JP2536766Y2 - 動力伝達装置のエマージェンシー機構 - Google Patents

動力伝達装置のエマージェンシー機構

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JP2536766Y2
JP2536766Y2 JP1990022403U JP2240390U JP2536766Y2 JP 2536766 Y2 JP2536766 Y2 JP 2536766Y2 JP 1990022403 U JP1990022403 U JP 1990022403U JP 2240390 U JP2240390 U JP 2240390U JP 2536766 Y2 JP2536766 Y2 JP 2536766Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は故障時等に手動で操作を行うための動力伝達
装置のエマージェンシー機構に関する。
〔従来技術及び課題〕
一般に、動力により収納体を昇降させる床下収納庫や
吊戸棚等では、第4図に示すような動力伝達装置50を備
えている。同装置50は駆動モータ51のシャフトに設けた
ウォームギア52、ウォームギア52に噛合するウォームホ
イール53、ウォームホイール53と一体に回転可能なピニ
オン54及びピニオン54によって進退移動するギアードワ
イヤ55a、55bを含み、特に、ウォームギア52は減速機能
に加えて、収納体の重量による駆動モータ51の逆転を防
止する逆転防止機能を備える。
ところで、この種の動力伝達装置50は、停電や故障等
の異常発生時にウォームギア52がストッパとなり、手動
操作が不能になる。このため、このような事態でも手動
操作ができるようにしたエマージェンシー機構を備えて
いる。
第5図に従来のエマージェンシー機構60を示す。
エマージェンシー機構60は中心に軸受部62を設けたギ
アケース61を備え、この軸受部62の内部には一端に前記
ピニオン54を有するピニオンシャフト63を回動自在に設
けるとともに、軸受部62の外周部には前記ウォームホイ
ール53を回動自在に設ける。一方、ピニオンシャフト63
の他端側は中側に断面非円形のクラッチプレート挿通部
63aを、また、先端側にネジ部63bをそれぞれ形成する。
そして、クラッチプレート挿通部63aには第一クラッチ
プレート64、第二クラッチプレート65、板バネ66を順次
嵌め入れるとともに、ネジ部63bには固定ナット67を螺
着する。この場合、第一クラッチプレート64の中心には
円孔が形成されるため、ピニオンシャフト63に対しては
回動自在となり、第二クラッチプレート65の中心にはク
ラッチプレート挿通部63aの断面と同一形状の挿通孔が
形成されるため、ピニオンシャフト63に対する回動が規
制される。また、第一クラッチプレート64の周縁部には
ウォームホイール53側に突出した複数の係止片64s…を
一体形成する。この各係止片64s…はウォームホイール5
3に設けた複数の係止孔53s…に挿入係止する。
よって、固定ナット67を締付ければ第一クラッチプレ
ート64と第二クラッチプレート65は摩擦により圧着し、
ウォームホイール53の回転は第一クラッチプレート64、
第二クラッチプレート65を介してピニオンシャフト63に
伝達される。一方、停電時等には固定ナット67を工具に
より緩めれば第一クラッチプレート64と第二クラッチプ
レート65の圧着が解除されるため、ピニオンシャフト63
を工具等により回すことができる。
しかし、このような従来のエマージェンシー機構60
は、固定ナット67を緩めても板バネ66が存在するため、
第一クラッチプレート64と第二クラッチプレート65間に
は、ある程度の摩擦が作用し、容易に回すことができな
い欠点があった。
また、スパナ等により固定ナット67を緩めた後に、六
角レンチ等により回し操作するため、二つの工具と二段
階操作が必要となり、作業が煩わしく、しかも作業の迅
速化が図れない欠点があった。
本考案はこのような従来技術に存在する課題を解決し
た動力伝達装置のエマージェンシー機構の提供を目的と
するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は回転が入力する伝達ギア2の中心に回転を出
力する伝達軸3を回動自在に配し、伝達ギア2と伝達軸
3間にクラッチ部材を設けることにより、伝達ギア2と
伝達軸3を接続又は切離可能に構成したエマージュンシ
ー機構1において、特に、伝達軸3に、当該伝達軸3と
一体回転可能なクラッチ部材5を軸方向変位自在に設け
るとともに、クラッチ部材5を一側に付勢するスプリン
グ6を設け、かつクラッチ部材5と伝達ギア2は、クラ
ッチ部材5の一側への変位により相互に係止し、他側へ
の変位により当該係止を解除可能に構成するとともに、
クラッチ部材5を他側に変位させ、かつ回転させる治具
に対する例えばネジ孔部7を用いた治具着脱部8を設け
たことを特徴とする。
〔作用〕
本考案に係るエマージェンシー機構1によれば、クラ
ッチ部材5は伝達軸3に対して一体回転可能かつ軸方向
に変位自在となるとともに、スプリング6により一側に
付勢される。よって、通常時はクラッチ部材5は伝達ギ
ア2に係止し、伝達ギア2と伝達軸3はクラッチ部材5
を介して接続される。したがって、回転は伝達ギア2に
入力し、クラッチ部材5,伝達軸3を介して出力する。
一方、停電等の異常発生時には治具着脱部8のネジ孔
部7に、ネジ部Moを有する治具Mを螺着し、クラッチ部
材5を引張れば、スプリング6の付勢力に抗してクラッ
チ部材5を他側に変位させることができ、伝達ギア2に
対するクラッチ部材5の係止は解除される。よって、治
具Mを操作することにより伝達軸3を回すことができ、
この操作による回転は伝達ギア2側には伝達されない。
〔実施例〕
以下には、本考案に係る好適な実施例を挙げ、図面に
基づき詳細に説明する。
まず、本考案に係るエマージェンシー機構1の構成に
ついて第1図を参照して詳細に説明する。
11は中心に軸受部12を設けたギアケースであり、軸受
部12の内部にはカラー13を介してピニオンシャフト3a
(伝達軸3)の回動自在に設ける。ピニオンシャフト3a
の一端にはピニオン14を一体に備え、ピニオン14の180
°対向位置にはギアードワイヤ15a、15bが噛合する。な
お、ギアードワイヤ15a、15bの先端には収納体等の被移
動部が接続される。また、軸受部12の外周部にはウォー
ムホイール2a(伝達ギア2)を回動自在に設ける。ウォ
ームホイール2aと前記カラー13はピニオンシャフト3aの
所定位置に係止したCリング16により保持される。一
方、Cリング16よりも他側に位置するピニオンシャフト
3aは、第2図に示すように断面非円形に形成し、クラッ
チプレート5a(クラッチ部材5)を嵌め入れる。なお、
クラッチプレート5aの中心にはピニオンシャフト3aの断
面形状と同一形状の挿通孔を形成する。これにより、ク
ラッチプレート5aはピニオンシャフト3aに対して回動が
両方向に規制、即ち、一体回転可能となり、かつ軸方向
に変位自在となる。また、クラッチプレート5aの周縁部
四個所にはウォームホイール2a側に突出した係止片17…
を一体形成する。このため、前記ウォームホイール2aに
は当該係止片17…が挿入係止する係止孔18…が形成され
ている。一方、ピニオンシャフト3aの他端にはストッパ
プレート19を固定し、このストッパプレート19とクラッ
チプレート5a間にはコイルスプリング6を縮装する。
他方、クラッチプレート5aには治具着脱部8を取付け
る。治具着脱部8はクラッチプレート5aにネジ止めした
取付プレート21と、この取付プレート21に固着した着脱
用ナット22を備える。なお、着脱ナット22にはネジ孔部
7を有する。
次に、エマージェンシー機構1の機能について説明す
る。
まず、通常時は、第1図に示すように、クラッチプレ
ート5aはコイルスプリング6により、一側、即ち、ウォ
ームホイール2a側に付勢されている。このため、各係止
片17…は各係止孔18…に挿入係止し、ウォームホイール
2aとピニオンシャフト3aはクラッチプレート5aを介して
接続される。よって、駆動モータ側のウォームギア(第
4図参照)の回転はウォームホイール2a、クラッチプレ
ート5aを介してピニオンシャフト3aに伝達される。
一方、停電や故障等の異常発生時には、まず、第3図
に示すような先端にネジ部Moを有する治具Mを用意す
る。そして、治具Mのネジ部Moを着脱用ナット22に完全
にネジ込み、さらに、治具Mをコイルスプリング6の弾
力に抗して引張れば、同図に示すように、クラッチプレ
ート5aをウォームホイール2aから引き離すことができ
る。これにより、係止片17…は係止孔18…から抜脱し、
ウォームホイール2aとピニオンシャフト3aは切離され
る。よって、治具Mを回し操作すれば、ピニオンシャフ
ト3aを回すことができ、容易に手動操作できる。
以上、実施例について詳細に説明したが、本考案はこ
のような実施例に限定されるものではない。例えば、治
具着脱部はネジ部を利用した場合を示したが、嵌合式
等、他の原理を用いてもよい。その他、細部の構成、形
状等において、本考案の要旨を逸脱しない範囲で任意に
変更できる。
〔考案の効果〕
このように、本考案に係る動力伝達装置のエマージェ
ンシー機構は、伝達軸に、当該伝達軸3と一体回転可能
なクラッチ部材を軸方向変位自在に設けるとともに、ク
ラッチ部材を一側に付勢するスプリングを設け、かつク
ラッチ部材と伝達ギアは、クラッチ部材の一側への変位
より相互に係止し、他側への変位により当該係止を解除
可能に構成するとともに、クラッチ部材を他側に変位さ
せ、かつ回転させる治具に対する治具着脱部を設けたた
め、次のような顕著な効果を奏する。
手動操作時にはクラッチ部材と伝達ギアの係止状態を
完全に解除でき、クラッチ部材をフリーにできるため、
摩擦の影響を受けることなく容易に手動操作できる。
単一の治具により、クラッチ部材の切離と伝達軸の操
作を同時に行うことができるため、従来に比し、工具を
半減できるとともに、作業内容も半減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本考案に係るエマージェンシー機構を備えた動
力伝達装置の縦断面図、 第2図:第1図中A−A線断面図、 第3図:手動操作時における同エマージェンシー機構を
備えた動力伝達装置の縦断面図、 第4図:動力伝達装置の原理構成図、 第5図:従来技術に係るエマージェンシー機構を備えた
動力伝達機構の縦断面図。 尚図面中、 1:エマージェンシー機構、2:伝達ギア 3:伝達軸、5:クラッチ部材 6:スプリング、7:ネジ孔部 8:治具着脱部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転が入力する伝達ギア(2)の中心に回
    転を出力する伝達軸(3)を回動自在に配し、伝達ギア
    (2)と伝達軸(3)間にクラッチ部材(5)を設ける
    こにより、伝達ギア(2)と伝達軸(3)を接続又は切
    離可能に構成する動力伝達装置のエマージェンシー機構
    (1)において、伝達軸(3)に、当該伝達軸(3)と
    一体回転可能なクラッチ部材(5)を軸方向変位自在に
    設けるとともに、クラッチ部材(5)を一側に付勢する
    スプリング(6)を設け、かつクラッチ部材(5)と伝
    達ギア(2)は、クラッチ部材(5)の一側への変位に
    より相互に係止し、他側への変位により当該係止を解除
    可能に構成するとともに、クラッチ部材(5)を他側に
    変位させ、かつ回転させる治具に対する治具着脱部
    (8)を設けてなることを特徴とする動力伝達装置のエ
    マージェンシー機構。
  2. 【請求項2】治具着脱部(8)はネジ孔部(7)を用い
    たことを特徴とする請求項1記載の動力伝達装置のエマ
    ージェンシー機構。
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