JP2537434Y2 - 湿式クラッチのつれ回り防止構造 - Google Patents

湿式クラッチのつれ回り防止構造

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JP2537434Y2
JP2537434Y2 JP4510791U JP4510791U JP2537434Y2 JP 2537434 Y2 JP2537434 Y2 JP 2537434Y2 JP 4510791 U JP4510791 U JP 4510791U JP 4510791 U JP4510791 U JP 4510791U JP 2537434 Y2 JP2537434 Y2 JP 2537434Y2
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clutch
oil
housing
transmission
engine
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JP4510791U
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明弘 栗原
康憲 小室
明年 忌部
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はトラクター等の走行作
業機に用いる湿式クラッチのつれ回り防止構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばトラクター等のトランスミ
ッションにエンジン駆動力を入力して走行駆動系に伝動
する場合、クラッチ軸に入力側フリー回転ドラムと、出
力側一体回転ボスとを軸装し、ドラム側とボス側にそれ
ぞれ交互に重なり合うデスクを装着し、オイル中で両方
のデスク面が押接又は離反することでクラッチの入切作
動が行われる湿式多板クラッチを用いることが多い。そ
して従来の湿式多板クラッチは、オイル潤滑の必要上ト
ランスミッション内のオイルを抜き取らない限り、不使
用時も油浴状態にある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし従来の湿式多板
クラッチは、不使用時にクラッチが油浴状態にあるた
め、使用開始時の始動時に、クラッチペダルを踏み込ん
でクラッチ「切」位置の操作状態にあるにもかかわら
ず、内部のオイルの粘性等でクラッチ「入」状態となっ
ていて異常発進する危険があり、特に寒冷地や早朝等の
寒冷時等のオイルの粘性が高い時にその傾向が強い。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本考案においては、従来のトランスミッション1と
クラッチハウジング7を連通せしめるように仕切る仕切
壁3にクラッチ軸2を軸支し、該クラッチ軸2にはクラ
ッチハウジング7内で湿式多板構造のクラッチ6を軸装
した構造において、第一の手段は上記クラッチハウジン
グ7には上記クラッチ6の作動に際しエンジン駆動に連
動してクラッチ作動に必要なオイル供給を行うオイル供
給部27を設け、前記クラッチハウジング7内において
クラッチ作動に必要なオイルレベル(O・L)以上の
オイルをトランスミッション1側に越流させる大径の越
流孔28と、該越流孔28より下位に開口しハウジング
7内のオイルを前記クラッチ6のつれ回りを生じないオ
イルレベル(O・L)まで低下させるようにトランス
ミッション1側に排出する小径のドレン孔29とを設け
たことを特徴としており、第二の手段は、上記クラッチ
ハウジング7には上記クラッチ6の作動に際しエンジン
駆動に連動してクラッチ作動に必要なオイル供給を行う
オイル供給部27と、エンジン切操作に連動して一定時
間作動しクラッチハウジング7内のオイルをクラッチつ
れ回りを生じないオイルレベル以下にするように排出す
るポンプ32とを設けたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】すなわち、本考案においては、クラッチハウジ
ング7の上部にエンジン駆動に連動してクラッチ作動や
トランスミッションの潤滑に必要なオイルを返送供給す
るオイル供給部27が設けられ、大径の越流孔28が設
けられているので、オイル供給部27より供給されるオ
イルをトランスミッション1内に越流させるので、エン
ジン運転中のオイルレベルO・L1を高い位置に保つ。
更に、該越流孔28の下位の位置にはドレン孔29が設
けられ、エンジン停止によってオイル供給が停止する
と、クラッチハウジング内のオイルはドレン孔29によ
りトランスミッション内に排出され、クラッチ6のつれ
回りを生じさせない低位のオイルレベルO・L2を保持
させる。
【0006】また、第2の考案の場合には、ポンプ32
によりエンジン切操作に連動して一定時間作動しクラッ
チハウジング7内のオイルをクラッチつれ回りを生じな
いオイルレベル以下にするように排出する。
【0007】
【実施例】図1は本考案の一番目の実施例を示し、トラ
ンスミッション1に軸支されるクラッチ軸2には、仕切
壁3を介してトランスミッション1内では変速用等の伝
動ギヤ4が軸装され、外部突出部2aにおいては湿式多
板のクラッチ6が軸装されている。5は走行駆動用のデ
ファレンシャルギヤである。
【0008】仕切壁3の外部にはクラッチハウジング7
が上記クラッチ6を収容するように取り付けられてお
り、突出部2aの基端部には入力ギヤ8がフリー回転状
態で軸支され、該入力ギヤ8には外側に向かって開放さ
れる皿状のクラッチドラム9が固定され、該ドラム9内
にはドーナツ形の複数のデスク11の外周が等間隔に固
定されており、ドラム9内のクラッチ軸2にはクラッチ
軸2と一体回転するようにボス12がスプライン嵌合さ
れていて、該ボス12の回りには上記デスク11と交互
に水平方向に重なり合うようにドーナツ状のデスク13
の内周が固着されている。14a,14bはボス12の
内外両端面に取り付けられている押圧板で、外側の押圧
板14bはボス12側に固着されている。
【0009】ハウジング7側の内部中央に突設したボス
部16にはクラッチ軸2と同芯に短軸17が軸方向スラ
イド自在に嵌合され、該短軸17の端面側にはベアリン
グ18を介して操作デスク19が回転自在に接触するよ
うに設けられており、該操作デスク19はボス12を貫
くボルト21によって連結されるとともに、ボルト21
に外装したスプリング22により常にベアリング18側
に押接され且つ内側の押圧板14aは該スプリング22
により常にデスク11,13を圧接する方向に作用して
クラッチ入状態を保っている。その結果、クラッチペダ
ル(図示しない)を踏み込んで上記操作デスク19をス
プリング22に抗してトランスミッション1側に押戻す
ことによってクラッチは切状態となる。
【0010】23はオイルポンプ駆動用のギヤで、エン
ジン側の入力軸24先端の駆動ギヤ26及び前記入力ギ
ヤ8と噛み合っている。
【0011】クラッチハウジング7の上部にはエンジン
駆動に連動してクラッチ作動やトランスミッションの潤
滑に必要なオイルを返送供給するオイル供給部27が設
けられるとともに、仕切壁3のクラッチ軸芯上の位置に
は、上記オイル供給部27より供給されるオイルをトラ
ンスミッション1内に越流させる比較的大径の越流孔2
8が設けられ、この越流孔28によりエンジン運転中の
オイルレベルO・Lは図のように高い位置に保たれ
る。
【0012】他方、仕切壁3のクラッチ6の下端以下の
近くには比較的小径のドレン孔29が設けられ、エンジ
ン停止によってオイル供給が停止すると、クラッチハウ
ジング7内のオイルはこのドレン孔29によりトランス
ミッション1内に排出され、クラッチ6のつれ回りを生
じさせない低位のオイルレベルO・Lを保持させる。
このようなオイルレベル維持機能を正確に保持するため
には、例えばクラッチ軸2軸支用の仕切壁3のベアリン
グ10等は両側のオイル流通を防止するようなシールベ
アリングを用いあるいは、オイルシール等による遮蔽構
造にすることが望ましい。
【0013】図2は本考案の二番目の実施例を示し、こ
の例では駆動ギヤ26とオイルポンプ駆動ギヤ23が共
に直接クラッチ入力ギヤ8と噛み合っている点と、仕切
壁3に越流孔やドレン孔を特に設けないで、仕切壁3の
クラッチ軸ベアリング10より高い位置のベアリングの
みオイル流通構造とし、運転中のオイルレベルO・L
以上においてのみトランスミッション1及びクラッチハ
ウジング7間のオイル流通が可能な構造にしている点の
ほか、クラッチハウジング7の底部付近にエンジン停止
時のオイル排出用のドレン管31を接続するとともに、
該ドレン管31にはエンジンスイッチ「切」時から、ハ
ウジング7内のオイル排出に必要な一定時間タイマーに
より作動するポンプ32を設けた点が図1の場合と異な
る。33はエンジンスイッチ切後のタイマー作動用の回
路である。
【0014】従ってこの実施例では、エンジン運転中は
オイル供給部27により多量のオイルが供給されるの
で、トランスミッション1のクラッチ軸2より高位置で
オイルレベルO・Lが保持され、これを越えるオイル
はクラッチ軸ベアリング10より高い位置のベアリング
等を介してトランスミッション1側に越流する。
【0015】
【考案の効果】以上のように構成される本考案のつれ回
り防止構造によれば、トランスミッションの伝動作動中
は、クラッチハウジング内にクラッチ潤滑に必要なレベ
ルのオイル量がオイル供給部より供給され、これを越え
るオイルはトランスミッション側に流出するので潤滑も
確実に行われ、逆にクラッチ操作を行わないエンジン停
止時には、クラッチハウジング内のオイルがクラッチの
つれ回りを生じないレベル以下になるまでドレン孔又は
オイル排出ポンプによりトランスミッション内等クラッ
チハウジング外に排出される。この結果、クラッチが次
の始動時にオイルによる入力側と出力側のつれ回りを生
じないオイルレベルまで低下させ、始動時における異常
発進又は作動等の危険も防止されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示すクラッチハウジング
取付部のトランスミッション断面図である。
【図2】同じく本考案の第二実施例を示すトランスミッ
ション断面図である。
【符号の説明】
1 トランスミッション 2 クラッチ軸 3 仕切壁 6 クラッチ 7 クラッチハウジング 27 オイル供給部 28 越流孔 29 ドレン孔 31 ドレン管 32 ポンプ

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッション(1)とクラッチ
    ハウジング(7)を連通せしめるように仕切る仕切壁
    (3)にクラッチ軸(2)を軸支し、該クラッチ軸
    (2)にはクラッチハウジング(7)内で湿式多板構造
    のクラッチ(6)を軸装した構造において、上記クラッ
    チハウジング(7)には上記クラッチ(6)の作動に際
    しエンジン駆動に連動してクラッチ作動に必要なオイル
    供給を行うオイル供給部(27)を設け、前記クラッチ
    ハウジング(7)内においてクラッチ作動に必要なオイ
    ルレベル(O・L)以上のオイルをトランスミッショ
    ン(1)側に越流させる大径の越流孔(28)と、該越
    流孔(28)より下位に開口しハウジング7内のオイル
    を前記クラッチ(6)のつれ回りを生じないオイルレベ
    ル(O・L)まで低下させるようにトランスミッショ
    ン(1)側に排出する小径のドレン孔(29)とを設け
    てなる湿式クラッチのつれ回り防止構造。
  2. 【請求項2】 トランスミッション1とクラッチハウ
    ジング7を連通せしめるように仕切る仕切壁(3)にク
    ラッチ軸(2)を軸支し、該クラッチ軸(2)にはクラ
    ッチハウジング(7)内で湿式多板構造のクラッチ
    (6)を軸装した構造において、上記クラッチハウジン
    グ7には上記クラッチ(6)の作動に際しエンジン駆動
    に連動してクラッチ作動に必要なオイル供給を行うオイ
    ル供給部(27)と、エンジン切操作に連動して一定時
    間作動しクラッチハウジング(7)内のオイルをクラッ
    チつれ回りを生じないオイルレベル以下にするように排
    出するポンプ(32)とを設けてなる湿式クラッチのつ
    れ回り防止構造。
JP4510791U 1991-05-20 1991-05-20 湿式クラッチのつれ回り防止構造 Expired - Lifetime JP2537434Y2 (ja)

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JPH04128538U JPH04128538U (ja) 1992-11-24
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