JP2536318B2 - 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方法 - Google Patents
浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方法Info
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- JP2536318B2 JP2536318B2 JP3077430A JP7743091A JP2536318B2 JP 2536318 B2 JP2536318 B2 JP 2536318B2 JP 3077430 A JP3077430 A JP 3077430A JP 7743091 A JP7743091 A JP 7743091A JP 2536318 B2 JP2536318 B2 JP 2536318B2
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Description
【００１】
【産業上の利用分野】この発明は、発泡スチロール等の
軽量な粒状のろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方
法の改良に関し、原水の供給を停止することなく、短時
間にろ材を洗浄再生することができる洗浄方法を提供せ
んとするものである。
軽量な粒状のろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方
法の改良に関し、原水の供給を停止することなく、短時
間にろ材を洗浄再生することができる洗浄方法を提供せ
んとするものである。
【０００２】
【従来の技術】この種、従来の浮上ろ材を用いたろ過機
におけるろ材の洗浄方法としては、特開昭６３ー１８５
４１６号がある。このものでは、目詰まりしたろ材を洗
浄するのに、原水の供給を停止してろ材を機械的に攪拌
してろ材を解きほぐしたのち、その一部の汚水を排出
し、次いで、原水を槽内に供給して再び攪拌したのち、
汚水を排出するものである。
におけるろ材の洗浄方法としては、特開昭６３ー１８５
４１６号がある。このものでは、目詰まりしたろ材を洗
浄するのに、原水の供給を停止してろ材を機械的に攪拌
してろ材を解きほぐしたのち、その一部の汚水を排出
し、次いで、原水を槽内に供給して再び攪拌したのち、
汚水を排出するものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述の従来
のものでは、ろ材を洗浄するに当たって、原液の供給を
停止してろ材の一部を洗浄し、次いで、原液を供給して
ろ材の全体を洗浄するものであって、２回に渡る攪拌洗
浄に時間を要するとともに、洗浄汚水の排出及び運転を
再開するための原水の注入に長時間を要する。そして、
この間はろ過運転のすべてを停止しなければならない。
のものでは、ろ材を洗浄するに当たって、原液の供給を
停止してろ材の一部を洗浄し、次いで、原液を供給して
ろ材の全体を洗浄するものであって、２回に渡る攪拌洗
浄に時間を要するとともに、洗浄汚水の排出及び運転を
再開するための原水の注入に長時間を要する。そして、
この間はろ過運転のすべてを停止しなければならない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明は、浮上ろ材を
用いたろ過機において、目詰りしたろ材を洗浄再生する
際に、ろ過に寄与しない洗浄時間を短縮しようとするも
のである。
用いたろ過機において、目詰りしたろ材を洗浄再生する
際に、ろ過に寄与しない洗浄時間を短縮しようとするも
のである。
【０００５】即ち、その要旨とするところは、密閉タン
ク内に粒状の浮上ろ材を充填し、その密閉タンクの頂部
にろ液取出用のノズルを設け、その下底部にろ材の洗浄
排水の排出口を設けた原水の上向流式ろ過機において、
目詰りしたろ材を洗浄するに当たり、目詰りしたろ材を
撹拌分散させたのち、ろ材層中に埋設した少なくとも上
下２段に設けた原水供給管から原水を分散したろ材中に
噴出させ、ろ材を洗浄したのち、汚水タンクの下底部か
ら取り出すようにしたものである。
ク内に粒状の浮上ろ材を充填し、その密閉タンクの頂部
にろ液取出用のノズルを設け、その下底部にろ材の洗浄
排水の排出口を設けた原水の上向流式ろ過機において、
目詰りしたろ材を洗浄するに当たり、目詰りしたろ材を
撹拌分散させたのち、ろ材層中に埋設した少なくとも上
下２段に設けた原水供給管から原水を分散したろ材中に
噴出させ、ろ材を洗浄したのち、汚水タンクの下底部か
ら取り出すようにしたものである。
【０００６】
【作用】この発明に係る方法によれば、ろ材を洗浄する
のに洗浄水として、原水を用いるので、洗浄するに当た
ってタンク内への原水の供給を中断することがなく、然
も、ろ材と向流させて洗浄したろ材をすすぎながら汚水
のみを排出するものであって、この間、タンク内を空に
することがなく、従って、洗浄を終えて次段のろ過運転
に直ちに入ることができる。すなわち、従来のろ材の流
出を懸念しながら、２回に渡ってタンク内を空にするの
に比較すれば、はるかに短時間でろ材を洗浄することが
できるものである。以下、図に基づいて、この発明を具
体的に説明する。
のに洗浄水として、原水を用いるので、洗浄するに当た
ってタンク内への原水の供給を中断することがなく、然
も、ろ材と向流させて洗浄したろ材をすすぎながら汚水
のみを排出するものであって、この間、タンク内を空に
することがなく、従って、洗浄を終えて次段のろ過運転
に直ちに入ることができる。すなわち、従来のろ材の流
出を懸念しながら、２回に渡ってタンク内を空にするの
に比較すれば、はるかに短時間でろ材を洗浄することが
できるものである。以下、図に基づいて、この発明を具
体的に説明する。
【０００７】
【実施例】図１において、符号１は密閉タンク、２は仕
切板、３は仕切板２に装着した集水ノズル、４は浮上ろ
材層、５はろ液の溜部、６はろ液の取出管、７は原水の
供給と汚水の排出を兼ねるピット、７ａは、原水の供給
管、７ｂは汚水の排出管８はろ材の攪拌翼、９はろ材層
中に設けた原水噴出用のノズル管、９ａは噴出ノズルを
示し、また、ノズル管９は、図例では原水の供給元管１
１より分岐して設けてある。尚、符号Ｖ１〜Ｖ５は、上
述各管路にそれぞれ設けたバルブを示すものである。
切板、３は仕切板２に装着した集水ノズル、４は浮上ろ
材層、５はろ液の溜部、６はろ液の取出管、７は原水の
供給と汚水の排出を兼ねるピット、７ａは、原水の供給
管、７ｂは汚水の排出管８はろ材の攪拌翼、９はろ材層
中に設けた原水噴出用のノズル管、９ａは噴出ノズルを
示し、また、ノズル管９は、図例では原水の供給元管１
１より分岐して設けてある。尚、符号Ｖ１〜Ｖ５は、上
述各管路にそれぞれ設けたバルブを示すものである。
【０００８】上述のように構成したろ過機では、次のよ
うにろ過並びにろ材の洗浄が行われる。すなわち、ろ過
作業の場合は、供給元管１１からの原水が、バルブＶ
３、供給管７ａ、ピット７を経てタンク１に送られる。
そして、ろ材層４中を上昇する間に、含有する夾雑物が
捕捉され、集水ノズル３を経て取出管６からろ液が機外
に取出される。
うにろ過並びにろ材の洗浄が行われる。すなわち、ろ過
作業の場合は、供給元管１１からの原水が、バルブＶ
３、供給管７ａ、ピット７を経てタンク１に送られる。
そして、ろ材層４中を上昇する間に、含有する夾雑物が
捕捉され、集水ノズル３を経て取出管６からろ液が機外
に取出される。
【０００９】上述のようなろ過運転をしてろ材が目詰り
したときには、バルブＶ３を閉止してピット７からの原
液を停止し、バルブＶ４を開放するとともにバルブＶ１
及びＶ２を開放して原水をろ材層９中に噴出させる。こ
のようにすることによって、噴出ノズル９ａから原水が
噴出し、目詰りしたろ材を膨張分散させ、夾雑物を分離
する。そして、重い夾雑物は続いて供給される原水によ
って押し流されて沈降し、ピット７を経て排出管７ｂか
ら機外に出される。
したときには、バルブＶ３を閉止してピット７からの原
液を停止し、バルブＶ４を開放するとともにバルブＶ１
及びＶ２を開放して原水をろ材層９中に噴出させる。こ
のようにすることによって、噴出ノズル９ａから原水が
噴出し、目詰りしたろ材を膨張分散させ、夾雑物を分離
する。そして、重い夾雑物は続いて供給される原水によ
って押し流されて沈降し、ピット７を経て排出管７ｂか
ら機外に出される。
【００１０】すなわち、この発明では、原水によってろ
材と夾雑物とを分離し、分離した夾雑物を原水流に乗せ
て排水することを特長とするもので、従来の方法と比較
してろ材を洗浄するに際してタンクを空にすることがな
く、ろ材洗浄後の次段のろ過運転が直ちに開始できる特
長を有するものである。
材と夾雑物とを分離し、分離した夾雑物を原水流に乗せ
て排水することを特長とするもので、従来の方法と比較
してろ材を洗浄するに際してタンクを空にすることがな
く、ろ材洗浄後の次段のろ過運転が直ちに開始できる特
長を有するものである。
【００１１】上述の事例は、目詰りしたろ材層が分散さ
せやすい場合であるが、目詰りが強固な場合は、この発
明では次のような方法を用いてろ材を洗浄することがで
きる。すなわち、密閉タンク１の底部に設けた撹拌翼８
によって固化したろ材層を撹拌し、ろ材を分散して静止
したのち、前述の用にしてろ材層中に上下２段に設置し
たノズル９ａから原水を噴出させることによって、重い
夾雑物を機外に排出するとともに原水によってろ材をす
すぐことができる。
せやすい場合であるが、目詰りが強固な場合は、この発
明では次のような方法を用いてろ材を洗浄することがで
きる。すなわち、密閉タンク１の底部に設けた撹拌翼８
によって固化したろ材層を撹拌し、ろ材を分散して静止
したのち、前述の用にしてろ材層中に上下２段に設置し
たノズル９ａから原水を噴出させることによって、重い
夾雑物を機外に排出するとともに原水によってろ材をす
すぐことができる。
【００１２】図２は、上述のろ過作業及びろ材の洗浄時
の各バルブ及び攪拌翼の作動状態を示すもので、洗浄水
の排水時（バルブＶ４が開のとき）バルブＶ１，バルブ
Ｖ２が開いていて、密閉タンク１内に原水が供給されて
密閉タンク内が空にならず、バルブ操作だけで次段のろ
過作業に直ちに移れることを示している。
の各バルブ及び攪拌翼の作動状態を示すもので、洗浄水
の排水時（バルブＶ４が開のとき）バルブＶ１，バルブ
Ｖ２が開いていて、密閉タンク１内に原水が供給されて
密閉タンク内が空にならず、バルブ操作だけで次段のろ
過作業に直ちに移れることを示している。
【００１３】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
は、浮上ろ材を用いたろ過機において、ろ材が目詰まり
したとき、ろ過タンク内の原水を抜くことなく、ろ材の
洗浄再生ができ、従来のこの種ろ過機がろ材洗浄の際
に、タンク内の原水を抜いて再び供給する時間を完全に
排除し、この種ろ過機の稼動率を高め得たものであり、
特に、ろ過水を他に使用しない例えば、放流水の処理に
用いて卓効を奏するものである。
は、浮上ろ材を用いたろ過機において、ろ材が目詰まり
したとき、ろ過タンク内の原水を抜くことなく、ろ材の
洗浄再生ができ、従来のこの種ろ過機がろ材洗浄の際
に、タンク内の原水を抜いて再び供給する時間を完全に
排除し、この種ろ過機の稼動率を高め得たものであり、
特に、ろ過水を他に使用しない例えば、放流水の処理に
用いて卓効を奏するものである。
【図１】この発明に用いる浮上ろ材を用いたろ過装置の
模式縦断側面図である。
模式縦断側面図である。
【図２】 この発明におけるろ過機を運転する際の各部
に用いたバルブ及び攪拌翼の作動状態を示す図表であ
る。
に用いたバルブ及び攪拌翼の作動状態を示す図表であ
る。
１ 密閉タンク ３ ノズル ４ ろ材層 ７ ピット ９ ノズル管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−187908（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−185415（ＪＰ，Ａ) 実公 平１−43129（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】 密閉タンク１内に粒状の浮上ろ材を充填
し、その密閉タンク１の頂部にろ液取出用のノズル３を
設け、その下底部にろ材の洗浄排水の排出口７を設けた
原水の上向流式ろ過機において、目詰りしたろ材を洗浄
するに当たり、目詰りしたろ材を撹拌分散させたのち、
ろ材層４中に埋設した少なくとも上下２段に設けた原水
供給管９から原水をろ材中に噴出させ、ろ材を洗浄した
のち、汚水を密閉タンク１の下底部から取出すことを特
長とする浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3077430A JP2536318B2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3077430A JP2536318B2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05220305A JPH05220305A (ja) | 1993-08-31 |
| JP2536318B2 true JP2536318B2 (ja) | 1996-09-18 |
Family
ID=13633784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3077430A Expired - Fee Related JP2536318B2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 浮上ろ材を用いたろ過機におけるろ材の洗浄方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2536318B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU2003276817A1 (en) * | 2002-11-19 | 2004-06-15 | C.A.C. Engineering Construction Sdn Bhd | Water filter and a method of water purification, backwashing and rinsing |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61187908A (ja) * | 1985-02-15 | 1986-08-21 | Ishigaki Kiko Kk | 浮上濾材を用いた濾過機 |
| JPH0512437Y2 (ja) * | 1987-09-10 | 1993-03-30 |
-
1991
- 1991-02-27 JP JP3077430A patent/JP2536318B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05220305A (ja) | 1993-08-31 |
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Legal Events
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