JP2532258Y2

JP2532258Y2 - 自動倉庫

Info

Publication number: JP2532258Y2
Application number: JP1990115941U
Authority: JP
Inventors: 稔早川
Original assignee: 株式会社アマダメトレックス
Priority date: 1990-11-06
Filing date: 1990-11-06
Publication date: 1997-04-09
Anticipated expiration: 2005-11-06
Also published as: JPH0472908U

Description

【考案の詳細な説明】［考案の目的］（産業上の利用分野）この考案は、自動倉庫に係り、更に詳細には、物品を
収納して物品収納体を出し入れする入出庫口を改良した
自動倉庫に関する。

（従来の技術）従来、自動倉庫としては、物品を収納したバケットを
収納棚に保管する複数段、複数列からなる収納ラックが
立設されている。この収納ラックの各収納棚にバケット
を移動せしめるために上下動および左右動自在なエレベ
ータが設けられている。このエレベータにはバケットを
各収納棚に保管するために前後動自在な出し入れ装置が
設けられている。しかも、前記収納ラックにおける各列
の前方にはバケットを出し入れする入出庫口が設けられ
ている。

そして、この入出庫口は、バケットの４隅を位置決め
する位置決め用のガイドが設けられているのが一般的で
ある。しかも、入出庫口にバケットが存在しているかを
確認する確認センサは設けられていない。

（考案が解決しようとする課題）ところで、上述した従来の入出庫口には、前後の４隅
に位置決め用のガイドが設けられているため、作業者が
入出庫口よりバケットを取り出すときには位置決め用の
ガイドよりバケットを持ち上げなければ、バケットの出
し入れができなかった。そのため、作業者は腰をいため
る恐れがあった。

また、複数のバケットを取り出す場合、出ているバケ
ットを収納してからでないと、次のバケットを出すこと
きができなかった。さらに確認センサが設けられていな
いため、作業者に頼らなければならず、常に監視してい
なければならなかった。

この考案の目的は、上記問題点を改善するため、物品
収納体を入出庫口から出し入れを容易にすると共に、入
出庫口に物品収納体があることを確認すると共に、物品
収納体がどの収納棚から入出庫口に出てくるかを判るよ
うにした自動倉庫を提供することにある。

［考案の構成］（課題を解決するための手段）前述のごとき従来の問題に鑑みて、本考案は、複数の
バケットを収納自在の複数の収納棚を上下に複数段、左
右方向に複数列備えた収納ラックと、上記収納ラックの
前側に左右方向に適宜間隔に備えた多数の入出庫口と、
前記収納ラックの各収納棚と前記各入出庫口との間にお
いてバケットを移送可能のバケット搬出入装置と、当該
バケット搬出入装置を制御するための制御装置と、を備
えてなる自動倉庫において、前記各入出庫口は、前後方
向に延伸したガイド部材の左右両側に前記バケットを移
動自在に支持するスライド部を備え、前記バケットの落
下を防止するための後部ガイド部材を前記スライド部の
後部に備えかつバケットの取り出しが容易であるように
前記スライド部の前側を開放した構成であり、前記各入
出庫口にはバケットの有無を確認するための確認センサ
が設けてあると共に、各入出庫口に位置するバケットを
適宜の収納棚へ自動的に保管するための指令を前記制御
装置に付与する入庫スイッチを各入出庫口に近接して設
けた構成である。

（実施例）以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。

第５図を参照するに、自動倉庫１はコモンベース３を
備えている。このコモンベース３上の後部（第５図にお
いて後部）には複数段および複数列（本実施例では10段
６列で示す。）からなる収納ラック５が立設されてい
る。しかも、収納ラック５の各列における複数段には適
宜な間隔で収納棚７が設けられており、この収納棚７上
に種々な部品が収納された物品収納体としてのバケット
９が保管されるようになっている。

前記コモンベース３上の前部（第５図において前部）
には前記収納ラック５の各列に対応した位置に前記バケ
ット９を搬出入するための入出庫口11が配置されてい
る。しかも、この入出庫口の第５図において左側にはバ
ケット搬出入装置15の動作を制御するための制御装置13
が設けられている。

前記コモンベース３上のほぼ中央部には上下方向およ
び左右方向へ移動自在なバケット搬出入装置15が設けら
れている。より詳細には、前記収納ラック５を構成して
いるＸ軸方向へ延伸した各上部フレーム3UにはＹ軸方向
（第５図において左右方向）に延伸したガイドレール17
が取り付けられていると共に、前記コモンベース３上の
ガイドレール17と対向した位置にはＹ軸方向へ延伸した
ガイドレール（図示省略）が取り付けられている。

前記ガイドレール17を挟んだローラ19を備えた上下方
向へ延伸したスライダ21が設けられている。このスライ
ダ21の下部側部に取り付けられたサーボモータのごとき
Ｙ軸用モータに連動連結された駆動ボックス23が第５図
において左側に配置されている。

上記構成により、Ｙ軸モータを駆動せしめると、スラ
イダ21がＹ軸方向へ移動される。その際、スライダ21の
移動はローラ19がガイドレール17に案内されて、収納ラ
ック５における選択された列に位置決めされることにな
る。

また、前記駆動ボックス23にはＺ軸方向（第５図にお
いて上下方向）へスライダ21に沿ってエレベータ25を移
動せしめるＺ軸モータが設けられている。したがって、
Ｚ軸モータを駆動せしめることにより、エレベータ25が
Ｚ軸方向へ移動されることとなる。

而して、Ｙ軸モータおよびＺ軸モータを駆動せしめる
ことによってエレベータ25がＹ軸およびＺ軸方向へ移動
されることになる。

このエレベータ25にはＸ軸方向（第５図において前後
方向）へ移動自在な出し入れ装置27が設けられている。

したがって、エレベータ25がＹ軸、Ｚ軸方向へ移動さ
れて収納ラック５にある複数の収納棚７に保管されてい
るバケット９の中から選択されたバケット９の収納棚７
の位置に位置決め、停止される。次いで、出し入れ装置
27をＸ軸方向の収納棚７側へ移動せしめてバケット９を
取り出しエレベータ25上に乗せると、エレベータ25をＹ
軸、Ｚ軸方向へ移動せしめて、入出庫口11の空いている
位置に停止させ、出し入れ装置27によって入出庫口11に
入れられる。入出庫口11に入れられたバケット９は作業
者によって外へ取り出される。

前記入出庫口11は、第１図、第２図および第３図に示
されているように、前記コモンベース３上には枠組され
た支持フレーム29が立設されており、この支持フレーム
29上にはＸ軸方向の前後に上部フレーム31が一体的に設
けられている。この上部フレーム31上にはＹ軸方向へ適
宜な間隔でチャンネル状の支持プレート33がＸ軸方向へ
延伸して設けられている。

この各支持プレート33上にはＸ軸方向へ延伸した台形
状のガイド部材35と、両側に片台形状のガイド部材37が
位置調整自在に設けられている。

このガイド部材35の両側並びにガイド部材37の内側に
はスライド部39を備えている。各スライド部39の奥部
（第２図において上部）にはバケット９が落ちないよう
に後部ガイド部材41が設けられている。しかも、各スラ
イド部39の前部（第２図において下部）は開放されてい
る。

前記ガイド部材35の下方位置の支持プレート33にはブ
ラケット43が取付けられており、このブラケット43には
例えば光電スイッチなどからなるバケット９が各入出庫
口11にあることを確認するための確認センサ45が設けら
れている。

上記構成により、ガイド部材35とガイド部材37のスラ
イド部39、各ガイド部材35のスライド部39に前部の開放
された方からバケット９を作業者によって乗せ、後部ガ
イド41に当接するまで押すことによって、バケット９は
各入出庫口11に入れられる。しかも、この各入出庫口11
にバケット９が存在しているかは確認センサ45によって
確認することができる。

したがって、各入出庫口11の各スライド部39の前部は
開放されているため、作業者がバケット９を余計に持ち
上げる必要がなく、かつ無理な姿勢で行なうことなくス
ライド部39に乗せるだけであるので、従来よりバケット
９の取扱いが容易である。また、確認センサ45ほ取付け
てあるので、各入出庫口11にバケット９が存在している
かどうかを確実に確認することができる。

又、第３図および第４図に示されているように、各入
出庫口11におけるガイド部材35のスライド部39を支持し
ている支持プレート47には入庫スイッチ49が設けられ
て、図示省略の制御装置に接続されていて、入庫スイッ
チ49を作業者が押すだけで、入出庫口11にあるバケット
９は選択された収納棚７へ自動的に保管できるようにな
っている。

したがって、各入出庫口11には確認センサ45と入庫ス
イッチ49を備えられているから、作業者が複数にわたり
作業可能である。

なお、この考案は、前述した実施例に限定されること
なく、適宜の変更を行なうことにより、その他の態様で
実施し得るものである。

［考案の効果］以上のごとき実施例の説明より理解されるように、要
するに本考案は、複数のバケット（９）を収納自在の複
数の収納棚（７）を上下に複数段、左右方向に複数列備
えた収納ラック（５）と、上記収納ラック５の前側に左
右方向に適宜間隔に備えた多数の入出庫口（11）と、前
記収納ラック（５）の各収納棚（７）と前記各入出庫口
（11）との間においてバケット（９）を移送可能のバケ
ット搬出入装置（15）と、当該バケット搬出入装置（1
5）を制御するための制御装置（13）と、を備えてなる
自動倉庫において、前記各入出庫口（11）は、前後方向
に延伸したガイド部材（35）の左右両側に前記バケット
（９）を移動自在に支持するスライド部（39）を備え、
前記バケット（９）の落下を防止するための後部ガイド
部材（41）を前記スライド部（39）の後部に備えかつバ
ケット（９）の取り出しが容易であるように前記スライ
ド部（39）の前側を開放した構成であり、前記各入出庫
口（11）にはバケット（９）の有無を確認するための確
認センサ（45）が設けてあると共に、各入出庫口（11）
に位置するバケット（９）を適宜の収納棚（７）へ自動
的に保管するための指令を前記制御装置（13）に付与す
る入庫スイッチ（49）を各入出庫口（11）に近接して設
けた構成である。

上記構成より明らかなように、本考案においては、各
入出庫口11は前後方向に延伸したガイブ部材35の左右両
側にバケット９を前後動自在に支持するスライド部39を
備え、このスライド部39の後部にはバケット９の落下を
防止する後部ガイド部材41を設け、かつバケット９の取
出しが容易であるように、スライド部39の前側を開放し
た構造である。

そして、各入出庫口11にはバケットの有無を確認する
ための確認センサ45が設けてあると共に、入庫スイッチ
49が各入出庫口11に近接して設けてある。

したがって、本考案によれば、バケット搬出入装置15
によって各入出庫口11に移送したバケット９が後側へ落
下するようなことがないと共に、各スライド部39の前側
が開放してあって単にバケット９を前側へ引き出せば良
いものであり、バケット９を持上げる必要がないので、
各入出庫口11からのバケット９の取出し、各入出庫口11
に対してバケット９を入れることが容易なものである。

また、確認センサ45が設けてあることにより、バケッ
ト搬出入装置15によって各入出庫口11へバケット９を搬
出するとき、空の入出庫口11を容易に検知できることは
勿論のことであり、さらに、各入出庫口11に近接した位
置には入庫スイッチ49が設けてあることにより、入出庫
口11に対してバケット９を入れた後、直ちに対応した入
庫スイッチ49を押すことができ、これによって上記バケ
ット９が前記バケット搬出入装置15によって収納棚７へ
自動的に収納されるので、入出庫口11が多数であっても
収納のための操作が容易なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の主要部である入出庫口の一実施例を
示す正面図、第２図は第１図における平面図、第３図は
第１図における側面部、第４図は各入出庫口の前側に設
けた入庫スイッチを示した説明図、第５図はこの考案を
実施した一実施例の自動倉庫の斜視図である。１……自動倉庫、５……収納ラック７……収納棚９……バケット（物品収納体） 25……エレベータ 27……出し入れ装置 35,37……ガイド部材 39……スライド部、41……後部ガイド部材 45……確認センサ、47……入庫スイッチ

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】複数のバケット（９）を収納自在の複数の
収納棚（７）を上下に複数段、左右方向に複数列備えた
収納ラック（５）と、上記収納ラック５の前側に左右方
向に適宜間隔に備えた多数の入出庫口（11）と、前記収
納ラック（５）の各収納棚（７）と前記各入出庫口（1
1）との間においてバケット（９）を移送可能のバケッ
ト搬出入装置（15）と、当該バケット搬出入装置（15）
を制御するための制御装置（13）と、を備えてなる自動
倉庫において、前記各入出庫口（11）は、前後方向に延
伸したガイド部材（35）の左右両側に前記バケット
（９）を移動自在に支持するスライド部（39）を備え、
前記バケット（９）の落下を防止するための後部ガイド
部材（41）を前記スライド部（39）の後部に備えかつバ
ケット（９）の取り出しが容易であるように前記スライ
ド部（39）の前側を開放した構成であり、前記各入出庫
口（11）にはバケット（９）の有無を確認するための確
認センサ（45）が設けてあると共に、各入出庫口（11）
に位置するバケット（９）を適宜の収納棚（７）へ自動
的に保管するための指令を前記制御装置（13）に付与す
る入庫スイッチ（49）を各入出庫口（11）に近接して設
けてあることを特徴とする自動倉庫。