JP2520346B2 - 対象物の識別構造 - Google Patents
対象物の識別構造Info
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- JP2520346B2 JP2520346B2 JP4137786A JP13778692A JP2520346B2 JP 2520346 B2 JP2520346 B2 JP 2520346B2 JP 4137786 A JP4137786 A JP 4137786A JP 13778692 A JP13778692 A JP 13778692A JP 2520346 B2 JP2520346 B2 JP 2520346B2
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- G06K19/06—Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、対象物が正規の対象物
であることを識別するための識別構造に関するものであ
る。
であることを識別するための識別構造に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来から、磁気カードなどの情報記憶カ
ード、各種有価証券、チケット若しくは一般に販売され
る商品等が正規のものであるか否かを識別するために、
偽造することが困難なホログラムを識別シールとして上
記各対象物に貼付する構造が、例えば実開昭６１−１８
２５８０号公報に開示されている。このような識別シー
ルは目視により識別されることから対象物の外部から視
認し易い位置に貼付される。従って、対象物の外観をデ
ザインする際に識別シールの位置、形状、色彩などを考
慮する必要があることからデザインの自由度が低下する
ばかりでなく、場合によっては外観のデザインバランス
をとることができず、著しく美観を損ねる問題があっ
た。
ード、各種有価証券、チケット若しくは一般に販売され
る商品等が正規のものであるか否かを識別するために、
偽造することが困難なホログラムを識別シールとして上
記各対象物に貼付する構造が、例えば実開昭６１−１８
２５８０号公報に開示されている。このような識別シー
ルは目視により識別されることから対象物の外部から視
認し易い位置に貼付される。従って、対象物の外観をデ
ザインする際に識別シールの位置、形状、色彩などを考
慮する必要があることからデザインの自由度が低下する
ばかりでなく、場合によっては外観のデザインバランス
をとることができず、著しく美観を損ねる問題があっ
た。
【０００３】一方、例えば本願出願人による特開平３−
７１３８３号公報には、対象物の表面に固有の回折特性
を有する識別シールとしてのホログラム部を設け、光学
的識別手段としての識別装置をもってこのホログラム部
を識別する構造が開示されている。この構造を利用した
同一出願人による特願昭３−２５９６３６号明細書に
は、可視光以外の例えば赤外域の特定波長の光のみ反射
する材料を用い、この特定波長の光を固有の回折特性を
もって反射する識別部を上記情報記憶カード、各種有価
証券、チケットなどの対象物に設けることにより、通常
は透明であるが、特定波長の光を検出光として識別部を
光学的に識別することができる識別構造が記載されてい
る。この構造によれば、対象物に対する識別性が高く、
偽造することが困難であると共に対象物のデザインが制
約されることがない。
７１３８３号公報には、対象物の表面に固有の回折特性
を有する識別シールとしてのホログラム部を設け、光学
的識別手段としての識別装置をもってこのホログラム部
を識別する構造が開示されている。この構造を利用した
同一出願人による特願昭３−２５９６３６号明細書に
は、可視光以外の例えば赤外域の特定波長の光のみ反射
する材料を用い、この特定波長の光を固有の回折特性を
もって反射する識別部を上記情報記憶カード、各種有価
証券、チケットなどの対象物に設けることにより、通常
は透明であるが、特定波長の光を検出光として識別部を
光学的に識別することができる識別構造が記載されてい
る。この構造によれば、対象物に対する識別性が高く、
偽造することが困難であると共に対象物のデザインが制
約されることがない。
【０００４】しかしながら、実際には特定波長の光のみ
を全て反射する層を得ることは困難であり、反射すべき
光がある程度透過し、対象物の表面にて反射することが
考えられる。特に対象物の表面が金属などのように反射
率の高いものであるとその反射光が識別部の反射光と共
に識別装置の受光部に至り、誤検出を引き起こし、正規
の対象物であるにも関わらず、その識別ができないこと
も考えられる。
を全て反射する層を得ることは困難であり、反射すべき
光がある程度透過し、対象物の表面にて反射することが
考えられる。特に対象物の表面が金属などのように反射
率の高いものであるとその反射光が識別部の反射光と共
に識別装置の受光部に至り、誤検出を引き起こし、正規
の対象物であるにも関わらず、その識別ができないこと
も考えられる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、対象物を確実に識
別できると共に対象物のデザインを制約することがない
対象物の識別構造を提供することにある。
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、対象物を確実に識
別できると共に対象物のデザインを制約することがない
対象物の識別構造を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、対象物に固有の光学的識別性を有する識別
部を設け、前記識別部に向けて投光手段をもって検出光
を照射し、その出射光を受光手段をもって受光し、前記
受光手段の受光状態から前記対象物が正規の対象物であ
ることを識別する対象物の識別構造であって、前記投光
手段が、特定の波長であって、かつ特定の方向に偏波面
を有する直線偏波光を投光する手段からなり、前記識別
部が、可視光を透過しかつ可視光以外の特定の波長のを
反射する材料からなると共に光学的識別手段にて識別可
能な固有の回折特性をもって前記波長の光を反射する光
反射層と、前記特定波長の直線偏波光を複屈折により９
０゜回転させる光学的異方体からなる偏波面回転層とを
有し、前記受光手段がその受光面に、前記回転していな
い直線偏波光のみを透過するフィルタを有することを特
徴とする対象物の識別構造を提供することにより達成さ
れる。
明によれば、対象物に固有の光学的識別性を有する識別
部を設け、前記識別部に向けて投光手段をもって検出光
を照射し、その出射光を受光手段をもって受光し、前記
受光手段の受光状態から前記対象物が正規の対象物であ
ることを識別する対象物の識別構造であって、前記投光
手段が、特定の波長であって、かつ特定の方向に偏波面
を有する直線偏波光を投光する手段からなり、前記識別
部が、可視光を透過しかつ可視光以外の特定の波長のを
反射する材料からなると共に光学的識別手段にて識別可
能な固有の回折特性をもって前記波長の光を反射する光
反射層と、前記特定波長の直線偏波光を複屈折により９
０゜回転させる光学的異方体からなる偏波面回転層とを
有し、前記受光手段がその受光面に、前記回転していな
い直線偏波光のみを透過するフィルタを有することを特
徴とする対象物の識別構造を提供することにより達成さ
れる。
【０００７】
【作用】上述の構成によれば、可視光が光反射層により
反射されず、即ち透明となることから、この識別部があ
っても対象物のデザインは何等影響を受けない。また、
光反射層を透過した光はその偏波面が回転していること
から偏光フィルタを通過できず光反射層にて反射した光
のみにて識別処理を行うことができる。
反射されず、即ち透明となることから、この識別部があ
っても対象物のデザインは何等影響を受けない。また、
光反射層を透過した光はその偏波面が回転していること
から偏光フィルタを通過できず光反射層にて反射した光
のみにて識別処理を行うことができる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
いて詳しく説明する。
【０００９】図１〜図６は本発明が情報記憶カードとし
ての磁気カードに適用された例である。図１に示すよう
に、カード１の表面１ａには磁気ストライプ２が該カー
ドの長手方向に延在している。また、表面１ａには後記
する固有の回折特性を有する光反射部としての識別シー
ル３も設けられている。
ての磁気カードに適用された例である。図１に示すよう
に、カード１の表面１ａには磁気ストライプ２が該カー
ドの長手方向に延在している。また、表面１ａには後記
する固有の回折特性を有する光反射部としての識別シー
ル３も設けられている。
【００１０】一方、カード１のリーダライタの内部に
は、図示されない搬送ユニットによりカード１が搬送さ
れると上記磁気ストライプ２と対向するように磁気ヘッ
ド４が設けられている。また、カード１が搬送されると
上記識別シール３と対向するように投受光ユニット５が
設けられている。この投受光ユニット５は、カード１の
表面１ａ上の識別シール３に向けて波長７８０ｎｍの特
定の方向の直線偏波光からなる照明光を照射するための
発光素子６と、この発光素子６を囲繞する環状の受光素
子８とから構成されている（図３）。また、受光素子８
の表面は上記特定の方向の直線偏波光のみを透過する偏
光フィルタ７により覆われている（図２）。発光素子６
は、カード１が所定の位置にあるときに識別シール３に
正対し得るようになっている。受光素子８は各々別々に
受光可能な８つの部分８ａ〜８ｈに径方向に区画された
多分割フォトダイオードからなる。この受光素子８は公
知のＣＰＵ、メモリ、Ｉ／Ｆなどから構成され、カード
１が正規のカードであるか否かを判定するための判定ユ
ニット９に接続されている。
は、図示されない搬送ユニットによりカード１が搬送さ
れると上記磁気ストライプ２と対向するように磁気ヘッ
ド４が設けられている。また、カード１が搬送されると
上記識別シール３と対向するように投受光ユニット５が
設けられている。この投受光ユニット５は、カード１の
表面１ａ上の識別シール３に向けて波長７８０ｎｍの特
定の方向の直線偏波光からなる照明光を照射するための
発光素子６と、この発光素子６を囲繞する環状の受光素
子８とから構成されている（図３）。また、受光素子８
の表面は上記特定の方向の直線偏波光のみを透過する偏
光フィルタ７により覆われている（図２）。発光素子６
は、カード１が所定の位置にあるときに識別シール３に
正対し得るようになっている。受光素子８は各々別々に
受光可能な８つの部分８ａ〜８ｈに径方向に区画された
多分割フォトダイオードからなる。この受光素子８は公
知のＣＰＵ、メモリ、Ｉ／Ｆなどから構成され、カード
１が正規のカードであるか否かを判定するための判定ユ
ニット９に接続されている。
【００１１】図４に良く示すように、識別シール３は、
ホログラム形成層１０ａ及びその下層の光反射層１０ｂ
とからなるホログラム層１０と、その下層のクッション
を兼ねる接着剤層１１と、この接着剤層１１とカード１
の表面１ａとの間に設けられたフィルム状の偏波面回転
層１２とを有している。また、ホログラム層１０の表面
は保護層１３により覆われている。
ホログラム形成層１０ａ及びその下層の光反射層１０ｂ
とからなるホログラム層１０と、その下層のクッション
を兼ねる接着剤層１１と、この接着剤層１１とカード１
の表面１ａとの間に設けられたフィルム状の偏波面回転
層１２とを有している。また、ホログラム層１０の表面
は保護層１３により覆われている。
【００１２】ここで、ホログラム形成層１０ａは、光を
透過する層である。また、光反射層１０ｂは表１に示す
ように、比較的屈折率の小さなヘキサフルオロアルミン
酸ナトリウム（Ｎａ3ＡｌＦ6）層と、比較的屈折率の大
きな硫化亜鉛（ＺｎＳ）層とを交互に積層してなり、図
５に示すように、照射される光が可視光（波長３８０ｎ
ｍ〜７００ｎｍ）域ではその透過率が高く（略１００
％）なっており、赤外光域（波長７００ｎｍ〜）域では
低くなっている。従って、このホログラム層１０は人間
の目では殆ど視認することができないようになっている
と共に識別構造２に正対する方向からの赤外光を回折
し、反射して各部分８ａ〜８ｈのうち発光素子６を挟む
いずれか２つの対称部分に向けて反射する回折特性を有
している。
透過する層である。また、光反射層１０ｂは表１に示す
ように、比較的屈折率の小さなヘキサフルオロアルミン
酸ナトリウム（Ｎａ3ＡｌＦ6）層と、比較的屈折率の大
きな硫化亜鉛（ＺｎＳ）層とを交互に積層してなり、図
５に示すように、照射される光が可視光（波長３８０ｎ
ｍ〜７００ｎｍ）域ではその透過率が高く（略１００
％）なっており、赤外光域（波長７００ｎｍ〜）域では
低くなっている。従って、このホログラム層１０は人間
の目では殆ど視認することができないようになっている
と共に識別構造２に正対する方向からの赤外光を回折
し、反射して各部分８ａ〜８ｈのうち発光素子６を挟む
いずれか２つの対称部分に向けて反射する回折特性を有
している。
【００１３】一方、偏波面回転層１２は、比較的複屈折
の大きなポリカーボネートを延伸加工することにより形
成されている。また、この偏波面回転層１２の層厚は上
記した発光素子６から照射されるレーザ光の波長の１／
４にその複屈折量がなるように定められている。従っ
て、識別シール３に入射したレーザ光のうち光反射層１
０ｂを透過した光は、この偏波面回転層１２を通過し、
カード１の表面１ａにて反射して再び偏波面回転層１２
を通過することにより、その偏波面が９０゜回転する。
の大きなポリカーボネートを延伸加工することにより形
成されている。また、この偏波面回転層１２の層厚は上
記した発光素子６から照射されるレーザ光の波長の１／
４にその複屈折量がなるように定められている。従っ
て、識別シール３に入射したレーザ光のうち光反射層１
０ｂを透過した光は、この偏波面回転層１２を通過し、
カード１の表面１ａにて反射して再び偏波面回転層１２
を通過することにより、その偏波面が９０゜回転する。
【００１４】実際にカード１の識別を行うには、カード
１を搬送して投受光ユニット５の発光素子６に識別シー
ル３を正対させる。すると、発光素子６から識別シール
３に向けて上記特定の方向の直線偏波光からなる波長７
８０ｎｍの照明光が照射される。そして、識別シール３
により回折され、反射された光が偏光フィルタ７を透過
して受光素子８の各部分８ａ〜８ｈのいずれかに受光さ
れ、その受光強度によりカード１が正規のカードである
と識別する。このとき、光反射層１０ｂを透過した光は
偏波面回転層１２を往復して通過することにより、その
偏波面が９０゜回転して上記偏光フィルタ７に至るが、
これを透過せず受光素子８に至ることはない。これによ
り、カード１の表面１ａの光の反射率が高くても誤検出
することがない（図６）。
１を搬送して投受光ユニット５の発光素子６に識別シー
ル３を正対させる。すると、発光素子６から識別シール
３に向けて上記特定の方向の直線偏波光からなる波長７
８０ｎｍの照明光が照射される。そして、識別シール３
により回折され、反射された光が偏光フィルタ７を透過
して受光素子８の各部分８ａ〜８ｈのいずれかに受光さ
れ、その受光強度によりカード１が正規のカードである
と識別する。このとき、光反射層１０ｂを透過した光は
偏波面回転層１２を往復して通過することにより、その
偏波面が９０゜回転して上記偏光フィルタ７に至るが、
これを透過せず受光素子８に至ることはない。これによ
り、カード１の表面１ａの光の反射率が高くても誤検出
することがない（図６）。
【００１５】例えばこのカード１を偽造する目的で入手
しても、識別シール３が肉眼で視認し難いことからその
位置を特定し難く、またホログラム自体その反射方向特
性を解析し、偽造することが技術的に極めて困難であ
り、更に同様のホログラムの作成に多大なコストを要す
ることから、実質的に偽造が不可能となる。
しても、識別シール３が肉眼で視認し難いことからその
位置を特定し難く、またホログラム自体その反射方向特
性を解析し、偽造することが技術的に極めて困難であ
り、更に同様のホログラムの作成に多大なコストを要す
ることから、実質的に偽造が不可能となる。
【００１６】尚、本発明は上記実施例に限定されず様々
な応用が可能であることは云うまでもなく、例えば上記
実施例では受光素子８の各部分８ａ〜８ｈのいずれか２
箇所に向けて照明光を回折し、反射するようにホログラ
ムを形成したが、各部分８ａ〜８ｈのいずれか４箇所若
しくはそれ以上に向けて照明光を回折し、反射するよう
にホログラムを形成しても良い。
な応用が可能であることは云うまでもなく、例えば上記
実施例では受光素子８の各部分８ａ〜８ｈのいずれか２
箇所に向けて照明光を回折し、反射するようにホログラ
ムを形成したが、各部分８ａ〜８ｈのいずれか４箇所若
しくはそれ以上に向けて照明光を回折し、反射するよう
にホログラムを形成しても良い。
【００１７】また、上記実施例では情報記憶カードとし
ての磁気カード１に識別構造を設けたが、小切手、手
形、商品券のような各種有価証券、一般に流通する商品
またはそのパッケージ等に設けても同様な効果が得られ
る。この場合、例えば所定の位置に開口が設けられたマ
スクでカード１を覆うことにより上記開口が識別シール
３の貼付位置を示すようにすれば、可搬のハンドスキャ
ナ等をもって識別シール３の識別作業を行うこともでき
る。
ての磁気カード１に識別構造を設けたが、小切手、手
形、商品券のような各種有価証券、一般に流通する商品
またはそのパッケージ等に設けても同様な効果が得られ
る。この場合、例えば所定の位置に開口が設けられたマ
スクでカード１を覆うことにより上記開口が識別シール
３の貼付位置を示すようにすれば、可搬のハンドスキャ
ナ等をもって識別シール３の識別作業を行うこともでき
る。
【００１８】更に、上記実施例では、カード１に貼付す
る識別シール３にホログラムを用いたが、回折格子を用
いても同様な効果が得られる。
る識別シール３にホログラムを用いたが、回折格子を用
いても同様な効果が得られる。
【００１９】
【発明の効果】上述したように、本発明による対象物の
識別構造によれば、特定の方向に偏波面を有する直線偏
波光を投光する投光手段と、可視光を透過しかつ可視光
以外の特定の波長の光を固有の反射方向特性をもって反
射する光反射層と、この光反射層を透過した上記特定波
長の直線偏波光を複屈折により９０゜回転させる光学的
異方体からなる偏波面回転層とを有する対象物に設けら
れた識別部と、上記光反射層からの反射光を受光する受
光手段と、回転していない上記直線偏波光のみを透過す
る受光手段の受光面に設けられた偏光フィルタとを有す
ることにより、可視光が光反射層により反射されず、即
ち透明となることから、この識別構造が対象物のデザイ
ンに何等影響を及ぼすことがなく、デザイン上の自由度
が著しく向上する。また、識別時にノイズとなる対象物
表面からの反射光を遮断できることから識別信頼性が向
上する。以上のことから本発明の効果は大である。
識別構造によれば、特定の方向に偏波面を有する直線偏
波光を投光する投光手段と、可視光を透過しかつ可視光
以外の特定の波長の光を固有の反射方向特性をもって反
射する光反射層と、この光反射層を透過した上記特定波
長の直線偏波光を複屈折により９０゜回転させる光学的
異方体からなる偏波面回転層とを有する対象物に設けら
れた識別部と、上記光反射層からの反射光を受光する受
光手段と、回転していない上記直線偏波光のみを透過す
る受光手段の受光面に設けられた偏光フィルタとを有す
ることにより、可視光が光反射層により反射されず、即
ち透明となることから、この識別構造が対象物のデザイ
ンに何等影響を及ぼすことがなく、デザイン上の自由度
が著しく向上する。また、識別時にノイズとなる対象物
表面からの反射光を遮断できることから識別信頼性が向
上する。以上のことから本発明の効果は大である。
【図１】カード及び該カードが正規のカードであること
を識別するための識別構造の要部構成斜視図である。
を識別するための識別構造の要部構成斜視図である。
【図２】発光素子及び受光素子の側断面図である。
【図３】発光素子及び受光素子の平面図である。
【図４】識別部の拡大断面図である。
【図５】光反射層の照射光の波長と透過率との関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図６】本実施例の作動要領を示す側断面図である。
１ カード １ａ 表面 ２ 磁気ストライプ ３ 識別シール ４ 磁気ヘッド ５ 投受光ユニット ６ 発光素子 ７ 偏光フィルム ８ 受光素子 ８ａ〜８ｈ 部分 ９ 判定ユニット １０ ホログラム層 １０ａ ホログラム形成層 １０ｂ 光反射層 １１ 接着剤層 １２ 偏波面回転層 １３ 保護層
Claims (2)
- 【請求項１】 対象物に固有の光学的識別性を有する
識別部を設け、前記識別部に向けて投光手段をもって検
出光を照射し、その出射光を受光手段をもって受光し、
前記受光手段の受光状態から前記対象物が正規の対象物
であることを識別する対象物の識別構造であって、 前記投光手段が、特定の波長であって、かつ特定の方向
に偏波面を有する直線偏波光を投光する手段からなり、 前記識別部が、可視光を透過しかつ可視光以外の特定の
波長の光を反射する材料からなると共に光学的識別手段
にて識別可能な固有の回折特性をもって前記波長の光を
反射する光反射層と、前記特定波長の直線偏波光を複屈
折により９０゜回転させる光学的異方体からなる偏波面
回転層とを有し、 前記受光手段がその受光面に、前記回転していない直線
偏波光のみを透過するフィルタを有することを特徴とす
る対象物の識別構造。 - 【請求項２】 前記光反射層が、ホログラム及び回折
格子のうちのいずれかからなることを特徴とする請求項
１に記載の対象物の識別構造。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4137786A JP2520346B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 対象物の識別構造 |
| EP93302213A EP0568185B1 (en) | 1992-04-28 | 1993-03-23 | System identifying the authenticity of an article |
| US08/036,019 US5438403A (en) | 1992-04-28 | 1993-03-23 | Article identification system |
| DE69328990T DE69328990T2 (de) | 1992-04-28 | 1993-03-23 | Gegenstandsechtheit-Erkennungssystem |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4137786A JP2520346B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 対象物の識別構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05307113A JPH05307113A (ja) | 1993-11-19 |
| JP2520346B2 true JP2520346B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=15206815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4137786A Expired - Lifetime JP2520346B2 (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 対象物の識別構造 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5438403A (ja) |
| EP (1) | EP0568185B1 (ja) |
| JP (1) | JP2520346B2 (ja) |
| DE (1) | DE69328990T2 (ja) |
Families Citing this family (51)
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