JP2531629B2 - ビデオ及び又はテレビ用電線の製造方法 - Google Patents

ビデオ及び又はテレビ用電線の製造方法

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JP2531629B2
JP2531629B2 JP61133863A JP13386386A JP2531629B2 JP 2531629 B2 JP2531629 B2 JP 2531629B2 JP 61133863 A JP61133863 A JP 61133863A JP 13386386 A JP13386386 A JP 13386386A JP 2531629 B2 JP2531629 B2 JP 2531629B2
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正憲 加藤
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Nippon Mining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビデオ又はテレビ用電線の製造方法に関す
る。
特に結晶粒の大きいものが一時に容易に得ることがで
きるためビデオ又はテレビ用電線の製造に適した方法に
関する。
ビデオ又はテレビ用電線においては、通常の無酸素銅
の伸線材が使用されているが、高品質テレビ、ビデオ等
において、鮮明な画像を得るためには、結晶粒の大きい
銅線が好ましい。
従来、鋳型のほぼ全長を溶融金属の温度以上に加熱し
て一方向凝固組織をもつ金属を連続鋳造するいわゆるOC
C法が知られているが、この方法では凝固界面が鋳型の
出口側に位置するためにブレークアウトが起こり易い。
したがって、この方法でビデオ又はテレビ用電線を製造
するには安定生産の面で難がある。
したがって、本発明はブレークアウトが起こり難い鋳
造法で一方向凝固組織をもつビデオ又はテレビ用銅電線
を製造する方法を提供するものである。
即ち、本発明は、 (1)熱良導体の、但し銅よりは熱伝導性が低い鋳型の
一端部全てが溶融金属浴に突出し、他端部は冷却構造体
に接し、前記一端部と前記他端部の間は保温構造である
装置を用いて、前記鋳型の一端が金属の融点より十分高
い温度に加熱される温度に前記溶融金属を保持し、前記
鋳型の入口側にダミーバーの先端を位置させ、かつ前記
溶融金属の凝固界面が前記鋳型の入口側に位置しかつ該
凝固界面が端面方向で平坦になる速度で引抜を行うこと
により、一方向凝固した無酸素銅もしくは高純度銅の鋳
塊を鋳造し、該鋳塊を伸線処理することを特徴とするビ
デオ又はテレビ用電線の製造方法、 (2)前記鋳型の保温構造の周囲に設けられた保温用発
熱体により鋳型を加熱して、鋳型の温度を外気温度に対
して一定に保つことを特徴とする上記(1)記載の方
法,及び (3)鋳型の冷却構造体の溶融銅側から、鋳型壁面に不
活性ガス及び又は中性ガスを吹き込むことを特徴とする
上記(1)又は(2)記載の方法に関する。
以下本発明について詳細に述べる。
本発明が適用される銅は無酸素銅又は高純度銅であ
る。
本発明において、鋳型の一端は全体を溶融銅浴に突出
させることにより溶融銅の熱により鋳型を加熱するもの
である。このことにより溶融銅の温度以上には鋳型が過
剰加熱されないために、鋳造過程の制御が確実になる。
溶融銅の温度は、鋳造が容易になりかつ鋳型が金属の融
点より十分に高い温度に加熱されるような温度、例えば
約125℃である。
さらに鋳型の他端は冷却構造体に接した構造である。
鋳型の一方を加熱し他端を冷却することにより一方向凝
固を好ましく行い得るものである。加えて、鋳型の入口
側で凝固界面を保持できるようにすることが必要であ
り、例えば冷却構造体を溶融金属溶解炉の炉壁内に配置
することにより、冷却構造体による奪熱を熱の良導体で
ある銅棒を伝ってかつ短い距離で行うと、凝固は鋳型入
口側で起こり、鋳型出口部で溶融銅は全く存在しなくな
る。したがってブレークアウトのない連続鋳造が可能と
なるものである。
鋳型の一端部と他端部の間は冷却構造体と接しない保
温構造とすることにより鋳型の一端と他端の間の温度勾
配を大きくする。保温構造としては、好ましくは鋳型全
周を囲む保温用発熱体を設けてもよく、この場合は鋳型
の温度が外気に左右されなくなる。
本発明においては、鋳塊の引抜き速度は凝固界面が平
坦になるような遅い速度とすることにより、一方向凝固
を可能とし、結晶粒の非常に大きい鋳造組織を得ること
ができるものである。
また、本発明においては連続鋳造の開始時に使用され
るダミーバーの先端を鋳型の入口側に位置させることに
より平坦な凝固界面をもって鋳造した金属を、その状態
を維持したまま引き抜くことにより鋳塊全体を上記の鋳
造組織とする。次にこれを引き抜くことによりビデオ、
テレビ用電線として好ましい組織をもつものを得ること
ができる。
さらに、鋳型の材料としては、銅よりは熱伝導性が良
くないが、窒素珪素、炭化珪素、グラファイト等などの
耐火物の中では熱良導体を使用することにより溶融金属
の熱を効率的に鋳型に伝えるようにする必要がある。
また、鋳型の冷却構造体の溶融銅浴側から、鋳型壁面
に不活性ガス及び又は中性ガスを吹き込む構造とする。
この構造とすることにより、凝固したインゴット中の不
純物の偏析を防止し、溶融銅の温度を均一に保持するも
のである。上記ガスは少なくとも溶融銅の鋳型への入口
部の溶体を攪拌混合する役割をなすものである。冷却構
造体に接した鋳型の部分より、少なくとも鋳型の入口側
から送入できる構造であることが好ましい。
さらに、本発明方法に用いる鋳造装置は、溶解炉又は
保持炉の下部に鋳型を設けたもの、あるいは、溶解炉又
は保持炉の側壁横に鋳型を設けたものであっても良い。
以上のように本発明を実施することにより、以下の効
果を得ることができる。
(1)再加熱をしなくとも、一時に結晶粒が大きく、ビ
デオ又はテレビ用電線に適した銅線、又は銅線母材を得
ることができる。
(2)一方向凝固のものが得られるため、線引も容易に
できる。
(3)本法で得られる電線をビデオ又はテレビ用の銅線
として用いることにより、高品質の画像を得ることがで
きる。
(4)特に本発明は、テレビ会議等に用いる大きい画像
等において鮮明度を出す場合に好ましい。
(5)ブレークアウトが起こらない。
以下、実施例によりさらに詳しく本発明を説明する。
実施例1 第1図に示した装置を用いて実施した。
溶解炉(2)底部側壁に取り付けた11mm径の孔を有す
るグラファイト鋳型(6)に外径10.6mmの純銅棒をダミ
ーバーとして溶融金属(1)供給側より1cm内側に位置
させた。
炉には、溶融された無酸素銅50kgを入れ1250℃に保持
した。溶融金属供給側と反対側で炉壁内に設置された冷
却構造体(5)に8/分の水を通じ、純銅の凝固位置
を鋳型内の溶融金属供給側に設定した。
グラファイト鋳型に、第1図に示すごとくN2ガスを
(4)より導入し、鋳造ロッド(3)の表面を覆いつつ
溶融金属中へ噴出させた。溶融金属を攪拌し、温度およ
び金属成分のバラツキをなくす働きをなした。尚、N2
スが溶融金属側のみに放出されるよう、ガスシール
(8)を設けた。
凝固したロッドを20mm/分でピンチロール(7)によ
り、連続的に引抜いた。
この結果得られた無酸素銅は一方向凝固組織を有し、
鋳塊の長さ方向に伸びる幾つかの円柱状形態の結晶粒の
直系で測定した各結晶粒は大きさが2〜5mmφと極めて
大きいものであった。また表面は滑らかなものであっ
た。この鋳塊を0.6mmφに伸線し、テレビ用銅線として
用いたところ、好ましい画像を見ることができた。
さらに、同様の条件で鋳造した高純度銅の一方向凝固
鋳塊の伸線材はさらに結晶粒が大きく好ましい画像であ
った。
実施例2 第2図の装置においても実施例1と同様に鋳造を行っ
たところ好ましい一方向凝固のロッドが得られ、これを
同様な伸線加工しテレビ用に使用したところ実施例1と
同様の結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、横型連続鋳造に適用された本発明の実施例を
説明する図である。 第2図は、下向きの連続鋳造装置に適用された本発明の
実施例を説明する図である (1)は溶融銅、(2)は溶解炉、(3)は鋳造ロッ
ド、(4)はN2ガス導入口、(5)は冷却構造体、
(6)はグラファイト鋳型である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−87956(JP,A) 特開 昭58−179541(JP,A) 特開 昭52−142625(JP,A) 特開 昭57−181746(JP,A) 特開 昭60−72646(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱良導体の、但し銅よりは熱伝導性が低い
    鋳型の一端部全てが溶融金属浴に突出し、他端部は冷却
    構造体に接し、前記一端部と前記他端部の間は保温構造
    である装置を用いて、前記鋳型の一端が金属の融点より
    十分高い温度に加熱される温度に前記溶融金属を保持
    し、前記鋳型の入口側にダミーバーの先端を位置させ、
    かつ前記溶融金属の凝固界面が前記鋳型の入口側に位置
    しかつ該凝固界面が断面方向で平坦になる速度で引抜を
    行うことにより、一方向凝固した無酸素銅もしくは高純
    度銅の鋳塊を鋳造し、該鋳塊を伸線処理することを特徴
    とするビデオ又はテレビ用電線の製造方法。
  2. 【請求項2】前記鋳型の保温構造の部分の周囲に設けら
    れた保温用発熱体により鋳型を加熱して、鋳型の温度を
    外気温度に対して一定に保つことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のビデオ又はテレビ用電線の製造方
    法。
  3. 【請求項3】鋳型の冷却構造体の溶融銅側から、鋳型壁
    面に不活性ガス及び又は中性ガスを吹き込むことを特徴
    とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載のビデオ又
    はテレビ用電線の製造方法。
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JPS57181746A (en) * 1981-04-30 1982-11-09 Mitsubishi Electric Corp Graphite mold and continuous casting method using this mold

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