電気的接続が、一度のはんだディップにより同時
    に達成されるようにしたことを特徴とする、フィルタコ
    ネクタ。
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