JP2532090Y2 - 弾性反転する蓋付きキャップおよび容器 - Google Patents

弾性反転する蓋付きキャップおよび容器

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    • B65D47/06—Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages
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    • B65D47/0804—Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages having articulated or hinged closures integrally formed with the base element provided with the spout or discharge passage
    • B65D47/0809—Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages having articulated or hinged closures integrally formed with the base element provided with the spout or discharge passage and elastically biased towards both the open and the closed positions
    • B65D47/0814—Closures with discharging devices other than pumps with pouring spouts or tubes; with discharge nozzles or passages having articulated or hinged closures integrally formed with the base element provided with the spout or discharge passage and elastically biased towards both the open and the closed positions by at least three hinge sections, at least one having a length different from the others

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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、弾性反転する蓋板付きのキャップおよび容器
に係る。
「従来の技術」 弾性反転する蓋板付きのキャップとして、例えば実開
昭63−34049号の容器にも用いられているように、いわ
ゆる三点ヒンジでキャップ本体と蓋板とを連結したキャ
ップが知られている。該キャップはキャップ本体と該キ
ャップ本体上面を開閉する蓋板とを三点ヒンジを介して
一体に連結形成したもので、その三点ヒンジはキャップ
本体周壁後部上端と該キャップ本体上に載置した蓋板の
周壁後部下端とを左右両部で第１ヒンジで連結すると共
に、それ等両ヒンジ間下方の本体周壁部分と、両ヒンジ
間の蓋板周壁部分上端の蓋板頂壁後部前方部分との間に
Ｌ字状弾性板を第２、第３ヒンジを介して連結したもの
である。
「考案が解決しようとする課題」 上記従来の三点ヒンジ付きキャップは、そのＬ字状弾
性板内面側の蓋板頂壁部分および蓋板周壁部分をキャッ
プ成形上除去することとなるため、その蓋板全体でキャ
ップ本体口部を密閉することが不能であった。
本案はかかる欠点を除去してその弾性板を短冊形の細
長な弾性帯板とし、蓋板頂壁部分とを切欠かないでもよ
いよう設けたものである。
「課題を解決するための手段」 第１の手段として、キャップ本体が外周に有する、容
器体口頸部外壁へ嵌合させる第１周壁２上面を、頂壁６
外周から第２周壁７を垂下する蓋板５で、上記第１周壁
上端面上へ第２周壁７下端面を載置することで閉塞し、
それ等第１、第２周壁２、７の各後面左右両部分の上下
両端部をヒンジ10、10で連結すると共に、これ等ヒンジ
間下方の第１周壁部分と上方第２周壁部分との間に弾性
帯板12を、該弾性帯板の上下両端を上記両周壁部分に屈
折不能に連続させて張設し、該弾性帯板よりも上記ヒン
ジ10、10を後方に位置させた。
第２の手段として、容器本体が外周に有する、底壁周
縁から起立した第１周壁２上面を、頂壁６外周から第２
周壁７を垂下する蓋板５で、上記第１周壁上端面上へ第
２周壁７下端面を載置することで閉塞し、それ等第１、
第２周壁２、７の各後面左右両部分の上下両端部をヒン
ジ10、10で連結すると共に、これ等ヒンジ間下方の第１
周壁部分と上方第２周壁部分との間に弾性帯板12を、該
弾性帯板の上下両端を上記両周壁部分に屈折不能に連続
させて張設し、該弾性帯板よりも上記ヒンジ10、10を後
方に位置させた。
「作用」 本考案の蓋付きキャップおよび容器は、本体１に対し
て蓋板５が開蓋する第５図の状態で一体形成する。該第
５図が示す開蓋状態から、蓋体前部を押上げすると、弾
性帯板12と第２周壁７との連結部（以下、弾性帯板12の
上端という）は、弾性帯板12と本体１との連結部（以
下、弾性帯板12の下端という）を中心とする半径R1の円
弧上を図中反時計回り方向に移動しようとするが、本体
１と蓋板５とはヒンジ10で連結されているから、上記弾
性帯板12は弾性に抗して伸ばされながら、その上端がヒ
ンジ10を中心とする半径R2の円弧上を図中反時計回り方
向に移動することとなり、半径R1の円弧と半径R2の円弧
との最大離間位置を死点として、該死点通過後、弾性帯
板12は弾性復元することとなる。よって、弾性帯板12が
第４図に示すように弾性反転し、蓋板５は第２図が示す
ように閉蓋することとなる。
該状態から蓋板前部を押上げすると、弾性帯板12の上
端は、該弾性帯板の下端を中心に第４図に示す半径R3の
円弧上を図中時計回り方向に移動しようとするが、上記
のようにヒンジ10を有するから該ヒンジから弾性帯板12
の上端までの距離を半径とする半径R2の円弧上を、上記
弾性帯板12は弾性に抗して長手方向に伸ばされながら、
その上端が図中時計回り方向に移動することとなり、半
径R3の円弧と半径R2の円弧との最大離間位置を死点とし
て、該死点通過後、弾性帯板12は弾性反転し、該弾性反
転後に弾性帯板12の上端が第４図が示すイ点を通過する
と、弾性帯板12は真直ぐの状態から、第５図が示す成形
時の弯曲状態に弾性復帰することとなり、よって、蓋板
５は第５図が示すように開蓋することとなる。
「実施例」 まず第１図から第５図が示す第１実施例について説明
する。１は第１周壁２を有するキャップまたは容器の本
体である。該本体がキャップの場合は、その第１周壁２
は容器体の口頸部外面へ嵌合させる周壁に形成し、又容
器本体である場合は、その第１周壁を底壁周縁から起立
して形成する。図示例で第１周壁上面には注出孔３付き
頂板４が張設してある。
５は上記本体と共にポリエチレン等で一体成形された
蓋体で、後述ヒンジを中心とする回動により第１周壁上
面を開閉可能に形成してある。該蓋体は頂壁６外周から
第２周壁７を垂下し、該第２周壁７下端面を第１周壁２
上端面上へ載置する。第１周壁２と第２周壁７とは平面
真円形状とされ、かつそれ等後部を垂直な平面状部８と
し、更にその平面状部の左右中間に溝９を縦設してい
る。
第１、第２周壁２、７の各溝左右の平面状部上端と下
端とはそれぞれ弯曲片状のヒンジ10、10で連結してあ
り、又第１周壁の溝底部部分上端と第２周壁の溝底部部
分下端とは連続させ、該連続部分内方の第１周壁部分と
第２周壁部分とに、各周壁端面側から下方および上方へ
穴11、11を穿設することでこれら穴後方の溝底部部分を
弾性帯板12に形成している。該弾性帯板は予め弯曲形成
させるもので、第５図が示すように、本体１に対して蓋
板５が開蓋する状態で、かつ弾性帯板12を上方弯曲させ
てその本体１と蓋板５とをポリエチレン等合成樹脂材で
一体形成すればよい。弾性帯板の上下両端と第２、第１
周壁との連続部は屈折不能に形成する。又弾性帯板12は
長手方向に伸縮自在な、しかも第５図に示す弯曲状態か
ら、第４図に示す真直ぐな状態まで弯曲自在な弾性体で
ある。
第６図から第８図が示す第２実施例は、既述第１実施
例の平面状部８と溝９とを有しない。該実施例にあって
は平面真円状とした第１、第２周壁２、７の後面左右両
部分の上下両端部を三角形状に後方へ突出する突子13、
13後端を接続させたヒンジ10、10で連結し、又そのヒン
ジ間の下方第１周壁部分と上方第２周壁部分との間に弾
性帯板12を、該弾性帯板の上下両端を上記両周壁に屈折
不能に連続させて張設している。該第２実施例のキャッ
プまたは容器も、第１実施例の場合と同様、開蓋状態で
その本体と蓋体とを一体形成する。
「考案の効果」 本案は既述構成とするもので、弾性帯板12の上下両端
を、ヒンジ10、10間上方の蓋板第２周壁部分と、その下
方の本体第１周壁部分との間に屈折不能に連続させて張
設したから、従来三点ヒンジのＬ字状弾性板の場合のよ
うに、蓋板の周壁および頂壁の各一部を切欠く必要がな
く、よってその蓋板全体で本体の口部を開閉できる利点
もある。又蓋板の頂壁部分で弾性帯板一部を形成するこ
とを要しないから、外見上もすぐれた蓋板付きキャップ
等とすることが出来る。更にまた、従来のように上記弾
性帯板の上下両端と両周壁との各連結部にヒンジを介在
させずにすむから、その連結部での強度を確保でき、そ
の耐久性を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第１図から第５図は本案キャップまたは容器の第１実施
例を示すもので、第１図は開蓋状態で示す斜視図、第２
図は閉蓋状態を後方から示す斜視図、第３図はその平面
図、第４図はその要部拡大断面図、第５図は開蓋状態で
示す要部拡大断面図、第６図から第８図は第２実施例を
示すもので、第６図は後方側からみた斜視図、第７図は
開蓋状態で示す斜視図、第８図は要部拡大断面図であ
る。 １…本体、２…第１周壁 ５…蓋体、７…第２周壁 10…ヒンジ、12…弾性帯板

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】容器体口頸部外壁へ嵌合させる第１周壁２
    上面を、頂壁６外周から第２周壁７を垂下する蓋板５
    で、上記第１周壁上端面上へ第２周壁７下端面を載置す
    ることで閉塞し、それ等第１、第２周壁２、７の各後面
    左右両部分の上下両端部をヒンジ10、10で連結すると共
    に、これ等ヒンジ間下方の第１周壁部分と上方第２周壁
    部分との間に弾性帯板12を、該弾性帯板の上下両端を上
    記両周壁部分に屈折不能に連続させて張設し、該弾性帯
    板よりも上記ヒンジ10、10を後方に位置させたことを特
    徴とする弾性反転する蓋付きキャップ。
  2. 【請求項２】底壁周縁から起立した第１周壁２上面を、
    頂壁６外周から第２周壁７を垂下する蓋板５で、上記第
    １周壁上端面上へ第２周壁７下端面を載置することで閉
    塞し、それ等第１、第２周壁２、７の各後面左右両部分
    の上下両端部をヒンジ10、10で連結すると共に、これ等
    ヒンジ間下方の第１周壁部分と上方第２周壁部分との間
    に弾性帯板12を、該弾性帯板の上下両端を上記両周壁部
    分に屈折不能に連続させて張設し、該弾性帯板よりも上
    記ヒンジ10、10を後方に位置させたことを特徴とする弾
    性反転する蓋付き容器。
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