JP2538847B2 - 粗紡機のケンス供給装置 - Google Patents

粗紡機のケンス供給装置

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JP2538847B2
JP2538847B2 JP63332542A JP33254288A JP2538847B2 JP 2538847 B2 JP2538847 B2 JP 2538847B2 JP 63332542 A JP63332542 A JP 63332542A JP 33254288 A JP33254288 A JP 33254288A JP 2538847 B2 JP2538847 B2 JP 2538847B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は粗紡機のクリール位置において、粗紡機ヘス
ライバーを供給する紡出ケンス列と並設される満ケンス
搬入路へ前工程で発生した満ケンスを供給する装置に関
する。
従来の技術 従来、上記したケンス供給装置にあっては、練条機等
の前工程機でケンス内にスライバーを収容した満ケンス
を満ケンス供給路から粗紡機のクリール位置に搬送して
そのクリール位置に一対ずつ複数列並設したケンスコン
ベア上に供給している。そして各列においては、一対の
ケンスコンベアのうちの一方のケンスコンベア上に供給
されて紡出ケンス列を構成している満ケンスからスライ
バーを引出している間に満ケンス搬入路としての他方の
ケンスコンベア上に満ケンスを供給し、先に供給した満
ケンスの収容スライバーが少なくなると、機台を停止し
て引出し状態のスライバーを切断し、その切断後の垂れ
下がり状態のスライバー切断端に他方の満ケンスの頭ス
ライバーを繁いでスライバー繁ぎを行なっている。
発明が解決しようとする課題 上記した従来のケンス供給装置では、前工程機でケン
ス内にスライバーを収容した満ケンスを紡出ケンス列に
並設した満ケンス搬入路としての他方のケンスコンベア
に単に供給するようにしているので、ケンスコンベア上
に満ケンスを供給したとき頭スライバーの垂れ下がり位
置がケンスの中心に対してスライバー繁ぎ作業側とは反
対側或いは繁ぎ作業位置から遠くなることがあり、その
為クリールから垂れ下がるスライバー切断面に満ケンス
の頭スライバーを繁ぐ場合、満ケンスのスライバー繁ぎ
作業側とは反対側へ回り込んで遠くへ延ばして頭スライ
バーを取出す必要があり、スライバー繁ぎに手間がかか
ると共に作業を迅速に行えない問題が有り、またスライ
バー繁ぎ作業の自動化を困難にする問題点もあった。本
発明の課題は、粗紡機のクリール位置における上記問題
点を解決することにある。
課題を解決するための手段 本発明の粗紡機のケンス供給装置は上記課題を解決す
るために、請求項1では機台に沿う方向に並設され、粗
紡機へスライバーを供給する複数の紡出ケンスから成る
紡出ケンス列を、機台後方に有する粗紡機のクリール位
置において、前記紡出ケンス列と並設されるケンス搬送
機能を有する満ケンス搬入路の入口へ前工程の満ケンス
を運んで満ケンス搬入路へ満ケンスを供給するケンス搬
送台車に、満ケンスを回転させるケンス回転装置と、そ
の満ケンスの頭スライバーの位置を検出してその頭スラ
イバーがケンス中心に対してスライバー繁ぎに好適な所
定方向となったときに満ケンスの回転を停止させる検出
装置とを備え、このケンス搬送台車上で満ケンスの頭ス
ライバーを所定方向とした後に、満ケンスを満ケンス搬
入路の入口に供給し、その満ケンスを紡出ケンスと対応
する位置まで機台に沿う方向に搬送するように構成し、
満ケンス搬入路の出口を、前工程機へのケンス戻し用の
ケンス搬送装置と接続したことを特徴とする。
また、請求項2では、満ケンス搬入路の一端部分にケ
ンス回転装置と頭スライバーの検出装置とを配置したこ
とを特徴とする。また、請求項3では、ケンス回転装置
を放射配置した積極回転する回転ローラで構成し、ケン
スの回転と、ケンス回転位置とその外側位置との間での
ケンス搬送を行うようにしたことを特徴とする。さら
に、請求項4では、粗紡機の機台後方に、スライバー供
給用の複数列のケンスの一列分を載置可能なケンスコン
ベアを夫々一対ずつ並設したケンスコンベア対を複数対
並設し、各一対のケンスコンベアの一方のケンスコンベ
ア上のケンスにより紡出ケンス列が構成されるとき、他
方のケンスコンベアが満ケンス搬入路となり、各一対の
ケンスコンベアが交互に満ケンス搬入路となるように構
成され、ケンス回転装置による満ケンスの頭スライバー
の方向が、紡出ケンスとのスライバー繁ぎが好適な紡出
ケンス列側に向く方向に設定されていることを特徴とし
ている。
作用 請求項1、2では、満ケンス搬入路の入口近傍でケン
ス回転装置によって満ケンスを回転させ、検出装置によ
って満ケンスの頭スライバーの位置を検出してその頭ス
ライバーがケンス中心に対してスライバー繁ぎに好適な
所定方向になったときに満ケンスの回転を停止させる。
その後回転位置決めされた満ケンスを満ケンス搬入路へ
供給する。供給された満ケンスは頭スライバーがすべて
所定方向に位置決めされているので、クリール位置のス
ライバー切断端に頭スライバーを簡単に繁ぐことがで
き、またスライバー繁ぎ作業の自動化を容易にできる。
請求項3では、ケンス回転とケンス移送とがケンス回転
装置で行い得るため、ケンス回転装置の空のケンス排出
に格別の装置を必要としない。さらに請求項4では、満
ケンス搬入路に供給された満ケンスが、スライバー繁ぎ
後には供給ケンスとなるので、満ケンスと供給ケンスと
の入替え作業が不要である。
実施例 第1図において、1は前工程機である練条機を示し、
2は後工程機である粗紡機を示している。練条機1は1
ヘッド2デリベリーの練条機で、2本のクリール(図示
省略)を夫々対応させて一対ずつケンス給排コンベア4
a,4b,5a,5bが設けられ、それらの一端側から、レール8
上を移動自在なケンス搬送台車7により搬送されてくる
満ケンスが供給される。9は練条機1で索伸されたスラ
イバーを収容するスライバー収容装置で、ここから満ケ
ンス6aが排出される。粗紡機2の台裏にはクリール位置
に配設したケンス上方のフィードローラ11(図面では4
本)に対応して、機台2aのほぼ全長を有するケンスコン
ベア対12〜15が並設されている。各ケンスコンベア対12
〜15は第2図及び第4図に示すように作業者がスライバ
ー繁ぎ作業を容易に行なえるように夫々少し間隔をあけ
て配設されるケンスコンベア12A,1Bの組、ケンスコンベ
ア13A,13Bの組、ケンスコンベア14A,14Bの組、ケンスコ
ンベア15A,15Bの組から成り、通路10を形成している。
なお、この通路10はスライバーを機械的に繁ぐときは省
いても良いが補修用の通路を任意のケンスコンベア間に
設けることが好ましい。練条機1から粗紡機2へ満ケン
スを供給するケンス供給装置16は、供給コンベア17と、
ケンスコンベア対12〜15の満ケンス供給側にてレール25
上をケンス搬送台車26が移動することによって形成され
る搬送経路18と、上記ケンスコンベア対12〜15と、ケン
スコンベア対12〜15から排出される空ケンスをスライバ
ー収容装置9へ戻す戻しコンベア19とから構成されてい
る。ケンスコンベア対12〜15の各ケンスコンベア12A〜1
5B、供給コンベア17及び戻しコンベア19は第2図や第3
図に示すようにローラコンベアによって構成され、その
送りローラ21は自体に内蔵する電動モータ(図示省略)
によってローラ本体を回転することのできる周知のモー
タローラによって構成されている。なお、各コンベア12
〜15,17,19は1本又は複数本おきの送りローラ21をモー
タローラにし、他の送りローラ21をフリーローラによっ
て構成したり、総てフリーローラで構成してそれらのフ
リーローラをプーリやベルトを介して駆動モータによっ
て回転させるように構成してもよく、またローラコンベ
ア以外のケンス搬送手段で構成しても良い。次に上記搬
送経路18は、第2図及び第3図に示すようにピット24内
に敷設した2本のレール25上にケンス搬送台車26の2本
の車輪軸27に回動自在に設けた4個の車輪28を載せ、か
つ片方の車輪軸27に設けたプーリー18aをベルト29bによ
って駆動モータM1に連結して構成してある。ケンス搬送
台車26にはケンス載置部30を設け、そのケンス載置部30
にケンス回転装置31を設けてある。このケンス回転装置
31において、34,35は回転ローラで、送りローラ21と同
様に自体に内蔵する電動モータによりローラ本体を回転
することのできる周知のモータローラで構成されてい
る。回転ローラ34,35は満ケンス回転位置Fの満ケンス6
aを中心とする放射方向に複数個(図面では6本)配設
され、夫々ブラケット36,37間に回転可能に支持されて
いる。ケンス搬送台車26の中心線CLで区分される一側と
他側の回転ローラ34,35は図の実線の矢印方向で示す正
転と、図の仮想線の矢印方向で示す逆転とが可能に構成
され、満ケンス6aの回転時には回転ローラ34,35が共に
正転するように、満ケンス6aを供給コンベア17からケン
ス載置部30へ搬入する時には回転ローラ35が正転して回
転ローラ34が逆転するように、ケンス載置部30からケン
スコンベア12〜15への満ケンス搬出時には回転ローラ35
が逆転して回転ローラ34が正転するように制御回路(図
示省略)が構成されている。38はストッパ、39はストッ
パシリンダで、夫々前後方向に一対ずつ設けられ、スト
ッパシリンダ39は本出願人が先に出願した特開平1−98
573号公報に開示のものと同様に構成され、そのピスト
ンロッドがケンス搬送空間内に出没するようにしてあ
る。ストッパシリンダ39のピストンロッドは満ケンス回
転位置Fへ満ケンス6aを搬入、搬出する場合は没入し、
満ケンス6aを満ケンス回転位置Fへ搬入すると突出する
ように構成され、満ケンス6aが回転されるときに満ケン
ス6aが満ケンス回転位置Fから外れないようにしてい
る。41,42は満ケンス6aの任意な外周位置に垂れる頭ス
ライバーS2を直接検出して満ケンス6aの回転を停止させ
る検出装置で、光電検知器によって構成されている。こ
の検出装置41,42は第4図に示すようにケンスコンベア
対12〜15を構成するA側とB側のケンスコンベア上の満
ケンス6aの頭スライバーS2が互いに向き合う位置に位置
決めできるように配設されるもので、ケンス搬送台車26
における満ケンス6aの取出方向に対して直角な方向に対
峠するようにしてケンス載置部30の両端部に夫々ブラケ
ット43,44を介して固定されている。なお、検出装置41,
42によって位置決めする頭スライバーS2の位置は必ずし
も通路10側にする必要は無く、特にスライバー繁ぎを機
械的に行なう場合には頭スライバーS2を口出しするのに
適した任意の位置に設定すれば良い。ケンス搬送台車26
の後端壁にはリミットスイッチ45,46及び受光器50が付
設され、各ケンスコンベア12A〜15Bに対応するピット24
の内壁面には、A側のケンスコンベア12A〜15Aにおいて
リミットスイッチ46を作動させるドッグ48Aが、B側の
ケンスコンベア12B〜15Bにおいてはリミットスイッチ45
を作動させるドッグ48Bが設けられ、又受光器50へ投光
する投光器52A,52B〜55A,55Bが設けてある。投光器52A,
52B〜55A,55Bは集中制御盤56による自動制御あるいは人
手による押ボタンスイッチにより満ケンス6aを供給すべ
きケンスコンベア12A〜15Bに対応するものから投光さ
れ、レール25に沿って移動してくるケンス搬送台車26は
受光器50に投光されると駆動モータM1が停止され、投光
したケンスコンベア12A〜15Bの端部入口に対向して停止
されるように制御されている。上記ケンス搬送台車26
は、投光中のケンスコンベア12A〜15Bの1つと供給コン
ベア17間を往復して投光中のケンスコンベアと組となっ
ているケンスコンベア上で紡出中の紡出ケンス列のケン
ス数と対応した数の満ケンス6aをその投光中のケンスコ
ンベア12A〜15Bへ順次供給していき、供給されたケンス
コンベア12A〜15Bの作用で各ケンスコンベア12A〜15Bの
最前部に設けた投光器57と受光器58(第2図にケンスコ
ンベア12Aについてのみ示す)によって満ケンス6aが最
前部まで供給されて、紡出ケンス列と対応したことが確
認されると、その確認信号によってそのケンスコンベア
に対応する投光器の投光が消され、その後は別のケンス
コンベア対の、紡出ケンス列を載せていないケンスコン
ベアに満ケンス6aを供給する。ケンスの搬送台車26は総
てのケンスコンベア12〜15への満ケンス6aの供給を完了
すると、投光器59による投光を受光して供給コンベア17
の端部に対向して停止され、待機されるが、これらの作
動は集中制御盤56によって制御される。又ケンス搬送台
車26が任意なケンスコンベア12A〜15Bの端部に対向して
停止されたとき、リミットスイッチ46が作動されると検
出装置42によって頭スライバーS2の検出が行なわれ、リ
ミットスイッチ45が作動されると検出装置41によって頭
スライバーS2の検出が行なわれるように制御されてい
る。60は満ケンス6aの回転時に収容スライバーSの上部
を押圧するプレス装置で、プレスシリンダ61と、そのピ
ストンロッド61aに満ケンス6aの上部を覆うようにして
取付けたプレスプレート62と、ガイドロッド63によって
構成されている。プレスシート62はケンス回転装置31の
作動時にプレスシリンダ61の作動により第3図に実線で
示す位置から満ケンス6aの上部外周面付近まで下降さ
れ、これにより頭スライバーS2の長さが短いために検出
装置41,42による検出が困難な場合でも、頭スライバーS
2を検出装置41,42の検出部の高さまで押し下げることに
よって頭スライバーS2を確実に検出できるようにしてい
る。なお、プレスプレート62のスライバー押下部は満ケ
ンス6aの回転中心を中心にして回転自在に構成し、スラ
イバーとの摩擦力によって従動回転するようにしても良
い。なお、本実施例では2個の検出装置41,42によって
頭スライバーS2を検出するようにしたが、検出装置41,4
2の一方を省略して他方の1個にし、検出装置側とは180
度反対側に頭スライバーS2を位置決めさせるときには、
検出装置による頭スライバーS2の検出後タイマーによっ
て更に180度回転させて位置決めさせるようにしても良
い。又、ケンス6の外周にマークを設け、前工程決の練
条機1のスライバー収容装置9によって満ケンス6aの頭
スライバーS2がマークに対して常に所定位置に来るよう
に位置決めして収容し、その満ケンス6aのマークを検出
して頭スライバーS2の位置を間接的に検出するように
し、その頭スライバーS2が所定位置になるように回転位
置決めしてケンスコンベア12〜15のスライバー供給位置
Pへ供給させるようにしても良い。
次に作用について説明する。粗紡機2では今、第1図
のようにケンスコンベア12B,13A,14B,15A上のケンス6
からスライバーを供給中であり、従って、これらのケン
スコンベア12B,13A,14B,15A上のケンス6は、紡出ケン
ス列FDである。そして、これらのケンス6がスライバー
を供給している間に、次のようにして満ケンス搬入路と
しての、各ケンスコンベア対12〜15のもう片方のケンス
コンベア12A,13B,14A,15Bへ満ケンス6aを供給する。練
条機1のスライバー収容装置9から送り出された満ケン
ス6aは供給コンベア17によって搬送経路18へ向けて移送
される。ケンス搬送台車26は供給コンベア17の供給側端
に対応する位置に待機されており、この状態で供給コン
ベア17によって移送されてくる満ケンス6aが、供給コン
ベア17の左端側からケンス搬送台車26上に供給され、そ
の満ケンス6aはケンス回転装置31の回転ローラ34が逆
転、回転ローラ35が正転することによって満ケンス回転
位置Fに移載され、かつストッパシリンダ39が突出して
位置決めされる。満ケンス6aが位置決めされるとケンス
搬送台車26はレール25上を移動し始める。今例えばケン
スコンベア12B,13A,14B,15Aの内、ケンスコンベア12A上
への満ケンス6aの供給が要求されているとすると、集中
制御盤56からの信号によって投光器52Aから投光され、
ケンス搬送台車26はその投光を受光してケンスコンベア
12A端部入口に停止される。またその停止位置ではドッ
グ48Aがリミットスイッチ46を作動させる。その後プレ
ス装置60が作動して収容スライバーSを押し下げると満
ケンス6aがケンス回転装置31によって回転される。回転
される満ケンス6aの頭スライバーS2はリミットスイッチ
46の作動信号によって選択された検出装置42によって検
出され、検出装置42が頭スライバーS2を検出するとその
検出信号によってケンス回転装置31による満ケンス6aの
回転を停止させ、満ケンス6aをその頭スライバーS2が通
路10側に向くように位置決め停止させる。回転位置決め
後、ストッパシリンダ39のピストンロッドが没入し、回
転ローラ34が正転し、回転ローラ35が逆転することによ
って満ケンス6aは満ケンス回転位置Fから取出されてケ
ンスコンベア12A上に供給され、そのケンスコンベア12A
の作動によってスライバー供給位置Pへ向かう。ケンス
搬送台車26は満ケンス6aが取出されると供給コンベア17
の端部へ戻り、以後同様にしてケンスコンベア12Aへケ
ンスコンベア12B上の紡出ケンス列のケンス6と同様の
満ケンス6aが供給されていく。このようにしてスライバ
ー供給位置Pへ配置された満ケンス6aはその頭スライバ
ーS2が対応するフィードローラ11側へ向いて同一方向に
揃えられる。そしてケンスコンベア12Bのスライバー供
給位置Pのケンス6のスライバーが残り少なくなると、
機台2aが自動又は手動で停止され、その後ケンス6とフ
ィードローラ11間のスライバーが人手によって切断さ
れ、フィードローラ11からは切断されたスライバー端S4
が垂れる(第4図)。その後作業者が通路10を通ってケ
ンスコンベア12Aの満ケンス6aの頭スライバーS2をスラ
イバー端S4へ繁いでいく。満ケンス6aの頭スライバーS2
は総てスライバー端S4側へ向いているので、作業者は頭
スライバーS2をつかみに反対側に回り込んだり、手を延
ばしたりする必要はなく、従って手間なく、かつ、素早
くスライバー繁ぎ作業を順次行なっていくことができ
る。又頭スライバーS2を一定方向へ揃えるようにするこ
とで、自動繁ぎを容易にすることができる。スライバー
繁ぎが完了すると機台2aの運転が開始され、今度はケン
スコンベア12Aの満ケンス6aからスライバーが供給さ
れ、ケンスコンベア12A上のケンス列が紡出ケンス列FD
となる。ケンスコンベア12Bのケンス6は戻しコンベア1
9へ取出されてスライバー収容装置9へ向けて移送さ
れ、このケンスコンベア12Bは、次回のスライバー繁ぎ
時には、満ケンス搬入路となる。以後、各ケンスコンベ
ア対12〜15において、スライバー供給中のケンスのスラ
イバー残量が残り少ない順に満ケンス6aが上記同様にし
て紡出ケンス列FDと並んだ片方のケンスコンベア12〜15
に回転位置決めされてスライバー供給位置Pへ供給され
る。その場合、B側のケンスコンベア12〜15においては
頭スライバーS2はリミットスイッチ45の作動信号によっ
て選択された検出装置41によって検出され、第4図に示
すように対応するフィードローラ11側へ向いて揃えられ
る。次に第5図は異なる実施例を示すもので、第1実施
例と同一構成部分には同符号にアルファベットのeを付
してその重複説明を省略する。図において、65は上記搬
送経路18に設けられた供給コンベアで、ローラコンベア
によって構成され、ケンスコンベア12Aeとの分岐点には
ストッパーシリンダ39eが設けてある。66はケンスプッ
シャーで、そのストッパーシリンダ39eによって止めら
れた満ケンス6aeをケンスコンベア12Ae側へ押し出すよ
うにしている。ケンスコンベア12Aeの一端部(入口)E
にケンス回転装置31eが配設してある。そしてケンスコ
ンベア対12e〜15eのうちA側のものには検出装置42eと
同位置に検出装置を夫々設け、ケンスコンベア対12e〜1
5eにうち、B側のものにはその反対側に検出装置を夫々
配設するようにする。なお、必要に応じて上記実施例の
ようなプレス装置を設けても良い。この第2実施例のケ
ンス供給装置70によっても上記同様に各ケンスコンベア
のスライバー供給位置へ、頭スライバーS2が回転位置決
めされた満ケンス6aeを供給することができる、 発明の効果 以上のように本発明では粗紡機のクリール位置におい
て、紡機へスライバーを供給する紡出ケンス列と並設さ
れる満ケンス搬入路の入口近傍で前工程から運ばれてき
た満ケンスを回転させて、その満ケンスの頭スライバ位
置を検出して、ケンス中心に対して所定の方向となった
ときに満ケンスの回転を止めて満ケンス搬入路へ供給
し、供給ケンスと対応する位置まで自動的に移送するよ
うにしたので、供給された満ケンスは、供給ケンスに対
応する位置でその頭スライバーを所定方向に位置決めし
た状態となり、これによりクリール位置のスライバー切
断端に満ケンスの頭スライバーを繁ぐ場合、そのスライ
バーの繁ぎ作業を簡易、迅速に行なうことができて作業
能率を向上でき、またスライバー繁ぎの自動化を容易に
できる効果がある。また、ケンス回転装置を放射状の回
転ローラで構成して、ケンス回転とケンス移動を行うよ
うに構成したので、それらの動作を別々に持たなくても
良く、装置のコンパクト化、簡略化が図り得る。また、
2つのケンスコンベアから成るケンスコンベア対を複数
対並設したものでは、各ケンスコンベアの一方と他方と
が、交互に満ケンス搬入路となって、スライバー繁ぎ後
はその位置で満ケンスが供給ケンス列となるので、供給
ケンスとの入替え作業を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は粗紡機のケンス
供給装置の全体図、第2図は第1図の一部拡大平面図、
第3図は第2図のIII−III線断面図矢視図、第4図は第
1図のIV−IV線矢視図を一部省略して示す図、第5図は
異なる実施例を示すケンス供給装置の部分平面図であ
る。 6a……満ケンス、6……ケンス、 12〜15……ケンスコンベア対、 12A,12B〜15A,15B……ケンスコンベア、 16,70……ケンス供給装置、 26……ケンス搬送台車、 31,31e……ケンス回転装置、 41,42,41e,22e……検出装置、 S2……頭スライバー、FD……紡出ケンス列

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機台に沿う方向に並設され、粗紡機ヘスラ
    イバーを供給する複数の紡出ケンスから成る紡出ケンス
    列を、機台後方に有する粗紡機のクリール位置におい
    て、前記紡出ケンス列と並設されるケンス搬送機能を有
    する満ケンス搬入路の入口へ前工程の満ケンスを運んで
    満ケンス搬入路へ満ケンスを供給するケンス搬送台車
    に、満ケンスを回転させるケンス回転装置と、その満ケ
    ンスの頭スライバーの位置を検出してその頭スライバー
    がケンス中心に対してスライバー繁ぎに好適な所定方向
    となったときに満ケンスの回転を停止させる検出装置と
    を備え、このケンス搬送台車上で満ケンスの頭スライバ
    ーを所定方向とした後に、満ケンスを満ケンス搬入路の
    入口に供給し、その満ケンスを紡出ケンスと対応する位
    置まで機台に沿う方向に搬送するように構成し、満ケン
    スの搬入路の出口を、前工程機へのケンス戻し用のケン
    ス搬送装置と接続したことを特徴とする粗紡機のケンス
    供給装置。
  2. 【請求項2】機台に沿う方向に並設され、粗紡機ヘスラ
    イバーを供給する複数の紡出ケンスから成る紡出ケンス
    列を、機台後方に複数列有する粗紡機のクリール位置に
    おいて、前記紡出ケンス列と並設されるケンス搬送機能
    を有する満ケンス搬入路の一端部に、前工程から運ばれ
    てきた満ケンスを回転させるケンス回転装置と、その満
    ケンスの頭スライバーの位置を検出してその頭スライバ
    ーがケンス中心に対してスライバー繁ぎに好適な所定方
    向となったときに満ケンスの回転を停止させる検出装置
    とを配設し、満ケンスの頭スライバーを所定方向とした
    後に、紡出ケンスと対応する位置まで機台に沿う方向に
    搬送するように構成し、満ケンス搬入路の他端部を、前
    工程機へのケンス戻し用のケンス搬送装置と接続したこ
    とを特徴とする粗紡機のケンス供給装置。
  3. 【請求項3】ケンス回転中心に対して積極的に正逆回転
    可能な複数本の回転ローラを放射状に配列すると共に、
    それらの回転ローラの回転方向を制御して、満ケンス回
    転位置におけるケンスの回転と、満ケンス回転位置とそ
    の外側位置との間のケンス搬送とを行うようにケンス回
    転装置を構成したことを特徴とする請求項1または2記
    載の粗紡機のケンス供給装置。
  4. 【請求項4】粗紡機の機台後方に、スライバー供給用の
    複数列のケンスの一列分を載置可能なケンスコンベアを
    夫々一対ずつ並設したケンスコンベア対を複数対並設
    し、各一対のケンスコンベアの一方のケンスコンベア上
    にケンスのより紡出ケンス列が構成されるとき、他方の
    ケンスコンベアが満ケンス搬入路となり、各一対のケン
    スコンベアが交互に満ケンス搬入路となるように構成さ
    れ、ケンス回転装置による満ケンスの頭スライバーの方
    向が、紡出ケンスとのスライバー繁ぎが好適な紡出ケン
    ス列側に向く方向に設定されていることを特徴とする請
    求項1〜3の何れか1項記載の粗紡機におけるケンス供
    給装置。
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