JP2540469Y2 - 水撃吸収装置 - Google Patents

水撃吸収装置

Info

Publication number
JP2540469Y2
JP2540469Y2 JP1993002680U JP268093U JP2540469Y2 JP 2540469 Y2 JP2540469 Y2 JP 2540469Y2 JP 1993002680 U JP1993002680 U JP 1993002680U JP 268093 U JP268093 U JP 268093U JP 2540469 Y2 JP2540469 Y2 JP 2540469Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
valve
pressure
hole
holding cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993002680U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0659681U (ja
Inventor
義明 北村
仁司 野村
泰仁 佐々木
Original Assignee
株式会社喜多村合金製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社喜多村合金製作所 filed Critical 株式会社喜多村合金製作所
Priority to JP1993002680U priority Critical patent/JP2540469Y2/ja
Publication of JPH0659681U publication Critical patent/JPH0659681U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2540469Y2 publication Critical patent/JP2540469Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Valves (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、混合水栓の弁開閉時
に発生する水撃現象を速やかに吸収することができる装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水撃吸収装置を混合水栓と連絡す
る連結管内に収納することで、混合水栓の急止水時に発
生する異常音や配管系統の破損等を防止できるようにし
たものとして、特開平1−266368号公報の第2図
(本願図面の図4)のものがある。この図4に就いて簡
単に説明すると、ウォーターハンマー防止装置36は連
結管37内に設けられ、一次側流路38と二次側流路3
9とを連通する連絡流路40と、軸線方向への進退移動
によって前記連絡流路40を開閉する弁体41と、該弁
体41を常時開弁方向に付勢し、前記二次側流路39に
発生する二次側弁体押圧力のみと協働して弁体41を進
退移動し、前記連絡流路40の開口面積を調整して調圧
を行なう弁体付勢手段42とを具備し、連結管37と接
続した混合水栓(図示省略)により止水動作を急激に行
なうことによって、水撃が発生した場合には二次側流路
39からの弁体押圧力が弁体付勢手段42の付勢力より
大きくなり、弁体41を閉方向に移動することになるの
で、水撃の圧力エネルギーは、弁体付勢手段42によっ
て効果的に吸収されるものである。
【0003】上記のものにあっては、弁体付勢手段42
を形成する第1スプリング42a及び第2スプリング4
2bのバネ定数の設定が微妙であり、設定値に誤差があ
ると弁体が軽快に作動しないため充分な水撃防止効果を
得られないうえ、部品点数が多く複雑な構造であるため
組立てに手間がかかり、大量生産に適していなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、混合水栓の弁開閉時に発生する水撃を簡略
な構造で吸収できるようにすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、連結管の流路
に開口した螺口に弁保持筒を取付け、該弁保持筒内には
圧力吸収弁のフランジ部を摺動自在に収納し、該圧力吸
収弁はフランジ部の両端に、弁保持筒に螺着したキャッ
プのガイド孔を挿通する軸部と、先端が流出口に臨む作
用軸を備えると共に、前記フランジ部により弁保持筒内
を前記キャップに穿設した空気孔を介して外部と連通す
る圧縮室と、前記作用軸の軸中心に形成した通水孔を介
して前記流出口と連通する水溜室に区画し、前記作用軸
の先端には流路からの圧力水を受ける受圧面を形成した
弁部を取付けたものである。
【0006】また、水溜室は水撃発生時に作用軸の通水
孔から浸入する圧力水により容積を拡大し、連結管から
混合水栓への通水時に、流路から弁部の作用面への流体
の作用と通水孔内の吸引作用により圧力水を流出口へ吸
い出すものである。
【0007】
【作用】流体が連結管から混合水栓へ向けて流れる通常
の通水時には、流体が弁部の受圧面に作用するのと、弁
部周辺と通水孔の圧力差により発生する通水孔内の吸引
作用により水溜室の圧力水を通水孔を介して流出口へ吸
い出すことで、圧力吸収弁がフランジ部が水溜室の弁座
に着座するように移動し、混合水栓を使用中に急激な閉
弁操作を行なうことで強い水撃が発生すると、混合水栓
から連結管内へ逆流する余剰圧力の一部は通水孔を介し
て水溜室に浸入しフランジ部に圧力を加えることで圧力
吸収弁を移動し、フランジ部を仕切られた圧縮室を圧縮
すると共に、水溜室の容積を拡大することで水撃を吸収
する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。この実施例は図1及び図2に示すように、連
結管1は混合水栓Aの両端に設けた給湯栓部B及び給水
栓部B1と、瞬間湯沸器及び水道管(何れも図示省略)
とを接続する一般的なものであって、流入口2と流出口
3の間にほぼL字形を呈する流路4を形成し、該流路4
内に設けた逆止弁5に対して二次側で混合水栓Aと接続
する取付部6と向合わせて螺口7を開口し、該螺口7に
はほぼ円筒形の弁保持筒8を、一端に形成した小径の第
1雄ねじ部9を介して取付けると共に、他端に形成した
大径の第2雄ねじ部9aには空気孔11を複数個穿設し
たキャップ10を螺着している。
【0009】前記弁保持筒8の内周面には圧力吸収弁1
2のフランジ部12aが水密かつ平行方向へ摺動自在に
収納されており、該フランジ部12aの両端には前記キ
ャップ10の中心に穿設したガイド孔10a内を摺動す
る軸部12bと、先端を前記流出口3に臨ませて流路4
と区画する隔壁13の挿孔13a内を水密的に摺動する
ように挿通した作用軸12cを一体的に形成し、前記フ
ランジ部12aにより弁保持筒8内は前記軸部12bの
周面で前記キャップ10の空気孔11を介して外部と連
通している圧縮室14と、作用軸12c周面で前記隔壁
13との間に形成した水溜室15に区画されている。
【0010】前記水溜室15は前記作用軸12cの軸中
心に形成した通水孔12dを介して連結管1の流出口3
と常時連通し、この作用軸12cの先端には流路4から
流出口3へ向けて流れる流体圧力が作用されるように周
面にテーパー状の受圧面16aを形成した弁部16が取
付けられている。
【0011】いま、図1に示す混合水栓AのレバーCを
開弁方向に操作することで流体が連結管1の流入口2か
ら流路4を通過し、流出口3に向けて流れる通常の通水
時には、図2に示す矢印の方向に流体が流れているた
め、圧力水は弁部16の受圧面16aに作用する。さら
に弁部16の周辺では強い圧力で流体が流れているた
め、通水孔12d内の流路は流出口3に対して負圧状態
となりこの通水孔12dと連通している水溜室15内の
流体は流出口3を通過する流体の吸引作用によって通水
孔12dを介して流出口3側へ吸い出される。従って圧
力吸収弁12は前述した圧力水の弁部16への作用と、
負圧状態となる通水孔12dの吸引作用により、図2に
示すようにフランジ部12aが水溜室15の弁座15a
に着座している。
【0012】次にレバーCを止水方向に急激に操作する
と、その急な閉弁によって給湯栓部B及び給水栓部B1
内の圧力が突発的に急上昇して強い水撃が発生し、この
水撃波は混合水栓Aから連結管1内へ逆流して流路4内
に強力な内圧を加え、余剰圧力水の一部は混合水栓Aに
向けて開口した圧力吸収弁12の通水孔12dを介して
水溜室15内に浸入する。この水溜室15内への圧力水
の浸入によりフランジ部12aに圧力を加え、該フラン
ジ部12aで仕切られた圧縮室14内の空気がキャップ
10に穿設した空気孔11から外部へ排除されることで
圧縮室14は圧縮される。したがって圧力吸収弁12は
図2の位置から図3の位置へ移動し、水溜室15の容積
が一挙に拡大することで前述した強い水撃を速やかにか
つ良好に吸収することができる。
【0013】
【考案の効果】この考案は上記の構成であるから、次の
利点を有する。 (1) 本考案の水撃吸収装置は、連結管の流路に開口した
螺口に弁保持筒を取付け、該弁保持筒内には圧力吸収弁
のフランジ部を摺動自在に収納し、該圧力吸収弁はフラ
ンジ部の両端に、弁保持筒に螺着したキャップのガイド
孔を挿通する軸部と先端が流出口に臨む作用軸を備える
と共に、前記フランジ部により弁保持筒内を前記キャッ
プに穿設した空気孔を介して外部と連通する圧縮室と、
前記作用軸の軸中心に形成した通水孔を介して前記流出
口と連通する水溜室に区画し、前記作用軸の先端には流
路からの圧力水を受ける受圧面を形成した弁部を取付け
たものであり、水溜室は水撃発生時に作用軸の通水孔か
ら浸入する圧力水により容積を拡大し、連結管から混合
水栓への通水時に、流路から弁部の受圧面への流体の作
用と通水孔内の吸引作用により圧力水を流出口へ吸い出
すようにしたので、従来のようにバネ定数の設定が微妙
なスプリングを利用することなく連結管内を流れる圧力
水のみを利用して圧力吸収弁を移動させることができ、
混合水栓の急閉弁時に発生する衝撃的な水撃を速やかに
かつ確実に吸収することができる。 (2) 従来のものと比較して本願の衝撃吸収装置は部品点
数が少なく簡略な構造であるので、生産性を著しく向上
でき低価格による便利なものを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の水撃吸収装置を備えた混合水栓の正面
図である。
【図2】水撃吸収装置を組み込んだ連結管の縦断側面図
である。
【図3】水撃吸収装置の作動要領の説明図である。
【図4】従来技術の説明図である。
【符合の説明】
1 連結管 3 流出口 4 流路 7 螺口 8 弁保持筒 10 キャップ 10a ガイド孔 11 空気孔 12 圧力吸収弁 12a フランジ部 12b 軸部 12c 作用軸 12d 通水孔 14 圧縮室 15 水溜室 16 弁部 16a 受圧面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】連結管の流路に開口した螺口に弁保持筒を
    取付け、該弁保持筒内には圧力吸収弁のフランジ部を摺
    動自在に収納し、該圧力吸収弁はフランジ部の両端に、
    弁保持筒に螺着したキャップのガイド孔を挿通する軸部
    と、先端が流出口に臨む作用軸を備えると共に、前記フ
    ランジ部により弁保持筒内を前記キャップに穿設した空
    気孔を介して外部と連通する圧縮室と、前記作用軸の軸
    中心に形成した通水孔を介して前記流出口と連通する水
    溜室に区画し、前記作用軸の先端には流路からの圧力水
    を受ける受圧面を形成した弁部を取付けたことを特徴と
    する水撃吸収装置。
  2. 【請求項2】水溜室は水撃発生時に作用軸の通水孔から
    浸入する圧力水により容積を拡大し、連結管から混合水
    栓への通水時に、流路から弁部の受圧面への流体の作用
    と通水孔内の吸引作用により圧力水を流出口へ吸い出す
    ことを特徴とする請求項1記載の水撃吸収装置。
JP1993002680U 1993-02-04 1993-02-04 水撃吸収装置 Expired - Fee Related JP2540469Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993002680U JP2540469Y2 (ja) 1993-02-04 1993-02-04 水撃吸収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993002680U JP2540469Y2 (ja) 1993-02-04 1993-02-04 水撃吸収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0659681U JPH0659681U (ja) 1994-08-19
JP2540469Y2 true JP2540469Y2 (ja) 1997-07-02

Family

ID=11536021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993002680U Expired - Fee Related JP2540469Y2 (ja) 1993-02-04 1993-02-04 水撃吸収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2540469Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS598212B2 (ja) * 1975-11-29 1984-02-23 カラ−フアスナ−コウギヨウ カブシキガイシヤ コイルフアスナチエ−ンノ セイゾウホウホウ
JPH01266368A (ja) * 1988-04-16 1989-10-24 Toto Ltd ウオーターハンマー防止機能を有する湯水混合栓

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0659681U (ja) 1994-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS621506Y2 (ja)
JP2540469Y2 (ja) 水撃吸収装置
EP0693408B1 (en) Hydraulic booster
JP3054996B2 (ja) 安全弁
EP0430223B1 (en) Water hammer absorbent
JP3500589B2 (ja) 水撃吸収機能付き水栓
JPS6218785Y2 (ja)
CA2330002A1 (en) Water hammering prevention device
US3412753A (en) Relief valve cartridge
JPS6011689A (ja) ストロ−ク制御弁
JPS6128542Y2 (ja)
JP2733638B2 (ja) 圧力緩和構造を備えた逆止弁
JP2575158B2 (ja) ウォータハンマ防止装置
JPS6217663Y2 (ja)
JPH0515666Y2 (ja)
JPH05126292A (ja) 圧力吸収装置
JPS6144044Y2 (ja)
JPS594327Y2 (ja) 減圧弁
JP2000265924A (ja) 燃料噴射装置における燃料圧力制御装置
JP3793952B2 (ja) 水道管用の給水装置
JPS61294292A (ja) 配管器具
JPS59117969A (ja) 圧力流体用電磁弁
JPH0581597U (ja) ウオーターハンマー防止装置
JPS6043191A (ja) 電動井戸ポンプ
JP2000265925A (ja) 燃料噴射装置における燃料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees