JP2521076B2 - ピリジルトリアジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤 - Google Patents

ピリジルトリアジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤

Info

Publication number
JP2521076B2
JP2521076B2 JP62032240A JP3224087A JP2521076B2 JP 2521076 B2 JP2521076 B2 JP 2521076B2 JP 62032240 A JP62032240 A JP 62032240A JP 3224087 A JP3224087 A JP 3224087A JP 2521076 B2 JP2521076 B2 JP 2521076B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl group
general formula
derivative
reaction
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62032240A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63198676A (ja
Inventor
次裕 加藤
清人 前田
正男 城下
典久 山下
穣 実光
井上  悟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP62032240A priority Critical patent/JP2521076B2/ja
Priority to EP88300526A priority patent/EP0278610A3/en
Priority to US07/153,680 priority patent/US4868178A/en
Priority to CA000558712A priority patent/CA1292229C/en
Priority to KR1019880001349A priority patent/KR880009954A/ko
Publication of JPS63198676A publication Critical patent/JPS63198676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2521076B2 publication Critical patent/JP2521076B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyridine Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は新規なピリジルトリアジン誘導体およびそれ
を有効成分とする植物病害防除剤に関する。
〈従来の技術〉 これまで、ピリジルs−トリアジン誘導体が殺菌活性
を有することなどは知られていない。
またピリジルs−トリアジン誘導体としては、例え
ば、2,4−ジメチル−6−(2−ピリジル)−s−トリ
アジンの合成例がJ.Org.Chem,27,3608〜3613(1962)に
記載されているが、生物活性については何ら述べられて
いない。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は多くの植物病害に対して予防的あるいは治療
的に防除効力を有する化合物の開発を目的とするもので
ある。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者らは、上記目的を達成するためのに、鋭意検
討を重ねた結果、 一般式 〔式中、R1は炭素数1〜7のアルキル基を表わし、R2
よびR3は水素原子または低級アルキル基を表わす。また
R1とR2はCH2 nで結合して環状構造をとることもで
き、ここでnは3または4である。R4は低級アルキル基
を表わす。但し、R4がメチル基を表わすとき、R1は炭素
数3〜7のアルキル基を表わす。〕 で示されるピリジルトリアジン誘導体(以下本発明化合
物と記す。)が優れた殺菌活性を有することを見出し、
本発明に至った。
本発明化合物によって防除できる植物病害としては、
イネのいもち病(Pyricularia oryzae)、ごま葉枯病
(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia s
olani)、ムギ類のうどんこ病、(Erysiphe graminis
f.sp.hordei,f.sp.tritici)、斑葉病(Pyrenophora gr
aminea)、さび病(Puccinia striiformis,P.graminis,
P.recondita,P.hordei)、眼紋病(Pseudocercosporell
a herpotrichoides)、雲形病(Rhynchosporium secali
s)、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Leptospha
eria nodorum)、カンキツの黒点病(Diaporthe citr
i)、そうか病(Elsinoe fawcetti)、リンゴのうどん
こ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alter
naria mali)、黒星病(Venturia inaequalis)、ナシ
の黒星病(Venturia nashicola)、黒斑病(Alternaria
kikuchiana)、モモの灰星病(Sclerotinia cinere
a)、ブドウの黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病
(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula nec
ator)、ウリ類の炭そ病(Colletotrichum lagenariu
m)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、トマト
の輪紋病(Alternaria solani)、疫病(Phytophthora
infestans)、ナスの褐紋病(Phomopsis vexans)、ア
ブラナ科野菜の黒斑病(Alternaria japonica)、白斑
病(Cercosporella brassicae)、ネギのさび病(Pucci
nia allii)、ダイズの紫斑病(Cercospora kikuchi
i)、黒とう病(Elsinoe glycines)、インゲンの炭そ
病(Colletotrichum lindemuthianum)、ラッカセイの
黒渋病(Mycosphaerella personatum)、褐斑病(Cerco
spora arachidicola)、エンドウのうどんこ病(Erysip
he pisi)、ジャガイモの夏疫病(Alternaria solan
i)、テンサイの褐斑病(Cercospora beticola)、バラ
の黒星病(Diploc−arpon rosae)、うどんこ病(Sphae
rotheca pannosa)、種々の作物の灰色かび病(Botryti
s cinerea)、菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)等
があげられる。
次に本発明化合物の製造法について詳しく説明する。
本発明化合物は一般式 〔式中、R1、R2およびR3は前記と同じ意味を表わす。〕 で示されるピコリンアミジン誘導体の塩と一般式 〔式中、R4は前記と同じ意味を表わし、R5は低級アルキ
ル基を表わす。〕 で示されるイミデート誘導体とを反応させることによっ
て得られる。
ピコリンアミジン誘導体の塩としては、塩酸塩、臭化
水素酸塩、酢酸塩、蟻酸塩等が挙げられる。
上記反応において、標準的には、反応温度は10℃〜10
0℃であり、反応時間は10分間〜48時間である。
また上記反応に供される試剤の量は通常、上記一般式
〔II〕で示されるピコリンアミジン誘導体の塩1当量に
対して、一般式〔III〕で示されるイミデート誘導体は
3当量である。
上記反応において、反応溶媒は存在していてもよい
が、通常溶媒の不存在下に行なわれる。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出等の通常の後処
理を行い、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等
の操作により、目的化合物を得ることができる。
本発明化合物を製造する場合の原料化合物である一般
式〔II〕で示されるピコリンアミジン誘導体の塩は例え
ば以下のルートにより製造することができる。
〔式中、R1、R2およびR3は前記と同じ意味を表わし、R6
は低級アルキル基を表わし、Mはアルカリ金属原子を表
わす。〕 すなわち、J.Org.Chem.,48,1375〜1377(1988)等に記
載されている方法で得られる一般式〔IV〕で示されるシ
アノピリジン誘導体と一般式〔V〕で示されるアルコキ
シドとを反応させることにより一般式〔VI〕で示される
イミデート誘導体が得られ、該イミデート誘導体とアン
モニウム塩とを反応させることにより、一般式〔II〕で
示されるピコリンアミジン誘導体の塩が得られる。
以下に、上記の製法につき詳細に説明する。
一般式〔IV〕で示されるシアノピリジン誘導体と一般
式〔V〕で示されるアルコキシドとの反応に於いて、用
いられるアルコキシドのアルカリ金属原子としては例え
ば、ナトリウム原子、カリウム原子等が挙げられる。
また該反応において、標準的には反応温度は10〜50
℃、反応時間は1〜48時間であり、反応に供される試剤
の量は一般式〔IV〕で示されるシアノピリジン誘導体1
当量に対して一般式〔V〕で示されるアルコキシドは0.
1〜1当量である。
上記反応において、反応溶媒は必ずしも必要ではない
が、一般的には溶媒の存在下に行なわれる。
使用しうる溶媒としては、一般式〔V〕で示されるア
ルコキシドのR6に対応の低級アルコール、例えば、メタ
ノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプ
ロピルアルコール、n−ブチルアルコール等であり、好
ましくはメタノール、エタノールがあげられる。
反応終了後の反応液は、酸により中和し、減圧濃縮し
た後、有機溶媒に溶解し、不溶のアルカリ金属塩を去
し、液を減圧濃縮して、必要に応じ、蒸留等の操作に
対し、目的の一般式〔VI〕で示されるイミデート誘導体
を得ることができる。
次に上記で得られた一般式〔VI〕で示されるイミデー
ト誘導体とアンモニウム塩との反応において、用いられ
るアンモニウム塩としては、例えば塩酸、臭化水素酸、
酢酸、蟻酸等のアンモニウム塩が挙げられる。
また該反応において、標準的には反応温度は80〜100
℃、反応時間は30分〜5時間であり、反応に供される試
剤の量は、一般式〔VI〕で示されるイミデート誘導体1
当量に対してアンモニウム塩は通常1〜1.1当量であ
る。
上記反応において溶媒は必ずしも必要ではないが一般
的には溶媒の存在下に行なわれる。
使用しうる溶媒としては低級アルコール、好ましくは
エタノールと水との混合溶媒があげられる。
反応終了後の反応液は、減圧濃縮等の通常の後処理を
行い、必要に応じ、再結晶等の操作により一般式〔II〕
で示されるピコリンアミジン誘導体の塩酸、臭化水素
酸、酢酸、蟻酸等の塩を得ることができる。
また一般式〔III〕で示されるイミデート誘導体につ
いては例えばOrganic Functional Group Preparations
Vol.III,Chapter 8,Academic Pness,New York,1971に記
載されている。
本発明化合物を植物病害防除剤の有効成分として用い
る場合は、他の何らの成分も加えずそのまま使用しても
よいが、通常は、固体担体、液体担体、界面活性剤その
他の製剤用補助剤と混合して、乳剤、水和剤、懸濁剤、
粒剤、粉剤等に製剤して使用する。
これらの製剤には有効成分として本発明化合物を、重
量比で0.1〜99%、好ましくは0.2〜95%含有する。
固体担体としては、カオリンクレー、アッタパルジャ
イトクレー、ベントナイト、酸性白土、パイロフィライ
ト、タルク、珪藻土、方解石、トウモロコシ穂軸粉、ク
ルミ穀粉、尿素、硫酸アンモニウム、合成含水酸化珪素
等の微粉末あるいは粒状物があり、液体担体には、キシ
レン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、イソプ
ロパノール、エチレングリコール、セロソルブ等のアル
コール類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等
のケトン類、大豆油、綿実油等の植物油、ジメチルスル
ホキシド、アセトニトリル、水等があげられる。
乳化、分散、湿展等のために用いられる界面活性剤と
しては、アルキル硫酸エステル塩、アルキル(アリー
ル)スルホン酸塩、ジアルキルスルホこはく酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルアリールエーテルりん酸エステ
ル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等の陰イ
オン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック
コポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性
剤等があげられる。製剤用補助剤としては、リグニンス
ルホン酸塩、アルギン酸塩、ポリビニルアルコール、ア
ラビアガム、CMC(カルボキシメチルセルロース)、PAP
(酸性りん酸イソプロピル)等があげられる。
これらの製剤は、そのままで使用するか、あるいは水
で希釈して、茎葉散布するか、土壌に散粉、散粒して混
和するかあるいは土壌施用等する。また、他の植物病害
防除剤と混合して用いることにより、防除効力の増強を
も期待できる。さらに、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、
除草剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改良剤等と混合し
て用いることもできる。
本発明化合物を植物病害防除剤の有効成分として用い
る場合、その処理量は、気象条件、製剤形態、処理時
期、方法、場所、対象病害、対象作物等によっても異な
るが、通常1アールあたり0.5〜200g、好ましくは1〜1
00gであり、乳剤、水和剤、懸濁剤等を水で希釈して施
用する場合、その施用濃度は、0.005〜0.5%好ましくは
0.01〜0.2%であり、粒剤、粉剤等は、なんら希釈する
ことなくそのまま施用する。
〈実施例〉 以下に、本発明を製造例、参考例、製剤例および試験
例によりさらに詳しく説明する。
まず製造例を示す。
製造例(化合物8) 6−ブチル−5−メチル−2−ピコリンアミジン塩酸
塩1gにエチルアセトイミデート1.15gを加え60℃で30分
間攪拌した。反応液に水80mlをクロロホルム30mlを加え
抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(溶出液;ヘキサン:酢酸エチル=1:2)
に付し、2−(6−ブチル−5−メチル−2−ピリジ
ル)−4,6−ジメチル−s−トリアジン0.9gを得た。
m.p. 73.5℃ PMR(CDCI3)δppm 2.40(s,3H,CH3) 2.74(s,6H,CH3) 7.51(d,1H,ピリジン−H4,J=8.4Hz) 8.20(d,1H,ピリジン−H3,J=8.4Hz) 次に、この様な製造法によって製造される一般式
〔I〕で示されるピリジルs−トリアジン誘導体のいく
つかを第1表に示す。
次に本発明化合物の原料化合物である一般式〔II〕で
示されるピコリンアミジン誘導体の塩の製造例を参考例
として示す。
参考例〔ピコリンアミジン誘導体〔II〕(塩酸塩)の製
造〕 2−シアノ−6−n−プロピルピリジン10gをメタノ
ール100mlと金属ナトリウム0.32gより調製したナトリウ
ムメトキシドメタノール溶液に溶解した。一夜放置の後
酢酸0.82gを加え減圧濃縮し、得られた残渣にエーテル2
00mlを加え不溶物を去した後、減圧濃縮してメチル2
−ピコリンイミデート11.5g(収率94%)を得た。
次いでこれに塩化アンモニウム3.45gを水20mlに溶解
し、エタノール80mlを加えた溶液を加え1時間加熱還流
した。反応液を放冷の後、充分に減圧濃縮した後、得ら
れた結晶状残渣をアセトンで洗浄して、6−n−プロピ
ル−2−ピコリンアミジン塩酸塩12.2gを得た。
m.p. 173.0℃ 次にこのような製造法によって製造される一般式〔I
I〕で示されるピコリンアミジン誘導体の塩のいくつか
を第2表に示す。
次に製剤例を示す。なお、本発明化合物は第1表の化
合物番号で示す。部は重量部である。
製剤例1 本発明化合物(1)〜(11)各々50部、リグニンスル
ホン酸カルシウム8部、ラウリル硫酸ナトリウム2部お
よび合成含水酸化珪素45部をよく粉砕混合して有効成分
50%の水和剤を得る。
製剤例2 本発明化合物(1)〜(11)各々25部、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノオレエート3部、CMC3部および水
69部を混合し、有効成分の粒度が5ミクロン以下になる
まで湿式粉砕して有効成分25%の懸濁剤を得る。
製剤例3 本発明化合物(1)〜(11)各々2部、カオリンクレ
ー88部およびタルク10部をよく粉砕混合して有効成分2
%の粉剤を得る。
製剤例4 本発明化合物(1)〜(11)各々20部、ポリオキシエ
チレンスチリルフェニルエーテル14部、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸カルシウム6部、およびキシレン60部をよ
く混合して有効成分20%の乳剤を得る。
製剤例5 本発明化合物(1)〜(11)各々2部、合成含水酸化
珪素1部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、ベント
ナイト30部およびカオリンクレー65部をよく粉砕混合
し、水を加えてよく練り合わせた後、造粒乾燥して有効
成分2%の粒剤を得る。
次に、本発明化合物が植物病害防除剤として有用であ
ることを試験例で示す。なお、本発明化合物は第1表の
化合物番号で示し、比較対照に用いた化合物は第3表の
化合物記号で示す。
また防除効力は、調査時の供試植物の発病状態すなわ
ち葉、茎等の菌業、病斑の程度を肉眼観察し、菌業、病
斑が全く認められなければ「5」、10%程度認められれ
ば「4」、30%程度認められれば「3」、50%程度認め
られれば「2」、70%程度認められれば「1」、それ以
上で化合物を供試していない場合の発病状態と差が認め
られなければ「0」として、6段階に評価し、それぞれ
5,4,3,2,1,0で示す。
試験例1 イネいもち病防除試験(予防効果)プラスチ
ックポットに砂壌土を詰め、イネ(近畿38号)を播種
し、室温内で20日間育成した。イネの幼苗に、製剤例1
に準じて水和剤にした供試験剤を水で希釈して所定濃度
にし、それを葉面に充分付着するように茎葉散布した。
散布後、植物を風乾し、いもち病菌の胞子懸濁液を噴
霧、接種した。接種後、28℃、暗黒、多湿下で4日間置
いた後、防除効果を調査した。その結果を第4表にしめ
す。
試験例2 イネいもち病防除試験(治療効果)プラスチ
ックポットに砂壌土を詰め、イネ(近畿33号)を播種
し、温度内で20日間育成した。イネの幼苗に、いもち病
菌の胞子懸濁液に噴霧、接種した。接種後、28℃、暗
黒、多湿下で16時間置いた後、製剤例4に準じて乳剤に
した供試薬剤を水で希釈して所定濃度にし、それを葉面
に充分付着するように茎葉散布した。散布後、28℃、暗
黒、多湿下で3日間生育し、防除効果を調査した。
その結果を第5表にしめす。
試験例3 イネ紋枯病防除試験(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、イネ(近畿33
号)を播種し、温室内で28日間育成した。イネの幼苗
に、製剤例1に準じて水和剤にした供試薬剤を水で希釈
して所定濃度にし、それを葉面に充分付着するように茎
葉散布した。散布後、植物を風乾し紋枯病菌の含菌寒天
懸濁液を噴霧、接種した。接種後、28℃、暗黒、多湿下
で4日間置いた後、防除効力を調査した。その結果を第
6表にしめす。
試験例4 キュウリ炭そ病防除試験(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、キュウリ(相模
半白)を播種し、室温内で14日間育成した。子葉が展開
したキュウリの幼苗に、製剤例4に準じて乳剤にした供
試薬剤を水で希釈して所定濃度にし、それを葉面に充分
付着するように茎葉散布した。散布後、キュウリ炭そ病
菌の胞子懸濁液を噴霧、接種した。接種後、28℃、多湿
下で1日置いた後、さらに照明下で4日間生育し、防除
効力を調査した。その結果を第7表にしめす。
試験例5 リンゴ黒星病防除試験(予防効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、リンゴを播種
し、温室内で20日間育成した。リンゴの幼苗に、製剤例
1に準じて水和剤にした供試薬剤を水で希釈して所定濃
度にし、それを葉面に充分付着するように茎葉散布し
た。散布後、リンゴ黒星病菌の胞子懸濁液を噴霧、接種
した。接種後、15℃、多湿下で4日置いた後、さらに照
明下で15日間生育し、防除効力を調査した。その結果を
第8表にしめす。
試験例6 コムギ葉枯病防除試験(治療効果) プラスチックポットに砂壌土を詰め、コムギ(農林73
号)を播種し、温室内で8日間育成した。コムギの幼苗
に、葉枯病菌の胞子懸濁液を噴霧、接種した。接種後、
15℃、暗黒、多湿下で3日間置き、さらに照明下で4日
間生育した後、製剤例4に準じて乳剤にした供試薬剤を
水で希釈して所定濃度にしそれを薬面に充分付着するよ
うに茎葉散布した。散布後、15℃照明下で11日間生育さ
せて、防除効果を調査した。その結果を第9表にしめ
す。
〈発明の効果〉 本発明化合物は、種々の植物病原菌による植物病害に
対して優れた効果を有することから植物病害防除剤の有
効成分として種々の用途に供しうる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 典久 宝塚市高司4丁目2番1号 住友化学工 業株式会社内 (72)発明者 実光 穣 宝塚市高司4丁目2番1号 住友化学工 業株式会社内 (72)発明者 井上 悟 宝塚市高司4丁目2番1号 住友化学工 業株式会社内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、R1は炭素数1〜7のアルキル基を表わし、R2
    よびR3は水素原子または低級アルキル基を表わす。また
    R1とR2はCH2 nで結合して環状構造をとることもで
    き、ここでnは3または4である。R4は低級アルキル基
    を表わす、但し、R4がメチル基を表わすとき、R1は炭素
    数3〜7のアルキル基を表わす。〕 で示されるピリジルトリアジン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 〔式中、R1は炭素数1〜7のアルキル基を表わし、R2
    よびR3は水素原子または低級アルキル基を表わす。また
    R1とR2はCH2 nで結合して環状構造をとることもで
    き、ここでnは3または4である。R4は低級アルキル基
    を表わす。但し、R4はメチル基を表わすときR1は炭素数
    3〜7のアルキル基である。〕 で示されるピリジルトリアジン誘導体を有効成分として
    含有することを特徴とする植物病害防除剤。
JP62032240A 1987-02-13 1987-02-13 ピリジルトリアジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤 Expired - Lifetime JP2521076B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62032240A JP2521076B2 (ja) 1987-02-13 1987-02-13 ピリジルトリアジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤
EP88300526A EP0278610A3 (en) 1987-02-13 1988-01-22 Novel pyridinyl-s-triazine derivatives, method for production thereof and a fungicide containing them as the active ingredient
US07/153,680 US4868178A (en) 1987-02-13 1988-02-08 Pyridinyl-s-triazine derivatives
CA000558712A CA1292229C (en) 1987-02-13 1988-02-11 Pyridinyl-s-triazine derivatives, method for production thereof and a fungicide containing them as the active ingredient
KR1019880001349A KR880009954A (ko) 1987-02-13 1988-02-12 피리디닐-s-트리아진 유도체 그의 제조방법 및 그를 함유하는 살진규제

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62032240A JP2521076B2 (ja) 1987-02-13 1987-02-13 ピリジルトリアジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63198676A JPS63198676A (ja) 1988-08-17
JP2521076B2 true JP2521076B2 (ja) 1996-07-31

Family

ID=12353469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62032240A Expired - Lifetime JP2521076B2 (ja) 1987-02-13 1987-02-13 ピリジルトリアジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2521076B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2612521A (en) * 2020-08-07 2023-05-03 Sekisui House Kk Building and flashing

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2584324Y2 (ja) * 1992-10-20 1998-10-30 興建産業 株式会社 浸透貯留槽
EP2440051A4 (en) * 2009-06-08 2012-12-19 California Capital Equity Llc TRIAZINE DERIVATIVES AND THEIR THERAPEUTIC APPLICATIONS

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2612521A (en) * 2020-08-07 2023-05-03 Sekisui House Kk Building and flashing

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63198676A (ja) 1988-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0276177B1 (en) Heterocyclic derivatives, method for their preparation and fungicides containing them as active ingredients
CZ298995A3 (en) Pyridazinones and their use as fungicidal agents
JP2517251B2 (ja) ピリジルピリミジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤
JP3726306B2 (ja) ピラゾールカルボン酸誘導体および植物病害防除剤
JP2518353B2 (ja) シアノ酢酸アミド誘導体およびその製造中間体
JP2521076B2 (ja) ピリジルトリアジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤
JPS62149673A (ja) ピリジン誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする植物病害防除剤
US4868178A (en) Pyridinyl-s-triazine derivatives
JPS6069067A (ja) フェニルプロピルアゾ−ル,その製造法およびそれを有効成分とする植物病害防除剤
JP2517981B2 (ja) ピリジルピリミジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤
JP2517992B2 (ja) ピリジルピリミジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤
JP2521077B2 (ja) ピリジルトリアジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤
JP2001114737A (ja) オキシム誘導体及びその用途
JP2500620B2 (ja) アミジン化合物
JP4038624B2 (ja) 縮合複素環誘導体及びその中間体並びに有害生物防除剤
JP2666100B2 (ja) 2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合物、その製法及び有害生物防除剤
JP2639049B2 (ja) ピリジルピリミジン誘導体およびそれを有効成分とする農園芸用殺菌剤
JP2536060B2 (ja) ピリジルピリミジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤
JP2666099B2 (ja) 2−アシルアミノ−2−チアゾリン化合物、その製法及び有害生物防除剤
JP2803076B2 (ja) フェノキシアルキルアミン誘導体、その製法及び有害生物防除剤
JPH0667925B2 (ja) ピリジルピリミジン誘導体およびそれを有効成分とする植物病害防除剤
JP2925690B2 (ja) 2―クロロピリジン誘導体およびそれを有効成分とする農園芸用殺菌剤
JPH0827133A (ja) 双環式化合物、その用途およびその製造中間体
JP4906084B2 (ja) 2,6−ジクロロ−4−環状アミノメチルピリジン誘導体、その酸付加塩、その製造方法、及び農園芸用病害防除剤
JPH05117265A (ja) ピリジルピリミジン誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする殺菌剤