JP2525128B2 - 可搬型回転工具用の除塵カバ― - Google Patents

可搬型回転工具用の除塵カバ―

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JP2525128B2
JP2525128B2 JP6012929A JP1292994A JP2525128B2 JP 2525128 B2 JP2525128 B2 JP 2525128B2 JP 6012929 A JP6012929 A JP 6012929A JP 1292994 A JP1292994 A JP 1292994A JP 2525128 B2 JP2525128 B2 JP 2525128B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手持ち式の切断器やサ
ンダー等の可搬型回転工具に取付けて、回転工具使用時
に発生する切粉や研磨粉等を吸引除去するのに使用され
る除塵カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、切断器やサンダー等
可搬型回転工具用の除塵カバーは知られているが、従来
の除塵カバーは、回転工具の回転体と一体的な関係に取
付けられていて、その取付け及び取り外しにあたって、
回転体をいちいち回転体取付軸から取り外す必要があ
り、その着脱作業が非常に面倒であった。
【0003】一方、除塵カバーの設けられていない切断
器やサンダー等可搬型回転工具の使用において、被切断
部や被研磨部等の加工部が、床面や作業台上等のように
比較的作業のし易い水平面上にある場合は、カッターや
砥石等の回転体を縦向きにしてその下側面部を加工部に
当てると共に、回転工具の柄の方を尻上がりに持ち上げ
るようにした普通の姿勢で作業を行うが、加工部が壁面
等の直立面や天井面等にある場合には、上記のような普
通の姿勢では作業がし難いため、回転工具の柄が加工部
の直立面等に対し直交するような状態で、回転体を横向
きまたは縦向きにして、回転体の先端部を加工部に当て
て作業を行う。つまり、加工部の位置によって、カッタ
ーや砥石等回転体の側面部側を使用する場合と先端部側
を使用する場合がある。
【0004】しかして、可搬型回転工具用の除塵カバー
は、切粉や研磨粉等を有効に吸引除去するためには、回
転体の実質的な作用域だけを残して、回転体周辺部を広
範囲に被うように設けることが望ましい。しかしなが
ら、実際の現場作業においては、上記のように加工部の
位置によって回転体の実質的作用域が回転体の下側面部
側になる場合と先端部側になる場合とがあるため、除塵
カバーを従来のように回転工具に一体に設けるようにす
ると、回転体下側面部用と回転体先端部用との少なくと
も2種類の除塵カバーが必要となって、コストが高くつ
く上、取り扱いが非常に不便である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するものであって、請求項1に係る除塵カバ
ーは、回転工具2のカッター等回転体8の周辺所要部を
被うように断面略コ字状に形成されたカバー本体9と、
このカバー本体9に連通連設された吸引用筒体10とか
らなり、カバー本体9は、回転体取付軸5と同心状に設
けられたカバー取付用固定軸部6に嵌脱可能に取付られ
る側面視略C字状のカバー取付環軸11を有し、この環
軸11は、前記固定軸部6の外径より若干径小の内径と
少なくとも180度以上に亘る周方向長さを有すること
を特徴とする。
【0006】請求項2に係る除塵カバーは、前記カバー
取付環軸11の少なくとも180度を越える両端部11
a,11aを、カバー本体9と縁が切れるように形成し
たことを特徴とする。
【0007】請求項3に係る除塵カバーは、前記カバー
本体9が、吸引用筒体10と一体に連設されていてカバ
ー取付環軸11を有する固定カバー部9aと、この固定
カバー部9a内に回転体取付軸5の周りに回動可能に嵌
合されて、回転体8の非被い位置を周方向に変移可能と
する可動カバー部9bとからなり、固定カバー部9aに
は吸引用筒体10内部と連通する連通口連通口12を設
け、可動カバー部9bには、所定の回動位置において固
定カバー部9a側の前記連通口12と重なり合う連通口
13,14を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項4に係る除塵カバーは、前記可動カ
バー部9bの先端部に集塵ブラシ19を設けたことを特
徴とする。
【0009】請求項5に係る除塵カバーは、前記集塵ブ
ラシ19を可動カバー部9bの先端部に着脱可能に取付
けたことを特徴とする。
【0010】請求項6に係る除塵カバーは、前記可動カ
バー部9bにその連通口13を開閉するための蓋を設け
たことを特徴とする。
【0011】請求項7に係る除塵カバーは、吸引用筒体
10を、固定用のバンド28によって回転工具2の胴部
3に固定するようにしたことを特徴とする。
【0012】
【作用】
【0013】請求項1にあっては、除塵カバー1の取付
けにあたり、カバー本体9を回転工具2の回転体8周辺
所要部に被嵌させながら、カバー取付環軸11を回転工
具2のカバー取付用固定軸部6に嵌合させることによ
り、除塵カバー1は回転工具2に対しワンタッチで取付
けられる。この場合、カバー取付環軸11は、側面視略
C字状であって拡径可能な弾性体を形成すると共に、カ
バー取付用固定軸部6の外径よりわずかに径小の内径
と、少なくとも180度以上に亘る周方向長さとを有す
るから、カバー取付環軸11が一旦カバー取付用固定軸
部6に嵌合されると、このカバー取付環軸11の弾性力
によってカバー取付用固定軸部6に確実に保持固定され
ると共に、カバー取付用固定軸部6の外径が所定寸法よ
り多少大きくても、その固定軸部6への取付けが容易に
可能となる。また、取り外しにあたっては、カバー取付
用固定軸部6からカバー取付環軸11を引き抜くことに
より、除塵カバー1を簡単容易に取り外すことができ
る。
【0014】また、この除塵カバー1の使用において、
回転体8による加工部の加工時に発生する切粉や研磨粉
等を、カバー本体9の先端部よりその内部に吸引すると
共に、吸引用筒体10内へ吸引して、この吸引用筒体1
0に接続される吸引装置側へ排出除去することができ
る。
【0015】請求項2にあっては、カバー取付環軸11
の両端部11a,11aが固定カバー部9aと縁が切れ
るように形成されているため、その両端部11a,11
aは十分な弾性を保有し、従ってカバー取付用固定軸部
6に対するカバー取付環軸11の着脱操作を容易に行う
ことができる。
【0016】請求項3にあっては、固定カバー部9aの
カバー取付環軸11を、回転工具2のカバー取付用固定
軸部6に嵌合させることにより、カバー本体9が回転工
具2に取付けられて、回転体8の周辺部が固定カバー部
9a内に嵌合された可動カバー部9bによって被われ
る。しかして、被切断部や被研磨部等の加工部の位置が
例えば床面や作業台上等のように作業のし易い水平面S
1上にある場合には、可動カバー部9bを固定カバー部
9aに対し所定角度回動して、非被い位置Pを回転体8
のした側面部側に設定することができる。
【0017】しかして、加工にあたっては、回転体8
を、その回転体取付軸5が水平に位置するように立てる
と共に回転工具2を尻上がりに持ち上げた普通の作業姿
勢で、回転体8の下側面部を前記水平面S1上の加工部
に当て、この加工部に沿って回転工具2を除塵カバー1
と共に移動させながら加工を行うことができる。この加
工時に発生する切粉や研磨粉等は、可動カバー部9bの
先端部よりその内部に吸引されると共に、可動カバー部
9b側の連通口13及びこれと重なり合った固定カバー
部9a側の連通口12を通じて吸引用筒体10内へ吸引
されて、吸引装置側へ排出除去される。
【0018】また、加工部の位置が普通の姿勢では作業
のし難い例えば縦壁等の直立面S2にある場合には、可
動カバー部9bを前記した位置から所定角度回動させ、
それまで回転体8の側面部側にあった非被い位置Pを回
転体8の先端部側へ変移させる。しかして上記直立面S
2上に位置する加工部での加工を行うにあたり、その加
工部が直立面S2上で左右横方向に長く延びているよう
な場合には、回転体8の回転体取付軸5が直立姿勢とな
るよう回転体8自体を水平向きに位置させると共に回転
工具2の胴部3を直立面S2に対し直交させた水平姿勢
で、回転体8の先端部側を、前記直立面S2上に左右横
方向に延びる加工部に当てて、加工を行うことができ
る。また、加工部が直立面S2上で上下縦方向に長く延
びているような場合には、回転体8の回転体取付軸5を
水平にして回転体8縦向きに位置させるようにする。
【0019】請求項4にあっては、可動カバー部9bの
先端部に設けた集塵ブラシ19によって、加工時に発生
する切粉や研磨粉等を効率良く捕集することができると
共に、被加工部の清掃を行うことができる。
【0020】請求項5にあっては、集塵ブラシ19が使
用によって擦り切れたような時は容易に取替えることが
できる。
【0021】請求項6にあっては、非被い位置Pを変移
させるために可動カバー部9bを所定角度回動させたと
き、可動カバー部9bの一端部側が固定カバー部9aか
ら突出して可動カバー部9b側の一部の連通口13が外
部に開放してしまう場合があるが、斯かる場合にその連
通口13を蓋17で閉鎖することによって、可動カバー
部9b内での吸引作用の低下を防ぐことができる。
【0022】請求項7にあっては、固定用バンド28に
より吸引用筒体10を回転工具2の胴部3に固定させる
ことによって、除塵カバー1と回転工具2とが一体化
し、そのため作業がよりし易くなる。
【0023】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1〜図3において1は、可搬型回転工具2に取り外し
可能に取付けられた除塵カバーを示している。回転工具
2は、胴部3とヘッド部4とからなり、ヘッド部4には
電動モーター(図示せず)によって回転される回転体取
付軸5が突設され、この取付軸5の基端側にはカバー取
付用固定軸部6が同心状に固設され、この固定軸部6と
回転体取付軸5との間には軸受7が介装してある。そし
て、この取付軸5に円板状のカッターや砥石等の回転体
8が取替え可能に取付けられている。
【0024】前記除塵カバー1は、回転体8の周辺所要
部を被うように断面略コ字状に形成されたカバー本体9
と、このカバー本体9に内部相互が連通するように一体
連設された吸引用筒体10とからなり、カバー本体9
は、回転工具2のカバー取付用固定軸部6に嵌脱可能に
取付けられる側面視略C字状のカバー取付環軸11を有
し、吸引用筒体10は、回転体8の胴部3と概ね同じよ
うな長さ及び径に形成されている。また、カバー本体9
は、吸引用筒体10と一体に連設された固定カバー部9
aと、この固定カバー部9a内に前記回転体取付軸5の
周りに回動可能に嵌合されて、回転体8の非被い位置P
を周方向に変移可能とする可動カバー部9bとからな
り、固定カバー部9aには吸引用筒体10内部と連通す
る連通口12が設けられ、可動カバー部9bには、所定
の回動位置において前記固定カバー部9aの連通口12
と重なり合う2つの連通口13,14が、周方向に例え
ば60度の間隔をおいて設けられている。吸引用筒体1
0と固定カバー部9aとは、ABS樹脂等の合成樹脂に
よって互いに一体に成形され、また可動カバー部9bも
同様な合成樹脂によって成形される。
【0025】前記カバー本体9の構造について更に詳細
に説明すると、図1〜図3に示すように、固定カバー部
9aは、回転体8の周辺部を約120度の範囲に亘って
被うように形成されており、この固定カバー部9aの外
周部一端側に吸引用筒体10が外向き半径方向に一体連
設されている。また可動カバー部9bは、固定カバー部
9aに内嵌されてそれと重なり合った状態で、回転体8
の周辺部を約240度の範囲に亘って被うように形成さ
れ、この可動カバー部9bによって被われない回転体8
周辺部の約120度に亘る範囲が非被い位置Pとなり、
この非被い位置Pが回転体8の実質的な作業域となる。
【0026】そして、図1及び図2の実線図示のよう
に、可動カバー部9bの周方向一端部(図1では左側寄
り端部、図2では右側寄り端部)が固定カバー部9aの
周方向一端部とほぼ重なり合う位置にあるとき、この可
動カバー部9bの周方向他端部が固定カバー部9aの他
端部から約60度に亘って突出し、また可動カバー部9
bの一端部を同図の実線図示位置から仮想線図示位置ま
で約60度回動させることにより、この可動カバー部9
bの他端部が、同図の実線図示位置から仮想線図示位置
まで約60度回動して、固定カバー部9aの他端部とほ
ぼ重なり合う。従って、前記回転体8の非被い位置P
は、可動カバー部9bが同図の実線図示位置から仮想線
図示位置まで約60度回動することによって、周方向に
同じ角度変移するだけで、この非被い位置Pを形成する
約120度の範囲は変わらない。
【0027】前記カバー取付環軸11は、図2、図4及
び図5に示すように固定カバー部9aの一側壁内周部に
沿って当該固定カバー部9aと共に側面視略C字状に一
体成形されたもので、前記カバー取付用固定軸部6の外
径よりわずかに径小の内径と、180度以上の例えば約
210度に亘る周方向長さとを有する。また、このカバ
ー取付環軸11は、この環軸11自体が弾性体を形成す
ると共に、この環軸11に隣接する固定カバー部9a部
分も適当な弾性を有することから、拡径可能であって、
しかもこの環軸11の両端部11a,11aは、固定カ
バー部9aと縁が切れるように形成されているため、十
分な弾性を有する。そして、この固定カバー部9aと縁
が切れた両端部11a,11aを除く環軸11部分は、
180度またはそれより以下の周方向長さを有する。
【0028】従って、固定カバー部9aをカバー取付用
固定軸部6に取付ける場合、前記側面視略C字状カバー
取付環軸11をその開口部側からカバー取付用固定軸部
6に押し当てて嵌合させることにより、カバー取付環軸
11は、その弾性変形により拡径してカバー取付用固定
軸部6の外周面に密着固定される。また、環軸11を嵌
合させるカバー取付用固定軸部6の外径が所定寸法より
多少大きい場合でも、環軸11全体の弾性変形により確
実に固定させることができる。また、この環軸11の両
端部11a,11aが固定カバー部9aと縁が切れるよ
うに形成されて、十分な弾性をもたせてあるため、カバ
ー取付用固定軸部6に対する環軸11の着脱操作を容易
に行うことができる。
【0029】前記固定カバー部9aは、前記カバー取付
用固定軸部6の軸線O(図4参照)を中心とする円周に
沿って形成された外周部15を有し、この外周部15の
内側に嵌合溝15aが形成されていて、図5に示すよう
に、この嵌合溝15aに可動カバー部9bの外周部16
が前記軸線O周りに回動可能に嵌合されている。そし
て、固定カバー部9aの外周部15の一端側に前記連通
口12が開口され、また可動カバー部9bの外周部16
に前記連通口13,14が開口されている。
【0030】図6〜図8に示すように、前記可動カバー
部9bの連通口13,14の一方の連通口13には、こ
の連通口13を開閉する断面円弧状の蓋17が設けられ
ており、この蓋17は、その両側端部が、可動カバー部
9bの外周部16に設けられた両側一対のスライド溝1
8にスライド自在に嵌合されている。この蓋17は、図
6に示される状態で連通口13を開放し、この開放状態
から同図の矢印方向にスライドさせることにより連通口
13を閉止するようになっている。この蓋17の開閉操
作は、この蓋17の外周面一端部に突設された把手部1
7aにより容易に行うことができる。
【0031】また、図1〜図3、及び図6に示すよう
に、可動カバー部9bの先端部(回転体8の回転方向と
対向する側の端部)には集塵ブラシ19が着脱可能に取
付けられている。この集塵ブラシ19は、図9から明ら
かなように、合成樹脂製のコ字状取付枠20と、基端部
21aが取付枠20の外周面に接着材等を介して固着さ
れて、この取付枠20外周面に沿って長く突出するコ字
状の毛材21とからなり、コ字状取付枠20の両端には
係止片20a,20aが対向突設されている。毛材21
としては、柔軟性及び弾力性のあるもの、例えばナイロ
ン等の合成樹脂製のものが好ましい。尚、取付枠20
は、金属製のものでもよい。
【0032】この集塵ブラシ19が取付けられる可動カ
バー部9bの先端部外周面には、図1、図2、図6及び
図8で明らかなように、前記コ字状取付枠20が嵌合可
能な嵌合溝部22が形成されていて、取付けにあたって
は、コ字状取付枠20を、図1に示すように嵌合溝部2
2に対し外側から嵌合させ、係止片20a,20aを可
動カバー部9bの内端部に係止させることにより、図1
及び図2の実線図示状態あるいは図6及び図8の仮想線
図示状態にワンタッチで取付け固定することができる。
また、この集塵ブラシ19を取り外すには、コ字状取付
枠20を、その弾性変形によりその開口部を適当に開く
ことによって、嵌合溝部22から容易に取り外すことが
できる。
【0033】図1、図2及び図4において23は、可動
カバー部9bを所定の回動位置で固定カバー部9aに固
定するための固定用ねじで、このねじ23は、固定カバ
ー部9aの外周部15に突設してある突起部24内に固
定されたナット25に螺合して、その先端を可動カバー
部9bの外周部に押し付けることにより、可動カバー部
9bを固定カバー部9aに対して固定するようにしたも
のである。
【0034】また、図1〜図3に示すように、前記吸引
用筒体10の基端部にはホース連結端部26が形成して
あり、この連結端部26に、所要の吸引装置(図示せ
ず)から延出される接続ホース27の先端部が連結され
る。
【0035】図10は、除塵カバー1を回転工具2に取
付ける際に除塵カバー1の吸引用筒体10と可搬型回転
工具2の胴部3とを可撓性の固定用バンド28により連
結固定する状態を示している。詳細な図示は省略する
が、この固定用バンド28は、その一端部28aの内側
面が吸引用筒体10の外周面部に固着され、その一端部
28a外側面に被係止布が設けられ、またこのバンド2
8の他端部28b内側面には前記係止布が係止可能な係
止布が設けられる。
【0036】従って、この固定用バンド28の使用に際
しては、このバンド28の他端部28b側を回転工具2
の胴部3に巻回して、その他端部28b内側面の係止布
を、前記一端部28a外側面の被係止布に係止させるこ
とによって、吸引用筒体10を回転工具2の胴部3に簡
単容易に連結固定させることができる。尚、図3に示す
ように、このバンド28が装着される吸引用筒体10の
外周面所要部にはバンド28幅よりわずかに広幅の係合
溝29が形成してあって、巻付けられたバンド28が吸
引用筒体10上で当該筒体10の長手方向にずれたり、
滑ったりしないようにしている。
【0037】また、図3及び図10に示すように、回転
工具2の胴部3に当接する吸引用筒体10の側面部が、
胴部3の凸状面3aに対応してこれに係合する凹状面1
0aを形成しているため、吸引用筒体10を胴部3に対
し安定状態に支持させることができる。
【0038】以上説明したような構成を有する除塵カバ
ー1の使用方法について説明すると、この除塵カバー1
を可搬型回転工具2に取付けるにあたり、先ず吸引用筒
体10のホース連結端部26に吸引装置の接続ホース2
7を接続する。この吸引装置としては、家庭用掃除機や
業務用掃除機を利用することができる。それから、吸引
用筒体10を、回転工具2の後方よりその胴部3に沿っ
て前方へ平行移動させながら、固定カバー部9aのカバ
ー取付環軸11を、回転工具2のカバー取付用固定軸部
6に嵌合させると共に、固定カバー部9a内に嵌合され
た可動カバー部9bを回転体8の周辺所要部に被嵌させ
ることによって、カバー本体9を回転工具2の回転体8
に対し同心状となるように取付け固定することができ
る。また、固定用バンド28によって、吸引用筒体10
を回転工具2の胴部3に一体的に固定することができ
る。
【0039】こうして除塵カバー1を回転工具2に取付
けたならば、被切断部や被研磨部等の加工部の位置によ
って、回転体8の非被い位置Pを、当該回転体8の先端
部側か側面部側のいずれかに設定する。即ち、加工部の
位置が床面や作業台上等のような水平面S1(図1参
照)上にある場合には、図1及び図2の実線図示のよう
に、可動カバー部9bを、その周方向一端部(先端部)
が固定カバー部9aの周方向一端部とほぼ重なり合うよ
うに位置に回動操作して、非被い位置Pが回転体8の先
端部から側面部側へ偏った位置にくるようにする。そし
て、この位置で可動カバー部9bを固定用ねじ23によ
って固定する。尚、回転体8は同図の矢印方向(図1で
は反時計周り、図2では時計周り)に回転するものとす
る。
【0040】しかして、非被い位置Pを回転体8の側面
部(下側面部)側位置に設定したならば、回転体8を、
その回転体取付軸5が水平に位置するように立てた状態
にすると共に、回転工具2の胴部3側を尻上がりに持ち
上げた状態で、回転体8の下側面部を前記水平面S1上
の加工部に当てて、この加工部に沿って回転工具2を除
塵カバー1と共に移動させてがら切断または研磨加工を
行う。このとき、可動カバー部9bの先端部に取付けら
れている集塵ブラシ19は、その先端側が前記水平面S
1に押し付けられて弾性変形した状態で、加工部に沿っ
て摺動する。そして、この加工時に発生する切粉や研磨
粉等は、集塵ブラシ19より可動カバー部9b内に吸引
されると共に、可動カバー部9b側の連通口13及びこ
れと重なり合った固定カバー部9a側の連通口12を通
じて吸引用筒体10内へ吸引されて、接続ホース27を
介して吸引装置側へ排出除去される。集塵ブラシ19
は、切粉や研磨粉等を捕集しながら、被切断部または被
研磨部の清掃も行う。尚、可動カバー部9bの連通口1
4は、固定カバー部9aの外周部15によって閉鎖され
る。
【0041】また、加工部の位置が例えば縦壁等の直立
面S2(図1参照)にある場合には、前記固定用ねじ2
3を緩めて、可動カバー部9bを図1及び図2の実線図
示位置から仮想線図示位置まで約60度回動させ、それ
まで回転体8の側面部側にあった非被い位置Pを回転体
8の先端部側へ変移させ、その位置でこの可動カバー部
9bを固定する。この場合、可動カバー部9bの先端側
が固定カバー部9aの先端から突出して連通口13が開
放してしまい、可動カバー部9b先端側で吸引作用が低
下することから、これを防ぐために前記蓋17を閉動操
作して、この連通口13を閉鎖する。
【0042】しかして、上記直立面S2上に位置する加
工部での加工を行うにあたり、その加工部が直立面S2
上に左右横方向に長く延びている場合には、回転体8の
回転体取付軸5が直立姿勢となるよう回転体8自体を水
平向きに位置させると共に、回転工具2の胴部3を直立
面S2に対し直交させた状態とし、斯かる状態で回転体
8の先端部側を、前記直立面S2上に左右横方向に延び
る加工部に当てて、加工を行う。また、加工部が直立面
S2上に上下方向に長く延びている場合には、回転体8
の回転体取付軸5を水平にして回転体8自体を立てた姿
勢とすればよい。このときも、集塵ブラシ19は、その
先端側が直立面S2に押し付けられてこの直立面S2に
添うように弾性変形する。この加工時に発生する切粉や
研磨粉等は、集塵ブラシ19より可動カバー部9b内に
吸引されると共に、可動カバー部9b側の連通口15及
びこれと重なり合った固定カバー部9a側の連通口12
を通じて吸引用筒体10内へ吸引されて、接続ホース2
7を介し吸引装置側へ排出除去される。
【0043】前記集塵ブラシ19は、何回も使用するう
ちに毛材21部分が擦り切れてしまうので、適宜に新し
いものと取替える必要がある。この集塵ブラシ19の取
替えにあたっては、古いブラシ19のコ字状取付枠20
を、可動カバー部9b先端部の嵌合溝部22から離脱さ
せて、新しいブラシ19のコ字状取付枠20をその嵌合
溝部22させればよいから、その取替え作業はきわめて
簡単となる。
【0044】以上説明した実施例では、カバー本体9
を、吸引用筒体10と一体に連設した固定カバー部9a
と、この固定カバー部9a内に回動可能に嵌合させた可
動カバー部9bとによって構成しているが、このカバー
本体は、固定カバー部のみによって構成するようにして
もよい。この場合、非被い位置Pは、常に回転体8周辺
部の定位置にあって、その位置の調整はできない。また
実施例では、カバー本体9を回転工具2のヘッド部4に
取付けた状態において吸引用筒体10が回転工具2の胴
部3と平行に重なり合うような構造になっているが、こ
の吸引用筒体は、必ずしも回転工具の胴部と重なり合う
構造にする必要はなく、任意の構造とすることができ
る。
【0045】更に、この実施例では、カバー本体9の可
動カバー部9bを固定カバー部9aに対して周方向に正
逆約60度回動するごとに非被い位置Pの位置変更を行
うような構成としているが、その角度は必要とする任意
の角度でよい。例えば、可動カバー部9bを固定カバー
部9aに対して正逆約90度回動するごとに非被い位置
Pが回転体8の先端部側と側面部側とに変更できるよう
にしてもよい。また、非被い位置Pは、回転体8の先端
部側と側面部側との2箇所に限らず、3箇所以上に段階
的に変更できるようにしてもよい。また実施例では、カ
バー本体9及び吸引用筒体10を合成樹脂によって形成
しているが、金属板によって形成してもよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1によれば、除塵カバーが回転工
具に対し取り外し可能であるため、カバーの掃除等のメ
ンテナンスを容易に行うことができる。特に、この除塵
カバーの取付けにあたっては、カバー本体に設けたカバ
ー取付環軸を回転工具側のカバー取付用固定軸部に嵌合
させるだけでよく、また取り外しの際には、このカバー
取付環軸をカバー取付用固定軸部から引き抜けばよいか
ら、除塵カバーの着脱作業が非常に簡単容易となる。ま
た、このカバー取付環軸は、側面視略C字状であって拡
径可能な弾性体を形成すると共に、カバー取付用固定軸
部の外径よりわずかに径小の内径と、少なくとも180
度以上に亘る周方向長さとを有するため、カバー取付用
固定軸部に確実に保持固定されると共に、カバー取付用
固定軸部の外径が所定寸法より多少大きくても、その固
定軸部6への取付けが容易に可能となる。
【0047】請求項2によれば、カバー取付環軸の両端
部が固定カバー部と縁が切れるように形成されて十分な
弾性を保有するため、カバー取付用固定軸部に対するカ
バー取付環軸の着脱操作を容易に行うことができる。
【0048】請求項3によれば、被切断部や被研磨部等
の加工部の位置によって、回転体の実質的な作業域とな
る非被い位置を、回転体の先端部側と所要側面部側とに
容易に変更することができ、それによって加工時に発生
する切粉や研磨粉等をより効果的に捕集して吸引除去す
ることができると共に、作業性の向上を図ることができ
る。
【0049】請求項4によれば、可動カバー部の先端部
に設けた集塵ブラシによって、加工時に発生する切粉や
研磨粉等を効率良く捕集することができると共に、被加
工部の清掃を行うことができる。
【0050】請求項5によれば、集塵ブラシがその使用
によって擦り切れたような時に新しいものと容易に取替
えることができる。
【0051】請求項6によれば、非被い位置を変移させ
るために可動カバー部を所定角度回動させたとき、可動
カバー部の一端部側が固定カバー部から突出して可動カ
バー部側の一部の連通口が外部に開放してしまう場合
に、その連通口を蓋で閉鎖できるため、可動カバー部内
での吸引作用の低下を防ぐことができて、常に良好な除
塵作用を行わせることができる。
【0052】請求項7によれば、固定用バンドにより吸
引用筒体を回転工具の胴部に固定させることによって、
除塵カバーと回転工具とが一体化するため、作業がより
し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除塵カバーの一実施例を示す正面
図で、このカバーを回転工具に取付けた状態で回転体と
反対側から見た図面である。
【図2】同上の除塵カバーの背面図で、このカバーを回
転工具に取付けた状態で回転体側から見た図面である。
【図3】回転体に取付けた除塵カバーの側面図である。
【図4】カバー本体の固定カバー部に設けたカバー取付
環軸を示す斜視図である。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】カバー本体の可動カバー部を示す正面図であ
る。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】図6に示す可動カバー部の底面図である。
【図9】集塵ブラシを示す斜視図である。
【図10】図3のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 除塵カバー 2 回転工具 3 回転工具の胴部 4 回転工具のヘッド部 5 回転体取付軸 6 カバー取付用固定軸部 8 回転体 9 カバー本体 9a 固定カバー部 9b 可動カバー部 10 吸引用筒体 11 カバー取付環軸 11a カバー取付環軸の両端部 12 連通口 13 連通口 14 連通口 17 蓋 19 集塵ブラシ 28 固定用バンド

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転工具のカッター等回転体の周辺所要部
    を被うように断面略コ字状に形成されたカバー本体と、
    このカバー本体に連通連設された吸引用筒体とからな
    り、カバー本体は、回転体取付軸と同心状に設けられた
    カバー取付用固定軸部に嵌脱可能に取付られる側面視略
    C字状のカバー取付環軸を有し、この環軸は、前記固定
    軸部の外径より若干径小の内径と少なくとも180度以
    上に亘る周方向長さを有することを特徴とする可搬型回
    転工具用の除塵カバー。
  2. 【請求項2】カバー取付環軸の少なくとも180度を越
    える両端部は、カバー本体と縁が切れるように形成され
    ていることを特徴とする可搬型回転工具用の除塵カバ
    ー。
  3. 【請求項3】カバー本体は、吸引用筒体と一体に連設さ
    れていてカバー取付環軸を有する固定カバー部と、この
    固定カバー内に回転体取付軸の周りに回動可能に嵌合さ
    れて、回転体の非被い位置を周方向に変移可能とする可
    動カバー部とからなり、固定カバー部には吸引用筒体内
    部と連通する連通口が設けられ、可動カバー部には、所
    定の回動位置において固定カバー側の連通口と重なり合
    う連通口が設けられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の可搬型回転工具用の除塵カバー。
  4. 【請求項4】可動カバー部の先端部に集塵ブラシが設け
    られていることを特徴とする請求項1、2または3に記
    載の可搬型回転工具用の除塵カバー。
  5. 【請求項5】集塵ブラシは可動カバー部の先端部に着脱
    可能に取付けられていることを特徴とする請求項4に記
    載の可搬型回転工具用の除塵カバー。
  6. 【請求項6】可動カバー部にはその連通口を開閉するた
    めの蓋が設けられていることを特徴とする請求項3、4
    または5に記載の可搬型回転工具用の除塵カバー。
  7. 【請求項7】吸引用筒体は、固定用のバンドによって回
    転工具の胴部に固定されることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5または6に記載の可搬型回転工具用の除
    塵カバー。
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