JP2535020Y2 - 汎用エンジン用スタータ装置 - Google Patents

汎用エンジン用スタータ装置

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JP2535020Y2
JP2535020Y2 JP1994012294U JP1229494U JP2535020Y2 JP 2535020 Y2 JP2535020 Y2 JP 2535020Y2 JP 1994012294 U JP1994012294 U JP 1994012294U JP 1229494 U JP1229494 U JP 1229494U JP 2535020 Y2 JP2535020 Y2 JP 2535020Y2
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JP
Japan
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starter
recoil
rope reel
engine
reel shaft
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JP1994012294U
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JPH0730372U (ja
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勝 山本
閑 藤本
秀 山内
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、主として草刈機や薬
剤散布機等の作業機の駆動装置として使用される携帯型
汎用エンジンのスタータ装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】汎用エ
ンジンのスタータ装置には、ロープの牽引操作によって
エンジンを始動させる手動式のリコイルスタータが一般
に採用されている。しかし、手動式スタータは、ロープ
の牽引にかなりの力を要するので、例えば、エンジン部
分を背負った状態でロープを牽引することによりエンジ
ンを始動できるよう構成されている背負い式作業機の場
合も、実際には背負った状態でのエンジンの始動は困難
であり、このため、エンジンを始動してからエンジン部
分を背負うことが多く、特に、エンジンの始動・停止を
頻繁に繰り返す作業では、その都度、エンジン部分を背
中から降ろして背負い直さねばならず、非常に不便であ
った。
【0003】また、従来より、リコイルスタータと共に
エレクトリックスタータを併設し、両スタータを適宜使
い分け可能にしたスタータ装置が知られているが、この
スタータ装置の場合、両スタータが別々に配設され、ク
ランクシャフトへの回転伝達用ギヤ機構が各スタータ毎
に必要で、構造が複雑になり、エンジン全体が大型化
し、コストがかなり高くなっていた。先行技術として、
実開昭60-28272号, 実公昭63-29877号がある。
【0004】この考案は上述の点に鑑みなされたもの
で、リコイルスタータ及びエレクトリックスタータから
クランクシャフトへのトルク伝達経路を共通にして構造
の簡素化を図ると共に、既設のリコイルスタータ上ある
いは近傍にエレクトリックスタータを適宜連設可能にし
たスタータ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案にかかる汎用エン
ジン用スタータ装置は、リコイルスタータとエレクトリ
ックスタータを有し、エレクトリックスタータ側あるい
はリコイルスタータ側のいずれか駆動しようとする側か
らのみ、回転伝達経路が形成されて、いずれの回転伝達
経路によっても共に上記エンジンのクランクシャフトに
固着されたリコイルギヤを用いて駆動できるよう構成さ
れた汎用エンジン用スタータ装置において、上記エンジ
ンのクランクシャフトにリコイルギヤを固着し、上記ク
ランクシャフトに平行軸状にロープリールシャフトを配
設するとともに、このロープリールシャフトの一端部に
該ロープリールシャフトの回転時のみ上記リコイルギヤ
に連結する駆動ギヤを配設するとともに、上記ロープリ
ールシャフト上にロープリールを牽引方向にのみ連結し
反牽引方向には連結しない第1の連結手段を介して配設
し、且つ、上記ロープリールシャフトの他端部を、エレ
クトリックスタータの回転方向にのみ連結し反回転方向
には連結しない第2の連結手段を介して、該ロープリー
ルシャフトと同軸上に配置したエレクトリックスタータ
の駆動シャフトに連結して、上記第1の連結手段あるい
は第2の連結手段を介して、エレクトリックスタータ側
あるいはリコイルスタータ側のいずれか駆動しようとす
る側からのみ、回転伝達経路が形成されるよう構成され
ていることを特徴とする。
【0006】
【作用】本考案にかかる汎用エンジン用スタータ装置に
よれば、エレクトリックスタータの駆動シャフトが回転
すると、第2の連結手段を介してロープリールシャフト
に回転が伝達され、ロールプリールシャフトから、駆動
ギヤを介して、リコイルギヤに回転が伝達され、結果的
に、エレクトリックスタータからクランクシャフトに回
転が伝達され、エンジンを始動することができる。そし
て、この始動において、ロープリールは第1の連結手段
によって、ロープリールシャフトの回転にかかわらず回
転が伝達されないため、リコイルスタータは静止した状
態を維持し、この結果、エレクトリックスタータによる
始動において、リコイルスタータを回転させるための無
用な力が発生することはない。
【0007】一方、ロープを牽引してリコイルスタータ
のロープリールが回転させられると、第1の連結手段を
介してロープリールシャフトに回転が伝達され、ロール
プリールシャフトから、駆動ギヤを介して、リコイルギ
ヤに回転が伝達され、結果的に、ロープリールからクラ
ンクシャフトに回転が伝達され、エンジンを始動するこ
とができる。そして、この始動において、エレクトリッ
クスタータの駆動シャフトは第2の連結手段によって、
ロープリールシャフトの回転にかかわらず回転が伝達さ
れないため、エレクトリックスタータは静止した状態を
維持し、この結果、リコイルスタータによる始動におい
て、エレクトリックスタータを回転させるための無用な
力が発生することはない。
【0008】また、この場合、ロープリールシャフトと
クランクシャフト間の伝達経路が1つとなるため、構造 (構成)が簡素化でき、軽量化が図れる。
【0009】勿論のこと、エンジン始動後は、駆動ギヤ
と、リコイルギヤとの連結が解除されるため、エンジン
のクランクシャフト側からロープリールシャフト側に回
転が伝達されることはない。
【0010】
【実施例】以下、この考案の汎用エンジン用スタータ装
置の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】まず、第1実施例について説明すると、図
1は一部を断面で現した汎用エンジンの側面図、図2は
一部を断面で現した同正面図である。
【0012】図1において、1はベンデイックス型リコ
イルスタータで、このリコイルスタータ1のロープリー
ルシャフト2の一端はシリンダ13と反対側のマグネット
カバー20に固着され、同マグネットカバー20にリコイル
スタータカバー3がネジ止めされている。また、ロープ
リール4とロープリールシャフト2間には、第1の連結
手段を構成するワンウエイクラッチ5が介装されてい
る。そして、ロープ牽引操作時には、ロープリール4が
回転し、ワンウエイクラッチ5を介してロープリールシ
ャフト2を回転させ、該シャフト2の駆動ギヤ6が、リ
コイルギヤ7に噛合してクランクシャフト23へトルクを
伝達する構成になっている。また、上記ロープリールシ
ャフト2の他端は、延長されて上記カバー3から外方へ
突出している。
【0013】8はエレクトリックスタータで、このエレ
クトリックスタータ8の駆動シャフト9が、上記ロープ
リールシャフト2の突出端に突き合わせられ、両シャフ
ト2,9は第2の連結手段を構成するワンウエイクラッ
チ10を介して連結されている。そして、エレクトリック
スタータ8のカバー11の開口端縁が、リコイルスタータ
カバー3にネジ止めされている。
【0014】この構造により、エレクトリックスタータ
8はリコイルスタータ1に対し着脱自在に連設される。
【0015】ところで、この実施例にかかる汎用エンジ
ンは、以下のように構成されている。図1あるいは図2
において、13はエンジン本体Aのシリンダで、シリンダ
13の周壁に冷却フィン14が突設され、ヘッド中央部には
点火プラグ15取付用穴16が開設されている。
【0016】シリンダ13の底部側には、クランクケース
本体部分17が一体的に連設され、また、クランクケース
本体部分17には後述するクランクシャフト23を回動自在
に支承するための軸受孔18が一体的に延設されている。
更に、上記クランクケース本体部分17は、該クランクケ
ース本体部分17と接合してクランクケースを構成すると
ころのカバー部分17’と、シリンダ13の中心軸線に対し
傾斜した線上で分割され、このカバー部分17’は上記ク
ランクケース本体部分17にガスケット(図示せず)を介
してボルト19で取着できるよう構成されている。
【0017】20はマグネットカバーで、このマグネット
カバー20はシリンダ13底部付近から上記軸受孔18に略同
心円状に延設されたフランジ20a 端に一体的に形設され
ている。尚、上記シリンダ13、クランクケース17及びマ
グネットカバー20は、アルミニウム合金等の金属材を用
いて鋳造成型される。
【0018】21はピストン、22は連接棒である。また、
23は一端にクランクウエブ24を有するクランクシャフト
で、このクランクシャフト23は、両端部に軸受26を介装
したスリーブ体25に、一端の軸受26にウエブ24を近接さ
せて回動自在に嵌挿される。そして、該スリーブ体25
は、上記軸受孔18の孔内にスリーブ体25の一端部を突出
させて圧入される。そして、この状態で、クランクウエ
ブ24のピン穴24a に上記連接棒22のクランクピン穴22a
を合致させ、クランクピン27により両者は回動自在に連
結される。28は発電用マグネット (図示せず) を内装し
たフライホイールで、このフライホイール28は、上記ク
ランクシャフト23のウエブ24の反対側のクランクケース
側部に一体的に回転可能に取着されている。
【0019】30はファンで、本実施例では、このファン
30は上記フライホイール28の一端面に止具31を介して固
定されている。
【0020】しかして、上記構成からなるエンジンの始
動は、リコイルスタータ1とエレクトリックスタータ8
を状況に応じて適宜選択的に用いて行う事が出来、一方
のスタータによる始動時には、他方のスタータはワンウ
エイクラッチによって回転伝達が遮断されているので、
一方のスタータからの負荷が伝達されることはない。
【0021】尚、37はマフラーで、上記シリンダ13に接
続されている。また、図2において、38はエアクリーナ
で、このエアクリーナ38内にはキャブレター39が一体的
に組み込まれており、シリンダ13に接続されている。な
お、40はエレメントである。更に、41は燃料タンクで、
このタンク41は、シリンダ13を挟んでエアクリーナ38と
反対側のマグネットカバー20上に装着され、燃料パイプ
42により上記キャブレター39に接続されている。ところ
で、図示を省略するが、上記エンジンのコントロール操
作部は総て作業機のハンドルに集中して取り付けられ、
操作性の向上を図られる構成になっている。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、この考案にかかる
汎用エンジン用スタータ装置は上記した構成からなるか
ら、下記のような効果を奏する。
【0023】(1) エレクトリックスタータからの回転
を、あるいはリコイルスタータからの回転を、クランク
シャフトに取着された一つのリコイルプーリあるいはリ
コイルギヤを介して、該クランクシャフトへ伝達できる
ようにして、回転伝達機構の共通化を図ったので、従来
の併用スタータ装置に比べて構造が簡単で、軽量であ
り、コストも安い。(2) リコイルスタータにエレクトリ
ックスタータが連設されるので、またエンジンのデッド
スペースに配設することができるので、スタータ装置の
配置スペースがリコイルスタータだけのエンジンとあま
り変わらず、エンジンの大型化が避けられる。(3) エレ
クトリックスタータをリコイルスタータあるいはその近
傍に着脱自在に装着することも出来るので、必要に応じ
て既設のリコイルスタータにエレクトリックスタータを
後日併設することも可能で便利な上に、エレクトリック
スタータをオプション製品として取り扱えるため、製品
としての幅が広がり広範囲の作業機に適応出来る。(4)
さらに、エンジンのクランクシャフトに配設されるリコ
イルプーリ側には、遠心力により作動する係合爪等を設
けていないので、通常のエンジン運転中において係合爪
の作動による騒音の発生が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案の汎用エンジンの実施例を示す一部
を断面した側面図である。
【図2】 一部を断面で現した同正面図である。
【符号の説明】
1…リコイルスタータ 5…ワンウエイクラッチ(第1の連結手段) 7…リコイルギヤ 8…エレクトリックスタータ 10…ワンウエイクラッチ(第2の連結手段) 23…クランクシャフト 34, 35…係合爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−183476(JP,U) 実開 昭63−100674(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リコイルスタータとエレクトリックスタ
    ータを有し、エレクトリックスタータ側あるいはリコイ
    ルスタータ側のいずれか駆動しようとする側からのみ、
    回転伝達経路が形成されて、いずれの回転伝達経路によ
    っても共に上記エンジンのクランクシャフトに固着され
    たリコイルギヤを用いて駆動できるよう構成された汎用
    エンジン用スタータ装置において、 上記エンジンのクランクシャフト(23)にリコイルギヤ
    (7) を固着し、上記クランクシャフト(23)に平行軸状に
    ロープリールシャフト(2) を配設するとともに、このロ
    ープリールシャフト(2) の一端部に該ロープリールシャ
    フト(2) の回転時のみ上記リコイルギヤ(7) に連結する
    駆動ギヤ(6) を配設するとともに、上記ロープリールシ
    ャフト(2) 上にロープリール(4) を牽引方向にのみ連結
    し反牽引方向には連結しない第1の連結手段(5) を介し
    て配設し、 且つ、上記ロープリールシャフト(2) の他端部を、エレ
    クトリックスタータ(8)の回転方向にのみ連結し反回転
    方向には連結しない第2の連結手段(10)を介して、該ロ
    ープリールシャフト(2) と同軸上に配置したエレクトリ
    ックスタータ(8)の駆動シャフト(9) に連結して、 上記第1の連結手段(5) あるいは第2の連結手段(10)を
    介して、エレクトリックスタータ(8) 側あるいはリコイ
    ルスタータ(1) 側のいずれか駆動しようとする側からの
    み、回転伝達経路が形成されるよう構成されていること
    を特徴とする汎用エンジン用スタータ装置。
JP1994012294U 1994-10-05 1994-10-05 汎用エンジン用スタータ装置 Expired - Lifetime JP2535020Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1994012294U JP2535020Y2 (ja) 1994-10-05 1994-10-05 汎用エンジン用スタータ装置

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JP1994012294U JP2535020Y2 (ja) 1994-10-05 1994-10-05 汎用エンジン用スタータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0730372U JPH0730372U (ja) 1995-06-06
JP2535020Y2 true JP2535020Y2 (ja) 1997-05-07

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ID=11801317

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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63100674U (ja) * 1986-12-18 1988-06-30
JPS63183476U (ja) * 1987-05-19 1988-11-25

Also Published As

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JPH0730372U (ja) 1995-06-06

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