JP2519424B2 - 下玉自動成形に於けるブロ―空気の注入方法 - Google Patents

下玉自動成形に於けるブロ―空気の注入方法

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主として食卓用品、室内置物又は装飾品、
瓶等の高級ガラス製品、特にタンブラー(コップ)、細
足コップ、皿、鉢、ワインデキャンター、花生等の高級
クリスタルガラス食器を型吹き又は宙吹き成形する前工
程として、吹棹の先端に中空球状の下玉を自動的に成形
する下玉自動成形に於けるブロー空気の注入方法に関す
るものである。
(従来の技術) 上記したような高級ガラス製品、特に高級クリスタル
ガラス食器を型吹き成形するには、吹棹の先端に高温の
溶解ガラス塊を巻き付け(この作業を種取りという)、
この状態で吹棹を回転させながら断続的に数回息を吹き
込むことにより吹棹の先端に所定の厚さと大きさを有す
る中空球状の下玉を作り、この下玉に再度溶解ガラス塊
を巻き付けて適切な大きさのゴブを作り、この吹棹の先
端に作られたゴブを型内に入れて、吹棹を回転させなが
ら吹膨することによりゴブを型内面形状に一致するよう
に変形させ成形して所望の製品を得る。
従来の高級ガラス製品の成形においては、上記した下
玉の成形は作業者の経験と勘に基いた微妙な操作が要求
される関係上、専ら人手に依存しており、吹棹の回転、
ブロー空気の注入等の各操作を画一的な機械操作で代替
するのが困難ということがあって、その機械化は全くな
されていないというのが実情である。特に、下玉の成形
に従事している作業者は高齢者が多く、人手の確保に問
題があると共に、作業能率も悪かった。
本発明者は、上記した事情に鑑み種々の研究を重ねた
結果、二個一組の載置ローラに吹棹の両端に近い部分を
載置すると共に、吹棹に設けられた止環を一組の載置ロ
ーラの側面に当接させ、一組の載置ローラに載置された
吹棹を押えローラにより上方から押えることにより、該
吹棹を中心支軸なしで転動回転させながら、該吹棹内に
ブロー空気を断続的に注入させることにより、吹棹の先
端部に巻き付いている溶解ガラス塊を中空球状に吹膨し
て下玉を自動的に成形する装置の開発に成功した。
(発明が解決しようとする問題点) ここで、回転している吹棹内にブロー空気を断続的に
注入して、該吹棹の先端部に巻き付いている溶解ガラス
塊を中空球状に自動的に成形する場合にも、人手による
場合と同様に、吹棹内にブロー空気を断続的に注入しな
いと下玉が望みの球状に形成できない。
本発明は、このような問題点に鑑み、下玉を自動成形
する場合において、回転している吹棹内にブロー空気を
自動的に、しかも断続的に注入することを目的としてな
されたものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、先端部に溶解ガラス塊が巻き付けられてい
る吹棹を回転させながら、該吹棹内にブロー空気を注入
して、該溶解ガラス塊を中空球状に吹膨させる下玉成形
に於けるブロー空気の注入方法であって、ブロー空気注
入用シリンダと回転中の吹棹とを連通管、及びブロー空
気連通具を介して連通させておいて、リニアーモータを
間欠作動させてその作動棹を同一方向に間欠的に作動さ
せることにより、前記ブロー空気注入用シリンダのロッ
ドを圧縮方向に間欠作動させ、このロッドの間欠作動に
より前記ブロー空気注入用シリンダ内のブロー空気を吹
棹内に注入することを、その特徴としている。
(実施例) 第1図ないし第8図に本発明のブロー空気の注入方法
の実施に使用される下玉自動成形機が示されている。こ
の下玉自動成形機は二本の吹棹Pを同時に操作できるも
のである。
機台1の前後にはそれぞれ二個宛の載置ローラ装置A
が設けられている。この載置ローラ装置Aは二個一組の
載置ローラ2で構成され、吹棹Pの両端に近い部分を載
置してこの吹棹Pを従動回転させるものである。
合計四個の各載置ローラ装置Aの載置ローラ2は同一
の減速機付駆動モータM1によって駆動回転される。機台
1の前後にそれぞれ垂直に設けられた支持板3に二本の
連結軸4が支承されており、前方の支持板3から突出し
た部分の各連結軸4には、それぞれ鎖歯車5が取付けら
れ、前記駆動モータM1の駆動軸6に取付けられた鎖歯車
7と前記各鎖歯車5との間に鎖8が掛装され、駆動モー
タM1の回転により各連結軸4が回転するようになってい
る。各連結軸4における各支持板3の内側の部分には、
それぞれ歯車9が取付けられている。
一方、各支持板3における連結軸4が支承されている
部分の斜め上方には載置ローラ2の回転軸11が水平に支
承されている。第3図及び第7図に示されるように、連
結軸4の斜め上方にはそれぞれ二個宛の載置ローラ2が
軸心を水平にして互いに接近して支承されており、各載
置ローラ2の回転軸11に取付けられた歯車12と、連結軸
4に取付けられた歯車9とが噛合している。このため、
駆動モータM1を回転させて各連結軸4を回転させると、
二個一組となっている合計四組の載置ローラ2が同一方
向に駆動回転されるようになっている。互いに接近して
設けられた一組の載置ローラ2の間に吹棹Pを挿入した
状態で載置される関係上、歯車12の外径は載置ローラ2
の外径よりも小さくなっている。
また、一組の載置ローラ2の間に挿入した状態で載置
される吹棹Pを上方から押えるための押えローラ13を備
えた押えローラ装置Bが各載置ローラ装置Aの側方にそ
れぞれ設けられている。
第3図に示されるように、機台1の前後端の両側面に
それぞれ押えローラ用シリンダ14が装着されていると共
に、回動棹15の中央部に設けられたアーム16が支持板3
にピン17を介して枢着され、押えローラ用シリンダ14の
ロッド18の先端部と回動棹15の後端部とがピン19で枢着
されていると共に、回動棹15の先端部に押えローラ13が
回動自在に装着されている。押えローラ用シリンダ14の
ロッド18を突出させて、一組の載置ローラ2の間に挿入
した状態で載置される吹棹Pを、押えローラ13により上
方から押えることにより、一組の載置ローラ2と押えロ
ーラ13との間で吹棹Pを挟持してその空回りを防止し、
これにより吹棹Pを中心支軸なしで転動回転させるよう
になっている。
また、本発明に従って、吹棹P内にブロー空気を断続
的に注入させて、吹棹Pの先端部に巻き付いている溶解
ガラス塊を徐々に中空球状に成形するためのブロー空気
注入装置Cが、機台1の上部に装着されている。
このブロー空気注入装置Cは、ブロー空気注入用シリ
ンダ21と、このブロー空気注入用シリンダ21のロッド22
を間欠的に押し込んで移動させるためのリニアーモータ
M2とから成る。このリニアーモータM2とは、誘導電動機
と同一の原理によって、その作動棹23が直線運動するモ
ータである。即ち、リニアーモータM2の作動棹23がブロ
ー空気注入用シリンダ21のロッド22に連結され、リニア
ーモータM2を間欠的に作動させて、その作動棹23が間欠
的に一定方向に移動することにより、連通管24及び後述
のブロー空気連通具20を介してブロー空気注入用シリン
ダ21と連通している吹棹P内にブロー空気が断続的に注
入されるように構成されている。このブロー空気注入用
シリンダ21と、ブロー空気連通具20を構成する連通具本
体30とが連通管24で連結されている。
また、ブロー空気注入装置Cを構成するブロー空気注
入用シリンダ21と吹棹Pとを連通させるためのブロー空
気連通装置Dが機台1の後部に装着されている。
第4図ないし第6図に示されるように、このブロー空
気連通装置Dを構成するブロー空気連通具20は、フッ素
樹脂製の回転体本体25の先端部にゴム製回転体26が嵌込
まれて両者が一体となっており、各回転体25、26が連結
具27を介して一体に連結されたものである。フッ素樹脂
製の回転体本体25及びゴム製回転体26には、それぞれ軸
方向に第1の空気孔28が設けられていると共に、フッ素
樹脂製の回転体本体25には第1の空気孔28と連通する第
2の空気孔29が半径方向に設けられている。また、フッ
素樹脂製の回転体本体25には後述の連通具本体30の前面
30aに面接触状態で当接する当接端面25aが設けられてい
る。連通具本体30はステンレス製であり、中央部にフッ
素樹脂製の回転体本体25の挿入部25bを挿入するための
挿入孔31が設けられ、この挿入孔31の幅方向の中央部の
内周面には、環状の第3の空気孔32が設けられている。
連通具本体30には管用螺子孔33が前記第3の空気孔32に
連通して設けられている。連通具本体30に設けられた挿
入孔31の内周面は回転抵抗を小さくするために鏡面仕上
げしてある。
連通具本体30の挿入孔31にフッ素樹脂製の回転体本体
25の挿入部25bが挿入されていると共に、リング34によ
りフッ素樹脂製の回転体本体25が連通具本体30から抜出
るのを防止している。
これにより、連通具本体30にフッ素樹脂製の回転体本
体25が回転自在に装着され、この状態においては、回転
体本体25が回転しても、これに設けられた第2の空気孔
29と、連通具本体30の内周面に設けられた環状の第3の
空気孔32とが常時合致して連通するような構造になって
いる。
また、ブロー空気連通具20を構成する連通具本体30と
回転体本体25との間は、後述の機構により気密が保持さ
れている。
連通具本体30の後面には気密パッキン35を介して気密
カバー36がボルト37により取付けられている。これによ
り、連通具本体30の後面の気密が保持される。
また、ゴム製の回転体26の第1の空気孔28の先端部に
は吹棹Pの後端に設けられたテーパ部38を挿入するため
のテーパ状の吹棹挿入部39が設けられている。
連通具本体30の管用螺子孔33の中央部には、空気孔40
が設けられた管用螺子41が螺合され、この管用螺子41に
連通管24の一端が連結される。また、ブロー空気連通具
20の内部においては、連通具本体30と回転体本体25との
気密が保持されて、連通具本体30、回転体本体25、及び
回転体26にそれぞれ設けられた第3の空気孔32、第2の
空気孔29及び第1の空気孔28が互いに連通している。
このブロー空気連通具20は、載置ローラ2に吹棹Pを
載置するときは、吹棹Pを載置するのに障害とならない
ように、載置ローラ2に載置された吹棹Pの軸心に対し
て僅かに軸心を外した位置に後退停止するように構成さ
れている。
即ち、支持板3に固定されたガイド筒43内にガイドロ
ッド44が水平に設けられ、このガイド筒43には、ブロー
空気連通具20が上記したように前進後退し得るように溝
カム45(第2図及び第4図参照)が形成されている。ガ
イドロッド44に摺動自在に嵌込まれた摺動具46に連結体
47が嵌挿固定され、この連結体47の上部に設けられた連
結ネジ部47aを介して、連結体47とブロー空気連通装置
Dを構成する連通具本体30とが取外し可能に連結されて
いる。連結体47の溝カム45の相当部位にはラジアルベア
リングのカムローラ48が嵌着されて溝カム45の溝を滑動
する。
また、進退用シリンダ49がブラケット50を介して支持
板3に固定され、この進退用シリンダ49のロッド51の先
端部と、前記連結体47の下端部とが緩衝体Eを介して連
結されている。即ち、進退用シリンダ49のロッド51の先
端に設けた連結具52に螺子棹53が球面軸受を介して連結
されていると共に、連結体47の下端部に螺子棹54が同じ
く球面軸受を介して連結されている。螺子棹54が緩衝体
Eの筒体55に連結されていると共に、この筒体55内に挿
入されたピストン体56に螺子棹53が連結されている。こ
のピストン体56の外周面と筒体55の内周面との間には緩
衝スプリング57が介装されており、筒体55の開口部には
蓋体58が冠着されている。
このため、進退用シリンダ49のロッド51を突出させて
ブロー空気連通具20を前進させて、ブロー空気連通具20
を構成するゴム製の回転体26に設けられた吹棹挿入部39
に吹棹Pの後端のテーパ部38を挿入する際に、緩衝体E
を構成する緩衝スプリング57の作用によって衝撃的に挿
入されないようになっている。
また、緩衝スプリング57の復元力により、連通具本体
30の前面30aがフッ素樹脂製の回転体本体25の当接端面2
5aに弾接して、この部分の気密が保持されると共に、連
通具本体30の後部は前記気密カバー36により気密が図ら
れているので、連通具本体30と、回転中の回転体本体25
との気密が図られる。また、連通具本体30の前面30aが
フッ素樹脂製の回転体本体25の当接端面25aに弾接した
状態では、弾接部分の一方がフッ素樹脂製であるので、
回転抵抗が極めて小さい。
更に、各螺子棹53、54は、他の部材に対して球面継手
を介して連結されているので、溝カム45に沿ってブロー
空気連通具20が前進後退する際にこのブロー空気連通具
20がガイドロッド44の囲りに回動してもこの動作に対応
できるようになっている。尚、溝カム45の先端部分は直
線状になっていて、このブロー空気連通具20の前進位
置、即ち溝カム45の先端部分においては吹棹Pの軸心と
ブロー空気連通具20を構成する各回転体25、26の軸心が
一致するようにしてある。
また、吹棹Pの後端に近い部分には止環59(第8図)
が設けられている。尚、第1図及び第3図において、60
は機台1の車輪、61は機台1の高さを調整するための調
整ボルトを示す。
次に本実施例装置の作動方法について述べる。上記し
たブロー空気注入装置Cとブロー空気連通装置Dとを装
着した下玉自動成形機により下玉を自動的に成形するに
は、先ず進退用シリンダ49のロッド51を引っ込めてブロ
ー空気連通具20を後退させておくと共に、押えローラ用
シリンダ14のロッド18を引っ込めて、押えローラ13を一
組の載置ローラ2の斜め上方に位置させておく。
このままの状態で駆動モータM1を起動させると各連結
軸4が回転し、この連結軸4の回転が連結軸4に設けら
れた歯車9及び載置ローラ2の回転軸11に設けられた歯
車12を介して各載置ローラ2に伝達され、互いに近接し
て設けられた一組の載置ローラ2は同一方向に回転す
る。
種取りして先端に溶解ガラス塊を巻き付けた吹棹Pの
前後端に近い部分をそれぞれ同一方向に回転している一
組の載置ローラ2の間に挿入した状態で載置する。この
際、第4図及び第8図に示されるように、吹棹Pの後端
部に形成された止環59を後方の一組の載置ローラ2の端
面に当接させて、吹棹Pがその軸方向に前進移動するの
を防止する。
次に、進退用シリンダ49のロッド51を徐々に突出させ
ることにより、ブロー空気連通具20を溝カム45のカム溝
に沿って前進させると、吹棹Pの後端に設けたテーパ部
38がブロー空気連通具20を構成するゴム製回転体26の吹
棹挿入部39に挿入され、吹棹Pは軸方向に後退移動せ
ず、且つ回転体本体25の当接端面25aと連通具本体30の
前面30a、及び止環59と載置ローラ2との各面摩擦抵抗
により回転が停止しない程度の小さな力で前方に押され
る。吹棹Pのテーパ部38がゴム製回転体26の吹棹挿入部
39に挿入される際には、緩衝体Eの作用によって吹棹P
に衝撃力が加わらないようになっている。このようにし
て、吹棹Pの先端に巻き付いている溶解ガラス塊に衝撃
力が加わって変形することがないようにしてある。
そして、押えローラ用シリンダ14のロッド18を突出さ
せて、一組の載置ローラ2の上に載置されている吹棹P
を押えローラ13により上方から押えると、吹棹Pの前後
端に近い部分は一組の載置ローラ2と押えローラ13とに
よって挟持された状態となって、吹棹Pの空回りが防止
されて吹棹Pは載置ローラ2と逆方向に転動回転する。
吹棹Pの転動回転により、ブロー空気連通具20を構成す
るフッ素樹脂製の回転体本体25及びゴム製回転体26は吹
棹Pと一体となって回転する。回転体本体25はフッ素樹
脂製であるので回転抵抗が極めて小さく、このため吹棹
Pは転動回転しているにもかかわらず、極めて円滑に回
転する。
従って、吹棹Pは軸方向の前後移動が阻止された状態
で低速回転し、このままの状態でリニアーモータM2の作
動により、ブロー空気注入用シリンダ21のロッド22を圧
縮方向に設定量だけ押し込むと、該ブロー空気注入用シ
リンダ21と吹棹Pとは、連通管24及びブロー空気連通具
20を介して連通していると共に、ブロー空気連通具20の
内部においても、連通具本体30に螺合された管用螺子41
の空気孔40と、回転体本体25の第2の空気孔29とは、該
回転体本体25の回転中において常時連通しているため
に、該ブロー空気注入用シリンダ21及び吹棹P内のブロ
ー空気は、一時的に圧縮されてその圧力が高まり、その
後に、ほぼ大気圧となるまで膨張することにより、該ブ
ロー空気注入用シリンダ21から排出された量とほぼ同一
量のブロー空気が、吹棹Pの先端に巻き付けられている
溶解ガラス塊の内部に注入されて、この溶解ガラス塊は
吹膨される。
よって、リニアーモータM2によりブロー空気注入用シ
リンダ21のロッド22を圧縮方向に間欠作動させると、上
記作用が反復されて、吹棹Pの先端に巻き付けられてい
る溶解ガラス塊の内部にブロー空気が徐々に注入され
て、中空球状となり、この中空球状塊が所定の厚さと大
きさを有するに至った時に、リニアーモータM2を停止さ
せると、吹棹Pの先端に下玉62が成形される。
第9図に示されるように、時間T0の間はリニアーモー
タM2を停止させては、時間T1の間はリニアーモータM2
作動させることにより、連通管24及びブロー空気連通具
20を介してブロー空気注入用シリンダ21と連通している
吹棹P内にブロー空気は、一定注入量Q1ずつ断続的に注
入され、最終的には総注入量QSだけ注入される。
この場合、リニアーモータM2の間欠作動における作動
時間を順次長くすることにより、数回行われる吹棹P内
のブロー空気の注入量を上記のように一定とせず、第10
図に示されるように、最初は少量で、注入量(Q1〜Q5
及び注入時間(T1〜T5)の双方を順次増加させることも
できる。こうすることにより、一層人手による場合に近
い状態にすることができ、下玉62を極めて円滑に成形す
ることができる。
設計実施例では、内径50mmのブロー空気注入用シリン
ダ21を使用し、1回の下玉62の成形におけるブロー空気
注入用シリンダ21のストロークを40mmとし、リニアーモ
ータM2の作動時間T1及び停止時間T0をそれぞれ0.5秒、
3秒にすると共に、吹棹P内へのブロー空気の総注入量
20cm3として、これを4回に分けて注入した結果、吹棹
Pの先端部に巻き付けられた溶解ガラス塊は徐々に中空
球状となって目的の大きさの下玉62が成形できた。
そして、進退用シリンダ49のロッド51を引っ込めてブ
ロー空気連通具20を後退させると共に、押えローラ13を
上昇させて、載置ローラ2に載置されている吹棹Pと成
形された下玉62を取り出す。
以上の操作を20〜30秒サイクルで繰返し連続的に行っ
て、各々の吹棹Pの先端に順次連続的に下玉62を成形す
る。
(発明の効果) 本発明のブロー空気注入方法は、ブロー空気注入用シ
リンダと回転中の吹棹とを連通管、及びブロー空気連通
具を介して連通させておいて、リニアーモータを間欠作
動させてその作動棹を同一方向に間欠的に作動させるこ
とにより、前記ブロー空気注入用シリンダのロッドを圧
縮方向に間欠作動させ、このロッドの間欠作動により前
記ブロー空気注入用シリンダ内のブロー空気を吹棹内に
注入するものであるので、吹棹内にブロー空気が断続的
に注入され、これにより、吹棹の先端部に巻き付けられ
ている溶解ガラス塊が徐々に中空球状に吹膨されて、下
玉が自動形成される。
また、本発明のブロー空気注入方法によれば、断続的
に作動するリニアーモータの作動時間を順次長くするこ
とにより、吹棹内へのブロー空気の当初の注入量を少な
くして、順次その注入量を増加させることもできるの
で、人手による場合とほぼ同様の状態でもって下玉を成
形することができる。
このように、本発明のブロー空気注入方法によれば、
機械装置によって、回転中の吹棹内にブロー空気を断続
的に注入させて、下玉を自動成形できると共に、リニア
ーモータを間欠作動させる時間の調整によって、ブロー
空気の注入量を自在に調整することもできて、下玉の成
形において最も重要な要素であるブロー空気の注入を望
みの状態で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るブロー空気注入方法の実施に使
用される下玉自動成形機の正面図、第2図は、同じく平
面図、第3図は、同じく側面図、第4図は、ブロー空気
連通装置Dの拡大断面図、第5図は、ブロー空気連通具
20の拡大断面図、第6図は、同じく分解斜視図、第7図
は、一組の載置ローラ2と押えローラ13との間で吹棹P
を挟持して吹棹Pが転動回転している状態の側面図、第
8図は、吹棹Pの前後端部をそれぞれ一組の載置ローラ
2に載置した状態の平面図、第9図は、時間と吹棹P内
へのブロー空気の注入量との関係を示す図、第10図は、
この注入量を順次増加させた場合の関係を示す図であ
る。 (主要部分の符号の説明) C:ブロー空気注入装置、D:ブロー空気連通装置、M2:リ
ニアーモータ、P:吹棹、20:ブロー空気連通具、21:ブロ
ー空気注入用シリンダ、22:ブロー空気注入用シリンダ
のロッド、23:リニアーモータの作動棹、24:連通管、2
5:回転体本体、26:ゴム製回転体、30:連通具本体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部に溶解ガラス塊が巻き付けられてい
    る吹棹を回転させながら、該吹棹内にブロー空気を注入
    して、該溶解ガラス塊を中空球状に吹膨させる下玉成形
    に於けるブロー空気の注入方法であって、 ブロー空気注入用シリンダと回転中の吹棹とを連通管、
    及びブロー空気連通具を介して連通させておいて、リニ
    アーモータを間欠作動させてその作動棹を同一方向に間
    欠的に作動させることにより、前記ブロー空気注入用シ
    リンダのロッドを圧縮方向に間欠作動させ、このロッド
    の間欠作動により前記ブロー空気注入用シリンダ内のブ
    ロー空気を吹棹内に注入することを特徴とする下玉自動
    成形に於けるブロー空気の注入方法。
  2. 【請求項2】間欠作動するリニアーモータの作動時間を
    順次長くして、ブロー空気の注入量を順次増加させるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の下玉自動成
    形に於けるブロー空気の注入方法。
JP61191927A 1986-08-15 1986-08-15 下玉自動成形に於けるブロ―空気の注入方法 Expired - Lifetime JP2519424B2 (ja)

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