JP2529327Y2 - マンガン乾電池 - Google Patents

マンガン乾電池

Info

Publication number
JP2529327Y2
JP2529327Y2 JP1990045434U JP4543490U JP2529327Y2 JP 2529327 Y2 JP2529327 Y2 JP 2529327Y2 JP 1990045434 U JP1990045434 U JP 1990045434U JP 4543490 U JP4543490 U JP 4543490U JP 2529327 Y2 JP2529327 Y2 JP 2529327Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
terminal plate
positive electrode
gas vent
electrode terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1990045434U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH046161U (ja
Inventor
健一 篠田
彰英 泉
光良 村井
隆興 竹島
千洋 村田
Original Assignee
富士電気化学株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 富士電気化学株式会社 filed Critical 富士電気化学株式会社
Priority to JP1990045434U priority Critical patent/JP2529327Y2/ja
Publication of JPH046161U publication Critical patent/JPH046161U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2529327Y2 publication Critical patent/JP2529327Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • Y02E60/12

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はマンガン乾電池に関するものである。
〈従来の技術〉 マンガン乾電池では、例えば第4図のように、負極を
兼ねた亜鉛缶3の内部に正極合剤6や炭素棒7などを配
し、また炭素棒嵌挿孔を備えた環状の封口ガスケット14
を亜鉛缶開口部に載置し、これらを熱収縮性樹脂チュー
ブ8の内側に挿入し、また亜鉛缶底面に端子板13,環状
の絶縁パッキング10などを順次載置した後に加熱して熱
収縮性樹脂チューブ8を収縮緊縛させ、次いで封口ガス
ケット14の上部に正極端子板13,環状の絶縁ワッシャー
を載置し、最後に金属製の外装缶(メタルジャケット)
12によって上下から締付けて封口する構造が採られる。
上記の外装缶は、通常、薄肉金属板を丸めて突合わせ
た円筒状のものが用いられ、この突合わせた両端を二重
に折込んだダブルロック外装缶形式,この両端を単に突
合せただけの突合わせ外装缶形式,あるいはこの両端を
レーザ溶接した形式等が用いられている。そして、一般
的には、外装缶の軸方向の上端部は略180度内側にカー
ルし、このカール周端を上記絶縁ワッシャーに押し当
て、一方、下端部は略90度内側に折曲して平カールし、
この折曲面を上記絶縁パッキングに当接させている。
この構造のマンガン乾電池では、温度70℃以上の高温
雰囲気中に放置したり,あるいは充電や逆装するなどの
異常使用の際には、電池内部ガス発生が起きる。このガ
スは、亜鉛缶開口部と封口ガスケットとの接触面から出
て亜鉛缶外周と熱収縮性樹脂チューブの間に溜り、次い
で外装缶の正極側締付け部,即ち封口ガスケット上面と
熱収縮性樹脂チューブの間を介して熱収縮性樹脂チュー
ブと正極端子板の間などから、少しづつ、時間をかけて
ゆっくりと、電池外部に放出される。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、この種のマンガン乾電池は、この電池を電
源とする各種電気機器の高出力化に従って高容量化が図
られつつあるが、このような高容量化に伴い、異常使用
した際における電池内部からのガス発生速度が急激とな
り、ガス発生量が多くなる。
このため、このガス発生に追随させて上記のように外
装缶の正極側締付け部などからガス抜きを行うことが困
難となり、ガス抜きが間に合わなくなることから、亜鉛
缶と熱収縮性樹脂チューブとの間や電池内部などに発生
ガスが溜って電池内圧が上昇し、内圧上昇により正極端
子板や負極端子板あるいは外装缶などの変形が起こり、
更には内圧で正極端子板が外れて電池内部物が外部飛散
するなどの問題がある。
この考案は、高容量化を図った場合でもこのような変
形ないし外れを起こす虞がなく、発生ガスを電池外部へ
確実に放出させることが可能な、マンガン乾電池を提供
することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 この考案のマンガン乾電池は、発電要素を収納した亜
鉛缶の開口部に載せた封口ガスケットの上面周縁部にガ
ス抜き溝を形成し、このガス抜き溝を含めた前記上面周
縁部を、亜鉛缶外周を収縮緊縛する熱収縮性樹脂チュー
ブの周端部で被覆し、またこれら封口ガスケット並びに
熱収縮性樹脂チューブ周端部の上に、その外周鍔部にガ
ス抜き用の孔または切欠きを形成した正極端子板を載置
し、更にこの外周鍔部上面に載せた絶縁ワッシャーを外
装缶のカール周端部で締付けてなることを要旨とする。
封口ガスケットのガス抜き溝、あるいは正極端子板の
ガス抜き孔または切欠きはそれぞれ1つ以上設ければ良
いが、ガス抜きを均一にまた圧力をアンバランスなしに
行うためには、それぞれ2つ以上とし、且つこれら2つ
以上のものを対称な位置,即ち略等間隔で正極端子板や
封口ガスケットにそれぞれ形成することが好ましい。
これらガス抜き溝、並びにガス抜き用の孔または切欠
きは必ずしも一致させて設ける必要はない。これらが一
致していなくても、電池内部の発生ガスはガス抜き溝か
ら封口ガスケットと正極端子板との間を経てガス抜き用
の孔または切欠きに回り込むからである。
正極端子板に設けるガス抜き用の孔または切欠きを、
正極端子板の外周鍔部上面に載置される絶縁ワッシャー
で完全に覆って隠れる状態にすれば、耐漏液性が向上し
て好ましい。また、これらガス抜き用の孔または切欠き
の少なくとも電池内周側の端部は、外装缶のカール周端
による圧接個所よりも内側に位置させる方が、ガス抜き
をスムーズに行なう点から好ましい。
〈作用〉 上記のようなガス抜き溝並びにガス抜き用の孔または
切欠きから構成されるガス抜き機構部を設けることで、
電池内部で発生したガスは、亜鉛缶開口部と封口ガスケ
ットとの接触面から熱収縮性樹脂チューブの内側を通
り、上記ガス抜き溝,並びにガス抜き用の孔または切欠
きを経て、正極端子板と絶縁ワッシャーの間より電池外
部へ放出されるといった経路ができる。
このため、高容量化を図った場合でも電池内部の発生
ガスを速かに外部に抜くことが可能で、上記のような変
形ないし外れの発生を未然に防ぐことができる。
〈実施例〉 以下に、本考案の実施例を説明する。
第1図(A),(B)に示したのは、実施例の電池に
用いる金属製の正極端子板1である。図においては1aは
正極端子で、その内面側の環状凹溝内に炭素棒上端部が
嵌合される。また正極端子板1の周縁にはその上面に絶
縁ワッシャーが載置される鍔部1bが形成されている。
この鍔部1bには、鍔部内周端から2mm程度外側にその
中心を位置させた、直径1mmのガス抜き用の孔1cが略等
間隔で4個設けられている。この孔1cに代えて、例えば
第1図(C)のように、鍔部1bに切欠き1dを設ける構成
としても良い。この切欠き1dの形状は図示した略三角状
の他、四角状等の適当な形状を採ることができる。
第2図(A),(B)は合成樹脂製の封口ガスケット
2を示したもので、中央には炭素棒嵌挿孔2aが、外周下
面には亜鉛缶開口端に当接される凹溝2bが、また周縁部
にはその外周端が開口したガス抜き溝2cがそれぞれ形成
されている。
第3図は、以上の正極端子板1,並びに封口ガスケット
2を用いて構成される実施例のマンガン乾電池を示した
もので、亜鉛缶3の内部には紙セパレータ4や底紙5を
介して正極合剤6が充填され、また合剤中央部には炭素
棒7が圧入される。そして、炭素棒上端にピッチの如き
封口剤が塗布され、次いで亜鉛缶3の開口部に上記の封
口ガスケット2が載置される。こうして構成される素電
池は、所定寸法の例えば塩化ビニル樹脂製の熱収縮性樹
脂チューブ8の内側に挿入される。
そして、亜鉛缶底面に金属製の負極端子板9,並びに合
成樹脂製で環状の絶縁パッキング10などが順次載置さ
れ、その後に加熱により熱収縮性樹脂チューブ8を収縮
緊縛して亜鉛缶外周面に密着させる。この際、熱収縮性
樹脂チューブ8の上端部が内側に折曲して封口ガスケッ
ト2の周縁部上面に載置され、熱収縮性樹脂チューブ上
端部により封口ガスケット2のガス抜き溝2cが被覆さ
れ、また下側の折曲端部が絶縁パッキング10の上面に載
置される。
次いで封口ガスケット2及び炭素棒7の上部に正極端
子板1を載せ,また正極端子板1の鍔部1b上に合成樹脂
製で環状の絶縁ワッシャー11を載置し、これにより正極
端子板1のガス抜き用の孔1cを覆う。そして最後に、外
周に設けた金属製の外装缶12の上・下端部をそれぞれ内
側にカールし、これらカール端により電池を上下方向に
締付ける。尚、正極端子板1に形成された上記の孔1c
は、外装缶上側のカール端12aの締付け部と絶縁ワッシ
ャー10との接触面より内周側に位置される。
このように構成される実施例の電池では、電池内部で
発生したガスは、封口ガスケット2と亜鉛缶3との接触
面を押し上げ、この接触面から亜鉛缶3と熱収縮性樹脂
チューブ8の間に達し、封口ガスケット2のガス抜き溝
2cを経て、正極端子板1と封口ガスケット2との内周側
の間隙に達し、次いで正極端子板1のガス抜き用の孔1c
から、正極端子板1と絶縁ワッシャー10の間を経由して
電池外部へ放出される。
そして、この第3図に示した構成のR20の乾電池(本
考案品)と、第4図に示した従来構成のR20の乾電池
(従来品)をそれぞれ100個作り、これらを温度70℃の
乾燥雰囲気中において1カ月間保存した後における破裂
数(変形したものを含む)を調べた。結果は下表の通り
である。
以上は本考案をダブルロック外装缶形式のものに適用
した例であるが、この他、前記した突合わせ外装缶形式
やレーザ溶接形式のものにも同様に適用できることは勿
論である。
〈考案の効果〉 以上の通り、この考案によれば、封口ガスケットに設
けたガス抜き溝並びに正極端子板に形成したガス抜き用
の孔または切欠きとから構成されるガス抜き機構部によ
って、電池内部で発生したガスを速かに外部放出させる
ことができることから、高容量化を図った場合でも前記
したような正極端子板などの変形ないし外れが起きるこ
とがなく、電池の変形や破裂などを未然に防止でき、従
って安全性の高いマンガン乾電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)は実施例の電池に用いる正極端子
板のそれぞれ平面図,断面図、第1図(c)は正極端子
板の他例の平面図、第2図(A),(B)は同じく封口
ガスケットのそれぞれ平面図,断面図、第3図は実施例
の電池の断面図、第4図は従来の電池の断面図である。 1,13……正極端子板、2、14……封口ガスケット、3…
…亜鉛缶、6……正極合剤、7……炭素棒、8……熱収
縮性樹脂チューブ、9……負極端子板、10……絶縁パッ
キング、11……絶縁ワッシャー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 竹島 隆興 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (72)考案者 村田 千洋 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電 気化学株式会社内 (56)参考文献 実開 昭53−164631(JP,U) 実開 昭59−152664(JP,U) 特公 昭62−24903(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】発電要素を収納した亜鉛缶の開口部に載せ
    た封口ガスケットの上面周縁部にガス抜き溝を形成し、
    このガス抜き溝を含めた前記上面周縁部を、亜鉛缶外周
    を収縮緊縛する熱収縮性樹脂チューブの周端部で被覆
    し、またこれら封口ガスケット並びに熱収縮性樹脂チュ
    ーブ周端部の上に、その外周鍔部にガス抜き用の孔また
    は切欠きを形成した正極端子板を載置し、更にこの外周
    鍔部上面に載せた絶縁ワッシャーを外装缶のカール周端
    部で締付けてなることを特徴とするマンガン乾電池。
JP1990045434U 1990-04-27 1990-04-27 マンガン乾電池 Expired - Fee Related JP2529327Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990045434U JP2529327Y2 (ja) 1990-04-27 1990-04-27 マンガン乾電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1990045434U JP2529327Y2 (ja) 1990-04-27 1990-04-27 マンガン乾電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH046161U JPH046161U (ja) 1992-01-21
JP2529327Y2 true JP2529327Y2 (ja) 1997-03-19

Family

ID=31559607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1990045434U Expired - Fee Related JP2529327Y2 (ja) 1990-04-27 1990-04-27 マンガン乾電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2529327Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2988521B1 (fr) * 2012-03-21 2016-10-07 Batscap Sa Ensemble de stockage d'energie comprenant une bague elastique isolante electriquement
JP6523722B2 (ja) * 2015-03-18 2019-06-05 Fdk株式会社 筒型電池の封口板及び筒型電池

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5950408B2 (ja) * 1975-12-12 1984-12-08 株式会社日立製作所 圧延機のロ−ル偏心補償方法
JPS5847126A (ja) * 1981-09-14 1983-03-18 Diesel Kiki Co Ltd 内燃機関用燃料噴射装置
JPS6224903A (ja) * 1985-07-23 1987-02-02 Honda Motor Co Ltd 切削用複合工具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH046161U (ja) 1992-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02288158A (ja) 内方にくぼんだ縁をもつ電極アッセンブリ
US4079172A (en) Galvanic cell having a high pressure vent closure
EP0003033B1 (en) Galvanic cell with a cylindrical container
JP2529327Y2 (ja) マンガン乾電池
US4476202A (en) Two-piece cover-seal construction for galvanic cells
JP4080131B2 (ja) マンガン乾電池
US6270918B1 (en) Low profile ventable seal for an electrochemical cell
EP0322872B1 (en) Dry cell
JPH0524123Y2 (ja)
JPH0511651Y2 (ja)
JPH0511652Y2 (ja)
JPS6032246A (ja) アルカリ電池
JP2820063B2 (ja) 偏平形電池
JPH07320703A (ja) 筒形マンガン乾電池
JPH0329881Y2 (ja)
US6300006B1 (en) Electrochemical cell having seal and cover assembly
KR970031053A (ko) 알카리 2차 전지의 캡 어셈블리 조립구조 및 그 방법
JPH0350611Y2 (ja)
JPS61211959A (ja) 筒形リチウム電池
JPH0446374Y2 (ja)
JPS58220369A (ja) ボタン型空気電池
JPH0737236Y2 (ja) 筒形スパイラル形リチウム電池
JPS5831311Y2 (ja) アルカリ電池
JP2599418Y2 (ja) 筒形アルカリ電池用ガスケット
CA1091764A (en) Galvanic cell having a high pressure vent closure

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees