JP2536954Y2 - ミシンの給油装置 - Google Patents

ミシンの給油装置

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JP2536954Y2 JP1990051723U JP5172390U JP2536954Y2 JP 2536954 Y2 JP2536954 Y2 JP 2536954Y2 JP 1990051723 U JP1990051723 U JP 1990051723U JP 5172390 U JP5172390 U JP 5172390U JP 2536954 Y2 JP2536954 Y2 JP 2536954Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ポンプにより油タンクから汲み出された潤
滑油の一部を運動部に供給し、残りの潤滑油を排油管を
介して油タンクに回収するミシンの給油装置に関する。
[従来の技術] 従来より、ミシンでは、油タンクからポンプで汲み出
した潤滑油の一部を釜部へ供給して、高速で回転する内
釜と外釜との焼き付きや損傷などを防いでいる。残りの
潤滑油は排油管を介して油タンクに回収して潤滑油を循
環させながら給油するようにしている。
この種のミシンでは、通常、油タンクはベッド下の釜
部近傍に配置されており、アーム部に配設された針棒機
構への給油経路が長くかつ給油機構が複雑になるため、
針棒機構へはポンプによる給油は行わず、油タンクから
アーム部の中を通って針棒機構まで延びた組紐の一端
を、油タンクに浸し潤滑油を組紐に伝わらせることで針
棒機構に供給している。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記ミシンでは、その運転速度(針棒機構の
上下の運動速度)に関係無く、常に一定量の潤滑油が組
紐を伝わって針棒機構に供給されるので、低速運転時に
は給油過剰になり高速運転時には給油不足になるといっ
た問題が起こる。又、運転停止時にも給油されるので、
潤滑油が縫針の先端から滴下してベッドや布地を汚すと
いった問題も起こる。
そこで、本考案は簡単な機構でミシンの運転速度に応
じて給油量を調節できるミシンの給油装置を提供するこ
とを目的としてなされた。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
上記目的を達成するためになされた本考案のミシンの
給油装置は、ミシンの一の運動部である釜部によって駆
動され、ベッド部内に配設された油タンクから潤滑油を
汲み出すポンプと、該ポンプによって汲み出された潤滑
油の一部を上記釜部へ供給し、残りの潤滑油を排油管を
介して該油タンクに回収する循環手段とを備えたミシン
の給油装置において、上記油タンク内の上部に設けられ
ており、上記排油管を介して還流された潤滑油を所定量
だけ溜め、当該所定量以上の潤滑油は排出口より上記油
タンク内下部の油溜りへ滴下可能な潤滑油溜と、該潤滑
油溜に溜った潤滑油を吸収する吸収部材と、該吸収され
た潤滑油を他の運動部である針棒機構へ伝達する伝達手
段とを備えたことを特徴とする。
以上のように構成された本考案のミシンの給油装置に
よれば、ミシンの一の運動部である釜部によって駆動さ
れるポンプは、ミシンの運転速度の高低に応じて潤滑油
の汲み出し量を増減するので、油タンクへ供給される潤
滑油の量も増減する。従って、潤滑油溜へ供給される潤
滑油の量も同様に増減し、吸収部材により吸収され伝達
手段を介して他の運動部である針棒機構へ伝達される潤
滑油の量も増減する。
そして、この潤滑油溜は、油タンク内の上部に設けら
れており、排油管から還流された潤滑油が所定量までは
溜まるが、その所定量以上の潤滑油は排出口より油タン
ク内下部の油溜りへ滴下する。このような仕組みである
ため、潤滑油溜へ潤滑油を供給する管と油タンクへ潤滑
油を供給する管とを共通化することが可能となる。
なお、潤滑油溜については、請求項2に記載するよう
に、排油管を介して還流される潤滑油の流入側の部屋よ
りも、排出口の設けられている潤滑油の流出側の部屋の
方を広く形成しておくことが考えられる。これは、潤滑
油を必要以上に溜らせないという観点から好ましい。
[実施例] 以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。
第1図は本考案を適用した給油装置の部品配置を表す
斜視図、第2図(A)はミシンベッドの底面図、第2図
(B)は第2図(A)におけるX-Xでの断面図である。
図に示すように、ミシン1のアーム部3には針棒機構
5が配設され、ベッド部7には釜部9及び給油装置11が
配設されている。
針棒機構5は、モータ(図示略)により回転駆動され
る上軸20の回転を上下運動に変換する天秤クランク22・
針棒クランク24・針棒連杆組26や、針棒連杆組26に支持
されながら上下に運動する縫針28・針棒メタルD30・針
棒32・針棒抱き34・針棒メタルU36などの周知の組み合
わせ部品で構成されている。
針棒クランク24には回動可能に天秤支え38が取着さ
れ、天秤支え38には中空の天秤支え軸40が嵌装され、こ
れが針棒メタルU36を支持して、縫針30や針棒32などと
共に天秤支え軸40が上下動することができるように構成
されている。
釜部9は、ベッド部7の下面の針落ち位置に配設さ
れ、釜軸50に連結された外釜54が内釜52の外周を高速で
回転するように構成されている。釜軸50には上軸20の回
転が伝達機構(図示略)を介して伝えられて上軸20に同
期して回転し、針棒機構5の上下運動に対応して外釜54
が回転することで加工布(図示略)に縫目を形成するよ
うにされている。
給油装置11は、釜部9に連結された給油ポンプ60と油
タンク70とを主要部として構成されている。
給油ポンプ60は、釜軸50に嵌装されたポンプメタル64
と、ポンプメタル64に内蔵され釜軸50の回転により駆動
されるプランジャ(図示略)とから構成され、潤滑油を
油タンク70から汲み出して釜軸50を軸方向に貫通する浸
透部材(図示略)を介して内釜52に供給するものであ
る。供給された潤滑油は、内釜52と外釜54との摺動面を
潤し滑りを良くし、両釜52、54が焼く付くのを防ぐ。
油タンク70は給油ポンプ60の近傍に配設され、給油管
72及び排油管74によって給油ポンプ60とつながってい
る。又、油タンク70からは、組紐76が挿通されたチュー
ブ78が延びており、ベッド部7からアーム部3の垂直部
位3aを経て水平部位3bを通り針棒機構5に至っている。
チューブ78の終端は、針棒機構5の天秤支え軸40に挿入
されており、組紐76を伝わって来た潤滑油が針棒機構5
に供給されるようにされている。
第3図(A)及び(B)に示すように、油タンク70は
箱形の透明容器であり、上面板70aの内側には潤滑油溜8
0が設けられ、潤滑油溜80には排油管74及びチューブ78
がつながれ、一方の側面板70bの下隅には給油管72がつ
ながれている。潤滑油溜80は、その底部80aに僅かな量
の潤滑油が溜るだけで残りの潤滑油は油タンク70へ滴下
できるように排出口80bが設けられている。
上記のミシン1が運転されると、上軸20が回転して縫
針28が上下に運動すると、釜軸50も回転し外釜54が回転
すると共に給油ポンプ60も作動する。すると、油タンク
70の潤滑油は給油管72から給油ポンプ60に吸い上げら
れ、その一部が釜部9に供給され残りは排油管74を介し
て油タンク70に戻され、油タンク70→給油管72→給油ポ
ンプ60→排油管74→油タンク70という経路で循環する。
その循環経路の途中、即ち、排油管74から油タンク70へ
の途中に潤滑油溜80が設けられているので、そこを潤滑
油が流れ、潤滑油の僅かな一部が潤滑油溜の底部80aに
溜まり、その他は排出口80bから油タンク70に滴下す
る。
潤滑油溜80を流れる潤滑油の量は、給油ポンプ60の給
油動作の速度によって決まる。つまり、ミシンの運転速
度により決まる。従って、ミシン1が高速運転されれ
ば、潤滑油の流量は多くなるので組紐76を伝わって針棒
機構5に供給される潤滑油の量も多くなり、低速運転さ
れれば、潤滑油の流量及び供給量は少なくなる。
このようにミシン1の運転速度に応じて針棒機構5に
供給される潤滑油も増減する。
以上説明したように、本実施例では油タンク70→給油
管72→給油ポンプ60→排油管74→油タンク70という潤滑
油の循環経路の途中に潤滑油溜80を設け、その潤滑油溜
80を流れる潤滑油を、潤滑油溜80から針棒機構5まで延
びた組紐76に吸収させ伝わらせて針棒機構5に供給する
ように構成したので、ミシン1の運転速度に応じて針棒
機構5への給油量を増減することができ、常に適量の潤
滑油を供給することができる。
更に、ミシン1の停止時には、潤滑油溜80を潤滑油が
流れないので、潤滑油溜80の底部80aに溜まっていた潤
滑油が供給された後には、給油が停止される。このよう
にミシン1の停止後、一定時間後には給油が停止するの
で、潤滑油でベッド部7や加工布が汚れることがない。
加えて、本実施例では油タンク70の上面板70aに潤滑
油溜80を設けると共に給油管72を油タンク60の底面の近
くにつないで、排油管74から流入した潤滑油が潤滑油溜
80から油タンク60へ滴下すると共に油タンク70の底近く
の潤滑油から順次給油ポンプ60に吸い上げられるように
構成したので、潤滑油全体が循環することができる。そ
のため、一部の潤滑油がひどく汚れて潤滑油全体の劣化
を早めることがない。
又、本実施例は、油タンク70に潤滑油溜80を付設した
だけの簡単な構成なので、既設の給油機構を変えること
なく、簡単な改良だけでミシン1の運転速度に応じた給
油量の調節が可能となる。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によれば油タンク内の上
部に潤滑油溜を設け、潤滑油溜から潤滑油を吸収部材に
より吸い上げ、伝達手段を介して他の運動部である針棒
機構へ伝達するので、ミシンの運転速度に応じて油タン
クへ供給される潤滑油の量が増減すると、潤滑油溜へ供
給される潤滑油の量も同様に増減するため、ミシンの運
動速度に応じた適量の潤滑油を針棒機構への供給するこ
とができる。
そして、潤滑油溜は油タンク内の上部に設けられてお
り、潤滑油溜へ潤滑油を供給する管と油タンクへ潤滑油
を供給する管とを共通化することができ、構成も簡略化
される。
また、潤滑油溜については、排油管を介して還流され
る潤滑油の流入側の部屋よりも、排出口の設けられてい
る潤滑油の流出側の部屋の方を広く形成すれば、潤滑油
を必要以上に溜らせないようにすることができる
【図面の簡単な説明】
第1図は給油装置の部品配置を表す斜視図、第2図
(A)はミシンベッドの底面図、第2図(B)は第2図
(A)におけるX-Xでの断面図、第3図(A)は油タン
クの斜視図、第3図(B)が潤滑油溜の説明図である。 1……ミシン、3……アーム部、5……針棒機構 7……ベッド部、9……釜部、50……釜軸 60……給油ポンプ、70……油タンク 72……給油管、74……排油管 76……組紐、78……チューブ 80……潤滑油溜

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシンの一の運動部である釜部によって駆
    動され、ベッド部内に配設された油タンクから潤滑油を
    汲み出すポンプと、 該ポンプによって汲み出された潤滑油の一部を上記釜部
    へ供給し、残りの潤滑油を排油管を介して該油タンクに
    回収する循環手段と、 を備えたミシンの給油装置において、 上記油タンク内の上部に設けられており、上記排油管を
    介して還流された潤滑油を所定量だけ溜め、当該所定量
    以上の潤滑油は排出口より上記油タンク内下部の油溜り
    へ滴下可能な潤滑油溜と、 該潤滑油溜に溜った潤滑油を吸収する吸収部材と、 該吸収された潤滑油を他の運動部である針棒機構へ伝達
    する伝達手段と、 を備えたことを特徴とするミシンの給油装置。
  2. 【請求項2】前記潤滑油溜は、 上記排油管を介して還流される潤滑油の流入側の部屋よ
    りも、前記排出口の設けられている潤滑油の流出側の部
    屋の方が広く形成されていることを特徴とする請求項1
    記載のミシンの給油装置。
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