JP2520162Y2 - エンジン用圧力センサーの位置固定構造 - Google Patents

エンジン用圧力センサーの位置固定構造

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JP2520162Y2
JP2520162Y2 JP1327691U JP1327691U JP2520162Y2 JP 2520162 Y2 JP2520162 Y2 JP 2520162Y2 JP 1327691 U JP1327691 U JP 1327691U JP 1327691 U JP1327691 U JP 1327691U JP 2520162 Y2 JP2520162 Y2 JP 2520162Y2
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pressure sensor
diameter portion
lead wire
large diameter
recess
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儀明 松原
孝三 天野
哲正 山田
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NGK Spark Plug Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シリンダーヘッドと点
火プラグの間に装着されるエンジン用圧力センサー(以
下単に圧力センサーという)の位置固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のエンジンは、点火プラグとシリン
ダーヘッドとの間にドーナツ状の圧力センサーを介装す
る場合がある。この圧力センサーは気筒内の圧力を測定
してエンジンの燃焼状態を検出するためのものであり、
内蔵した圧電セラミックで気筒内の圧力を電気信号に変
換し、該電気信号をリードワイヤーで外部に取り出すの
である。この圧力センサーを点火プラグと共にシリンダ
ーヘッドに装着する方法として、先ず、圧力センサーを
点火プラグ装着用の凹部にセッティングし、次に点火プ
ラグのネジ部を圧力センサーの中心孔に挿通し、さらに
この点火プラグを凹部の雌ネジにインパクトレンチ等で
締め付けるようにする場合がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の装着方法の
欠点は、圧力センサーを凹部にセッティングして点火プ
ラグを差し込むまでの間に、圧力センサーのリードワイ
ヤーが柔軟であるため御辞儀をするような格好で倒れて
しまい、それが作業の妨げになることである。一方、従
来でも凹部の内壁に圧力センサーのリードワイヤーを通
す断面半円形状のワイヤー溝が存在するが、これはリー
ドワイヤーを単に案内するためのもので上記の欠点を解
消する機能が備わっていない。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、次のよ
うな構成からなる圧力センサーの位置固定構造を提供す
るものである。 圧力センサーのリードワイヤーの一部に太径部を形
成する。 凹部の内壁に、リードワイヤーの太径部が嵌り得る
大きさで、且つ、凹部との連通部分の開口の広さがリー
ドワイヤーの太径部より細幅で非太径部より若干広幅で
あるワイヤー溝を形成する。 圧力センサーを凹部内にセッティングした状態でリ
ードワイヤーの太径部を前記ワイヤー溝に嵌合保持させ
る。
【0005】
【作用】リードワイヤーの太径部はワイヤー溝に嵌って
保持される。従って、リードワイヤーの太径部をワイヤ
ー溝に嵌めて圧力センサーを凹部にセッティングすれ
ば、リードワイヤーが凹部内に倒れ込まない。
【0006】
【実施例】以下に本考案の実施例を図面を参照しつつ説
明する。点火プラグPは、上から順に、ターミナルナッ
ト1、コルゲーション2、主体金具の六角部3、主体金
具の胴部4,ネジ部5、電極6等からなる公知のもので
あり、胴部4の下にガスケット7が装着されている。
【0007】圧力センサーSは、圧電セラミックを内蔵
したドーナツ状のセンサー本体S1にリードワイヤーS
2を接続したもので、真ん中の中心孔S3に点火プラグ
Pのネジ部5が挿通される。そして、リードワイヤーS
2にはゴム製の太径部S2aが形成されている。
【0008】一方、シリンダーヘッドHには、点火プラ
グPと圧力センサーSを装着するための円形の凹部8が
形成されている。該凹部8には、底壁の中心に点火プラ
グPのネジ部5が螺合する雌ネジ9が形成され、内壁に
軸線方向のワイヤー溝10が刻設されている。
【0009】ワイヤー溝10は、前記リードワイヤーS
2の太径部S2aが嵌り得る大きさで、図2(a)〜
(d)に示したように丸、三角、四角、六角等種々の形
状が考えられる。このワイヤー溝10は凹部8との連通
部分の開口11の広さがリードワイヤーS2の太径部S
2aより細幅で、リードワイヤーS2の非太径部S2b
より若干広幅である。従って、リードワイヤーS2の非
太径部S2bは開口11を通って凹部8に入るが、太径
部S2aはワイヤー溝10に嵌って拘束される。
【0010】次に点火プラグPと圧力センサーSをシリ
ンダーヘッドHへ装着する作業について説明する。
【0011】先ず、圧力センサーSをシリンダーヘッド
Hの凹部8にセッティングするため、ワイヤー溝10に
リードワイヤーS2の太径部S2aを挿入する。この場
合リードワイヤーS2の非太径部S2bは開口11を通
って凹部8内に引き出されている。そして太径部S2a
を凹部8内に全部入れ圧力センサーSのセンサー本体S
1を凹部8の底壁上に載置する。この状態でリードワイ
ヤーS2は太径部S2aがワイヤー溝10に嵌って拘束
されているため倒れない。
【0012】次に、点火プラグPのネジ部5をセンサー
本体S1の中心孔S3に差し込んで凹部8の雌ネジ9に
螺合させ、図2のようにインパクトレンチの締付けソケ
ット12で点火プラグPを締めて固定する。なお、この
締め付け時には点火プラグPの回転で場合によって圧力
センサーSにも回転力が作用するが、リードワイヤーS
2の太径部S2aがゴム製であるため緩衝作用が働き、
この緩衝作用によってリードワイヤーS2が保護され
る。
【0013】以上実施例について説明したが、もちろん
本考案はこれに限定されるものではない。例えば、リー
ドワイヤーS2の太径部S2aと開口11の関係は、実
施例のように太径部S2aの外径と開口11の幅の寸法
差を大きくして完全に通らないようにする場合の他、太
径部S2aの外径と開口11の幅の寸法差を少なくし、
太径部S2aが弾性限度内で変形して開口11を通るよ
うにしても所期の目的を達成するに十分である。また、
太径部S2aは実施例のように1個に限らず、複数箇所
に分割して設けてもよい。その場合には、太径部S2a
の一つをリードワイヤーS2の屈曲部の近傍に設けると
良い。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案は、ワイヤー溝でリ
ードワイヤーを保持することができるため、圧力センサ
ーを凹部内にセッティングしてから点火プラグを装着す
るまでの間にリードワイヤーが倒れることがなく、点火
プラグの装着作業が極めてスムーズになり、作業性の向
上に寄与する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の分解斜視図である。
【図2】ワイヤー溝の形態を示すシリンダーヘッドの一
部横断平面図である。
【図3】点火プラグの締め付け時の状態を示すシリンダ
ーヘッドの一部縦断面図である。
【符号の説明】
S …エンジン用圧力センサー S2 …リードワイヤー S2a…太径部 S2b…非太径部 P …点火プラグ 8 …凹部 10 …ワイヤー溝 11 …開口
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−193337(JP,U) 実開 昭61−14342(JP,U) 実開 昭63−70049(JP,U) 実開 昭57−28350(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン用圧力センサーを点火プラグ装
    着用の凹部内にセッティングするための位置固定構造で
    あって、エンジン用圧力センサーのリードワイヤーの一
    部に太径部を形成し、前記凹部の内壁に、リードワイヤ
    ーの太径部が嵌り得る大きさで、且つ、凹部との連通部
    分の開口の広さがリードワイヤーの太径部より細幅で非
    太径部より若干広幅であるワイヤー溝を形成し、エンジ
    ン用圧力センサーを凹部内にセッティングした状態でリ
    ードワイヤーの太径部を前記ワイヤー溝に嵌合保持させ
    るようにしたことを特徴とするエンジン用圧力センサー
    の位置固定構造。
JP1327691U 1991-02-16 1991-02-16 エンジン用圧力センサーの位置固定構造 Expired - Fee Related JP2520162Y2 (ja)

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