JP2535536Y2 - 紡糸巻取機 - Google Patents

紡糸巻取機

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JP2535536Y2
JP2535536Y2 JP1989083245U JP8324589U JP2535536Y2 JP 2535536 Y2 JP2535536 Y2 JP 2535536Y2 JP 1989083245 U JP1989083245 U JP 1989083245U JP 8324589 U JP8324589 U JP 8324589U JP 2535536 Y2 JP2535536 Y2 JP 2535536Y2
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欣三 橋本
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、連続的に供給される糸を2本のボビンホル
ダーで交互に巻取るタレット型の紡糸巻取機に関する。
〔従来の技術〕
回転可能なタレット板に2本のボビンホルダーがそれ
ぞれ回転可能に突設され、該各ボビンホルダーにはボビ
ンが数個ずつそれぞれ挿着されていて、上記2本のボビ
ンホルダーは一方を巻取位置に他方を待機位置に配さ
れ、巻取位置に位置しているボビンに糸を巻取らせ、該
ボビンが満巻となるごとにタレット板を180度回転し、
新たに巻取位置にきた空のボビンに糸の巻付けを開始す
る。このようにして、連続的に供給される糸を2本のボ
ビンホルダーで交互に巻取っていくレボルビングタイプ
の紡糸巻取機はすでに公知である。
ところで、上記の紡糸巻取機において、満巻ボビンか
ら空ボビンへと糸を移し替える際の糸の動作を簡単に説
明すれば以下のようになる。つまり、巻取位置のボビン
が満巻となった時点でタレット板が180度回転し、2つ
のボビンホルダーの位置を切替えて満巻ボビンは待機位
置に空ボビンは巻取位置に新たに位置される。しかし、
各ボビンが新たな位置に位置された時点では、供給され
る糸は依然として待機位置にある満巻ボビンに連なって
おり、空ボビンのスリットに糸を捕捉させ巻取りを開始
して始めて、満巻ボビンから空ボビンへの糸の移し替え
は終了する。すなわち、空ボビンのスリットに糸を捕捉
させた時点で、満巻ボビンに連なっている糸は空ボビン
の回転による糸の張力により切断され、新たに空ボビン
への巻取られていく。
ところが、上述した紡糸巻取機において、満巻ボビン
から空ボビンへと糸を移し替える際、次のような課題が
ある。
つまり、第1の課題は、満巻ボビンが後述する糸渡し
装置あるいは他の部材に干渉されないようにするため、
該満巻ボビンの径がどうしても小さく限定されてしまう
ということである。つまり、満巻ボビンから空ボビンへ
の糸の移し替えにおいては、糸が空ボビンのスリットと
確実に係合し、なおかつ糸が満巻ボビンの端面から外れ
ないことが必要であり、そのために、糸は満巻ボビンの
巻幅範囲にあり、かつ空ボビンのスリットと平行に走行
するという走行経路でなければならない。したがって、
従来より空ボビンと満巻ボビンの間で糸を屈曲させる糸
渡し装置が考え出されている。しかし、上述の紡糸巻取
機においては、ほとんどの場合、上記糸渡し装置はタレ
ット板等に固定されて位置が不変であり、そのために、
各ボビンホルダーにおけるボビンに糸を巻取っていき糸
層の径が増大したきに、糸渡しガイドが邪魔になり、糸
の巻取りが終了した際のパッケージの径がどうしても小
さく限定されていた。
第2の課題は、満巻ボビンは待機位置にあっても当初
は情性による回転をしており、該情性回転により満巻ボ
ビンの切断糸端がパタパタと空ボビンに当たることであ
る。そのために、満巻ボビンの切断糸端が空ボビンに巻
込まれ空ボビンの巻取りを阻害したり、又は巻取られて
しまっている満巻ボビンの糸を解舒したりする。
そこで、第1の課題に対応する従来の技術として、片
持ち状の糸渡し装置を2つのボビンホルダー間で回転動
作等により上下に移動させてスペースを確保する紡糸巻
取機が提案されている(特開昭60-153371号公報参
照)。また、第2の課題に対応する従来の技術として、
満巻ボビンの側面を覆う旋回自在な旋回セパレータを設
けることは知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
第1の課題に対応する従来の技術は、糸渡し装置が依
然として2つのボビンホルダー間に位置しているので、
その厚み分については満巻ボビンを大きくすることがで
きず、また片持ち支持であるのでビビリ振動が糸渡し装
置に伝わるという問題点があった。第2の課題に対応す
る従来の技術は、糸渡し装置位置までしか旋回セパレー
タで覆うことしかできず、糸渡し装置を越えて切断糸端
が空ボビンに巻き付く恐れがあるという問題点があっ
た。
ところで、これらの第1課題及び第2課題に対応する
ものとして、一対のセパレータで満巻ボビンを覆い、こ
のセパレータの先端に糸渡しのための糸ガイドを設ける
ものも提案されているが、セパレータおよび糸ガイドの
配置が適切でないため、通常の巻取時に邪魔になるとい
う問題点があった。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、タ
レット型紡糸巻取機における2本のボビンホルダー間の
スペースを有効に活用しつつ、通常の巻取では邪魔にな
らないように糸渡し装置を配置し、満巻ボビンから空ボ
ビンへの糸の移し替え時に適正な経路を経て正確に糸渡
し装置を作動位置とすることができる紡糸巻取機を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する請求項1の考案は、巻取位置と待
機位置にある2本のボビンホルダーを突設したタレット
板を本体フレームに回転自在に設けた紡糸巻取機であっ
て、 前記タレット板の斜め上方位置に、本体フレームから
突設された固定枠と、 この固定枠内の空洞部分に収納されたスライドアーム
と、 このスライドアームの先端に取り付けられ、満巻ボビ
ンから空ボビンへと糸を移し替える糸渡し装置と、 前記スライドアームに所定間隔を隔てて取り付けられ
た第1ローラ及び第2ローラと、 前記第2ローラを案内する上下向きの第2ガイド溝、
及び、この第2ガイド溝に沿って設けられ、前記第2ガ
イド溝に近づく屈曲部を有し、前記第1ローラを案内す
る第1ガイド溝とを備えてなり、 前記第1、第2ローラが前記第1、第2ガイド溝に案
内されることにより、前記スライドアームが上下動する
とともに、前記第1ローラが前記屈曲部に至ることによ
り、前記スライドアームが揺動し、前記スライドアーム
先端の糸渡し装置が前記固定枠に収納された収納位置か
ら満巻ボビンと空ボビンとの間の作動位置まで曲線軌跡
を描いて進出するものである。
請求項2の考案は、請求項1において、前記スライド
アームに仕切り板を張り、スライドアームの反対側に、
前記満巻ボビンの他方の側面を覆う旋回自在な旋回セパ
レータが設けられたものである。
〔作用〕
請求項1において、通常の巻取時には、スライドアー
ムは、タレット板の斜め上方位置にある固定枠内の空洞
部分に収納され、邪魔にならない。
満巻ボビンから空ボビンへの糸の移し替え時には、ス
ライドアームの第1、第2ローラが固定枠の第1、第2
ガイド溝に案内され、スライドアーム先端の糸渡し装置
が曲線軌跡を描きながら、タレット板の斜め上方位置に
設けられた固定枠内の収納位置から空ボビンと満巻ボビ
ンとの間の作動位置に位置する。
請求項2において、仕切り板が張られたスライドアー
ムが満巻ボビンの一方の側面を覆い、別のセパレータが
満巻ボビンの他方の側面を覆い、糸渡し装置の部分以外
は完全に隔離される。
〔実施例〕
以下、本考案の実施の一例を図面に基づいて説明す
る。
第1図および第2図は本考案に係る紡糸巻取機を概略
的に示すもので、第1図は正面図、第2図は側面図であ
る。また、第3図はスライドアームを示し、第4図は糸
渡し装置を示す図である。
まず、第1図及び第2図により紡糸巻取機の基本構造
を説明する。本体フレーム(7)には昇降自在な昇降ボ
ックス(1)と、回転可能なタレット板(2)と、先端
に操作ボックス(10)を有する固定枠(18)とが設けら
れている。
上記昇降ボックス(1)にはタッチローラ(3)、ト
ラバース装置(4)、糸寄せガイド(5)がそれぞれ支
持されていて、上記タッチローラ(3)は後述する巻取
位置にあるボビン(B)の糸層に常に圧接しており、該
ボビン(B)を第1図反時計方向に回転駆動している。
また、トラバース装置(4)にはトラバースガイド
(6)が設けられており、該トラバースガイド(6)が
糸(Y)と係合しトラバース範囲を走行することで糸
(Y)のトラバースを行っている。さらに、該トラバー
ス装置(4)の上流には満巻ボビン(B)と空ボビン
(B)の位置を切替え糸を移し替える時に、糸(Y)と
トラバースガイド(6)との係合を解き、該糸(Y)を
トラバース範囲外に移動させる糸寄せガイド(5)が設
けられている。該糸寄せガイド(5)は第2図で示すよ
うにガイドロッド(8)に沿って滑動するプレート
(9)上に数個(ボビンの数と一致する数で図では2
個)設けられ、該プレート(9)はシリンダー(11)の
ピストンロッド(12)に固定されており、該シリンダー
(11)の作動により糸寄せガイド(5)は第2図示の2
点鎖線位置(13)まで移動する。
前記タレット板(2)は回転軸(14)を中心に図示し
ない回転駆動装置により回転可能であり、2本のボビン
ホルダー(15)(16)がそれぞれ該タレット板(2)に
回転自在に突設支持されており、各ボビンホルダー(1
5)(16)には一端にスリット(17)を形成しているボ
ビン(B)が数個(図では2個)それぞれ挿着され、一
方のボビンホルダー(15)は巻取位置(a)に、他方の
ボビンホルダー(16)は待機位置(b)に位置してい
る。タレット板(2)は巻取位置(a)のボビン(B)
に糸(Y)が満巻となった時点で180度回転し、ボビン
ホルダー(15)(16)の位置を切り替えて巻取位置
(a)に新たに位置している空のボビン(B)に満巻ボ
ビン(B)からの糸(Y)を移し替え、巻取りを続行す
る。第1図および第2図にはこの糸(Y)を移し替える
際の状態が示されているので、待機位置(b)には満巻
のボビン(B)がボビンホルダー(17)に支持されてい
る。
固定枠(18)は、昇降ボックス(1)の昇降の邪魔に
ないらない位置即ちタレット板(2)の斜め上方で昇降
ボックス(1)と平行な位置に、本体フレーム(7)か
ら突設されている。この固定枠(18)の先端には操作ボ
ックス(10)が設けられており、固定枠(18)内は配線
の通過部分を除いて空洞となっている。この空洞に後述
するスライドアーム(30)が設けられている。
つぎに、本考案の要部である糸渡し装置、スライドア
ーム及び旋回セパレータの構造を説明する。糸渡し装置
(20)はスライドガイド(21)と固定ガイド(22)を上
下に配置した構造となっている。第4図示のようにスラ
イドガイド(21)は爪(23)をボビン(B)に相当する
数だけ有しており、長穴(24)により二点鎖線の位置ま
でスライド可能である。通常はスプリング(25)で右方
向の定位置にあるが、第2図示の作動時には、タレット
板(2)側に設けられたシリンダ(26)で押されて左方
向の定位置となり、上流の糸寄せガイド(5)と共同し
て糸(Y)をスリット(17)に捕捉させて巻き替えと切
断を行う。第4図示のように、固定ガイド(22)は爪
(23)と向かい合う爪(27)を有しており、第2図示の
作動位置においては、満巻ボビン(B)から糸(Y)が
綾落ちしないように糸道を規制している。このように、
糸渡し装置(20)のスライドガイド(21)と固定ガイド
(22)は、満巻ボビン(B)への糸道がずれないように
して、糸(Y)をスリット(17)に捕捉させるように作
動するものである。なお、前述のタレット板(2)側に
設けられたシリンダ(26)によって、糸渡し装置(20)
は駆動部分を有する必要がなく、次に述べるスライドア
ーム(30)の巾を狭くして全体の軽量化が可能となる。
つぎに、この糸渡し装置(20)を取付けるスライドア
ーム(30)を説明する。第1図示のように、スライドア
ーム(30)は、その上下動及び揺動によって、2点鎖線
の固定枠(18)内の収納位置から実線の作動位置まで進
出可能となっている。そして、満巻ボビン(B)から空
ボビン(B)への糸渡しの際に、スライドアーム(30)
先端の糸渡し装置(20)がボビンホルダー(15)(16)
間即ち空ボビン(B)と満巻ボビン(B)間に位置する
ようになっている。このスライドアーム(30)の上下動
及び揺動の機構を第3図により説明する。スライドアー
ム(30)は、骨組み構造の外面に仕切り板(31)が張り
巡らされており、一枚のプレート状となっている。この
プレートの先端には糸渡し装置(20)が取りつけられ、
終端は屈曲部(30a)となっている。この屈曲部(30a)
に固定の第1軸(32)と回転可能な第2軸(33)が挿通
されている。そして、第1軸(32)の両端に第1ローラ
フォロアー(34)(34)が嵌入されている。また、第2
軸(33)の両端に第2ローラフォロアー(35)(35)と
ピニオン(36)(36)が嵌入され、本体フレーム側の一
端に流体シリンダ(37)の先端金具(37a)が固着され
ている。そして、固定枠の両端はガイドプレート(38)
(38)となっており、第1ローラフォロアー(34)(3
4)を案内する折線状の第1ガイド溝(39)(39)と、
第2ローラフォロアー(35)(35)を案内するストレー
トの第2ガイド溝(44)(44)と、ピニオン(36)(3
6)と噛み合うラック(45)(45)が設けられている。
以上の構造のスライドアーム(30)は以下のように作動
する。伸長状態にある流体シリンダ(37)が縮み始める
と、第2軸(33)を介して左右のラック(45)(45)と
ピニオン(36)(36)が噛み合い、スライドアーム(3
0)の左右の同期的上下動が確保される。そして、第1
ローラフォロアー(34)(34)が第1ガイド溝のストレ
ート部(39a)(39a)にある間はスライドアーム(30)
は単に下降するだけである。しかし、第1ローラフォロ
アー(34)(34)が第1ガイド溝の屈曲部(39b)(39
b)に入るとスライドアームの屈曲部(30a)が反時計方
向に徐々に回動するので、結局スライドアーム(30)先
端はボビンホルダー(15)(16)間に向かって揺動す
る。この下降と揺動によって、スライドアーム(30)先
端の糸渡しガイド(20)がボビンホルダー(15)(16)
間に進出する。なお、逆に流体シリンダ(37)を伸長さ
せると揺動と上昇により、スライドアーム(30)は固定
枠内に収納される。
つぎに、旋回セパレータ(41)は、スライドアーム
(30)の反対側に配置されており、満巻ボビンの巾方向
全体と半側面(第1図示の右側)を覆う大きさを有し、
本体フレーム(7)下方のボス(42)でピン止めされて
旋回自在となっている。通常は2点鎖線の待機位置にあ
るが、作動位置では実線で示すように糸渡しガイド(2
0)と旋回セパレータ(41)の先端が対向する。すなわ
ち、両者の間は、糸(Y)が通って糸渡しに支障がない
程度に閉じられる。したがって、満巻ボビン(B)と空
ボビン(B)の間は、第1図の右側が旋回セパレータ
(41)で、第1図の左側がスライドアーム(30)で完全
に仕切られることとなる。しかし、満巻ボビン(B)と
空ボビン(B)の間の仕切りは旋回セパレータ(41)の
みとするか、又は他のプレートを併用し、スライドアー
ム(30)はアングル等の骨組み構造とすることもでき
る。
つぎに、上述した構造の紡糸巻取機の作動を第5図に
より説明する。
第5図(a)は満巻ボビン(B)となる直前を示す。
満巻ボビン(B)と空ボビン(B)間のスペース“S"に
は何も無いので、満巻ボビン(B)は従来より大きくす
ることができる。そして、満巻ボビン(B)になると、
タレット板(2)が時計方向に回転し同時に昇降ボック
ス(1)も降下して第5図(b)の状態となる。この状
態では、タッチローラ(3)は空ボビン(B)に圧接し
ているが、糸(Y)は空ボビン(B)を素通りして満巻
ボビン(B)に巻かれている。つぎに、第2図で説明し
た糸寄せガイド(5)が作動する前に、スライドアーム
(30)が降下及び揺動し糸渡しガイド(20)を作動位置
とすると共に旋回セパレータ(41)も作動位置となる。
そして、第5図(c)の状態になった後、糸寄せガイド
(5)と糸渡しガイド(20)が作動して空ボビン(B)
への糸(Y)の移し替えを行う。このとき、満巻ボビン
(B)は回転を保っているので糸端(43)が振り回され
ることになるが、スライドアーム(30)と旋回セパレー
タ(41)で空ボビン(B)と区画される。そして、満巻
ボビン(B)は回転を停止させた後、スライドアーム
(30)は収納位置に旋回セパレータ(41)は待機位置に
復帰し、満巻ボビン(B)が取り出されて空ボビン
(B)が挿着され第5図(d)の状態となる。そして、
タッチローラ(3)に当接する空ボビン(B)に糸
(Y)が巻き重ねられて第5図(a)の状態に戻る。そ
して、図示のように、スライドアーム(30)は固定枠
(18)の中にあって巻取中のボビン(B)の邪魔になる
こともない。
なお、上記例ではスライドアーム(30)に対するガイ
ド溝(39)が折線状、ガイド溝(44)が直線状となって
いたが、これらは逆であってもよく、要するにスライド
アーム(30)に取付けたローラフォロアーがガイドプレ
ート(38)に形成した所定形状のガイド溝に係合して、
アーム(30)先端の糸端の糸渡し装置(20)がボビンホ
ルダー間へ曲線軌跡を画いて進出するものであればよ
い。
〔考案の効果〕 請求項1の考案は、固定枠内の空洞部分に糸渡し装置
が先端に取り付けられたスライドアームを収納する構造
になっており、更に固定枠はタレット板の斜め上方に位
置しているため、通常の巻取状態でスライドアームが邪
魔になることがない。また通常の巻取中に糸切れが発生
した場合に、切れた糸がスライドアームに絡みつくこと
が防止できるという効果を奏する。
また、スライドアームの第1、第2ローラと固定枠の
所定形状の第1、第2ガイド溝との係合によってスライ
ドアームを進出させるようにしているため、スライドア
ームが空ボビン等と干渉することなく上方の収納位置か
ら斜め下方の作動位置まで進出するようにするスライド
アームの進出機構を固定枠の制約されたスペース内で構
成することができるという効果も奏する。
さらに、スライドアームの第1、2ローラと固定枠の
第1、第2ガイド溝との係合は、ガタを少なくすること
ができるため、スライドアームの曲線軌跡に沿った進出
精度を良くすることができ、作動位置における糸渡し装
置の糸道の規制や糸の寄せを精度良く行うことができる
という効果も奏する。
そして、上述した効果を機台幅を広げることなく達成
することができる。
請求項2の考案は、このようなスライドアームに仕切
り板を張り、セパレータを組合わせるので、糸渡し装置
の部分を除いて満巻ボビンと空ボビンを完全に隔離で
き、満巻ボビンの空ボビンへの糸端の巻き込みを完全に
防止できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は紡糸巻取機の正面図、第2図は紡糸巻取機の側
面図、第3図はスライドアームを示す図、第4図は糸渡
し装置を示す図、第5図は紡糸巻取機の作動を示す図で
ある。 1……昇降ボックス、2……タレット板、7……本体フ
レーム、15、16……ボビンホルダー、18……固定枠、20
……糸渡し装置、30……スライドアーム、41……旋回セ
パレータ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−212366(JP,A) 特開 昭60−183472(JP,A) 特開 昭61−203077(JP,A) 特開 昭58−52151(JP,A) 特開 昭60−153371(JP,A) 米国特許4497450(US,A)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻取位置と待機位置にある2本のボビンホ
    ルダーを突設したタレット板を本体フレームに回転自在
    に設けた紡糸巻取機であって、 前記タレット板の斜め上方位置に、本体フレームから突
    設された固定枠と、 この固定枠内の空洞部分に収納されたスライドアーム
    と、 このスライドアームの先端に取り付けられ、満巻ボビン
    から空ボビンへと糸を移し替える糸渡し装置と、 前記スライドアームに所定間隔を隔てて取り付けられた
    第1ローラ及び第2ローラと、 前記第2ローラを案内する上下向きの第2ガイド溝、及
    び、この第2ガイド溝に沿って設けられ、前記第2ガイ
    ド溝に近づく屈曲部を有し、前記第1ローラを案内する
    第1ガイド溝とを備えてなり、 前記第1、第2ローラが前記第1、第2ガイド溝に案内
    されることにより、前記スライドアームが上下動すると
    ともに、前記第1ローラが前記屈曲部に至ることによ
    り、前記スライドアームが揺動し、前記スライドアーム
    先端の糸渡し装置が前記固定枠に収納された収納位置か
    ら満巻ボビンと空ボビンとの間の作動位置まで曲線軌跡
    を描いて進出することを特徴とする紡糸巻取機。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スライドアームに
    仕切り板を張り、スライドアームの反対側に、前記満巻
    ボビンの他方の側面を覆う旋回自在な旋回セパレータが
    設けられた紡糸巻取機。
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