JP2529286Y2 - スポット溶接強度確認装置 - Google Patents

スポット溶接強度確認装置

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JP2529286Y2
JP2529286Y2 JP3598591U JP3598591U JP2529286Y2 JP 2529286 Y2 JP2529286 Y2 JP 2529286Y2 JP 3598591 U JP3598591 U JP 3598591U JP 3598591 U JP3598591 U JP 3598591U JP 2529286 Y2 JP2529286 Y2 JP 2529286Y2
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JP
Japan
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gripping
test piece
spot welding
gripping means
welding strength
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JP3598591U
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JPH04129588U (ja
Inventor
雅博 平賀
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スポット溶接が正常に
行われているか否かを確認すべく、複数枚のテストピー
スの一端部どうしを重ね合わせてスポット溶接し、その
2つの他端部を把持して引張力を加えることにより破壊
強度を測定するようにしたスポット溶接強度確認装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車の生産ラインにおいては、
溶接ロボットあるいは定置式スポット溶接機による車体
の溶接作業が行われるが、かかるスポット溶接に用いら
れる溶接チップは繰り返し使用することにより劣化して
溶接性能が低下するため、所定台数の車体の溶接が完了
する度に溶接部の強度を確認する必要がある。このため
に、テストピースを用いたスポット溶接強度の確認が従
来より行われている。
【0003】すなわち図4および図5に示すように、量
産中のワークと同じ材質および板厚を有する複数枚(例
えば3枚)の短冊状のテストピースPを互いに角度を持
たせて重ね合わせ、それらを量産時と同一条件でスポッ
ト溶接する。そして前記テストピースPを人手により左
右に引っ張って分離させた後、溶接部のナゲット径を測
定し、そのナゲット径が基準値を越えていれば量産品の
溶接強度も保証できるとしていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の人手による方法は、テストピースの板厚が薄いもので
あれば大きな労力を費やすことなく溶接強度の確認を行
うことができるものの、テストピースの板厚が厚くなる
と該テストピースの人手による分離が困難になり、しか
もナゲット径の測定による間接的な強度確認では溶接部
の実際の破壊強度を知ることができない問題があった。
【0005】このために、アムスラー万能試験機を用い
て前記テストピースの強度確認を行うことが考えられる
が、大型で高価な多機能汎用機であるアムスラー万能試
験機を各溶接ラインに設置することはコストおよびスぺ
ースの点で問題があるばかりか、そのチャックにテスト
ピースを把持するのに時間がかかり、短時間でのテスト
が困難であるという問題がある。
【0006】本考案は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、構造が簡単でテストピースの着脱が容易なスポット
溶接強度確認装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案は、一端部を重ね合わせてスポット溶接した
複数枚のテストピースの2つの他端部を一対の把持手段
にそれぞれ把持し、これら把持手段を駆動源で相互に離
間するように相対移動させて溶接部の破壊強度を測定す
るようにしたスポット溶接強度確認装置であって、前記
各把持手段が、テストピースの面に対して鈍角をなす把
持面と、この把持面にテストピース他端部を圧接固定す
る押圧部材とを有することを第1の特徴とする。
【0008】また本考案は前述の第1の特徴に加えて、
押圧部材の先端に円錐状の突起と該突起を囲繞する環状
の押圧面を設けるとともに、把持面の前記突起に対応す
る位置に凹部を設けたことを第2の特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
【0010】図1〜図3は本考案の一実施例を示すもの
で、図1はそのスポット溶接強度確認装置の全体側面
図、図2は図1の2−2線断面図、図3は図1の要部拡
大図である。
【0011】床面に立設した架台1の上部に緩衝部材2
を介して支持した基板3の上面右半部には、その基板3
の長手方向に沿って一対のガイドレール4が敷設され
る。ガイドレール4にリニアブロック5を介して摺動自
在に支持された可動ベース6は、底板7a、一対の側板
7b、前板7c、支持板7d、および補強板7eを組み
立ててなる把持手段支持部7を備える。基板3の右端に
は前記可動ベース6に当接可能な弾性材よりなるストッ
パ8がブラケット9を介して設けられる。
【0012】基板3の上面左側には、底板10a、一対
の側板10b、前板10c、および支持板10dを組み
立ててなる把持手段支持部10が設けられ、その一対の
側板10b間にはブラケット11を介して油圧シリンダ
12が支持される。油圧シリンダ12は前板10cを貫
通して右側に延出し、その先端部は基板3に植設した支
持ボルト13の頭部により支持される。油圧シリンダ1
2の内部には図示せぬ手動式油圧ポンプから供給される
圧油によって右方向に突出するピストンロッド14が摺
合し、その先端には右側の把持手段支持部7の前板7c
を押圧する当接部材15が装着される。前記底板10a
には一対の側板10eと後板10fが設けられ、その後
板10fに螺着したバックアップボルト16を油圧シリ
ンダ12の後端に当接させることにより、該油圧シリン
ダ12に作用する反力が受止される。油圧シリンダ12
には置き針式の圧力計17が設けられ、後述のテストピ
ースPが分離した際の油圧の大きさが検出される。
【0013】本装置で用いられるテストピースPは、そ
の2枚が直線上に整列するように一端部において重ね合
わされ、更にその上に当板P´を重ね合わせた状態でス
ポット溶接される。一方の把持手段支持部7の支持板7
dには一方のテストピースPの把持部Pcを把持するた
めの可動把持手段Cmが設けられ、他方の把持手段支持
部10の支持板10dには他方のテストピースPの把持
部Pcを把持するための固定把持手段Cfが設けられ
る。これら両把持手段Cm,Cfは同一の構造を有し、
互いに対向するように配設される。
【0014】図3は固定把持手段Cfを示すもので、支
持板10dに固着された把持ブロック18にはテストピ
ースPの把持部Pcが挿入されるスリットが形成され、
そのスリットの一方の壁面に前記把持部Pcを固定する
ための把持面18aが形成される。把持ブロック18に
は、前記把持面18aの反対側から押圧部材としての押
圧ボルト19が螺入される。押圧ボルト19の先端部中
心には円錐状の突起19aと、その外周を囲むように環
状の押圧面19bが設けられる。また、把持ブロック1
8の把持面18aには、押圧ボルト19の突起19aに
対応して円錐状の凹部18bが形成される。図1から明
らかなように、前記把持ブロック18の把持面18a
は、テストピースPの面に対して鈍角αをなすように傾
斜した状態に形成される。
【0015】可動把持手段Cmの構造は上記固定把持手
段Cfの構造と同一であるため、その重複する説明は省
略する。
【0016】次に、前述の本考案の実施例について説明
する。
【0017】一体に溶接された2枚のテストピースPの
把持部Pcを折り曲げ、その把持部Pcを可動把持手段
Cmと固定把持手段cfの把持ブロック18のスリット
にそれぞれ挿入する。続いて押圧ボルト19を締め付け
ると、その先端に形成した円錐状の突起19aに押圧さ
れた把持部Pcが僅かに変形して把持面18aの凹部1
8bに嵌合するとともに、前記突起19aの周囲の押圧
面19bと把持面18a間にテストピースPの把持部P
cが挟圧されて固定される。
【0018】この様にして2枚のテストピースPの把持
部Pcをそれぞれ可動把持手段Cmと固定把持手段Cf
に把持した後、油圧シリンダ12を駆動してピストンロ
ッド14を伸長させると、ピストンロッド14の当接部
材15に前板7cを押圧されて可動把持手段Cmが可動
ベース6と共に固定把持手段Cfから離間する方向に移
動し、2枚のテストピースPは左右に引っ張られて溶接
部Pwから破断する。テストピースPの溶接部Pwが破
断すると同時に油圧シリンダ12の押圧力で右方向に押
出された可動把持手段Cmは、可動ベース6がストッパ
8に当接することにより停止する。そして、テストピー
スPの溶接部Pwが破断した時に油圧シリンダ12に作
用していた油圧の大きさは置き針式の圧力計17により
検出され、その検出結果により溶接部の強度が確認され
る。
【0019】さて、上述のように両把持手段Cm,Cf
にテストピースPを把持して引っ張る時、テストピース
Pの面すなわち該テストピースPの引っ張り方向に対し
て把持ブロック18の把持面18aが傾斜しているた
め、テストピースPの把持部Pcの把持力が小さくても
前記引っ張り力に充分対抗することができ、その分だけ
両把持手段Cm,Cfを小型軽量化することができる。
【0020】また、押圧ボルト19の突起19aと把持
面18aの凹部18bによりテストピースPの把持部P
cを僅かに変形させるとともに、押圧ボルト19の押圧
面19bと把持面18a間に前記把持部Pcを挟持して
固定しているので、前述の傾斜した把持面18aの効果
と相俟って、僅かな押圧ボルト19の締め付け力でテス
トピースPを確実に把持することができる。
【0021】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は前記実施例に限定されるものではなく、実用新案登
録請求の範囲に記載された本考案を逸脱することなく、
種々の小設計変更を行うことが可能である。
【0022】例えば、押圧ボルト19に代えて、同じ先
端形状を有する押圧部材をシリンダ等のアクチュエータ
で進退駆動しても良い。また、油圧シリンダ12を駆動
するための油圧発生源として、手動式油圧ポンプに代え
て電動式油圧ポンプを用いても良い。
【0023】
【考案の効果】以上のように本考案の第1の特徴によれ
ば、把持手段がテストピースの面に対して鈍角をなす把
持面と、この把持面にテストピースの他端部を圧接固定
する押圧部材を有するので、小さな把持力で確実にテス
トピースの固定することが可能となって把持手段を小型
軽量化することができ、しかもテストピースの把持を素
早く行うことができる。
【0024】また本考案の第2の特徴によれば、押圧部
材の先端に円錐状の突起と該突起を囲繞する環状の押圧
面を設けるとともに、把持面の前記突起に対応する凹部
を設けたので、前記突起と凹部によりテストピースを部
分的に変形させ、その変形部分の外周を押圧面と把持面
間に挟圧して確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スポット溶接強度確認装置の全体側面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図1の要部拡大図
【図4】従来のテストピースの側面図
【図5】従来のテストピースの平面図
【符号の説明】
18a・・・把持面 18b・・・凹部 19・・・・押圧ボルト(押圧部材) 19a・・・突起 19b・・・押圧面 Cf・・・・把持手段(固定把持手段) Cm・・・・把持手段(可動把持手段) P・・・・・テストピース

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端部を重ね合わせてスポット溶接した
    複数枚のテストピース(P)の2つの他端部を一対の把
    持手段(Cm,Cf)にそれぞれ把持し、これら把持手
    段(Cm,Cf)を駆動源で相互に離間するように相対
    移動させて溶接部の破壊強度を測定するようにしたスポ
    ット溶接強度確認装置であって、前記各把持手段(C
    m,Cf)が、テストピース(P)の面に対して鈍角を
    なす把持面(18a)と、この把持面(18a)にテス
    トピース(P)の他端部を圧接固定する押圧部材(1
    9)とを有することを特徴とする、スポット溶接強度確
    認装置。
  2. 【請求項2】 押圧部材(19)の先端に円錐状の突起
    (19a)と該突起(19a)を囲繞する環状の押圧面
    (19b)を設けるとともに、把持面(18a)の前記
    突起(19a)に対応する位置に凹部(18b)を設け
    たことを特徴とする、請求項1記載のスポット溶接強度
    確認装置。
JP3598591U 1991-05-21 1991-05-21 スポット溶接強度確認装置 Expired - Lifetime JP2529286Y2 (ja)

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JPH04129588U JPH04129588U (ja) 1992-11-26
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102215200B1 (ko) * 2020-06-12 2021-02-15 박한수 철제 용기 뚜껑의 스폿용접부 검사장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102215200B1 (ko) * 2020-06-12 2021-02-15 박한수 철제 용기 뚜껑의 스폿용접부 검사장치

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JPH04129588U (ja) 1992-11-26

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