JP2537824Y2 - 密封紙カートン - Google Patents

密封紙カートン

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JP2537824Y2
JP2537824Y2 JP1990093614U JP9361490U JP2537824Y2 JP 2537824 Y2 JP2537824 Y2 JP 2537824Y2 JP 1990093614 U JP1990093614 U JP 1990093614U JP 9361490 U JP9361490 U JP 9361490U JP 2537824 Y2 JP2537824 Y2 JP 2537824Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、加工紙等の板紙で作成される密封紙カート
ンに関するものである。
[従来の技術] 従来、カステラやケーキのような長尺状の生菓子類を
消費者に販売するための個装用包装容器として、折り畳
み箱に代表される紙製のカートンが広く使用されてい
る。また、個別のケーキや油菓子などの生菓子類につい
ても、これらをトレイ上に並べトレイごと上記の如きカ
ートンに入れた状態として小売店で販売することも一般
的に行われている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、最近では、菓子工場において製造した生菓
子類をその工場で直接カートンに詰め、これをカートン
ごと流通させてスーパーやコンビニエンスストアなどの
小売店でそのまま販売することが多くなってきている
が、上記のような従来のカートンでは密封性がないため
に保存期間がごく短期間に限られるという問題点があっ
た。また、生菓子類を載せたトレイをフィルムで密封し
てこれをカートンに入れたり、或いは、カートンの周囲
を密封状態で包装して保存期間を長くすることも行われ
ているが、この場合には包装作業や開封操作が面倒であ
るという問題点があった。
また、上記のような従来のカートンはその形状が主と
して直方体であり、店頭において他の商品との差別化を
図るためには印刷に工夫を凝らしたり或いは寸法を変え
たりするしか方法がないことから、最近の菓子業界にあ
っては、斬新なデザインのカートンの出現を望む声が大
きいという背景が一方ではある。
本考案は、上述のような問題点及び背景に鑑みてなさ
れたものであり、店頭等におけるディスプレイ効果が大
きく、密封性に優れていると共に開封操作を容易且つ確
実に行える密封紙カートンを提供することを目的として
いる。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、互いに平行な
折り線を有するブランク板をその各折り線で折り曲げて
巻回し両端を接着することにより矩形状の上面パネル、
下面パネル及び一対の側面パネルからなる縦断面形状が
矩形状の胴部を構成すると共に、前記上面パネル及び前
記下面パネルの両端には矩形状の傾斜パネルがそれぞれ
連設され該各傾斜パネルには中央リブパネルがそれぞれ
連設されており、前記各側面パネルの両端には頂角が鋭
角の二等辺三角形状の外折りパネルがその底辺側でそれ
ぞれ連設され、該各外折りパネルの各斜辺側には隣接す
る前記傾斜パネルに直角を挟む長辺側でそれぞれ連設さ
れた直角三角形状一対の傾斜小パネルがそれぞれ直角と
対向する辺側で連設されると共に該各傾斜小パネルの直
角を挟む短辺側には隣接する前記外側リブパネルにそれ
ぞれ連設された端部リブパネルがそれぞれ連設されてお
り、前記各外折りパネルを外側に折り曲げると同時に、
前記各傾斜パネルを内側に向けて傾斜させてこれに連設
した各傾斜小パネルと同一平面状態とし、前記中央リブ
パネル同士及び前記端部リブパネル同士を接着して水平
なリブ部分とすることにより前記胴部の両側にそれぞれ
同じ形状の側方閉鎖部を形成して組み立てられる密封紙
カートンにおいて、前記ブランク板は紙層を主とする包
装材からなり、さらに長さ方向に引き裂き性を有する帯
状の合成樹脂フィルムを、前記ブランク板を巻回した時
に始端と終端とが一致する状態で紙層の内側に積層して
あり、さらにこの合成樹脂フィルムが積層された帯状領
域と前記包装材のみの2つの領域に跨がる部分を突出さ
せてなる把持部を設けたことを特徴とする。
さらに、カートン外部から内容物が見えるようにする
ため、前記上面パネルに窓孔を形成すると共に該窓孔を
閉塞するための透明フィルム部材を設けた形態としても
よい。
[作用] 上記構成の密封紙カートンは、カートン自体が密封性
を有する形態とされる。また、縦断面形状が矩形状であ
る横長の胴部を有すると共に該胴部両側には幅方向に傾
斜して突き出た屋根型の側方閉鎖部を有した立体形状と
されるので、見る人に対して視覚的に新規な形状を認識
させる。そして、側方閉鎖部先端の水平なリブ部分はカ
ートンを持つ時に把手の役目を果たす。
そして、長さ方向に引き裂き性を有する帯状の合成樹
脂フィルムを、前記ブランク板を巻回した時に始端と終
端とが一致する状態で紙層の内側に積層すると共に、こ
の合成樹脂フィルムが積層された帯状領域と前記包装材
のみの領域の2つの領域に跨がる部分を突出させてなる
把持部を設けることにより、把持部を摘んで引っ張った
場合に、合成樹脂フィルムの側端が開封部分の一方の側
縁を規定するようにして真っ直ぐに開封が行われる。
[実施例] 次に、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本考案に係る密封紙カートンの一つの形態の
一実施例を示す斜視図であり、同図に示される密封紙カ
ートンCは、第2図に示すブランク板Bを各山折り線a,
b,c,dで折り曲げて巻回しその両側端を貼り合わせるこ
とにより縦断面形状が矩形状の胴部1を構成し、内容物
を入れてから、その左右の開口端部にそれぞれ水平なリ
ブ部分2,3を有する同じ形状の側方閉鎖部4,5を形成する
ことにより作成されたものである。
ブランク板Bは、第2図に示すように、互いに平行な
山折り線a,b,c,dにより上パネル部分P1、下パネル部分P
2、接着フラップ部分F及びそれらの間に位置する横パ
ネル部分P3,P4に大きく区画されている。
上パネル部分P1は、矩形状の上面パネル11、矩形状の
傾斜パネル12,12及び中央リブパネル13,13からなり、各
傾斜パネル12は山折り線e,fを介して上面パネル11の両
端にそれぞれ連設されており、中央リブパネル13,13は
谷折り線g,hを介して傾斜パネル12,12にそれぞれ連設さ
れている。そして、上面パネル11における山折り線aと
反対側の辺には開封時に使用される把持部14が設けられ
ており、この把持部14の両側にはノッチ15,15が形成さ
れている。
下パネル部分P2は、矩形状の下面パネル21、矩形状の
傾斜パネル22,22及び中央リブパネル23,23からなり、各
傾斜パネル22は山折り線i,jを介して下面パネル21の両
端にそれぞれ連設されており、各中央リブパネル23は谷
折り線k,lを介して傾斜パネル22,22にそれぞれ連設され
ている。
横パネル部分P3は、矩形状の側面パネル31を中心とし
て、頂角が鋭角の二等辺三角形状の外折りパネル32、直
角三角形状の一対の傾斜小パネル33及び一対の端部リブ
パネル34をその両端にそれぞれ有している。そして、各
外折りパネル32は谷折り線m,nを介してその底辺側を前
記側面パネル31の両端にそれぞれ連設されており、各外
折りパネル32には一対の傾斜小パネル33と一対の端部リ
ブパネル34とが対称な状態で同じように連設されてい
る。すなわち、図における上方部分について説明する
と、一対の傾斜小パネル33は直角と対向する辺側で山折
り線o,pを介して外折りパネル32の斜辺側にそれぞれ連
設され且つ直角を挟む長辺側で前記山折り線a,bを介し
て前記傾斜パネル12,22にそれぞれ連設されており、さ
らに、各傾斜小パネル33の直角を挟む短辺側には各端部
リブパネル34が谷折り線q,rを介してそれぞれ連設され
ている。そして、各端部リブパネル34は山折り線sによ
り相互に連設されていると共にそれぞれ前記山折り線a,
bを介して前記外側リブパネル13,23にそれぞれ連設され
ている。
横パネル部分P4は、横パネル部分P3と同様に、矩形状
の側面パネル41を中心として、頂角が鋭角の二等辺三角
形状の外折りパネル42、直角三角形状の一対の傾斜小パ
ネル43及び一対の端部リブパネル44をその両端にそれぞ
れ有している。そして、各外折りパネル42はそれぞれ谷
折り線t,uを介してその底辺側を側面パネル41の両端に
それぞれ連設されており、さらに、各外折りパネル42に
は、横パネル部分P3と同様にして、一対の傾斜小パネル
43と一対の端部リブパネル44とが対称な状態で同じよう
に連設されている。
接着フラップ部分Fは、細長状の中央フラップ51、傾
斜フラップ52,52及びリブフラップ53,53からなり、各傾
斜フラップ52は山折り線e′,f′を介して中央フラップ
51の両端にそれぞれ連設されており、各リブフラップ53
は谷折り線g′,h′を介して各傾斜フラップ52にそれぞ
れ連設されている。
一方、ブランク板Bは、第3図(a)の断面図に示す
ように、角筒状とした状態で見て外側から順に、厚さ20
μのポリエチレンからなる熱融着樹脂層61、紙層62、厚
さ20μのポリエチレンからなる接着層63、厚さ7〜9μ
のアルミ箔からなるバリヤー層64、厚さ20μのポリエチ
レンからなる接着層65、厚さ40μのポリエチレンからな
る熱融着樹脂層66で構成された包装材60からなってい
る。そして、第2図に示す実施例では、長さ方向(第2
図の矢印方向)に引き裂き性を有する帯状の合成樹脂フ
ィルム67が、第2図の点線で示す位置で第3図(b)の
断面図に示すように、接着層65と熱融着樹脂層66の間に
挟まれるようにしてラミネートされている。
さらに、第2図に示すブランク板Bでは、下面パネル
11の一側端に、合成樹脂フィルム層67の幅より小さい幅
で突出した前記の把持部14が形成されている。したがっ
て、この把持部14は合成樹脂フィルム67を含む包装材60
が延設されたものとなっている。
前記長さ方向に引き裂き性を有する帯状の合成樹脂フ
ィルム67は、一軸延伸された熱可塑性合成樹脂フィルム
や、一方向に比較して他方向の配向性が極めて大きい二
軸延伸熱可塑性合成樹脂フィルム等で構成されるもので
あり、主としてポリエチレンやポリプロピレン等のポリ
オレフィン系フィルムで構成されるのが好ましく、その
厚さは手で引き裂きが可能な程度に適宜決められる。
また、前記包装材60において、バリヤー層64として
は、アルミ箔の他に、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポ
リ塩化ビニリデンコートポリエステルフィルム、エチレ
ン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィルム等で構成さ
れるものが一般的に使用される。また、熱融着樹脂層6
1,66及び接着層63,65としては、ポリエチレンの他にア
イオノマー、ポリプロピレン等の合成樹脂を使用しても
よいものである。
第1図に示す密封紙カートンCを第2図に示すブラン
ク板Bからを組み立てるには、まず、上パネル部分P1、
下パネル部分P2、接着フラップ部分F及びそれらの間に
位置する横パネル部分P3,P4を山折り線a,b,c,dで折り、
接着フラップ部分Fの中央フラップ51、傾斜フラップ5
2,52及びリブフラップ53,53を上パネル部分P1の端部内
面に貼合する。この時、両者の貼合部においては、山折
り線eとe′、fとf′及び谷折り線gとg′、hと
h′とが重なるようにする。このようにして、縦断面形
状が矩形状の胴部1を構成した後、胴部1に内容物を収
納してから胴部の左右両側に第1図に示す側方閉鎖部4,
5を形成する。これら側方閉鎖部4,5の形成手順は次のよ
うである。まず、各外折りパネル32を谷折り線m,nで、
また、各外折りパネル42を谷折り線t,uでそれぞれ外側
に折り曲げると同時に、各傾斜パネル12を山折り線e,f
で、また、各傾斜パネル22を山折り線i,jで内側に向け
て傾斜させてこれらに連設する各傾斜小パネル33,34と
同一平面状態とし、中央リブパネル13,23同士、各端部
リブパネル34同士及び各端部リブパネル44同士を接着し
て水平なリブ部分2,3とすることにより胴部1の両側に
それぞさ同じ形状の側方閉鎖部4,5を形成する。
上述のように構成された密封紙カートンCは、開封開
始に際し、指で把持部14が起こされて摘まれる。そし
て、把持部14が摘まれて開封が開始されると、包装材60
はノッチ15,15の部分から切れ始め包装材60の中に設け
られている長さ方向に引き裂き性を有する帯状の合成樹
脂フィルム67が把持部14の幅で引き裂かれると共に包装
材60全体も把持部14と同じ幅で引き裂かれることにな
り、カートンCはその胴部1の部分で開封される。
把持部14は上記のような位置に設けてもよいが、合成
樹脂フィルム67を有効に利用して確実に最後まで開封す
るためには、合成樹脂フィルム67が積層された帯状領域
と包装材60のみの領域の2つ領域に跨がる部分を突出さ
せて把持部を形成するのがよい。このようにすれば、合
成樹脂フィルム67の側端が開封部分の一方の側縁を規定
するようにして開封が行われる。
第4図は本考案に係る密封紙カートンの別の形態の一
実施例を示す斜視図であり、同図に示される密封紙カー
トンC′は、第5図に示されるブランク板B′を組み立
てて作成されたものである。なお、これらの図において
先の実施例のもと対応する箇所にはそれぞれ同じ符号を
付している。
密封紙カートンC′は先の実施例の密封紙カートンC
と略同じ外観をしているが、上面パネル11の部分に窓孔
Sが形成されていると共に該窓孔Sを閉塞するために透
明フィルム部材が設けられた形態となっている点で異な
っている。そして、このような構成の窓孔Sを形成する
ために、本実施例ではブランク板B′に工夫を施してい
る。すなわち、第6図(a)に示すように、ブランク板
B′を構成する包装材70は、厚さ20μのポリエチレンか
らなる熱融着樹脂層71、紙層72、厚さ20μのポリエチレ
ンからなる接着層73、厚さ7〜9μのアルミ箔からなる
バリヤー層74をラミネートした段階で窓孔Sを打抜き、
この窓孔Sを内側から覆うようにして透明フィルム部材
75を設けることにより作成されたものである。具体的に
は、上記のように窓孔Sを形成した後、厚さ20μのポリ
エチレンからなる接着層76、厚さ12μのポリ塩化ビニリ
デンコートポリエステルフィルムからなるバリヤー層7
7、厚さ20μのポリエチレンからなる接着層78、厚さ40
μのポリエチレンからなる熱融着樹脂層79をラミネート
して作成されている。したがって、窓孔Sには接着層7
6、バリヤー層77、接着層78及び熱融着樹脂層79からな
る透明フィルム部材75の部分が露出した状態となってお
り、この部分は透明であると共にバリヤー性及び強度を
も有するようになっている。そして、このブランク板
B′においても、長さ方向(第5図の矢印方向)に引き
裂き性を有する帯状の合成樹脂フィルム80が、第5図の
点線で示す位置(窓孔Sの部分を避ける位置)で、第6
図(b)の断面図に示すように、接着層78と熱融着樹脂
層79の間に挟まれるようにしてラミネートされている。
さらに、先の実施例の場合と同様に、上面パネル11の一
側端には、合成樹脂フィルム80の幅より小さい幅で突出
した把持部14が形成されている。
なお、前記透明フィルム部材75としては、内容物及び
窓孔Sの形状等に応じて求められるバリヤー性及び強度
を有する適宜の層構成のものを採用することができる。
例えば、エチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂フィ
ルム、延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィ
ルム、ポリエステルフィルム等をその中の少なくとも一
層に使用して透明フィルム部材75を構成してもよいし、
バリヤー性をさほど必要としない内容物の場合には、こ
れらのフィルムを設けずにポリエチレンフィルムのみか
らなる層構成としてもよい。
また、透明フィルム部材により閉塞された窓孔Sを形
成するには、上記のようにブランク板B′の層構成に工
夫を施す代わりに、先の実施例の包装材60からなるブラ
ンク板Bを用いてこれに窓孔Sを貫通して形成し、窓孔
Sより大きめに切断した透明フィルム部材を用い、これ
を窓孔Sを内側から覆うようにして接着剤により貼合し
てもよいものである。
そして、本実施例の密封紙カートンC′をブランク板
B′から組み立てるには、先の実施例の密封紙カートン
Cの場合と同様にして行われる。さらに、組み立てた密
封紙カートンC′の開封の仕方についても先の実施例の
場合と同じである。また、合成樹脂フィルム80を有効に
利用して確実に真っ直ぐに開封するために、把持部14の
位置をずらせて包装材70の合成樹脂フィルム80のない部
分にかかるようにしてもよいことは先の実施例の場合と
同様である。
以上、2つの実施例を説明したが、各密封紙カートン
C,C′を構成する各包装材60,70は紙層62,72を主体とし
ていることから、水分やガスがこの紙層の端面をつたっ
て出入りする可能性がある。そこで、カートンの密封性
をより完全なものとするために、上パネル部分P1と接着
フラップ部分Fとの貼合部においては第7図に示すよう
な端面処理構成を採ることが好ましい。
すなわち、接着フラップ部分Fの側端部においては、
包装材の厚みの半分(紙層の厚みが相対的に大きいこと
から、紙層の略中間が包装材の厚みの半分となる)を表
側から切除することによって薄肉部を形成しこの薄肉部
を半分のところで反転させて元の厚みとした状態に加工
した上で、上パネル部分P1における裏側と接着フラップ
部分Fにおける表側とを図のように重ねてヒートシール
で接着することにより、密封紙カートンの内面に紙層が
露出しないようにしている。このような端面処理を施す
ことによってカートンの密封性はより完全なものとな
る。また、ブランク板の端縁を単に折り返した場合のよ
うに貼合部の厚さが包装材の3倍もの厚さになることが
避けられるし、さらには、紙層が露出しないことから古
紙を使用することも可能となる。
なお、第1図及び第2図に示す実施例においては、側
面パネル31,41の幅が上面パネル11及び下面パネル21の
幅よりかなり小さい場合の例を示しているが、胴部の長
さも含めてこれらの寸法割合は内容物の形状に合わせて
適宜きめることができる。したがって、場合によって
は、各パネル11,21,31,41の幅を同じとして胴部の縦断
面形状を正方形としてもよいものである。
[考案の効果] 本考案の密封紙カートンは、以上説明したように構成
されているので、以下に記載するような効果を奏する。
カートンの外観としては、縦断面形状が矩形状である
横長の胴部を有すると共に該胴部両側には幅方向に傾斜
して突き出た屋根型の側方閉鎖部を有するという新規な
立体形状をしているので、従来の箱形状を主体とした菓
子類の紙カートンに較べて店頭等におけるディスプレイ
効果に優れている。特に、窓孔を設けたものにあっては
外部から内容物が見えるのでディスプレイ効果に一層優
れている。さらに、側方閉鎖部先端のリブ部分が把手の
役目を果たすので、内容物を乱さずに水平に持ち運ぶこ
とができる。また、カートン自体が密封性を有している
ので、従来の紙カートンに比べて生菓子類を長期に保存
することができる。
そして、カートンを形成する包装材の中に長さ方向に
引き裂き性を有する帯状の合成樹脂フィルムを、ブラン
ク板を巻回した時に始端と終端とが一致する状態で紙層
の内側に積層し、さらにこの合成樹脂フィルムが積層さ
れた帯状領域と前記包装材のみの領域の2つの領域に跨
がる部分を突出させてなる把持部を設けたことにより、
把持部を指で摘んでカートンを回しながら引っ張ると、
帯状領域が開封部分の一方の側縁になり、包装材のみの
領域が他方の側縁になる状態で開封が行われるが、包装
材のみの領域での引き裂きは合成樹脂フィルムの側縁で
規定されるので、開封部分が徐々に狭くなっても引き裂
きが胴壁の途中で終わってしまうことなく、周方向の最
後まで確実に開封することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る密封紙カートンの一つの形態の一
実施例を示す斜視図、 第2図は第1図に示す密封紙カートンを形成するブラン
ク板の展開図、 第3図(a)は第2図に示すブランク板を構成する包装
材の層構成を示す一部断面図、 第3図(b)は第3図(a)の包装材において長さ方向
に引き裂き性を有する帯状の合成樹脂フィルムを設けた
部分の層構成を示す一部断面図、 第4図は本考案に係る密封紙カートンの別の形態の一実
施例を示す斜視図、 第5図は第4図に示す密封紙カートンを形成するブラン
ク板の展開図、 第6図(a)は第5図に示すブランク板を構成する包装
材において窓孔の境界部分の層構成を示す一部断面図、 第6図(b)は第5図に示すブランク板を構成する包装
材において長さ方向に引き裂き性を有する帯状の合成樹
脂フィルムを設けた部分の層構成を示す一部断面図、 第7図はブランク板両端の貼合部の一例を説明するため
の層構成を示す断面図である。 C,C′……密封紙カートン、B,B′……ブランク板、S…
…窓孔、P1……上パネル部分、P2……下パネル部分、P
3,P4……横パネル部分、F……接着フラップ部分、1…
…胴部、2,3……リブ部分、4,5……側方閉鎖部、11……
上面パネル、12……傾斜パネル、13……中央リブパネ
ル、14……把持部、15……ノッチ、21……下面パネル、
22……傾斜パネル、23……中央リブパネル、31……側面
パネル、32……外折りパネル、33……傾斜小パネル、34
……端部リブパネル、41……側面パネル、42……外折り
パネル、43……傾斜小パネル、44……端部リブパネル、
51……中央フラップ、52……傾斜フラップ、53……リブ
フラップ、60……包装材、61……熱融着樹脂層、62……
紙層、63……接着層、64……バリヤー層、65……接着
層、66……熱融着樹脂層、67……合成樹脂フィルム(長
さ方向に引き裂き性を有する)、70……包装材、71……
熱融着樹脂層、72……紙層、73……接着層、74……バリ
ヤー層、75……透明フィルム部材、76……接着層、77…
…バリヤー層、78……接着層、79……熱融着樹脂層、80
……合成樹脂フィルム(長さ方向に引き裂き性を有す
る)、a,b,c,d,e,e′,f,f′,i,j,o,p,s……山折り線、
g,g′,h,h′,k,l,m,n,q,r,t,u……谷折り線

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに平行な折り線を有するブランク板を
    その各折り線で折り曲げて巻回し両端を接着することに
    より矩形状の上面パネル、下面パネル及び一対の側面パ
    ネルからなる縦断面形状が矩形状の胴部を構成すると共
    に、前記上面パネル及び前記下面パネルの両端には矩形
    状の傾斜パネルがそれぞれ連設され該各傾斜パネルには
    中央リブパネルがそれぞれ連設されており、前記各側面
    パネルの両端には頂角が鋭角の二等辺三角形状の外折り
    パネルがその底辺側でそれぞれ連設され、該各外折りパ
    ネルの各斜辺側には隣接する前記傾斜パネルに直角を挟
    む長辺側でそれぞれ連設された直角三角形状の一対の傾
    斜小パネルがそれぞれ直角と対向する辺側で連設される
    と共に該各傾斜小パネルの直角を挟む短辺側には隣接す
    る前記外側リブパネルにそれぞれ連設された端部リブパ
    ネルがそれぞれ連設されており、前記各外折りパネルを
    外側に折り曲げると同時に、前記各傾斜パネルを内側に
    向けて傾斜させてこれに連設した各傾斜小パネルと同一
    平面状態とし、前記中央リブパネル同士及び前記端部リ
    ブパネル同士を接着して水平なリブ部分とすることによ
    り前記胴部の両側にそれぞれ同じ形状の側方閉鎖部を形
    成して組み立てられる密封紙カートンにおいて、前記ブ
    ランク板は紙層を主とする包装材からなり、さらに長さ
    方向に引き裂き性を有する帯状の合成樹脂フィルムを、
    前記ブランク板を巻回した時に始端と終端とが一致する
    状態で紙層の内側に積層してあり、さらにこの合成樹脂
    フィルムが積層された帯状領域と前記包装材のみの領域
    の2つの領域に跨がる部分を突出させてなる把持部を設
    けたことを特徴とする密封紙カートン。
  2. 【請求項2】上面パネルに窓孔を形成すると共に該窓孔
    を閉塞するための透明フィルム部材を設けた請求項1記
    載の密封紙カートン。
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