JP2525295B2 - N,n−ジ置換アミノトリアルキルシランの製造方法 - Google Patents

N,n−ジ置換アミノトリアルキルシランの製造方法

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JP2525295B2
JP2525295B2 JP3138478A JP13847891A JP2525295B2 JP 2525295 B2 JP2525295 B2 JP 2525295B2 JP 3138478 A JP3138478 A JP 3138478A JP 13847891 A JP13847891 A JP 13847891A JP 2525295 B2 JP2525295 B2 JP 2525295B2
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紀夫 篠原
宗夫 工藤
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F7/00Compounds containing elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table
    • C07F7/02Silicon compounds
    • C07F7/08Compounds having one or more C—Si linkages
    • C07F7/10Compounds having one or more C—Si linkages containing nitrogen having a Si-N linkage

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  • Organic Chemistry (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N,N−ジ置換アミノ
トリアルキルシランの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、第2アミンをシリル化するために
用いるシリル化剤としては、下記の化学式:
【化4】 で表されるトリメチルクロロシラン[J.Am.Chem.Soc, 6
8, 241(1946)]、及び下記の化学式:
【化5】 (式中、Xは水素もしくはフッ素を表す。)で表される
N,O-ビス(トリメチルシリル)アセトアミド(BSA)
などが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のトリメチルクロ
ロシランを用いて第2アミンをシリル化する場合の反応
を下記の反応式に示す。
【化6】 (式中、Rはアルキル基等の炭化水素基である。)上記
反応式に示されるとおり、トリメチルクロロシランをシ
リル化剤としてシリル化反応を行った場合は、アミン塩
酸塩が副生する。このアミン塩酸塩はその分子中に塩素
を含むため、アミン塩酸塩が生成物中に混入した場合、
生成物はエレクトロニクス材料としての利用が不可能と
なる。さらに、副生した多量のアミン塩酸塩を廃棄する
ことは非常に困難である。また、トリメチルクロロシラ
ンをシリル化剤としてシリル化反応を行った場合の生成
物の収率は低い。
【0004】一方、前記のN,O-ビス(トリメチルシリ
ル)アセトアミドをシリル化剤として用いる場合のシリ
ル化反応の例として、第2アミンをシリル化する場合の
反応を下記の反応式に示す。
【化7】 (式中、RおよびXは前記のとおりである。)上記反応
式に示されるとおり、N,O-ビス(トリメチルシリル)ア
セトアミドは、その分子中にトリメチルシリル基を2個
有する。しかし、そのうちの1個はシリル化反応に関与
しないまま、副生物のN-トリメチルシリルアセトアミド
もしくはN-トリメチルシリルトリフルオロアセトアミド
中に残ってしまう。更に副生物のモノシリルアセトアミ
ドは昇華性を有するため蒸留によって副生物を分離し除
去することが非常に困難である。また、N,O-ビス(トリ
メチルシリル)アセトアミドは常圧、温度約 120℃の条
件で容易に分解してしまうという性質を有するため、該
化合物の適用が圧力および温度によって制限されてしま
う。
【0005】したがって本発明は、塩素が含まれていな
い生成物を高い収率で得ること、反応によって生じた副
生成物を容易に分離、除去すること、および広い温度範
囲に適用することが可能なシリル化剤を用いてN,N−
ジ置換アミノトリアルキルシランを製造する方法を提供
することを課題とする。
【0006】すなわち、本発明は、下記の一般式
(2):
【化8】 (式中、R およびR は同一でも異なってもよく、置
換または非置換の1価炭化水素基である。)で表される
第2アミンと、下記の一般式(1):
【化9】 (式中、Rは独立の低級アルキル基である。)で表さ
れるN−(トリアルキルシリル)ベンズアニリドからな
るシリル化剤とを反応させて、下記の一般式(3):
【化10】 (式中、R 、R およびR は前記のとおりであ
る。)で表されるN,N−ジ置換アミノトリアルキルシ
ランを製造する方法を提供するものである。
【0007】上記、 N-(トリアルキルシリル) ベンズア
ニリドは、公知の化合物であり、例えばジアルキルハロ
ゲノボランからアミドボランを合成する際の反応種とし
ての使用例はあるが [Z.Anorg.Allg.Chem., 445, 122-8
(1978), Monatsh.Chem., 110(1), 63-88(1979)] 、これ
がシリル化剤として使用されたことはない。
【0008】シリル化剤 前記の化学式(1) において、R1 は独立の低級アルキル
基である。かかる低級アルキル基としては、炭素原子数
が1〜4のものが好ましく、具体的には、メチル基、エ
チル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基が
挙げられる。本発明のシリル化剤は、必要に応じて溶媒
に溶解して使用してもよい。かかる溶媒としては、例え
ばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水
素、n-ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水
素、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エーテ
ル、及びn-ジエチルエーテル、n-ジブチルエーテルなど
の鎖状エーテルなどが挙げられる。
【0009】製造方法 本発明の製造方法は、前記一般式(1)で表されるシリ
ル化剤と一般式(2)で表される第2アミンとを下記の
反応式:
【化11】 (式中、R、RおよびRは前記のとおりであ
る。)で表されるシリル化反応に供してN,N−ジ置換
アミノトリアルキルシランを製造する方法である。
【0010】前記式(2) 中、R2 およびR3 は同一でも
異なってもよく、置換または非置換の1価炭化水素基で
ある。かかる炭化水素基としては、炭素原子数が1〜4
のものが好ましく、例えばメチル基、エチル基、n-プロ
ピル基、イソプロピル基、n-ブチル基などのアルキル
基、及びクロロメチル基、ブロモエチル基、トリフロロ
プロピル基などの置換アルキル基などが挙げられる。
【0011】前記に示した反応の際の反応条件として、
シリル化剤の使用量は、第2アミンの量に対して1〜2
当量が好ましい。より好ましくは、 1.1〜1.4 当量であ
る。シリル化剤の使用量が多すぎると、未反応のシリル
化剤が多量残存し、そのものの蒸留分離に労力を要し、
好ましいことではない。また、少なすぎると、未反応の
第2アミンが多量残存し、これは通常低い沸点を持つた
め反応系の温度低下が見られて、反応速度が遅く経済的
ではない、という不利がある。反応温度は50〜200 ℃が
好ましく、より好ましくは60〜100 ℃である。温度が高
すぎると、該シリル化剤が分解を始め、シリル化反応が
効果的に進行しない。また、反応時間は8〜15時間程度
でよい。
【0012】反応終了後、副生したベンズアニリドをろ
過により分離し、除去する。このベンズアニリドは、そ
の融点が 163〜165 ℃の白色の固体状のものであり、ガ
ラスフィルターを用いる程度の簡単なろ過装置によって
生成物から容易に分離される。さらに、上記の操作によ
って分離され、除去されたベンズアニリドを、公知の方
法によって N-(トリアルキルシリル) ベンズアニリドに
変換して、再び本発明の製造方法に用いることが可能で
ある。
【0013】前記ろ過操作によって得られたろ液を常圧
蒸留などにより目的とするN,N-ジ置換アミノトリアルキ
ルシランを得る。得られたN,N-ジ置換アミノトリアルキ
ルシランは純度の高いものである。
【0014】用途 本発明のシリル化剤は、例えば第2アミンに結合した水
素をトリアルキルシリル基に置換して保護基として各種
の反応を行った後、加水分解により脱シリル化して、も
との第2アミンにもどすなどの合成反応に適用すること
ができる。このような合成反応の実際的な応用として、
半導体フォトレジスト用プライマーとして有用な化合物
の合成や、医薬品の合成などに、本発明のシリル化剤を
使用することができる。また、第2アミンだけでなく、
同様な作用を水酸基やチオール基やカルボキシル基など
の活性水素に対しても行うことができる。
【0015】
【実施例】実施例1 攪拌機、ドライアイスメタノールトラップおよび温度計
を備えた100ml の四つ口フラスコに、 N-(トリメチルシ
リル) ベンズアニリド20g(0.074mol)を入れ、ジメチル
アミン 3.6g(0.080mol)を15分かけて吹き込み、液温50
〜60℃にて反応を行った。次に、反応系溶液の液温を60
〜70℃に保ちながら10時間熟成させた。熟成終了後に反
応溶液をガラスフィルターでろ過し、副成したベンズア
ニリドを除去した。上記のろ過で得られたろ液を常圧蒸
留したところ、沸点が86〜87℃の留分としてジメチルア
ミノトリメチルシラン6.8gを得た。収率は78%であっ
た。
【0016】実施例2 攪拌機、還流器、滴下ロートおよび温度計を備えた100m
l の四つ口フラスコに、 N-(トリメチルシリル) ベンズ
アニリド20g(0.074mol)を入れ、滴下ロートを用いてジ
エチルアミン 5.2g(0.071mol)を15分かけて滴下し、液
温50〜70℃にて反応を行った。次に、反応系溶液の液温
を70〜80℃に保ちながら14時間熟成させた。熟成終了後
に反応溶液をガラスフィルターでろ過し、副成したベン
ズアニリドを除去した。上記のろ過で得られたろ液を常
圧蒸留したところ、沸点が 125〜126 ℃の留分としてジ
エチルアミノトリメチルシラン 8.1gを得た。収率は76
%であった。
【0017】実施例3 攪拌機、還流器、滴下ロートおよび温度計を備えた100m
l の四つ口フラスコに、 N-(トリメチルシリル) ベンズ
アニリド20g(0.074mol)を入れ、滴下ロートからジ−n
−ブチルアミン 9.2g(0.071mol)を15分かけて滴下し、
50〜70℃で反応させた。ジ−n−ブチルアミンの滴下終
了後、温度を70〜80℃保って、12時間熟成させた。次い
で、反応溶液をガラスフィルターを用いてろ過し、副生
したベンズアミドを除き、減圧蒸留した結果、沸点が 1
35mmHgで 140〜143 ℃の溜分として、ジ−n−ブチルア
ミノトリメチルシラン10.1gを得た。収率は71%であっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明のシリル化剤および該シリル化剤
と第2アミンとを反応させるN,N-ジアルキルアミノトリ
アルキルシランの製造方法は、塩素が含まれていない生
成物を高い収率で得ること、反応によって生じた副生成
物を容易に分離、除去すること、および広い温度範囲に
適用することが可能が可能である。さらに、該反応によ
って生じた副生物から本発明のシリル化剤を合成するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 和之 群馬県安中市磯部二丁目13番1号 信越 化学工業株式会社 シリコーン電子材料 技術研究所内 (56)参考文献 J.CHEM.SOC.PERKIN TRANS.▲II▼,(1972)P P.1043−1045 COMPT.REND.,257(1963) PP.1304−1306

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(2): 【化1】 (式中、RおよびRは同一でも異なってもよく、置
    換または非置換の1価炭化水素基である。)で表される
    第2アミンと、下記の一般式(1): 【化2】 (式中、R は独立の低級アルキル基である。)で表さ
    れるN−(トリアルキルシリル)ベンズアニリドからな
    シリル化剤とを反応させて、下記の一般式(3): 【化3】 (式中、R、RおよびRは前記のとおりであ
    る。)で表されるN,N−ジ置換アミノトリアルキルシ
    ランを製造する方法。
JP3138478A 1991-05-14 1991-05-14 N,n−ジ置換アミノトリアルキルシランの製造方法 Expired - Lifetime JP2525295B2 (ja)

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EP0959102B1 (en) * 1998-05-18 2005-09-28 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Silica particles surface-treated with silane, process for producing the same and uses thereof

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DE3504644A1 (de) * 1985-02-12 1986-08-14 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur herstellung von amidosilanen
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