JP2521753Y2

JP2521753Y2 - 電子写真装置

Info

Publication number: JP2521753Y2
Application number: JP10074890U
Authority: JP
Inventors: 高志五位野
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1990-09-26
Filing date: 1990-09-26
Publication date: 1997-01-08
Anticipated expiration: 2005-09-26
Also published as: JPH0458563U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、レーザを用いた、プリンタ・複写機・フ
ァクシミリなど、電子写真方式（感光体に形成した画像
を用紙等に記録媒体に転写して記録を行う方式）により
記録媒体に記録を行う電子写真装置に関する。

従来の技術従来、この種の電子写真装置の中には、たとえば第５
図に示すように、装置本体１の上面に、記録済の記録媒
体を排出してスタックする排出部２と、その排出部２上
に排出する記録媒体２のストッパ３とを備えるものがあ
る。そして、該ストッパ３は、回動して第５図に示す倒
した状態と、第６図に示す起した状態とに起倒自在とし
ていた。

一方、このような電子写真装置の中には、たとえば第
６図に示すように装置本体１の上部1aを矢印方向に開い
て記録媒体のジャム処理や消耗品の交換を行うものがあ
った。

考案が解決しようとする課題しかしながら、従来のこの種の電子写真装置では、メ
ンテナンス処理後、たとえばオペレータが開いている上
部1aに手を掛け矢印方向と反対に閉じるとき、不注意に
より突出しているストッパ３に手をぶつける、おそれが
ある。そして、誤って手をけがしたり、衝撃でストッパ
３を破損したりする問題があった。

そこで、この考案の目的は、装置本体の上部に手を掛
けて閉じるとき、その手を突出しているストッパにぶつ
けても、けがをしたりストッパを破損したりしないよう
にすることにある。

課題を解決するための手段上記目的を達成するために、請求項１に記載の考案
は、装置本体の上面に排出部とその排出部上にスタック
する記録媒体のストッパとを備え、該装置本体の上部が
上下に開閉自在である電子写真装置において、前記スト
ッパを、上向きに突出する突出位置と前記装置本体内に
入り込む収納位置とに上下に移動自在としてなることを
特徴とする。

また、請求項２に記載の考案は、請求項１に記載の考
案において、前記ストッパに弾性的に係合してそのスト
ッパを前記突出位置または前記収納位置に位置決め保持
する係止部材を前記装置本体に設けてなることを特徴と
する。

作用そして、請求項１に記載の考案では、メンテナンス処
理後、たとえばオペレータが装置本体の上部に手を掛け
て閉じるとき突出しているストッパに手が当たっても、
そのストッパが突出位置から装置本体内に入り込んだ収
納位置に逃げる。

また、請求項２に記載の考案では、係止部材をストッ
パに弾性的に係合してそのストッパを突出位置または収
納位置に位置決め保持する。

実施例以下、図面を参照しつつ、この考案の一実施例につき
詳細に説明する。

第１図はこの考案の一実施例でるレーザプリンタで、
その外観構成を示す。図中符号10は装置本体である。そ
の装置本体10は、上部10aと下部10bとで構成し、上部10
aを下部10bに図示しない軸で開閉自在としてなる。該装
置本体10の上面には記録媒体ａをスタックする排出部11
を設ける。その排出部11には、装置本体10の図中左側に
排紙口12を配置する一方、装置本体10の右側にストッパ
13を配置する。前記排紙口12は装置本体10の図中右側に
向けて開口し、前記ストッパ13は該排紙口12に対向して
排出部11上に上向きに突出する。該ストッパ13は薄肉の
横長平板で、第２図に示すように前記下部10bの上面に
開口する横穴10cに挿入し、両端を案内するガイド10dに
沿って上向きに突出する突出位置と下部10b内に入り込
む収納位置とに上下に移動自在に設ける。前記ストッパ
13の下端部には、一側の中間部に凸部と凹部とを交互に
連続して係合部13aを形成し、それに係止部材14を弾性
的に係合する。前記係止部材14は、たとえば板ばねより
なり、先部にＶ形の折曲部14aを設ける。そして、後部
をネジ15で前記上部10aの頂壁内面に固定し、前記折曲
部14aを前記係合部13aに係合する。前記ストッパ13の垂
直下方には前記上部10aの側壁内面から規制部10eを内向
きに突出する。その規制部10eは、後記するストッパ13
の収納位置でその下端を受け止め保持する。なお、図中
符号10fは指先挿入部で、前記横穴10cの一部両側に下部
10b自体をへこませて設ける。

しかして、メンテナンス処理後、第３図に示すように
オペレータが装置本体10の上部10aに手を掛けて閉じる
とき、その手が上向きに突出しているストッパ13に当た
ると、第４図に示すようにストッパ13が装置本体10内に
入り込んでそれと係止部材14との係合が外れる。そし
て、前記ガイド10dに沿って下降し、その下端を規制部1
0eで受け止め、ストッパ13を収納位置とする。そうして
後、排出部11に記録済の記録媒体ａをスタックするとき
には、指先挿入部10fに指先を入れストッパ13の上端部
を摘んで引き上げ、第２図に示すように係合部13aに再
び係止部材14を弾性的に係合してストッパ13を突出位置
に保持する。そして、第１図に示すように前記排紙口12
から排出する記録済の記録媒体ａの先端を突き当てきれ
いにスタックする。

なお、上述した実施例では、ストッパ13と係止部材14
との係合によりストッパ13を突出位置に保持する一方、
それらの係合を解除し規制部10eにストッパ13の下端を
突き当ててストッパ13を収納位置に保持する構成とし
た。しかし、この考案では、図示省略したがストッパの
下端部に上下に係合部を設け、そのストッパの下側の係
合部と係止部材との係合によりストッパを突出位置に保
持する一方、ストッパの上側の係合部と係止部材との係
合によりストッパを収納位置に保持する構成としてもよ
い。

また、上述した実施例では、係止部材14を板ばね等の
弾性体で形成し、その係止部材14でストッパ13を弾性的
に保持する構成とした。しかし、この発明では、ストッ
パ13をゴム等の弾性体で形成し、そのストッパ13を係止
部材で弾性的に保持する構成としてもよい。

考案の効果以上のことから、この考案に係る電子写真装置によれ
ば、たとえばオペレータが装置本体の上部に手を掛けて
閉じるとき、突出しているストッパに手が当たると、そ
のストッパが装置本体内に入り込んで逃げるので、スト
ッパで手をケガしたりストッパを破損したりする事故を
防止できる。

また、ストッパを上下に移動する機構なので、セット
し忘れたストッパをスタック中にセットするときにも、
スタック済の記録媒体を移動させることなく、収納位置
から突出位置へと容易に移動させることができる。

さらに、請求項２に記載の考案によれば、ストッパを
係止部材で弾性的に係合して保持するので、ストッパを
突出位置または収納位置に正確に位置決め保持できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例であるレーザプリンタの外
観構成図、第２図はその一部の拡大断面図、第３図はそ
のレーザプリンタの上部を閉じるときの説明図、第４図
はその上部を閉じるとき手がストッパに当ったときの状
態を説明する断面図、第５図および第６図は従来例で、
第５図はそのレーザプリンタの一部の概略構成図、第６
図はそのレーザプリンタの上部を開けるときの説明図で
ある。 10……装置本体、10a……上部、11……排出部、12……
排紙口、13……ストッパ、14……係止部材、ａ……記録
媒体。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】装置本体の上面に排出部とその排出部上に
スタックする記録媒体のストッパとを備え、該装置本体
の上部が上下に開閉自在である電子写真装置において、
前記ストッパを、上向きに突出する突出位置と前記装置
本体内に入り込む収納位置とに上下に移動自在としてな
る、電子写真装置。
【請求項２】前記ストッパに弾性的に係合してそのスト
ッパを前記突出位置または前記収納位置に位置決め保持
する係止部材を前記装置本体に設けてなる、請求項１に
記載の電子写真装置。