JP2527415B2 - 積層板材及びその製造方法 - Google Patents

積層板材及びその製造方法

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JP2527415B2
JP2527415B2 JP63114779A JP11477988A JP2527415B2 JP 2527415 B2 JP2527415 B2 JP 2527415B2 JP 63114779 A JP63114779 A JP 63114779A JP 11477988 A JP11477988 A JP 11477988A JP 2527415 B2 JP2527415 B2 JP 2527415B2
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智之 中川
裕之 石飛
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城山興産株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、窓、ドア、間仕切り、採光、照明などに用
いることのできる積層板材及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 従来、窓、ドア、間仕切り、採光、照明などには種々
の透光性材料が用いられている。
そのなかでも、代表的なものとして、ステンドグラス
がある。しかし、ステンドグラスは壊れ易く、また、価
格も高いので、これに代わるものが求められている。
代替品としては、透明プラスチック板、色着き透明プ
ラスチック板、印刷を施した透明プラスチック板、印刷
した表面に保護皮膜を施した透明プラスチック板、透光
性彩色FRP板などが知られている。
また、外観をより好ましいものにするため、片面又は
両面に印刷を施したり、色付け、模様付け等を施した
り、また、表面を保護するためスキン層を設けたりする
ことも行なわれている。
しかし、いずれの場合も、外観が平面的であって、模
様を複雑にすればスッキリとした感じがなく、模様を簡
単にすれば高級感にかける欠点がある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は模様ひいては外観に立体感を持たせることに
より、高級な趣きのある積層板材及びその製造方法を提
供することを目的とするものである。
さらに詳しくは、ガラスに比して、安全で強度があ
り、壁、ドア、間仕切りなどの建築材料としてもまた、
装飾材料としても優れた美麗な積層板材及びその製造方
法を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは1つの図柄を陽画と陰画にし、それを透
明又は半透明な中心層をはさんで重ね合わせることによ
り、これまでの素材にない美感を出すことができること
に着目して本発明を完成するに至った。
本発明は陽画−陰画積層板材である。陽画と陰画を重
ね合わせ、わずかにズラせるか、又は間に透明材料をは
さんで多少横から見ると2つの図柄が浮き上がり、不思
議な美感が生まれる。
本発明は透明又は半透明の中心層とこの両面に積層す
る被覆層から成り該両被覆層の少なくともいずれか一方
が透明又は半透明である。
中心層として用いられる透光性板材としては、ポリス
チレン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ
カーボネート、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ナイ
ロン、セルロース等を列挙することができ、市販のもの
の中から適宜選択することができ、またこれらの積層体
を使用することができる。これら以外のものでも透明も
しくは半透明であって、印刷、接着性をもたせることの
できる材料は、すべて用いることができる。
中心層は半透明であってもよいが被覆層を通して見た
時に反対側の図柄が認識できなければならず、できるだ
け透明であることが好ましく、光線透過率15%以上、好
ましくは、70%以上のものを好適に使用することができ
る。
中心層の厚さは用途により適宜決定すればよいが、窓
及び間仕切り用等としては、0.5〜5mm程度の厚さのもの
が適当である。薄過ぎると、強度が十分でなく、2つの
像が近すぎるため変化に乏しく、また、厚過ぎると像が
離れすぎて一体感が乏しくなるし、積層板の総厚が大き
すぎて用途が限定される。
被覆層は印刷の剥離や、表面の損傷から守るために設
けられる。被覆層として用いられる材料としては、ポリ
スチレン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポ
リカーボネート、ポリエステル、ポリ塩化ビニール、ナ
イロン、セルロース等を列挙することができ、市販のも
のの中から適宜選択する事ができる。これら以外のもの
でも印刷、接着性をもたせることのできる材料は、すべ
て用いることができる。
本発明に用いる被覆層の内の少なくとも一つは、透明
又は半透明であることが必要である。
該被覆層が半透明の場合は、その裏面の図柄が鮮明に
見える程度の半透明であるのが望ましい。
従って、この透明度は被覆層の厚さにも依存する。
被覆層を、例えば、白色半透明にすることにより、障
子の感じを出すことができる。即ち、白色不透明の薄い
被覆層にその裏側の図柄は鮮明に見え、中心層の反射側
の同形の図柄は、ほぼ鮮明に見えて、本発明の立体感の
効果が現れ装飾的効果を発揮するが、2枚の半透明被覆
層にさえぎられて、本発明積層板材の反射側に存在する
物又は人は互いに見えないので、従来のスリガラスに代
えて模様付き透光性遮蔽パネルとして有用である。
また、片方の被覆層を透明として他方を不透明の被覆
層にすることも、透明側から見て別の趣きの美観があっ
て、装飾用スクリーンパネル等として好適である。
本発明の被覆層の厚さは用途により適宜選択できるが
50μ乃至1mm程度の厚さのものが適当である。
本発明被覆層が薄過ぎると、印刷やコーティングが困
難となり、また、厚過ぎると半透明の場合に反対側が見
えなくなるし、中心層の物性を損なう。
また、被覆層は、通常は無色のフイルムが用いられる
が、場合によっては種々の色に着色したフイルムを用い
ることもできる。
本発明において、図柄を施す位置は適宜きめることが
できるが、好ましくは中心層と被覆層の間である。これ
は具体的には、中心層の表面又は被覆層の表面のいずれ
かに施すこと又は該両層の間に薄い印刷フイルムをはさ
むことを意味する。
実質的には、どちらの表面に図柄を設けても層の間に
図柄が存在するように見える。
結局、2つの陽画と陰画の関係の図柄が中心層をはん
でその表裏に施される。被覆層が表裏各1枚ずつの場
合、陽画の図柄を被覆層の内側面に施した場合、陰画の
図柄は中心層か又は被覆層の内側に施される。中心層に
施す場合は2つの図柄とも同一の向きの図柄を施せばよ
いが、反対側の被覆層に施す場合は陽画の図柄と左右対
象の陰画の図柄を施す必要が有る。
また、基本中心層の外側であってかつ被覆層の内側に
さらに1枚以上の補助層を積層することができる。この
場合、二つの図柄の間にある基本中心層と補助層との積
層体が本発明の中心層に該当する。例えば、表側被覆層
(内側に図柄(陽画)が印刷してある)/基本中心層
/補助層(被覆層側に図柄(陰画)が印刷してある)
/裏側被覆層、とすることができ、この場合は図柄、
はともに同一向きの図柄を印刷すればよい。
印刷面が外側に出るようになってもかまわないが、使
用中に表面が汚れた場合これを拭うなどにより印刷がは
げることがあるので、外表面には被覆層があることが好
ましい。
本発明における各層の上又は積層印刷フイルム面の印
刷の方法として従来公知の方法によって実施することが
できる。例えば、グラビヤ印刷、スクリーン印刷、スプ
レッダーロール・スプレーアップなどを用いる方法など
を挙げることができる。図柄は写真にとりそのネガから
ポジをとる。そして、これでそれぞれ版をつくる。そし
て、ネガからは陽画の版をポジからは陰画の版をつく
る。
この場合、印刷は透明、半透明、もしくは不透明のイ
ンクにより行なうことができる。
また、印刷インクには紫外線吸収剤を配合しておくこ
とも可能である。
被覆層は熱融着又は接着剤により中心層に接着され
る。熱融着の条件は用いられる樹脂材料により異なる
が、それぞれ通常の条件で行うことができる。ポリスチ
レン、ポリメタクリレートの場合は180ないし210℃、30
ないし50kg/cm2・G、で熱ロールでプレスすればよい。
接着剤としては、アクリル系接着剤、エポキシ系接着
剤など通常用いられる接着剤はすべて用いることができ
る。
本発明において積層板材に施される図柄としては、写
真、模様、デザインした図形、絵、文字よりなる図案な
ど、種々のものを適用することができ、このうち、輪郭
のはっきりしている図柄が好ましい。図柄は、表裏全く
同一で陽画と陰画の関係のものを用いるが、2つの図柄
の色を変えることは場合によって好ましい態様である。
図柄は必ずしも位置を一致させる必要はなく横にずら
したり、一方の図柄を180゜の適当な角度に回転させて
重ねることもできる。
[発明の効果] 本発明の積層板材は陽画と陰画がそれぞれ平均しほぼ
全面に均一にインクがのっているから正面から見ると透
明なところがなくなり、全面平均した光量が通ることに
なる。陽画と陰画の色を変えた場合、一方の図柄、例え
ば人物像の他方が背景的に見えて効果的である。
本発明の積層板材は、一見して美麗であり、また、同
一の図柄の陽画と陰画が間隔をおいて施されているため
立体的な感じを与え、見る者が移動している場合には模
様のずれが微妙に変化して、あたかも図形が動いたかの
錯覚を生じ、装飾材料として極めてざん新なものである
ので、窓、浴室ドア、衝立、間仕切り、照明器具などと
して非常に有用である。
また、半透明被覆層との組み合わせにより、高級感の
ある渋い色調を背景とする2重図柄が見られ、スクリー
ンパネル等に適した積層板材にすることができ、広い用
途に使用することができる利点がある。
[実施例] 本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発
明はこれらの例示に限定されるものではない。
実施例1〜7 各種材料からなる中心層、被覆層により本発明の積層
板材を製造した。
それぞれの被覆層、補助層又は中心層にスクリーン印
刷により図柄を印刷した。図柄は次の様に作成し印刷し
た。
まず、印刷しようとする図柄の写真を撮り、これのネ
ガフイルムを作り、次いでこのネガフイルムから反転さ
せてポジフイルムを作成した。次にネガフイルムから印
刷用の陽画の版を作成し、また、ポジフイルムから陰画
の版を作成した。
続いて、陽画の版を用いて1種類の色彩で表側の被覆
層の内側に図柄を印刷した。また、陰画の版を用いて陽
画と同一もしくは異なる色彩を中心層又は裏側被覆層の
中心層側に図柄を印刷した。この際、図柄の向きは、各
積層板材を重ねた場合に、それぞれが一致するように印
刷原版を作成した。
実施例10のみは陰画を陽画に対し90゜回転した印刷厚
版を作成した。
印刷を施した各層は図柄を意図通りに合わせて接着し
積層板材とした。
第1表にその結果を示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の積層板材を構成する基本3層
の重ね方を示す斜視図であり、第2図は本発明の同実施
例の積層板材の斜視図である。 図中の符号は、1;中心層、2;表被覆層、3;裏被覆層であ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明もしくは半透明の中心層とこの両面に
    積層する被覆層からなる積層板材であって、該両被覆層
    の少なくとも一方が透明又は半透明であり、かつ中心層
    をはさんだ両側に図柄を施した積層板材において1つの
    原画から印刷用陽画の版と陰画の版をおこし、中心層の
    一方の面に陽画の版で印刷した図柄を施し、中心層の他
    方の面に陰画の版で印刷した図柄を施したことを特徴と
    する積層板材。
  2. 【請求項2】透明もしくは半透明の中心層とこの両面に
    積層する被覆層からなり該両被覆層の少なくともいずれ
    か一方が透明又は半透明であり、かつ中心層をはさんだ
    両側に図柄を施した積層板材の製造法において1つの原
    画から印刷用の陽画の版と陰画の版をおこし中心層の一
    方の面に陽画の版で印刷した図柄を施し、中心層の他方
    の面に陰画の版で印刷した図柄を施したことを特徴とす
    る積層板材の製造方法。
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