JP2526788B2 - 衛星通信用地球局送受信装置 - Google Patents
衛星通信用地球局送受信装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ランダムアクセス処理
によって複数のパケットデータが衝突した場合に再送を
行う衛星通信用地球局送受信装置に関する。
によって複数のパケットデータが衝突した場合に再送を
行う衛星通信用地球局送受信装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近時の衛星通信システムでは、マイクロ
波帯域の有効活用、すなわち、有限的な資源である電波
の有効活用を図るため、データ伝送にランダムアクセス
方式を採用する場合がある。例えば、超小型地球局（Ｖ
ＳＡＴ）は、地上中心局と数百から数千局の周辺局で構
成されており、地上中心局と周辺局がスター型のパケッ
トデータ通信を行っている。この場合、複数の周辺局は
同一周波数を使用し、複数の伝送データが衝突した場合
に再送を行うランダムアクセス方式を採用して、専有周
波数帯を少なくしている。
波帯域の有効活用、すなわち、有限的な資源である電波
の有効活用を図るため、データ伝送にランダムアクセス
方式を採用する場合がある。例えば、超小型地球局（Ｖ
ＳＡＴ）は、地上中心局と数百から数千局の周辺局で構
成されており、地上中心局と周辺局がスター型のパケッ
トデータ通信を行っている。この場合、複数の周辺局は
同一周波数を使用し、複数の伝送データが衝突した場合
に再送を行うランダムアクセス方式を採用して、専有周
波数帯を少なくしている。
【０００３】図２は、従来の衛星通信用地球局送受信装
置の構成を示すブロック図である。図２において、この
衛星通信用地球局送受信装置は、ＶＳＡＴであり、地上
中心局に仰角及び方位を設定して電波の放射及び受信を
行うパラボラ型などのアンテナ１と、このアンテナ１を
通じて地上中心局への送信又は受信を処理する送受信機
２とを有している。さらに、この衛星通信用地球局送受
信装置は、送受信機２からの受信信号よりデータを復調
し、また送信データを変調して送出する変復調器３と、
地上中心局とデータ伝送におけるマイクロ波無線回線を
効率良く使用するためのランダムアクセス制御を行うア
クセス制御部４と、受信パケットデータ信号Ｓａを出力
し、かつ、外部の図示しない端末装置から入力される送
信パケットデータ信号Ｓｂを処理するデータインターフ
ェース部５とを有している。
置の構成を示すブロック図である。図２において、この
衛星通信用地球局送受信装置は、ＶＳＡＴであり、地上
中心局に仰角及び方位を設定して電波の放射及び受信を
行うパラボラ型などのアンテナ１と、このアンテナ１を
通じて地上中心局への送信又は受信を処理する送受信機
２とを有している。さらに、この衛星通信用地球局送受
信装置は、送受信機２からの受信信号よりデータを復調
し、また送信データを変調して送出する変復調器３と、
地上中心局とデータ伝送におけるマイクロ波無線回線を
効率良く使用するためのランダムアクセス制御を行うア
クセス制御部４と、受信パケットデータ信号Ｓａを出力
し、かつ、外部の図示しない端末装置から入力される送
信パケットデータ信号Ｓｂを処理するデータインターフ
ェース部５とを有している。
【０００４】次に、この従来例の構成における動作につ
いて説明する。地上中心局からの放送モードの電波はア
ンテナ１で受信される。このアンテナ１からの放送モー
ドの受信信号が送受信機２、変復調器３を通じて復調さ
れ、アドレスをアクセス制御部４で管理して、自己宛ア
ドレスの復調データをデータインターフェース部５を通
じて受信パケットデータ信号Ｓａとして図示しない外部
の端末装置へ送出される。
いて説明する。地上中心局からの放送モードの電波はア
ンテナ１で受信される。このアンテナ１からの放送モー
ドの受信信号が送受信機２、変復調器３を通じて復調さ
れ、アドレスをアクセス制御部４で管理して、自己宛ア
ドレスの復調データをデータインターフェース部５を通
じて受信パケットデータ信号Ｓａとして図示しない外部
の端末装置へ送出される。
【０００５】また、外部の端末装置からの送信パケット
データ信号Ｓｂがデータインターフェース部５を通じて
アクセス制御部４に入力される。このアクセス制御部４
では、複数の伝送データが衝突した場合に再送するラン
ダムアクセス処理を行う。アクセス制御部４からの伝送
データ（送信パケットデータ信号Ｓｂ）を変復調器３で
変調を施し、この変調データが送受信機２、アンテナ１
を通じて電波として放射される。
データ信号Ｓｂがデータインターフェース部５を通じて
アクセス制御部４に入力される。このアクセス制御部４
では、複数の伝送データが衝突した場合に再送するラン
ダムアクセス処理を行う。アクセス制御部４からの伝送
データ（送信パケットデータ信号Ｓｂ）を変復調器３で
変調を施し、この変調データが送受信機２、アンテナ１
を通じて電波として放射される。
【０００６】このような従来の衛星通信用地球局送受信
装置にあって、データインターフェース部５は物理的な
インターフェースと共にデータ端末との論理的なインタ
ーフェースで処理される。すなわち、プロトコル処理を
必要とするため、通常、マイクロプロセサ（ＭＰＵ）と
メモリで構成される。この慣用的なシングルＭＰＵを採
用した場合、その処理でサポートできる図示しない外部
端末装置との物理インターフェースの数は、その処理能
力による限界がある。したがって、複数のＭＰＵをバス
ライン、デュアルポートＲＡＭなどを用いた並列処理に
よって、処理能力の向上を図る必要がある。この場合、
物理インターフェース数を増加できるが、装置規模が増
大化する。
装置にあって、データインターフェース部５は物理的な
インターフェースと共にデータ端末との論理的なインタ
ーフェースで処理される。すなわち、プロトコル処理を
必要とするため、通常、マイクロプロセサ（ＭＰＵ）と
メモリで構成される。この慣用的なシングルＭＰＵを採
用した場合、その処理でサポートできる図示しない外部
端末装置との物理インターフェースの数は、その処理能
力による限界がある。したがって、複数のＭＰＵをバス
ライン、デュアルポートＲＡＭなどを用いた並列処理に
よって、処理能力の向上を図る必要がある。この場合、
物理インターフェース数を増加できるが、装置規模が増
大化する。
【０００７】このため、同一地上局サイトで多数の物理
インターフェースが必要な場合、すなわち、より多くの
データ量のパケットデータ信号を地上中心局との間で送
受信する場合は、図２に示す構成の衛星通信用地球局送
受信装置を複数設置する必要がある。この場合、装置規
模が増大化して、コストが嵩むとともに、運搬が面倒で
あり、しかも多大な設置場所が必要になる。
インターフェースが必要な場合、すなわち、より多くの
データ量のパケットデータ信号を地上中心局との間で送
受信する場合は、図２に示す構成の衛星通信用地球局送
受信装置を複数設置する必要がある。この場合、装置規
模が増大化して、コストが嵩むとともに、運搬が面倒で
あり、しかも多大な設置場所が必要になる。
【０００８】この種の改善提案として、特開平２ー０９
０８２２号公報に開示された「衛星通信システム」、特
開昭６３ー１６６３２９号公報に開示された「回線制御
方式」、特開昭６３ー０６２４２２号公報に開示された
「強制停波方式」を挙げることが出来る。
０８２２号公報に開示された「衛星通信システム」、特
開昭６３ー１６６３２９号公報に開示された「回線制御
方式」、特開昭６３ー０６２４２２号公報に開示された
「強制停波方式」を挙げることが出来る。
【０００９】この特開平２ー０９０８２２号公報の例
は、親局が、ある子局の問い合わせパケットを全子局に
同報送信し、各子局は問い合わせの内容に合致する情報
の有無又は情報自体を表す応答パケットを親局を通じて
問い合わせ局に返送し、問い合わせ情報の検出確立を高
め、サービスの向上を図っている。特開昭６３ー１６６
３２９号公報の例は、アクセス回線利用率の高い子局に
対しては専用アクセスチャネルを割り当て、アクセス回
線利用率の低い子局に対しては共用アクセスチャネルを
割り当てることにより、アクセス回線利用率の低い多数
の子局を少ないチャネル数で収容できるようにしてい
る。特開昭６３ー０６２４２２号公報の例は、通信信号
波の変調に用いられているベースバンド信号とは構成が
異なるベースバンド信号を用いて強制停波として、受信
系統を一つにしつつ、フレーム利用効率の低下をなくし
ている。
は、親局が、ある子局の問い合わせパケットを全子局に
同報送信し、各子局は問い合わせの内容に合致する情報
の有無又は情報自体を表す応答パケットを親局を通じて
問い合わせ局に返送し、問い合わせ情報の検出確立を高
め、サービスの向上を図っている。特開昭６３ー１６６
３２９号公報の例は、アクセス回線利用率の高い子局に
対しては専用アクセスチャネルを割り当て、アクセス回
線利用率の低い子局に対しては共用アクセスチャネルを
割り当てることにより、アクセス回線利用率の低い多数
の子局を少ないチャネル数で収容できるようにしてい
る。特開昭６３ー０６２４２２号公報の例は、通信信号
波の変調に用いられているベースバンド信号とは構成が
異なるベースバンド信号を用いて強制停波として、受信
系統を一つにしつつ、フレーム利用効率の低下をなくし
ている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の公報の
例では、問い合わせ情報の検出確立を高めている。ま
た、アクセス回線利用率の低い子局に対しては共用アク
セスチャネルを割り当て、さらに受信系統を一つにしつ
つ、フレーム利用効率の低下をなくしている。しかしな
がら、これらは処理規模が大きく慣用的なシングルＭＰ
Ｕでは実現できない。また、より多数のパケットデータ
信号を伝送する場合は、規模の大きい物理インターフェ
ースが必要であり、同様に慣用的なシングルＭＰＵでの
実現が困難である。したがって、伝送データの量に応じ
て装置を増設又は縮小できず、運搬及び設置の容易性が
求められるＶＳＡＴなどに利用でき難い等々の欠点があ
る。
例では、問い合わせ情報の検出確立を高めている。ま
た、アクセス回線利用率の低い子局に対しては共用アク
セスチャネルを割り当て、さらに受信系統を一つにしつ
つ、フレーム利用効率の低下をなくしている。しかしな
がら、これらは処理規模が大きく慣用的なシングルＭＰ
Ｕでは実現できない。また、より多数のパケットデータ
信号を伝送する場合は、規模の大きい物理インターフェ
ースが必要であり、同様に慣用的なシングルＭＰＵでの
実現が困難である。したがって、伝送データの量に応じ
て装置を増設又は縮小できず、運搬及び設置の容易性が
求められるＶＳＡＴなどに利用でき難い等々の欠点があ
る。
【００１１】本発明は、上述した事情にかんがみてなさ
れたものであり、信号処理規模及び装置規模が増大化す
ることなく、伝送データ量に応じた装置構成の変更の自
由度が得られ、かつ、運搬及び運搬後の設置が容易にな
る衛星通信用地球局送受信装置の提供を目的とする。
れたものであり、信号処理規模及び装置規模が増大化す
ることなく、伝送データ量に応じた装置構成の変更の自
由度が得られ、かつ、運搬及び運搬後の設置が容易にな
る衛星通信用地球局送受信装置の提供を目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ランダムアクセス処理によってパケット
データの送信を行う衛星通信用地球局送受信装置におい
て、一つの送信用アンテナと、上記送信用アンテナを通
じてデータの送信を行う一つの送信手段と、信号選択手
段から入力したデータに変調を施して上記送信手段に出
力する一つの変調手段と、複数のアクセス制御手段から
の出力データのいずれかを選択して上記変調手段に変調
データとして出力する一つの上記信号選択手段と、信号
選択手段で破棄されたデータ及び複数の無線伝送路上の
データが衝突した場合に破棄されたデータをランダムア
クセス処理して再送する制御を行う複数のアクセス制御
手段と、入力された複数の送信パケットデータをそれぞ
れ前記複数のアクセス制御手段に出力する処理を行う複
数のデータインターフェースとを備える構成としてあ
る。
に、本発明は、ランダムアクセス処理によってパケット
データの送信を行う衛星通信用地球局送受信装置におい
て、一つの送信用アンテナと、上記送信用アンテナを通
じてデータの送信を行う一つの送信手段と、信号選択手
段から入力したデータに変調を施して上記送信手段に出
力する一つの変調手段と、複数のアクセス制御手段から
の出力データのいずれかを選択して上記変調手段に変調
データとして出力する一つの上記信号選択手段と、信号
選択手段で破棄されたデータ及び複数の無線伝送路上の
データが衝突した場合に破棄されたデータをランダムア
クセス処理して再送する制御を行う複数のアクセス制御
手段と、入力された複数の送信パケットデータをそれぞ
れ前記複数のアクセス制御手段に出力する処理を行う複
数のデータインターフェースとを備える構成としてあ
る。
【００１３】また、この発明は、パケットデータの伝送
を行う衛星通信用地球局送受信装置において、一つの送
受信用アンテナと、送受信用アンテナを通じてデータの
送受信を行う一つの送受信手段と、送受信手段から入力
した受信信号のデータ復調を行い、かつ、信号分配選択
手段から入力したデータに変調を施して上記送受信手段
に出力する一つの変復調手段と、変復調手段からの復調
データを分岐してアクセス制御手段に出力し、かつ、複
数のアクセス制御手段からの出力データのいずれかを選
択して上記変調手段に変調データとして出力する一つの
上記信号分配選択手段と、信号分配選択手段からの復調
データをそれぞれ入力してデータインターフェースに出
力し、かつ、複数の無線伝送路上のデータが衝突した場
合に破棄されたデータをランダムアクセス処理して再送
する制御を行う複数のアクセス制御手段と、入力された
複数の送信パケットデータをそれぞれ前記複数のアクセ
ス制御手段に出力し、かつ、復調データを複数の受信パ
ケットデータとして出力する処理を行う複数の上記デー
タインターフェースとを備える構成としてある。
を行う衛星通信用地球局送受信装置において、一つの送
受信用アンテナと、送受信用アンテナを通じてデータの
送受信を行う一つの送受信手段と、送受信手段から入力
した受信信号のデータ復調を行い、かつ、信号分配選択
手段から入力したデータに変調を施して上記送受信手段
に出力する一つの変復調手段と、変復調手段からの復調
データを分岐してアクセス制御手段に出力し、かつ、複
数のアクセス制御手段からの出力データのいずれかを選
択して上記変調手段に変調データとして出力する一つの
上記信号分配選択手段と、信号分配選択手段からの復調
データをそれぞれ入力してデータインターフェースに出
力し、かつ、複数の無線伝送路上のデータが衝突した場
合に破棄されたデータをランダムアクセス処理して再送
する制御を行う複数のアクセス制御手段と、入力された
複数の送信パケットデータをそれぞれ前記複数のアクセ
ス制御手段に出力し、かつ、復調データを複数の受信パ
ケットデータとして出力する処理を行う複数の上記デー
タインターフェースとを備える構成としてある。
【００１４】さらに、当該装置が超小型地球局に装備さ
れるとともに、送受信対象局が地球中心局であり、か
つ、信号分配選択手段が放送モードのデータを分配する
構成としてある。
れるとともに、送受信対象局が地球中心局であり、か
つ、信号分配選択手段が放送モードのデータを分配する
構成としてある。
【００１５】
【作用】上記構成からなる本発明の衛星通信用地球局送
受信装置は、アンテナ及び送受信手段を共用するととも
に、複数の変調データのいずれかを選択し、この際、破
棄された送信データ及び複数の送信データが衝突して破
棄された送信データを、ランダムアクセス処理で再送し
ているため、信号処理規模及び装置規模が増大化しな
い。さらに、伝送データ量に応じた装置構成の変更の自
由度が得られ、かつ、運搬及び運搬後の設置が容易であ
る。
受信装置は、アンテナ及び送受信手段を共用するととも
に、複数の変調データのいずれかを選択し、この際、破
棄された送信データ及び複数の送信データが衝突して破
棄された送信データを、ランダムアクセス処理で再送し
ているため、信号処理規模及び装置規模が増大化しな
い。さらに、伝送データ量に応じた装置構成の変更の自
由度が得られ、かつ、運搬及び運搬後の設置が容易であ
る。
【００１６】
【実施例】次に、本発明の衛星通信用地球局送受信装置
の実施例について図面を参照しながら説明する。図１は
本発明の衛星通信用地球局送受信装置の実施例の構成を
示すブロック図である。図１において、この衛星通信用
地球局送受信装置は、ＶＳＡＴの例であり、地上中心局
に仰角及び方位を設定して電波の放射及び受信を行うパ
ラボラ型などのアンテナ１１と、このアンテナ１１を通
じて地上中心局への送信又は受信を処理する送受信機１
２と、送受信機１２からの放送モードの受信信号よりデ
ータを復調し、また伝送データ（送信パケットデータ信
号Ｓｄ，Ｓｆ）を変調して送出する変復調器１３とを有
している。
の実施例について図面を参照しながら説明する。図１は
本発明の衛星通信用地球局送受信装置の実施例の構成を
示すブロック図である。図１において、この衛星通信用
地球局送受信装置は、ＶＳＡＴの例であり、地上中心局
に仰角及び方位を設定して電波の放射及び受信を行うパ
ラボラ型などのアンテナ１１と、このアンテナ１１を通
じて地上中心局への送信又は受信を処理する送受信機１
２と、送受信機１２からの放送モードの受信信号よりデ
ータを復調し、また伝送データ（送信パケットデータ信
号Ｓｄ，Ｓｆ）を変調して送出する変復調器１３とを有
している。
【００１７】さらに、この衛星通信用地球局送受信装置
は地上中心局とデータ伝送におけるマイクロ波無線回線
を効率良く使用するためのランダムアクセス制御を行う
アクセス制御部１４ａと、伝送データ（受信パケットデ
ータ信号Ｓｃ及び送信パケットデータ信号Ｓｄ）を処理
するデータインターフェース部１５ａと、変復調器１３
からの放送モードの復調データを分岐して出力し、か
つ、送信する伝送データの一方を選択する信号分配選択
器１７とを有している。
は地上中心局とデータ伝送におけるマイクロ波無線回線
を効率良く使用するためのランダムアクセス制御を行う
アクセス制御部１４ａと、伝送データ（受信パケットデ
ータ信号Ｓｃ及び送信パケットデータ信号Ｓｄ）を処理
するデータインターフェース部１５ａと、変復調器１３
からの放送モードの復調データを分岐して出力し、か
つ、送信する伝送データの一方を選択する信号分配選択
器１７とを有している。
【００１８】また、この衛星通信用地球局送受信装置は
信号分配選択器１７とに接続されて、ランダムアクセス
制御を行うアクセス制御部１４ｂと、伝送データ（受信
パケットデータ信号Ｓｅ及び送信パケットデータ信号Ｓ
ｆ）を処理するデータインターフェース部１５ｂとを有
している。信号分配選択器１７は、アクセス制御部１４
ａ，１４ｂからの受信パケットデータ信号Ｓｃ，Ｓｅの
一方を選択して変復調器１３に出力する。また、信号分
配選択器１７は地上中心局からの放送モードの電波をア
ンテナ１１、送受信機１２、変復調器１３を通じて復調
し、その復調データをアクセス制御部１４ａ，１４ｂの
両方に同時に出力する。
信号分配選択器１７とに接続されて、ランダムアクセス
制御を行うアクセス制御部１４ｂと、伝送データ（受信
パケットデータ信号Ｓｅ及び送信パケットデータ信号Ｓ
ｆ）を処理するデータインターフェース部１５ｂとを有
している。信号分配選択器１７は、アクセス制御部１４
ａ，１４ｂからの受信パケットデータ信号Ｓｃ，Ｓｅの
一方を選択して変復調器１３に出力する。また、信号分
配選択器１７は地上中心局からの放送モードの電波をア
ンテナ１１、送受信機１２、変復調器１３を通じて復調
し、その復調データをアクセス制御部１４ａ，１４ｂの
両方に同時に出力する。
【００１９】次に、この実施例の構成における動作につ
いて説明する。受信の場合、まず地上中心局からの放送
モードの電波がアンテナ１１で受信される。このアンテ
ナ１１からの放送モードの受信信号が送受信機１２、変
復調器１３を通じて復調される。この復調データが信号
分配選択器１７を通じて二分割され、それぞれアクセス
制御部１４ａ，１４ｂに入力される。アクセス制御部１
４ａは、復調データにおけるアドレスを管理しており、
自己宛アドレスに対応する復調データを、データインタ
ーフェース部１５ａを通じて、受信パケットデータ信号
Ｓｃとして図示しない外部の端末装置へ送出される。ま
た、アクセス制御部１４ｂも復調データにおけるアドレ
スを管理しており、自己宛アドレスに対応する復調デー
タを、データインターフェース部１５ｂで処理し、その
受信パケットデータ信号Ｓｅが図示しない外部の端末装
置へ送出される。
いて説明する。受信の場合、まず地上中心局からの放送
モードの電波がアンテナ１１で受信される。このアンテ
ナ１１からの放送モードの受信信号が送受信機１２、変
復調器１３を通じて復調される。この復調データが信号
分配選択器１７を通じて二分割され、それぞれアクセス
制御部１４ａ，１４ｂに入力される。アクセス制御部１
４ａは、復調データにおけるアドレスを管理しており、
自己宛アドレスに対応する復調データを、データインタ
ーフェース部１５ａを通じて、受信パケットデータ信号
Ｓｃとして図示しない外部の端末装置へ送出される。ま
た、アクセス制御部１４ｂも復調データにおけるアドレ
スを管理しており、自己宛アドレスに対応する復調デー
タを、データインターフェース部１５ｂで処理し、その
受信パケットデータ信号Ｓｅが図示しない外部の端末装
置へ送出される。
【００２０】送信の場合は、外部の端末装置からの送信
パケットデータ信号Ｓｄ及び送信パケットデータ信号Ｓ
ｆがそれぞれデータインターフェース部１５ａ，１５ｂ
に同時又は時間がずれて入力される。送信パケットデー
タ信号Ｓｄはデータインターフェース部１５ａを通じて
アクセス制御部１４ａに入力される。このアクセス制御
部１４ａでは、複数の伝送データが衝突した場合に再送
するランダムアクセス処理を行う。また、送信パケット
データ信号Ｓｆがデータインターフェース部１５ｂを通
じてアクセス制御部１４ｂに入力される。このアクセス
制御部１４ｂでは、複数の伝送データが衝突した場合に
再送するランダムアクセス処理を行う。
パケットデータ信号Ｓｄ及び送信パケットデータ信号Ｓ
ｆがそれぞれデータインターフェース部１５ａ，１５ｂ
に同時又は時間がずれて入力される。送信パケットデー
タ信号Ｓｄはデータインターフェース部１５ａを通じて
アクセス制御部１４ａに入力される。このアクセス制御
部１４ａでは、複数の伝送データが衝突した場合に再送
するランダムアクセス処理を行う。また、送信パケット
データ信号Ｓｆがデータインターフェース部１５ｂを通
じてアクセス制御部１４ｂに入力される。このアクセス
制御部１４ｂでは、複数の伝送データが衝突した場合に
再送するランダムアクセス処理を行う。
【００２１】この場合、送信パケットデータ信号Ｓｄ，
Ｓｆが同時に入力されると、このいずれか一方を信号分
配選択器１７が選択して変復調器１３に供給する。この
選択されなかった他方の送信パケットデータ信号Ｓｄ，
Ｓｆの処理は、破棄された側のアクセス制御部１４ａ
（１４ｂ）が同一周波数を使用し、複数の伝送データが
衝突した場合に再送を行うランダムアクセス処理によっ
て再送される。すなわち、通常の再送処理によってデー
タ伝送の通信が継続され、送信パケットデータ信号Ｓ
ｄ，Ｓｆの送信を完了させる。なお、この実施例では二
つの送信パケットデータ信号Ｓｄ，Ｓｆの送信について
説明したが三つ以上の送信パケットデータ信号について
も、同様の処理で送信を完了させることが出来る。
Ｓｆが同時に入力されると、このいずれか一方を信号分
配選択器１７が選択して変復調器１３に供給する。この
選択されなかった他方の送信パケットデータ信号Ｓｄ，
Ｓｆの処理は、破棄された側のアクセス制御部１４ａ
（１４ｂ）が同一周波数を使用し、複数の伝送データが
衝突した場合に再送を行うランダムアクセス処理によっ
て再送される。すなわち、通常の再送処理によってデー
タ伝送の通信が継続され、送信パケットデータ信号Ｓ
ｄ，Ｓｆの送信を完了させる。なお、この実施例では二
つの送信パケットデータ信号Ｓｄ，Ｓｆの送信について
説明したが三つ以上の送信パケットデータ信号について
も、同様の処理で送信を完了させることが出来る。
【００２２】このように複数の受信パケットデータ信号
を分岐し、かつ、送信パケットデータ信号の一方を選択
するとともに、破棄された送信パケットデータ信号がラ
ンダムアクセス処理によって再送されることによって、
アンテナ１１及び送受信装置１２以外の物理的インタフ
ェースを慣用的なシングルＭＰＵを用いた簡単な構成で
実現できる。また、アンテナ１１及び送受信装置１２が
共用可能であることから、多量のデータ伝送を行う際に
も、従前の説明のようにアンテナ及び送受信装置を含む
複数の装置を運搬し、かつ、現場などで設置が容易にな
る。
を分岐し、かつ、送信パケットデータ信号の一方を選択
するとともに、破棄された送信パケットデータ信号がラ
ンダムアクセス処理によって再送されることによって、
アンテナ１１及び送受信装置１２以外の物理的インタフ
ェースを慣用的なシングルＭＰＵを用いた簡単な構成で
実現できる。また、アンテナ１１及び送受信装置１２が
共用可能であることから、多量のデータ伝送を行う際に
も、従前の説明のようにアンテナ及び送受信装置を含む
複数の装置を運搬し、かつ、現場などで設置が容易にな
る。
【００２３】このような構成の地球局に必要とされる物
理インターフェース数は局ごとに異なるが、例えば、Ｖ
ＳＡＴシステムにあって、５ポート以上が必要な少数の
局でも通信制御装置Ｂのみの増設で済むことになる。ま
た、初期設置時は取りあえず通信制御装置Ａ，Ｂのみを
設置し、以後必要に応じて通信制御装置Ｂを連接して増
設するだけで良く、小さな初期投資で構成変更の自由度
が高いシステム構築が可能となる。
理インターフェース数は局ごとに異なるが、例えば、Ｖ
ＳＡＴシステムにあって、５ポート以上が必要な少数の
局でも通信制御装置Ｂのみの増設で済むことになる。ま
た、初期設置時は取りあえず通信制御装置Ａ，Ｂのみを
設置し、以後必要に応じて通信制御装置Ｂを連接して増
設するだけで良く、小さな初期投資で構成変更の自由度
が高いシステム構築が可能となる。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の衛星通信
用地球局送受信装置は、アンテナ及び送受信手段を共用
するとともに、複数の変調データのいずれかを選択し、
この際、破棄された送信データ及び複数の送信データが
衝突して破棄された送信データを、ランダムアクセス処
理で再送しているため、信号処理規模及び装置規模が増
大化しない。さらに、伝送データ量に応じた装置構成の
変更の自由度が得られ、かつ、運搬及び運搬後の設置が
容易になるという効果を有する。
用地球局送受信装置は、アンテナ及び送受信手段を共用
するとともに、複数の変調データのいずれかを選択し、
この際、破棄された送信データ及び複数の送信データが
衝突して破棄された送信データを、ランダムアクセス処
理で再送しているため、信号処理規模及び装置規模が増
大化しない。さらに、伝送データ量に応じた装置構成の
変更の自由度が得られ、かつ、運搬及び運搬後の設置が
容易になるという効果を有する。
【図１】本発明の衛星通信用地球局送受信装置の実施例
における構成を示すブロック図である。
における構成を示すブロック図である。
【図２】従来の衛星通信用地球局送受信装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
１２ 送受信機 １３ 変復調器 １４ａ，１４ｂ アクセス制御部 １５ａ，１５ｂ データインターフェース部 １７ 信号分配選択器 Ｓｄ，Ｓｆ 送信パケットデータ信号 Ｓｃ，Ｓｅ 受信パケットデータ信号
Claims (3)
- 【請求項１】 ランダムアクセス処理によってパケット
データの送信を行う衛星通信用地球局送受信装置におい
て、 一つの送信用アンテナと、 上記送信用アンテナを通じてデータの送信を行う一つの
送信手段と、 信号選択手段から入力したデータに変調を施して上記送
信手段に出力する一つの変調手段と、 複数のアクセス制御手段からの出力データのいずれかを
選択して上記変調手段に変調データとして出力する一つ
の上記信号選択手段と、 上記信号選択手段で破棄されたデータ、及び複数の無線
伝送路上のデータが衝突した場合に破棄されたデータを
ランダムアクセス処理して再送する制御を行う複数のア
クセス制御手段と、 入力された複数の送信パケットデータをそれぞれ前記複
数のアクセス制御手段に出力する処理を行う複数のデー
タインターフェースと、 を備える衛星通信用地球局送受信装置。 - 【請求項２】 ランダムアクセス処理によってパケット
データの伝送を行う衛星通信用地球局送受信装置におい
て、 一つの送受信用アンテナと、 上記送受信用アンテナを通じてデータの送受信を行う一
つの送受信手段と、 上記送受信手段から入力した受信信号のデータ復調を行
い、かつ、信号分配選択手段から入力したデータに変調
を施して上記送受信手段に出力する一つの変復調手段
と、 上記変復調手段からの復調データを分岐してアクセス制
御手段に出力し、かつ、に変調データとして出力する一
つの上記信号分配選択手段と、 複数のアクセス制御手段からの出力データのいずれかを
選択して上記変調手段に変調データとして出力する一つ
の上記信号分配選択手段と、 上記信号分配選択手段からの復調データをそれぞれ入力
してデータインターフェースに出力し、かつ、複数の無
線伝送路上のデータが衝突した場合に破棄されたデータ
をランダムアクセス処理して再送する制御を行う複数の
アクセス制御手段と、 入力された複数の送信パケットデータをそれぞれ前記複
数のアクセス制御手段に出力し、かつ、復調データを複
数の受信パケットデータとして出力する処理を行う複数
の上記データインターフェースと、 を備える衛星通信用地球局送受信装置。 - 【請求項３】 当該装置が超小型地球局に装備されると
ともに、送受信対象局が地球中心局であり、かつ、信号
分配選択手段が放送モードのデータを分配することを特
徴とする請求項１又は２記載の衛星通信用地球局送受信
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16406893A JP2526788B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 衛星通信用地球局送受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16406893A JP2526788B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 衛星通信用地球局送受信装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06350604A JPH06350604A (ja) | 1994-12-22 |
| JP2526788B2 true JP2526788B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=15786176
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16406893A Expired - Fee Related JP2526788B2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | 衛星通信用地球局送受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2526788B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6711139B1 (en) | 1999-04-09 | 2004-03-23 | Nec Corporation | Transmitting and receiving apparatus for satellite communications |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP16406893A patent/JP2526788B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6711139B1 (en) | 1999-04-09 | 2004-03-23 | Nec Corporation | Transmitting and receiving apparatus for satellite communications |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06350604A (ja) | 1994-12-22 |
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Legal Events
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