JP2539380B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JP2539380B2
JP2539380B2 JP61138089A JP13808986A JP2539380B2 JP 2539380 B2 JP2539380 B2 JP 2539380B2 JP 61138089 A JP61138089 A JP 61138089A JP 13808986 A JP13808986 A JP 13808986A JP 2539380 B2 JP2539380 B2 JP 2539380B2
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純一 松本
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信之 鳥取
哲司 竹越
昭慈 横山
幸男 中田
晃 中島
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雄二 青柳
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写プリンタに係り、特に色の異なる複数
本のインクフイルムを備えるものにおいてインクフイル
ムの交換が自動的に行なうことができるものに関する。
〔従来の技術〕
従来の多色カラー熱転写プリンタは、イエロー,マゼ
ンター,シアン等の色地を順次もつ一本のインクフイル
ムを用いるものであつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術のものは、色地の順次がきまつているの
で、必要としない色地のところは使用しないまま巻き取
られてしまうので、インクフイルムの無駄が多い。そこ
で、イエロー,マゼンター,シアン等の単独の色地をも
つインクフイルムをそれそれ用意し、必要とする色のイ
ンクフイルムに順次取り換えるようにして上記のような
無駄をなくすとともに、インクフイルムの交換にあたり
サーマルヘッドとインクフイルムの衝突干渉の生じない
ものを提供せんとすることを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の特徴は、プラテンと、前記プラテンに押圧及
び離間するサーマルヘッドと、前記プラテンと前記サー
マルヘッドとの間に挟持されるインクフイルムとからな
り、前記サーマルヘッドの加熱で前記インクフィルムの
インクを記録紙に転写させるものにおいて、前記インク
フィルムは巻取ロールと供給ロールとから構成される同
一構造の複数の異なった色のインクフィルムよりなり、
前記複数のインクフィルムと各々の前記巻取ロール及び
前記供給ロールを収納する同一構造の複数のロール収納
手段を選択可能に設け、前記プラテンより離間される前
記サーマルヘッドの離間距離を前記供給ロールの最大径
よりも大きく設定し、選択された前記ロール収納手段の
前記供給ロールをロール移送手段によって前記ロール収
納手段から取り出して前記サーマルヘッドが前記プラテ
ンから離れている間に前記プラテンと前記サーマルヘッ
ドの間より通過させ、その後前記サーマルヘッドを前記
プラテンに押圧して選択された前記インクフィルムのイ
ンクを記録紙に転写させると共に、転写を終了すると取
り出されていた供給ロールを前記サーマルヘッドが前記
プラテンから離れている間に逆の動作で前記ロール移送
手段によって前記プラテンと前記サーマルヘッドの間よ
り通過させて選択された前記ロール収納手段に収納させ
るように構成したところにある。
〔作用〕
カラー印刷を行う場合、巻取ロールと供給ロールとか
ら構成される同一構造の複数の異なった色のインクフィ
ルムが装填された同一構造の複数のロール収納手段から
必要なをインクフィルムを選択し、サーマルヘッドがプ
ラテンからいっぱいに離間している間に選択されたイン
クフィルムのロールをプラテンとサーマルヘッドの間よ
り通過させ、その後サーマルヘッドをプラテンに当接さ
せて選択されたインクフィルムのインクを記録紙に転写
させると共に、転写を終了すると取り出されていたロー
ルをサーマルヘッドがプラテンからいっぱいに離れてい
る間に逆の動作でプラテンとサーマルヘッドの間より通
過させて選択されたロール収納手段に収納させると共
に、次に必要なインクフィルムについても同様の作動を
行ってカラー印刷を実行することができる。
〔発明の実施例〕
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。第
1図,第2図に示すように、1はプリンターの本体で、
これの外部に給紙装置2が着脱自在に取り付けられてい
る。給紙装置2は自動給紙手段と手差し手段が設けられ
ている。詳しくは後で述べる。
プリンター本体1の外ケースは上外ケース3,下外ケー
ス4,扉5とから構成されている。扉5はヒンジ5Aにて下
外ケース4に開閉自在に支持されている。扉5はプリン
ター本体1の前側に位置しており、扉5を開くと、プリ
ンター本体1の前側内部が大きく開放される。
外ケースの内部にはプリンターの機械部分、電気制御
装置が設けられている。機械部分は前側に、電気制御装
置は後側に置かれている。
機械部分の支持フレームは左側板6と右側板7と底板
8とから構成されている。
第2図,第20図に示すように、フイルムドラムは次の
ような構成になつている。
左側板6に左側のフイルムロールガイド9を、左側板
7に右側のフイルムロールガイド10をそれぞれ固定支持
している。左,右両側板6,7は鋼板で形成されているが
両フイルムロールガイド9,10はプラスチツクで形成され
ている。両フイルムロールガイド9,10の中心に回転自在
に支持されるドラムシヤフト11は左,右両側板6,7に掛
け渡すことのできる長さをもつており、右側板7から外
側に突き出た部分にはドラムギヤ12が固定されている。
ドラムシヤフト11の回転をよくするために、両フイルム
ロールカイド9,10に軸受13,13を設けている。
ドラムシヤフト11には両フイルムロールガイド9,10の
内側に接近させて、それぞれ、左側のカセットドラム支
持側板14と右側のカセットドラム支持側板15を固定支持
している。
フイルムドラムの主なる構造は以上であるが、このフ
イルムドラムには、後述するフイルムカセットを支持す
るフイルム支持装置が設けられている。このフイルム支
持装置について、次に第2図,第19図,第20図,第21図
を引用して説明する。フイルム支持装置はフイルムドラ
ムに着脱自在なる可動部とフイルムドラムに固定された
ままの固定部との二つから構成されている。
まず固定部の方について説明する。
両カセットドラム支持側板14,15に巻取ロールシヤフ
ト16,16を固定支持する。巻取ロールシヤフト16,16のつ
け根にはばね受け座板17,17を回転自在に支持する。巻
取ロールシヤフト16,16に回転自在に支持された巻取ギ
ヤー18,18は前記ばね受け座板17,17に対向するように置
かれている。巻取ギヤー18,18にはばね受け座板17,17に
対面する側にばね受け凹部19,19が形成されている。こ
のばね受け凹部19,19はばね受け座板17,17との間に押圧
つる巻きばね20,20が取り付けられている。巻取ロール
シヤフト16,16の先端寄りには一方向回転クラッチ21,21
を介して巻取ロールホルダー22,22が支持されている。
この巻取りロールホルダー22,22は巻取りフイルムロー
ル46の内筒にはまりあい、一部設けられた内筒側の切欠
部に巻取りロールホルダー22,22の突出部(図示せず)
がはまりあう構造となつている。巻取ロールシヤフト1
6,16の先端には巻取ロールホルダー22,22の抜け止めス
トッパー23,23が設けられている。一方向回転クラッチ2
1,21は巻取ロールシヤフト16,16の軸方向に摺動でき
る。この一方向回転クラッチ21,21は巻取ロールホルダ
ー22,22がフイルムを巻き取る方向に回転するときには
自由に回転し、巻取ロールホルダー22,22が逆に回ろう
とするときには回転を防止する機能をもつている。巻取
ロールホルダー22,22と巻取ギヤ18,18との間には摩擦板
24,24が介在されている。摩擦板24,24はコルク,合成樹
脂フエルト等の摩擦摺動材で形成されている。この摩擦
板24,24は押圧つる巻きばね20,20にて巻取ロールホルダ
ー22,22に押し付けられているので、巻取ギヤ18,18の回
転はこの摩擦板24,24を介して巻取ロールホルダー22,22
に伝達されるのである。また巻取ロールホルダー22,22
および巻取ギヤー18,18は巻取ロールシヤフト16,16に対
して軸方向に摺動できるようになつている。フイルムカ
セットの交換時には押圧つる巻きばね20,20に抗して巻
取ロールホルダー22,22を軸方向に摺動させることによ
り巻取りフイルムロール46の着脱ができる。
フイルム支持装置の固定部は以上のような構成になつ
ているが、この固定部は両カセットドラム支持側板14,1
5に等ピツチに4ヶ所設けられている。
次にフイルム支持装置の可動部について以下に説明す
る。
供給ロールシヤフト25,25にはフイルムカバー26が回
動自在に取り付けられている。フイルムカバー26は両カ
セットドラム支持側板14,15に跨がる長さをもつてい
る。このフイルムカバー26は供給ロールシヤフト25,25
の支持体の機能をもつている。両供給ロールシヤフト2
5,25の外端部にはフイルムカセットローラ27,27が固定
支持されている。フイルムカセットローラ27,27の外周
にはフイルムカセットギヤ28,28が形成されている。両
ロールシヤフト25,25の外端には抜け止めストツパー29,
29が設けられている。フイルムカセットローラ27,27は
ロールシヤフト25,25に固定支持されているが、より抜
け止めを強くするために抜け止めストッパー29,29を設
けたものである。フイルムカバー26の内側面にはばね受
け座が形成されている。供給ロールシヤフト25,25には
駆動板30,30が一方向クラツチ31,31を介して支持されて
いる。駆動板30,30の軸筒部にはスライダー32,32が回動
自在に支持されている。スライダー32,32とフイルムカ
バー26,26のばね受け座との間には押圧つる巻きばね33,
33が取り付けられている。両供給ロールシヤフト25,25
の内先端側には供給ロールホルダー34,34を回動自在に
支持している。両供給ロールシヤフト25,25の内先端に
は供給ロールホルダー34の抜け止めストツパー35,35を
設けている。供給ロールホルダー34,34に隣接して配置
される従動板36,36は両供給ロールシヤフト25,25に回動
自在に支持されている。従動板36,36および供給ロール
ホルダー34,34の両対向面にはばね受け座が形成されて
いる。この両ばね受け座の間にはねじりつる巻きばね3
7,37が介在されている。摩擦板38,38は駆動板30,30と従
動板36,36との間に介在されている。摩擦板38,38はコル
ク、合成樹脂,フエルト等の摩擦摺動材にて形成されて
いる。
供給ロールホルダー34,34はねじつる巻きばね37,37を
介して従動板36,36と連結されている。このために、供
給ロールホルダー34,34は、一方向クラツチ31,31が設け
られているため供給ロールシヤフト25,25に対して相対
的にフイルムを送り出す方向には回転できないが、フイ
ルムを送り出す方向と逆の回転は供給ロールホルダー3
4,34が供給ロールシヤフト25,25に対し相対的に回転す
る事ができるように構成されている。この動作は後に詳
しくのべる供給フイルムロール外部支持部の動きに関連
して重要であるので効果についての詳細はそこで述べ
る。
一方向クラツチ31,31,従動板36,36,供給ロールホルダ
ー34,34は供給ロールシヤフト25,25の軸方向に摺動自在
に支持されている。供給フイルムロール47を交換すると
きに、押圧つる巻きばね33に抗して供給ロールホルダー
34,34を軸方向に移動させることにより供給フイルムロ
ール47を着脱できるのである。
フイルム支持装置の可動部は以上の構成をもつている
とともに4ヶ等ピツチに用意される。この可動部はフイ
ルムドラムに支持されているので、再度フイルムドラム
について可動部を支持する部分の構造を説明する。
両フイルムロールガイド9,10の両側面には環状フイル
ムカセットロール案内溝39,39が形成されている。この
フイルムカセットロール案内溝39,39にフイルム支持装
置の可動部のフイルムカセットローラ27,27が嵌め込ま
れている。フイルムカセットローラ27,27はフイルムカ
セットロール案内溝39,39内を自由に移動できるように
支持されている。フイルムカセットロール案内溝39,39
にはフイルムカセットローラ27,27が出入する出入口40,
40が形成されている。この出入口40,40は両フイルムロ
ールガイド9,10の一部を切欠きフイルムカセットロール
案内溝39,39を開放する位置関係にある。
両カセットドラム支持側板14,15には第15図から第16
図に示すようにフイルムユニツト支持溝41,41が形成さ
れている。このフイルムユニツト支持溝41は4個等ピツ
チに設けられている。前記フイルム支持装置の固定部と
交互になるようにフイルムユニツト支持溝41は配置され
ている。フイルムユニツト支持溝41は前記フイルムカバ
ー26に形成した支持部42,42を支持するものである。支
持部42,42には平坦部43が対称に設けられている。この
平坦部43を受ける平面部44がフイルムユニツト支持溝41
の奥に形成されている。フイルムユニツト支持溝41は両
カセットドラム支持溝14,15に斜めに設けられ、かつ外
部に開口部45をもつて開口している。
フイルムカバー26の支持部42,42がフイルムユニツト
支持溝41に挿入支持された状態にあつては、支持部42,4
2の平坦部43がフイルムユニツト支持溝41の平面部44に
受けられるのでフイルムカバー26は回動できない状態に
置かれるのである。
フイルムドラムの可動部支持部分は以上のような構造
になつているのである。
次にフイルムカセツトについて説明する。
フイルムカセツトは巻取フイルムロール46と供給フイ
ルムロール47とから構成され、一枚のフイルム48が巻装
されている。フイルムカセツトは、黒色,赤色,青色,
黄色の4種類が用意される。
フイルムカセツトの取り付けは次のようにして行なわ
れる。すなわち、巻取フイルムロール46の一端を巻取ロ
ールホルダー22の一方にあてがうとともに押圧つる巻き
ばね20に抗して巻取ロールホルダー22が後退するように
押す。こうしながら、巻取フイルムロール46の他端をも
う一方の巻取ロールホルダー22の先端に位置合せして嵌
め合わせる。同様な要領で供給フイルムロール47は供給
ロールホルダー34,34に取り付けられる。
このようにしてフイルムカセツトは取り付けられるの
であるが、供給フイルムローラ47を受ける供給ロールホ
ールダー34,34の方にはフイルムカバー26があるため供
給フイルムロール47は取り付け難い。そこで、供給ロー
ルホルダー34,34を含むフイルムカバー26をフイルムド
ラム側に取り付ける前に供給フイルムロール47を供給ロ
ールホルダー34,34に取り付けるようにするのが望まし
い。
フイルムカセツトは、上記のように、フイルムロール
ガイド9,10およびカセツトドラム支持板14,15に支持さ
れている。このような構成からなるフイルムドラムは、
支持フレームの左右側板6,7に取り外し出来るように支
持されている。
すなわち、第19図から第21図に示すように、左右側板
6,7には支持溝49が形成されている。この支持溝49にフ
イルムロールガイド9,10のボス部50,50が支持される。
フイルムロールガイド9,10は支点51をもつて左右側板6,
7に回動自在に支持されているので、フイルムドラム全
体を第19図の鎖線のように引き出すことができる。この
ときには、フイルムロールガイド9,10のボス部50,50が
支持溝49から引き出されるのである。なおフイルムドラ
ム全体を引き出す際には、前もつて外ケースの扉5の開
いておかなければならない。フイルムカセツトの交換,
プリンタ本体1の内部点検に際し、フイルムドラム全体
を引き出すものである。
フイルムドラム全体は、通常、引き出されないように
ロツクされている。第3図に示すフイルムロツクレバー
52はそのロツクを行なうためのもので、右側板7に支軸
53をもつて回動自在に支持されている。フイルムドラム
全体がプリンタ本体1内にセツトされているときに、フ
イルムロールガイド10のボス部50にフイルムロツクレバ
ー52のフツク部54を係合させることにより、フイルムド
ラム全体は引き出されないようにロツクされる。55はス
トツパーである。フイルムロツクレバー52の詳しい動作
説明は後で述べる。
カセツトフイルムの供給フイルムロール47はプリンタ
の作動時にはフイルムドラムより引き出されて、供給フ
イルムロール外部支持部56に支持される。この供給フイ
ルムロール外部支持部56について第19図を引用して説明
する。
供給フイルムロール外部支持部56,54は左右側板6,7に
対に設けられ、円弧状の溝57をもつている。この溝57は
一方が開口され、この開口端は前記フイルムカセツトロ
ール案内溝39の出入口40と向き合つている。溝57の下面
にはラツク58が形成されている。このラツク58は前記フ
イルムカセツトギヤ28が噛み合うものである。供給ロー
ルホルダー34に支持された供給フイルムロール47が供給
フイルムロール外部支持部56に沿って移動するとき、フ
イルムカセツトギヤ28はラツク58上を必ず転がって移動
する。この回転は供給フイルムロール47に伝わるので、
供給フイルムロール47が供給フイルムロール外部支持部
56上を右方向に移動するときにはフイルム48が引き出さ
れる方向にフイルムカセツトギヤ28及び供給ロールシヤ
フト25は回転するがこの回転量は、供給フイルムロール
47と巻取りフイルムロール4との間にフイルム48をたる
む事なく保つために必要なフイルム48の繰出し量を生じ
る。供給フイルムロール47の回転量とは一致しない(な
ぜなら供給フイルムロールの直径はフイルムの引出し量
に応じて変化するので)そのため前記一方向クラツク31
は供給フイルムロール47の必要とする回転量以上に供給
ロールシヤフト25の回転量を伝えないように(供給ロー
ルシヤフト25の回転が供給フイルロール47の回転に先行
するように関係にある時結合を開放するように)一方向
クラツチ31は設定されている。逆に左方向に移動すると
きには一方向クラツチ31は供給ロールシヤフト25の回転
をそのまま駆動板30に伝える働きをし、この回転は摩擦
板38,従動板36,ねじつる巻バネ37を経由して供給ロール
ホルダー34に伝えられ、供給フイルムロール47をフイル
ム48を巻取る方向に回転させる。この供給ロールシヤフ
ト25の回転量は前記と同様の理由で供給ロールフイルム
47の必要とする巻取り回転量の一致しないので必要巻取
り回転量より必ず過大の供給ロールシヤフト25の回転量
と得られるようにラツク58とフイルムカセツトギヤ28の
歯数比を設定してある。従ってその回転量の差は摩擦板
38と従動板36のすべりによつて吸収される。
供給フイルムロール47側は、フイルムカセツトロール
案内溝39の出入口40と溝57の開口端を通つてフイルムド
ラム側と供給フイルムロール外部支持部56側とを行き来
する。この操作を行なうのがデイフレクター59とスイン
グアーム60で、これについて説明する。第2図,第9
図,第11図,第17図から第18図に示すように、デイフレ
クター59は支軸61に回動自在に支持されている。スイン
グアーム60は支軸62に回動自在に支持されている。デイ
フレクター59の先端側には爪部63が形成されている。ス
イングアーム60の先端側にも爪部64が形成されている。
両爪部63,64をもつて、挟持部65が構成されている。両
爪部63,64の内側先端側には、それぞれ斜面が形成され
ている。両斜面は外側に向つて広がるように形成されて
いる。斜面は爪部64の方が奥深く形成されている。デイ
フレクター59の外側面には折り曲げられた摺動部66が形
成され、この摺動部66の長さは爪部63の長さよりも十分
に大きく、ほぼ倍の長さになつている。
スイングアーム60は支軸62によつて左右側板6,7に回
転自在にそれぞれ支持されているが、デイフレクター59
の支軸61はスイングアーム61に設けられている。このた
めに、デイフレクター59はスイングアーム60は一緒に回
動するのである。スイングアーム60には切り欠き窓67が
形成されている。デイフレクター59には突片68が設けら
れている。この突片68は切り欠き窓67に挿入されてい
る。デイフレクター59は突片68が切り欠き窓67内で動き
得る範囲で支軸61を支点として回動できる。支軸61には
つる巻きばね69が取り付けられ、ばねの一端はデイフレ
クター59に、他端はスイングアーム60に係止されてい
る。このつる巻きばね69により、挟持部65が開くように
デイフレクター59は附勢される。突片68が切り欠き窓67
に当接するところまで挟持部65は開くものである。スイ
ングアーム60はスイングアーム用ばね70により、第15
図,第16図,第17図,第18図に示す如く後述するスイン
グアーム60の揺動行程中ほぼ中央よりフイルムドラム側
にある範囲ではフイルムドラム側に押し付けられるよう
に付勢されている。
第15図に示すように、デイフレクター59,スイングア
ーム60の挟持部65は供給フイルムロール47を支持してい
るフイルムカバー26の支持部42を支持している。この状
態でスイングアーム60を右方向に回すと、支持部42はフ
イルムユニツト支持溝41の開口部45から抜け出る。これ
とともに、フイルムカセツトロール案内溝39の出入口40
からフイルムロール27が抜け出て供給フイルムロール外
部支持部56の溝57にフイルムロール27は入る。これと同
時に、フイルムカセツトギヤ28はラツク58と噛み合う。
スイングアーム60側におさえられたまま供給フイルムロ
ール47は溝57に沿つて移動する。スイングアーム60を左
側に回すと、溝57に沿つて供給フイルムロール47は行つ
た道を戻ることになる。そして、出入口40を通つてフイ
ルムカセツトロール案内溝39にフイルムカセツトローラ
27は戻る。もちろん支持部42はフイルムユニツト支持溝
41に戻るのである。
供給フイルムロール47に係る上記移動に際し、スイン
グアーム60の挟持部65は支持部42の平坦部43を掴んでい
るのでフイルムカバー26は回らない。フイルム48の送り
出し,巻き取りが支障なく行なわれる。
次にスイングアーム60を動かすスイングアームクラン
ク71について説明する。
スイングアームクランク71は第2図は右側のみしか図
示していないが左右両側に主シヤフト72に固定支持され
ている。主シヤフト72は、支持フレームの左側板6と右
側板7に回転自在に支持されている。スイングアームク
ランク71の主シヤフト72への固定はロツクピン73にて行
なわれる。スイングアームクランク71にはクランクピン
74と押付突起75が形成されている。クランクピン74と押
付突起75は180゜離れて形成されている。第5図,第7
図,に示すように、クランクピン74はスイングアーム60
の溝部76に挿入している。スイングアームクランク71が
時計方向に回ると、スイングアーム用ばね70に抗してス
イングアーム70は支軸62を支点として右方向に回動す
る。第7図に示す位置まで回動すると、スイングアーム
用ばね70はデツトポイントにほぼ達する。この位置を越
えてさらにスイングアーム60を右側に回すと、スイング
用ばね70はスイングアーム70を右側に付勢するように作
用する。第8図及び第9図は、後で述べるスイングアー
ム60の右側の行程終点に達した時の図であり、行程終点
に達すると同時にクランクピン74がスイングアーム60の
溝部76より離脱し、以後のスイングアームクランク71の
回転はスイングアーム60に伝えられずスイングアーム用
バネにて上述行程終点に押し付けられ、この位置よりも
右側にスイングアーム60は移動しない。それは、第19図
に示すように、供給フイルムロール47側のフイルムカセ
ツトローラ27が供給フイルムロール外部支持部56におけ
る溝57の右端に当接するからである。
この後もスイングアームクランク71は時計方向に回転
する。そして、第11図に示すようにスイングアームクラ
ンク71の押付突起75はスイングアーム60の左側端面を押
し、スイングアーム60の行程終点への押付をより確実に
すると共にスイングアームクランク71の回転を止める。
スイングアーム60は押付突起75にて押えられているの
で、後述するプリントに伴うフイルム48の引き出しに際
し、この引き出し力を受けて供給フイルムロール47が供
給フイルムロール外部支持部56を左側に移動するのを阻
止できるのである。スイングアーム60はスイングアーム
用ばね70より右側位置に保持されているがばねによる保
持は不安定であるので上記のように押付突起75により強
制的に押えることが必要である。
第11図に示す状態からスイングアームクランク71を反
時計方向に回すと、第9図に示す位置を過ぎると、クラ
ンクピン74がスイングアーム60の溝部76に挿入される。
この挿入により、スイングアームクランク71とスイング
アーム60は係合され、スイングアームクランク71と一緒
にスイングアーム60は反時計方向に回動する。最終的に
は第5図に示す状態に戻る。供給フイルムロール47はフ
イルムロール外部支持部56からフイルムドラム側に戻さ
れるのである。
次のフイルムドラム側に置かれている状態で、供給フ
イルムロール47がどのようにしてスイングアーム60に受
け渡されるか第15図,第16図,第17図,第18図を引用し
て説明する。
第15図は供給フイルムロール47の支持部42がスイング
アーム60とデイフレクター59の挟持部65に納まつた状態
を示している。納まるまでの順序は次のとおりである。
巻取フイルムロール46および供給フイルムロール47から
なるフイルムカセツトを支持しているカセツトドラム支
持側板14,15は反時計方向に回転する。そして、第18図
に示す位置を通過すると供給フイルムロール47側の支持
部42がデイフレクター59の摺動部66に当接する。さらに
カセツトドラム支持側板14,15は反時計方向に回転する
ので第17図に示すようにつる巻きはね69に抗してデイフ
レクター59は支軸61を支点として右方向に回動する。こ
のときは、スイングアーム60は回動しない。それは、ス
イングアームクランク71にてスイングアーム60が抑えら
れているからである。上記のようにデイフレクター59が
回動して支持部42の第19図に示す如く供給フイルムロー
ル外部支持部56の溝57への方向への行く手を阻むと同時
にフイルムロールガイド9,10のフイルムカセツトロール
案内溝39,39内に納りつづける事をうながし、さらにカ
セツトドラム支持側板14,15は反時計方向に回転する。
そして、供給フイルムロール47の支持部42がデイフレク
ター59の先端を越えるところまで来ると、デイフレクタ
ー59はつる巻きばね69の戻し力により、支軸61を支点と
して左方向に回動して元の位置に戻る。このとき、供給
フイルムロール47は第16図に示す状態よりも少し反時計
方向に寄つたところに位置しているのである。なお、デ
イフレクター59は、突片68がスイングアーム60の切り欠
き窓67の左端に当接するところまで戻るのである。
今、スイングアーム60とデイフレクター59の挟持部59
は開いており、かつ供給フイルムロール47の支持部42は
挟持部65の先端より少し反時計方向位置にあるので、カ
セツトドラム支持側板14,15を時計方向に回すことによ
り、第16図に示すように供給フイルムロール47の支持部
42は挟持部65の出入口に差し掛かる。さらに時計方向に
回して、第15図に示すように供給フイルムロール47の支
持部42が挟持部65に納まるのである。
供給フイルムロール47のスイングアーム60への受け渡
しは、このようにして行なわれるのであるが、第18図に
示す最上部にあるフイルムカセツトの供給側フイルムロ
ール47の受け渡しは、カセツトドラム支持側板14,15を
時計方向に回すことにより、供給フイルムロール47の支
持部42が挟持部に納められるのである。
また、4本のフイルムカセツト中任意の色のフイルム
カセツトの取り出しは、カセツトドラムを反時計方向回
転させ目的の供給フイルムロールが第18の供給フイルム
ロール47の位置に来た時に停止し、カセツトドラムを時
計方向に回転させ、上述の如く支持部42を挟持部に納め
る事によつて行なわれる。
先に、フイルムカセツトの交換に際し、フイルムドラ
ム全体をプリンタ本体1より引き出しことについて触れ
た。補足説明をする。
第2図,第3図に示すように、主シヤフト72には主歯
車77が設けられている。この主歯車77にはロツクレバー
係合ピン78が形成されている。主歯車77が反時計方向に
回転してフイルムロツクレバー52の後端上面をロツクレ
バー係合ピン78で下方に押すとフイルムロツクレバー52
は支軸53を支点として時計方向に回動する。フイルムロ
ツクレバー52のフツク部54はフイルムロールガイド10の
ボス部50から外れる。フイルムドラム全体を先に述べた
ようにプリンタ本体1より引き出すことができるのであ
る。
なお、フイルムロツクレバー52のフツク部54がフイル
ムロールガイド10のボス部50から外れる状態にあつて
は、いずれのフイルムカセツトもフイルムドラム側に納
められるように構成されている。すなわち、スイングア
ーム60が、例えば第18図に示すような位置にあるとき
に、フツク部54が外れるものである。
フイルムカセツトの供給フイルムロール47は、フイル
ムロール外部支持部56側に置かれていないので、第19図
のようにフイルムドラム全体をプリンタ本体1より、引
き出すうえでの支障はないのである。
供給フイルムロール47をフイルムロール外部支持部56
側に置いたままでフイルムドラム全体をプリンタ本体よ
り引き出すと、フイルム48が供給フイルムロール47より
長く引き出されるので傷つきやすく、切れる虞れもあ
る。
供給フイルムロール47がフイルムロール外部支持部56
側にあるときにはフツク部54にてフイルムドラム全体は
プリンタ本体1より引き出されないようにロツクされて
いるので、上記のようなフイルム48における不具合は一
掃されるのである。
次にサーマルヘツドおよびプラテンの関連構成につい
て説明する。
第2図に示すようにプラテン79はプラテンシヤフト80
に設けられている。プラテンシヤフト80は支持フレーム
の左側板6と右側後7に回転自在に支持されている。両
側板6,7に軸受81を持つて支持されている。プラテンシ
ヤフト80が左右に移動しないようにプラテン79と軸受81
との間に位置するスリープ82をプラテンシヤフト80に嵌
挿している。プラテン79の外周には第1図に示すように
補助ローラA83と補助ローラB84が接合するように設けら
れている。補助ローラA,Bはほぼ対称に置かれている。
プラテン79および補助ローラA,Bは、前記フイルムロ
ール外部支持部56よりも上方の位置に設けられており、
かつ供給フイルムカセツト74がこの下を通過するに支障
ないように位置している。
サーマルヘツド85は第1図,第2図に示すようにヘツ
ドベース86に取り付けられている。このサーマルヘツド
85はプラテン79の長さに近い長さをもつている。いわゆ
るライン形のサーマルヘツドである。
ヘツドベース86にはヘツドアーム87が取り付けられて
いる。ヘツドストツパー88もヘツドベース86に取り付け
られている。
ヘツドアーム86はヘツドアームシヤフト89に回転自在
に支持されている。ヘツドアームシヤフト89は支持フレ
ームの左側板6と右側板7に支持されている。
サーマルヘツド85はヘツドアーム87に支持されている
ことになるので、ヘツドアームシヤフト89を支点として
回動するものである。サーマルヘツド85の回動軌跡はフ
イルムロール外部支持部56の円弧状線を横切るように設
定されている。サーマルヘツド85が最上部に位置するの
は第10図に示すところである。この位置でサーマルヘツ
ド85はプラテン79に転写に必要な圧力をもつて押圧して
いるのである。なお、ヘツドストツパー88がスリーブ82
を介してプラテンシヤフト80に当接し、サーマルヘツド
85のプラテン79への押圧位置をサーマルヘツド85上に形
成した線状の転写用発熱体がプラテン85の接触線上に一
致するように規制されている。
サーマルヘツド85が最下部に位置するのは第4図に示
すところである。サーマルヘツド85は第4図と第10図に
示す範囲で上記の回動軌跡が行なわれるものである。
さらに、第2図に示すようにサーマルヘツド85のヘツ
ドベース86にはヘツドピン90が取り付けられている。ヘ
ツドベース86に一対の切り起こし部を設け、ここにヘツ
ドピン90を取り付けているのである。
ヘツドピン90は、主シヤフト72に固定支持されたヘツ
ドクランクアーム91にコネクター手段を介して連結され
ている。すなわち、ヘツドクランクアーム91の先端には
クランクシヤフト92が回転自在に支持されている。コネ
クター手段は第12図,第14図,第15図に示すようにコネ
クテングロツドA93とコネクテングロツドB94とから構成
されている。両コネクテングロツドA,Bはコネクターシ
ヤフト95にて回転自在に支持されている。コネクテング
ロツドAの先端は前記クランクシヤフト92に回転自在に
支持されている。ヘツドクランクアームに一体に成形さ
れたボス部96によつて、コネクテングロツドAは左右方
向の動きが規制されている。
コネクテングロツドBの先端はヘツドピン90に回転自
在に支持されている。ヘツドピン90に嵌挿した二つのス
リーブ97によりコネクテイングロツドBは左右方向の動
きが規制される。コネクテングロツドBはサーマルヘツ
ド85の全長の中央に位置するように設けられている。コ
ネクターシヤフト95にはコネクターつる巻きばね98が取
り付けられている。このコネクターつる巻きばね98はコ
ネクターシヤフト95の全長にわたり巻装され、中央部分
はコネクテングロツドBに、両端はコネクテングロツド
Aに係合されている。
コネクテングロツドA,Bは、コネクターつる巻きばね9
8により開くように附勢される。コネクテングロツドA
にはストツパー部99が、コネクテングロツドBにはスト
ツパー部100が設けられているので、この面ストツパー
部99,100の当接により、両コネクテングロツドA,Bは第1
3図に示す状態よりも開かないのである。
次のサーマルヘツド85の回転動作について説明する。
今、サーマルヘツド85が第4図に示すように最下部に
位置している。ここで、主シヤフト72が時計方向に回転
すると、ヘツドクランクアーム91は第6図、さらに第8
図に示す位置に回動していく。ヘツドクランクアーム91
が第4図から第6図の位置まで回転してもサーマルヘツ
ド85はほとんど上方に移動しない。ヘツドクランクアー
ム91が第6図から第8図の位置まで回転するとサーマル
ヘツド85は少し上方に移動する。さらにヘツドクランク
アーム90が第8図から第10図の位置まで回転すると、サ
ーマルヘツド85は少し上方に移動してプラテン79に押圧
する。
すなわち、サーマルヘツド85の回転移動量はヘツドク
ランクアーム91の回転角度に比例しない。第4図,第6
図に示すヘツドクランクアーム91の回転角度範囲ではサ
ーマルヘツド85はほとんど上下移動しない。第8図に示
す近くでの回転角度範囲では大巾に上下移動し、第10図
に示すところではほとんどサーマルヘツド85は上下移動
しないのである。
上下位置では遅く、中間市では早いサーマルヘツド85
の移動形態をもたせたのは、供給フイルムロール47の出
し入れとの関係で、このようにしなければならないので
ある。
それについて説明する。第4図に示す状態において主
シヤフト72を時計方向に回転させると、ヘツドクランク
アーム91が回るとともにスイングアームクランク71も同
一軸上に固定されているので一緒に回転する。ヘツドク
ランクアーム91が第4図に示す位置にあるときにはスイ
ングアームクランク71は第5図に示す位置にあるような
関係をもつているので、ヘツドクランクアーム91が第6
図に示すところに来ると、スイングアームクランク71は
第7図に示すことろに来る。
スイングアームクランプ71が回転すると、先に説明し
たように、スイングアーム60の動きによつて、供給フイ
ルムロール47は、フイルムドラム側より引き出される。
スイングアームクランプ71が第7図に示す位置に来たと
きは、スイングアーム60により、第6図に示すところま
で供給フイルムロール47が引き出されるのである。ヘツ
ドクランクアーム91が回転したのにもかかわらず、サー
マルヘツド85はほとんど上方に上がらないので、供給フ
イルムロール47が上記のように引き出されても干渉しな
いのである。第8図に示すように、サーマルヘツド85の
上方を通過して右側の位置に供給フイルムロール47が移
動してからサーマルヘツド85は上方に移動する。第8図
は供給フイルムロールがその行程終点位置に達している
状態を示している。第8図から第10図にかけての回転範
囲は、供給フイルムロールが行程終端位置にすでに達し
サーマルヘツド85通路をあけわたしてからサーマルヘツ
ド85はすみやかに上方に移動し第10図の状態でプラテン
79に押圧される。
主シヤフト72が反時計方向に回ると、まずサーマルヘ
ツド85が下方に移動し、供給フイルムロールの通過する
通路の部分を横切つてのち、供給フイルムロール47は左
側に動作し、フイルムドラム側に納まるのである。
このように、供給フイルムロール47の出し入れがサー
マルヘツド85の干渉を受けずに行なわれるので、必要な
色のフイルムカセツドを簡単に交換できるのである。
サーマルヘツド85がプラテン79に押圧する第10図に示
す状態にあつては、クランクシヤフト92がヘツドピン90
と主シヤフト72を結ぶ線よりも右側に位置している。ク
ランクシヤフト92がこの位置にあると、サーマルヘツド
85とプラテン79と押圧による反力ないしコネクターつる
巻きばね78の力により、ヘツドクランクアーム91は時計
方向の回転力を受ける。このとき、主シヤフト72に固定
支持されているスイングアームクランク71の押付突起75
がスイングアーム60の左側端面に当接し、それ以上、主
シヤフト72は時計方向に回ることはできない。このため
に、サーマルヘツド85はプラテン79に押圧された状態に
保持され、自然にプラテン79からサーマルヘツド85が離
れていまうことはないのである。
サーマルヘツド85がプラテン79に押圧する際に、サー
マルヘツド85側との連結をとつているヘツドピン90は、
ヘツドクランクアーム91のクランクシヤフト9が上死点
領域にあるので、上下方向の動きがほとんどなくなる。
このために、サーマルヘツド85のプラテン79の押圧は極
めて緩慢に行なわれる。衝撃が少ないことはもちろん、
フイルムカセツトのフイルム48は極めてゆつくりサーマ
ルヘツド85でプラテン79に押圧されるので損傷すること
がないのである。
サーマルヘツド85側はコネクター手段を介してヘツド
クランクアーム91と連結しているので、第10図に示すよ
うなヘツドクランクアーム91の停止位置,サーマルヘツ
ド85の動作機構,プラテン79の取り付け位置等と組立ば
らつきがあつてもサーマルヘツド85のプラテン79への押
圧力はほとんど一定に保つことができる。
すなわち、第12図,第13図,第14図に示すようにコネ
クター手段はコネクテングロツドA,B,コネクターシヤフ
ト98,コネクターつる巻きばね98をもつて構成されてい
る。クランシヤフト92に矢印のような上向きの力をかけ
ると、プラテン79へのサーマルヘツド85のヘツドタツチ
による反力がヘツドピン90に矢印のような下向きの力と
して作用する。コネクテングロツドA,Bはコネクターシ
ヤフト98を支点としてコネクターつる巻きばね98に抗し
てすばまるように動く。これを示したのが第12図で、コ
ネクテングロツドAのストツパー部99とコネクテングロ
ツドBのストツパー部100は離れるのである。第10図に
示すようなプラテン79へのサーマルヘツド85のヘツドタ
ツチにおいても第12図に示すようにコネクテングロツド
A,Bは少しはすぼんた状態になつている。
コネクテングロツドA,Bのすぼみ量が変わつても、ヘ
ツドタツチによるプラテン79へのサーマルヘツド85の押
圧力が変わらないのは、すぼまり量が多くなるにつれて
コネクターつる巻きばねの反力が多くなる反面、コネク
テングロツドA,Bが横に寝てくるので全体としては上記
押圧力がほぼ一定になることによるものである。
プラテン79へのサーマルヘツド85の押圧力が変わらな
いため、上記のような組立ばらつきがあつても均一な転
写を提供できるのである。
先にプラテン79の補助ローラA,Bについて説明した
が、この補助ローラA,Bは第19図に示すように、支持部
材101,102に回転支持されている。支持部材101,102は支
持フレームの左側板6と右側板7に設けられている支持
ピン103に回動自在に支持され、支持部材101,102の先端
に引張りばね104が設けられている。この引張りばね104
にて補助ローラA,Bはプラテン79に押圧されているので
ある。
次に巻取フイルムロール46の駆動関係について説明す
る。
第4図,第6図,第8図等に示されているように、ト
ラクシヨンレバー105は左側板6と右側板7に設けられ
ている支持軸106に回動自在に支持されている。支持軸1
06に巻装したつる巻きばね107により、トランシヨンレ
バー105は時計方向に附勢されている。トラクシヨンレ
バー105の先端には第2図に示すようにドライブシヤフ
ト108はトランシヨンレバー105にて両端側が回転支持さ
れている。第3図に示すようにドライブシヤフト108に
はトラクシヨンギヤ109が固定支持されている。このト
ランクシヨンギヤ109は第2図に図示されていないがド
ライブシヤフト108の右端に取り付けられている。そし
て、第3図に示すようにプラテンギヤ110に噛み合わさ
れている。右側板7には長溝穴111が形成されている。
この長溝穴111にドライブシヤフト108が貫通している。
支持軸106を支点としたトラクシヨンレバー105の回転範
囲は長溝穴111の範囲に規制される。トラクシヨンギヤ1
09は長溝穴111の範囲内で移動するが常にプラテンギヤ1
10に噛み合つているのである。第2図に示すようにドラ
イプギヤ112がドライブシヤフト108に固定支持されてい
る。第2図に図示されていないが、ドライブシヤフト10
の右側にもドライブギヤ112が固定支持されている。両
ドライブギヤ112は前記巻取ギヤー18,18の外方に対向す
る位置に設けられている。第4図に示すように、トラク
シヨンレバー105の後端にはカムフオロア113が設けられ
ている。カムフオロア113は両トラクシヨンレバー105は
それぞれに固定されたシヤフト114に嵌挿されている。
ヘツドアーム87の根元にはカム115が形成されている。
カム115の左側には押圧カム部116が連設されている。ヘ
ツドアーム89がヘツドアームシヤフト89から外れないよ
うにヘツドアームストツパー117がヘツドアーム89の根
元のねじにて取り付けられている。
第4図に示すように、サーマルヘツド85が下側にある
ときには、ヘツドアーム89のカム115にトランクシヨン
レバー105のカムネオロア113が当接している。このため
に、ドライブギヤ112は巻取りギヤ18から離れた状態に
保持されるのである。第10図に示すように、サーマルヘ
ツド85が上方にあつてプラテン79に押圧しているときに
は、ヘツドアーム89の押圧カム部116がカムフオロア113
に当接するようになる。このため、トラクシヨンレバー
105は支持軸106を支点として右側が押し上げられ、逆に
左側にあるドライブギヤ112が下がつて巻取ギヤ18に噛
み合う状態が作られるのである。
このように、巻取フイルムロール46側は、巻取ギヤ1
6,ドライブギヤ112,ドライブシヤフト108,トラクシヨン
ギヤ109を介してプラテンギヤ110に連結されるので、プ
ラテン79の回転とともに巻取フイルムロール46は摩擦板
24の部分ですべりを生じながら一定の摩擦トルクでプラ
テンの回転に伴つてプラテン79とサーマルヘツド85の間
から送り出されるフイルム48を必要量巻取る事ができ
る。供給フイルムロール47の同様巻取りフイルムロール
46の直径も変化しフイルム48の必要量を巻き取るに必要
な巻取りフイルムロールの回転量も変化するためいかな
る巻取りフイルムロール46の直径の場合でも巻取りギヤ
18が過駆動され摩擦板24にてすべりを生じるようにこれ
への伝達系の歯数比は決定している。
次に駆動系統について述べる。
第2図,第3図に示すように、支持フレームの右側板
7にプラテン系統のモータ118が設けられている。右側
板7の外側に支持台119を介して取り付けられている。
モータ118にはピニオン120が設けられている。ピニオン
120の隣りに二段ギヤ121が設けられている。二段ギヤ12
1は右側板7に回転自在に支持され、これの大ギヤ部は
ピニオン120に噛み合つている。プラテンギヤ110は前記
プラテンシヤフト80の右端側に固定支持されている。プ
ラテンギヤ110の大ギヤ部が二段ギヤ121の小ギヤ部に噛
み合つている。プラテンギヤ110の隣りに中間ギヤ122が
設けられている。この中間ギヤ122は右側板7に取り付
けられているギヤ支持台123に回転自在に支持されてい
るとともにプラテンギヤ110の小ギヤ部に噛み合つてい
る。排紙ローラシヤフト124は両端側がギヤ支持台123に
回転自在に支持されている。排紙ローラシヤフト124に
は排紙ローラ125が設けられている。排紙ローラシヤフ
ト124の右端には排紙ローラギヤ126が固定支持されてい
る。排紙ローラギヤ126は前記中間ギヤ122に噛み合わさ
れている。
プラテン79側の駆動系統は上記のような構成をもつて
いる。モータ118が回転すると、上記ギヤ群を介してプ
ラテン79ご回転するとともに排紙ローラ125も回される
のである。またこのプラテン79の回転に伴いサーマルヘ
ツドがプラテン79に押圧されドライプギヤ112が巻取り
ギヤ18に噛合つている場合に限つて巻取フイルムロール
46も摩擦板24のすべりを伴つて回されるのである。
フイルムドラムおよびサーマルヘツドの駆動系統は次
のように構成になつている。第3図に示すように、フイ
ルムドラム側のモータ127は右側板7に取り付けられて
いる。モータ127のモータプーリ128とクラツチプーリ12
9にはタイミングベルト129´が掛け渡されている。クラ
ツチプーリ129を含むクラツチ側の構成は第23図,第24
図に示すようになつている。
すなわち、支持フレームの右側板7に基板130を取り
付ける。底板132を基板130およびクラツチ支持板133に
ねじをもつて止める。クラツチ支持板133はねじをもつ
て基板130に止める。プーリシヤフト軸受134を基板130
とクラツチ支持板133に取り付ける。両プーリシヤフト
軸受134にはプーリシヤフト135を回転自在に支持させ
る。このプーリシヤフト135の先端に前記クラツチプー
リ129が取り付けられているのである。プーリシヤフト1
35にはアイドルクラツチギヤ136とドラムクラツチギヤ1
37が回転自在に支持されている。アイドルクラツチギヤ
136とドラムクラツチギヤ137はプーリシヤフト135の軸
方向に動けるように支持されている。
アイドルクラツチギヤ136とドラムクラツチギヤ137と
の抱き合せ面にはピン139が係合する溝140をもつ凹部が
形成されている。アイドルクラツチギヤ136の左側面に
はラチエツト歯141が形成されている。底板132の右側面
には固定ラチエツト板142がリベツトをもつて固定され
ている。固定ラチエツト板142には固定ラチエツト歯143
が形成されている。アイドルクラツチギヤ136のラチエ
ツト歯141は前記固定ラツエツト歯143に係脱するもので
ある。
ドラムクラツチギヤ137の右側面にはラツエツト歯144
が形成されている。クラツチ支持板133の左側面には固
定ラチエツト板145がリベツドをもつて固定されてい
る。固定ラチエツト板145には固定ラチエツト歯146が形
成されている。
ドラムクラツチギヤ137とプーリシヤフト軸受134との
間にはクラツチばね147が置かれ、このクラツチばね147
はプーリシヤフト135に嵌挿されている。このクラツチ
ばね147により、ドラムクラツチギヤ137とアイドルクラ
ツチギヤ136は左方向に押圧される。このために、アイ
ドルクラツチギヤ136のラチエツト歯141は固定ラチエツ
ト板142の固定ラチエツト歯143に係合する。これと同様
にプーリシヤフト135のピン139はアイドルクラツチギヤ
136の溝140側から外れ、ドラムクラツチギヤ136の溝140
側から外れ、ドラムクラツチギヤ136の溝140に係合して
いる。これとともに、ドラムクラツチギヤ137のラチエ
ツト歯144は固定ラチエツト板145の固定ラチエツト歯14
6から外れているのである。つまり、プーリシヤフト135
はピン139を介してドラムクラツチギヤ137と連結状態に
置かれているが、アイドルクラツチギヤ137はプーリシ
ヤフト135とは連結されない状態に置かれているのであ
る。
アイドルクラツチギヤ136の左側には押付円筒148が置
かれている。この押付円筒148はプーリシヤフト135に嵌
挿されている。ソレノイド131の可動軸149にはレバー15
0が連結ピン151をもつて連結されている。レバー150は
前記基板130の係止部152に支持されている。レバー150
の先端は第24図に示すように二股状部153にて形成され
ている。この二股状部153にてプーリシヤフト135を挟ん
でいる。またこの二股状部153は、それぞれ、U字形状
部が形成され、このU字形状部が前記押付円筒148の左
側面に当接している。
アイドルクラツチギヤ136にはアイドルギヤ154が、ド
ラムクラツチギヤ137にはドラムギヤ12が噛み合つてい
る。アイドルギヤ154は支持フレームの右側板7に回転
自在に支持され、主シヤフト72の右端側に支持されてい
る主歯車77と噛み合わされている。
ソレノイド131は通電しないで、フイルムドラム側の
モータ127を運転すると、タイミングベルト129´を介し
てクラツチプーリ129に伝達された回転は、ドラムクラ
ツチギヤ137を介してドラムギヤ12が回されるのであ
る。こうして転写に必要な色のフイルムカセツトの取り
出し位置までフイルムドラム側を駆動するのである。
ソレノイド131に通電すると、可動軸149が吸引され、
レバー150が第23図の鎖線の状態になる。押付円筒148を
介してアイドルクラツチギヤ136とドラムクラツチギヤ1
37はクラツチばね147に抗して右側に移動する。ドラム
クラツチギヤ137のラチエツト歯が固定クラツチ板145の
固定ラチエツト歯146に噛み合い、ドラムクラツチギヤ1
37は拘束される。逆にアイドルクラツチギヤ136拘束が
解かれるとともにプーリシヤフト135のピン139にアイド
ルクラツチギヤ136の溝が係合するためプーリシヤフト1
35とアイドルクラツチギヤ136が連結される。この連結
により、モータ127の回転はアイドルクラツチギヤ137に
伝達されることになる。アイドルクラツチギヤ137を介
して主歯車77が回転し、主シヤフト72は回転する。主シ
ヤフト72が回転すると、先に述べたとおり、スイングア
ーム60が回転し、コイルムドラム側より供給フイルムロ
ール47は供給フイルムロール外部支持部56に引き出され
るのである。この引き出し動作と併せてヘツドクランク
アーム91も回されるのでサーマルヘツド85がプラテン79
に押し付けられるのである。供給フイルムロール47,サ
ーマルヘツド85を元の状態に戻すのにはモータ127を逆
転させるものである。元の状態に戻されたときには、先
に述べたように、主歯車77のロツクレバー係合ピン78に
よりフイルムロツクレバー52の後端上面が押圧される。
このために、フイルムドラム側の拘束が解かれ、いつで
もフイルムドラムをプリンタ本体1より引き出せる状態
に置かれるのである。
次にフイルムドラムの回転、サーマルヘツドの上下お
よび供給フイルムロールの引き出しに関する位置制御に
ついて説明する。
まず、サーマルヘツドの上下および供給フイルムロー
ルの引き出しについて述べる。
第25図,第26図に示すように、主歯車77の右側に位置
する二枚の遮蔽板156,157を主シヤフト72に固定支持す
る。遮蔽板156のセンサー158と遮蔽板157のセンサー159
を並べてセンサー台160に取り付け、このセンサー台160
を右側板7に取り付けている。遮蔽板157に窓161が形成
されている。窓161の大きさはθである。遮蔽板156に
は窓162が形成されている窓162の大きさはθである。
センサの光が遮光板によりさえぎられている状態をOF
F、光がさえぎられていない状態をONと表記すれば遮蔽
板156,157の回転する範囲はイからニまででイにおいて
はセンサー159はONであり、センサー158はOFFである。
ロにおいてはセンサー159,センサー158ともにONであ
る。ハにおいてはセンサー159はOFF、センサー158はON
である。ニにおいてはセンサー159,158ともにOFFであ
る。
イのときは、サーマルヘツド85が最下位にある。供給
フイルムロール47がフイルムドラム側に置かれている状
態に対応している。ロのときはサーマルヘツド85が少し
しか上がつておらず供給フイルムロール47が引き出され
始めその行程最終端まで動き終つている範囲に対応して
いる。このロと次のハとの移行部分に対応する位置がス
キツプ動作が行なわれるのである。なお、スキツプ動作
とは転写しないところではフイルムを転写紙から離し、
被転写紙のみを移行させることにより、フイルムの無駄
をなくすものである。
ハのときはサーマルヘツド85がかなり上がり、プラテ
ン押圧されるまでの行程に対応している。
ニのときはサーマルヘツド85はプラテン79に押圧して
いる。
これをまとめると次の表のとおりである。
サーマルヘツドの上下、供給フイルムロールの出し入
れおよびスキツプを行なうモータ127の運転制御は二つ
のセンサー158,159の出力信号を見て行なうものであ
る。
次にフイルムドラムについて述べる。
第27図,第28図,第29図に示すようにドラムギヤ12の
側面に反射板163,164,165を設けている。センサー166,1
67,168がセンサー台169に設けられている。このセンサ
ー台169が側板7に支持されている。三つのセンサー16
6,167,168は反射板163,164,165に対向している。反射板
163,164,165の反射の有無およびその順序をセンサー16
6,167,168にて検知することにより、位置を確認するも
ので、前もつてそれぞれ4色のフイルムカセツトを入れ
る位置を決めておけば、間違いなく必要な色のカセツト
フイルムの出し入れが行なわれる。正しい色での転写が
行なわれる。
次に給紙装置2について述べる。
第1図,第3図,第22図に示すように手差し給紙台17
0の背面に自動給紙装置171が置かれる。自動給紙装置17
1は手差し給紙台170背面に着脱自在に取り付けられる。
給紙台170の背面に二枚の受側板172が設けられている。
底板173の裏側には上向きに下り曲げた後部壁174をもつ
ている。後部壁174はねじ175をもつて左右側板6,7に固
定し、底板173のところはねじ175´をもつて同じく左右
側板6,7に固定している。給紙台170の背面には受側板17
2,底板173,後部壁174にて自動給紙装置171の受部が構成
されているのである。
自動給紙装置171には受側板177が設けられている。背
面には支持足178が形成されている。受側部178の下端に
受溝179が形成されている。自動給紙装置171を上記受部
に嵌め込むことにより、受側板177の受溝179が左右側板
6,7に設けている。支持棒180に係合する。また支持足17
7が、プリンタ本体1の上外ケース3の上部に受け止め
られて自動給紙装置171は支持されるのである。受側板1
77には自動給紙ローラ181が設けられている。ケース176
の内部底側には押し上げ板182が設けられている。押し
上げ板182の背部には押し上げばね183が設けられてい
る。ケース176に挿入された紙183´は押し上げばね184
にて自動給紙ローラ181に押し付けられている。
自動給紙ローラ181の下部外周に接する自動給紙セパ
レータ184が自動給紙装置171の受部内に設けられてい
る。また受部を構成している底板173は自動給紙下ガイ
ド185をもつている。自動給紙下ガイド185の上面に対向
して自動給紙上ガイド186が設けられている。この自動
給紙上ガイド186は給紙台170の下部背面に支軸187をも
つて支持されている。給紙モータ188は受側板177に取り
付けられている。給時モータ188と自動給紙ローラ181は
ベルト189を介して連結されている。自動給紙ローラ181
には一方向クラツチ190が設けられているので、自動給
紙ローラ181は紙を送り出す方向にしか回らない。給紙
モータ188が紙を送り出さない方向に回転しても一方向
クラツチ190が空転するのみで自動給紙ローラ181は回ら
ない。
自動給紙ローラ181の回転によりケース176内の紙183
´は自動給紙セパレータ184側に送り出される。二枚送
り出されたときには、上側の一枚だけが自動給紙上下ガ
イド186,186との間に送り出される。残りの紙は次の機
会に送り出されるのである。
自動給紙下ガイド185の左側端は下向きに湾曲してプ
ラテン79と補助ローラ84との合せ部に向つて延びてい
る。この湾曲部191には窓192が形成されている。窓192
の背面に給紙センサー193が設けられている。
手差し給紙台170の表面下側には小さな間隙をもつて
紙ガイド194が設けられている。この紙ガイド194はプラ
テン79と補助ローラ84との合せ部に向つて延び、その延
長部は、前記自動給紙下ガイド185の湾曲部191と少しの
間隙をもつて対向している。
自動給紙装置171ないし、手差し給紙台170から送られ
る紙は湾曲部191と紙ガイド194の延長部との間を通り、
プラテン79と補助ローラ84とに食い込まれるのである。
手差し給紙台170の下端角部に傾斜面195が形成されてい
る。多色転写については後で詳しく述べるが、この多色
転写の際に湾曲部191と延長部との間を通つて戻される
紙が自動給紙装置171側に迷いこむのを防止するために
上記傾斜面195を設けたものである。
紙ガイド194の延長部の下端にV字形状の紙ガイドポ
ケツト196が形成されている。この紙ガイドポケツト196
の上部には紙センサー板197が固着されている。紙セン
サー板197には紙センサー198が取り付けられている。紙
センサー198の窓199が紙センサー板197に設けられてい
る。
プラテン79と補助ローラ83との合せ部の少し下に紙案
内棒200が設けられている。プラテン79と補助ローラ84
との合せ部の少し下にフイルム案内溝201が設けられて
いる。このフイルム案内溝201は少なくともサーマルヘ
ツド85側に支持されていることが必要である。
排紙板202は排紙ローラ125の上側外周に接触してい
る。排紙板202はプリンタ本体の上外ケース3に支軸203
にて回動自在に支持されている。
次に転写の動作について説明する。
自動給紙装置ないし手差し給紙台170から紙が送られ
ると、湾曲部191に沿つてプラテン79と補助ローラ84と
の合せ部にその紙の先端は受け止められる。給紙センサ
ー193にて紙の通過が検知されるのでプラテン系統のモ
ータ118が回転する。プラテン79,補助ローラA,B,排紙ロ
ーラ125および巻取フイルムロール46が回転するので、
紙はプラテン79と補助ローラ84の間を通過し、サーマル
ヘツド85にて押圧されているフイルム48とプラテン79と
の間を通過し紙のみ紙案内棒の上側によつて偏向されて
プラテン79と補助ローラ83の合せ部に噛み込まれさらに
紙の先端が紙センサ板197にそつてせり上り窓199に達し
紙センサ198にて紙が転写可能な位置まで送られた事を
検知する。この状態からさらにプラテンが回転しこのと
き、サーマルヘツド85は転写信号を受けて発熱し、フイ
ルム48のインクを紙に転写する。転写後、紙と一緒にフ
イルム48も左側に移動する。こうして順次に転写が行な
われる。さらに紙は排紙ローラ125により排出方向に押
されながら排紙ローラ125と排紙板202との間を進む。そ
して転写の終了後、その紙は紙ガイドポケツト196内に
落されて収納される。紙の後端が通過したのを紙センサ
ー198にて検知され、この検知後、紙が紙ガイドポケツ
ト196内に落される時間になつたらモータ118を停止す
る。
多色転写を行なうときには、紙をプラテン79とフイル
ム48の間を何回も往復させる。このときには先に述べた
ように、転写色を変える度に、フイルムカセツトを先の
要領で交換する。紙の後端がプラテン79と補助ローラ83
との間に、紙の先端がプラテン79と補助ローラ84との間
から外れないようにして紙の往復をとるようにするのが
望ましい。この往復に際し、紙の位置検知に給紙センサ
ー193,紙センサー198が用いられるものである。
以上一実施例では黒,Y,M,Cの4色について述べたがマ
ルチストライクインクフイルム又は粗面紙対応インクフ
イルムや特に色調の良い特殊インクフイルム等を本機4
本中の何本かに装てんして特殊用途に対応する(自動で
標準的に使い方から特殊用途への切替ができる)プリン
ターとして有効である。
〔発明の効果〕
本発明の効果は、単一駆動入力で、2種類の異なる運
動を実現でき機構を簡素化でき、かつお互いに交叉する
軌道を通るにもかかわらず両者のリンク機構を連成する
ことにより干渉の生じる可能性を排除した、安価で信頼
性の高い熱転写プリンタを提供することにある。
【図面の簡単な説明】
第1図から第29図は本発明の一実施例を示すものであ
る。第1図はプリンタ全体の中央縦断面図、第2図はプ
リンタ全体の正面縦断面図、第3図は駆動系統を側面か
ら見た側面図、第4図はサーマルヘツド,供給フイルム
ロール,トラクシヨンレバーの動作説明図、第5図はス
イングアーム,スイングアームクランクの動作説明図、
第6図はサーマルヘツド,供給フイルムロール,トラク
シヨンレバーの動作説明図、第7図はスイングアーム,
スイングアームクランクの動作説明図、第8図はサーマ
ルヘツド,供給フイルムロール,トラクシヨンレバーの
動作説明図、第9図はスイングアーム,スイングアーム
クランクの動作説明図、第10図はサーマルヘツド,供給
フイルムロール,トラクシヨンレバーの動作説明図、第
11図はスイングアーム,スイングアームクランクの動作
説明図、第12図,第13図,第14図はコネクタ手段の拡大
図で、第12図,第13図は動作説明図である。第14図は正
面図である。第15図は供給ロールフイルム,スイングア
ームおよびデイフレクターの動作説明図、第16図は同じ
く供給フイルムロール,スイングアームおよびデイフレ
クターの動作説明図、第17図は同じく供給フイルムロー
ル,スイングアームおよびデイフレクターの動作説明
図、第18図は同じく供給フイルムロール,スイングアー
ムおよびデイフレクターの動作説明図、第19図はフイル
ムドラムおよび供給フイルムロール外部支持部の関係を
示す図、第20図はフイルムドラム側の断面図、第21図は
フイルムドラムの側面図、第22図は給排紙装置,プラテ
ン,サーマルヘツドおよびフイルムの関係拡大図であ
る。第23図はクラツチの断面図、第24図はクラツチの正
面図、第25図は主シヤフトの回転角度位置を検知するセ
ンサー回りの断面図、第26図はセンサー回りの正面図、
第27図はフイルムドラムの位置を検知するセンサー回り
の断面図、第28図は反射板を示す図、第29図はフイルム
ドラムの位置を検知するセンサー回りの断面図である。 14,15……カセツトドラム支持側板、46……巻取フイル
ムロール、47……供給フイルムロール、48……フイル
ム、79……プラテン、85……サーマルヘツド、11……ド
ラムシヤフト、52……フイルムロツクレバー、54……フ
ツク部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 純一 日立市東多賀町1丁町1番1号 株式会 社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 佐藤 登美雄 日立市東多賀町1丁町1番1号 株式会 社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 鳥取 信之 日立市東多賀町1丁町1番1号 株式会 社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 竹越 哲司 日立市東多賀町1丁町1番1号 株式会 社日立製作所多賀工場内 (72)発明者 横山 昭慈 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所マイクロエレクトロニクス機 器開発研究所内 (72)発明者 中田 幸男 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所マイクロエレクトロニクス機 器開発研究所内 (72)発明者 中島 晃 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所マイクロエレクトロニクス機 器開発研究所内 (72)発明者 柳田 知彦 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所マイクロエレクトロニクス機 器開発研究所内 (72)発明者 青柳 雄二 横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社 日立製作所マイクロエレクトロニクス機 器開発研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−174175(JP,A) 実開 昭62−159651(JP,U) 実開 昭59−131853(JP,U) 実開 昭62−175947(JP,U) 実開 昭62−97765(JP,U) 特公 平4−44588(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラテンと、前記プラテンに押圧及び離間
    するサーマルヘッドと、前記プラテンと前記サーマルヘ
    ッドとの間に挟持されるインクフィムルとからなり、前
    記サーマルヘッドの加熱で前記インクフィルムのインク
    を記録紙に転写させるものにおいて、 前記インクフィルムは巻取ロールと供給ロールとから構
    成される同一構造の複数の異なった色のインクフィルム
    よりなり、前記複数のインクフィルムの各々の前記巻取
    ロール及び前記供給ロールを収納する同一構造の複数の
    ロール収納手段を選択可能に設け、前記プラテンより離
    間される前記サーマルヘッドの離間距離を前記供給ロー
    ルの最大径よりも大きく設定し、選択された前記ロール
    収納手段の前記供給ロールをロール移送手段によって前
    記ロール収納手段から取り出して前記サーマルヘッドが
    前記プラテンから離れている間に前記プラテンと前記サ
    ーマルヘッドの間より通過させ、その後前記サーマルヘ
    ッドを前記プラテンに押圧して選択された前記インクフ
    ィルムのインクを記録紙に転写させると共に、転写を終
    了すると取り出されていた供給ロールを前記サーマルヘ
    ッドが前記プラテンから離れている間に逆の動作で前記
    ロール移送手段によって前記プラテンと前記サーマルヘ
    ッドの間より通過させて選択された前記ロール収納手段
    に収納させるように構成したことを特徴とする熱転写プ
    リンタ。
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