JP2532208Y2 - スクリューグロメット - Google Patents

スクリューグロメット

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JP2532208Y2
JP2532208Y2 JP1991010764U JP1076491U JP2532208Y2 JP 2532208 Y2 JP2532208 Y2 JP 2532208Y2 JP 1991010764 U JP1991010764 U JP 1991010764U JP 1076491 U JP1076491 U JP 1076491U JP 2532208 Y2 JP2532208 Y2 JP 2532208Y2
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宏政 田中
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、板材に他の部材を速
結するのに用いられるスクリューグロメット、特に厚さ
の異なる板材等を取付けるのに適しているスクリューグ
ロメットの提供に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のスクリューグロメットとし
ては図10にあるように、鍔を有している頭部と、この
頭部から突設され且つ外側面に抜け留め用の係止部を備
えている脚部とからなり、しかも該頭部から脚部に向け
てスクリュー挿入孔を有しているスクリューグロメット
があり、このスクリューグロメットの頭部下面と係止部
との間で板材等を挟持し、仮留めした後にスクリューを
前記挿入孔に挿入して、スクリューグロメットの脚部を
拡開させて板材を固着するものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のスクリューグロメットでは、頭部と係止部との寸
法が、頭部下面と係止部とで挟持される板材の板厚で決
められることが一般的であり、異なった板厚の板材への
使用には適していなかった。かゝる不都合は、特に自動
車の組立てライン上でボディパネルへ部品を留め付ける
場合等のように、車種や取付部位によりボディパネルの
板厚が異なっている際に生じ易く、板厚が異なる度にラ
イン作業者が逐一使用スクリューグロメットを選択しな
がら留め付け作業を行う必要があった。本考案は、かか
る従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、スクリューグロメットの脚部の係
止部に係止凹段部を二段以上設けることにより1つのス
クリューグロメットで複数の異なった板厚の板材に部品
等を取付けることができるスクリューグロメットを提供
しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、かかる目的を
達成するものとして、スクリューグロメット1を鍔2a
を有している頭部2と頭部2から一体に突設されている
脚部3とからなり、この頭部2から脚部3に向けてスク
リューAの挿入孔4を有するものとし、脚部3の少なく
とも一部を挿入孔4の側に向けて撓み込み可能な係止部
5とし、この係止部5の脚部3の外側に、該脚部3の挿
し込み方向に略直交する向きに向けられると共に、該脚
部3の先端側で浅く鍔2aの側で深い少なくとも二段以
上の係止凹段部5a、5bを有する構成としてある。
【0005】
【作用】本考案に係るスクリューグロメット1は、脚部
3の先端側で浅く、鍔2aの側で深くなっている二以上
の係止凹段部5a、5bを有していることから、取付け
部品等の部材Bに板厚の異なる取付板材C、Dを組付け
る際に、この係止凹段部5a、5bが該取付板材C、D
の面に密に接し、ガタのない取付け状態を生ずるように
機能する。
【0006】
【実施例】図1〜図9は本考案の典型的な一実施例を示
すものであり、図1は、本考案に係るスクリューグロメ
ットの斜視図、図2は同側面から見た一部破断面図、図
3は同正面から見た一部破断面図、図4は同仮留め状態
を示す係止部の拡大断面図、図5は同取付状態を示す係
止部の拡大断面図、図6は同仮留め状態を示す係止部の
拡大断面図、図7は同仮留め状態を示す側面から見た中
央縦断面図、図8は同取付状態を示す側面から見た中央
縦断面図、図9は同取付状態を示す正面から見た中央縦
断面図である。
【0007】本考案に係るスクリューグロメット1は、
頭部2と頭部2から突設されている脚部3とからなり該
頭部2から脚部3に向けて挿入孔4を有し、充分な弾性
を付与する点等からプラスチック材料を成形して構成さ
れていることが好ましい。図1〜図3に主に示すように
頭部2は、外方に向けて張り出した円盤状の鍔2aと、
この鍔2aの外周縁から鍔2aより薄肉で脚部3の側に
傾斜して延びる傘状部2bとで構成されている。鍔2a
の裏面から略四角柱の脚部3が突設されており、この脚
部3の対向する一対の側面には、脚部3の先端近傍を基
端部として頭部2の側に向け且つ脚部3から外方に突き
出す形状の係止爪6が設けてある。更に脚部3の他の一
対の側面には、鍔2aに連なる位置に座部7が、又該座
部7より脚部3の先端側に係止部5が形成されている。
図2に主に示すように係止部5は、脚部3の外側の幅方
向、すなわち、脚部3の挿入方向に略直交する向きに設
けられており、この係止部5は、頭部2側に向って脚部
3外方に拡がる斜面5cと該斜面5cの頂部から頭部2
の側に設けられる第一の係止凹段部5aと、該第一の係
止凹段部5aからさらに頭部2の側に設けられる第二の
係止凹段部5bとよりなる。第一の係止凹段部5aは、
上記斜面5cから頭部2の側に向けて脚部3の肉部側に
陥ち込む方向に傾斜する下りテーパ面5a’と該下りテ
ーパ面5a’から頭部2の側に向け且つ脚部3の外方に
膨み出す上りテーパ面5a”からなる。第二の係止凹段
部5bは、叙上の第一の係止凹段部5aの上りテーパ面
5a”からさらに頭部2側に向けて脚部の肉部側に向け
て上記第一の係止凹段部5aの下りテーパ面5a’より
深く陥ちこむように傾斜する下りテーパ面5b’と、該
下りテーパ面5b’から頭部2側に向けて略垂直に立ち
上がる壁面5b”とからなっている。又鍔2aの略中央
から脚部3の側に向けて、スクリューAが螺挿される挿
入孔4が貫通して設けてある。
【0008】本実施例に係るスクリューグロメット1は
叙上のように構成されており、取付部品等の部材Bを板
厚L’の取付板材Cに取付けるにあたっては、図7に示
されるように予じめ部材Bと板材Cに開設されている取
付穴を合わせ、重ね合わせ状態にし、スクリューグロメ
ット1の脚部3を頭部2の裏面が部材Bの表側の面に当
たるまで取付穴に挿入する。その時、傘状部2bは部材
Bの表面に弾性的に都合良く当接する。また、この実施
例では、部材Bの厚さ寸法と座部7の長さ寸法は、ほぼ
等しく、且つ部材Bの取付穴は座部7をほぼ収容する大
きさとしてあるので、座部下面7aと部材Bの裏面は同
面上に位置される。
【0009】また、脚部3の対向する両側面に設けられ
た第二の係止凹段部5bの一対の壁部5b”、壁部5
b”間の寸法と、板材Cの取付穴の寸法とは、略等しく
設定されていることから、部材Bと板材Cとを頭部2の
裏面と第二の係止凹段部5bの下りテーパ面5b’とで
挾持し仮留めることができる。すなわち、脚部3を取付
穴に挿入すると、脚部3の斜面5cが先ず取付穴の穴縁
に当接され、さらに挿入することによって、素材の弾性
により脚部3の係止部5は挿入孔4の側に撓み込まれ、
斜面5cが取付穴を通過することによって第一の係止凹
段部5aの上りテーパ面5a”を取付穴の穴縁に当接さ
せるに至り、この後、上りテーパ面5a”が取付穴を通
過することによって弾性復帰され、この結果、第二の係
止凹段部5bの下りテーパ面5b’部分を取付穴の穴縁
に係合させて、前記部材Bと板材Cを前記仮留め状態に
置くことができる。
【0010】一方、係止爪6も取付穴の穴縁に当接し挿
入孔4側に撓み込まれながら取付穴を通過し、通過し終
わると弾性復帰して、図9に示すように仮留め状態とな
る。この係止爪6は、頭部2の裏面と第二の係止凹段部
5bの下りテーパ面5b”とで部材B及び板材Cの仮留
めの挟持状態が振動等ではずれるような場合に、スクリ
ューグロメット1が板材Cから抜け出す事態を防止する
機能を有する。叙上のように仮留めをした後、図5、図
8及び図9に示すように、スクリューAを、挿入孔4に
螺挿する。スクリューAの外径は、挿入孔4の内径より
わずかに大きいので、スクリューAを螺挿することによ
り図4の鎖線のように脚部3が拡径し、部材Bと板材C
は、確実に固着される。
【0011】次に部材Bを板材Cの板厚L’よりも厚い
板厚L”の板材Dに取付けるにあたっては、あらかじめ
部材Bと板材Dに関設されている取付穴を合わせて該部
材Bと板材Dとを重ね合わせ状態にしてスクリューグロ
メット1の脚部3を該スクリューグロメットの頭部2の
裏面が部材Bの表面に当たる位置まで挿入することによ
って部材Bと板材Dを、頭部2の裏面と第一の係止凹段
部5aの下りテーパ面5a’とで挾持して、図6に示す
ように仮留める。このとき傘状部2bは弾性的に部材B
の表面に都合良く当接する。
【0012】また、脚部3の対向する両側面に設けられ
た第一の係止凹段部5aの一対の下りテーパ面5a’、
5a’間の寸法と、板材Dの取付穴の寸法とは、略等し
く設定されていることから、部材Bと板材Dとを頭部2
の裏面と第一の係止凹段部5aの下りテーパ面5a’と
で挾持し仮留めることができる。すなわち、脚部3を取
付穴に挿入すると、脚部3の斜面5cが先ず取付穴の穴
縁に当接され、さらに挿入することによって、素材の弾
性により脚部3の係止部5は挿入孔4の側に撓み込ま
れ、斜面5cが取付穴を通過することによって第一の係
止凹段部5aの上りテーパ面5a”を取付穴の穴縁に当
接させるに至り、この後、上りテーパ面5a”が取付穴
を通過することによって弾性復帰され、この結果、第一
の係止凹段部5aの下りテーパ面5a’部分を取付穴の
穴縁に係合させて、前記部材Bと板材Dを前記仮留め状
態に置くことができる。
【0013】脚部3を取付穴に挿入するとき係止爪6
も、取付穴の穴縁に当接し、挿入孔4の側に撓み込めら
れながら取付穴を通過し、通過し終わると弾性復帰す
る。叙上のように仮留めをした後スクリューAを挿入孔
4に螺挿することにより図6の鎖線に示すように脚部3
を外方に拡径させ部材Bと板材Dを確実に固着する。
【0014】なお、以上に説明した実施例では、係止部
5の係止凹段部を、上下二段の第一及び第二の係止凹段
部5a、5bとして構成したが、さらに複数種類の板厚
の板材に対応できるように、該係止凹段部を三段以上、
複数段設けて、スクリューグロメットを構成しても良
い。又、頭部2裏面と係止凹段部5a、5bとで取付板
材にスクリューグロメットを仮留めした後に、部材Bを
介してスクリューを挿入孔に挿入し、スクリューのフラ
ンジ下面と頭部2表面とで部材Bを保持すると共に、頭
部2裏面と係止凹段部5a、5bとで板材C、Dを保持
するように部材Bと板材C又は板材Dを固着してもよ
い。
【0015】
【考案の効果】本考案に係るスクリューグロメットは、
叙上の構成からなるので取付部品等の部材を取付板材に
留め付ける場合、板厚が異なる板材のガタの無い組付が
可能とされる。特に自動車の組立ライン上でボディパネ
ルに部品を留め付ける場合パネル厚が異なった部位に各
部品を効果的に留め付けることができ、作業性が良好と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るスクリューグロメット
の斜視図。
【図2】スクリューグロメットの一部破断側面図。
【図3】スクリューグロメットの一部破断正面図。
【図4】仮留め状態を示す係止部の要部拡大断面図。
【図5】取付け状態を示す係止部の要部拡大断面図。
【図6】仮留め状態を示す係止部の要部拡大断面図。
【図7】仮留め状態を示す側面から見た中央縦断面図。
【図8】取付け状態を示す側面から見た中央縦断面図。
【図9】取付け状態を示す正面から見た中央縦断面図。
【図10】従来のスクリューグロメットを示す一部破断
側面図。
【符号の説明】
1 スクリューグロメット 2 頭部 2a 鍔 3 脚部 4 挿入孔 5 係止部 5a 第一の係止凹段部 5b 第二の係止凹段部 A スクリュー B 部材 C 板材 D 板材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも外方に向けた張出し鍔を有し
    ている頭部と、この頭部から一体に突設されている脚部
    とからなり、該頭部から脚部の挿し込み側に向けてスク
    リューの挿入孔を有するスクリューグロメットにおい
    て、 前記脚部の少なくとも一部が前記挿入孔側に向けて撓み
    込み可能の係止部とされていると共に、この係止部の脚
    部外側に、該脚部の挿し込み方向に略直交する向きに向
    けられると共に、該脚部先端側で浅く鍔側で深い少なく
    とも二段以上の係止凹段部が設けられていることを特徴
    とするスクリューグロメット。
JP1991010764U 1991-02-07 1991-02-07 スクリューグロメット Expired - Fee Related JP2532208Y2 (ja)

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