JP2539502Y2 - 電空レギュレータ - Google Patents

電空レギュレータ

Info

Publication number
JP2539502Y2
JP2539502Y2 JP1989049349U JP4934989U JP2539502Y2 JP 2539502 Y2 JP2539502 Y2 JP 2539502Y2 JP 1989049349 U JP1989049349 U JP 1989049349U JP 4934989 U JP4934989 U JP 4934989U JP 2539502 Y2 JP2539502 Y2 JP 2539502Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
air
diaphragm
pressure
pilot chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1989049349U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02143611U (ja
Inventor
俊基 川村
元昭 岩田
謙 澤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koganei Corp filed Critical Koganei Corp
Priority to JP1989049349U priority Critical patent/JP2539502Y2/ja
Publication of JPH02143611U publication Critical patent/JPH02143611U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2539502Y2 publication Critical patent/JP2539502Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Fluid Pressure (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電気信号を空気圧力に変換する電空レギュ
レータ、特に、ダイヤフラム弁機構のダイヤフラムの損
傷や劣化を有効に防止できる電空レギュレータに関する
ものである。
〔従来の技術〕
この種の電空レギュレータとしては、(1)いわゆる
ノズルフラッパとムービングコイルを利用したもの(た
とえば実開昭62−40301号公報)、(2)圧電素子ない
し圧電バイモルフを利用したもの(特開昭61−109901号
および特開昭61−184205号公報)、(3)パルス幅変調
(PWM)方式の制御を利用したもの(特開昭63−20605号
公報)などが提案されている。
ところで、通常の電空レギュレータにおいては、主バ
ルブの動作を制御するパイロット機構として、ダイヤフ
ラム弁機構を使用するものが考えられる。このダイヤフ
ラム弁機構は、主バルブの一次側に連通するパイロット
室の圧力が所定値よりも高くなった時には、ダイヤフラ
ムを主バルブの弁座に対して押圧し、主バルブを押動し
て弁切換動作を行わせるものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、本考案者らが検討したところ、前記従
来技術には次のような問題点があることが見い出され
た。
すなわち、前記従来技術の場合、主バルブの一次側か
らの入力圧力が所定値よりも低くなると、これにより二
次側圧力も低下するが、パイロット室の圧力がそのまま
であった場合は、ダイヤフラムは主バルブの弁座に押圧
されたままになってしまう。
その結果、主バルブの弁座と当接するダイヤフラムの
シート部が応力により損傷や劣化をひき起こし、最悪の
場合にはパイロット機構としての機能を果たすことがで
きなくなってしまうおそれがあることを本考案者は見い
出した。
本考案の目的は、ダイヤフラム弁機構のダイヤフラム
が応力により損傷や劣化を生じることを防止できる電空
レギュレータを提供することにある。
本考案の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、
本明細書の記述および添付図面から明かになるであろ
う。
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される考案のうち、代表的なものの
概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
すなわち、本考案の電空レギュレータは、パイロット
室と二次側空間とを区画するダイヤフラムが設けられた
弁本体と、空気圧源に接続される空気入口と空気出口と
を連通させる弁孔内に移動自在に設けられ、一端が前記
二次側空間に臨みかつ前記ダイヤフラムに接触し、他端
に前記弁孔を開閉する主弁が設けられた中空のバルブピ
ンと、前記主弁に対して前記弁孔を閉塞する方向に付勢
する付勢手段と、前記バルブピンの内部通路を介して前
記二次側空間に連通される排気ポートと、空気圧源と前
記パイロツト室とを連通させる給気用の空気通路を開閉
する給気用二方向電磁弁と、前記パイロット室と外部と
を連通させる排気用の空気通路を開閉する排気用二方向
電磁弁と、前記空気出口における二次側圧力を検出する
センサからの信号に基づいて前記給気用二方向電磁弁と
前記排気用二方向電磁弁とに作動信号を送る圧力制御手
段と、前記空気圧源と前記パイロット室とを結ぶパイロ
ット通路に設けられ、前記空気圧源から前記パイロット
室に向かう空気の流れを阻止しかつ前記空気圧源の圧力
が所定値よりも低くなった時には前記パイロット室内の
空気を排出して前記ダイヤフラムと前記バルブピンとの
接触を解除する逆止弁とを有することを特徴とするもの
である。
〔作用〕
前記した手段によれば、主バルブの一次側の圧力が所
定値よりも低くなった時には、逆止弁が開いてダイヤフ
ラム弁機構のパイロット室から圧力を排出するので、パ
イロット室の圧力は不必要に高圧のままで長時間維持さ
れるようなことがなくなり、その結果、ダイヤフラムへ
の応力が不必要に加わることが排除され、ダイヤフラム
の損傷や劣化を防止することができる。
〔実施例〕
第1図および第2図は本考案の一実施例である電空レ
ギュレータの要部の各断面図、第3図はその二方向電磁
弁の拡大断面図、第4図は本考案の電空レギュレータの
概略説明図である。
本実施例の電空レギュレータは第4図に示されるよう
に、空気圧源1と、この空気圧源1に接続されかつ該空
気圧源1からの空気圧の流れを切り換えるパイロット形
の主バルブ2とを有している。
この主バルブ2には、高速かつ耐久性の給気用二方向
電磁弁3と排気用二方向電磁弁4とがそれぞれ接続され
ている。これらの二方向電磁弁3と4はいずれも実質的
に同様な構造であり、後で詳細に説明するように、二方
向電磁弁3は主バルブ2の一次側圧力を該主バルブ2の
作動のためのパイロット室、すなわちダイヤフラム19の
一次側空間であるパイロット室19aに対して供給し、二
方向電磁弁4は該パイロット室19aの空気圧を外部に排
出するよう構成されている。
また、主バルブ2の二次側の圧力を検出するため、た
とえば半導体センサよりなる圧力センサ6が設けられて
いる。
圧力センサ6はコントローラ7に接続され、該コント
ローラ7は二方向電磁弁3と4に接続されている。コン
トローラ7は、電流制限による制御方式に基づいて動作
する構造であり、圧力センサ6によって検出された主バ
ルブ2の二次側圧力が設定圧力より低い時にはその検出
圧力と設定圧力との差分だけ、給気用二方向電磁弁3を
作動させてパイロット室19aに空気圧力を供給するよう
構成されている。また、主バルブ2の二次側圧力が設定
圧力より高い場合には、前記と同様に排気用二方向電磁
弁4を作動させてパイロット室19aの空気圧力を排気さ
せるよう構成されている。
次に、第1図および第2図を参照しながら、本実施例
の電空レギュレータの構造をさらに詳細に説明する。
主バルブ2はその弁本体8の中心部に軸方向に形成さ
れた弁孔内に移動可能に設けられた中空のバルブピン9
を有している。そしてこのバルブピン9の周囲には、弁
ホルダ10と、該弁ホルダ10に焼付けなどで固定されたゴ
ム体よりなり、弁本体8内の弁シート11に接離される弁
体12と、スプリング13と、Oリング14,15とが配設され
ている。
また、弁本体8の一端部(第1図の下端部)には、エ
ギゾーストポートEXH用の蓋16が内挿され、C形リング1
7で固定保持されている。蓋16の内部には、中空のバル
ブピン9の内部通路9aおよびエギゾーストポートEXHと
連通する略T形の内部通路16aが形成されている。
第1図の状態では、弁本体8内の弁体12は弁シート11
に当接し、主バルブ2の空気入口INに連なる一次側と、
空気出口OUTに連なる二次側とが遮断された閉状態とな
っている。
一方、主バルブ2の弁本体8の他端部(第1図の上端
部)側には、ダイヤフラム弁機構5が設けられている。
このダイヤフラム弁機構5のパイロット弁本体18の内部
には、ダイヤフラム19が設けられ、該ダイヤフラム19で
パイロット室19aと二次側空間19bとに仕切られている。
パイロット室19aは、給気用二方向電磁弁3、略L形
のパイロット通路20および弁本体8のパイロット通路21
を経て主バルブ2の空気入口INに連通している。また、
二次側空間19bは、連通路22を経て主バルブ2の空気出
口OUTに連通している。
前記パイロット通路20の一端、すなわちパイロット室
19a側の端部には、逆止弁66が該パイロット室19aに臨む
よう配設されている。
この逆止弁66は、パイロット圧が残っている状態で、
何らかの原因により主バルブ2の一次側からの空気圧力
が所定値よりも低くなった時に、パイロット室19a内の
空気圧力を外部、本実施例ではパイロット通路20,21を
経て主バルブ2の一次側に排出するためのものである。
それにより、ダイヤフラム弁機構5のダイヤフラム19は
主バルブ2のバルブピン9の弁座部に押圧されなくなる
ので、ダイヤフラム19のシート部がパイロット室19a内
の空気圧力でバルブピン9の弁座部に強く押圧されるこ
とによって損傷されたり、劣化したりすることを防止す
ることが可能となる。
その結果、ダイヤフラム19の寿命が長くなり、また主
バルブ2のバルブピン9の復帰動作などが確実に行われ
る。
本実施例の逆止弁66の具体的構造は、ゴムなどの弾性
体で作られたポペット形の弁体67と、この弁体67をパイ
ロット室19aの方向に付勢するスプリング68と、弁体67
を保持する圧入カラー69と、埋金70とからなるものであ
る。
ダイヤフラム19には、バランサ23がEリング24で取付
けられている。また、主バルブ2とダイヤフラム弁機構
5とは、それぞれの弁本体8と18とをねじ25で締結する
ことにより固定されている。
さらに、ダイヤフラム弁機構5のパイロット弁本体18
にはパイロット電磁弁組立体26がねじ26aで固定されて
いる。パイロット電磁弁組立体26内には、給気用二方向
電磁弁3と排気用二方向電磁弁4とが組み込まれてい
る。前記したように、これらの二方向電磁弁3と4はい
ずれも実質的に同様の構造であり、その一方である二方
向電磁弁3は第2図、さらに詳細には第3図に示されて
いる。他方の二方向電磁弁4も二方向電磁弁3と基本的
には同じ構造であるので、ここでは二方向電磁弁3のみ
についてその構造を説明する。
すなわち、二方向電磁弁3は、第3図に示すように、
中空円筒形状の樹脂製のボビン27にコイン28が巻回され
て、その全体が樹脂によりモールドされたソレノイド部
29を有している。このソレノイド部29の中空の一端に
は、磁性材よりなる固定鉄心30が嵌装されており、さら
にこの固定鉄心30の外端部側には、磁性材で形成された
外側鉄心31が装着されて固定鉄心30の脱落が防止される
構造となっている。
ソレノイド部29の内部において、上記固定鉄心30の端
面30aに対向する位置には、可動鉄心であるプランジャ3
2がその先端面32aをストローク空間S分だけ軸方向に、
すなわち固定鉄心30の端面30aに対して接近または離反
する方向に移動可能な状態で挿入されている。このプラ
ンジャ32も上記固定鉄心30と同様に磁性材等により形成
されている。該プランジャ32は第3図に示すように軸方
向の一端にはフランジ33が形成された断面逆T字状に加
工されている。また、プランジャ32はその下端近くにお
いて樹脂リング32bでガイドされている。
第3図において、二方向電磁弁3の下方部分には、バ
ルブ側鉄心34およびストッパ35を介してバルブ本体36が
設けられており、このバルブ本体36には、空気通路3aお
よび空気通路3bと、両空気通路3a,3bと連通する弁室37
とが設けられている。なお、空気通路3bと弁室37との間
には、弁座38を構成する弁口が開口されている。
弁室37の内部には、上記のプランジャ32のフランジ33
が形成された側の端部が入り込んでおり、このフランジ
33と上記ストッパ35との間に介装されたスプリング39の
付勢力によってプランジャ32は固定鉄心30とは離反する
方向、すなわち弁室内端面37aの方向に付勢された状態
となっている。
このプランジャ32の第3図において下方端面、すなわ
ちフランジ33の外端面の中央には、合成ゴム等からなる
ポペット弁形の弾性弁体40がスプリング41によってプラ
ンジャ32の内部より外方すなわち弁座38の方向に付勢さ
れた状態で取付けられている。
上記フランジ33において、フランジ外端面の弾性弁体
40の周囲およびフランジ内端面には、フランジ側面を経
由してフランジ33の両面を覆うようにして一体的に形成
された弾性部材42が形成または接着あるいは焼付けによ
り固着されている。このような弾性部材42は、たとえば
接着剤あるいは焼付け等の接合手段を特に用いる必要は
なく、フランジ33を覆うように嵌め込むことにより、該
弾性部材42自体の弾性によりフランジ33からの脱落が防
止される構造とすることもできる。
ここで、通常の状態、すなわちソレノイド部29に信号
電圧が印加されていない状態では、上記プランジャ32は
スプリング39の付勢力によって弁室37の方向に付勢され
ており、フランジ33の弾性弁体40が弁座38の弁口を閉塞
しているとともに、フランジ外端面側の弾性部材42の先
端面42aが弁室内端面37aと面接触状態となっている。
なお、第3図において、固定鉄心30とボビン27、ボビ
ン27とバルブ側鉄心34、バルブ側鉄心34とバルブ本体36
との間には、それぞれOリング等のシール材43,44,45が
介装されて外部への空気の漏出を防止するようになって
いる。
ここで、前記二方向電磁弁3の動作について説明すれ
ば、次の通りである。
まず、ソレノイド部29に信号電圧が印加されていない
状態においては、プランジャ32はスプリング39の付勢力
によって固定鉄心30から離反された位置(第3図におい
て下方)にあり、このとき弁室37内では弾性弁体40が弁
座38の弁口を閉塞している。このために、空気通路3aか
らの空気は弁室37から空気通路3b側へは流通されず、し
たがって、空気通路3bからは空気が出力されない状態と
なっている。
次に、ソレノイド部29に所定値の信号電圧が印加され
ると、このソレノイド部29および固定鉄心30との電磁作
用によって、プランジャ32がソレノイド部29のストロー
ク空間S分だけ固定鉄心30側に軸方向に吸引移動され
て、その先端面32aが固定鉄心30の端面30aに吸着され
る。
このとき、本実施例によればプランジャ32の先端面32
aが固定鉄心30の端面30aと面接触状態となる直前に、弁
室37内において、フランジ内端面側の弾性部材42の部分
がストッパ35の一端(第3図において下端)と当接状態
となる。このようにフランジ33とストッパ35との間に弾
性体である弾性部材42が介在されていることにより、プ
ランジャ32の固定鉄心30側への吸着時の衝撃力が吸収さ
れて、プランジャ32の先端面32aあるいは固定鉄心30の
端面30aの摩耗や破損が防止されるとともに、衝突の際
の騒音が抑制される。
上記のようなプランジャ32の固定鉄心30側への吸引移
動に伴い、弾性弁体40が弁座38の弁口を開放して、これ
により空気通路3aから流入された空気圧は、弁室37より
弁座38の弁口を経て空気通路3bよりパイロット室19a内
に供給される。
次に、ソレノイド部29への信号電圧の印加が停止され
ると、プランジャ32は電磁力から解除されて、スプリン
グ39の付勢力によって固定鉄心30の側から離反する方向
へ移動復帰する。これを第3図で説明すると、プランジ
ャ32は弁室37内を下方に移動するが、この際に、プラン
ジャ32の移動復帰方向に先端であるフランジ33の外端面
は弾性体である弾性部材42によって覆われているため、
まずこの弾性部材42が弁室内端面37aと当接状態とな
る。このように、プランジャ32のフランジ33と弁室内端
面37aとの間には該弾性部材42が介在されているため
に、プランジャ32の弁室内端面37aへの衝突の衝撃力が
吸収される。
このようにして、フランジ33に装着された弾性部材42
の作用によって、プランジャ32の固定鉄心30側への吸着
時のみならず離反時の衝突による衝撃力も吸収されるた
め、金属部材どうしの衝突による衝撃力をさらに緩和で
き、部材の摩耗を防止し、耐久性の高い二方向電磁弁3
を提供できる。
上記のようにプランジャ32が弁室37側に移動して、弾
性弁体40が弁座38 の弁口を閉塞することによって、弁
室37からの空気通路3bへの空気の流通が阻止されること
となる。
また、本実施例の二方向電磁弁3は高速動作が可能で
ある。
一方、二方向電磁弁4が作動される場合には、パイロ
ット室19a内の空気圧が空気通路4aから、弾性弁体と弁
座(図示せず)との間の隙間、さらには排気用の空気通
路4bを経て外部に排出される。
また、パイロット電磁弁組立体26内には、前記圧力セ
ンサ6が内蔵され、該圧力センサ6は連通路46を経て主
バルブ2の二次側と連通し、該主バルブ2の二次側圧力
を検出するよう構成されている。
さらに、パイロット電磁弁組立体26内には、圧力セン
サ6への電力供給用コネクタ47、リード線48、基板組立
体49、サポート50、スプリングピン51なども内蔵されて
いる。
前記パイロット電磁弁組立体26の外囲体であるカバー
52は、サポートねじ53、ねじ54、ねじ55によってダイヤ
フラム弁機構5のパイロット弁本体18に締結固定されて
いる。このカバー52の一側面には、DIN形端子組立体56
がナット57などを介して接続されている。
また、主バルブ2の基端(第1図の下端)側はねじ58
により取付ベース59に取付けられるようになっている。
そして、第1図および第2図の符号60,61,62,63,64はO
リング、65は密封用の鋼球である。
次に、本実施例の作用について説明する。
まず、空気圧源1から主バルブ2に空気圧を供給する
が、第1図の状態では、主バルブ2のバルブピン9が上
昇位置にあり、弁体12が弁シート11に当接して弁が閉じ
た状態にあるので、一次側の空気圧は二次側に流れな
い。
この状態でダイヤフラム弁機構5の給気用二方向電磁
弁3のソレノイド用のコイル28への通電により弾性弁体
40を開にすると、空気圧源1からの空気圧は、パイロッ
ト通路21,20、さらには、前記の如く動作する給気用二
方向電磁弁3を経て、ダイヤフラム弁機構5のパイロッ
ト室19aに流入する。それにより、パイロット室19aの内
圧が所定圧よりも高くなると、その圧力でダイヤフラム
19が二次側空間19bの方向に押圧され、バルブピン9を
押し下げる。それによって、弁体12が弁シート11から離
間して開弁状態となるので、主バルブ2の一次側と二次
側とが開通し、空気入口INからの空気圧が空気出口OUT
に流れる。
このような主バルブ2による空気圧の流通制御操作に
おいて、何らかの理由により主バルブ2の二次側圧力が
設定圧力より低くなった時には、その二次側圧力を圧力
センサ6で検出し、その検出圧力と設定圧力との差分だ
け、該圧力センサ6からの信号を受けたコントローラ7
で電流制限による制御に基づいて給気用二方向電磁弁3
を前記の如く高速で作動させて開弁状態とし、空気入口
INからの空気圧をパイロット通路20,21、該給気用二方
向電磁弁3を経てダイヤフラム弁機構5のパイロット室
19aに供給することにより、ダイヤフラム19によりバル
ブピン9を高速で押し下げ、主バルブ2の弁体12を弁シ
ート11から離間させて一次側の空気圧を二次側に流す。
これにより、主バルブ2の二次側圧力を設定圧力に復
帰させることができる。
一方、主バルブ2の二次側圧力が設定圧力よりも高く
なった時には、その圧力を圧力センサ6で検出し、その
検出圧力と設定圧力との差分だけ、コントローラ7の電
流制限に基づく制御動作により排気用二方向電磁弁4を
前記の如く高速で作動させて開弁状態とし、ダイヤフラ
ム弁機構5のパイロット室19a内の空気圧を該排気用二
方向電磁弁4を経て排出する。
それにより、ダイヤフラム19を押し上げる力は、二次
側空間19bの内圧が主バルブ2の二次側圧力と同じであ
ることにより該ダイヤフラム19が該二次側空間19bの内
圧で押し上げられる力と相まって、バルブピン9の移動
を高速で行わせることができる。
また、本実施例においては、ダイヤフラム弁機構5の
パイロット室19aの空気圧力を排出できる逆止弁66を設
けたことにより、何らかの原因で主バルブ2の一次側か
らの空気圧力が所定値よりも低くなった時には、パイロ
ット室19aの内部の圧力の方がパイロット通路20側すな
わち主バルブ2の一次側の圧力よりも大きいことによっ
て、逆止弁66が開いて、パイロット室19a内の空気圧力
をパイロット通路20,21を経て主バルブ2の一次側に排
出できる。
その結果、ダイヤフラム弁機構5のダイヤフラム19が
パイロット室19a内の圧力で主バルブ2のバルブピン9
の弁座部に強く押圧されることがなくなり、ダイヤフラ
ム19のシート部はバルブピン9の弁座部との接触による
応力から解放される。
したがって、ダイヤフラム19、特にそのシート部が損
傷や劣化を起こすことを防止し、その寿命を延ばすこと
ができる。勿論、主バルブ2のバルブピン9の復帰動作
も迅速に行うことができる。
したがって、本実施例においては次のような作用効果
が得られる。
(1).主バルブ2の二次側圧力が設定圧力よりも高い
時も低い時も、圧力センサ6による検出圧力に基づいて
コントローラ7でその検出圧力と設定圧力との差分だ
け、給気用二方向電磁弁3または排気用二方向電磁弁4
を作動させ、ダイヤフラム弁機構5のパイロット室19a
に対して空気圧を供給または排出することにより、主バ
ルブ2の弁開閉動作を高速で円滑に行わせることができ
る。
(2).プランジャ32の弁室37側の端部にフランジ33を
形成して、このフランジ33の両フランジ面を覆うように
弾性体からなる弾性部材42を装着し、この弾性部材42が
プランジャの吸着時にはストッパ35と当接するととも
に、離反時には弁室内端面37aと当接する構造とするこ
とによって、プランジャ32の吸着時およ び離反時のい
ずれの衝突衝撃をも吸収することが可能となり、金属部
材どうしの衝突による摩耗を防止すると同時に、弁体の
衝撃を緩和して耐久性の高い二方向電磁弁3,4を提供す
ることができる。
(3).上記(2)により、二方向電磁弁3,4の作動時
の騒音を抑制することができる。
(4).上記(2)により、弾性体である弾性部材42に
よって弁全体の振動を低減できるため、作動による部材
のがたつき等を防止できる。
(5).上記(2)により、プランジャ32の複数個所に
弾性体を設けることなく、単一の弾性部材42を装着する
のみで、プランジャ32の吸着時および離反時のいずれの
衝突衝撃をも吸収することが可能となるため、部材点数
を低減でき、二方向電磁弁3,4の低コスト化を図ること
ができる。
(6).フランジ33に弾性部材42を嵌め込む構造とする
ことにより、接着剤あるいは焼付け等の接合工程が不要
となり、弾性部材42の装着あるいは摩耗時の交換を極め
て容易に行うことができる。
(7).上記(2)〜(6)により、高速動作が可能
で、耐久性や作動信頼性の高い二方向電磁弁3,4を提供
することができる。
(8).ダイヤフラム弁機構5のパイロット室19aの空
気圧力を排出できる逆止弁66が配設されていることによ
り、主バルブ2の一次側の圧力が所定値よりも低くなっ
た時には、この逆止弁66を通してパイロット室19a内の
空気圧力を排出するつことができるので、ダイヤフラム
弁機構5のダイヤフラム19が主バルブ2のバルブピン9
の弁座部に強く押圧されることを排除でき、ダイヤフラ
ム19のシート部の損傷や劣化を防止し、ダイヤフラム機
構5の信頼性を向上させることができる。
以上、本考案者によってなされた考案を実施例に基づ
き具体的に説明したが、本考案は前記実施例に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能であることはいうまでもない。
たとえば、主バルブ2またはダイヤフラム弁機構5も
しくは給気用二方向電磁弁3、排気用二方向電磁弁4、
さらには圧力センサ6あるいはコントローラ7の構造な
どは他の様々な変形が可能である。
また、逆止弁66の構造やパイロット室19aの空気圧力
の排出経路も他の構造や排出経路とすることができる。
〔考案の効果〕
本願において開示される考案のうち、代表的なものに
よって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおり
である。
(1).すなわち、本考案によれば、主バルブの一次側
の圧力が所定値よりも低くなった時には逆止弁りが開い
てパイロット室内の圧力を排出できるので、不必要時に
ダイヤフラム弁機構のダイヤフラムが主バルブの弁座部
に強く押圧されることがなくなり、該ダイヤフラムのシ
ート部などが損傷や劣化を起こすことを防止することが
できる。
(2).上記(1)により、ダイヤフラムの寿命を延ば
すことができ、ダイヤフラム弁機構の信頼性を向上させ
ることができる。
(3).上記(1)により、主バルブの復帰動作も迅速
かつ確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は本考案の一実施例である電空レギ
ュレータの要部の各断面図、第3図はその二方向電磁弁
の拡大断面図、第4図は本考案の電空レギュレータの概
略説明図である。 1……空気圧源、2……主バルブ、3……給気用二方向
電磁弁、3a,3b……空気通路、4……排気用二方向電磁
弁、4a,4b……空気通路、5……ダイヤフラム弁機構、
6……圧力センサ、7……コントローラ(圧力制御手
段)、8……弁本体、9……バルブピン、9a……内部通
路、10……弁ホルダ、11……弁シート、12……弁体、13
……スプリング、14,15……Oリング、16……蓋、16a…
…内部通路、17……C形リング、18……パイロット弁本
体、19……ダイヤフラム、19a……パイロット室、19b…
…二次側空間、20,21……パイロット通路、22……連通
路、23……バランサ、24……Eリング、25……ねじ、26
……パイロット電磁弁組立体、26a……ねじ、27……ボ
ビン、28……コイル、29……ソレノイド部、30……固定
鉄心、30a……固定鉄心端面、31……外側鉄心(磁性
材)、32……プランジャ、32a……プランジャ先端面、3
2b……樹脂リング、33……フランジ、34……バルブ側鉄
心、35……ストッパ、36……バルブ本体、37……弁室、
37a……弁室内端面、38……弁座、39……スプリング、4
0……弾性弁体、41……スプリング、42……弾性部材、4
2a……弾性部材先端面、43,44,45……シール材、46……
連通路、47……コネクタ、48……リード線、49……基板
組立体、50……サポート、51……スプリングピン、52…
…カバー、53……サポートねじ、54,55……ねじ、56…
…DIN形端子組立体、57……ナット、58……ねじ、59…
…取付ベース、60,61,62,63,64……Oリング 65……鋼球、66……逆止弁、67……弁体、68……スプリ
ング、69……圧入カラー、70……埋金、S……ストロー
ク空間。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パイロット室と二次側空間とを区画するダ
    イヤフラムが設けられた弁本体と、 空気圧源に接続される空気入口と空気出口とを連通させ
    る弁孔内に移動自在に設けられ、一端が前記二次側空間
    に臨みかつ前記ダイヤフラムに接触し、他端に前記弁孔
    を開閉する主弁が設けられた中空のバルブピンと、 前記主弁に対して前記弁孔を閉塞する方向に付勢する付
    勢手段と、 前記バルブピンの内部通路を介して前記二次側空間に連
    通される排気ポートと、 空気圧源と前記パイロツト室とを連通させる給気用の空
    気通路を開閉する給気用二方向電磁弁と、 前記パイロット室と外部とを連通させる排気用の空気通
    路を開閉する排気用二方向電磁弁と、 前記空気出口における二次側圧力を検出するセンサから
    の信号に基づいて前記給気用二方向電磁弁と前記排気用
    二方向電磁弁とに作動信号を送る圧力制御手段と、 前記空気圧源と前記パイロット室とを結ぶパイロット通
    路に設けられ、前記空気圧源から前記パイロット室に向
    かう空気の流れを阻止しかつ前記空気圧源の圧力が所定
    値よりも低くなった時には前記パイロット室内の空気を
    排出して前記ダイヤフラムと前記バルブピンとの接触を
    解除する逆止弁とを有することを特徴とする電空レギュ
    レータ。
JP1989049349U 1989-04-26 1989-04-26 電空レギュレータ Expired - Fee Related JP2539502Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989049349U JP2539502Y2 (ja) 1989-04-26 1989-04-26 電空レギュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989049349U JP2539502Y2 (ja) 1989-04-26 1989-04-26 電空レギュレータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02143611U JPH02143611U (ja) 1990-12-05
JP2539502Y2 true JP2539502Y2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=31566958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989049349U Expired - Fee Related JP2539502Y2 (ja) 1989-04-26 1989-04-26 電空レギュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2539502Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2710705B2 (ja) * 1991-07-16 1998-02-10 シーケーディ株式会社 圧力制御弁及びその圧力制御方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57204918A (en) * 1981-06-11 1982-12-15 Diesel Kiki Co Ltd Pressure reducing valve
JPH0426897Y2 (ja) * 1985-12-26 1992-06-29

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02143611U (ja) 1990-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4490652B2 (ja) エア補助戻し部を有する直動空気弁
US6655411B2 (en) Poppet-type solenoid valve
US5441233A (en) Electromagnetic valve
US6719268B2 (en) Solenoid-operated valve
EP0687843B1 (en) Balanced type direct-acting electromagnetic valve
KR100402597B1 (ko) 전자밸브
JP4035666B2 (ja) サックバックバルブ
US6192937B1 (en) Pilot operated pneumatic valve
KR20060051872A (ko) 차동 보조 복귀 장치를 구비한 직접 작동식 공압 밸브
US6543481B2 (en) Pilot operated pneumatic valve
JP2008519224A (ja) 弁体の両側の圧力を均衡させる手段を組み込んだバルブ
US20030019225A1 (en) Refrigerant expansion valve having electrically operated inlet shutoff with improved armature dampening
KR20190038481A (ko) 파일럿 유닛, 액츄에이터 시스템 및 상기 시스템을 제조하는 방법
JP2539502Y2 (ja) 電空レギュレータ
US4620567A (en) Solenoid-operated valve
TW201833468A (zh) 電磁閥
CZ253492A3 (en) pressure control valve, relay valve, proportional valve or the like valve for pneumatic brake systems, particularly for motor vehicles
JP4035667B2 (ja) サックバックバルブ
JPH05158552A (ja) 圧力制御弁
JP2001041340A (ja) 電磁弁
US20050128673A1 (en) Solenoid drive circuit
JP2010133491A (ja) 外部パイロット式オペレートバルブ
JPH02284213A (ja) 電空レギュレータ
KR970000989A (ko) 차량의 제동력 조절장치
JP3659655B2 (ja) 真空発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees