JP2531496Y2 - ロータリーバイト - Google Patents

ロータリーバイト

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JP2531496Y2
JP2531496Y2 JP3648991U JP3648991U JP2531496Y2 JP 2531496 Y2 JP2531496 Y2 JP 2531496Y2 JP 3648991 U JP3648991 U JP 3648991U JP 3648991 U JP3648991 U JP 3648991U JP 2531496 Y2 JP2531496 Y2 JP 2531496Y2
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JP
Japan
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cartridge
shaft
cutting
rotating shaft
tool
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JP3648991U
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JPH04122406U (ja
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春一 高間
龍彦 早瀬
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はバイトホルダーにより支
持されるロータリーバイト特にチタン、インコネル等の
難削材の重切削加工に適したロータリーバイトに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のバイトホルダーの開発され
た1例として図8に示すものがある。図においてバイト
ホルダー1′の先端部に回転軸32挿入用の軸穴を設
け、これに前記回転軸32を挿入し、回転軸32はラジ
アル軸受33、スラスト軸受34にて支持され、スラス
ト軸受35を介して、ナット36により、バイトホルダ
ー1′に固定されている。回転軸32の軸端は丸駒スロ
ーアウエイチップ37が嵌合固定されている。このた
め、スローアウエイチップ37は、自由に回転すること
ができるよう構成されている。
【0003】尚回転軸32は図9に示す様にバイトホル
ダー1’の垂直軸芯線に対しα°傾斜しているため切印
削中は丸駒スローアウェイチップ37は、切削抵抗の主
分力により一定方向に回転しながら削ることが出来る。
(図7参照)従って丸駒スローアウェイチップ37の全
周エッジが切刃となり、均一に摩耗するため、工具寿命
を大幅に向上することが出来る。又断続加工に於ける衝
撃を和らげ切刃のチッピングも防止することが出来る。
(実開平2−51005号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な従来のものは、荒加工等の重切削加工に於ては、以下
の問題点が生じる。 (1)丸駒スローアウエイチップ37が回転軸32の軸
端に固定されているため、回転軸32は、切削抵抗を片
持支持の状態で受けることになり、チップ半径方向の剛
性が低い。このため切削中にビビリが発生し充分な切削
条件で加工出来ず、切削能率が低下する。 (2)回転軸32及び軸受部が消耗した場合、修理が必
要でその間使用出来ない。(重切削の場合には特に消耗
が激しい)
【0005】本考案は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、高剛性で、かつ回転軸及び軸受部が消耗し
ても、修理することなく継続使用可能なロータリーバイ
トを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案のロータリーバイトは、座付固定軸と、これに嵌
合され同軸状に回転可能な中空の回転軸、及び前記回転
軸に嵌合固定された丸駒スローアウエイチップとからな
るカートリッジを、バイトホルダーの先端部に、前記バ
イトホルダーの垂直軸芯線に対し、適宜角度傾斜するよ
う構成して装着し、更に該カートリッジを上端と下端と
の両方で支持し、バイトホルダーに固定するための、ス
トッパーと押え金を備えたことを特徴としている。
【0007】
【作用】上述の本考案のロータリーバイトにおいては、
丸駒スローアウエイチップを支える座付固定軸は、切削
力が作用する方向に上端、下端の2ヶ所でバイトホルダ
ーに支持、固定されるため、チップ半径方向の剛性が飛
躍的に向上し重切削が可能となる。
【0008】また回転軸と軸受部をカートリッジに構成
してバイトホルダーと分離したことにより、回転軸及び
軸受部が消耗しても、カートリッジを交換するだけで修
理することなく継続使用できるので工具費の低減化を図
れる。
【0009】
【実施例】以下図面により本考案の一実施例について説
明すると、図1は本考案の一実施例に係る、ロータリー
バイトの正面図、図2は図1の左側面図、図3は図1の
平面図、図4は本考案におけるカートリッジの正面図、
図5は図4の左側面図を示している。
【0010】ロータリーバイトの構成は、大別すると、
丸駒スローアウエイチップを回転軸に嵌合固定するため
のカートリッジと、カートリッジを保持するためのバイ
トホルダーとからなる。
【0011】これらの図において、バイトホルダーは、
本体1と本体1の先端上部に取付けられた、ブラケット
2とより構成される。ブラケット2は、締付ボルト3と
ノックピン4により、本体1に固定される。
【0012】バイトホルダー本体1の先端部には、カー
トリッジの取付用として、本体1の底面に対しβ°傾い
た平面とアリ溝を設ける。又本体1の先端部にはカート
リッジ下部の位置決め及び固定用に、下部ストッパー5
と、下部押え金8を設ける。下部押え金8はスクリュー
9により締付け又は緩める。
【0013】ブラケット2には、カートリッジ上部を支
持、固定するため、上部ストッパー6と上部押え金10
を設ける。上部押え金10はスクリュー11により締付
ける。(又はゆるめる。)上部ストッパー6は、ネジに
よる調整式で、下部ストッパー5と同時にカートリッジ
に接触するよう微調整後、ロックスクリュー7により固
定する。
【0014】又、ブラケット2にはカートリッジの上部
を支持するため、ホルダー本体1の垂直軸芯線に対しβ
°傾いた面2aを設ける。
【0015】カートリッジの装着はホルダー本体1のア
リ溝に嵌め込み、スライドさせながら、下部ストッパー
5、上部ストッパー6に当る迄挿入する。この状態で下
部押え金8、上部押え金10によりクランプする。この
場合カートリッジの下面12aは、本体1の取付面に密
着していなければならない。
【0016】カートリッジは、座付固定軸12に中空の
回転軸13を嵌合し、ラジアル軸受18、スラスト軸受
17,19を介してナット20により固定されたもので
ある。
【0017】回転軸13は座付固定軸12と同心で自由
に回転可能である。丸駒スローアウエイチップ14は回
転軸13に嵌合され、チップブレーカー16と共にナッ
ト15により回転軸13に固定される。但しナット15
のネジ部は、切削中のゆるみ防止のため左ネジとする。
又はカートリッジにはバイトホルダーへ取付けるための
取付基準面及びクランプ用面が必要で、これらは全て座
付固定軸12に設ける。
【0018】座付固定軸12の下面には、α°傾斜した
平面12aと12aに平行で軸心に対称なアリ溝用ガイ
ド面12b,12cを設ける。更に12a,12bに直
角な平面12dを設ける。
【0019】座付固定軸12の上部には、軸心に平行
で、かつ面12bに平行な面12eと面12eに直角な
平面12f,面12eに対し30°〜60°傾斜した平
面12gを設ける。
【0020】これによりカートリッジがバイトホルダー
に装着される際は、座付固定軸12の面12a,12
b,12d,12e,12fの5ヶ所がバイトホルダー
により支持され、面12c,12gの上下2ヶ所を押え
金8,10によりクランプされる。
【0021】次に上記のように構成されたロータリーバ
イトで切削した場合の丸駒スローアウエイチップの回転
原理とその作用について説明する。図6はロータリーバ
イトを図示しない旋盤の刃物台に固定し、丸物ワーク2
1の外径を旋削している平面図である。図7は図6のA
−A矢視図である。ワーク21はR1 方向に回転してい
る。切込量dを保ちながら、ロータリーバイトをX1
向に送ると、丸駒スローアウエイチップ14の切刃によ
り切屑22がX2 方向に排出される。切屑22はチップ
ブレーカー16によりカールされながら切断される。
【0022】切削中、丸駒スローアウエイチップ14
は、ゆっくりであるがR2 方向に絶えず回転しながら切
削している。これは丸駒スローアウエイチップ14の上
面がβ°傾斜しているため、切削抵抗の主分力F1 が分
力F2 として、丸駒スローアウエイチップ14の上面に
働くためである。(図7参照)このため丸駒スローアウ
エイチップ14は全周エッジが切刃となり、エッジ全周
が均一に摩耗することにより工具寿命は大幅に向上す
る。
【0023】以上のことから、ロータリーバイトに於い
ては、境界摩耗が発生しないことが解る。従って境界摩
耗の進行が激しいチタン6AL−4V、インコネル71
8等の耐熱合金の旋削加工に於いては、その効果が顕著
である。又断続加工に於いても、チップの回転により、
切削中の衝撃を和らげる効果があり、切刃のチッピング
を防止することが出来る。
【0024】尚上記実施例は右勝手のロータリーバイト
について説明したものであり、左勝手の場合には、バイ
トホルダー、カートリッジ共に図示に対し対称に製作す
れば良い。但しこの場合カートリッジの丸駒スローアウ
エイチップ14を締付けるナット15のネジ部は、切削
中のゆるみを防止するため右ネジにする必要がある。
【0025】
【考案の効果】以上述べたように本考案のロータリーバ
イトは、回転軸及び軸受部をカートリッジにして、バイ
トホルダーと分離したことと、カートリッジの取付を切
削抵抗が作用する方向に上端、下端の2ヶ所で支持、固
定できるようにしたことにより次に示す効果が得られ
る。 (1)チップ半径方向の剛性が向上し、重切削が可能と
なるため、金属除去能率が向上し、加工工数を低減する
ことができる。 (2)チップ半径方向の剛性が向上し、加工中のビビリ
が発生しないため、加工面の面粗度、精度が向上する。 (3)軸受部が消耗しても、カートリッジを交換するだ
けで、継続使用ができるため、工具費が安くなる。(カ
ートリッジの予備のみ常備すれば良く、バイトホルダー
の予備及び、修理費は不要。)
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るロータリーバイトの正
面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】本考案の一実施例のカートリッジの正面図であ
る。
【図5】図4の左側面図である。
【図6】本考案の一実施例におけるチップ回転原理を示
す説明図である。
【図7】図6のA−A矢視図である。
【図8】従来のバイトホルダーを示す正面図である。
【図9】図8の左側面図である。
【符号の説明】
1 バイトホルダー本体 2 ブラケット 5 下部ストッパー 6 上部ストッパー 8 下部押え金 10 上部押え金 12 座付固定軸 13 回転軸 14 丸駒スローアウエイチップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座付固定軸と、これに嵌合され同軸状に
    回転可能な中空の回転軸、及び前記回転軸に嵌合固定さ
    れた丸駒スローアウエイチップとからなるカートリッジ
    を、バイトホルダーの先端部に、前記バイトホルダーの
    垂直軸芯線に対し適宜角度傾斜するよう構成して装着
    し、更に該カートリッジを上端と下端との両方で支持
    し、バイトホルダーに固定するための、ストッパーと押
    え金を備えたことを特徴とするロータリーバイト。
JP3648991U 1991-04-23 1991-04-23 ロータリーバイト Expired - Lifetime JP2531496Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3648991U JP2531496Y2 (ja) 1991-04-23 1991-04-23 ロータリーバイト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3648991U JP2531496Y2 (ja) 1991-04-23 1991-04-23 ロータリーバイト

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Publication Number Publication Date
JPH04122406U JPH04122406U (ja) 1992-11-04
JP2531496Y2 true JP2531496Y2 (ja) 1997-04-02

Family

ID=31918425

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