JP2524947Y2 - 赤外線乾燥炉 - Google Patents
赤外線乾燥炉Info
- Publication number
- JP2524947Y2 JP2524947Y2 JP1991055749U JP5574991U JP2524947Y2 JP 2524947 Y2 JP2524947 Y2 JP 2524947Y2 JP 1991055749 U JP1991055749 U JP 1991055749U JP 5574991 U JP5574991 U JP 5574991U JP 2524947 Y2 JP2524947 Y2 JP 2524947Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot air
- partition plate
- infrared
- furnace
- drying
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えば自動車用ウレタン
バンパー等の被加熱物を熱風と赤外線ヒータの輻射熱と
を併用して乾燥させる赤外線乾燥炉の改良に関するもの
である。
バンパー等の被加熱物を熱風と赤外線ヒータの輻射熱と
を併用して乾燥させる赤外線乾燥炉の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の赤外線乾燥炉としては、
本出願人の実公昭62−37099号公報等に示される
ように、炉内に隔壁板で囲まれた乾燥室を形成するとと
もに、炉体と隔壁板との間を通風路とし、隔壁板に形成
された通風口から熱風を吹き出すようにしたものがあ
る。
本出願人の実公昭62−37099号公報等に示される
ように、炉内に隔壁板で囲まれた乾燥室を形成するとと
もに、炉体と隔壁板との間を通風路とし、隔壁板に形成
された通風口から熱風を吹き出すようにしたものがあ
る。
【0003】ところがこの従来の赤外線乾燥炉では、隔
壁板に多数配設した横長の通風口を送風機からの風速を
均一とするため炉底に向かうほど広幅としたので、炉の
上部の熱風の流通が下部より悪くなる傾向がある。この
結果、上部の被加熱物は主に赤外線ヒータからの輻射熱
により乾燥されるため表面温度が急速に高められ、熱風
の当たらない所で乾燥切れが発生する問題がある。ま
た、この問題を解消するために炉の上部の被加熱物の載
置数を少なくする工夫がなされているが、これは炉の稼
動効率を犠牲としなければならない問題を生ずる。
壁板に多数配設した横長の通風口を送風機からの風速を
均一とするため炉底に向かうほど広幅としたので、炉の
上部の熱風の流通が下部より悪くなる傾向がある。この
結果、上部の被加熱物は主に赤外線ヒータからの輻射熱
により乾燥されるため表面温度が急速に高められ、熱風
の当たらない所で乾燥切れが発生する問題がある。ま
た、この問題を解消するために炉の上部の被加熱物の載
置数を少なくする工夫がなされているが、これは炉の稼
動効率を犠牲としなければならない問題を生ずる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記した従来
の問題点を解決し、熱風の流通を均一化することにより
乾燥室の上下に載置された被加熱物を均一に乾燥させる
ことができる赤外線乾燥炉を提供するためになされたも
のである。
の問題点を解決し、熱風の流通を均一化することにより
乾燥室の上下に載置された被加熱物を均一に乾燥させる
ことができる赤外線乾燥炉を提供するためになされたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、炉体内の
上部および両側方部に上部隔壁板および側部隔壁板を連
続させて設け、この側部隔壁板の内面に複数の赤外線ヒ
ータユニットを間隔を明けて取り付けて乾燥室を形成す
るとともに、炉体と上部隔壁板および側部隔壁板との間
に通風路を形成し、また側部隔壁板の上方から下方に前
記の各赤外線ヒータユニットと組み合わせて形成された
複数の熱風送出口に上下に揺動可能なルーバーをそれぞ
れ設けるとともに、各熱風送出口の通風路側にも上下に
揺動可能な案内板を設けたことを特徴とする赤外線乾燥
炉により解決することができる。
上部および両側方部に上部隔壁板および側部隔壁板を連
続させて設け、この側部隔壁板の内面に複数の赤外線ヒ
ータユニットを間隔を明けて取り付けて乾燥室を形成す
るとともに、炉体と上部隔壁板および側部隔壁板との間
に通風路を形成し、また側部隔壁板の上方から下方に前
記の各赤外線ヒータユニットと組み合わせて形成された
複数の熱風送出口に上下に揺動可能なルーバーをそれぞ
れ設けるとともに、各熱風送出口の通風路側にも上下に
揺動可能な案内板を設けたことを特徴とする赤外線乾燥
炉により解決することができる。
【0006】
【実施例】次に、本考案を図示のユニット化された実施
例に基づいて詳細に説明する。図1において、1は断熱
材等で構成される炉体であり、炉体1の対向する側壁部
2、2から所要の間隔を置いて側部隔壁板3、3を立設
するとともに、炉体1の上壁部4から所要の間隔を置い
て上部隔壁板5を設け、炉体1内を乾燥室6と、通風路
7とに区画している。
例に基づいて詳細に説明する。図1において、1は断熱
材等で構成される炉体であり、炉体1の対向する側壁部
2、2から所要の間隔を置いて側部隔壁板3、3を立設
するとともに、炉体1の上壁部4から所要の間隔を置い
て上部隔壁板5を設け、炉体1内を乾燥室6と、通風路
7とに区画している。
【0007】8は前記通風路7の上部通風路9に設けた
送風機であり、該送風機8は吸入口を上部隔壁板5に設
けた熱風吸入口10に臨ませている。またこの送風機8の
周囲には図2と図3に示すように、熱風が上部通風路9
から両端下方に連通した側部通風路11、11に均等に流す
ために、案内板12および水平方向に揺動可能な風向板13
が適当数配設されている。
送風機であり、該送風機8は吸入口を上部隔壁板5に設
けた熱風吸入口10に臨ませている。またこの送風機8の
周囲には図2と図3に示すように、熱風が上部通風路9
から両端下方に連通した側部通風路11、11に均等に流す
ために、案内板12および水平方向に揺動可能な風向板13
が適当数配設されている。
【0008】14は側部隔壁板3、3の上方から下方に至
る部分に上下に所要の間隔を置いて配設した多数の横長
の熱風送出口であり、各熱風送出口14には上下に揺動可
能な小型のルーバー15を取り付けてある。このルーバー
15は多数の羽板を揺動させることにより熱風送出口14か
ら吹き出す熱風の角度を変えることができるものであ
る。16はこのルーバー15の背後の通風路7に設けた上下
に揺動可能な熱風整流用の風向板である。
る部分に上下に所要の間隔を置いて配設した多数の横長
の熱風送出口であり、各熱風送出口14には上下に揺動可
能な小型のルーバー15を取り付けてある。このルーバー
15は多数の羽板を揺動させることにより熱風送出口14か
ら吹き出す熱風の角度を変えることができるものであ
る。16はこのルーバー15の背後の通風路7に設けた上下
に揺動可能な熱風整流用の風向板である。
【0009】17は側部隔壁板3、3の内面に多数取り付
けられた赤外線ヒータである。赤外線ヒータ17は上方よ
り下方の単位面積あたりのワット密度を大きくして乾燥
室6の下方の低温化を防止している。赤外線ヒータ17は
複数本ずつ各熱風送出口14の上部にヒータユニット18と
して取付られ、このヒータユニット18と前記熱風排出口
14とを組み合わせて1ブロックとし、数ブロックを炉体
1の両側壁部2、2に所要の間隔を置いて上下方向に配
置してある。なお20は熱電対である。なお、通風路7に
炉外と連通するダンパー付き排気口および吸気口を取り
付ければ、含水率の高い被加熱物の乾燥に対応できるも
のである。
けられた赤外線ヒータである。赤外線ヒータ17は上方よ
り下方の単位面積あたりのワット密度を大きくして乾燥
室6の下方の低温化を防止している。赤外線ヒータ17は
複数本ずつ各熱風送出口14の上部にヒータユニット18と
して取付られ、このヒータユニット18と前記熱風排出口
14とを組み合わせて1ブロックとし、数ブロックを炉体
1の両側壁部2、2に所要の間隔を置いて上下方向に配
置してある。なお20は熱電対である。なお、通風路7に
炉外と連通するダンパー付き排気口および吸気口を取り
付ければ、含水率の高い被加熱物の乾燥に対応できるも
のである。
【0010】
【作用】このように構成されたものは、各ヒータユニッ
ト18の赤外線ヒータ17に通電するとともに送風機8を駆
動すると、乾燥室6内は前記赤外線ヒータ17の輻射熱に
より徐々に昇温し、加熱された空気は送風機8により熱
風吸入口10から吸引されて通風路7を通じて熱風排出口
14から乾燥室6内に送風されて循環され、被加熱物は赤
外線ヒータ17による輻射熱と熱風とにより乾燥されるこ
とは従来のこの種赤外線乾燥機と同様である。
ト18の赤外線ヒータ17に通電するとともに送風機8を駆
動すると、乾燥室6内は前記赤外線ヒータ17の輻射熱に
より徐々に昇温し、加熱された空気は送風機8により熱
風吸入口10から吸引されて通風路7を通じて熱風排出口
14から乾燥室6内に送風されて循環され、被加熱物は赤
外線ヒータ17による輻射熱と熱風とにより乾燥されるこ
とは従来のこの種赤外線乾燥機と同様である。
【0011】しかし本考案においては、熱風吸入口10か
ら吸引された熱風は案内板12および角度調整をした風向
板13により通風路7の側部通風路11、11に均等に送ら
れ、つぎに側部隔壁板の上方から下方に設けられた熱風
送出口14の通風路7側の上下に揺動可能な案内板16に整
流されたうえ、さらに各熱風送出口14に多数設けた上下
に揺動可能なルーバー15により整流されて乾燥室6に循
環される。
ら吸引された熱風は案内板12および角度調整をした風向
板13により通風路7の側部通風路11、11に均等に送ら
れ、つぎに側部隔壁板の上方から下方に設けられた熱風
送出口14の通風路7側の上下に揺動可能な案内板16に整
流されたうえ、さらに各熱風送出口14に多数設けた上下
に揺動可能なルーバー15により整流されて乾燥室6に循
環される。
【0012】このため、例えば上方の熱風送出口14の案
内板16及びルーバー15の角度を水平面に対して下向きに
60度とし、中央部の熱風送出口14の案内板16の角度を水
平面に対して下向きに45度とするとともにルーバー15の
上半部の角度を水平面に対して下向きに60度、下半部の
角度を水平とし、また下方の熱風送出口14の案内板16の
角度を水平面に対して下向きに30度とするとともにルー
バー15の上半部の角度を水平面に対して上向きに30度、
下半部の角度を水平となるよう調整すれば、各熱風送出
口14から噴出される熱風の流速を均一とすることができ
る。この結果、均等に整流された熱風が乾燥室6内に死
角を残すことなく循環供給され、前記赤外線ヒータ17の
輻射熱との併用加熱により乾燥室全域を均一の温度分布
としていかなる位置に載置した被加熱物であっても乾燥
むらのない乾燥ができる。
内板16及びルーバー15の角度を水平面に対して下向きに
60度とし、中央部の熱風送出口14の案内板16の角度を水
平面に対して下向きに45度とするとともにルーバー15の
上半部の角度を水平面に対して下向きに60度、下半部の
角度を水平とし、また下方の熱風送出口14の案内板16の
角度を水平面に対して下向きに30度とするとともにルー
バー15の上半部の角度を水平面に対して上向きに30度、
下半部の角度を水平となるよう調整すれば、各熱風送出
口14から噴出される熱風の流速を均一とすることができ
る。この結果、均等に整流された熱風が乾燥室6内に死
角を残すことなく循環供給され、前記赤外線ヒータ17の
輻射熱との併用加熱により乾燥室全域を均一の温度分布
としていかなる位置に載置した被加熱物であっても乾燥
むらのない乾燥ができる。
【0013】なお実施例の図は1ユニットのみを示すも
のであるが、単独で使用することも適当数を炉の長手方
向に接続して使用することもできることはいうまでもな
いことである。
のであるが、単独で使用することも適当数を炉の長手方
向に接続して使用することもできることはいうまでもな
いことである。
【0014】
【考案の効果】本考案は以上に説明したように、案内板
及びルーバーの角度を各熱風送出口ごとに調整すること
により、乾燥室内に死角を残すことなく熱風を均一に供
給して該熱風と赤外線ヒータの輻射熱との併用により被
加熱物を乾燥させるようにしたものである。このためい
かなる位置に載置した被加熱物であっても乾燥むらの無
い的確な乾燥ができるものであり、従来の問題点を解決
した赤外線乾燥炉として、その実用的価値は極めて大な
ものである。
及びルーバーの角度を各熱風送出口ごとに調整すること
により、乾燥室内に死角を残すことなく熱風を均一に供
給して該熱風と赤外線ヒータの輻射熱との併用により被
加熱物を乾燥させるようにしたものである。このためい
かなる位置に載置した被加熱物であっても乾燥むらの無
い的確な乾燥ができるものであり、従来の問題点を解決
した赤外線乾燥炉として、その実用的価値は極めて大な
ものである。
【図1】本考案の実施例のユニットを示す断面図であ
る。
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本考案の実施例のユニットを示す一部切欠平面
図である。
図である。
【図4】実施例の要部を示す拡大断面図である。
1 炉体 3 側部隔壁板 5 上部隔壁板 6 乾燥室 7 通風路 14 熱風送出口 15 ルーバー 16 案内板 17 赤外線ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−232473(JP,A) 特開 昭50−28055(JP,A) 実開 平2−77588(JP,U) 実開 昭62−170173(JP,U) 実開 昭56−143294(JP,U) 実開 昭54−95081(JP,U) 実公 昭45−25590(JP,Y1)
Claims (1)
- 【請求項1】 炉体内の上部および両側方部に上部隔壁
板および側部隔壁板を連続させて設け、この側部隔壁板
の内面に多数の赤外線ヒータユニットを間隔を明けて取
り付けて乾燥室を形成するとともに、炉体と上部隔壁板
および側部隔壁板との間に通風路を形成し、また側部隔
壁板の上方から下方に前記の各赤外線ヒータユニットと
組み合わせて形成された多数の熱風送出口に上下に揺動
可能なルーバーをそれぞれ設けるとともに、各熱風送出
口の通風路側にも上下に揺動可能な案内板を設けたこと
を特徴とする赤外線乾燥炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991055749U JP2524947Y2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 赤外線乾燥炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991055749U JP2524947Y2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 赤外線乾燥炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053890U JPH053890U (ja) | 1993-01-22 |
JP2524947Y2 true JP2524947Y2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=13007507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991055749U Expired - Lifetime JP2524947Y2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | 赤外線乾燥炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2524947Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008502872A (ja) * | 2004-06-14 | 2008-01-31 | ラエ チョ,クク | 遠赤外線乾燥ユニット、該ユニットを用いた乾燥装置、および該装置のためのウエーブガイド |
JP5230498B2 (ja) * | 2009-03-19 | 2013-07-10 | 日本碍子株式会社 | 通気性板状体の均一加熱方法 |
JP7344113B2 (ja) * | 2019-11-12 | 2023-09-13 | 日鉄鉱業株式会社 | ばら物の水分除去装置 |
JP7344100B2 (ja) * | 2019-11-26 | 2023-09-13 | 日鉄鉱業株式会社 | ばら物の水分除去装置 |
CN117606213B (zh) * | 2024-01-17 | 2024-03-26 | 山东神舟制冷设备有限公司 | 一种基于空气源热泵的中药烘干设备 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4525590Y1 (ja) * | 1970-02-27 | 1970-10-06 | ||
JPH0618213Y2 (ja) * | 1988-11-30 | 1994-05-11 | 日本碍子株式会社 | 瓦乾燥装置 |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP1991055749U patent/JP2524947Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH053890U (ja) | 1993-01-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960906 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |