JP2527500Y2 - 靴底の構造 - Google Patents

靴底の構造

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JP2527500Y2
JP2527500Y2 JP1991022232U JP2223291U JP2527500Y2 JP 2527500 Y2 JP2527500 Y2 JP 2527500Y2 JP 1991022232 U JP1991022232 U JP 1991022232U JP 2223291 U JP2223291 U JP 2223291U JP 2527500 Y2 JP2527500 Y2 JP 2527500Y2
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建次 林
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株式会社ハヤシゴ
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、婦人靴、紳士靴の靴底
の構造に関し、特に婦人用の高いヒールでは歩行感が良
好で長時間の立状態が続いても疲れが少なく、しかも
冬場における足の冷え込みが生じ難く、また夏期におい
ては地熱を遮断する靴底の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】靴底は、地面に接する表底と足裏を支え
る中底とを積層一体化して形成されており、一般には、
表底は耐摩耗と防水性の観点から皮革やゴムプラスチッ
ク材料で形成し、中底には型崩れの防止と足の安定支持
の観点から屈曲に耐え得る硬質の樹脂含シート材等が
用いられていた。そして表底と中底は、靴のデザイン性
が重視される近年では厚さを薄くして強度的およびデザ
イン的にも優れたものが使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、婦人靴、紳士
口を問わずヒール部分がある靴は、靴底が比較的平坦な
スポーツシューズと異なって爪先部分に体重負担がかか
りやすいために、薄い底の靴では、歩行時の衝撃力がそ
のまま足の指骨や中足骨に伝わって腰やひざへの影響が
大きく、知らず知らずのうちに神経が冒され、しかも疲
れやすく、また先細い靴では、上記衝撃力と爪先部分の
締め付けで外反母趾等の障害や血圧異常が起こるなど健
康面で悪影響を及ぼしやすい問題があった。
【0004】更に靴底の薄い靴は夏場など地面の熱をそ
のまま透過し易く、逆に冬場の寒期における薄底の靴
は、冬場に足の裏から冷え込みやすく、血行が悪くなる
等の問題があった。
【0005】一方、靴底を厚くすると靴が重く、また靴
底が曲げ難くなり指骨と中足骨のールジョイントの曲
りが悪くて歩き難いものであった。
【0006】また、靴底全体を発泡ゴム等の柔らかいク
ッション材料で形成して衝撃の吸収性を付与した靴底の
構造あるが、このものは、表底が軟質であるので摩耗
や型崩れが生じやすく耐久性に劣るものであった。ま
た、衝撃吸収性と耐久性を付与するために厚さの厚いク
ッション材を使用していたので、靴底が厚くなって靴底
が外観的に目立って高級感を欠いていた。なお、靴の中
にクッションシートを中敷きとして敷いて衝撃を緩和す
ることも行われているが、中敷きが靴の中で移動しやす
く歩行感が損ないやすいとともに、中敷きは足に直接触
れるために悪臭が着しやすい問題があった。
【0007】本考案は、歩行感が良好で、しかも、靴底
の厚さを厚く見せないで衝撃の吸収性と断熱性を改善で
き、耐久性とけり出しのよい歩き良さの両方の性能を満
足することができる靴底の構造を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の靴底の構造は、靴の表底と中底とが、少な
くとも指骨と中足骨のボールジョイント部を支承する中
底部分の下方に、複数の貫通孔が設けられた緩衝性シー
ト材を介在させて一体化されていると共に、この緩衝性
シート材の中央部に爪先方向に沿った切り込みを左右方
向に拡がり可能に設けていることを特徴とする。
【0009】
【作用】 本考案の靴底の構造において、複数の貫通孔を
設けている緩衝性シート材を、少なくとも指骨と中足骨
のボールジョイント部を支承する中底部分の下方に配し
いるので、歩行時に頻繁に反力を受ける中足骨や骨頭
部分への衝撃が緩和されると共に、指骨と中足骨の関節
であるボールジョイント部の曲げ運動の際には、貫通孔
が緩衝性シート材の水平方向への引張り力や圧縮力に伴
って貫通孔の形状が変形して、緩衝性シート材が表底と
中底の間でスムーズに伸縮し、上記ボールジョイント部
の曲げ運動に容易に追随すると共にけり出しがよくな
る。
【0010】しかも表底と中底の間に貫通孔による空気
の断熱層が形成されて、冬場の靴底の冷え込みの防止と
夏場においては地熱の遮断をする作用を奏する。
【0011】また、緩衝性シート材の中央部に爪先方向
に沿った切り込みを左右方向に拡がり可能に設けている
ので、靴底の曲面形状に容易に沿わせて配置できるとと
もに、靴底の屈曲に伴って左右に拡がって緩衝性シート
材が靴底の中で引き裂けることがない。
【0012】
【実施例】図1および図2は、本考案の靴底の構造を婦
人靴に用いた場合の一実施例を示し、足の裏を支承する
中底1と地面に接する表底とが積層一体化して形成して
あり、中底1には、土踏まず部分からヒール部分にかけ
て金属板1aが埋設されており、この中底1に足を覆う甲
革4が釘および接着剤で固着されていると共に、中底1
のうち足の指骨5と中足骨6のボールジョイント部7を
支承する部分の下面に、複数の貫通孔3a、3a・・・を設
けた緩衝性シート材3が配されている。
【0013】また、この緩衝性シート材3の周辺には図
3に示すごとく段部3bが設けられており、該段部3bに爪
先側の甲革4の固着部分を収めて接着剤にて固着してあ
り、該緩衝性シート材3を挟むようにして表底2と中底
1とが接着一体化されている。そして表底2のヒール部
分には適宜高さのヒール材8が固着されている。また、
中底1の上には、足の裏に接する革や布等からなる中敷
き9が接着されている。
【0014】中底1は、足裏にフィットする曲面形状に
形成されており、歩行時の爪先の曲げ運動に追随して数
十万回の屈曲に耐える耐久性のある合成樹脂や樹脂含浸
積層紙などの腰の強い材料で形成されている。また、表
底2は摩耗に対する耐久性と軽さおよび質感を重視した
ゴム製や皮製、合成樹脂製のもので形成されている。
【0015】緩衝性シート材3は、発泡ウレタン等のク
ッション性を有する発泡合成樹脂のシート材を単独で用
いたりあるいは発泡合成樹脂にコルク粒子などの弾性粒
子を混合したシート材などが使用できる。また、複数枚
の緩衝性シートを積層した積層緩衝性シート材にして用
いてもよい。
【0016】緩衝性シート材3の厚さは、歩行時の緩衝
力の吸収効果を出すために0.7mm 以上の厚さにしたもの
が好ましく、また、表底2と中底1の間が膨れた外観に
ならないように3mm以下にしておくのが望ましい。
【0017】貫通孔3a、3a・・・の形状は、特に限定す
るものではなく、円形、楕円形、長孔等の適宜形状が採
用できるが、図3に示すように貫通孔の形状が円形の場
合には直径0.5 〜4.0mm にしておき、また図4に示すよ
うに貫通孔の形状を長孔形状にした場合には、孔の幅を
0.5 〜4.0mm にして形成しておくのが貫通孔3a、3a・・
・内部の空気が表底2と中底1の間で空気バネとして作
用し、しかも足の裏の感触に違和感を与えることがなく
望ましい。
【0018】上記緩衝性シート材3には、図3、図4に
示すように、その中央部に爪先方向に沿った切り込み3c
が設けられており、中底1の中足骨6の支承部分で該切
り込み3cが、容易に左右に拡がるように形成されてい
る。したがって、歩行時に足の指骨5と中足骨6の接続
部分であるボールジョイント部7の曲げ運動で、靴底が
屈曲した時には、該切り込み3cが靴底の屈曲に伴って左
右に拡がって緩衝性シート材3が横方向(靴の幅方向)
に無理に引っ張られることなく、屈曲の繰り返しでも、
緩衝性シート材3が引き裂けることがない。
【0019】なお、以上の実施例では緩衝性シート材3
を、中底1のうち足の指骨5と中足骨6のボールジョイ
ント部を支承する部分の下方にのみ設けた場合を示した
が、上記緩衝性シート材3は、中底1の下方全面に沿っ
て設けておいてもよいことはいうまでもない。
【0020】また、本考案の靴底の構造は、上記の婦人
靴のほか紳士靴、スポーツシューズにも採用可能であ
り、靴の種類に限定されない。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように本考案の靴底の構造
は、足の指骨と中足骨の接続部分であるボールジョイン
ト部が緩衝性シート材によって衝撃から保護されると共
に、該緩衝性シート材の貫通孔内部の空気が断熱層およ
び空気バネとして作用するため、足の爪先部分の冷え込
みや衝撃による疲労感を防止できるので、歩行性がよい
という利点がある。また、貫通孔で緩衝性シート材の伸
縮が容易になり、歩行時のボールジョイントの曲げ運動
がスムーズであると共にけり出しもよく長時間立状態
でも足の疲労感が少なく保護できる。
【0022】さらに、上記緩衝性シート材の中央部に爪
先に沿った切り込みを設けているので、靴の屈曲に対し
て該切り込みが開閉して、屈曲をスムーズにして緩衝性
シート材が引き裂けることがなく、良好な衝撃吸収性と
断熱性を長時間維持することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の靴底の構造の一実施例を説明する一部
切断斜視図
【図2】本考案の靴底の構造の一実施例を説明する断面
【図3】本考案の靴底の構造に使用する緩衝性シート材
を説明する斜視図
【図4】本考案の靴底の構造に使用する他の緩衝性シー
ト材を説明する斜視図
【符号の説明】
1 中底 2 表底 3 緩衝性シート材 3a 貫通孔 3b 段部 3c 切り込み 4 甲革 7 ボールジョイント部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靴の表底と中底とが、少なくとも指骨と
    中足骨のボールジョイント部を支承する中底部分の下方
    に、複数の貫通孔が設けられた緩衝性シート材を介在さ
    せて一体化されていると共に、この緩衝性シート材の中
    央部に爪先方向に沿った切り込みを左右方向に拡がり可
    能に設けていることを特徴とする靴底の構造。
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JPS6031803U (ja) * 1983-08-10 1985-03-04 波多野 重治 底部に弾性効果,空気クッション効果のある構造物を取り付けた靴
JPS60170103U (ja) * 1983-09-13 1985-11-11 平岩スポ−ツ工業株式会社 ゴルフ靴底

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