JP2528438B2 - プラスチック廃棄物の減容機 - Google Patents

プラスチック廃棄物の減容機

Info

Publication number
JP2528438B2
JP2528438B2 JP6542994A JP6542994A JP2528438B2 JP 2528438 B2 JP2528438 B2 JP 2528438B2 JP 6542994 A JP6542994 A JP 6542994A JP 6542994 A JP6542994 A JP 6542994A JP 2528438 B2 JP2528438 B2 JP 2528438B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary
melt
plastic waste
blades
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6542994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07246618A (ja
Inventor
進 大野
Original Assignee
進 大野
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 進 大野 filed Critical 進 大野
Priority to JP6542994A priority Critical patent/JP2528438B2/ja
Publication of JPH07246618A publication Critical patent/JPH07246618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2528438B2 publication Critical patent/JP2528438B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭や店舗や医療
機関や工場や農場等から回収された各種のプラスチック
廃棄物を粉砕した後、加熱溶融してその体積を減少させ
るプラスチック廃棄物の減容機に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−92428号公報には、発泡
プラスチック廃棄物を細かく粉砕する粉砕部と、ヒータ
を備えた円筒ケーシング内にスクリューコンベアを設
け、粉砕部で粉砕された発泡プラスチック廃棄物を溶融
させながら搬送して送り出す溶融搬送部と、その円筒ケ
ーシングの先端から排出されたプラスチック溶融物を細
断する溶融物細断部とからなる発泡プラスチック用の減
容機が開示されている。
【0003】しかし、この減容機は、発泡プラスチック
廃棄物にしか適用できない構造である。すなわち、その
粉砕部は、ホッパの円錐形の下部中央に回転軸を垂直に
起立させて軸受けし、この回転軸に、切断刃体を水平に
突設させて多段に設ける一方、ホッパの円錐形底部に固
定刃体を固定配置し、この固定刃体に、切断刃体を通過
させる横長の通過開口を多段に設けたもので、これで
は、粉砕がそもそも極く容易な発泡プラスチックしか適
用できなく、また処理量も少ない。
【0004】また、円筒ケーシングの先端から排出され
たプラスチック溶融物を細断する溶融物細断部も、円筒
ケーシングの先端から押し出されて落下する溶融状態の
スチロールを、羽根車のような回転刃でペレット状に切
断するもので、溶融搬送部で完全に溶融されていなけれ
ば切断できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の第1
の目的は、発泡プラスチック廃棄物は勿論のこと、それ
よりはるかに硬質なプラスチック廃棄物や、軟質のプラ
スチックシートやフィルム等でも容易に粉砕して効率良
く加熱溶融できる、つまり多種雑多なプラスチック廃棄
物を一緒に大量処理できるプラスチック廃棄物の減容機
を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、プラスチック廃棄
物が溶融搬送部で完全に溶融されていなくとも、つまり
その溶融が不完全で幾分硬いところがあっても、これを
適当な大きさに切断して円筒ケーシングの先端から排出
することができるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
め、本発明によるプラスチック廃棄物の減容機は、粉砕
部を次のような構造にしたものである。すなわち、粉砕
部を、入口と出口を上下に設けたハウジングと、このハ
ウジング内に所定の間隔をおいて配列固定した板状の複
数枚の固定刃体と、ハウジング内に平行に軸受けされた
複数本の回転軸と、これら回転軸を回転させるモータ
と、各回転軸に所定の間隔をおいて固定され、隣接する
固定刃体間に一枚ずつ位置して同時回転する多数枚の回
転刃体とで構成する。各回転刃体には、複数の凸部と凹
部とを交互に放射状に形成する。各回転軸上の回転刃体
群は、互いの凸部が所定の角度ずつずれて螺旋状に並ぶ
配列関係とする。
【0008】このような構成を基本としてこれに更に次
のような構成を付加すると良い。複数本の回転軸相互に
おいて、一方の回転軸の回転刃体の凸部が他方の回転軸
の回転刃体の凹部内に入りながら互いに逆回転する関係
とするか、複数本の回転軸相互において、互いの回転刃
体を軸線方向にずらして交互にしかも一部分ずつオーバ
ーラップさせて配列する。各固定刃体に凹部を形成す
る。
【0009】また、第2の目的を達成するため、溶融搬
送部の円筒ケージングの先端開口部に、排出窓を形成し
た円板状の溶融物切断用内側固定刃体と、扇形の溶融物
切断用外側固定刃体とを所定の間隙を形成して対向配置
するとともに、スクリューコンベアの先端に連結された
溶融物切断用回転刃体を、これら内外の固定刃体の間に
回転自在に設けたものである。溶融物切断用回転刃体
は、スクリューコンベアに対して軸線方向には相対移動
可能に連結する。
【0010】溶融物切断用外側固定刃体の外側上方に、
排出される溶融物に水を浴びせるシャワー部を設けると
良い。
【0011】
【作用】プラスチック廃棄物を粉砕部のハウジング内に
投入すると、その投入されたプラスチック廃棄物は、多
数枚の回転刃体の凸部により押し下げられながら固定刃
体との間に挟まれて切断されるとともに、隣接する固定
刃体の間隙を更に切断されながら通り抜け、ハウジング
の下面の出口から排出される。各回転軸において、多数
枚の回転刃体の凸部は、互いに所定の角度ずつずれて螺
旋状に並んでいるため、プラスチック廃棄物を切断する
ときの抵抗が回転刃体の一つ一つに徐々に加わることに
なり、硬質のプラスチック廃棄物であっても回転刃体群
により無理なく能率的に切断できる。
【0012】2組の回転刃体群において、一方の組の回
転刃体の凸部が他方の組の回転刃体の凹部内に入りなが
ら互いに逆回転すれば、プラスチック廃棄物を一方の組
の回転刃体の凸部と他方の組の回転刃体の凹部の間で
も、その間に巻き込むようにして切断することができ
る。
【0013】また、2組の回転刃体群において、互いの
回転刃体を軸線方向にずらして交互にしかも一部分ずつ
オーバーラップさせて配列すれば、プラスチック廃棄物
を2組の回転刃体群の間に巻き込むようにして切断する
ことができる。
【0014】各固定刃体に凹部を形成すれば、回転刃体
によって押し下げられるプラスチック廃棄物をその凹部
の曲線に沿って効率良く切断できる。
【0015】上記のように粉砕部で切断して粉砕された
プラスチック廃棄物は、溶融搬送部の円筒ケーシング内
で加熱溶融されてスクリューコンベアで搬送され、円筒
ケーシングの先端からプラスチック溶融物となって溶融
物切断用内側固定刃体の排出窓から押し出される。そし
て、その際に、溶融物切断用回転刃体が、内外の溶融物
切断用内側固定刃体の間でスクリューコンベアと一体に
回転することにより、塊状又はペレット状に細断され
る。このとき、プラスチック溶融物にシャワー部から水
を浴びせると、プラスチック溶融物を切断と同時に即座
に冷却して、刃体への付着及び細断後のプラスチック溶
融物同士の付着を防止できる。
【0016】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1(側面図)及び図2(平面図)に本発明
によるプラスチック廃棄物の減容機の全体を示す。この
減容機は、大別すると、粉砕部1と、その下側に連設さ
れた押込部2と、この押込部2の下端からほぼ水平に延
びる横長の溶融搬送部3と、この溶融搬送部3の先端部
に設けられた溶融物細断部4と、廃ガス浄化部5とから
なる。そして、これら全体を、安全性や防音性や可搬性
のために、箱状の機枠6内に収納設置したものである。
【0017】粉砕部1のハウジング7の上側には逆L状
のホッパ8が連設されており、搬入用コンベア(図示せ
ず)等で送り込まれてきたプラスチック廃棄物は、この
ホッパ8を通じて粉砕部1のハウジング7へ投入され
る。
【0018】図3に粉砕部1及び押込部2を断面にして
示し、図4から図6に粉砕部1のみを示す。粉砕部1の
ハウジング7は上下面が開口した箱状で、その内部に
は、多数枚の横長板状の固定刃体9が前後に所定の間隔
をおいて配列固定され、また左右一対のカッタ車10A
・10Bがそれぞれ前後の軸受11によって回転自在に
平行に軸受けされている。ハウジング7の左右の内側面
には、各固定刃体9の左右両端部をそれぞれ嵌合して固
定刃体9同士に所定の間隔を保持させる縦長溝12が配
列形成されている。
【0019】各カッタ車10A・10Bは、多数枚の回
転刃体13を回転軸14に前後(軸線方向)に所定の間
隔をおいて固定したもので、ハウジング7の外側に設け
られた1台又は2台の減速機付きモータ15によって同
時に回転される。各回転刃体13は、例えば4個の凸部
16を放射状に一体に突設し、凸部16と凸部16の間
に円弧状の凹部17を形成して全体として十字形をなし
ており、隣接する2枚の固定刃体9の間隙に各固定刃体
13の下半部が挿入して、その間隙より凸部16の先端
部が図3に示すように下方に突出する状態で回転する。
そして、多数枚の回転刃体13は、各カッタ車10A・
10B毎には、図8に示すように、互いの凸部16が所
定の角度ずつずれて螺旋状に並ぶような配列関係にして
回転軸14に固定されている。また、一対のカッタ車1
0A・10B相互では、図3に示すように、一方のカッ
タ車の回転刃体の凸部が他方のカッタ車の回転刃体の凹
部内に入りながら互いに逆回転(互いに内側に向かう方
向)する関係となっている。
【0020】各固定刃体9の上辺には、一対のカッタ車
10A・10Bに対応する位置に、図7に示すように一
対の凹部18A・18Bが欠如形成されている。これら
凹部18A・18Bの形状は、一対のカッタ車10A・
10Bが上記のように互いに内側へ向かうように逆回転
することから、固定刃体9の中間頂部19から分かれて
緩やかに下降する湾曲カーブを描いて窪み、急な湾曲カ
ーブで描いて上昇して固定刃体9の上辺の水平な両端部
に達している。
【0021】このように構成された粉砕部1の作用につ
いて説明する。プラスチック廃棄物がホッパ8を通じて
粉砕部1のハウジング7内に投入されると、そのプラス
チック廃棄物は、互いに逆回転している一対のカッタ車
10A・10Bの多数枚の回転刃体13により固定刃体
9群へ向かって巻き込まれ、各回転刃体13が、隣接す
る2枚の固定刃体9の間で回転していることにより細か
く切断され、固定刃体9同士の間隙を通り抜けて落下す
る。この場合、各固定刃体9の上辺には、一対の凹部1
8A・18Bが一対のカッタ車10A・10Bの回転方
向に対応させて設けられているため、固定刃体9による
切断はスムーズに行われる。
【0022】また、各カッタ車10A・10Bにおい
て、多数枚の回転刃体13の凸部16が、互いに所定の
角度ずつずれて螺旋状に並んでいるため、プラスチック
廃棄物を切断するときの抵抗が回転刃体13の一つ一つ
に徐々に加わることになり、硬質のプラスチック廃棄物
であっても、また軟質のプラスチックシートやフィルム
でも、回転刃体13群と固定刃体9群の協働により無理
なく能率的に細かく切断できる。更に、一対のカッタ車
10A・10Bの回転刃体同士は、それらの凸部16が
凹部17内に入りながら逆回転するため、プラスチック
廃棄物は両方の回転刃体の協働によっても切断される。
【0023】次に、押込部2は、図3に示すように、粉
砕部1のハウジング7の下側に連設された漏斗20内
に、その外側に設置されたモータ21(図1、図2)に
よって同時回転される一対の羽根車22A・22Bを設
けたもので、粉砕部1で上記のように切断粉砕されて落
下してくるプラスチック廃棄物を、羽根車22A・22
Bによって撹拌しながら溶融搬送部3内へ押し込む。漏
斗20の外面には、放熱のために多数のフィン23が突
設されている。
【0024】溶融搬送部3は、基本的には従来とほぼ同
じ構造で、図1に示すように、横長の円筒ケーシング2
4内にスクリューコンベア25を設けるとともに、円筒
ケーシング24の外周に多数のヒータ26を巻き付けた
もので、粉砕されて押し込まれてきたプラスチック廃棄
物を、徐々に加熱溶融しながら円筒ケーシング24の先
端に装着された溶融物細断部4へと搬送する。スクリュ
ーコンベア25は、押込部2と共通の上記モータ21に
よって回転される。
【0025】次に、溶融物細断部4の構造について説明
する。溶融物細断部4は、図9及び図10に示すよう
に、溶融搬送部3の円筒ケーシング24の先端開口の外
側に重ねて固着された溶融物切断用内側固定刃体27及
び溶融物切断用外側固定刃体28と、これら内外の固定
刃体27・28間でスクリューコンベア25と一体回転
する溶融物切断用回転刃体29とで構成されている。
【0026】内側固定刃体27は、図11に示すように
円板状で、その中心に軸受孔30を設けるとともに、そ
の周りの外側面に円形凹部31を形成し、またこの円形
凹部31の領域内において排出窓32を設けたものであ
る。この排出窓32の下端部はV字状に細くなってい
る。
【0027】外側固定刃体28は、図13に示すよう
に、180度以下の円弧の扇板状で、その中心にリング
状の軸貫通部33を一体に設けたものである。
【0028】回転刃体29は、図14に示すように、1
80度以上の円弧の扇板状で、その中心にボス34を突
設している。そして、この回転刃体29のボス34に、
図10及び図12に示すように、軸35の先端部を嵌合
させてこの軸35を止めネジ36で固定する一方、この
軸35の方形の基端部37を、スクリューコンベア25
の先端軸部38に設けられた方形穴39に摺動自在に嵌
合させることにより、回転刃体29は、スクリューコン
ベア25に対して一体には回転するが、その軸線方向に
相対移動可能に連結されている。この方形穴39の四面
には、軸35の基端部37との間に入り込む溶融物を排
出するための溝40が形成されている。回転刃体29
は、内側固定刃体27の円形凹部31内に位置させて内
外の固定刃体27・28に挟まれ、これら固定刃体27
・28間で回転自在となっている。回転刃体20のボス
34は外側固定刃体28の軸貫通部33を貫通してい
る。
【0029】また、外側固定刃体28の外側で、内側固
定刃体27の排出窓32の上方には、冷却のための水を
ホース等から放水するシャワー部41が設けられてい
る。
【0030】このように構成された溶融物細断部4の作
用について説明する。溶融搬送部3の円筒ケーシング2
4内を加熱溶融されながらスクリューコンベア25によ
り搬送されてきたプラスチック溶融物は、このスクリュ
ーコンベア25により内側固定刃体27の排出窓32か
ら押し出されるときに、スクリューコンベア25と一体
回転する回転刃体29により切り取られながら、シャワ
ー部41から水を浴びせられて即座に冷却され、塊状又
はペレット状のプラスチック再生物となって落下して容
器に回収されるか、又は搬出コンベアにより他所へ搬送
される。排出窓32の下端部はV字形に細くなっている
ので、この排出窓32の周縁と回転刃体29の刃先線に
よる切断は良好に行われる。円筒ケーシング24とスク
リューコンベア25とは、熱による線膨張の程度が違う
が、スクリューコンベア25と回転刃体29とは軸線方
向に相対移動可能であるため、回転刃体29が、円筒ケ
ーシング24の先端に固定された内外の固定刃体27・
28に挟まれていても、円筒ケーシング24とスクリュ
ーコンベア25との線膨張の違いに対して対応できる。
また、スクリューコンベア25側の方形穴39には溝4
0が設けられているため、この方形穴39に対する回転
刃体29の軸35の摺動もスムーズに行われる。なお、
回転刃体29による切断後のプラスチック溶融物の分離
を良好にするため、回転刃体29に追従して回転する掻
き取り部材を別に設けても良い。
【0031】廃ガス浄化部5は、処理内容が異なる複数
のガス処理槽42を並べて設置してこれらの上部を順次
に配管接続したもので、溶融搬送部3の円筒ケーシング
24内及びホッパ8内のガスを、吸引管43を通じて吸
入して第1段目のガス処理槽42に吸入し、更に次段の
ガス処理槽42内へ順次通すことにより多段階の処理を
して大気中に放出するようになっている。
【0032】以上、本発明の好ましい一実施例について
説明したが、次のような変形例もある。
【0033】図15及び図16は粉砕部1の変形例を示
す。この場合、各回転刃体13にボス44を設け、左右
一対のカッタ車10A・10B相互において、回転刃体
13のボス44を前後逆向きにすることで、互いの回転
刃体13を軸線方向にずらして交互にしかも一部分ずつ
オーバーラップさせて配列してある。また、前述した実
施例のような横長の固定刃体9は、ハウジング7の前後
両端にのみ配置し、左右一対のカッタ車10A・10B
の回転刃体13のそれぞれに対して、別に左右の固定刃
体45A・45Bを、左右それぞれ各回転刃体13を挟
むようにして配列固定したものである。これら固定刃体
45A・45Bは、回転刃体13のボス44と対向する
位置関係になっており、左右の回転刃体13相互では上
記のようにボス44の向きが違うことから、左右の固定
刃体45A・45Bは前後に位置が食い違っている。各
固定刃体45A・45Bの先端46は、回転刃体13の
ボス44の外周の至近位置でその円形に沿った円弧を描
く刃先線となっている。また、各回転刃体13の各凸部
16の先端に、粉砕率を向上させるため複数の歯47を
設けている。
【0034】このような構造によると、ハウジング7内
に投入されたプラスチック廃棄物は、左右一対のカッタ
車10A・10Bの前後に食い違っている左右の回転刃
体13の凸部16の間に巻き込まれて切断されながら、
更に左右の固定刃体45A・45Bの先端46によって
も切断され、これら固定刃体と回転刃体との間を通って
落下する。
【0035】図17に示す変形例は、2つの溶融搬送部
3を平行に設け、プラスチック廃棄物の溶融効率の向上
を図ったものである。なお、粉砕部1におけるカッタ車
も、一対に限らず3つ以上設けても良い。
【0036】
【発明の効果】本発明による効果を請求項毎に挙げると
次のとおりである。
【0037】請求項1によれば、投入されたプラスチッ
ク廃棄物を、複数組の多数枚の回転刃体の凸部の間に巻
き込みながら固定刃体との協働により切断することがで
きるとともに、隣接する固定刃体の間隙を更に細かく切
断しながら通過させることができ、しかも各組の多数枚
の回転刃体の凸部が、互いに所定の角度ずつずれて螺旋
状に並んでいるため、プラスチック廃棄物を切断すると
きの抵抗が回転刃体の一つ一つに徐々に加わることにな
り、発泡プラスチック廃棄物は勿論のこと、それよりは
るかに硬質なプラスチック廃棄物や、軟質のプラスチッ
クシートやフィルム等でも容易に粉砕又は細断して効率
良く加熱溶融できる。つまり、多種雑多なプラスチック
廃棄物を一緒に大量処理できる。
【0038】請求項2によれば、2組の回転刃体群にお
いて、一方の組の回転刃体の凸部が他方の組の回転刃体
の凹部内に入りながら互いに逆回転する関係としたの
で、プラスチック廃棄物を一方の組の回転刃体の凸部と
他方の組の回転刃体の凹部の間でも、その間に巻き込む
ようにして細かく切断することができる。
【0039】請求項3によれば、2組の回転刃体群にお
いて、互いの回転刃体を軸線方向にずらして交互にしか
も一部分ずつオーバーラップさせて配列したので、プラ
スチック廃棄物を2組の回転刃体群の間に巻き込むよう
にしてスムーズに切断することができる。
【0040】請求項4によれば、各固定刃体に凹部を形
成したので、回転する回転刃体に巻き込まれながら押し
下げられるプラスチック廃棄物をその凹部の曲線に沿っ
て効率良く切断できる。
【0041】請求項5によれば、プラスチック溶融物を
溶融搬送部の円筒ケーシングの先端の溶融物切断用内側
固定刃体の排出窓から押し出しながら、スクリューコン
ベアの回転を利用して溶融物切断用回転刃体により切断
するので、プラスチック溶融物に硬い部分が残っていて
も的確に細断することができる。
【0042】請求項6によれば、溶融物切断用回転刃体
を、スクリューコンベアに対して軸線方向には相対移動
可能に連結したので、円筒ケーシングとスクリューコン
ベアとの線膨張の違いに対して対応できる。
【0043】請求項7によれば、上記のように排出窓か
ら押し出されるプラスチック溶融物にシャワー部から水
を浴びるので、プラスチック溶融物を切断と同時に即座
に冷却して、刃体への付着及び細断後のプラスチック溶
融物同士の付着を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプラスチック廃棄物の減容機の一
実施例を示す一部切欠側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】同減容機の粉砕部及び押込部の断面図である。
【図4】粉砕部の斜視図である。
【図5】粉砕部の一部分の斜視図である。
【図6】同じく平面図である。
【図7】粉砕部の固定刃体の正面図である。
【図8】粉砕部のカッタ車の斜視図である。
【図9】プラスチック溶融物を細断する溶融物細断部の
斜視図である。
【図10】同溶融物細断部の断面図である。
【図11】(A)が同溶融物細断部の内側固定刃体の正
面図、(B)が側面図である。
【図12】溶融物細断部の一部の断面図である。
【図13】(A)が溶融物細断部の外側固定刃体の正面
図、(B)が側面図である。
【図14】(A)が溶融物細断部の回転刃体の正面図、
(B)が側面図である。
【図15】粉砕部の変形例を示す断面図である。
【図16】同上の平面図である。
【図17】一対の溶融搬送部を平行に設けた変形例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 粉砕部 2 押込部 3 溶融搬送部 4 溶融物細断部 7 ハウジング 9 固定刃体 10A・10B カッタ車 13 回転刃体 14 回転軸 15 モータ 16 凸部 17 凹部 18A・18B 凹部 24 円筒ケーシング 25 スクリューコンベア 26 ヒータ 27 溶融物切断用内側固定刃体 28 溶融物切断用外側固定刃体 29 溶融物切断用回転刃体 32 排出窓 41 シャワー部 45A・45B 固定刃体

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチック廃棄物を粉砕する粉砕部と、
    ヒータを備えた円筒ケーシング内にスクリューコンベア
    を設け、粉砕部で粉砕されたプラスチック廃棄物を溶融
    させながら搬送して送り出す溶融搬送部とを有するプラ
    スチック廃棄物の減容機において、 前記粉砕部を、入口と出口を上下に設けたハウジング
    と、このハウジング内に所定の間隔をおいて配列固定し
    た板状の複数枚の固定刃体と、ハウジング内に平行に軸
    受けされた複数本の回転軸と、これら回転軸を回転させ
    るモータと、各回転軸に所定の間隔をおいて固定され、
    隣接する固定刃体間に一枚ずつ位置して同時回転する多
    数枚の回転刃体とで構成し、 しかも各回転刃体に、複数の凸部と凹部とを交互に放射
    状に形成するとともに、各回転軸上の回転刃体群を、互
    いの凸部が所定の角度ずつずれて螺旋状に並ぶ配列関係
    としたことを特徴とするプラスチック廃棄物の減容機。
  2. 【請求項2】複数本の回転軸相互において、一方の回転
    軸の回転刃体の凸部が他方の回転軸の回転刃体の凹部内
    に入りながら互いに逆回転する関係としたことを特徴と
    する請求項1に記載のプラスチック廃棄物の減容機。
  3. 【請求項3】複数本の回転軸相互において、互いの回転
    刃体を軸線方向にずらして交互にしかも一部分ずつオー
    バーラップさせて配列したことを特徴とする請求項1に
    記載のプラスチック廃棄物の減容機。
  4. 【請求項4】各固定刃体に凹部を形成したことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のプラスチック
    廃棄物の減容機。
  5. 【請求項5】溶融搬送部の円筒ケージングの先端開口部
    に、排出窓を形成した円板状の溶融物切断用内側固定刃
    体と、扇形の溶融物切断用外側固定刃体とを所定の間隙
    を形成して対向配置するとともに、スクリューコンベア
    の先端に連結された溶融物切断用回転刃体を、これら内
    外の固定刃体の間に回転自在に設けたことを特徴とする
    請求項1に記載のプラスチック廃棄物の減容機。
  6. 【請求項6】溶融物切断用回転刃体を、スクリューコン
    ベアに対して軸線方向には相対移動可能に連結したこと
    を特徴とする請求項5に記載のプラスチック廃棄物の減
    容機。
  7. 【請求項7】溶融物切断用外側固定刃体の外側上方に、
    排出されるプラスチック溶融物に水を浴びせるシャワー
    部を設けたことを特徴とする請求項5に記載のプラスチ
    ック廃棄物の減容機。
JP6542994A 1994-03-10 1994-03-10 プラスチック廃棄物の減容機 Expired - Lifetime JP2528438B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6542994A JP2528438B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 プラスチック廃棄物の減容機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6542994A JP2528438B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 プラスチック廃棄物の減容機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07246618A JPH07246618A (ja) 1995-09-26
JP2528438B2 true JP2528438B2 (ja) 1996-08-28

Family

ID=13286847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6542994A Expired - Lifetime JP2528438B2 (ja) 1994-03-10 1994-03-10 プラスチック廃棄物の減容機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2528438B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19880739T1 (de) * 1997-05-09 1999-06-17 Nippon Kokan Kk Verfahren und Vorrichtung zum Pelletisieren bzw. Zerkleindern von Kunststoffabfall in einer Kunststoffabfall-Recyclinganlage
KR20030032486A (ko) * 2001-10-18 2003-04-26 엄태인 연속식 폐스티로폼 감용장치 및 그를 이용한 감용방법
KR100500701B1 (ko) * 2002-08-13 2005-07-12 주식회사 원진 단열방진재용 스티로폼 분쇄칩과 분쇄장치
JP4757177B2 (ja) * 2004-02-19 2011-08-24 株式会社キンキ 剪断式破砕機と剪断式破砕方法
DK176582B1 (da) * 2005-06-22 2008-10-06 M & J Ind As Findelingsmaskine
JP5918890B1 (ja) * 2015-09-24 2016-05-18 環境エネルギー株式会社 金属切粉破断搬送装置
CN106493880B (zh) * 2016-12-07 2018-09-25 无锡同心塑料制品有限公司 一种泡沫塑料高效粉碎设备
CN106945198A (zh) * 2017-03-31 2017-07-14 浙江凯阳新材料股份有限公司 一种用于塑料薄膜的粉碎装置
CN108819029A (zh) * 2018-06-12 2018-11-16 安徽省力天新材料股份有限公司 一种废洗衣液瓶的高效切割粉碎装置
KR102078382B1 (ko) * 2018-08-22 2020-04-07 지에스건설 주식회사 음식물 쓰레기용 파쇄기 및 이를 포함하는 음식물 쓰레기 처리장치
CN112828376B (zh) * 2020-12-23 2023-05-23 安徽环友科技有限公司 一种pcb铣刀生产用切断设备

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07246618A (ja) 1995-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2528438B2 (ja) プラスチック廃棄物の減容機
US3960335A (en) Comminution device for scrap plastics
EP0523690B1 (en) Double shaft breaker
KR101935590B1 (ko) 스티로폼 파쇄장치
JP6671080B2 (ja) 廃プラスチック類の粗破砕装置
US5893523A (en) Apparatus for comminuting waste materials having feed roll delivery features
US5836527A (en) Apparatus for comminuting solid waste materials
US6644573B2 (en) Comminuting apparatus and pneumatic recirculation systems for comminuting apparatus
JP2502424B2 (ja) 発泡プラスチックの減容機
JP2020093186A (ja) 二軸破砕機
WO1995033566A1 (en) An improved apparatus for comminuting solid waste materials
CN210969560U (zh) 空调配件废料破碎装置
KR200295213Y1 (ko) 폐 스티로폼 파쇄장치
JP2004174380A (ja) 粉砕機
US3428260A (en) Size reduction of heat sensitive material
JP2003047873A (ja) 2軸破砕機
JP2502423B2 (ja) 発泡プラスチックの減容機
JP4865304B2 (ja) 発泡ポリスチロールの破砕装置および減容固化装置
JPH09276731A (ja) 破砕機
JPH04368819A (ja) 熱可塑性樹脂発泡体の再生処理装置用粉砕手段
JP2002301389A (ja) 粗大物破砕装置
JP2001047018A (ja) 石膏板粉砕選別機及び石膏板の粉砕選別方法
JP2001219089A (ja) 破砕処理装置
JPH1043621A (ja) 発泡スチロール材等の破砕処理装置
JPH05237409A (ja) 破砕装置