JP2531646Y2 - 低音再生用スピーカシステム - Google Patents

低音再生用スピーカシステム

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JP2531646Y2
JP2531646Y2 JP12654189U JP12654189U JP2531646Y2 JP 2531646 Y2 JP2531646 Y2 JP 2531646Y2 JP 12654189 U JP12654189 U JP 12654189U JP 12654189 U JP12654189 U JP 12654189U JP 2531646 Y2 JP2531646 Y2 JP 2531646Y2
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acoustic tube
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純一 早川
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Kenwood KK
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この考案は音響管を有する低音再生用スピーカシステ
ムに関する。
(ロ)従来技術・考案が解決しようとする問題点 従来より、低音再生用スピーカシステムとしては、例
えば、第3図(a)(b)に示すようなものが知られて
いる。
第3図(a)において、11はエンクロージャ、12はエ
ンクロージャ11内に設けた第1の空室、13はエンクロー
ジャ11内に設けた第2の空室、14は第1の空室11に設け
たドライバユニットであるスピーカユニット、15は第2
の空室13に設けたパッシブラジエータである。
第3図(b)は他の従来例であり、第3図(b)では
第2の空室13内に、更に、ドライバユニットであるスピ
ーカユニット16とバスレフのポート17とを設けている。
しかし、上記した従来のものにおいては、いづれも第
1の空室12と第2の空室13とが必要であり、このため、
エンクロージャ11が大型化するという欠点があった。
この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、従来の欠点を解消した低音再
生用スピーカシステムを提供することにある。
(ハ)問題を解決するための手段 この考案の低音再生用スピーカシステムは、スピーカ
ユニットの背面から連続的に形成した音響管と、前記ス
ピーカユニットの前面に設けた空室と、この空室に設け
た前記音響管の開口部と、前記空室に設けたパッシブラ
ジエータとで構成したものである。
そして、パッシブラジエータの共振周波数と音響管に
半波長がのる周波数とは略同一になるように構成したも
のである。
また、第1のスピーカユニットの背面から連続的に形
成した音響管と、前記第1のスピーカユニットの前面に
設けた空室と、この空室に設けた前記音響管の開口部
と、前記空室に設けた第2のスピーカユニットとで構成
したものである。
更に、空室にバスレフのポートを設けたものである。
そして、バスレフのポートの共振周波数と音響管に半
波長がのる周波数とは略同一であるように構成したもの
である。
(ニ)作用 この考案によれば、スピーカユニットの背面から連続
的に形成した音響管と、前記スピーカユニットの前面に
設けた空室と、この空室に設けた前記音響管の開口部
と、前記空室に設けたパッシブラジエータ、或は、ドラ
イバであるスピーカとバスレフのポートとで構成したの
で、従来のように2つの空室が不要になる。
このため、エンクロージャを小型にする可能となる。
特に、音響管はエンクロージャの外側に設けることも
可能であるから、この場合にはエンクロージャは一層小
型になる。
パッシブラジエータを用いた場合には、パッシブラジ
エータの共振周波数と音響管に半波長がのる周波数とは
略同一になるように構成したから、能率よくパッシブラ
ジエータを駆動する。
空室にドライバであるスピーカとバスレフのポートと
を設けた場合には、バスレフのポートの共振周波数と音
響管に半波長がのる周波数とは略同一になるように構成
したから、2つのスピーカの相乗作用と相候ってパワー
のある低音再生が可能になる。
(ホ)実施例 この考案に係る低音再生用スピーカシステムの実施例
を第1図及び第2図に基づき説明する。
(実施例1) 第1図は第1の実施例のスピーカシステムの断面図で
ある。
図中、1はスピーカエンクロージャ、2はスピーカユ
ニット、3はスピーカユニット2の背面側2aから連続し
て形成した音響管、4は音響管3を形成するために設け
た仕切板、5はスピーカユニット2の前面2bに設けた空
室、6は空室5に設けたパッシブラジエータ、7は音響
管3の開口部であって、この開口部7で音響管3と空室
5とが連結している。
そして、パッシブラジエータ6の共振周波数と音響管
3に半波長がのる周波数とは略同一になるになるように
構成している。
このように構成された低音再生用スピーカにおいて、
スピーカユニット2の前面2bに放音された音は空室5に
導かれる。
また、スピーカユニット2の背面側2aに放音された音
は音響管3を経て音響管3の開口部7に導かれる。
さて、この低音再生用スピーカシステムの音響管3に
半波長がのる周波数付近の低音域は開口部7では再び逆
位相となっているから、スピーカユニット2の前面2bに
放音された音と、スピーカユニット2の背面側2aに放音
された音とは同相となって空室5に導かれ、空室5に導
かれた音がパッシブラジエータ6を働かせる。
この際、パッシブラジエータ6の共振周波数と音響管
3に半波長がのる周波数とは略同一であるから、最も能
率よくパッシブラジエータ6を駆動する。
なお、空室5と音響管3の開口部7とが連結している
ことから、音響管3からみれば音響管3が等価的に長く
なることになり、空室5からみれば等価的に空室5の容
積が大きくなることになるから低音域の再生帯域が広が
る。
勿論、音響管3がエンクロージャ1の外側に設けるよ
うに構成してもよい。
このように、実施例1の低音再生用スピーカシステム
は、スピーカユニットの背面から連続的に形成した音響
管と、前記スピーカユニットの前面に設けた空室と、こ
の空室に設けた前記音響管の開口部と、前記空室に設け
たパッシブラジエータとで構成したものである。
パッシブラジエータの共振周波数と音響管に半波長が
のる周波数とは略同一になるように構成したものであ
る。
(実施例2) 第2図は第2の実施例のスピーカシステムの断面図で
ある。
なお、実施例1と同一部分には同一符号を付してその
説明を省略する。
図中、8は空室5に設けたスピーカユニット、9は空
室5とエンクロージャ1の外部10とを結ぶバスレフのポ
ートである。
そして、ポート9の共振周波数と音響管3に半波長が
のる周波数とは略同一になるになるように構成してい
る。
このように構成された低音再生用スピーカにおいて、
スピーカユニット2の前面2bに放音された音は空室5に
導かれる。
また、スピーカユニット2の背面側2aに放音された音
は音響管3を経て音響管3の開口部7に導かれる。
さて、この低音再生用スピーカシステムの音響管3に
半波長がのる周波数付近の低音域は開口部7では再び逆
位相となっているから、スピーカユニット2の前面2bに
放音された音と、スピーカユニット2の背面側2aに放音
された音とは同相となって空室5に導かれる。
さて、スピーカユニット8はスピーカユニット2と逆
相でドライブされるようになっているから、スピーカユ
ニット8の空室5側に放音された音は、スピーカユニッ
ト2の前面2bに放音された音と同相となる。
そして、スピーカユニット8の背面側、即ち、スピー
カユニット2の前面2bには空室5とポート9とからなる
バスレフ形のスピーカシステムBを形成しているから、
ポート9の共振周波数付近の低音域は略逆相となって、
スピーカエンクロージャ1の外部10に導かれる。
従って、スピーカユニット8の前面側に放音された音
と空室5側の音とは同相となり、低音域は能率よく再生
される。
このように、実施例2の低音再生用スピーカシステム
は、第1のスピーカユニットの背面から連続的に形成し
た音響管と、前記第1のスピーカユニットの前面に設け
た空室と、この空室に設けた前記音響管の開口部と、前
記空室に設けた第2のスピーカユニットとで構成したも
のである。
更に、空室にバスレフのポートを設けたものである。
そして、バスレフのポートの共振周波数と音響管に半
波長がのる周波数とは略同一であるように構成したもの
である。
(ヘ)考案の効果 この考案に係る低音再生用スピーカによれば上述のよ
うに構成したので、エンクロージャを小型にすることが
できる。
また、パッシブラジエータの共振周波数と音響管に半
波長がのる周波数とは略同一であるから能率が向上す
る。
パッシブラジエータをドライバユニットに代えると、
より能率が向上するが、この考案では、空室にバスレフ
のポートを設け、このバスレフのポートの共振周波数と
音響管に半波長がのる周波数とを略同一に構成したので
能率は一層向上する。
しかも、構造が簡単であって、また安価に構成するこ
とができるため実施も容易である等の優れた特長を有し
ている。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案に係る低音再生用スピーカ
システムの実施例を示し、第1図は断面図、第2図はこ
の考案の他の実施例を示す断面図である。 第3図(a)(b)は従来の実施例を示す断面図であ
る。 主な符号の説明 1:エンクロージャ 2,8:スピーカユニット 3:音響管 4:仕切板 5:空室 6:パッシブラジエータ 7:開口部 9:ポート

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピーカユニットの背面から連続的に形成
    した音響管と、前記スピーカユニットの前面に設けた空
    室と、この空室に設けた前記音響管の開口部と、前記空
    室に設けたパッシブラジエータとで構成したことを特徴
    とする低音再生用スピーカシステム。
  2. 【請求項2】パッシブラジエータの共振周波数と音響管
    に半波長がのる周波数とは略同一であることを特徴とす
    る請求項1記載の低音再生用スピーカシステム。
  3. 【請求項3】第1のスピーカユニットの背面から連続的
    に形成した音響管と、前記第1のスピーカユニットの前
    面に設けた空室と、この空室に設けた前記音響管の開口
    部と、前記空室に設けた第2のスピーカユニットとで構
    成したことを特徴とする低音再生用スピーカシステム。
  4. 【請求項4】空室にバスレフのポートを設けたことを特
    徴とする請求項3記載の低音再生用スピーカシステム。
  5. 【請求項5】バスレフのポートの共振周波数と音響管に
    半波長がのる周波数とは略同一であることを特徴とする
    請求項4記載の低音再生用スピーカシステム。
JP12654189U 1989-10-31 1989-10-31 低音再生用スピーカシステム Expired - Lifetime JP2531646Y2 (ja)

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JPH0365391U JPH0365391U (ja) 1991-06-25
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