JP2536718B2 - レ―ザ走査顕微鏡 - Google Patents

レ―ザ走査顕微鏡

Info

Publication number
JP2536718B2
JP2536718B2 JP5110841A JP11084193A JP2536718B2 JP 2536718 B2 JP2536718 B2 JP 2536718B2 JP 5110841 A JP5110841 A JP 5110841A JP 11084193 A JP11084193 A JP 11084193A JP 2536718 B2 JP2536718 B2 JP 2536718B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser beam
optical path
laser
frequency
photodetector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5110841A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06324268A (ja
Inventor
良治 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP5110841A priority Critical patent/JP2536718B2/ja
Publication of JPH06324268A publication Critical patent/JPH06324268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2536718B2 publication Critical patent/JP2536718B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ走査顕微鏡に関
し、特に散乱物質中の物体を観察するレーザ走査顕微鏡
に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ走査顕微鏡は共焦点観察系を採用
しているため、高解像力であり、光学系の構成も軸上収
差の補正のみでよいため比較的単純になるという特徴を
有している。
【0003】従来のレーザ走査顕微鏡は、例えば特開昭
61−248023号広報に記載されているように、レ
ーザ光源からのレーザビームを対物レンズにより物体上
に集光し、その散乱光を光電変換装置で受けて物体の一
点の状態を表す信号を得るようにした光電顕微鏡の一種
であり、レーザビームと物体の相対位置を変えてレーザ
ビームで物体上を走査することにより物体の各点からの
信号を次々と得、この信号を用いて各種の検査・測定を
行ったり、物体像をTVモニタで観察するようしたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のレーザ
走査顕微鏡では物体で反射または透過・散乱されたレー
ザビームの強度を測定していたため、物体が散乱物質中
にある場合に物体近傍のビーム光路での散乱光も光電変
換装置で検出されてしまい、解像度の高い画像が得られ
ないという欠点があった。
【0005】例えば、電子回路に用いられるプリント基
板は、ガラスエポキシのような散乱物質でできた基板の
中を銅などの導体でできた配線パターンが何層にも形成
されている構造となっているが、このようなプリント基
板の内層配線パターンを観察すると、配線パターン近傍
の基板材料からの散乱光が光電変換装置に検出されてし
まい、実用に耐えうる解像度で配線パターンを観察する
ことはできなかった。
【0006】この散乱光の影響は通常の光学顕微鏡の場
合の方がさらに大きく、したがって、従来の技術ではプ
リント基板の内層配線パターンを光学式に非破壊で観察
する方法はなく、従来は散乱が少なく透過率の高いX線
がプリント基板の内層配線の観察に用いられていた。し
かし、X線による内層の観察も、解像度を上げるために
はX線源径を小さくしなければならず、X線源径を小さ
くするとX線強度が低下し、X線源のターゲットの寿命
も短くなるという課題があった。また、X線を使用する
と装置が大型・複雑になり高価になるという課題があっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザ走査顕微
鏡は、第1の周波数のレーザビームを集光して被観察物
に照射する対物レンズと、前記被観察物を透過したレー
ザビームをコリメートするコリメートレンズと、前記コ
リメートレンズでコリメートされたレーザビームを前記
第1の周波数から△fだけシフトした第2の周波数のレ
ーザビームに重ねて構成する光路合成器と、前記光路合
成器によって合成されたレーザビームを検出する光検出
器と、前記第2の周波数の前記第1の周波数からのシフ
ト量△fの周波数の参照信号で前期光検出器の出力を同
期検波するロックインアンプとを備えている。
【0008】本発明のレーザ走査顕微鏡は、第1の周波
数のレーザビームを2光路に分ける第1の光路分配器
と、前記第1の光路分配器で分けた一方のレーザビーム
を集光して被観察物に照射する対物レンズと、前記被観
察物を透過したレーザビームをコリメートするコリメー
トレンズと、前記第1の周波数から△fだけシフトした
第2の周波数のレーザビームを2光路に分ける第2の光
路分配器と、前記第2の光路分配器で分けた一方のレー
ザビームを前記コリメートレンズでコリメートされたレ
ーザビームに重ねて合成する第1の光路合成器と、前記
第1の光路合成器によって合成されたレーザビームを検
出する第1の光検出器と、前記第1の光路分配器で分け
た他方のレーザビームを前記第2の光路分配器で分けた
他方のレーザビームに重ねて合成する第2の光路合成器
と、前記第2の光路合成器で合成されたレーザビームを
検出する第2の光検出器と、前記第2の光検出器の出力
を参照信号として前記第1の光検出器の出力を同期検波
するロックインアンプとを備えている。
【0009】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。
【0011】図1に示したレーザ走査顕微鏡は、レーザ
光源1と、レーザ光源1から出射されたレーザビームの
光路を2分割するハーフミラー2と、ハーフミラー2で
分割されたレーザビームの片方の光路中に挿入されレー
ザビームの周波数を△fでけシフトする周波数シフタ3
と、ハーフミラー2で分割され周波数シフタ3を通らな
いレーザビームのビーム径を広げるビームエキスパンダ
4と、ハーフミラー2で分割され周波数シフタ3を通る
レーザビームのビーム径を広げるビームエキスパンダ5
と、ビームエキスパンダ4によってビーム径を拡大され
たレーザビームを2分割するハーフミラー6と、ハーフ
ミラー6で分割されたレーザビームの片方のレーザヒー
ムを集光し被観察物7に照射する対物レンズ8と、被観
察物7を透過したレーザビームをコリメートするコリメ
ートレンズ9と、ビームエキスパンダ5によってビーム
径を拡大されたレーザビームを2分割するハーフミラー
10と、ハーフミラー10で分割されたレーザビームの
片方のレーザビームとコリメートレンズ9でコリメート
されたレーザビームを合成し互いに干渉させるハーフミ
ラー11と、ハーフミラー11によって合成されたレー
ザビームを集光する集光レンズ12と、集光レンズ12
の焦点に置かれたピンホール13と、ピンホール13を
通過するレーザビームを検出する光検出器14と、ハー
フミラー6で分割されたレーザビームの内で対物レンズ
8を通過しない方のレーザビームとハーフミラー10で
分割されたレーザビームの内でハーフミラー11に導入
されない方のレーザビームを合成し互いに干渉させるハ
ーフミラー15と、ハーフミラー15で合成されたレー
ザビームを集光する集光レンズ16と、集光レンズ16
で集光されたレーザビームを検出する光検出器17と、
光検出器17の出力を参照信号として光検出器14の出
力を同期検波するロックインアンプ18と、被観察物7
上をレーザビームが走査するように被観察物7をXY方
向に移動させるステージ21とで構成される。
【0012】レーザ光源1から出射されたレーザビーム
はハーフミラー2で2分割され、片方のビームは周波数
シフタ3によって△fだけ周波数がシフトされるので、
ハーフミラー11およびハーフミラー15で2つのレー
ザビームを合成すると互いに△fだけ周波数の異なるレ
ーザビームが干渉することになる。そのため、光検出器
14および光検出器17で周波数△fのビート信号が観
察され、これらの信号をロックインアンプ18に入力す
ることにより光ヘテロダイン干渉計が構成される。
【0013】被観察物7か無く対物レンズ8で集光され
たレーザビームが直接コリメートレンズ9に入るときに
ロックインアンプ18の出力が最大となるようにロック
インアンプ18の位相を調整しておくことにより、対物
レンズ8で集光されたレーザビームが途中散乱物質を通
過したとしても、散乱光が△fだけ周波数が異なるハー
フミラー10によって分割されたレーザビームと干渉し
てできるビート信号の位相は直接光が干渉してできるビ
ート信号の位相とは変わっているため、ロックインアン
プ18の出力には乗ってこない。すなわち、ロックイン
アンプ18の出力を検出することにより、被観察物7の
散乱物質により散乱された散乱光は観察されずに、散乱
物質中を直進する直接光だけを観察することができる。
したがって、被観察物7がプリント基板のように散乱物
質中の配線パターンであったとしても、散乱光の影響を
受けることなく、内部の配線パターンを高解像度で観察
することができる。
【0014】本実施例では被観察物7を透過しない方の
レーザビームを周波数シフタ3に通しているが、逆に被
観察物7を透過する方のレーザビームを周波数シフタ3
に通してもよいし、両方のレーザビームを周波数シフタ
3に通してもよい。
【0015】また、本実施例では被観察物7を透過させ
ないレーザビームを干渉させ参照信号としているが、周
波数シフタ3の駆動信号を参照信号とすることも可能で
ある。
【0016】さらに、レーザ光源1に横ゼーマンレーザ
のように互いに周波数の異なる2つの直線偏光を発振す
るレーザを用いれば、外部に周波数シフタ3を設ける必
要はない。
【0017】
【発明の効果】本発明のレーザ走査顕微鏡は光ヘテロダ
イン干渉を利用することにより散乱物質中を直進透過す
る直接光のみを検出できるので、散乱物質中の微細パタ
ーンを散乱光の影響を受けることなく高解像度で観察す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2,6,10,11,15 ハーフミラー 3 周波数シフタ 4,5 ビームエキスパンダ 8 対物レンズ 9 コリメートレンズ 12,16 集光レンズ 13 ピンホール 14,17 光検出器 18 ロックインアンプ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の周波数のレーザビームを集光して
    被観察物に照射する対物レンズと、前記被観察物を透過
    したレーザビームをコリメートするコリメートレンズ
    と、前記コリメートレンズでコリメートされたレーザビ
    ームを前記第1の周波数から△fだけシフトした第2の
    周波数のレーザビームに重ねて構成する光路合成器と、
    前記光路合成器によって合成されたレーザビームを検出
    する光検出器と、前記第2の周波数の前記第1の周波数
    からのシフト量△fの周波数の参照信号で前期光検出器
    の出力を同期検波するロックインアンプとを含むことを
    特徴とするレーザ走査顕微鏡。
  2. 【請求項2】 横ゼーマンレーザから出射されるレーザ
    ビームを偏光ビームスプリッタで分けて第1及び第2の
    周波数のレーザビームを得る請求項1記載のレーザ走査
    顕微鏡。
  3. 【請求項3】 レーザ光源さら出射されるレーザビーム
    を光路分配器で分けた一方のレーザビームを第1(また
    は第2)の周波数のレーザビームとし、前記光路分配器
    で分けた他方のレーザビームを周波数シフタによってシ
    フトして第2(または第1)の周波数のレーザビームと
    する請求項1記載のレーザ走査顕微鏡。
  4. 【請求項4】 周波数シフタの駆動信号をロックインア
    ンプで光検出器の出力を周期検波する参照信号とする請
    求項3記載のレーザ走査顕微鏡。
  5. 【請求項5】 第1の周波数のレーザビームを2光路に
    分ける第1の光路分配器と、前記第1の光路分配器で分
    けた一方のレーザビームを集光して被観察物に照射する
    対物レンズと、前記被観察物を透過したレーザビームを
    コリメートするコリメートレンズと、前記第1の周波数
    から△fだけシフトした第2の周波数のレーザビームを
    2光路に分ける第2の光路分配器と、前記第2の光路分
    配器で分けた一方のレーザビームを前記コリメートレン
    ズでコリメートされたレーザビームに重ねて合成する第
    1の光路合成器と、前記第1の光路合成器によって合成
    されたレーザビームを検出する第1の光検出器と、前記
    第1の光路分配器で分けた他方のレーザビームを前記第
    2の光路分配器で分けた他方のレーザビームに重ねて合
    成する第2の光路合成器と、前記第2の光路合成器で合
    成されたレーザビームを検出する第2の光検出器と、前
    記第2の光検出器の出力を参照信号として前記第1の光
    検出器の出力を同期検波するロックインアンプとを含む
    ことを特徴とするレーザ走査顕微鏡。
  6. 【請求項6】 第1の光路合成器によって合成されたレ
    ーザビームを集光レンズで集光し、前記集光レンズの焦
    点に置かれたピンホールを通して第1の光検出器にレー
    ザビームを送出する請求項5記載のレーザ走査顕微鏡。
JP5110841A 1993-05-13 1993-05-13 レ―ザ走査顕微鏡 Expired - Lifetime JP2536718B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5110841A JP2536718B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 レ―ザ走査顕微鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5110841A JP2536718B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 レ―ザ走査顕微鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06324268A JPH06324268A (ja) 1994-11-25
JP2536718B2 true JP2536718B2 (ja) 1996-09-18

Family

ID=14546028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5110841A Expired - Lifetime JP2536718B2 (ja) 1993-05-13 1993-05-13 レ―ザ走査顕微鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2536718B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100866038B1 (ko) * 2007-08-01 2008-11-05 서강대학교산학협력단 헤테로다인 간섭계를 이용한 주사 현미경

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06324268A (ja) 1994-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7175982B2 (ja) 光計測装置および試料観察方法
JP3126546B2 (ja) 検査装置と検査方法、並びにこれを用いたシステム
JP2000249529A (ja) 欠陥検査装置および欠陥検査方法
JP2009128139A (ja) 走査プローブ顕微鏡及び走査プローブ顕微鏡用探針ユニット
JP2536718B2 (ja) レ―ザ走査顕微鏡
JP3379180B2 (ja) 光音響信号検出方法及びその装置
JPH09138198A (ja) 欠陥検査装置
JP3200902B2 (ja) 光音響信号検出方法及び装置
JP2002202107A (ja) パターン検査装置、パターン検査方法および露光装置ならびに電子装置の製造方法
JP3421309B2 (ja) 表面形状測定方法及び表面形状測定器
JP3184913B2 (ja) 表面形状測定方法及び表面形状測定器
JPH1114551A (ja) マスク欠陥検査装置
JP3340792B2 (ja) 微細構造の測定装置
WO2000020841A1 (en) Interferometric system for measurement disturbance of a sample
JPH10239589A (ja) 干渉顕微鏡装置
JP3184914B2 (ja) 表面形状測定方法および表面形状測定器
JP2886755B2 (ja) 微細構造の測定装置
JPH09138110A (ja) 回折格子を用いた位置合わせ方法およびその装置
JPH10274513A (ja) 表面形状測定方法及び表面形状測定器
JP2001343222A (ja) 三次元形状計測方法及び装置
JPH08159723A (ja) 表面形状測定方法及び表面形状測定器
JPH0961366A (ja) 微分干渉顕微鏡及び該顕微鏡を用いた欠陥検査装置
JP3353316B2 (ja) 試料の表面または内部情報検出方法およびその装置
JP3795657B2 (ja) ヘテロダイン偏光による異物検査方法及びこの方法を実施する装置
JPH063578A (ja) 焦点検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960521