JP2535929Y2 - 電着塗装装置 - Google Patents

電着塗装装置

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JP2535929Y2
JP2535929Y2 JP1989125079U JP12507989U JP2535929Y2 JP 2535929 Y2 JP2535929 Y2 JP 2535929Y2 JP 1989125079 U JP1989125079 U JP 1989125079U JP 12507989 U JP12507989 U JP 12507989U JP 2535929 Y2 JP2535929 Y2 JP 2535929Y2
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tank
conveyor
electrodeposition
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electrodeposition tank
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忠良 兵頭
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Trinity Industrial Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンベアのハンガに懸吊された被塗物が、
電着槽の槽内をその入槽側から出槽側に向かって搬送さ
れるスリッパディップ式の電着塗装装置に関する。
〔従来の技術〕
電着塗装の方式には、コンベアで搬送される被塗物
が、電着槽の槽内を通過しながら電着塗装されるスリッ
パディップ式と、リフトで垂直に揚げ降ろしされる被塗
物が、電着槽の真上から入槽して、その槽内で静止した
まま電着塗装されるバッチ式とがある。
バッチ式は、被塗物を電着槽の槽内に静止した状態で
電着塗装するから、スリッパディップ式に比較して電着
槽の容積を小さくすることができ、その槽内に貯溜する
塗料液の量も非常に少なくて済むという利点がある反
面、生産性が極めて悪いという欠点があった。
また、バッチ式は、被塗物を電着槽の真上から水平状
態で垂直方向に揚げ降ろしするため、電着槽の槽内に浸
漬する被塗物が、その内部に多量の空気を抱き込んで塗
料液中に全没しなかったり、抱き込んだ空気を泡抜きす
ることが難しいという問題があった。
一方、スリッパディップ式は、被塗物をコンベアで搬
送しながら電着槽に入槽させてその槽内を連続的に通過
させるので、生産性が非常に良く、空気の抱き込み量も
少なく、泡抜きも比較的容易であるという利点がある
が、電着槽が長くなってその容積が非常に大きくなるか
ら、その槽内に大量の塗料液を貯溜しなければならない
という欠点があった。
また、被塗物が常に移動しているから、電着槽の槽内
に設ける電極は、被塗物の側面や下面と対向する電着槽
の左右側壁や槽底に沿って配置することはできるが、被
塗物の前面や後面と対向する場所には配置できない。し
たがって、被塗物の表面全体に形成する電着塗膜の厚さ
を均一化することが困難であった。
また、電着塗膜の膜厚を厳密にコントロールするため
には、被塗物の表面と電極との間の極間距離を遠近調節
することが望ましいし、電着時間を短縮するためには、
電極を被塗物の表面にできるだけ近づけることが望まし
いが、コンベアで搬送される被塗物は電着槽の槽内を揺
れ動きながら通過し、しかも、電極は揺れ動く被塗物と
衝突しない距離だけ離して設けなければならないから、
被塗物と電極の極間距離を思い通りに調節することが不
可能であった。
〔考案が解決しようとする課題〕
そこで本考案は、生産性が良く、泡抜きも容易である
というスリッパディップ式の利点を損なうことなく、バ
ッチ式のように被塗物を電着槽の槽内で静止させて電着
することにより、電着槽の容積を従来よりも大幅に小さ
くすると共に、被塗物の側面や下面のみならず、その前
面や後面の膜厚コントロールも可能にすることを技術的
課題としている。
〔課題を解決するための手段〕
この課題を解決するために、本考案による電着塗装装
置は、被塗物を電着槽の入槽側に所定のピッチで搬送す
る第一のコンベアと、当該コンベアから乗り換わった被
塗物を電着槽の槽内をその入槽側から出槽側に向かって
搬送する第二のコンベアと、電着槽から出槽した被塗物
を乗り換えさせて次工程へ搬送する第三のコンベアが設
けられ、前記第二のコンベアが、被塗物を入槽させる際
と出槽させる際に前記第一のコンベアよりも高速で駆動
されると共に、被塗物を入槽させてから出槽させるまで
の間に一定時間だけ駆動停止される間欠コンベアで成
り、電着槽の槽内には、前記第二のコンベアの駆動が停
止されたときにその槽内で停止した被塗物の前面及び後
面と対向する位置に電着槽の側壁側から進退せられる可
動電極が設置されていることを特徴とする。
〔作用〕
本考案によれば、第一のコンベアによって電着槽の入
槽側に搬送された被塗物が、第二のコンベアに乗り換わ
って電着槽に高速で入槽し、その槽内で一定時間停止し
て静止状態のまま電着される。
したがって、電着槽の長さを短縮してその容積を従来
よりも大幅に小さくすることができる。
また、電着槽の槽内で停止した被塗物の前面及び後面
に可動電極を進出させて、その前面と後面に形成される
電着塗膜の膜厚をコントロールすることができる。
また、被塗物が静止した状態となるから、電着槽の槽
内に設置された各電極と被塗物との間の極間距離を微妙
に調節して、厳密な膜厚コントロールを行うことができ
る。
更に、被塗物は、コンベアで搬送されながら電着槽に
入槽するから、空気の抱き込みも少なく、泡抜きも比較
的容易である。
なお、電着槽の槽内で停止した被塗物の電着が終了す
ると、第二のコンベアが、その被塗物を電着槽から高速
で出槽させると同時に、第一のコンベアから第二のコン
ベアに乗り換わった被塗物を電着槽に高速で入槽させ
る。
したがって、被塗物を電着槽の槽内に一定時間停止さ
せたことによって生産性が低下するなどの弊害も生じな
い。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明
する。
第1図は本考案による電着塗装装置の全体構成図、第
2図は電着槽の槽内に設置した電極の正面図、第3図及
び第4図は夫々その平面図及び側面図である。
本考案においては、被塗物Wを搬送するコンベアライ
ンが、3連のコンベアC1,C2及びC3で形成されている。
すなわち、L形若しくはC形のハンガ1に懸吊された
被塗物Wを電着槽2の入槽側に所定のピッチで搬送する
第一のコンベアC1と、当該コンベアC1によって電着槽2
の入槽側まで搬送された被塗物Wを電着槽2に順次入槽
させてその槽内で一定時間停止させてから出槽させる間
欠コンベアで成る第二のコンベアC2と、当該コンベアC2
によって出槽された被塗物Wを次工程へ搬送する第三の
コンベアC3により、コンベアラインが形成されている。
そして、間欠コンベアで成る第二のコンベアC2が駆動
停止して被塗物Wを電着槽2の槽内に停止させている間
に、当該コンベアC2によって電着槽2から先に出槽せら
れた被塗物Wが、第三のコンベアC3に乗り換わると共
に、第一のコンベアC1によって電着槽2の入槽側に搬送
された被塗物Wが、第二のコンベアC2に乗り換わり、電
着槽2に入槽された被塗物Wが槽内で停止してから一定
時間経過後に、第二のコンベアC2が高速駆動して、電着
を終了した被塗物Wを電着槽2から高速で出槽させると
同時に、第一のコンベアC1から当該コンベアC1よりも高
速で駆動される第二のコンベアC2に乗り換わった被塗物
Wを電着槽2に高速で入槽させるようになっている。
これにより、第一のコンベアC1によって電着槽2の入
槽側まで搬送された被塗物Wが、順次滞りなく電着槽2
に入槽し、電着槽2の槽内から電着を終了して出槽する
被塗物Wも、第三のコンベアC3によって滞りなく次工程
へ搬送されるので、被塗物Wを電着槽2の槽内に停止さ
せても生産性が低下することはない。
また、被塗物Wは、コンベアC2で搬送されながら電着
槽2に入槽するから、内部に抱き込む空気の量も少な
く、泡抜きも容易である。
なお、被塗物Wが自動車ボディの場合には、エンジン
ルームのような塞がれた空間があるフロント側からでは
なく、ボディの内外に通ずる大きな穴が開いたトランク
ルームのあるリア側から電着槽2に入槽させると、その
槽内に迅速に沈めることができると同時に、ボディ内に
抱き込む空気の量も著しく少ない。
また、本考案によれば、被塗物Wを電着槽2の槽内に
停止させて電着が行われるから、電着槽2の長さを短縮
してその容積を小さくすることができる。
更に、被塗物Wが静止状態となるから、電着槽2の槽
内には、その槽内で停止した被塗物Wの左右側面に対向
するサイド電極3R,3Lや、上面に対向するトップ電極4,
下面に対向するボトム電極5に加えて、被塗物Wの前面
と後面に向かって進退する可動式のフロント電極6とリ
ア電極7を設置して、被塗物Wの表面に形成される電着
塗膜の膜厚をその表面全体にわたってコントロールする
ことができる。
しかも、これら各電極を被塗物Wに対して至近距離ま
で近づけることができるから、電着時間の短縮が図れ、
厳密な膜厚コントロールも可能になる。
なお、フロント電極6とリア電極7は、夫々が複数本
のバー状電極B,B…で成る左右両開き扉に形成されて、
電着槽2の槽内で停止する被塗物Wの前後に設置され、
モータ等の開閉駆動装置8により90°の開閉角度で開閉
されて、被塗物Wが停止している間だけ、各バー状電極
B,B…を電着槽2の左右側壁と並行に配した開扉状態か
ら、被塗物Wの前面,後面と並行に配した閉扉状態にな
るようになっている。
このように、可動電極となるフロント電極6,リア電極
7を、両開き扉に形成すれば、各バー状電極B,B…の可
動スペースが非常に小さくて済むから、容積の小さい電
着槽2の槽内にも十分設置できる。
なお、第二のコンベアC2によって電着槽2に入槽され
る被塗物Wの数は、一つに限らず、複数であってもよ
い。
すなわち、第一のコンベアC1から第二のコンベアC2
一度に二以上の被塗物Wを乗り換えさせて、これらを同
時に電着槽2に入槽・出槽させるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、コンベアで搬送
される被塗物を塗料液中に浸漬する電着槽の容積を、従
来よりも大幅に小さくすることができ、また、電着槽の
容積を小さくしても電着塗装の生産性が低下しないとい
う大変優れた効果がある。
また、スリッパディップ式であっても、電着槽に入槽
された被塗物の前後に可動電極を配して、その前後両面
の膜厚コントロールを行うことができると共に、電着槽
に設けた各電極を被塗物の表面に近づけて、電着時間の
短縮を図ることもできるという優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による電着塗装装置の全体構成図、第2
図は電着槽の槽内に設置した電極の正面図、第3図及び
第4図は夫々その平面図及び側面図である。 符号の説明 W……被塗物、C1……第一のコンベア、C2……第二のコ
ンベア、C3……第三のコンベア、2……電着槽、6……
フロント電極(可動電極)、7……リア電極(可動電
極)、

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗物(W)を電着槽(2)の入槽側に所
    定のピッチで搬送する第一のコンベア(C1)と、当該コ
    ンベア(C1)から乗り換わった被塗物(W)を電着槽
    (2)の槽内をその入槽側から出槽側に向かって搬送す
    る第二のコンベア(C2)と、電着槽(2)から出槽した
    被塗物(W)を乗り換えさせて次工程へ搬送する第三の
    コンベア(C3)が設けられ、前記第二のコンベア(C2
    が、被塗物(W)を入槽させる際と出槽させる際に前記
    第一のコンベア(C2)よりも高速で駆動されると共に、
    被塗物(W)を入槽させてから出槽させるまでの間に一
    定時間だけ駆動停止される間欠コンベアで成り、電着槽
    (2)の槽内には、前記第二のコンベア(C2)の駆動が
    停止されたときにその槽内で停止した被塗物(W)の前
    面及び後面と対向する位置に電着槽(2)の側壁側から
    進退せられる可動電極(6,7)が設置されていることを
    特徴とする電着塗装装置。
JP1989125079U 1989-10-27 1989-10-27 電着塗装装置 Expired - Lifetime JP2535929Y2 (ja)

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JPH0367070U JPH0367070U (ja) 1991-06-28
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS583996A (ja) * 1981-06-29 1983-01-10 Mitsubishi Motors Corp 電着塗膜の析出調整方法
JPS6346468B2 (ja) * 1983-03-31 1988-09-14 Fujitsu Ltd

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