JP2523077Y2 - オイルポンプの流量制御装置 - Google Patents

オイルポンプの流量制御装置

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JP2523077Y2
JP2523077Y2 JP1024491U JP1024491U JP2523077Y2 JP 2523077 Y2 JP2523077 Y2 JP 2523077Y2 JP 1024491 U JP1024491 U JP 1024491U JP 1024491 U JP1024491 U JP 1024491U JP 2523077 Y2 JP2523077 Y2 JP 2523077Y2
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valve
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discharge passage
rotor
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JP1024491U
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靖 渡邊
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用内燃機関など
に装着されるオイルポンプの流量制御装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のオイルポンプの流量制御装置とし
ては、例えば実開昭62−176485号公報等に記載
されているものが知られている。
【0003】この流量制御装置は、内部にオイルポンプ
の吐出通路が形成されたバルブハウジングと、該バルブ
ハウジング内に設けられて、吐出通路に対して略軸方向
から開口する弁孔と、該弁孔に対して略半径本考案から
接続された排出口とを備えている。また前記弁孔内に
は、排出口の開口面積を制御する弁体が摺動自在に嵌挿
されていると共に、該弁体と弁孔の尾栓との間に弁体を
前記吐出通路側(排出口を閉塞する方向)に付勢するリ
リーフスプリングが弾装されている。
【0004】そして、前記吐出通路の吐出圧力が設定値
以下の場合には、リリーフスプリングのばね力により弁
体を付勢して排出口を閉塞し、これによって吐出通路内
の潤滑油の全量を、その吐出通路に開口する図外の供給
通路を介して内燃機関の各摺動部分に圧送する。一方、
吐出通路内の吐出圧力が設定値以上になった場合には、
その吐出圧力によりリリーフスプリングのばね力に抗し
て弁体を摺動させて吐出通路と排出口とを連通させ、こ
れによって吐出通路内の潤滑油のうち余剰潤滑油を排出
口から図外の吸入通路に還流させるようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、前記従来の
流量制御装置にあっては、弁体による吐出油量の制御を
単にリリーフスプリングのばね力のみに依存しているた
め、機関の回転数に応じた最適な吐出油量制御が困難で
ある。即ち、前記リリーフスプリングのばね力による制
御油圧は常に一定となるため、例えばリリーフスプリン
グを、各摺動部位に多量の潤滑油が要求される機関高回
転時に合わせて比較的大きいばね力に設定した場合に
は、低回転時における小さな吐出油圧によっては弁体が
開成されず閉じたままの状態となる。したがって、各摺
動部位への潤滑油の供給量も多くなり各摺動部位での潤
滑油によるフリクションが増大する。
【0006】逆に、リリーフスプリングを、低回転時に
合わせて比較的小さいばね力に設定した場合には、今度
は高回転時に充分な吐出圧が得られない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記従来の流
量制御装置の問題点に鑑みて案出されたもので、バルブ
ハウジングの内部に形成された吐出通路に連通するリリ
ーフ通路と、該リリーフ通路の途中に形成されて、内部
にリリーフ弁を摺動自在に収納する弁孔と、該弁孔と前
記吐出通路とを連通し、前記リリーフ弁に吐出圧を伝達
して開方向に摺動させる油圧伝達室と、前記弁孔内に弾
装されて、リリーフ弁をリリーフ通路の閉方向に付勢す
るばね部材とを備え、更に前記リリーフ弁に連繋されて
吐出通路内の流体速度に応じて揚力が付与される回転子
と該回転子を機関回転数と同期回転させる回転伝達手段
とからなる制御機構とを備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】機関低回転時には、吐出通路を通過する流体速
度も低くかつ流体流に対して上方向に回転する回転子も
低速で回転しているため、該回転子に揚力が作用しな
い。一方、吐出通路内の流体圧が油圧伝達室を介してリ
リーフ弁の一端部に作用するため、該流体圧によりリリ
ーフ弁が弁孔内で摺動してリリーフ通路を適宜開成す
る。
【0009】機関高回転時には、吐出通路の流体速度が
上昇し、かつ回転子も高速で回転する。したがって、該
回転子に流体圧による揚力が発生し、リリーフスプリン
グのばね力と共働して該回転子を上方へ移動させるた
め。このため、リリーフ弁も油圧伝達室の圧力に抗して
閉方向に移動し、リリーフ通路の開口面積を小さく制御
する。
【0010】機関回転数がさらに上昇した場合は、油圧
伝達室内が高圧となり、前記回転子の揚力及びリリーフ
スプリングのばね力に抗してリリーフ弁を開方向へ移動
させ、リリーフ通路の開口面積を次第に大きくする。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。
【0012】図1は本考案に係るオイルポンプの流量制
御装置の一実施例を示し、1は内部横方向にオイルポン
プから吐出された潤滑油をオイルメインギャラリに供給
する吐出通路2が形成されたバルブハウジング、3は該
バルブハウジング1内に略L字形に屈曲形成されたリリ
ーフ通路であって、このリリーフ通路3は、後述の弁孔
5で分断された上流部3aと下流部3bからなり、上流
部3aの上流端が吐出通路2に開口していると共に、段
差状の下流部3bの下流端が図外のオイルパン内に開口
している。また、上流部3aと下流部3bとの間には、
内部にリリーフ弁4を摺動自在に収納する段差円柱状の
弁孔5が形成されている。
【0013】前記弁孔5は、リリーフ通路3を上下に横
断する形で形成され、開口下端部に盲栓6が圧入固定さ
れていると共に、上端部に吐出通路2と弁孔5とを連通
する円柱状の油圧伝達室7が形成されている。
【0014】前記リリーフ弁4は、スプール状を呈し、
弁孔5の大径部位5a内周面で摺動案内されてリリーフ
通路3の下流部3bの上流端3cを開閉する筒状の弁体
8と、該弁体8の上端部に小径軸部9を介して連結され
た円板状のストッパ10と、該ストッパ10の上部に設
けられて弁孔5の小径部位5b内を摺動する大径軸部1
1とから構成されている。また、前記弁体8と盲栓6と
の間には、該弁体4を下流部3bの上流端3cを閉成す
る方向に付勢するばね部材たるリリーフスプリング12
が弾装されている。このリリーフスプリング12のばね
力は、機関低回転域で油圧との相対圧でリリーフ弁4が
下降し始めるセット荷重に設定されている。更に、前記
小径軸部9の外周面と大径部位5aの内周面との間に円
筒状の連通路13が形成されている。また、大径軸部1
1は、上端部が油圧伝達室7に臨み、段差状上面が受圧
面11aになっていると共に、該上端部が制御機構14
に連繋している。
【0015】即ち、この制御機構14は、大径軸部11
上方の吐出通路2内に配置されたスプール状の回転子1
5と、バルブタイミング1内の収納穴1a内に収納され
て前記回転子15を機関のクランク軸と同期回転させる
回転伝達手段16とを備えている。
【0016】前記回転子15は、吐出通路1の水平直径
方向に沿って配置され、中央の軸部が第1連結杆17を
介して大径軸部11の上端部に連結されている。また、
この回転子15は、端部の支軸18が軸受される可動軸
受19を介して吐出通路2内を図中上下に移動可能に設
けられている。
【0017】一方、回転伝達手段16は、収納孔1a内
に回転自在に支持された大径な駆動ギア20と、該駆動
ギア20の歯車に噛み合う小径な遊星ギア21とからな
り、前記駆動ギア20は図外のチェーン等によってクラ
ンク軸から回転力が伝達されるようになっている。ま
た、遊星ギア21は、回転子15の支軸18を共用化し
て互いに連結され、該支軸18と駆動ギア20の支軸と
を連結する第2連結杆22を介して該駆動ギア20の外
周を公転可能に設けられている。
【0018】また、前記回転子15は、駆動ギア20及
び遊星ギア21の回転に連動して、1図の如く吐出通路
2内の通る潤滑油の流動方向(矢印方向)に対して下方
向から上方向つまり図中時計方向に回転するように設定
されている。
【0019】したがって、この実施例によれば、機関低
回転時には、ポンプ低回転により吐出通路2を通過する
潤滑油の流速も低く、かつ駆動ギア20,遊星ギア21
によって回転する回転子15の回転速度も低いため、該
回転子15に揚力が発生しない。
【0020】一方、吐出通路2内の油圧が油圧伝達室7
を介してリリーフ弁4の上端部受圧面11aに作用する
ため、該油圧によりリリーフ弁4が弁孔5内を下降して
弁体8によりリリーフ通路下流部3bの上流端3cを適
宜開成し、連通路13を介して上流部3aと下流部3b
とを連通する。したがって、吐出通路2内の潤滑油の一
部がリリーフ通路3を通ってオイルパン内に戻され、機
関の各摺動部位には低回転数に応じた最適量の潤滑油が
供給される。
【0021】機関運転状態が低回転域から高回転域に移
行した場合は、図3にも示すようにポンプの高回転化に
伴い吐出通路2の潤滑油流速が上昇し、また回転子15
も高速で図中時計方向に回転する。このため、吐出通路
2内の潤滑油流速は、回転子15の下側よりも上側の方
が速くなり、これによって回転子15に大きな揚力Fが
付与され、該回転子15が可動軸受19を介して上昇す
る。依って、リリーフ弁4は、図1に示すように回転子
15の揚力Fとリリーフスプリング12のばね力との合
成力により第1連結杆17を介して弁孔5内を上昇し、
弁体8が下流部3bの上流端3cを閉成する。したがっ
て、吐出通路2内の潤滑油は、リリーフされずにそのま
ま各摺動部位へ供給され、高回転時に要求される多量の
潤滑油が確保される。
【0022】さらに、機関回転数が上昇した場合は、リ
リーフ通路3内の油圧の上昇とと共に、油圧伝達室7内
の油圧も大巾に上昇するため、受圧面11aに対する押
圧力が大きくなり、リリーフ弁4を回転子15の揚力及
びリリーフスプリング12のばね力に抗して下降させ
る。したがって、弁体8が、下流部3bの上流端3cを
開成してリリーフ通路3全体を連通させるため、吐出通
路2内の潤滑油の一部がリリーフ通路3からオイルパン
内に戻され、各摺動部位への潤滑油の過剰な供給が抑制
される。
【0023】尚、リリーフ弁4の上昇,下降にしたがっ
て回転子15は勿論のこと遊星ギア21が駆動ギア20
の外周に沿ってスムーズに上昇下降することは云うまで
もない。
【0024】本考案は、前記実施例の構成に限定される
ものではなく、例えば回転伝達手段16の摺動ギア20
へのクランク軸からの回転力をチェーンに代えてギア歯
車を用いることも可能であり、また回転伝達手段16全
体を別構成にすることも可能である。
【0025】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように、本考案に
係るオイルポンプの流量制御装置によれば、機関低回転
時には、油圧伝達室内の油圧とばね部材のばね力との相
対圧でリリーフ弁を開閉作動させて最適な吐出流量が確
保できる一方、機関高回転時には、制御機構の揚力を利
用してリリーフ弁を閉方向作動させてリリーフ通路を適
宜閉塞するため、機関の要求吐出流量を十分に確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るオイルポンプの流量制御装置の一
実施例を示す断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】本実施例の要部拡大図。
【符号の説明】
1…バルブハウジング 2…吐出通路 3…リリーフ通路 4…リリーフ弁、 5…弁孔 7…油圧伝達室 12…リリーフスプリング(ばね部材) 14…制御機構 15…回転子

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブハウジングの内部に形成された吐
    出通路に連通するリリーフ通路と、該リリーフ通路の途
    中に形成されて、内部にリリーフ弁を摺動自在に収納す
    る弁孔と、該弁孔と前記吐出通路とを連通し、前記リリ
    ーフ弁に吐出圧を伝達して開方向に摺動させる油圧伝達
    室と、前記弁孔内に弾装されて、リリーフ弁をリリーフ
    通路の閉方向に付勢するばね部材とを備え、更に前記リ
    リーフ弁に連繋されて吐出通路内の流体速度に応じて揚
    力が付与される回転子と該回転子を機関回転数と同期回
    転させる回転伝達手段とからなる制御機構とを備えたこ
    とを特徴とするオイルポンプの流量制御装置。
JP1024491U 1991-02-28 1991-02-28 オイルポンプの流量制御装置 Expired - Lifetime JP2523077Y2 (ja)

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JPH04107426U JPH04107426U (ja) 1992-09-17
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ID=31900270

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