JP2533333Y2 - 伸縮避難はしごにおける緩降巻上げ装置 - Google Patents

伸縮避難はしごにおける緩降巻上げ装置

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JP2533333Y2
JP2533333Y2 JP7463691U JP7463691U JP2533333Y2 JP 2533333 Y2 JP2533333 Y2 JP 2533333Y2 JP 7463691 U JP7463691 U JP 7463691U JP 7463691 U JP7463691 U JP 7463691U JP 2533333 Y2 JP2533333 Y2 JP 2533333Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、火災等の非常緊急の際
に、ベランダ等から伸縮避難はしごを緩やかに降下さ
せ、回収する時に使用する伸縮避難はしごにおける緩降
巻上げ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、避難用はしごを組込んだ避難脱出
装置はベランダ及び室内外の廊下等に格納されており、
非常の際に直下の階に避難する時に使用されるが、避難
脱出装置に設置されている避難用はしごは吊下げ避難は
しごが使用されており、かかる吊下げ避難はしごは金属
製であるために重く、直上の階より相当重量の物体がノ
ーブレーキの落下に近い状態で直下の階に伸長され、又
火災等のパニック状況下にあっては直下の避難者は如何
に早く階下へ降りることのみに気持ちが働き、上から避
難用はしごが落下してくる等の心くばりが出来る筈はな
く、よって直上の階からの金属製の吊下げ避難はしごの
落下による二次災害が発生する危険性を有しており、関
係方面より安全な避難脱出装置における緩降装置が切望
されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、格納ハッチ
の上蓋の開蓋に応じて下蓋が開蓋することにより、階下
との連絡を取って安全確認を行い、更に上蓋の開蓋度合
の調整により、伸縮避難はしごの伸長速度を調節して伸
縮避難はしごを緩降させながら伸長させ、火災等の非常
緊急時に伸縮避難はしごの伸長による直下の階の避難者
への危険を防止した安全性の高い伸縮避難はしごにおけ
る緩降巻上げ装置を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記従来技術
に基づく、階下の状態、安全性を確認出来ないこと、又
吊下げ避難はしごがノーブレーキ状態で落下する課題に
鑑み、上蓋と下蓋をリンク装置にて連動開閉させて、階
下の安全確認を行い、又伸縮避難はしごに締結したワイ
ヤーロープをリールドラムに巻装し、該リールドラムに
バンドブレーキ装置を設けて該バンドブレーキ装置を上
蓋の開閉度合によりリールドラムの回転の抑止力を調整
して伸縮避難はしごを緩降させながら伸長する様にし
て、上記欠点を解消せんとしたものである。
【0005】又、前記緩降巻上げ装置において、ワイヤ
ーロープを挿通するワイヤー案内体をリールドラムの回
転に連動して、リールドラムの幅方向に往復直線運動を
させる様になしてワイヤーロープをリールドラムに順次
に整然と巻き取らせ、非常緊急の際にワイヤーロープを
絡ませずに伸縮避難はしごを確実に伸長させる様にした
ものである。
【0006】
【作用】本考案にあっては、通常、上蓋及び下蓋によっ
て格納ハッチは閉蓋され、折曲杆が折曲状態でスプリン
グを介してブレーキ梃をリールドラムの回転を抑止する
方向へ押圧している。
【0007】そして、火災等の緊急避難の際における伸
縮避難はしごの使用時には、格納ハッチの上蓋の開蓋に
応じてリンク装置により下蓋が連動して開蓋することに
より、階下との連絡をとって安全確認を行い、更に上蓋
の開蓋度合に応じ、折曲杆は徐々に展開伸長し、折曲杆
の他端がスライドすると共に、スプリングを介してブレ
ーキ梃をリールドラムの回転の抑止を解除する方向へ徐
々に牽引し、これによりバンドブレーキ装置によるリー
ルドラムの回転に対する抑止力が徐々に解除され、伸縮
避難はしごの自重により、リールドラムに巻装されたワ
イヤーロープが徐々に送り出され、伸縮避難はしごは直
下の階へ緩降しながら伸長する。
【0008】又、伸縮避難はしごの格納ハッチへの回収
に際しては、適宜伝動手段により、リールドラムを回転
させると共に、円筒カムを回転させ、この回転に従って
ワイヤー案内体はリニアレールに沿いながら連続溝内を
摺動し、その結果ワイヤー案内体に挿通されたワイヤー
ロープは、リールドラムの幅方向に往復直線運動をな
し、リールドラムに順次にムラ無く整然と巻き取られ
る。
【0009】
【実施例】以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明
すると、1はベランダ2の所定箇所に開口部を設けて固
定した格納ハッチであり、該格納ハッチ1には上蓋3、
下蓋4及び緊急非難装置5を設けている。
【0010】上蓋3は格納ハッチ1上方の外側縁部6に
枢着され、格納ハッチ1の上開口部を被冠する様に開閉
自在となしており、一方下蓋4は外側縁部6と同じ側に
して、格納ハッチ1下方の内側縁部7に枢着され、格納
ハッチ1の下開口部を挿嵌する様に開閉自在となしてお
り、上蓋3と下蓋4は後述するリンク装置8により、上
蓋3の開閉に連動して下蓋4が開閉される様になしてい
る。
【0011】緊急非難装置5は緩降巻上げ装置9と伸縮
避難はしご10より構成されており、緩降巻上げ装置9は
格納ハッチ1の前記内側縁部7側の内壁11(図1におい
て右側)の隅角寄りに固定されている。
【0012】緩降巻上げ装置9は内壁11に突出されたブ
ラケット12、12a に回転軸13を回転自在に装着し、該回
転軸13にはワイヤーロープ14が巻装されたリールドラム
15を固定してリールドラム15を回転自在に設け、該リー
ルドラム15にはバンドブレーキ装置16を設けている。
【0013】バンドブレーキ装置16はブレーキ輪17を前
記リールドラム15の一端に固定し、該ブレーキ輪17には
ブレーキバンド18を巻装すると共に、該ブレーキバンド
18の一端をブラケット12に固定し、他端をブラケット12
に支点を枢着したブレーキ梃19の一端に固定している。
【0014】尚、バンドブレーキ装置16は前記した構成
でなくとも、リールドラム15にブレーキ輪17を固定し、
ブレーキ梃19の揺動にてブレーキバンド18を緊張及び弛
緩させ、これによりリールドラム15の回転を抑止させる
構造であれば何等限定されない。
【0015】20は上蓋3の開閉伝達機構であり、該伝達
機構20はスプリング21を収納してなるボックス22の側壁
23にガイド溝24を設け、該ガイド溝24に前記ブレーキ梃
19の他端をスライド自在に装着してスプリング21の一端
に枢着連結し、一方前記上蓋3内面の所定部位には、2
つのリンクよりなる折曲杆25の一端を枢着し、該折曲杆
25の他端を前記ガイド溝24にスライド自在に装着して前
記スプリング21の他端に枢着連結している。
【0016】したがって、図3に示す様に、上蓋3の閉
蓋時には折曲杆25は折曲し、スプリング21を介してブレ
ーキ梃19をリールドラム15の回転を抑止する方向(ブレ
ーキバンド18を緊張させる方向)へ押圧し、一方上蓋3
の開蓋開始から全開時には折曲杆25は徐々に展開伸長
し、スプリング21を介してブレーキ梃19をリールドラム
15の回転の抑止を解除する方向(ブレーキバンド18を弛
緩させる方向)へ上蓋3の開蓋度合に応じ徐々に牽引す
る。
【0017】尚、26は折曲杆25の折曲部に設けたあおり
止め用のストッパーである。
【0018】27は前記回転軸13に固定されたメインギヤ
であり、該メインギヤ27にはサブギヤ28が噛合され、該
サブギヤ28にはブラケット12a に回転自在に装着された
ハンドル軸29が固定され、該ハンドル軸29にはハンドル
30を設けている。
【0019】又、前記サブギヤ28にはギヤ31が噛合さ
れ、該ギヤ31には円筒カム32の一端が固定されている。
【0020】円筒カム32は前記リールドラム15と平行に
配設してブラケット12、12a に回転自在に装着され、そ
の表面に右螺旋及び左螺旋の連続溝33(図8乃至図1
0)を刻設し、該連続溝33にはワイヤー案内体34が摺動
自在に装着されている。
【0021】ワイヤー案内体34はその下方に連続溝33を
摺動する滑動子35を回転自在に設けると共に、その上端
にワイヤーロープ14を挿通した案内孔36を貫設し、又側
面にはリニヤガイド37を突設し、該リニヤガイド37を円
筒カム32に平行に配設したリニアレール38にスライド自
在に装着している。
【0022】伸縮避難はしご10は順次に縮径及び長尺形
成された多数の筒体39、39a …を摺動する様に挿嵌して
伸縮自在に設けると共に、各筒体39、39a …の両側には
踏段40、40a …を突設してなり、最外側の筒体39を格納
ハッチ1の内壁11の中央に固定したブラケット41に枢着
し、これを伸縮避難はしご10の最上端部となし、一方伸
縮避難はしご10の最下端部となる最内側の筒体39a に
は、ワイヤーロープ14を緊結し、ワイヤーロープ14の長
さは伸長時の伸縮非難はしご10の長さに合わせている。
【0023】尚、42、42a は格納ハッチ1の内壁11の所
定位置に固定したワイヤーガイドである。
【0024】次に、リンク装置8について説明すると、
該リンク装置8は図5及び図6に示す様に、格納ハッチ
1の内壁11a (図2において緩降巻上げ装置9に対向す
る壁面)の長手方向に渉り案内溝43を設け、該案内溝43
には下リンク44の一端をスライド自在に装着し、該下リ
ンク44の他端を下蓋4内面の所定部位に枢着している。
【0025】又、前記下リンク44の一端にはリンクバタ
フライ45の中央を枢着し、該リンクバタフライ45の一端
に上リンク46の一端を枢着すると共に、リンクバタフラ
イ45の他端には板状のストッパー47を直角に固着し、前
記上リンク46の他端に上蓋3内面の所定部位を枢着して
いる。
【0026】又、他にリンク装置8aとして図11乃至図
12に示す様に、上リンク46及び下リンク44の一端を略
L字状のベルクランク48の短手部に枢着し、該ベルクラ
ンク48の適宜部位を支点49として案内溝43にスライド自
在に装着し、又ベルクランク48の長手部にはピン状のス
トッパー50を突設し、短手部にもベルクランク48の逆転
防止用にストッパー51を設けている。
【0027】次に本考案に係る伸縮避難はしごにおける
緩降巻上げ装置の作用について説明すると、通常時は、
上蓋3及び下蓋4によって格納ハッチ1は閉蓋され、格
納ハッチ1には伸縮避難はしご10が収縮した状態にて収
納されており、かかる状態では開閉伝達機構20の折曲杆
25は折曲し、折曲杆25の他端はスプリング21を介してブ
レーキ梃19の他端をリールドラム15の回転を抑止する方
向へ押圧し、ブレーキ輪17に巻装されたブレーキバンド
18を緊張させてリールドラム15の回転を抑止している。
【0028】そして、火災等の緊急避難の際における伸
縮避難はしご10の使用時には、作動開始の初期段階で
は、格納ハッチ1の上蓋3を上方に所定量回動させて開
蓋すると、上リンク46を介してリンクバタフライ45が9
0度回転し、この時リンクバタフライ45のストッパー47
により支承されていた下リンク44はリンクバタフライ45
の回動により、かかる支承状態が解除されると共に、案
内溝43に沿ってスライドし、その結果閉鎖していた下蓋
4は下方に回動して開蓋する。
【0029】上記の上蓋3の開蓋度合に応じ、折曲杆25
は徐々に展開伸長し、該折曲杆25の他端がガイド溝24を
スライドすると共に、スプリング21を介してブレーキ梃
19の他端をリールドラム15の回転の抑止を解除する方向
へ徐々に牽引してブレーキ梃19を揺動させ、これにより
ブレーキ梃19の一端に固定されたブレーキバンド18はブ
レーキ輪17を徐々に弛緩するため、リールドラム15の回
転に対する抑止力が徐々に解除され、伸縮避難はしご10
の自重により、リールドラム15に巻装されたワイヤーロ
ープ14が徐々に送り出され、伸縮避難はしご10は直下の
階へ緩降しながら伸長する。
【0030】又、伸縮避難はしご10の格納ハッチ1への
回収に際しては、伸縮避難はしご10は完全に伸長した状
態で上蓋3及び下蓋4は全開しており、よってバンドブ
レーキ装置16におけるブレーキバンド18は弛緩状態にあ
り、リールドラム15の回転は抑止されていない。
【0031】かかる状態において、ハンドル30を一方向
へ回転させると、ハンドル軸29、サブギヤ28、メインギ
ヤ27を介してリールドラム15は回転し、ワイヤーロープ
14が巻取られ、これにより伸縮避難はしご10は最下端部
より収縮し、伸縮避難はしご10の収縮完了後、上蓋3を
閉蓋すると、前記と逆の作動状態にてリンクバタフライ
45が90度回転し、下リンク44がリンクバタフライ45の
ストッパー47にて支承されて下蓋4は完全に閉蓋され、
伸縮避難はしご10を下蓋4上に支持した状態にて格納ハ
ッチ1内に収納する。
【0032】そして、このワイヤーロープ14の巻取り時
には、ハンドル30の回転に伴い、ハンドル軸29、サブギ
ヤ28、ギヤ31を介して円筒カム32が回転し、この回転に
従ってワイヤー案内体34はリニアレール38に沿いながら
連続溝33内を摺動し、その結果ワイヤー案内体34の案内
孔36を挿通するワイヤーロープ14は、リールドラム15の
幅方向に往復直線運動をなし、順次にムラ無く整然と巻
き取られる。
【0033】又、リンク装置8aを使用した場合の上蓋3
及び下蓋4の開閉状態を説明すると、上蓋3の開蓋時に
は、上蓋3の開蓋により上リンク46を介してベルクラン
ク48が90度回転し、これによりベルクランク48のスト
ッパー50により支承されていた下リンク44は、その支承
状態が解除されると共に、案内溝43に沿ってスライド
し、下蓋4は下方に回動して開蓋し、又逆に上蓋3の閉
蓋時には、上蓋3を閉蓋すると、前記と逆の作動状態に
て、ベルクランク48が90度回転し、下リンク44がベル
クランク48のストッパー50にて支承され、下蓋4は完全
に閉蓋される。
【0034】尚、リンク装置8とリンク装置8aを比較観
察すると、リンク装置8におけるリンクバタフライ45に
は板状のストッパー47を直角に溶着しており、一方リン
ク装置8aにおけるベルクランク48にはピン状のストッパ
ー50を溶着しており、上蓋3及び下蓋4にリンク装置8
又はリンク装置8aを取付ける際には、上蓋3及び下蓋4
の閉蓋時に、両蓋3、4の閉じ具合が良好となる最適な
ストッパー47又はストッパー50の取付け(下リンク44を
支承する)位置を設定した後に溶着するため、ストッパ
ー47は下リンク44に掛かる下蓋4と伸縮避難はしご10の
重量を支承すべく所定の強度を以って直角に溶着せねば
ならず、一方ストッパー50はベルクランク48にピン孔を
設けて、これにストッパー50を取付けて溶着すれば、下
リンク44に掛かる下蓋4と伸縮避難はしご10の重量を支
承出来る強度を簡易にもたらすことが出来、よってリン
ク装置8aはリンク装置8よりもストッパー50の位置決
め、取付けが容易で、前記の如くの強度を簡易にもたら
すことが出来るため、閉蓋時においてベルクランク48に
よる下リンク44の支承が、下蓋4の閉じ具合を完璧にす
る。
【0035】
【考案の効果】要するに本考案は、格納ハッチ1に上蓋
3と、リンク装置8、8aにより上蓋3に連動する下蓋4
を開閉自在に枢着たので、火災等の緊急避難の際に、格
納ハッチ1の上蓋3の開蓋に応じてリンク装置8、8aに
より下蓋4が連動して開蓋することにより、階下との連
絡をとって安全確認を行うことが出来るのである。
【0036】又、格納ハッチ1にリールドラム15を回転
自在に設け、該リールドラム15にバンドブレーキ装置16
を設けると共に、該バンドブレーキ装置16のブレーキ梃
19にスプリング21の一端を枢着連結し、一方前記上蓋3
に一端を枢着した折曲杆25の他端を、スライド自在に設
けて前記スプリング21の他端に枢着連結し、又前記リー
ルドラム15には伸縮避難はしご10の最下端部に緊結した
ワイヤーロープ14を巻装したので、上蓋3の開蓋度合に
応じ、折曲杆25は徐々に展開伸長し、折曲杆25の他端が
スライドすると共に、スプリング21を介してブレーキ梃
19をリールドラム15の回転の抑止を解除する方向へ徐々
に牽引し、これによりバンドブレーキ装置16によるリー
ルドラム15の回転に対する抑止力が徐々に解除され、伸
縮避難はしご10の自重により、リールドラム15に巻装さ
れたワイヤーロープ14が徐々送り出され、伸縮避難はし
ご10を直下の階へ緩降しながら安全に伸長操作出来るた
め、従来の様な避難はしごの落下による階下の避難者へ
の危険を防止出来、しかも伸縮避難はしご10の伸長にあ
っては、単に上蓋3の開蓋操作のワンアクションである
ため、非常緊急時に要求される伸縮避難はしご10の単純
操作に適することが出来るのである。
【0037】又、本考案にかかる緩降巻上げ装置9は、
前記の様に簡単な構成であり、安価に製造出来るのであ
る。
【0038】又、前記リールドラム15に適宜伝動手段に
より連結された円筒カム32をリールドラム15と平行に配
設し、円筒カム32は表面に右螺旋及び左螺旋の連続溝33
を刻設し、該連続溝33にワイヤー案内体34を摺動自在に
装着し、該ワイヤー案内体34を前記円筒カム32と平行に
配設したリニアレール38にスライド自在に装着すると共
に、ワイヤー案内体34に前記ワイヤーロープ14を挿通し
たので、伸縮避難はしご10の格納ハッチ1への回収に際
し、適宜伝動手段によりリールドラム15を回転させると
共に、円筒カム32を回転させ、この回転に従ってワイヤ
ー案内体34を挿通するワイヤーロープ14をリールドラム
15の幅方向に往復直線運動をさせ、リールドラム15にワ
イヤーロープ14を順次にムラなく巻取り出来るため、非
常緊急の際にワイヤーロープ14を絡ませずに伸縮避難は
しご10を確実に伸長させることが出来るのである。
【0039】又、前記リンク装置8aは、上蓋3及び下蓋
4に夫々枢着した上リンク44及び下リンク46の一端をベ
ルクランク48の短手部に枢着し、該ベルクランク48の適
宜部位を支点としてスライド自在に装着し、又ベルクラ
ンク48の長手部にピン状のストッパー49を突設してなる
ので、上蓋3及び下蓋4にリンク装置8aを取付ける際に
は、上蓋3及び下蓋4の閉蓋時に、両蓋3、4の閉じ具
合の良好となる最適なストッパー50の取付け位置を設定
した後に、かかる位置にベルクランク48にピン孔を設け
て、これにストッパー50を取付けて溶着すれば、下リン
ク44に掛かる下蓋4と伸縮避難はしご10の重量を支承出
来る強度を容易にもたらすことが出来、閉蓋時において
ベルクランク48による下リンク44の支承が、下蓋4の閉
じ具合を良好となし、下蓋4上の伸縮避難はしご10の自
重・荷重が作用しても下蓋4が半開き状態でなく、完全
に閉蓋出来る等その実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る伸縮避難はしごにおける緩降巻上
げ装置を使用した緊急非難装置の使用状態を示す側面断
面図である。
【図2】本考案に係る伸縮避難はしごにおける緩降巻上
げ装置を使用した緊急非難装置の上蓋及び下蓋を省略し
た平面簡略図である。
【図3】本考案に係る伸縮避難はしごにおける緩降巻上
げ装置の要部を示す一部破断側面断面図である。
【図4】本考案に係る伸縮避難はしごにおける緩降巻上
げ装置の要部を示す一部破断正面断面図である。
【図5】上蓋及び下蓋の閉蓋時のリンク装置の状態を示
す図である。
【図6】上蓋及び下蓋の開蓋時のリンク装置の状態を示
す図である。
【図7】リールドラムと円筒カムの機構を示す簡略斜視
図である。
【図8】円筒カムの正面図である。
【図9】円筒カムの平面図である。
【図10】円筒カムの背面図である。
【図11】他のリンク装置の上蓋及び下蓋の閉蓋状態を
示す図である。
【図12】他のリンク装置の上蓋及び下蓋の開蓋状態を
示す図である。
【符号の説明】
1 格納ハッチ 3 上蓋 4 下蓋 8、8a リンク装置 10 伸縮避難はしご 14 ワイヤーロープ 15 リールドラム 16 バンドブレーキ装置 19 ブレーキ梃 21 スプリング 25 折曲杆 32 円筒カム 33 連続溝 34 ワイヤー案内体 38 リニアレール 44 下リンク 46 上リンク 48 ベルクランク 49 支点 50 ストッパー

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格納ハッチに上蓋と、リンク装置により
    上蓋に連動する下蓋を開閉自在に枢着し、格納ハッチに
    はリールドラムを回転自在に設け、該リールドラムにバ
    ンドブレーキ装置を設けると共に、該バンドブレーキ装
    置のブレーキ梃にスプリングの一端を枢着連結し、一方
    前記上蓋に一端を枢着した折曲杆の他端を、スライド自
    在に設けて前記スプリングの他端に枢着連結し、又前記
    リールドラムには伸縮避難はしごの最下端部に緊結した
    ワイヤーロープを巻装したことを特徴とする伸縮避難は
    しごにおける緩降巻上げ装置。
  2. 【請求項2】 前記リールドラムに適宜伝動手段により
    連結された円筒カムをリールドラムと平行に配設し、円
    筒カムは表面に右螺旋及び左螺旋の連続溝を刻設し、該
    連続溝にワイヤー案内体を摺動自在に装着し、該ワイヤ
    ー案内体を前記円筒カムと平行に配設したリニアレール
    にスライド自在に装着すると共に、ワイヤー案内体に前
    記ワイヤーロープを挿通したことを特徴とする請求項1
    の伸縮避難はしごにおける緩降巻上げ装置。
  3. 【請求項3】 前記リンク装置は、上蓋及び下蓋に夫々
    枢着した上リンク及び下リンクの一端をベルクランクの
    短手部に枢着し、該ベルクランクの適宜部位を支点とし
    てスライド自在に装着し、又ベルクランクの長手部にピ
    ン状のストッパーを突設してなることを特徴とする請求
    項1又は2の伸縮避難はしごにおける緩降巻上げ装置。
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