JP2530172B2 - 園芸施設におけるプラスチックフィルムの取り付け方法 - Google Patents

園芸施設におけるプラスチックフィルムの取り付け方法

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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は園芸施設等において用いられるフレームに
おけるプラスチックフィルムの取り付け方法に関する。
〔従来の技術〕
近時農業の近代化とともに施設園芸が盛んとなり、特
に果実を収穫する園芸例えば葡萄の栽培等におては一定
の時期にはプラスチックシートを以て包被し雨水の接触
を遮断し、病気の発生を防ぐことが行なわれている。
又、葡萄栽培を例にとって述べれば、近時はその労力
の消費を合理化するために、第1図に示すように支柱
(図示せず)で支持された上部にほゞ方形を構成する支
持線1を張りめぐらし、これに葡萄の主幹をを立ち上ら
せて、その枝2は直線状を主とし、その両側のある範囲
Wに留まるようL字状に整えて葡萄棚を構成し育成して
いる。
かくすることによってその作業範囲はW+αの幅で直
線状であり、能率的に作業をなし得るものである。
而して、このような葡萄棚にプラスチックフィルムを
被せるには、前記W+αの範囲に上面に第2図に示すが
如き断面半円状に構成されたトンネルメッシュのフレー
ムを配置し、この上にプラスチックフィルムを被せて行
なわれる。
即ち、このフレームは半円状(弓状)に屈曲されたア
ーチ用線材3とその複数個を一定の間隔L1毎に並列に配
置し、これを接続する複数条の直線状線材4とからな
り、相互に溶接その他の手段により一体化されてトンネ
ル状のフレームを構成している。
プラスチックフィルムはこのトンネル状フレームの上
面を覆う幅のフィルムを用意しその長手方向に展張し
て、取り付ける。
従来はその取り付けに当たり、プラスチックフィルム
の長手方向の側縁をフレーム両側端に近い位置の直線状
線材4に、例えば選択バサミの如きものを以て挾持し、
かつプラスチックフィルムの上面を押さえ紐でスパイラ
ル状にくくりつけて構成することが行なわれていた。
〔発明が解決すべき問題点〕
しかるのちにこの方法によると、プラスチックフィル
ムの保持状態は必ずしも強固ではなく、かつ又押さえ紐
をかける作業はなかなか面倒なため、改善が要望されて
いた。
その改善策の一つとして、例えばハウス栽培における
チャック方式や、ペット方式を採用しようとすると、溝
付受け材の重量がかなり大きく、かゝる施設においては
更に支柱を増加させなければならなず、徒らにコストア
ップを来すというので採用できない。
又、前記フレームのプラスチックフィルムの取付部分
に円筒状の直線部材を取り付けてこれに嵌着固定具を組
合せる案も考えられるが、その重量増加による支持柱増
加の問題は前記と同様にして残存し採用できない。
本発明はかゝる難点を解決し、軽量で引留、引外しが
容易で、かつ信頼性のあるプラスチックフィルムの取り
付け方法を目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の概要は、中空らせん状成形体をプラスチック
フィルムの固定位置における直線状線材に周設してお
き、かつ、この中空らせん状成形体の外径にほゞ等しい
内径の円筒状嵌着部を有する固定具を用意し、両者の間
にプラスチックフィルムの端部を挾んで嵌着固定するこ
とにより極めて簡単で信頼性もあり、取り外しも容易な
固定化法である。本発明において用いられる中空らせん
状成形体7の材料は金属、非金属を問うものではないが
そのコストと耐久性の点から第3図(1)の如く亜鉛め
っき鋼線5の複数条をらせん状に成形し、各状相互を接
合したもの、或いは第3図(2)の如く亜鉛めっき鋼テ
ープ6をらせん状に成形したものは、その弾性もあり好
ましいものと言える。
そしてこれらの取り付けに当たってはフレームの側端
近くの取り付け用直線状線材に中空らせん状成形体の解
放端から旋回させながらねじ込むことにより達成され
る。又、その外側に使用される嵌着固定具10はその一例
を示すと第4図の如きものであり、第4図(3)に示す
ように縦方向に開口11を有する円筒状嵌着部12を有する
もので、図ではその円筒状嵌着部12は主部12aと従部12b
とが接続片13で結合され、かつ従部の先端には舌片14を
設けてあり、円筒状部を押圧することにより強固な嵌着
をなすとともに舌片14及び接続片13を持ち引き剥すこと
が容易に行なわれる。
なおここに用いられる材料も金属、非金属を問わない
がポリエチレン、ポリプロピレンは接続するシートに仮
に可塑剤があっても移行問題が少なく、弾性もあり廉価
で反覆使用に耐えるので好ましい。
{実施例〕 本発明の実施例を述べれば以下のとおりである。
幅120cm、中央部の高さ50cm弓状の鋼線を複数個用意
し、これを20cm間隔になるように、直線状鋼線(径0.32
cm)を溶接々続してフレームを作成し、これに幅185cm
のポリエチレンフィルムを被せ、弓状の鋼線の間で前記
フィルムの端部を前記嵌着固定具により引き止める。
引き止め状態の構造を示せば第5図のとおりで、プラ
スチックフィルム15の端部は直線状線材4(図では下か
ら2番目)の上に周設された中空らせん状成形体(図示
せず)の上に巻かれるようにして、嵌着固定具10により
嵌着されて保持される。
なお、第6図には直接状線材4にらせん状成形体を嵌
めて、その上にプラスチックフィルム15の端部を嵌着固
定具10で固定した状態の一例が示してあり、(イ)の一
部切裁正面図(ロ)のその側面図より詳細が理解される
であろう。
この嵌着固定具は各アーチ用線材間の1スパンに1ヶ
用いてもよいが種々テストの結果は、その設計によって
も異なるが1スパンおきもしくは2スパンおき、或いは
2〜3スパン嵌着後3スパンおいて2〜3スパン嵌着さ
せるといった程度でも十分であり、風によって剥がされ
る心配もなかった。
〔発明の効果〕
本発明によれば、軽量な中空らせん状成形体とこの外
径に適合した内径の嵌着部を有する嵌着固定具を適当数
用意するのみで、非常に簡単な押圧嵌着でプラスチック
フィルムをトンネルフレームに固定することができ、か
つまた、プラスチックフィルムを取り外す際の作業も容
易であり、更に関係資材が全体に小型化されてセットと
して運搬できるのでトラックの行かないどんな小さな島
や奥地でも、これを利用することが可能であり栽培産業
の伸長に多大の寄与をなし得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、葡萄栽培における支持線と枝の張り方のモデ
ルを示す説明図。 第2図は、これに用いられるトンネルメッシュのフレー
ムの斜視図。 第3図は、中空らせん状成形体の構造例を示す斜視図。 第4図は、嵌着固定具の一例を示し、 (1)は上面図、(2)は側面図、(3)はDD線断面
図、 第5図はプラスチックフィルムの固定の構造を示す一部
切裁の斜視図。 第6図はプラスチックフィルムの取り付け状態を示し、
(イ)は一部切裁の正面図、(ロ)はその側断面図であ
る。 3:アーチ用線材、4:直線状線材 7:中空らせん状成形体 10:嵌着固定具 15:ブラスチックフィルム

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材を用いて構成された園芸施設のフレー
    ムにプラスチックフィルムを包被するに際し、前記フレ
    ームの長手方向の両側縁の線材の所定の位置に、中空ら
    せん状成形体をねじ込み、嵌挿周設させ、プラスチック
    フィルムの側縁部をこの中空らせん状成形体に当てがい
    その上から、長手方向に嵌入口を設けた円筒状嵌着部を
    有する固定具を嵌着させ固定することを特徴とする園芸
    施設におけるプラスチックフィルムの取り付け方法
JP62198997A 1987-08-11 1987-08-11 園芸施設におけるプラスチックフィルムの取り付け方法 Expired - Lifetime JP2530172B2 (ja)

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