JP2538563B2 - 高品位コ−クスの製造方法 - Google Patents

高品位コ−クスの製造方法

Info

Publication number
JP2538563B2
JP2538563B2 JP61115678A JP11567886A JP2538563B2 JP 2538563 B2 JP2538563 B2 JP 2538563B2 JP 61115678 A JP61115678 A JP 61115678A JP 11567886 A JP11567886 A JP 11567886A JP 2538563 B2 JP2538563 B2 JP 2538563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coke
less
raw
raw coke
fine particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61115678A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62273287A (ja
Inventor
一二三 平岡
仁一 宮坂
憲利 高尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP61115678A priority Critical patent/JP2538563B2/ja
Publication of JPS62273287A publication Critical patent/JPS62273287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2538563B2 publication Critical patent/JP2538563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高品位コークスの製造方法に関するものであ
り、より詳しくは熱膨張係数の低い高品位ニードルコー
クスの製造方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、人造、黒鉛電極は電極使用条件の苛酷化に伴つ
て、高い機械的強度と優れた耐熱衝撃性が要求されてい
るが、かかる人造黒鉛電極の製造にはピツチ類等のバイ
ンダー面における工夫もさることながら基本的にはまず
骨材として熱膨張係数の小さい高品ニードルコークスが
必要である。このような高品位コークスを製造する為に
原料重質油の選択、コーキング条件、仮焼条件等にわた
つて既に多くの提案がなされており、その中でコーキン
グ後の生コークスもしくは仮焼後のコークス中の揮発分
含有量が一つの重要因子であることが知られており、そ
れを調節する試みも種々提案されている。例えば仮焼工
程に供する生コークスの揮発分含有量が低い程、仮焼後
に得られた製品コークスの熱膨張係数を小さくし得る傾
向が認められ、その為に生コークスの揮発分含有量を一
定値以下に管理する努力が行われている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、この傾向は完全ではなく10wt%に近い
高揮発分含有量でも良好な製品の得られる場合もあれば
5wt%程度の低水準でも十分な製品が得られないことも
あり、従つて、より安定的に高品位コークスを製造する
為の指標が切望されている。
(問題点を解決する手段) そこで本発明者等は、上記実情に鑑み、より良い指標
を見出すべく鋭意検討した結果、従来提案のほとんどが
原料重質油の種類、コーキング条件についてであり、仮
焼については単に揮発分の除去工程と認識されコークス
の品質に大きな影響をもたらさないものとみなされてい
たが、予想に反してこの仮焼工程に供給される生コーク
スについてその揮発分含有量に応じた粒度調整を行うこ
とにより黒鉛製品とした時の熱膨張特性を安定的に改善
し得るとの知見を得、本発明の完成に到つた。
すなわち、本発明の要旨は、炭素質原料をデイレード
コーキングして得られた揮発分含有量が約4〜10wt%の
生コークスを仮焼する際、該生コークスの揮発分含有量
(VM)に応じた下記の選択条件による微粉部の除去され
た生コークスを仮焼することを特徴とする高品位コーク
スの製造方法に存する。
イ VM<5wt%の場合は、少くとも、粒径が0.8mm以下、
好ましくは1.7mm以下の微粒部 ロ 5wt%≦VM≦7wt%の場合は、少くとも、粒径が1.7m
m以下、好ましくは3.4mm以下の微粒部 ハ VM>7wt%の場合は、少くとも、粒径が3.4mm以下、
好ましくは6.7mm以下の微粒部以下、本発明を詳細に説
明する。
本発明方法において使用される炭素質原料はコールタ
ール、コールタールピツチ、減圧蒸留残査油,流動接触
分解油、熱分解残油等通常のデイレードコーカー原料油
として知られている重質油類を指称する。
また本発明におけるコーキング条件は特に限定はなく
通常のデイレードコーキング方法でよいが、本発明で処
理される生コークスを得るには温度は450〜500℃程度が
好ましい。生コークスは高圧水でコークドラムより切り
出して得られるが、通常移送中あるいはフラツシヤー等
で破壊され、ある程度の粒度構成を有している。
この様にある粒度構成を有する生コークスでその揮発
分含有量(以下、全てVMと略記する。)が約4wt%以
上、約10wt%以下であるものが本発明によつて処理され
る。一般にVMを4wt%以下にするデイレードコーキング
は、かなり過酷な操作条件を要するので実際的でないが
場合により3wt%程度迄のVMとすることもあり得るとす
れば本発明はその様な場合も包含するものである。一
方、デイレードコーキングを穏和な操作条件で実施する
と例えば15wt%以上の高VMな生コークスを製造すること
も可能であるが、その様な生コークスは如何に仮焼条件
を工夫しても高品位コークスとするのは困難である。し
かしてその許容範囲は場合によつて異なるので一概に特
定できないが通常11〜12wt%近辺にあり、本発明はこの
様に仮焼条件の選択により高品位コークスを製造し得る
範囲を包含する。
本発明においては上記の如きVM値を有する生コークス
を仮焼するに当り、イVM<5wt%の場合は粒径が0.8mm以
下、より好ましくは1.7mm以下の微粒部を、ロ5wt%≦VM
≦7wt%の場合は粒径が1.7mm以下、より好ましくは3.4m
m以下の微粒部を、又ハVM>7wt%の場合は粒径が3.4mm
以下、より好ましくは6.7mm以下の微粒部を実質的に除
去するものである。勿論、何らかの目的で上記選択条件
に規定された粒径以上の粒度部分をかゝる微粒部と共に
一部除去しても良いが、本発明では少くとも上記した微
粒部を実質的に除去することが望まれる。しかして本発
明では上記の選択条件イ、ロ、ハにおける粒度数値は目
標値として理解されるべきであり、例えばそれら粒度数
値を1〜2割方下回る微粒部のみを除去してもそれなり
に熱膨張特性が改善されるのであつて、要は生コークス
のVMに応じて上記の如き目標値相当の微粒部を除去する
ことが重要である。
以上の如く粒度調整された生コークスは次いで仮焼さ
れるが、仮焼操作は常法によつて行うことができ、例え
ばロータリーキルン、シヤフト炉、ロータリーハース炉
等の仮焼炉を用いて1300〜1500℃程度の温度で仮焼すれ
ば良い。
なお、本発明の効果は生コークスを仮焼して得られた
仮焼コークスとバインダーピツチ等とを用い黒鉛電極を
製造してその熱膨張係数やパツフイング性等を検討する
ことにより最終的に確認されるが、より簡便には仮焼コ
ークスの状態、特に焼結の有無を調べることにより判断
される。これは生コークスが仮焼される際に揮散する揮
発成分が微粒生コークスの存在により、コークス粒間を
抜け出る前にコークス化し、焼結するが、生コークスの
VMが高い程かゝる焼結現象を生じて障害となる微粒生コ
ークスの粒径が増大するという本発明の基礎となる知見
を裏付けるものでもある。
以下、実施例によつて本発明を更に詳細に説明するが
本発明はその思想を超えない限り、下記実施例によつて
限定されるものではない。なお、VMの測定はJIS法に従
い、予じめ水分を除去した生コークスサンプル1gを蓋付
きのるつぼに入れ、900℃で7分間加熱し、その時の質
量減少率を求めてwt%として表示した。
実施例−1 デイレードコーキングによつて得られたVMが4〜5wt
%、5〜7wt%、7〜10wt%である生コークスを各3点
及び12wt%である生コークスを夫々、粒径が0.8mm超、
1.7mm超、3.4mm超、6.7mm超、25mm超、50mm超、100mm超
になる様に粒度調整した計70点の生コークスサンプルを
1450℃でロータリーキルンを用いて常法により仮焼し
た。得られた仮焼ニードルコークスについて焼結の有無
を判定した結果、下表の如き傾向が観察された。
実施例−2 揮発分6.0%の生コークスの粒径1.7mm以下の微粒部を
除きロータリーキルンで1450℃で仮焼した。この仮焼ニ
ードルコークスを粉砕、篩別し適宜に粒度配合を行い、
このもの100部に対し32部のバインダーピツチを加え
た。混捏後、押出成型加工し25mmφ×120mmLのテストピ
ースを作り、焼成後1000℃以上の温度範囲は20℃/分の
昇温速度で2800℃迄昇温し、2800℃に30分間保持して黒
鉛化行つた。黒鉛化前後の直径の測定を行いパツフイン
グを計算した。
さらに黒鉛化後のテストピースを20mmφ×100mmLに削
り、これを用いて25〜125℃間の熱膨張係数を測定し
た。その結果熱膨張係数は4、4×10-7/℃、パツフイ
ングは0.8%であつた。
比較例 実施例−2における生コークスを微粒部を除去するこ
となく使用した以外は実施例−2と全く同様に処理した
所、得られた黒鉛化テストピースの熱膨張係数は5.4×1
0-7/℃、パツフイングは1.0%であり、パツフイングは
実施例より若干高いが、熱膨張係数は非常に高かつた。
(効 果) 以上詳述した通り、本発明によれば極めて簡単な操作
により安定して高品位コークスを製造することができ、
特にこのニードルコークスを用いれば熱膨張係数が極め
て低く、かつ消耗の少い電極等の黒鉛製品を製造でき
る。しかも一般に黒鉛製品の熱膨張係数を低下させる材
料もしくは処理はパツフイングを増大させる傾向を有す
るが、本発明による高品位コークスは黒鉛製品の熱膨張
特性を改良するにも拘わらず、パツフイングは殆んど変
らないが、むしろ若干低くなるという極めて顕著な現象
を示し、実質的な黒鉛の特性改善に極めて有効な方法を
提供するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高尾 憲利 坂出市番の州町1番地 三菱化成工業株 式会社坂出工場内 (56)参考文献 特開 昭55−3461(JP,A) 特公 昭61−11991(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素質原料をデイレードコーキングして得
    られた揮発分含有量が約4〜10wt%の生コークスを仮焼
    する際、該生コークスの揮発分含有量(VM)に応じた下
    記の選択条件による微粒部の除去された生コークスを仮
    焼することを特徴とする高品位コークスの製造方法。 イ VM<5wt%の場合は、少くとも、粒径が0.8mm以下の
    微粒部 ロ 5wt%≦VM≦7wt%の場合は、少くとも、粒径が1.7m
    m以下の微粒部 ハ VM>7wt%の場合は、少くとも、粒径が3.4mm以下の
    微粒部
  2. 【請求項2】前記選択条件が イ VM<5wt%の場合は、少くとも、粒径が1.7mm以下の
    微粒部 ロ 5wt%≦VM≦7wt%の場合は、少くとも、粒径が3.4m
    m以下の微粒部 ハ VM>7wt%の場合は、少くとも、粒径が6.7mm以下の
    微粒部であることを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項記載の高品位コークスの製造方法
JP61115678A 1986-05-20 1986-05-20 高品位コ−クスの製造方法 Expired - Lifetime JP2538563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61115678A JP2538563B2 (ja) 1986-05-20 1986-05-20 高品位コ−クスの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61115678A JP2538563B2 (ja) 1986-05-20 1986-05-20 高品位コ−クスの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62273287A JPS62273287A (ja) 1987-11-27
JP2538563B2 true JP2538563B2 (ja) 1996-09-25

Family

ID=14668573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61115678A Expired - Lifetime JP2538563B2 (ja) 1986-05-20 1986-05-20 高品位コ−クスの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2538563B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012012488A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Jx Nippon Oil & Energy Corp 石油生コークス及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS553461A (en) * 1978-06-26 1980-01-11 Koa Sekiyu Kk Manufacturing of high-grade coke
JPS6111991A (ja) * 1984-06-28 1986-01-20 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体メモリ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62273287A (ja) 1987-11-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10253264B2 (en) Method of producing needle coke for low CTE graphite electrodes
US4140623A (en) Inhibition of coke puffing
JP3751020B2 (ja) 黒鉛電極用ニードルコークス及びその製造方法
US4814063A (en) Process for the preparation of super needle coke
JPH05163491A (ja) ニードルコークスの製造方法
CN102887503B (zh) 一种降低煤沥青含量生产炭素制品的方法
JP2008156376A (ja) 石油コークス及びその製造方法
US4908167A (en) Method for producing form bodies, such as briquettes
JP2538563B2 (ja) 高品位コ−クスの製造方法
JP4809675B2 (ja) 石油コークス及びその製造方法
WO2012163597A1 (en) Refractory for an inner lining of a blast furnace, obtained by semi-graphitization of a mixture comprising c and si
JPWO2010029895A1 (ja) 黒鉛電極用ニードルコークスの製造方法及びこれに用いる原料油組成物
JPH02272094A (ja) コールタールピツチから製造されたコークスのパツフイング抑制法
JP4048756B2 (ja) 品質を均一化したコークスの製造方法
JPH073267A (ja) ニードルコークスの製造方法
JP2775785B2 (ja) ニードルコークスの製造方法
JP4107038B2 (ja) 仮焼コークスの製造方法
US5215651A (en) Process for producing coke
JP2689509B2 (ja) 炭素成形体用ニードルコークスの製造方法
JPH03197589A (ja) ニードルコークスの製造方法
JPH0123405B2 (ja)
JP2008179829A (ja) ニードルコークス製造用石油系重質油の製造方法
JP4140233B2 (ja) ニードルコークスの製造方法
JPH05238716A (ja) 特殊炭素材の混練方法
JPH0528998A (ja) 人造黒鉛電極の製造方法