JP2522355Y2 - ばね材 - Google Patents

ばね材

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JP2522355Y2
JP2522355Y2 JP1990025427U JP2542790U JP2522355Y2 JP 2522355 Y2 JP2522355 Y2 JP 2522355Y2 JP 1990025427 U JP1990025427 U JP 1990025427U JP 2542790 U JP2542790 U JP 2542790U JP 2522355 Y2 JP2522355 Y2 JP 2522355Y2
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cushion
plate
cushion rubber
thick
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Inventor
照次 瀬間
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株式会社 稲葉製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、背もたれが屈曲できる椅子などに適用する
ばね材に関する。
(従来の技術) 従来から椅子には、背もたれを上下に2分割して使用
者の体重移動によって適宜屈曲できるようにしたものが
ある。この場合、背もたれには、ばね材としてコイルば
ねを内蔵しておき、この背もたれに負荷がかかったとき
は、このコイルばねのばね力に抗して屈曲し、負荷が解
除されたときは、自動的に元の位置に復帰できるように
なっている。しかしこの従来例では、コイルばねを使用
しているために、背もたれの作動時に金属音がでる不都
合があり、屈曲角度を所望の角度に精度よく出しにくか
った。
そこで、本願出願人は先にこの従来例の課題を解決す
べく、ばね材を提案し、このばね材は、所定長さをもつ
2枚の板体と、両板体を結合する弾性力を備えた合成樹
脂製連結ばね体とからなり、両板体の交わる端部間を連
結ばね体で被覆するものであった(実開平2-103538号公
報)。
(考案が解決しようとする課題) しかし、この従来例の改善点として、板体の交わる部
分におけるばね力を自在に調整できることが要望されて
いる。
そこで本考案の目的は、金属音という不快音を出さな
いようにすると共に屈曲角度を精度よく出せるようにす
ることにある。さらに、板体の交わる部分におけるばね
力を調整できるようにすることにある。またさらに、ば
ね板のへたりを防止して耐久性を向上させることのでき
るばね材を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案の特徴は、一方の板体部と、この一方の板体部
に形成された連結部と、この連結部に連結された他方の
板体部と、上記連結部に収納されたクッション体とから
なり、上記一方の板体部は、少なくとも先端部の突合せ
部分の側面形状が溝状に屈成された2枚の板体であり、
上記連結部は、上記両先端部が重ね合わされ結合されて
収納空間を形成し、かつこの収納空間には、差込み口が
形成してあり、上記クッション体は、一対のクッション
ゴムからなり、この一対のクッションゴムのそれぞれに
は、肉厚部と肉薄部が形成され、その肉厚部と肉薄部に
より段差面が形成してあり、一方のクッションゴムの肉
厚部と他方のクッションゴムの肉薄部が、および一方の
クッションゴムの肉薄部と他方のクッションゴムの肉厚
部が、それぞれの段差面で対接するように組み合わされ
ている。上記他方の板体部は、上記一方の板体部の上記
差込み口から上記収納空間に差込まれ、上記クッション
ゴムの肉厚部と肉薄部の段差面に沿ってその先端を屈曲
してあり、上記一対のクッションゴムにより挟持されて
いる。
(作用) そのため、一方の板体部と他方の板体部とは、連結部
におけるクッション体を中心として屈曲自在である。ク
ッション体の屈曲角度、形状等を適宜設定することによ
りばね材の屈曲角度を出す。ばね材の連結部のばね力は
クッションゴムの肉厚部及び肉薄部の厚み等を変更する
ことによって調整される。
(実施例) 以下図面を参照して本願考案の実施例を説明する。
第1図及び第2図において、ばね材の構成要素は、大
別すると一方の板体部を構成する鋼板製の2枚の板体1,
2と、この2枚の板体先端部の突き合せ部分により構成
される連結部4と、この連結部に連結される他方の板体
部の鋼板製の板体3と、この連結部に収納されているク
ッション体5とからなる。
ばね材の全体的な形状は、平面形状が第2図示のよう
に長尺状に形成されており、側面形状は、連結部4を中
心として逆「く」の字状に屈曲されたもので、この連結
部の第1図下側に位置する一方の板体部は、2枚の板体
1,2からなるもので、その反対側に位置する他方の板体
部は、1枚の板体3からなるものである。
一方の板体部における板体1,2は、第2図及び第3図
に示すように、その各先端部11,21の平面形状が、いず
れもほぼY字状となっており、また側面形状は第1図示
のように溝状に屈成されている。板体1と板体2とは重
なり合っており、この重なり合っている先端部11,21の
突合せ部分により、クッション体5を収納するための収
納空間6が形成してある。各先端部11,21の中央部に
は、保持孔11a,21aを開けてあり、さらにこの収納空間
に連通する差込み口22が形成してある。そして、先端部
11,21の突出端同士を、ねじ7,7で結合しており、また板
体1と板体2との本体の中央部分を、その長手方向に複
数のねじ8,…で結合してある。
また他方の板体部である板体3は、第1図示のよう
に、この先端部を板体2の先端部21に開けてある差込み
口22から収納空間6に差込んである。
クッション体5は、第1図示のように、一対のクッシ
ョンゴム51,51からなり、収納空間6に収納されてい
る。クッションゴム51は、第5図及び第6図に示すよう
に、肉厚部52と肉薄部53が形成されており、この肉厚部
と肉薄部により屈曲面51cが形成してある。そして、第
1図示のように、一方のクッションゴムの肉厚部52と他
方のクッションゴムの肉薄部53が、および一方のクッシ
ョンゴムの肉薄部53と他方のクッションゴムの肉厚部52
が、それぞれの屈曲面51cで対接するように組み合わさ
れている。クッションゴム51の平坦面51b上には、保持
突起51aを突設してある。保持突起51aが、板体1,2の先
端部11,21の保持孔11a,21aに圧入されるとクッションゴ
ム51から固定される。
他方の板体部である板体3は、第4図示のように、先
端部31の側面を上記クッションゴムの肉厚部52と肉薄部
53の屈曲面51cに沿ってその先端を屈曲してあり、クッ
ションゴム51の平坦面の反対側の屈曲面51cが板体3の
先端部31の屈曲面に弾接した状態で、この板体の先端部
は、両クッションゴム51,51により挟持されている。
本考案のばね材を、例えば椅子に使用する場合には、
第7図及び第8図に示すような椅子9の2分割している
背もたれ91の分割部分に取付けるものである。こうすれ
ば、使用者の体重移動により、上背もたれ部91aに負荷
がかかったとき、ばね材がクッション体5を中心として
のばね力に抗して屈曲し、負荷の解除により背もたれ部
が元に復帰する。
ばね材3の屈曲角度の調整は、クッション体の屈曲角
度、形状を適宜設定することにより行う。
収納空間6のクッション体5による圧力調整は、クッ
ションゴム51,51の肉厚部及び肉薄部の厚み、形状、材
質などを変更することにより行う。なお、第1図及び第
5図に図示したクッションゴム51では、その肉厚部52の
厚みを、クッション体5の平坦面51bから長手方向中心
線までの厚みよりも約1.5倍の厚みに設定しているの
で、クッションゴムに肉厚部と肉薄部を形成しないで、
均等の厚みとした場合に比して、約1.5倍のばね力を得
ることができる。この肉厚部52の厚みを適宜設定するこ
とにより、所望のばね力を得ることができるのはもちろ
んである。
なお上例では、一方の板体部を2枚の板体1,2で構成
したが、1枚の板体で構成してもよく、この場合、収納
空間6は、板体の溝形の先端部と、独立部材である溝形
の板片とをねじ結合させて形成してもよい。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によれば、連結部の収納空
間にクッション体を収納してあるので、ばね材は屈曲時
に金属音を発生することがない。そしてクッション体の
形状等を適宜設定することによりばね材の屈曲角度を精
度よく出せる。また、クッションゴムの肉厚部及び肉薄
部の厚み、段差面の形状を変更することにより、連結部
のばね力を調整でき、肉厚部及び肉薄部の厚みの差によ
る段差面を形成していない場合に比して、強いばね力を
得ることができる。これにより、クッション体のへたり
を防止し、耐久性を向上させることができ、またクッシ
ョン体を含む連結部を小型化することもできる。さら
に、ばね材の先端部がクッションゴムの段差面に沿って
しっかりと固定されているので、ばね材のずれ、抜けを
有効に防止することができ安全性をも向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は側面図、 第2図は正面図、 第3図は一方の板体部における板体の正面図、 第4図は他方の板体部を構成している板体の側面図、 第5図はクッションゴムの拡大側面図、 第6図は第5図の底面図、 第7図はばね材を椅子に使用した例を示す正面図、 第8図は第7図の右側面図である。 1,2,……一方の板体部(板体)、11,21……板体の先端
部、22……差込み口、3……他方の板体部(板体)、31
……板体の先端部、4……連結部、5……クッション
体、51,51……クッションゴム、51c……屈曲面 52……肉厚部 53……肉薄部 6……収納空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−194350(JP,U) 実開 昭51−160318(JP,U) 実開 平3−45755(JP,U) 特公 昭62−47525(JP,B2) 特公 昭61−7803(JP,B2) 実公 昭43−13628(JP,Y1) 実公 昭41−24542(JP,Y1) 実公 昭61−3407(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方の板体部と、この一方の板体部に形成
    された連結部と、この連結部に連結された他方の板体部
    と、上記連結部に収納されたクッション体とからなり、 上記一方の板体部は、少なくとも先端部の突合せ部分の
    側面形状が溝状に屈成された2枚の板体により構成さ
    れ、 上記連結部には、上記両先端部が重ね合わされ結合され
    て収納空間が形成され、かつこの収納空間には、差込み
    口が形成してあり、 上記クッション体は、一対のクッションゴムからなり、 上記一対のクッションゴムのそれぞれには、肉厚部と肉
    薄部が形成され、その肉厚部と肉薄部により段差面が形
    成してあり、一方のクッションゴムの肉厚部と他方のク
    ッションゴムの肉薄部が、および一方のクッションゴム
    の肉薄部と他方のクッションゴムの肉厚部が、それぞれ
    の段差面で対接するように組み合わされており、 上記他方の板体部は、上記一方の板体部の上記差込み口
    から上記収納空間に差込まれ、上記クッションゴムの肉
    厚部と肉薄部の段差面に沿ってその先端を屈曲してあ
    り、上記一対のクッションゴムにより挟持されている ことを特徴とするばね材。
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