JP2530390C - - Google Patents

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JP2530390C
JP2530390C JP2530390C JP 2530390 C JP2530390 C JP 2530390C JP 2530390 C JP2530390 C JP 2530390C
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株式会社タニ
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、界面活性剤を使用して車両の表面に付着した汚染物質を除去する洗
車方法の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】 車両の塗装表面の艶だし、劣化防止等の目的で塗布されるワックスは、種々の
蝋やシリコン等の油性分から成る。このため、ディーゼル機関や工場から発生す
る廃棄煤煙等の大気中の油性汚染物質、あるいは手垢などがワックスに付着する
と、これらがワックス中に溶け込み、ワックス自体が汚れて塗装面上にいわゆる
水垢が形成される。この水垢は、車両の塗装を汚く見せるので、もとの綺麗な塗
装面を復元するためには、ワックス自体を除去する必要があり、従来においては
、作業効率の悪い手作業のほかに、門型洗車機などを利用して、図4に示すよう
な界面活性剤による水垢とり洗車を行っていた。 【0003】 この水垢取り洗車の工程は、先ず、車両を水洗いし、その後、ワックス塗布面
と門型洗車機の回転ブラシに界面活性剤を噴霧しながら、回転ブラシで塗布面を
摩擦し、水垢を活性分解して除去する。水垢の量と質によっては、回転ブラシの
みで完全に除去できない場合があるので、スポンジ等に界面活性剤、微粒子の研
磨剤、油性の溶剤等を付けて手作業にて水垢を擦り取るいわゆるタッチアップに
よる補正を必要に応じて行う。その後、車両表面に水を吹き付けて界面活性剤を
洗い流し、最後にワックスを噴霧して塗布するようにしていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来の界面活性剤を用いた水垢取り洗車においては、塗装面の
劣化が、図5に示されるメカニズムで進行する。即ち、塗装に使用されている塗
料は、発色させるための顔料が混在された基本的に油性分を含む樹脂であるので
、その表面を界面活性剤をつけながら回転ブラシで摩擦すると、塗装表面が活性 分解により脱脂され(a)、表面の平滑を失うと共に、顔料の露出により光が乱
反射して艶が無くなる、いわゆる塗装の白亜化を招く(b)。そこで、艶を維持
するために、界面活性剤で脱脂された塗料に油性分を補給するワックス塗布の作
業が行われる(c)。 【0005】 この油性分補給の行程で得られる艶は、あくまでも油による艶であって、塗装
そのものの艶が回復したわけでわない。白亜化によって荒れた塗装表面は、大気
との接触面が増加しているので、水垢の付着が早まる構造となっている。しかも
、塗装面の艶を維持するためにワックスの塗布量が多くなるので、再付着した水
垢は、より除去が困難な強固なものになってくる(d)。この強固な水垢を除去
するためには、タッチアップにより、界面活性剤をより強く塗装面に擦りあてな
ければならなくなり(e)、これによりますます塗装が荒れる(f)。このため
、艶の維持がだんだん困難になり(g)、艶だしを図るためにワックスによる油
性分の補給量が益々増え(h)、より除去困難な水垢が早く着く(i)。以上の
ような悪循環の繰り返しで、塗装表面の荒れが徐々に進行する結果となっていた
。 【0006】 以上の点を考慮して、図5のa、bの段階でph値の低い界面活性剤を用い、
なるべく塗装面の脱脂を避けるようにする方法が従来採られてきているが、この
方法では、水垢除去の効果を下げることになるので、タッチアップの段階での作
業量が増え、ガソリンスタンドの従業員等に過酷な労働を強いることになる。ま
た、界面活性剤のph値を下げたところで劣化の進行を遅らすことはあっても、
劣化のメカニズムそのものを除去することはできず、なんら解決につながらなか
った。本発明は、上述した点を解決するためになされたものであり、塗装表面の
劣化を防止すると共に、水垢取り洗車の作業効率を向上させることができる洗車
方法を提供することを課題としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】 上記課題を達成するために、本発明に係る洗車方法及び洗車装置は、車両表面 を洗浄体を使って洗浄する洗浄行程と、この洗浄行程の後、車両表面を水を使っ
て洗浄する水洗い行程と、この水洗い工程の後、車両塗装部分の表面が乾燥せず
水に濡れている状態で、車両塗装部分の表面に上記水の滑性を利用して、水に分
散又は溶解性の高分子重合体を塗布し、これにより車両塗装部分の表面にこの高
分子重合体の薄い被膜を形成する高分子重合体塗布行程とを備えたことにある。 【0008】 【作用】 これにより、洗浄行程によって水垢をとり、水洗い行程で洗浄体を洗い流し、
しかる後に高分子重合体塗布行程で高分子重合体を塗布するので、1度目の洗浄
時には塗装面の荒れがわずかに生じるものの、水垢が除去された後には、高分子
重合体によるコーティング皮膜が塗装面に形成され、塗装面の艶が保持される。
しかもこのコーティング皮膜には、油性の汚染物質が溶け込むことがないので、
このコーティング皮膜の表面のみが汚染されるにとどまり、次回からの水垢取り
洗車では、このコーティング皮膜上の汚染物質及び付着物を除去するだけでよく
なり、水垢取り洗車の作業が簡単になる。またこの次回からの水垢取り洗車では
、上記コーティング皮膜によって使用する洗浄体が直接塗装面に届くことがなく
なり、この結果、塗装面の劣化が進行することがなくなる。さらに、高分子重合
体のコーティングを伴う本洗車方法においては、ワックスを再塗布する油性分補
給の行程がないので、構造的に水垢の再付着を防止でき、次回からの水垢取り洗
車でタッチアップ作業が不要になる。 【0009】 【実施例】 図1において、洗車機は、車両1を跨ぐように門型に形成された洗車機本体2
を有し、この洗車機本体2の両側壁に沿って施設されたレール3上を往復動でき
るようになっている。この往復動は、洗車機本体2の移動方向の両端部に設けら
れた防水タイプのリミットスイッチSWI、SWIIが、所定の位置に固設された
ストッパ4、5に当接する範囲で行われる。洗車機本体2には、車両の上面に当
接しながら上下に揺動する上方回転ブラシ6と、左右に揺動し車両の両側面に当 接可能な側方回転ブラシ8、9とを有し、また、洗浄液体供給装置10とポリマ
ー供給装置11とを備えている。 【0010】 上記リミットスィッチ(SWI、SWII)の設置位置は、これに限られず、回
転ブラシ6の位置を検出する等、車両の前端及び後端を検出できれば、どうのよ
うな位置に設けてもよい。例えば、回転ブラシ8、8を車両1の側外方から車両
1に対し付勢するようにし、洗車機本体2が移動して回転ブラシ8、8が車両1
の側面から前面または後面にはずれたことを検出したり、洗車機本体2が移動し
て中央に突出した回転ブラシ8、8が車両1の前面または後面に当接したことを
検出したりしてもよい。この場合、回転ブラシ8、8の回転軸を支えるレバーの
変位または移動をポテンションメータ、リミットスイッチ等のセンサで検出する
ことになる。また、リミットスイッチ(SWI、SWII)は、光センサ、磁気セ
ンサ等、車両の前端及び後端を検出できれば、どうのような位置に設けてもよい
。 【0011】 洗浄液体供給装置10は、車両1に向かって対峙する洗浄液体供給ノズル12
と、加圧された水を収納する水槽タンク13および可性ソーダを主成分とした界
面活性剤を収納する界面活性剤収納タンク14とを有し、洗浄液体供給ノズル1
2は、例えば二股に分かれたホース15を介して水槽タンク13と界面活性剤収
納タンク14に接続されている。そして、水槽タンク13に通じる分かれたホー
スの途中、および界面活性剤収納タンク14に通じる分かれたホースの途中には
それぞれ電磁バルブI、IIが設けられ、これら電磁バルブI、IIを開閉すること
により、水と界面活性剤のノズルからの噴出が制御されるようになっている。な
お上記界面活性剤は可性ソーダ以外のものを用いてもよい。 【0012】 上記電磁バルブI及び洗浄液体供給ノズル12は直接水道管に接続するなど、
水をノズル12から噴出できればどのようなものでもよい。また電磁バルブIIに
ついても同様であり、界面活性剤を水に混ぜて洗浄液体供給ノズル12から噴出
できればどのようなものでもよい。 【0013】 これに対して、ポリマー供給装置11は、ポリマー供給ノズル16に、コンプ
レッサ17とポリマー収納タンク18に通じるホース19を接続して構成され、
コンプレッサ17を作動させることにより、ポリマー収納タンク18内のポリマ
ーが圧縮空気に導かれて噴霧されるようになっている。このポリマーの噴霧は、
コンプレッサ17によらず、例えばポリマーを内蔵したスプレ一容器を洗車機本
体2内側に取り付け、このスプレー容器を電磁ソレノイド等で操作する等、ポリ
マーを噴霧できればどのようなものでもよい。 【0014】 ここで、ポリマー収納タンク18に収納されるポリマーは、界面活性剤による
化学的な侵食に対する防護能力が十分なものであると共に、例えば車両の塗装面
に水分が十分に残存している状態でも確実にコーティング皮膜を形成できるタイ
プの高分子重合体(高分子共重合体を含む)が好ましい。この高分子重合体は、
シリコーンまたはフッソ重合体等である。シリコーンとしてはアミノ変成シリコ
ーンまたはエトキシ化シリコーン等のような水に分散または溶解性のものが望ま
しい。フッソ重合体も同様に水に分散または溶解性のものが望ましい。ポリマー
収納タンク18に収納されるポリマーは、水も混合されているが、必要により、
脂肪酸アミン系等の防錆剤、ワックス、界面活性剤、石油系炭化水素等を混合し
てもよい。 【0015】 図2は、ポリマー供給装置11近傍のより具体的な構造を示すもので、洗車機
本体2の両側壁にかけて架設された支持軸20に2つの揺動アーム21、22が
緩く外嵌され、このアーム21、22に上方回転ブラシ6が回転自在に取り付け
られている。この上方回転ブラシ6は、揺動アーム21、22を回動させること
で上下に揺動でき、また一方の揺動アーム21の基軸に設けられた電動機23に
よりアーム内部の伝動機構を介して回転するようになっている。 【0016】 上記ポリマー供給ノズル16は支持軸20の適所に1つまたは複数取り付けら
れ、溶接等の固着手段により固定されており、またコンプレッサ17とポリマー 収納タンク18は例えば洗車機内側に設けられた敷設台24に固定され、上記ホ
ース19は側壁に沿って上方へ導かれ、回転ブラシ6、8やその他の駆動機構の
動きに支障がないように揺動ノズル16に接続されている。なお、上記洗浄液体
供給ノズル12及びポリマー供給ノズル16は洗車機本体2の内側の上方だけで
なく側方に設けてもよい。 【0017】 上記洗車機本体2には、図示しないが、CPU、ROM、RAMのほか、上記
電磁バルブI、II、コンプレッサ17を駆動させるためのドライバ、リミットス
イッチ(SWI、SWII)からの信号を一時記憶するラッチ等が設けられている
。上記ROMには、図3のフローチャートに応じたプログラムが記憶され、上記
CPUはこのプログラムを実行する。上述の構成において、次に、洗車方法を図
3のフローチャートに基づきながら説明する。車両1を洗車機内に停車させた状
態で作動スイッチを投入すると、洗車機は、先ず、ステップ50乃至56におい
て車両を水洗いする。この水洗い行程Aは車両1の泥取りのために行うもので、
その具体的動作は、洗車機本体2の往動を開始し(ステップ50)、電磁バルブ
Iを開いて車両に水を噴出する(ステップ51)。それと同時に、回転ブラシ6
〜9を回転させる等のその他の処理を行う(ステップ52)。 【0018】 これらステップ50乃至52の処理は、洗車機本体2が移動して回転ブラシ7
が車両の端に至り、リミットスイッチ(SWI)がストッパ4に当たってONに
なるまで行われ(ステップ53)、これにより、車両表面に付着した泥を回転ブ
ラシで摩擦しながら除去する。そして、リミットスイッチ(SWI)がONにな
った時点で洗車機本体2の往動を停止させ(ステップ54)、電磁バルブIを閉
じ(ステップ55)、回転ブラシ6〜9の回転を停止させる等のその他の処理を
行う(ステップ56)。 【0019】 次に、ステップ57乃至63において車両1を洗剤洗いする。この洗剤洗い行
程Bは水垢を除去するために行うもので、その具体的動作は、洗車機本体2の復
動を開始し(ステップ57)、電磁バルブIとIIを開いて車両1に水と界面活性 剤を噴出する(ステップ58)。それと同時に、回転ブラシ6〜9を回転させる
等のその他の処理を行う(ステップ59)。これらステップ57乃至59の処理
は、洗車機本体2が移動して回転ブラシ6が車両1の端に至り、リミットスイッ
チ(SWII)がストッパ5に当たってONになるまで行われ(ステップ60)、
これにより、塗装面に塗布したワックスによる水垢を回転ブラシ6〜9で摩擦し
ながら活性分解して除去する。そして、リミットスイッチ(SWII)がストッパ
5に当たってONになった時点で洗車機本体2の復動を停止させ(ステップ61
)、電磁バルブIとIIを閉じ(ステップ62)、回転ブラシ6〜9の回転を停止
させる等のその他の処理を行う(ステップ63)。 【0020】 その後、ステップ64乃至70において車両1を再び水洗いする。この水洗い
行程Cは上記行程Bで噴出した界面活性剤を洗い流すもので、その具体的動作は
上記ステップ50乃至56の水洗い行程と同様であるので説明を省略する。 【0021】 以上までの行程が終了すると、車両表面が乾燥しないうちに、ステップ71乃
至77における高分子重合体の塗布行程Dを行う。具体的には、洗車機本体2の
復動を開始し(ステップ71)、コンプレッサ17を稼動させて車両表面に高分
子重合体を噴霧する(ステップ72)。それと同時に、回転ブラシ6〜9を回転
させる等のその他の処理も行う(ステップ73)。ステップ71乃至73の処理
は、洗車機本体2が移動して回転ブラシ6が車両の端に至り、リミットスイッチ
(SWII)がストッパ5に当たってONになるまで行われる(ステップ74)。
なお、この回転ブラシ6〜9の回転処理は省略してもよい。 【0022】 これにより、水垢の落ちた塗装面全体に、高分子重合体がコーティングされる
。この場合、高分子重合体は塗装面が濡れた状態で供給されるので、コーティン
グ被膜は、水の滑性により車両1の表面に薄く均一に形成される。そして、リミ
ットスイッチ(SWII)がストッパ5に当たってONになった時点で洗車機本体
2の復動を停止し、(ステップ75)、コンプレッサ17の稼動を停止して高分
子重合体を噴霧を止め(ステップ76)、回転ブラシ6〜9の回転を停止させる 等のその他の処理を行う(ステップ77)。 【0023】 尚、車両表面の濡れた状態での高分子重合体の塗布は、霧吹きで塗装面を濡ら
した程度に少量の水が残っている状態で行うのが好ましい。水の残量が多すぎる
と、ポリマーを定着させるまでの塗布量が多くなるし、水の残量が少なすぎると
、滑性を得られず、ポリマーの延びが悪くなりムラになるためである。 【0024】 本発明は上記実施例に限定させず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能である。例えば、上記実施例では、車両表面が濡れている状態で高分子重合
体をコーティングするようにしたが、車両表面が乾燥してからコーテイングする
ようにしてもよい。また、上記高分子重合体のコーティング行程が終了した後に
、仕上げを美しくするために水洗い行程を行ってもよい。この水洗い行程は上記
ステップ50乃至56と同様の行程である。さらに、本発明の洗車方法は手作業
で行うことも可能である。また、回転ブラシ6、8、9は、スポンジタイプ等ど
のようなものでもよいし、省略してもよい。 【0025】 このほか、上記ステップ64と65の間にステップ72の処理を行い、ステッ
プ68と69の間にステップ76の処理を行い、水洗い行程Cと高分子重合体の
塗布行程Dとを同時に行ってもよい。この場合、洗車機本体2の移動方向に対し
、ポリマー供給ノズル16の前に洗浄液体供給ノズル12を設けることになる。
また、ポリマー供給ノズル16の前後に洗浄液体供給ノズル12、12を設けて
もよい。このほか、洗車機本体2内に送風ファンまたは送風ブロア等の送風手段
を設け、上記ステップ77のあとに、洗車機本体2を移動させながら、この送風
手段を駆動させて車両1表面の水滴を除去して乾燥させてもよい。 【0026】 しかして、一度目の洗車が行われると、界面活性剤による洗剤洗い行程Bで水
垢が除去され、高分子重合体の塗布行程Dで高分子重合体が塗布されるので、車
両表面には、界面活性剤に対し防護機能の強いコーティング皮膜が形成され、二
度目以降の洗車によって、界面活性剤による塗装面の侵食が防止され、艶ぼけの 進行を抑えることができる。 【0027】 尚、一度目の洗車時に、塗装表面が幾分活性分解されて塗装面の荒れがわずか
に生じることが予想されるが、この一度目で著しく塗装面が荒れるわけではない
ので支障はない。しかも、高分子重合体の塗布は、ワックスによる油性分を補給
する代わりに行われるので、車両表面は水垢のつきにくい構造となっており、二
度目以降の洗車時に、水垢を除去するためのタッチアップ作業を殆ど行わなくて
済む。また、高分子重合体のコーテイング皮膜は、洗車の都度塗布されるので、
洗車するにつれてコーテイング皮膜が塗り重ねられ、水垢の浸透が益々少なくな
ると共に、艶の深みと界面活性剤に対する防護能力が増加する。 【0028】 【発明の効果】 以上詳述したように、本発明は、水垢を洗浄体で取り除いた後に、油性分を補
給する代わりに高分子重合体を塗布するようにしたので、後に界面活性剤を用い
た洗車を行っても、塗装面が活性分解されることなくなり、塗装面の劣化を防止
することができる。また、本発明によれば、ワックス等の油性分の再塗布の行程
がないので、水垢の再付着を防止でき、次からの洗車時にタッチアップ作業がほ
とんど不要となり、作業効率の向上が図れる。しかも、界面活性剤をもちいたタ
ッチアップ作業は、作業員の手荒れの原因になっていたが、タッチアップ作業の
省略で作業員の労働環境をも改善できるものである。更に、高分子重合体の塗布
を車両表面か濡れている状態で行えば、水の滑性を利用してコーティング皮膜を
車両全体に容易に形成でき、作業効率をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】洗車機の概要を説明する説明図である。 【図2】同上における洗車機のポリマー供給装置近傍の構造を示す斜視図であ
る。 【図3】本発明に係る洗車方法の行程を説明するフローチャートである。 【図4】従来の洗車方法の行程を説明するブロック図である。 【図5】従来の洗車方法にかかる塗装面劣化のメカニズムを示すブロック図で
ある。 【符号の説明】 1… 自動車、2…洗車機本体、3…ルール、4,5…ストッパ、6…上方回転
ブラシ、8,9…側方回転ブラシ、10…洗浄液体供給装置、11…ポリマー供
給装置、12…洗浄液体供給ノズル、13…水槽タンク、14…界面活性剤収納
タンク、15…ホース、16…ポリマー供給ノズル、17…コンプレッサ、18
…ポリマー収納タンク、19…ホース、20…支持軸、21,22…揺動アーム
、23…電動機、24…敷設台。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両塗装部分の表面を洗浄体および水を使って洗浄する洗浄行程と、 この洗浄行程の後、車両塗装部分の表面を水を使って洗浄する水洗い行程と、 この水洗い工程の後、車両塗装部分の表面が乾燥せず水に濡れている状態で、
    車両塗装部分の表面に上記水の滑性を利用して、水に分散性のフッソ重合体また
    はエトキシ化シリコーンの高分子重合体を塗布し、これにより車両塗装部分の表
    面にこの高分子重合体の薄い被膜を形成する高分子重合体塗布行程とを備えたこ
    とを特徴とする洗車方法。 【請求項2】 車両を上方より跨いで、この車両上方を往復走行し、この往動または復動中に
    、当該車両表面の水洗いを行う為の散水手段、当該車両表面の洗浄体による洗浄
    を行う為の洗浄体噴出手段、当該車両表面の高分子重合体の塗布を行う為の高分
    子重合体塗布手段及び当該車両表面の水の除去を行う為の送風手段を備えた洗車
    装置に於いて、 初めに、上記散水手段及び洗浄体噴出手段を作動させて、上記車両の塗装部分
    の表面を洗浄体および水を使って洗浄を行い、 この塗装面洗浄後、上記散水手段を作動させて、車両の塗装部分の表面を水を
    使って洗浄を行い、 この水洗い洗浄後、上記高分子重合体塗布手段を作動させて、車両の塗装部分
    の表面が乾燥せず水に濡れている状態で、車両塗装部分の表面に上記水の滑性を
    利用して、水に分散性のフッソ重合体またはエトキシ化シリコーンの高分子重合
    体を塗布し、これにより車両塗装部分の表面にこの高分子重合体の薄い被膜を形
    成し、 この高分子合体の塗布後、上記送風手段を作動させて、車両表面の水を除去さ
    せることを特徴とする洗車装置。

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