JP2524273B2 - ボ―ルねじ - Google Patents

ボ―ルねじ

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JP2524273B2
JP2524273B2 JP3359255A JP35925591A JP2524273B2 JP 2524273 B2 JP2524273 B2 JP 2524273B2 JP 3359255 A JP3359255 A JP 3359255A JP 35925591 A JP35925591 A JP 35925591A JP 2524273 B2 JP2524273 B2 JP 2524273B2
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中村伸之
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Nissei Plastic Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機や成形機など
において物体の移送や締付けに用いられるボールねじに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のボールねじは、一定ねじピッチの
ねじ軸とナットとを、多数個のボールを介して螺合した
構造よりなり、その何れか一方が回転したとき、他方が
ねじにより軸方向に移動して、物体の移送または締付け
を行なう構成よりなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合の課題は、ね
じピッチが一定であることから、送り速度及びトルクも
常に一定で、回転速度に変化を持たせない限り、途中で
送り速度やトルク等を可変することができないというこ
とである。
【0004】このような課題は、特開昭63−3920
号公報に記載されているように、ねじ軸の両端部にねじ
ピッチを異にするねじを設け、そのねじの両方にナット
を設けて、高速低トルクを必要とするときには、ねじピ
ッチがの方のナットを回動してねじ軸を送り出し、ま
た低速高トルクが必要なときには、ねじ軸を回転してね
じピッチがの方のナットを送り出すようにしている。
【0005】しかしながらこの従来構造では、一方のナ
ットを回転する手段及びねじ軸を回転する手段と、その
回転の切換手段などを要するため、構造が複雑となり、
また操作の点においても手数がかかるものであった。
【0006】この発明は上記従来の課題を解決するため
に考えられたものであつて、その目的は、一連のねじの
ねじピッチを部分的に変化させて、送り速度及びトルク
を自動的に可変できるようにした新たな構成のボールね
じを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、ねじ軸とナットとを多数個のボールを介して螺合し
たボールねじにおいて、上記ねじ軸のねじピッチを部分
的に変化させて設けるとともに、ねじピッチの変化に対
応して上記ボールの軸方向移動を許容する弾性のボール
受座を、上記ナットに内設して構成されている。
【0008】またねじ軸のねじピッチは中間部では粗
く、端部では密に設けられており、弾性のボール受座
は、ねじピッチに沿ってねじ軸に巻回したコイルばねか
らなり、そのコイルばねのねじピッチに臨む面にボール
溝が形成してある。
【0009】このようなボールねじは、これまでのボー
ルねじと同様に、工作機や成形機の送り機構あるいは締
付け機構などに採用することができる。
【0010】
【作 用】上記構成において、ねじ軸またはナットの回
転により、ナットまたはねじ軸が軸方向に移動して行
く。ボールも相対的にねじ溝内を移動する。ねじ軸のね
じピッチが変わると弾性のボール受座の間隔が、溝内の
ボールにより軸方向に圧縮または拡大されて、変更され
たねじピッチに等しく変わる。
【0011】またねじピッチの変更にともない、移動速
度およびトルクも変化して、自動的に高速低トルクまた
は低速高トルクとなる。
【0012】
【実施例】図中1はねじ軸、2ナット、3,3は鋼
による多数個のボールを示す。ねじ軸1は外周囲に溝巾
を同じくする一連のねじ4を有する。このねじ4のねじ
ピッチは中間部と端部とで異なり、中間部のねじピッチ
4aは粗に、また端部のねじピッチ4bは密に形成して
ある。
【0013】上記ナット2は複数のねじピッチにわたる
長さの本体と、ねじピッチの変化に対応して、上記ボー
ル3,3の軸方向移動を許容する内側の弾性のボール受
座5とから構成されている。
【0014】この実施例によるボール受座5は、ねじ4
のピッチに沿ってねじ軸1に巻回した断面四角形のコイ
ルばねからなり、そのコイルばねのねじピッチに臨む面
にボール溝6が形成してある。
【0015】またコイルばねの一端5aはナット端部に
固着され、これによりボール受座5がナット2と共に回
転する一方、ボール3,3による圧力によって軸方向に
縮小または伸長する。
【0016】このコイルばねによるボール受座5の横幅
は、密なねじピッチ4bに合わせて決められ、ボール
3,3がそのねじピッチ4bに位置しているとき、図2
に示すように、完全に縮小してボール受座5が相互に接
した状態となるように、設計されている。
【0017】上記ナット2にはリターンガイド7の長孔
8が軸方向に穿設してある。このリターンガイド7はナ
ット外周囲に螺旋状に巻き付けたパイプからなり、その
一端はナット端部のガイド孔9に接続して固定され、他
端は上記長孔8からボール受座5の自由端に貫設したボ
ール孔10に接続して、ボール受座5と共に軸方向に移
動するようにしてある。
【0018】このようなボールねじは、ねじ軸1または
ナット2の何れか一方を可動部材側に、他方を固定部材
の回転手段に接続して用いられ、ねじ軸1が定位置にて
回転したときナット2が、また反対にナット2が定位置
で回転したときねじ軸1がそれぞれ軸方向に直線移動す
る。
【0019】ねじ軸1またはナット2の移動にともな
い、ボール3,3も相対的に軸方向に移動して行く。ま
たボール受座5も軸方向に対して可動の状態にあるの
で、ねじ溝内のボール3,3により軸方向に縮小または
伸長されるようになる。
【0020】したがって、ボール受座5はボール3,3
を受けつつねじピッチ4a,4bに間隔を合わせ行くた
め、ねじ軸側とボール受座側とのねじ溝の相対位置にず
れが起こらず、ボール3,3の噛りは生じないので、一
連のねじ4において途中でねじピッチが変わっても、ね
じ軸1またはナット2の移動に支障を来さず、速度及び
トルクは自動的にスムーズに変化して行く。
【0021】またリターンガイド7も、一端をナット2
のガイド孔9に固定し、他端をボール受座5のボール孔
10に接続して、ボール受座5によりその他端が上記長
孔8内を軸方向に移動するようにしてあることから、ボ
ール受座5とともに軸方向に伸縮する。またボール受座
5及びリターンガイド7の長さは変わることがないの
で、ボール3,3のリターンは、ボール受座5及びリタ
ーンガイド7の間隔の変更に関係なくスムーズに行われ
る。
【0022】図4以下は、この発明のボールねじを成形
機の型締装置に用いた場合の実施例を示すものである。
【0023】図中21,22は固定盤、23は可動盤、
24は固定盤22と可動盤23の対向面に取付けた分割
金型、25はタイバーである。
【0024】またここに用いるボールねじは、低速型開
閉を目的として一連のねじ軸1のねじピッチを中間部の
ねじピッチ4aは粗に、両端部のねじピッチ4bは密に
形成している。
【0025】図4は、大径の上記ボールねじを単一の型
締ラムとして用いた場合であって、可動盤23の背部中
央にねじ軸1を連結し、上記ナット2を固定盤21の中
央部に回転自在に設けている。またサーボモータ等によ
る型締モータ26を固定盤21に取付け、その型締モー
タ26によりタイミングベルト等の伝達部材27を介し
て上記ナット2を定位置にて回転し、それによりねじ軸
1を軸方向に直線移動して可動盤23の移動を行ない、
金型24,24の開閉及び型締を行う構成よりなる。
【0026】図5は、小径の複数本の上記ねじ軸1,1
を型締ロッドとして可動盤23の背部に並行に連結し、
上記ナット2,2を固定盤21に回転自在に並設した型
締装置を示すもので、ねじ軸1,1における捩じれを防
止する目的で、ねじ4の方向を反対方向にしてねじ軸
1,1を設けている。
【0027】この場合においても、ナット2,2の回転
は、図では省略したが、型締モータによりタイミングベ
ルト等を介して行われ、その回転によりねじ軸1,1は
軸方向に直線移動して金型24,24の開閉及び型締を
移動を行う。
【0028】図6は、固定盤22の四隅部に設けた型締
ロッド28,28の一部を上記ねじ軸1,1とした場合
であって、その型締ロッド28,28の可動盤23のガ
イド部分をねじ軸1,1とし、上記ナット2,2を可動
盤23の四隅部に回転自在に設けるとともに、可動盤2
3に型締モータ26を取付け、その型締モータ26によ
り伝達部材27を介して上記ナット2,2を回転し、可
動盤23を定位置のねじ軸上を移動させて、金型24,
24の開閉及び型締を行える構成よりなる。
【0029】この場合でも、四隅部の各ねじ軸1,1の
捩じれを防止する目的として、対角線上のねじ軸はねじ
4の方向をそれぞれ反対方向にして設けられている。
【0030】上記型締装置では、何れもねじ軸1の一連
のねじ4は、両端部において中間部よりも密に形成され
ているので、型閉の始めでは低速高トルクで可動盤23
が移動する。そして粗に形成した中間部に移動してくる
と、移動は高速となり、また端部に達すると密に成形さ
れているために、速度は自動的に低速となり、金型2
4,24の型閉がゆっくりと行われ、さらに高トルクに
て型締が行われるようになる。
【0031】なお、図4,図6において、29はタイバ
ー25,25の可動盤ガイド部分に設けた型厚調整ね
じ、30は可動盤23に取付けた型厚調整モータ、31
は可動盤23のねじ軸挿通部に回動自在に貫設した型厚
調整ナット、32は型厚調整モータ30と型厚調整ナッ
トとにわたり設けた回転用ベルトである。
【0032】
【発明の効果】この発明は上述のように、ねじ軸の一連
のねじピッチを部分的に変化させて設けるとともに、多
数個のボールをねじピッチの変化に対応して軸方向移動
を許容する弾性のボール受座をナットに内設し、これに
より一連のねじピッチのピッチが途中で変更されても、
ボールがそのねじピッチのねじ溝をスムーズに移動する
ように構成してなることから、複数の回転手段や切換手
段を設けることなく、速度及びトルクの切換を自動的に
行うことができる。
【0033】また回転手段は従来の定速のものと同様で
よく、切換装置等を不要とするので構造が特に複雑とな
るようなこともないので、各種装置の送り手段として応
用し易い。
【0034】更にまたボール受座をコイルばねなどの弾
性材をもって構成したので、始動時に弾性力が働き、こ
れによりスムーズな始動が実現できるばかりか、変速時
や変圧時のショックが吸収でき、バックラッシュも除去
できるなどの特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るボールねじの要部の縦断側面図
である。
【図2】同じくねじピッチに対応してボール受座の間隔
が変化した場合における要部の縦断側面図である。
【図3】同上の縦断端面図である。
【図4】この発明のボールねじを成形機の型締装置の大
径の型締ラムに採用した場合の型締装置の型開時と型閉
時とを、要部を断面にて示す略示平面図である。
【図5】同じく複数本の型締ロッドとして採用した場合
の型締装置の型閉時を、要部を断面にて示す略示平面図
である。
【図6】同じく固定盤四隅の型締ロッドとして採用した
場合の型締装置の型開時と型閉時とを、要部を断面にて
示す略示平面図である。
【符号の説明】
1 ねじ軸 2 ナット 3 ボール 4 ねじ 4a 粗なねじピッチ 4b 密なねじピッチ 6 ねじ溝 7 リターンガイド 8 長溝 9 ガイド孔 10 ボール孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ軸とナットとを多数個のボールを介
    して螺合したボールねじにおいて、上記ねじ軸のねじピ
    ッチを部分的に変化させて一連に設けるとともに、ねじ
    ピッチの変化に対応して上記ボールの軸方向移動を許容
    する弾性のボール受座を、上記ナットに内設してなるこ
    とを特徴とするボールねじ。
  2. 【請求項2】ねじ軸のねじピッチは中間部では粗く、端
    部では密に設けらていることを特徴とする請求項1記
    載のボールねじ。
  3. 【請求項3】 弾性のボール受座は、ねじピッチに沿っ
    てねじ軸に巻回したコイルばねからなり、そのコイルば
    ねのねじピッチに臨む面にボール溝を形成してなること
    を特徴とするボールねじ。
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DE102008042299A1 (de) * 2008-09-23 2010-04-01 Robert Bosch Gmbh Schraubgetriebe
FR3027365B1 (fr) * 2014-10-15 2018-06-29 Robert Bosch Gmbh Convertisseur de mouvement a double vis

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