JP2529945Y2 - 組込み治具付きメカニカルシール - Google Patents
組込み治具付きメカニカルシールInfo
- Publication number
- JP2529945Y2 JP2529945Y2 JP1990057261U JP5726190U JP2529945Y2 JP 2529945 Y2 JP2529945 Y2 JP 2529945Y2 JP 1990057261 U JP1990057261 U JP 1990057261U JP 5726190 U JP5726190 U JP 5726190U JP 2529945 Y2 JP2529945 Y2 JP 2529945Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- seal ring
- mounting plate
- mating ring
- outer diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、静止側シールリングを回転側メイティング
リングに押し付けるばねの外周をダイアフラムで覆った
構造であって、摺動面の内周側に密封流体を封じるメカ
ニカルシールに組込み治具を設けたものである。
リングに押し付けるばねの外周をダイアフラムで覆った
構造であって、摺動面の内周側に密封流体を封じるメカ
ニカルシールに組込み治具を設けたものである。
従来、メカニカルシールの一種として、第３図に示す
ように、機体側の取付板２の軸方向外側に装着され、非
回転のシールリング８と取付板２の間をエラストマー製
ダイアフラム14で封鎖した構造であって、このダイアフ
ラム14の変形性により、メイティングリング12の傾斜や
偏心に対してシールリング８を良好に追随させるものが
知られている。
ように、機体側の取付板２の軸方向外側に装着され、非
回転のシールリング８と取付板２の間をエラストマー製
ダイアフラム14で封鎖した構造であって、このダイアフ
ラム14の変形性により、メイティングリング12の傾斜や
偏心に対してシールリング８を良好に追随させるものが
知られている。
すなわちこのメカニカルシールは、取付板２に後端を
支持されたばね６によって軸方向外側へ向けて付勢され
回転軸４の外周に遊嵌された非回転のシールリング８
と、回転軸４の外周に取付板２の軸方向外側に位置して
気密的に嵌着され、セットスククリュ10で固定されるメ
イティングリング12と、シールリング８の外周に押環16
により固着された内径部14aからばね６の外周側を覆う
ように略テーパ状に展開して外径部14bが押圧板18によ
りボルト20を介して機体の取付板２に締付け固定される
エラストマー製ダイアフラム14とを備え、非回転のシー
ルリング８が回転軸４と一体回転するメイティングリン
グ12にばね６で押圧されて摺動面Ｓを形成し、摺動面Ｓ
の内周側に通じる密封空間Ａから外側の大気Ｂへの流体
の漏れを阻止するものである。
支持されたばね６によって軸方向外側へ向けて付勢され
回転軸４の外周に遊嵌された非回転のシールリング８
と、回転軸４の外周に取付板２の軸方向外側に位置して
気密的に嵌着され、セットスククリュ10で固定されるメ
イティングリング12と、シールリング８の外周に押環16
により固着された内径部14aからばね６の外周側を覆う
ように略テーパ状に展開して外径部14bが押圧板18によ
りボルト20を介して機体の取付板２に締付け固定される
エラストマー製ダイアフラム14とを備え、非回転のシー
ルリング８が回転軸４と一体回転するメイティングリン
グ12にばね６で押圧されて摺動面Ｓを形成し、摺動面Ｓ
の内周側に通じる密封空間Ａから外側の大気Ｂへの流体
の漏れを阻止するものである。
しかし、上記従来のメカニカルシールは、機体への組
込みの際に、ばね６を圧縮方向に押し付けながらメイテ
ィングリング12を回転軸４上に位置決めしてセットスク
リュ10で固定する必要があることから、適切な取付長Ｌ
とすることが困難であった。
込みの際に、ばね６を圧縮方向に押し付けながらメイテ
ィングリング12を回転軸４上に位置決めしてセットスク
リュ10で固定する必要があることから、適切な取付長Ｌ
とすることが困難であった。
また、摺動面Ｓから密封流体が大気Ｂ側へ漏れた場
合、この流体の一部は回転軸４の外周面を伝って流れ、
図示しない軸受等軸周の部材を腐食あるいは損傷させる
おそれがあった。
合、この流体の一部は回転軸４の外周面を伝って流れ、
図示しない軸受等軸周の部材を腐食あるいは損傷させる
おそれがあった。
本考案は、このような点に鑑み、適切な取付長に位置
決めしつつ組込むといった作業を容易にするとともに、
漏洩流体による軸周の部材の損傷を防止し得るようにな
すことを課題としてなされたものである。
決めしつつ組込むといった作業を容易にするとともに、
漏洩流体による軸周の部材の損傷を防止し得るようにな
すことを課題としてなされたものである。
上記課題を解決するために、本考案に係る組込み治具
付きメカニカルシールは、上記メイティングリングの反
シールリング側の端面に、このメイティングリングより
も大径の円盤を結合し、この円盤の外径部と、上記取付
板に上記ダイアフラムの外径部を締付け固定する押板
を、係止ボルトを介して互いに軸方向に係止させた構成
とした。
付きメカニカルシールは、上記メイティングリングの反
シールリング側の端面に、このメイティングリングより
も大径の円盤を結合し、この円盤の外径部と、上記取付
板に上記ダイアフラムの外径部を締付け固定する押板
を、係止ボルトを介して互いに軸方向に係止させた構成
とした。
本考案によると、ダイアフラムの外径部を機体側の取
付板に締付け固定する押板と、メイティングリングの反
シールリング側の端面に結合された円盤は、係止ボルト
を介して適当な軸方向距離に係止することができる。し
たがって、この係止状態で押板およびダイアフラムの外
径部を取付板に締付け固定することによって、取付板で
支持されたばねの後端から円盤が結合されたメイティン
グリングの反シールリング側の面までの取付長が規制さ
れるので、この状態でメイティングリングを回転軸に固
定した後、上記係止ボルトを取外せばメカニカルシール
の組込みは完了する。また、上記円盤は、運転時にシー
ルリングとメイティングリングの摺動面から外周側へ漏
れた流体が軸周を伝って流れるのを阻止し、遠心力によ
って飛散される機能を奏する。
付板に締付け固定する押板と、メイティングリングの反
シールリング側の端面に結合された円盤は、係止ボルト
を介して適当な軸方向距離に係止することができる。し
たがって、この係止状態で押板およびダイアフラムの外
径部を取付板に締付け固定することによって、取付板で
支持されたばねの後端から円盤が結合されたメイティン
グリングの反シールリング側の面までの取付長が規制さ
れるので、この状態でメイティングリングを回転軸に固
定した後、上記係止ボルトを取外せばメカニカルシール
の組込みは完了する。また、上記円盤は、運転時にシー
ルリングとメイティングリングの摺動面から外周側へ漏
れた流体が軸周を伝って流れるのを阻止し、遠心力によ
って飛散される機能を奏する。
以下、本考案を、第１図および第２図に示す一実施例
を参照しながら説明する。なお、図中、先に述べた従来
構造と重複する部分は同一符号をもって示し、その説明
は省略する。
を参照しながら説明する。なお、図中、先に述べた従来
構造と重複する部分は同一符号をもって示し、その説明
は省略する。
本実施例は、第１図に示すように、メイティングリン
グ12の反シールリング側の端面12aに、このメイティン
グリング12よりも大径であって外径部22aに貫通孔24が
開設された円盤22を結合し、ダイアフラム14の外径部14
bを機体側の取付板２に締付け固定する押板18に、上記
貫通孔24へ軸方向に通した係止ボルト26を螺着すること
によって、この係止ボルト26の頭部26aで上記円盤22を
軸方向に係止めさせたものである。
グ12の反シールリング側の端面12aに、このメイティン
グリング12よりも大径であって外径部22aに貫通孔24が
開設された円盤22を結合し、ダイアフラム14の外径部14
bを機体側の取付板２に締付け固定する押板18に、上記
貫通孔24へ軸方向に通した係止ボルト26を螺着すること
によって、この係止ボルト26の頭部26aで上記円盤22を
軸方向に係止めさせたものである。
したがって、係止ボルト26の軸部26bの長さによっ
て、ばね６に適切な反発荷重を付与する圧縮状態に取付
長さＬを設定することができ、上記係止状態で、ボルト
20により押板18を締付けてダイアフラム14の外径部14b
を取付板２に圧着すれば、メイティングリング12は回転
軸４上に自動的に位置決めされるので、この状態で、第
２図に示すように、メイティングリング12のボルト穴10
aにセットスクリュ10をねじ込んでメイティングリング1
2を回転軸４の外周に固定した後、上記係止ボルト26を
取外せば、メカニカルシールの組込みは完了する。
て、ばね６に適切な反発荷重を付与する圧縮状態に取付
長さＬを設定することができ、上記係止状態で、ボルト
20により押板18を締付けてダイアフラム14の外径部14b
を取付板２に圧着すれば、メイティングリング12は回転
軸４上に自動的に位置決めされるので、この状態で、第
２図に示すように、メイティングリング12のボルト穴10
aにセットスクリュ10をねじ込んでメイティングリング1
2を回転軸４の外周に固定した後、上記係止ボルト26を
取外せば、メカニカルシールの組込みは完了する。
本実施例のメカニカルシールは、第２図の装着状態で
運転され、ばね６で背面を押圧された非回転のシールリ
ング８と回転するメイティングリング12が密接摺動し
て、その摺動面Ｓの内周側に通じる密封空間Ａから外側
の大気Ｂへの流体の漏れを阻止するもので、第２図に矢
印Ｘで示すように、摺動面Ｓから外周側へ僅かに漏れて
メイティングリング12の外周面を伝って図中左側へ流れ
ようとする流体は、メイティングリング12と一体に回転
する円盤22によってその流れが遮られるとともに、その
端面を遠心力によって外径側へ移動し外径縁22aから飛
散Ｘ′するので、図中左側の図示しない軸受等が漏洩流
体によって損傷または腐食されることがない。
運転され、ばね６で背面を押圧された非回転のシールリ
ング８と回転するメイティングリング12が密接摺動し
て、その摺動面Ｓの内周側に通じる密封空間Ａから外側
の大気Ｂへの流体の漏れを阻止するもので、第２図に矢
印Ｘで示すように、摺動面Ｓから外周側へ僅かに漏れて
メイティングリング12の外周面を伝って図中左側へ流れ
ようとする流体は、メイティングリング12と一体に回転
する円盤22によってその流れが遮られるとともに、その
端面を遠心力によって外径側へ移動し外径縁22aから飛
散Ｘ′するので、図中左側の図示しない軸受等が漏洩流
体によって損傷または腐食されることがない。
以上、本考案の組込み治具付きメカニカルシールによ
ると、ばねで押圧されたシールリングと対接するメイテ
ィングリングは、ダイアフラムの外径部を機体側の取付
板に締付け固定する押板に係止ボルトを介して係止され
る円盤によって、あらかじめ所定の取付長となるよう位
置決め固定されるので、機器への組込み作業が容易にな
り、しかも、摺動面から外周側へ僅かに漏れた流体は、
上記円盤の外径縁から遠心力によって飛散されるので、
漏洩流体が軸周を伝って軸受等の部材を損傷または腐食
するといった問題も解消できるものである。
ると、ばねで押圧されたシールリングと対接するメイテ
ィングリングは、ダイアフラムの外径部を機体側の取付
板に締付け固定する押板に係止ボルトを介して係止され
る円盤によって、あらかじめ所定の取付長となるよう位
置決め固定されるので、機器への組込み作業が容易にな
り、しかも、摺動面から外周側へ僅かに漏れた流体は、
上記円盤の外径縁から遠心力によって飛散されるので、
漏洩流体が軸周を伝って軸受等の部材を損傷または腐食
するといった問題も解消できるものである。
第１図は本考案の一実施例を示す未装着時の半裁断面
図、第２図は同じく装着・使用時の半裁断面図、第３図
は従来構造の一例を示す半裁断面図である。 ２……取付板、４……回転軸、６……ばね ８……シールリング、12……メイティングリング 14……ダイアフラム、18……押板 22……円盤、24……貫通孔、26……係止ボルト Ａ……密封空間
図、第２図は同じく装着・使用時の半裁断面図、第３図
は従来構造の一例を示す半裁断面図である。 ２……取付板、４……回転軸、６……ばね ８……シールリング、12……メイティングリング 14……ダイアフラム、18……押板 22……円盤、24……貫通孔、26……係止ボルト Ａ……密封空間
Claims (1)
- 【請求項１】機体側の取付板に後端を支持されたばねに
よって軸方向外側へ向けて付勢された非回転のシールリ
ングと、このシールリングと軸方向に対接しセットスク
リュにより回転軸外周に固定されるメイティングリング
と、上記ばねの外側を覆うように略テーパ状に展開して
シールリングと取付板の間を密封するエラストマー製ダ
イアフラムを備え、密封流体をシールリングとメイティ
ングリングの摺動面の内周側に封じるメカニカルシール
において、上記メイティングリングの反シールリング側
の端面に、このメイティングリングよりも大径の円盤を
結合し、この円盤の外径部と、上記取付板に上記ダイア
フラムの外径部を固定する押板を、係止ボルトを介して
互いに軸方向に係止させたことを特徴とする組込み治具
付きメカニカルシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990057261U JP2529945Y2 (ja) | 1990-06-01 | 1990-06-01 | 組込み治具付きメカニカルシール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990057261U JP2529945Y2 (ja) | 1990-06-01 | 1990-06-01 | 組込み治具付きメカニカルシール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0417571U JPH0417571U (ja) | 1992-02-13 |
| JP2529945Y2 true JP2529945Y2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=31581813
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990057261U Expired - Lifetime JP2529945Y2 (ja) | 1990-06-01 | 1990-06-01 | 組込み治具付きメカニカルシール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2529945Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4325607Y1 (ja) * | 1966-05-27 | 1968-10-26 |
-
1990
- 1990-06-01 JP JP1990057261U patent/JP2529945Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0417571U (ja) | 1992-02-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |