JP2535202Y2 - テープガイド - Google Patents

テープガイド

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JP2535202Y2
JP2535202Y2 JP1990407291U JP40729190U JP2535202Y2 JP 2535202 Y2 JP2535202 Y2 JP 2535202Y2 JP 1990407291 U JP1990407291 U JP 1990407291U JP 40729190 U JP40729190 U JP 40729190U JP 2535202 Y2 JP2535202 Y2 JP 2535202Y2
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Japan
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tape guide
tape
sleeve
guide post
magnetic recording
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セアドア トルフソン デール
チャールズ ベア デビッド
リー ネルソン ブルース
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ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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    • G11B15/60Guiding record carrier
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
    • G11B23/087Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
    • G11B23/08707Details
    • G11B23/08757Guiding means

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  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、テープカセットに磁気
記録するためのテープガイドに関し、特に、このような
テープカセットのための、改良されたポリマ(重合体)
テープガイドに関する。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】テー
プガイドは、カセット内の予め定められた経路に沿って
磁気記録テープをガイドするため磁気記録テープカセ
ット内で用いられる。磁気記録テープは、テープガイド
の表面を用いてガイドされるので、テープトラッキング
何らかの不整状態があると、信号の磁気記録およびそ
の再生に大きな悪影響が生じる。くして、磁気記録さ
れた信号の品質は、テープをテープガイドに対して如何
に精密かつ正確にトラッキングするかによって決まる。
トラッキングはテープが比較的粗目のバックコーティン
グをなされているとき、特に問題が生じ易い。この業界
では多くの種類のテープガイドが知られている。
【0003】軸方向にスリットが入った円筒形スリーブ
を含む金属(メタル)製テープガイドが、ウメハラの
国特許第4,429,823およびシバの米国特許第
4,168,043に開示されている。ポリマがアセ
タル共重合体であるポリマ製テープガイドが、トレフソ
(Tollefson )米国特許第4,745,508
開示されている。カーボンファイバ(炭素繊維)が充
されたアセタル製テープガイドが、日本国特許JP60
−28063に開示されている。
【0004】表面が比較的粗い組織のテープガイドが、
ウメハラの米国特許第4,429,823、ショー
(Schoettle )米国特許第4,276,575
スメタナ(Smetana )米国特許第4,390,119
、およびオイシの米国特許第4,427,166
開示されている。凹状のガイド表面を有するテープガ
イドが、ネルソン(Nelson)米国特許第3,889,
900に開示されている。
【0005】テープガイドは、組立てられたカセット
内のテープガイドポスト上に取り付けられる。典型的に
は、テープガイドポストを含むテープカセットは、ポリ
メリックレジンから作られる。メタルテープガイドの
場合、テープガイドがテープガイドポスト上を滑って
くとき、このテープガイドの鋭いエッジがテープガイド
ポストを削り取ってしまう。削り取られた細片はテープ
上に集積し、磁気記録あるいはプレイバックのときのド
ロップアウトの原因となる。メタルテープガイド、
にステンレススチール製テープガイドは、ポリマ製テー
プガイドよりかなり高価である。ポリマ製テープガイド
に関し、理想的なトラッキング特性とテープガイド特性
を示すようなより耐久性のあるポリマ製テープガイド
の出現が望まれてきた
【0006】
【課題を解決するための手段】考案は、すぐれた耐久
性と改良されたテープトラッキング特性を備えたテー
プガイドを提供する。本考案はに、比較的粗いバック
コーティングを有するテープをガイドするのに適してい
る。
【0007】一つの観点によれば、本考案によるテープ
ガイドは、弾性的に拡張可能なほぼ円筒状をなす耐久性
のあるポリマ製のスリーブを具備し、このスリーブは頂
端と底端とを有する。スリーブの外側テープガイド表面
は凹状に形成されているので、磁気記録テープは外側
テープガイド表面上の中央位置に向けて付勢される。ス
リーブ上の内面により、中央ボアが画定されるが、この
中央ボアはテープガイドポストより大きさが小さい。し
かしながらこの中央ボアは、テープガイド弾性的に
張されて弾性的な把持作用を有しつつテープガイドポス
ト上に嵌合することができるように十分な大きさを有す
る。肉厚壁部分が、スリーブの頂端と底端との間の中央
位置において内面上に周方向に配置される。
【0008】好ましい実施例において、このスリーブは
対向する2つのスロットエッジを有し、これらのスロッ
エッジによりスリーブの軸線方向に沿ったスロットが
形成される。これらのスロットエッジは互いに向けて
勢されている。望ましいテープガイドは、センタゲート
を含み、このセンタゲートは、スリーブの頂端と底端
間の中央位置においてスリーブ上に位置する。
【0009】本考案の他の観点によると、本考案は、磁
気記録テープカセットに用いられる改良テープガイドを
製造する方法に関する。この方法は、上述のようにセン
タゲートを用いてテープガイドを射出成形する工程を含
む。
【0010】本考案によるテープガイドの弾性特性とは
内部ばね保持作用(internal spring retention effec
t)のことを指す。この内部ばね保持作用の結果、テー
プガイドはテープガイドポストを強固に把持し、斯くし
てテープガイドテープガイドポスト上に取り付けるた
めのしっかりした摩擦が達成される。
【0011】
【実施例】まず図1を視ると、本考案による改良テープ
ガイド12を含むビデオ磁気記録テープカセット10が
示される。このテープガイド12は、回転しないように
テープガイドポスト14に取り付けられる。磁気記録
テープ16は、供給リール18から巻りリール20に
まで延びている。磁気記録テープ16の背面22は、可
能な2方向においてテープガイド12と摺動可能に接触
する。記録、プレイバック、あるいは急速前進のとき、
磁気記録テープ16の背面22は、図1において右から
左へんでテープガイド12と滑り接触する。巻き戻し
は、磁気記録テープ16の背面22は、左から右へテ
ープガイド12と滑り接触する。この磁気記録テープ1
6は、記録あるいはプレイバック中においては比較的
速度(1.31インチ/秒;3.33cm/秒)で走行
し、急速前進あるいは巻き戻しのとき、比較的速い速度
(38.4インチ/秒;97.5cm/秒)で走行し
る。但し、この場合のカセットは、2時間モードのT−
120型カセットである。磁気記録テープ16には常に
張力がかかっている。
【0012】本考案は、図1に示す磁気記録テープカセ
ット10のようなカセットにおいてのみ使用されるとい
うわけではない。むしろ、本考案は、テープガイドを必
要とする各種の磁気記録テープカセットに使用されるこ
ともできる。テープガイド12は、カセット10に同
一のやり方で取り付けられるが、ここでは明確化と簡潔
化のために、一つのテープガイド12についてのみ説明
する。
【0013】図2には、本考案によるテープガイド12
の好ましい実施例が示されている。このテープガイド1
2は、弾性的に拡張可能なほぼ円筒状をなすポリマ(重
合体)製スリーブ24を具備する。このスリーブ24
は、2つの対向するスロットエッジ30を有し、これら
スロットエッジ30により、スリーブ24の軸線方向
に沿ったスロット32が画定される。スロットエッジ3
0は衝合式でも、衝合式でなくてもよい。もしスロット
エッジ30が、図2に示すように非衝合式の場合、スロ
ットエッジ30間の距離は、テープガイド12の円周で
測定して、60度以上の弧でない方が望ましい。テープ
ガイド12が磁気テープカセット10内に組み付けられ
とき、スロット32は、磁気記録テープ16がテープ
ガイド12と滑り接触するときに磁気記録テープ16が
スロット32と接触しないように、テープガイドポスト
14上の所定の位置に配置される。
【0014】好適テープガイド12の図示構造は、スリ
ーブ24内にスロット32を設けるのにに有用である
ので、このテープガイド12を製造する材料は、従来の
ポリマ製テープガイドの場合より少なく済む。に、こ
のスロット32があるので、テープガイド12をフィー
ダボウル内で予め方向けることが可能となり、斯くし
て、キー付のボスと組み合わせて、磁気記録テープカセ
ットの組立工程中においてテープガイドポスト14上に
テープガイド12を方向けることが容易となる。この
結果、二つの組立ステーション、つまり方向けとプロ
ーブのステーションを、典型的な組立ラインから除くこ
とが可能となる。ここにおいて明らかなように、本考案
により、公知の金属(メタル)製またはポリマ(重合
体)製のテープガイドと比較してよりすぐれた経済的利
点がられる。
【0015】他の本考案の利点によれば、軸方向のスロ
ット32を有するテープガイド12を用いることによ
り、テープガイド12は十分弾性的になるので、テープ
ガイド12はテープガイドポスト14上に容易に取り付
けられる。この取り付け容易性は、テープガイド12
が、たとえば、ヘストセラニーズコーポレーション
(Hoechst Celanese Corporation)のエンジニアリング
プラスチック部によって販売されるカーボンファイバ充
ポリアセタールレジンであるセルコンEF−25(Ce
lcon EF-25)のような耐久性樹脂で作られた場合にも得
られる。このテープガイド12が、かく容易に拡張可能
であってテープガイドポスト14上に容易に取り付けら
れるので、従来技術による凹のポリマ製テープガイ
ドを成形するときに必要であるような厳格な製造公差
を、本考案による射出成形のときには考慮する必要はな
い。に、テープガイド12は、テープガイドポスト
4の周りに容易に設置されるように拡張されることがで
きるので、テープガイド12は、テープガイドポスト1
4から材料を削り取ることなしにしっかりとした摩擦嵌
めを達成する。斯くして、拡張させずにテープガイド
スト上に滑り込まされなければならないステンレス鋼製
または他の金属テープガイドに関連して見られる望
ましくない削り細片の発生が回避される。
【0016】本考案の上記利点を達成するため、テープ
ガイド12は、低摩擦、高融点、および良好な耐久性
特徴とするポリメリックレジンを含む組成物で作られ
る。このポリメリックレジンはまた、テープガイドポス
トを十分な力で把持することのできるばね保持作用(sp
ring retention effect )をもつ、比較的堅い弾性材料
でなくてはならない。望ましい材料は、劣化することな
く80と300の間の温度で融解するポリメリック
レジンである。テープガイド12はまた、かようなレジ
ンの混合物であってもよい。ポリアセタールレジンが最
ましい。ポリアセタールレジンは、米国特許第3,
027,352号、第3,318,848号、第3,4
18,280に述べられている。テープ案内表面とし
てポリアセタールレジンを用いる方法は、トレフソン
(Tollefson )の米国特許第4,745,508に述
べられている。
【0017】特に有利な結果は、カーボンファイバを
されたポリアセタールレジンを用いることによって
られる。特に望ましいカーボンファイバ充ポリアセタ
ールレジンの一例が、セルコンEF−25の商品名で、
ヘキストセラニーコーポレーションのエンジニアリン
プラスチック部から売り出されている。カーボンファ
イバ充アセタール製のテープガイドは、日本国特許
P60−28063にも示されている。
【0018】このレジンにおけるカーボンファイバの重
量パーセントはレジンの粘度のような化学的特性、ファ
イバの物理的寸法、製品の最終用途などによって変動す
ることがある。一般的に、テープガイド12の組成は、
カーボンファイバを重量で約5パーセントから30パー
セント含む。望ましくは、このカーボンファイバは、重
量で約20パーセント存在する。もし、重量で約5パー
セント以下のカーボンファイバが用いられるときは、カ
ーボンファイバの量は十分でないので、熱的、電気的、
あるいは耐衝構造などの点について不十分となる。他
方、もし重量で約30パーセント以上のカーボンファイ
バが用いられるときには、テープをガイドする表面は荒
すぎてしまうので、磁気記録テープの背面が減り過ぎて
しまう。
【0019】磁気記録テープ16のバックサイドつまり
背面22とテープガイド12の間に適当な摩擦をもた
らすためには、テープをガイドする外表面34の表面
(Ra)は、約74マイクロインチ(1.9マイクロ
メートル)以上にしてはならない。
【0020】望ましくは、外側テープガイド表面34の
表面粗さは、約18マイクロインチ(0.5マイクロメ
ートル)(Ra)以下である。外側テープガイド表面3
4のマイクロスコピック表面が、約74マイクロインチ
(1.9マイクロメートル)(Ra)以上であると、こ
テープガイド12上を走行する磁気記録テープ16の
背面22は異常に減り、テープの張りが強くなる。表面
粗さの程度は、本考案の場合、テープガイドの組成物中
におけるカーボンファイバの量を変えることによってコ
ントロールできる。カーボンファイバ量をすと、表面
粗さは大きくなる。
【0021】テープガイド12が、102 から103
ーム−cmの表面抵抗をもつのもまた望ましい。この表面
抵抗は、カーボンファイバの量を変えることによりコン
トロールできる。カーボンファイバ量をすと、テープ
ガイドの表面抵抗は低下する。
【0022】図2をもう一度みると分るように、テープ
をガイドする外表面34は、磁気記録テープ16を、こ
のテープ16が上記外表面34と滑動接触するときに、
テープガイド12の中心位置に向って付勢させるべく凹
状に形成されている。この凹状の外側テープガイド
表面34により、テープ16が中心へ寄っていこうとす
る力がまり、斯くしてこのテープ16は最善のトラッ
キング位置に維持される。この付勢作用によって、当然
のことながら、テープ16の経路は、テープガイド12
の中央を通る最短距離となり、テープ16の性状により
テープ16が上記最短経路を通るときにその張りは最少
になる。かような性能は、テープガイド12の表面が、
極めて粗い、すなわち、28〜74マイクロインチつま
り0.71〜1.9マイクロメートル(Ra)であって
られる。従来の射出成形によってもこの程度以下の
表面粗さが容易にられるので、金型の製造に際しても
余計な注意は必要ないし、成形されたテープガイドを機
械加工する必要もない。
【0023】内面36により中央ボア38が画定され
る。中央ボア38は、テープガイド12が装着されるテ
ープガイドポスト14より小さいサイズをもつ。テープ
ガイド12は、スロットエッジ30を互いに離すように
動かすことにより弾力的にかれるので、テープガイド
12をテープガイドポスト14上に十分める量だ
け、中央ボア38のサイズは大きくなる。
【0024】厚く形成された壁部分40は、スリーブ2
4の頂端26と底端28との間の中心位置において、内
面36上に周方向に配置される。射出成形後にテープガ
イド12が冷却されるときに、この肉厚壁部分40によ
り、外側テープガイド表面34が凹面状をなさしめられ
る。というのは、肉厚壁部分40は、テープガイド12
残りの部分よりもゆっくり冷やされるからである。こ
の肉厚壁部分40はまた、テープガイド12の構造的強
度を増すものである。肉厚壁部分40はさらに、テープ
ガイド12をつまんで、射出成形用金型から取り外すた
めの手段としても機能する。
【0025】テープガイド12は、センタゲート42を
有するように射出成形されると、強度と弾力性が向上す
る。このことは特に、考案によるテープガイド、約
5〜約30重量パーセントのカーボンファイバを充
れたポリアセタールレジンを含む場合に当てはまる。
出成形中にセンタゲートを用いることにより、熱溶融
(ホットメルト)流れはテープガイド金型周囲の周り
に均一に分布する。射出成形におけるポリメリックレ
ジン(重合体樹脂)の流れ及びファイバ充レジン(繊
維入り樹脂)の流れに関する公開された研究によれば、
溶融中のポリマ分子鎖およびカーボンファイバはそれ
ら自身を溶融液流れの方向に整列させる傾向を持つとい
うことが示唆されている。従って、溶融液流れ型の
周りに周方向に分布するので、ポリマ鎖(重合体鎖)お
よびカーボンファイバもまた、それら自身を周方向に
列させる。この分子配向により、本考案によるテープガ
イドに改良された強度と弾性とが付与されると考えられ
る。この分子配向またテープの走行方向にも整列され
ており、斯くして、テープがテープガイドによって案内
されるときテープの摩擦および掻き傷が低減される傾
向が与えられる。このような分子配向は、射出成形
エンドゲート又はトンネルゲートを使用した場合には
察されない。
【0026】センタゲート42は、スリーブ24の円周
上ではかって、スロットエッジ30から約15度の弧内
における、スリーブ24の頂端26と底端28との間の
中央位置にくると有利である。図2に示すように、セン
タゲート42は外側テープガイド表面34上でも内面3
6上でもよい。テープガイドが短い場合は、ゲートはひ
とつでもよいし、二つの場合は一つずつを各スロットエ
ッジ30の近くに設ければ十分である。より長いテープ
ガイドの場合には、ポリマ分子鎖およびカーボンファイ
周方向の配向を得るために、テープガイドの長さに
沿って追加のセンタゲート42が必要とされることもあ
る。
【0027】テープガイド12の弾力性を有しかつ拡張
可能な特性は、図3から最もよく分る。図3の実線は、
標準状態にあるテープガイド12を示すが、この状態に
おいて、中央ボア38のサイズは、テープガイド12が
装着されるテープガイドポスト14のサイズより小さ
い。図3において破線は、スロットエッジ30が外力の
作用下で互いから離れる方向に弾性的に移動されている
状態のテープガイド12を示す。テープガイド12のか
ような弾性により、テープガイド12から外力が一旦
り除かれるとテープガイド12は実線で示す初期サイズ
と形状に戻る。もしテープガイド12が拡張されている
間にテープガイドポスト14が中央ボア38内に挿入さ
れると、外力が除去された後にテープガイド12はテー
プガイドポスト14を弾性的に把持することになる。
【0028】図4と図5は、本考案によるテープガイド
12を含む磁気記録カセット10の一部を示す。このカ
セット10は、トップケーシング44とボトムケーシン
グ46を含むが、これらの間においてテープガイド1
2が、テープガイドポスト14にかぶさるように装着さ
れる。テープガイドポスト14の各端部は、テープガイ
ド12がテープガイドポスト14に容易に挿入される
ように面取りされている。図4と図5は、各ポスト14
のベースに位置する選択自由の三角突起48を示す。こ
の三角突起48は、テープガイド12がテープガイド
スト14に装着されると、スロット32内に嵌め込まれ
る。この三角突起48により、磁気記録テープ(図4と
図5には示されてない)がテープガイド12とり接
触するとき、テープガイド12がテープガイドポスト1
4のまわりで、たとえば回転することが防止される。
4および図5にはまた、テープガイドポスト14の周り
に縦方向に配置された選択自由の支持部材50が示され
ている。これらの支持部材50もまた、磁気記録テープ
16がテープガイド12と滑り接触するときにテープガ
イドポスト14でのテープガイド12の移動、例えば
前後移動またはぐらつきを防止するのに役立つ。
【0029】図6と図7は、本考案の第2実施例を示
す。図2〜図5に示すテープガイド12と同様に、テー
プガイド52は、弾性的に拡張可能なほぼ円筒状をなす
ポリマ(重合体)製スリーブ54を具備し、このスリー
ブ54は頂端56と底端58とを有する。外側テープガ
イド表面64は凹状になっているので、磁気記録テープ
は、テープガイド52上の中央位置に向けて付勢され
る。内面66は中央ボア68を画定する。中央ボア68
は、そこにテープガイド52が取り付けられるべきテー
プガイドポストよりも大きさ(サイズ)が小さい。しか
しながら、中央ボア68は、テープガイド52弾性的
に拡張されて弾性的な把持作用を有しつつテープガイド
ポスト上に嵌合することができるような大きさを有す
る。肉厚壁部分70は、スリーブ54の頂端56と底端
58との間の中央位置において内面66上に周方向に配
置される。
【0030】図6に最もよく示されるように、好ましく
はステップ74は、スリーブ54の頂端56と底端58
とにおいて内面66上に設けられる。ステップ74は外
側テープガイド表面64平行をなし、このステップ7
4は、テープガイド52をテープガイドポスト上に設置
するための平坦な取付表面を提供する。
【0031】図7から最も良くわかるように、選択自由
であるがステップ74は平坦な側壁76を有することが
できる。この場合、ほぼ円筒状をなすテープガイドポス
ト上にテープガイド52が嵌合されたときにテープガイ
ド52がゆがめられ、斯くしてテープガイド52はわず
かに長円形をなす形状をとる。これにより、テープガイ
ド52テープガイドポスト回りに回転することが防止
される。平坦な側壁76また、エンドゲート75
ープガイド52の頂端56に配置されるのに十分なスペ
ースを提供する。この代わりに、エンドゲート75およ
平坦側壁76は底端58に配置されることもでき
る。エンドゲート75を用いる場合には、エンドゲート
75を、テープガイド52によって案内されるテープか
れる方向に向ける必要ない。
【0032】次のを参照しながら本考案を更に説明
る。一個構成 射出成形用金型を用いて、図2に示すテープガ
イド12が、セルコンEF−25(CELCON EF-25)使
用してセンタゲート付きで成形された。なお、セルコン
EF−25は、20重量パーセントのカーボンファイバ
が添加されたポ リアセタール樹脂(ポリアセタールレジ
であり、このセルコンEF−25は、ニュージャー
ジ州チャシャム市(Chatham, New Jersey 07928 )のヘ
キストセラニーコーポレーション(Hoechst Celanese
Corporation)のエンジニアリングプラスチック部(En
gineering Plastics Division )によって販売されてい
る。カーボンファイバは、処理前において直径が約0.
07mmであり、かつ長さ約6.0mmであった。樹脂
レジンは、成形開始前に180°F(82℃)で3
時間乾燥された。成形のために、オハイオ州デイトン市
(Dayton, Ohio)のベンディックスコーポレーション
(Bendix Corporation)によって販売されている形状測
定機(profilometer)使用された。この
形状測定機は、タイプQEHモデル6と称されるアンプ
(増幅器)と、タイプADGモデル1と称されるパイロ
ッタ(pilotor)とを有する。成形機は、オハイ
オ州ストロングビル市(Strongsville, Ohio)ヴァ
ン・ドルン・プラスチック・マシン・カンパニー(Van
Dorn Plastic Machine Company)によって販売されてい
る85トンHTシリーズマシンを使用した。このマシン
(成形機)の設定値を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】レジンは420°F(216℃)で150
0psi (10.3MPa )の圧力液化され、金型キャ
ビティ(金型の空洞内に射出された。レジンは金型
で放冷され、得られたテープガイドは金型から取り出さ
れた。テープガイドの中央部の周囲周りにひけ特性また
は凹面状特性が形成され、その結果テープガイドの中央
部の周囲周りの直径は、テープガイドの頂端または底端
における直径よりも0.004インチ(0.01cm)か
ら0.008インチ(0.02cm)だけ小さかった。内
面における肉厚壁部分は、約0.008インチ(0.0
2cm)高で、約0.043インチ(0.11cm)幅の隆
起部をなす。このテープガイドの表面粗さは、約12マ
イクロインチ(0.3マイクロメートル)から約18マ
イクロインチ(0.5マイクロメートル)(Ra)であ
った。テープガイドの表面抵抗は約103 オーム−cmで
あった。
【0035】 本考案の他の実施例は、この明細書の記述
と、ここに記された本考案の実施例とから当業者には明
らかである。以上述べた本考案の原則の各種削除例、変
形例、および改良例は、実用新案登録請求の範囲に示す
本考案の真の範囲と精神から逸脱しないことが、当業者
には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のテープガイドの位置とテープの経路を
示すため一部を破断した、磁気テープカセットを示す平
面図である。
【図2】一部を除去して、断面で示す本考案のテープガ
イドの拡大斜視図である。
【図3】図2に示すテープガイドを示す平面図である。
【図4】テープガイドポストに取り付けられた本考案の
テープガイドを示すため、図1の線4−4で切断したカ
セットを示す拡大断面図である。
【図5】テープガイドポストに装着されたテープガイド
の端面を示す、図4の線5−5で切った断面図である。
【図6】一部が除去され、断面で示された、本考案のテ
ープガイドの別の実施例を示す側面図である。
【図7】図6に示されるテープガイドの平面図である。
【符号の説明】
10…ビデオ磁気記録テープカセット 12,52…テープガイド 14…テープガイドポスト 16…磁気記録テープ 24,54…スリーブ 30…スロットエッジ 32…スロット 34,64…ガイド表面(外表面) 36,66…内面 40,70…肉厚壁部分 42…センタゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 ブルース リー ネルソン アメリカ合衆国,ミネソタ 55144− 1000,セント ポール, スリーエム センター(番地なし)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープガイドポスト上に取り付けられ且
    つ磁気記録テープを案内するためのテープガイドであっ
    て、 (a)弾性的に拡張可能なほぼ円筒状をなすポリマ製
    リーブを具備し、該スリーブは頂端と底端とを有し、 (b)更に、上記スリーブ上の凹面状をなす外側テープ
    ガイド表面を具備し、該外側テープガイド表面は、磁気
    記録テープを該外側テープガイド表面上の中位置に向
    けて付勢するようにし、 (c)更に、中央ボアを形成する上記スリーブ上の内面
    を具備し、該中央ボアは、テープガイドがそこに取り付
    けられるべきテープガイドポストより大きさが小さく、
    かつ該中央ボアは、テープガイドが弾性的に拡張されて
    弾性的な把持作用を有しつつテープガイドポスト上に嵌
    合することができるように十分な大きさを有し、 (d)更に、上記スリーブの上記頂端と上記底端との間
    の中央位置において上記内面上に方向に配置された肉
    厚壁部分具備する、テープガイド。
  2. 【請求項2】 (a)更に、上記スリーブの軸線方向
    沿ったスロットを形成する一対のスロットエッジを具備
    し、該スロットエッジは互いに向けて付勢されており、 (b)更に、センタゲートを具備し、該センタゲート
    は、上記スリーブの上記頂端と上記底端との間の中
    置においてスリーブ上に形成される、請求項1に記載
    のテープガイド。
JP1990407291U 1989-12-20 1990-12-20 テープガイド Expired - Lifetime JP2535202Y2 (ja)

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