JP2533019Y2 - 自動車用アンテナ取付け装置 - Google Patents
自動車用アンテナ取付け装置Info
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- JP2533019Y2 JP2533019Y2 JP1988093761U JP9376188U JP2533019Y2 JP 2533019 Y2 JP2533019 Y2 JP 2533019Y2 JP 1988093761 U JP1988093761 U JP 1988093761U JP 9376188 U JP9376188 U JP 9376188U JP 2533019 Y2 JP2533019 Y2 JP 2533019Y2
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- Japan
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- pad
- antenna
- ground base
- washer
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/12—Supports; Mounting means
- H01Q1/1207—Supports; Mounting means for fastening a rigid aerial element
- H01Q1/1214—Supports; Mounting means for fastening a rigid aerial element through a wall
Landscapes
- Support Of Aerials (AREA)
- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば伸縮形の自動車用アンテナを、自動
車の車体に取付けるための自動車用アンテナ取付け装置
に関する。
車の車体に取付けるための自動車用アンテナ取付け装置
に関する。
第７図は、従来のこの種の自動車用アンテナ取付け装
置の構成を示す断面図である。第７図において、10は伸
縮形の自動車用アンテナであり、20はこのアンテナを自
動車の車体壁30に取付けるための取付け装置である。
置の構成を示す断面図である。第７図において、10は伸
縮形の自動車用アンテナであり、20はこのアンテナを自
動車の車体壁30に取付けるための取付け装置である。
自動車用アンテナ10は、複数の径の異なる導電性パイ
プを互いに摺動自在に接続してなる多段式伸縮形アンテ
ナ素子11を、アンテナ収納筒12内に挿脱自在に収納する
如く構成されている。なお13はアンナテ収納筒12の上端
部に連結された絶縁性パイプであり、14はその内部に嵌
合されその内周面がアンテナ素子11の外周面と接触導通
するように設けられた導電性パイプであり、15はこの導
電性パイプ14に対し中心導体15aを接続された同軸給電
ケーブルである。16は前記アンテナ収納筒12および絶縁
性パイプ13の外周に嵌合されたアース用の導電性パイプ
であり、この導電性パイプ16には前記同軸給電ケーブル
15の外部導体すなわちシールド用編組線15bが接続され
ている。
プを互いに摺動自在に接続してなる多段式伸縮形アンテ
ナ素子11を、アンテナ収納筒12内に挿脱自在に収納する
如く構成されている。なお13はアンナテ収納筒12の上端
部に連結された絶縁性パイプであり、14はその内部に嵌
合されその内周面がアンテナ素子11の外周面と接触導通
するように設けられた導電性パイプであり、15はこの導
電性パイプ14に対し中心導体15aを接続された同軸給電
ケーブルである。16は前記アンテナ収納筒12および絶縁
性パイプ13の外周に嵌合されたアース用の導電性パイプ
であり、この導電性パイプ16には前記同軸給電ケーブル
15の外部導体すなわちシールド用編組線15bが接続され
ている。
取付け装置20は、車体壁30の裏側に配置される内部取
付け素子20Aと、車体壁30の表側に配置される外部取付
け素子20Bとからなっている。内部取付け素子20Aは、前
記アース用の導電性パイプ16の頂部に設けてあるフラン
ジ部17上に載置された状態となるように、前記絶縁性パ
イプ13の外周に嵌込まれたグランドワッシャ21と、この
グランドワッシャ21上に載置された状態で上端縁部が車
体壁30の裏面に当接するように前記絶縁性パイプ13の外
周に嵌込まれたグランドベース22とで構成されている。
付け素子20Aと、車体壁30の表側に配置される外部取付
け素子20Bとからなっている。内部取付け素子20Aは、前
記アース用の導電性パイプ16の頂部に設けてあるフラン
ジ部17上に載置された状態となるように、前記絶縁性パ
イプ13の外周に嵌込まれたグランドワッシャ21と、この
グランドワッシャ21上に載置された状態で上端縁部が車
体壁30の裏面に当接するように前記絶縁性パイプ13の外
周に嵌込まれたグランドベース22とで構成されている。
第８図は前記グランドワッシャ21の構造を示す斜視図
であり、第９図は前記グランドベース22の構造を示す斜
視図である。第８図に示すように、グランドワッシャ21
は周壁部21aを有する、ほとんど弾性をもたない環状体
からなっている。また第９図に示すように、グランドベ
ース22はその上端縁部に複数の突起22aを有する、ほと
んど弾性をもたない椀状体からなっている。
であり、第９図は前記グランドベース22の構造を示す斜
視図である。第８図に示すように、グランドワッシャ21
は周壁部21aを有する、ほとんど弾性をもたない環状体
からなっている。また第９図に示すように、グランドベ
ース22はその上端縁部に複数の突起22aを有する、ほと
んど弾性をもたない椀状体からなっている。
第７図に説明を戻す。外部取付け素子20Bは、車体壁3
0の表面に当接する柔軟性のある部材、たとえば軟質樹
脂あるいは軟質ゴムなどからなるパッド23と、このパッ
ド23の上に配置される絶縁スペーサ24と、この絶縁スペ
ーサ24を上方から押え付ける如く前記導電性パイプ14の
上端外周に螺合される固定ナット25とからなっている。
0の表面に当接する柔軟性のある部材、たとえば軟質樹
脂あるいは軟質ゴムなどからなるパッド23と、このパッ
ド23の上に配置される絶縁スペーサ24と、この絶縁スペ
ーサ24を上方から押え付ける如く前記導電性パイプ14の
上端外周に螺合される固定ナット25とからなっている。
かくして、自動車用アンテナ10の上端部位を車体壁30
に設けてあるアンテナ取付け孔から外方へ突出させ、内
部取付け素子20Aのグランドベース22の上端縁部が車体
壁30の裏面に当接する如く配置し、アンテナ取付け孔か
ら外方へ突出した部分に外部取付け素子20Bを嵌込み、
固定ナット25を導電性パイプ14の上端部に対して螺合さ
せ、かつ緊締することにより、アンテナ10は車体壁30に
対して安定に取付け固定される。
に設けてあるアンテナ取付け孔から外方へ突出させ、内
部取付け素子20Aのグランドベース22の上端縁部が車体
壁30の裏面に当接する如く配置し、アンテナ取付け孔か
ら外方へ突出した部分に外部取付け素子20Bを嵌込み、
固定ナット25を導電性パイプ14の上端部に対して螺合さ
せ、かつ緊締することにより、アンテナ10は車体壁30に
対して安定に取付け固定される。
自動車用アンテナにとっては、アースが良好にとられ
ていることが極めて重要である。特にアンテナが極超短
波帯アンテナである場合には、その送受信機能を十分に
発揮する上でアース不良は可能な限り回避されなければ
ならない。すなわちアース不良をきたすと、定在波比
（SWR）が悪くなり、送信時の出力が低下し、受信時に
おいても雑音の原因となる。
ていることが極めて重要である。特にアンテナが極超短
波帯アンテナである場合には、その送受信機能を十分に
発揮する上でアース不良は可能な限り回避されなければ
ならない。すなわちアース不良をきたすと、定在波比
（SWR）が悪くなり、送信時の出力が低下し、受信時に
おいても雑音の原因となる。
ところで第７図〜第９図に示した構成の自動車用アン
テナ10においては、取付け装置20における内部取付け素
子20Aを介してアースがとられている。すなわちアンテ
ナ10のアースは、同軸給電ケーブル15のシールド用編組
線15b,導電性パイプ16,フランジ部17,グランドワッシャ
21,グランドベース22,車体壁30の経路で行なわれてい
る。したがって、導電性パイプ16のフランジ部17とグラ
ンドワッシャ21との間の接触状態、グランドワッシャ21
とグランドベース22との間の接触状態、グランドベース
22と車体壁30との間の接触状態が十分良好に保たれない
と、アース不良をきたすことになる。上記各接触部分の
接触圧力は、主として固定ナット25の締付け力に依存し
ている。したがって車体への取付け時においては、前記
各接触部分の接触圧力が十分確保される如く、固定ナッ
ト25の締付け力を十分大きく設定している。しかるに、
自動車アンテナ10を長期に亙って使用していると、固定
ナット25に緩みが生じていないにも拘らず、前記接触圧
力が低下し、アース不良をきたすことがある。この原因
について本考案者らが種々検討した結果、パッド23の永
久変形に起因していることが判明した。パッド23は、外
部取付け素子20Bを車体壁30の表面に密着させ、ガタツ
キのない状態を確保すると共に、外部取付け素子20Bと
車体壁30との隙間から雨水等が車体内に浸入するのを防
止する目的で設けられているが、前述したように軟質樹
脂あるいはゴムなどで形成されていることから、長期間
の使用により材質が劣化し、永久変形を生じるのを免れ
ない。
テナ10においては、取付け装置20における内部取付け素
子20Aを介してアースがとられている。すなわちアンテ
ナ10のアースは、同軸給電ケーブル15のシールド用編組
線15b,導電性パイプ16,フランジ部17,グランドワッシャ
21,グランドベース22,車体壁30の経路で行なわれてい
る。したがって、導電性パイプ16のフランジ部17とグラ
ンドワッシャ21との間の接触状態、グランドワッシャ21
とグランドベース22との間の接触状態、グランドベース
22と車体壁30との間の接触状態が十分良好に保たれない
と、アース不良をきたすことになる。上記各接触部分の
接触圧力は、主として固定ナット25の締付け力に依存し
ている。したがって車体への取付け時においては、前記
各接触部分の接触圧力が十分確保される如く、固定ナッ
ト25の締付け力を十分大きく設定している。しかるに、
自動車アンテナ10を長期に亙って使用していると、固定
ナット25に緩みが生じていないにも拘らず、前記接触圧
力が低下し、アース不良をきたすことがある。この原因
について本考案者らが種々検討した結果、パッド23の永
久変形に起因していることが判明した。パッド23は、外
部取付け素子20Bを車体壁30の表面に密着させ、ガタツ
キのない状態を確保すると共に、外部取付け素子20Bと
車体壁30との隙間から雨水等が車体内に浸入するのを防
止する目的で設けられているが、前述したように軟質樹
脂あるいはゴムなどで形成されていることから、長期間
の使用により材質が劣化し、永久変形を生じるのを免れ
ない。
そこで本考案は、たとえ外部取付け素子のパッドが長
期間の使用により材質劣化をきたし、その結果永久変形
を生じたとしても、アース経路となる内部取付け素子の
各接触部間における接触圧力を規定以上の接触圧力に保
ち得、ガタツキなどが生じるおそれがないのは勿論、ア
ース不良を生じるおそれのない自動車用アンテナ取付け
装置を提供することを目的とする。
期間の使用により材質劣化をきたし、その結果永久変形
を生じたとしても、アース経路となる内部取付け素子の
各接触部間における接触圧力を規定以上の接触圧力に保
ち得、ガタツキなどが生じるおそれがないのは勿論、ア
ース不良を生じるおそれのない自動車用アンテナ取付け
装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し目的を達成するために、本考案の自
動車用アンテナ取付け装置は次の通り構成されている。
動車用アンテナ取付け装置は次の通り構成されている。
グランドワッシャおよびグランドベース等からなる内
部取付け素子と、パッドおよび固定ナット等からなる外
部取付け素子とで構成され、上記両取付け素子で車体壁
を挾圧保持することにより、アンテナを車体壁に取付け
固定するようにした自動車用アンテナ取付け装置におい
て、 前記グランドワッシャは、 導電性弾性部材にて、湾曲した周壁をもつ底無しの皿
状に形成された基体と、この基体の湾曲した周壁に、周
辺部から中心へ向かう複数の切込み部を設けることによ
り、各々の先端部位で前記グランドベースの外側面を支
持可能な如く、全体が花びら状に形成された複数個の接
触片とからなり、 前記花びら状に形成された複数個の接触片は、前記固
定ナットの緊締度に応じて、各々の先端部位が前記グラ
ンドベースの外側面に押し付けられて全体が拡開変位
し、前記グランドベースとの間の電気的接触抵抗が最低
値を示す変位点C1を越え、さらに前記パッドの永久変形
によるパッド圧縮量ｄより大きな変形量Ｄだけ弾性変形
可能な如く設けられていることを特徴としている。
部取付け素子と、パッドおよび固定ナット等からなる外
部取付け素子とで構成され、上記両取付け素子で車体壁
を挾圧保持することにより、アンテナを車体壁に取付け
固定するようにした自動車用アンテナ取付け装置におい
て、 前記グランドワッシャは、 導電性弾性部材にて、湾曲した周壁をもつ底無しの皿
状に形成された基体と、この基体の湾曲した周壁に、周
辺部から中心へ向かう複数の切込み部を設けることによ
り、各々の先端部位で前記グランドベースの外側面を支
持可能な如く、全体が花びら状に形成された複数個の接
触片とからなり、 前記花びら状に形成された複数個の接触片は、前記固
定ナットの緊締度に応じて、各々の先端部位が前記グラ
ンドベースの外側面に押し付けられて全体が拡開変位
し、前記グランドベースとの間の電気的接触抵抗が最低
値を示す変位点C1を越え、さらに前記パッドの永久変形
によるパッド圧縮量ｄより大きな変形量Ｄだけ弾性変形
可能な如く設けられていることを特徴としている。
このような手段を講じたことにより、次のような作用
を呈する。弾性部材からなるグランドワッシャの弾性変
形により、両取付け素子の挟圧保持力が確保され、前記
両取付け素子の各部品相互間および車体壁との間に働く
接触圧力の低下が補償されるので、たとえ外部取付け素
子のパッドが長期間の使用により材質劣化をきたし、そ
の結果永久変形を生じたとしても、アース経路となる内
部取付け素子の各接触部間における接触圧力は規定以上
の接触圧力に保たれる。その結果、ガタツキが生じるお
それがないのは勿論、アース不良を生じるおそれのない
ものとなる。
を呈する。弾性部材からなるグランドワッシャの弾性変
形により、両取付け素子の挟圧保持力が確保され、前記
両取付け素子の各部品相互間および車体壁との間に働く
接触圧力の低下が補償されるので、たとえ外部取付け素
子のパッドが長期間の使用により材質劣化をきたし、そ
の結果永久変形を生じたとしても、アース経路となる内
部取付け素子の各接触部間における接触圧力は規定以上
の接触圧力に保たれる。その結果、ガタツキが生じるお
それがないのは勿論、アース不良を生じるおそれのない
ものとなる。
第１図は本考案の一実施例である自動車用アンテナ取
付け装置の構成を示す断面図である。なお第７図と同一
部分には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。内部
取付け素子20Aは、グランドワッシャ40と、グランドベ
ース22とで構成されている。グランドワッシャ40は、例
えばリン青銅等の弾性部材にて形成されており、弾性変
形した状態で組付けられている。なお上記グランドワッ
シャ40はその底部を導電性パイプ16の頂部に形成されて
いるフランジ部18の凹部にて受止められている。
付け装置の構成を示す断面図である。なお第７図と同一
部分には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。内部
取付け素子20Aは、グランドワッシャ40と、グランドベ
ース22とで構成されている。グランドワッシャ40は、例
えばリン青銅等の弾性部材にて形成されており、弾性変
形した状態で組付けられている。なお上記グランドワッ
シャ40はその底部を導電性パイプ16の頂部に形成されて
いるフランジ部18の凹部にて受止められている。
第２図はグランドワッシャ40の側面図である。第２図
に示すようにグランドワッシャ40は、その基体43が、前
記した導電性の弾性部材にて湾曲した周壁をもつ底無し
の皿状に形成されている。この基体43における湾曲した
周壁には周辺部から中心へ向かう複数の切込み部41が設
けられている。この結果、上記湾曲した周壁は、各々の
先端部位で前記グランドベース22の外側面を支持可能な
複数個の接触片42が、花びら状をなす如く配設されたも
のとなっている。
に示すようにグランドワッシャ40は、その基体43が、前
記した導電性の弾性部材にて湾曲した周壁をもつ底無し
の皿状に形成されている。この基体43における湾曲した
周壁には周辺部から中心へ向かう複数の切込み部41が設
けられている。この結果、上記湾曲した周壁は、各々の
先端部位で前記グランドベース22の外側面を支持可能な
複数個の接触片42が、花びら状をなす如く配設されたも
のとなっている。
かくして上記花びら状に形成された複数個の接触片42
は、後で詳しく述べる様に、固定ナット25が締付けられ
たとき、その緊締度に応じて各々の先端部位が前記グラ
ンドベース22の外側面に押し付けられて全体が拡開変位
し、前記グランドベース22との間の電気的接触抵抗Ｒが
最低値を示す変位点C1を越え、さらに前記パッド20の永
久変形によるパッド圧縮量ｄより大きな変形量Ｄだけ弾
性変形可能なものとなっている。
は、後で詳しく述べる様に、固定ナット25が締付けられ
たとき、その緊締度に応じて各々の先端部位が前記グラ
ンドベース22の外側面に押し付けられて全体が拡開変位
し、前記グランドベース22との間の電気的接触抵抗Ｒが
最低値を示す変位点C1を越え、さらに前記パッド20の永
久変形によるパッド圧縮量ｄより大きな変形量Ｄだけ弾
性変形可能なものとなっている。
第３図は上記接触片42の一つを切欠して示す斜視図で
ある。第３図に示すように、接触片42はその外端縁の両
側に、グランドベース22との接触が適確に行なわれるよ
うに、突起42a,42bを有している。
ある。第３図に示すように、接触片42はその外端縁の両
側に、グランドベース22との接触が適確に行なわれるよ
うに、突起42a,42bを有している。
次に上記の如く構成された本実施例の作用を、第４図
以下を適時参照して説明する。内部取付け素子20Aおよ
び外部取付け素子20Bを所定位置に配置し、固定ナット2
5を締付けていくと、グランドワッシャ40は花びら状を
なす接触片42が開くように漸次弾性変形していき、第４
図（ａ）に示すような状態でグランドベース22と圧接す
る。この状態で接触抵抗Ｒは十分小さくなるものとす
る。なお固定ナット25の締付け力Ｐと接触抵抗Ｒとの間
には一般に次式で示す関係がある。
以下を適時参照して説明する。内部取付け素子20Aおよ
び外部取付け素子20Bを所定位置に配置し、固定ナット2
5を締付けていくと、グランドワッシャ40は花びら状を
なす接触片42が開くように漸次弾性変形していき、第４
図（ａ）に示すような状態でグランドベース22と圧接す
る。この状態で接触抵抗Ｒは十分小さくなるものとす
る。なお固定ナット25の締付け力Ｐと接触抵抗Ｒとの間
には一般に次式で示す関係がある。
さらに固定ナット25を締付けていくと、ついには第４
図（ｂ）に示すように、グランドワッシャ40とグワンド
ベース22とは、ほぼ密着した状態で圧接する（第１図は
この状態を示している）。そこで今、グランドワッシャ
40とグランドベース22との最終密着点に着目し、第４図
（ａ）の状態における変位点をC1とし、第４図（ｂ）の
状態おける変位点をC2とし、その差である変位量をＤと
すると、上記変位量Ｄが接触抵抗を最低に保つ為の補償
範囲となる。なお上記差Ｄはグランドワッシャ40の弾性
限界内に設定し、締付け過ぎによる破損を防止するよう
にする。
図（ｂ）に示すように、グランドワッシャ40とグワンド
ベース22とは、ほぼ密着した状態で圧接する（第１図は
この状態を示している）。そこで今、グランドワッシャ
40とグランドベース22との最終密着点に着目し、第４図
（ａ）の状態における変位点をC1とし、第４図（ｂ）の
状態おける変位点をC2とし、その差である変位量をＤと
すると、上記変位量Ｄが接触抵抗を最低に保つ為の補償
範囲となる。なお上記差Ｄはグランドワッシャ40の弾性
限界内に設定し、締付け過ぎによる破損を防止するよう
にする。
パッド23が長期の使用によって材質劣化をきたし、第
５図に示すようにｄなる変位量だけ圧縮された状態に永
久変形したとする。しかるに本実施例では第６図に示す
ように Ｄ≫ｄ なる関係を有するようにグランドワッシャ40が予め設計
されているので、上記のように、たとえパッド23が永久
変形を生じたとしても、グランドワッシャ40とグランド
ベース22とは、十分な圧接状態を維持し、接触抵抗を増
大させるおそれはない。また上記グランドベース40の弾
性変形により、内外取付け素子20A,20Bによる挟圧保持
力が確保されるので、内外取付け素子20A,20Bの各部品
相互間および車体壁30との間における接触圧力が安定に
維持される。その結果、各部品間にガタツキが生じる等
のおそれは勿論なく、パッド23と車体壁30との隙間から
の浸水も防止される。
５図に示すようにｄなる変位量だけ圧縮された状態に永
久変形したとする。しかるに本実施例では第６図に示す
ように Ｄ≫ｄ なる関係を有するようにグランドワッシャ40が予め設計
されているので、上記のように、たとえパッド23が永久
変形を生じたとしても、グランドワッシャ40とグランド
ベース22とは、十分な圧接状態を維持し、接触抵抗を増
大させるおそれはない。また上記グランドベース40の弾
性変形により、内外取付け素子20A,20Bによる挟圧保持
力が確保されるので、内外取付け素子20A,20Bの各部品
相互間および車体壁30との間における接触圧力が安定に
維持される。その結果、各部品間にガタツキが生じる等
のおそれは勿論なく、パッド23と車体壁30との隙間から
の浸水も防止される。
なお本考案は前記実施例に限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であ
るのは勿論である。
本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であ
るのは勿論である。
本考案によれば、次のような作用効果を奏する自動車
用アンテナ取付け装置を提供できる。
用アンテナ取付け装置を提供できる。
（ａ）切込み部により複数に分割され、花びら状に形成
された各接触片は、十分可撓性に富んだものとなる。こ
のため、ワッシャとしての形態を有するものでありなが
ら、十分大きな変位量（ストローク）を確保することが
可能となる。その結果、パッドの永久変形によるパッド
圧縮量ｄの変化を吸収して、接触圧力の低下を補償し得
るような、大きな弾性変形が可能となる。
された各接触片は、十分可撓性に富んだものとなる。こ
のため、ワッシャとしての形態を有するものでありなが
ら、十分大きな変位量（ストローク）を確保することが
可能となる。その結果、パッドの永久変形によるパッド
圧縮量ｄの変化を吸収して、接触圧力の低下を補償し得
るような、大きな弾性変形が可能となる。
（ｂ）各接触片の一つ一つは比較的容易に弾性変形する
ものであるため、グランドワッシャとグランドベースと
の間の接触状態にバラツキがあり、偏った接触を余儀な
くされるような場合であっても、局部的な所謂「片当た
り」が生じない。したがってグランドワッシャの周辺部
位とグランドベースの外側面との間には、常に均一で安
定な接触圧力が得られる。
ものであるため、グランドワッシャとグランドベースと
の間の接触状態にバラツキがあり、偏った接触を余儀な
くされるような場合であっても、局部的な所謂「片当た
り」が生じない。したがってグランドワッシャの周辺部
位とグランドベースの外側面との間には、常に均一で安
定な接触圧力が得られる。
（ｃ）上記グランドワッシャを用いた自動車用アンテナ
取付け装置においては、内部取付け素子および外部取付
け素子の各部品相互間および車体壁との間に、強い接触
圧力を安定に与え続け得るものとなる。このため、たと
え外部取付け素子のパッドが長期間の使用により材質劣
化を来たし、圧縮された状態に永久変形してしまった様
な場合でも、アース経路となる内部取付け素子の各接触
部間における接触圧力は、規定値以上の圧力に安定に保
たれる。この結果、上記のような事態が生じても、部品
相互間にガタツキ等が生じるおそれがないのは勿論、電
気的接触抵抗が最低値に保持されるため、アース不良を
起こすおそそれがない。
取付け装置においては、内部取付け素子および外部取付
け素子の各部品相互間および車体壁との間に、強い接触
圧力を安定に与え続け得るものとなる。このため、たと
え外部取付け素子のパッドが長期間の使用により材質劣
化を来たし、圧縮された状態に永久変形してしまった様
な場合でも、アース経路となる内部取付け素子の各接触
部間における接触圧力は、規定値以上の圧力に安定に保
たれる。この結果、上記のような事態が生じても、部品
相互間にガタツキ等が生じるおそれがないのは勿論、電
気的接触抵抗が最低値に保持されるため、アース不良を
起こすおそそれがない。
第１図〜第６図は本考案の一実施例を示す図で、第１図
は自動車用アンテナ取付け装置の構成を示す断面図、第
２図はグランドワッシャの構成を示す側面図、第３図は
同グランドワッシャの接触片の形状を示す斜視図、第４
図（ａ）（ｂ）は同グランドワッシャの弾性変形の状態
を示す断面図、第５図はパッドの永久変形を示す部分断
面図、第６図は作用説明図である。第７図は従来の自動
車アンテナ取付け装置の構成例を示す断面図、第８図お
よび第９図は同従来例のグランドワッシャおよびグラン
ドベースを示す斜視図である。 10……自動車用アンテナ、11……伸縮形アンテナ素子、
12……アンテナ収納筒、14……導電性パイプ、15……同
軸給電ケーブル、16……アース用の導電性パイプ、17,1
8……フランジ部、20……取付け装置、20A……内部取付
け素子、20B……外部取付け素子、21……グランドワッ
シャ、22……グランドベース、23……パッド、24……ス
ペーサ、25……固定ナット、30……車体壁、40……グラ
ンドワッシャ、41……切込み部、42……接触片、42a,42
b……突起。
は自動車用アンテナ取付け装置の構成を示す断面図、第
２図はグランドワッシャの構成を示す側面図、第３図は
同グランドワッシャの接触片の形状を示す斜視図、第４
図（ａ）（ｂ）は同グランドワッシャの弾性変形の状態
を示す断面図、第５図はパッドの永久変形を示す部分断
面図、第６図は作用説明図である。第７図は従来の自動
車アンテナ取付け装置の構成例を示す断面図、第８図お
よび第９図は同従来例のグランドワッシャおよびグラン
ドベースを示す斜視図である。 10……自動車用アンテナ、11……伸縮形アンテナ素子、
12……アンテナ収納筒、14……導電性パイプ、15……同
軸給電ケーブル、16……アース用の導電性パイプ、17,1
8……フランジ部、20……取付け装置、20A……内部取付
け素子、20B……外部取付け素子、21……グランドワッ
シャ、22……グランドベース、23……パッド、24……ス
ペーサ、25……固定ナット、30……車体壁、40……グラ
ンドワッシャ、41……切込み部、42……接触片、42a,42
b……突起。
Claims (1)
- 【請求項１】グランドワッシャおよびグランドベース等
からなる内部取付け素子と、パッドおよび固定ナット等
からなる外部取付け素子とで構成され、上記両取付け素
子で車体壁を挾圧保持することにより、アンテナを車体
壁に取付け固定するようにした自動車用アンテナ取付け
装置において、 前記グランドワッシャは、 導電性弾性部材にて、湾曲した周壁をもつ底無しの皿状
に形成された基体と、この基体の湾曲した周壁に、周辺
部から中心へ向かう複数の切込み部を設けることによ
り、各々の先端部位で前記グランドベースの外側面を支
持可能な如く、全体が花びら状に形成された複数個の接
触片とからなり、 前記花びら状に形成された複数個の接触片は、前記固定
ナットの緊締度に応じて、各々の先端部位が前記グラン
ドベースの外側面に押し付けられて全体が拡開変位し、
前記グランドベースとの間の電気的接触抵抗が最低値を
示す変位点C1を越え、さらに前記パッドの永久変形によ
るパッド圧縮量ｄより大きな変形量Ｄだけ弾性変形可能
な如く設けられていることを特徴とする自動車用アンテ
ナ取付け装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988093761U JP2533019Y2 (ja) | 1988-07-15 | 1988-07-15 | 自動車用アンテナ取付け装置 |
| US07/353,445 US4945361A (en) | 1988-07-15 | 1989-05-17 | Automobile antenna attachment device |
| ES89307037T ES2067543T3 (es) | 1988-07-15 | 1989-07-11 | Dispositivo de union de antena para automoviles. |
| EP89307037A EP0351192B1 (en) | 1988-07-15 | 1989-07-11 | Automobile antenna attachment device |
| DE68919560T DE68919560T2 (de) | 1988-07-15 | 1989-07-11 | Befestigungsvorrichtung für Fahrzeugantenne. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988093761U JP2533019Y2 (ja) | 1988-07-15 | 1988-07-15 | 自動車用アンテナ取付け装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0221804U JPH0221804U (ja) | 1990-02-14 |
| JP2533019Y2 true JP2533019Y2 (ja) | 1997-04-16 |
Family
ID=14091418
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988093761U Expired - Lifetime JP2533019Y2 (ja) | 1988-07-15 | 1988-07-15 | 自動車用アンテナ取付け装置 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP0351192B1 (ja) |
| JP (1) | JP2533019Y2 (ja) |
| DE (1) | DE68919560T2 (ja) |
| ES (1) | ES2067543T3 (ja) |
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| US2496785A (en) * | 1948-04-09 | 1950-02-07 | Gabriel Co | Antenna reel |
| US3091372A (en) * | 1960-10-27 | 1963-05-28 | Root Lowell Mfg Co | Compression sprayer |
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| JPS6251805A (ja) * | 1985-08-30 | 1987-03-06 | Harada Kogyo Kk | 車載用送受信アンテナ装置 |
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-
1988
- 1988-07-15 JP JP1988093761U patent/JP2533019Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-05-17 US US07/353,445 patent/US4945361A/en not_active Expired - Fee Related
- 1989-07-11 ES ES89307037T patent/ES2067543T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1989-07-11 EP EP89307037A patent/EP0351192B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-07-11 DE DE68919560T patent/DE68919560T2/de not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| DE68919560T2 (de) | 1995-04-13 |
| JPH0221804U (ja) | 1990-02-14 |
| US4945361A (en) | 1990-07-31 |
| EP0351192A2 (en) | 1990-01-17 |
| ES2067543T3 (es) | 1995-04-01 |
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| EP0351192B1 (en) | 1994-11-30 |
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