JP2517671Y2 - 管継手の鋳造粗材 - Google Patents

管継手の鋳造粗材

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JP2517671Y2
JP2517671Y2 JP1992028034U JP2803492U JP2517671Y2 JP 2517671 Y2 JP2517671 Y2 JP 2517671Y2 JP 1992028034 U JP1992028034 U JP 1992028034U JP 2803492 U JP2803492 U JP 2803492U JP 2517671 Y2 JP2517671 Y2 JP 2517671Y2
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weir
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良樹 澤
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Higashio Mech Co Ltd
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Higashio Mech Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は管継手の鋳造粗材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】管継手を製造する場合、まず、端部内面
に雌ねじ部を加工するための加工面を有する鋳造粗材を
形成し、その後、該加工面に雌ねじ部を加工していた。
【0003】しかして、鋳造粗材を製造するためには、
従来では、砂型等を使用して、図7に示すように、粗材
aの加工面bに、押湯cから溶湯を流入させる堰dを接
続していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従って、上述の従来の
方法では、粗材aの加工面bには堰跡eが残り、雌ねじ
部を加工する際には、タップにて堰跡eを切削せねばな
らず、そのためにタップが傷んだり、形成されるねじ部
にねじ不良が生じたりしていた。
【0005】また、引き巣を生じさせないために押湯c
を大きくすると共に、堰dの断面積を大きくしていた。
従って、溶湯を大量に必要としてコスト高となると共
に、堰跡が大きく仕上げ作業が面倒である欠点があっ
た。
【0006】そこで、本考案では、押湯及び堰断面積を
小さくすることができ、しかも、タップを傷めにくく、
かつ、形成される雌ねじ部にねじ不良が生じない管継手
の鋳造粗材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本考案に係る管継手の粗材は、金型内に設けられ
る堰を介して溶湯が該金型のキャビティ内に流入して鋳
造される鋳造粗材であって、開口端内周縁部に、鋳造中
に堰に連結されると共にねじ加工が施されない面取り部
を形成し、かつ、継手の呼び径をDとすると共に上記面
取り部の幅寸法をWとしたときに、Dが1/2インチで
あればWを2〜4mmとし、Dが3/4インチであれば
Wを2〜5mmとし、Dが1〜1 1/4インチであれ
ばWを3〜6mmとし、Dが1 1/2〜2インチであ
ればWを4〜7mmとし、Dが21/2インチであれば
Wを4〜10mmとし、Dが3インチであればWを4〜
12mmとし、Dが4インチであればWを4〜16mm
としたものである。
【0008】
【作用】金型を使用するので、押湯を小さくすることが
できると共に、堰の断面積も小さくすることができる。
【0009】また、鋳造後の堰跡は、開口端内周縁部に
設けられる面取り部に形成されることになり、タップに
てこの粗材の端部内周面に雌ねじ部を形成する際に、堰
跡に影響されることなく行なうことができる。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を
詳説する。
【0011】図1は本考案に係る管継手の鋳造粗材の鋳
造状態を示し、この粗材は、金型装置の金型1内に設け
られる堰2を介して溶湯が該金型1のキャビティ4内に
流入して鋳造される。
【0012】即ち、鋳造に使用される金型装置は、垂直
割金型である上述の金型1と、該金型1のキャビティ4
内に装着される崩壊性中子5と、を備える。
【0013】そして、金型1は図3に示すように、第1
型6と第2型7とからなる。
【0014】第1型6の合わせ面8には、第1型6の上
面9に開口する鉛直方向の主湯口形成用凹所10aが形成
され、この凹所10aの下部には水平方向の湯道形成用凹
所11a,11aが左右に分岐している。
【0015】なお、主湯口形成用凹所10aから湯道形成
用凹所11a,11aへの分岐部には、溶湯の流速を制御す
るための絞り部12a,12aが設けられている。
【0016】また、凹所11a,11aから支湯口形成用凹
所13a,13aが垂直に立上っている。
【0017】そして、この支湯口形成用凹所13aの左右
対称位置には、L字形配管継手用のキャビティ形成用凹
所4aが上下二段に形成される。即ち、この第1型6に
は8個のキャビティ形成用凹所4aが形成される。
【0018】しかして、各キャビティ形成用凹所4a…
には中子5…が装着される。
【0019】ここで、中子5とは、粗材の内部の孔部14
(図2参照)を形成するための本体部15と、粗材の端部
の孔部16(図2参照)を形成するための端部形成部17
と、からなり、また、端部形成部17の外端には、順次外
方へ拡径するテーパ部18が形成され、端部形成部17の内
端には、順次外方へ縮径するテーパ部19が形成される。
【0020】また、支湯口形成用凹所13a,13aには、
凹窪部20,20が設けられ、凹窪部20には、キャビティ形
成用凹所4aに連通連結される堰形成用凹溝2aが連通
連結されている。
【0021】また、第2型7も第1型と同様、その合わ
せ面21(図2参照)には、主湯形成用凹所と、湯道形成
用凹所と、キャビティ形成用凹所と、が形成されるが、
支湯口形成用凹所が形成されない。
【0022】従って、第1・第2型6,7を合わせ面
8,21にて合わせば、対面する主湯口形成用凹所10
aにて主湯口10が形成され、対面する湯道形成用凹所
11aにて湯道11が形成され、支湯口形成用凹所13
aとこれに対面する合わせ面21の一部とで支湯口13
が形成され、対面するキャビティ形成用凹所4aにてキ
ャビティ4が形成され、堰形成用凹溝2aとこれに対面
する合わせ面21の一部とで堰2が形成され、凹窪部2
0とこれに対面する合わせ面21の一部とで押湯22が
形成される。
【0023】なお、第2型には、図示省略のベントホー
ルが設けられ、このベントホールは、凹窪部20と第2型
7の背面とに開口している。
【0024】そして、この合わせた状態にて、主湯口10
に溶湯を流し込めば、溶湯は、湯道11を介して支湯口13
に入り、この支湯口13の押湯22から堰2を介してキャビ
ティ4に入り、粗材が鋳造される。
【0025】即ち、粗材は、その開口端内周縁部に、中
子5のテーパ部18、面取り部23が形成され、該面取り部
23に堰2が連結される。
【0026】従って、図2に示すように、堰跡24は面取
り部23内に形成され、ねじ部を形成するための孔部16の
内周面(つまり、加工面25)には形成されない。
【0027】しかして、この場合の鋳造粗材は、各継手
の呼び径に対して、面取り部23の幅寸法と、堰2の断面
積と、を次の表1に示すように設定する。
【0028】
【表1】
【0029】表1において、Dは継手の呼び径を示し、
Wは幅寸法を示し、Aは堰断面積を示している。従っ
て、DとWとの関係を表1に示すように設定すると共
に、金型1を使用することにより、堰断面積を比較的小
に設定することができ、後の仕上げ作業が容易となる。
【0030】また、形成される粗材として、エルボ型、
チーズ型、及びソケットとしている。即ち、実施例で
は、エルボ型の粗材を形成する場合を図示しているが、
チーズ型やソケットであってもよいことを示している。
【0031】しかして、上述の如く、面取り部23の一部
に堰跡24を有する粗材は、図4〜図5に示すタップ30に
て加工面25に雌ねじ部が形成される。
【0032】即ち、タップ30は、外周面にねじ部31を有
する軸部32と、該軸部32の外周面の軸方向凹溝33,33に
スライド自在として嵌合されるカッタ部34,34と、該カ
ッタ部34,34を押圧する弾発部材35,35と、を備える。
【0033】また、カッタ部34は、略直方体形状の本体
部34aと、該本体部34aの先端に付設される傾斜状の面
取り刃34bと、からなり、この面取り刃34bにて堰跡24
を面取り部26から切断する。
【0034】ところで、軸部32の外周側には円筒部36が
設けられ、この円筒部36の内周面には、カッタ部34がス
ライド自在に嵌合する軸方向凹溝37が設けられ、この凹
溝37と上述の軸部32の凹溝33にてカッタ部34が保持され
る。
【0035】しかして、上述の如く構成されたタップ30
にて加工面25に雌ねじ部を形成するには、軸部32を回転
させつつ粗材の孔部16に挿入してゆけば、軸部32のねじ
部31にて加工面25に雌ねじ部を形成してゆくことがで
き、しかも、図6に示すように、カッタ部34の面取り刃
34bにて堰跡24を切断することができ、面取り部26を美
しく仕上げることができる。
【0036】従って、上述の如く構成される鋳造粗材
は、雌ねじ部形成時においては、堰跡24に邪魔されない
ので、タップ30が傷んだり、形成されるねじ部にねじ不
良が生じない。
【0037】また、粗材は金型1にて鋳造されるので、
急冷が可能であり、押湯22及び堰2の断面積Aを小さく
できる利点がある。
【0038】なお、本考案は上述の実施例に限定され
ず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であ
り、例えば、粗材としては、開口部の径が相違するもの
であってもよく、クロス型等であってもよい。
【0039】また、一回の鋳込み鋳造される数としても
8個に限らず、自由に変更することができる。
【0040】
【考案の効果】本考案は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0041】 堰跡24は、ねじ加工が施されない
取り部23に形成されるので、加工面25にねじ加工を
行うタップ30等を傷めることがなく、しかも、形成さ
れる雌ねじ部にねじ不良が生じない。
【0042】 呼び径Dと面取り部23の幅寸法Wと
の関係を上述の如く設定すると共に、金型1を使用する
ことにより、堰跡24を比較的小さく設定することがで
き、これにより、後の仕上げ作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る管継手の鋳造粗材の鋳造状態を示
す断面図である。
【図2】要部拡大断面図である。
【図3】正面図である。
【図4】タップの拡大横断面図である。
【図5】タップの拡大縦断面図である。
【図6】タップの拡大縦断面図である。
【図7】従来例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 金型 2 堰 4 キャビティ 23 面取り部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型1内に設けられる堰2を介して溶湯
    が該金型1のキャビティ4内に流入して鋳造される鋳造
    粗材であって、開口端内周縁部に、鋳造中に堰2に連結
    されると共にねじ加工が施されない面取り部23を形成
    し、かつ、継手の呼び径をDとすると共に上記面取り部
    23の幅寸法をWとしたときに、Dが1/2インチであ
    ればWを2〜4mmとし、Dが3/4インチであればW
    を2〜5mmとし、Dが1〜1 1/4インチであれば
    Wを3〜6mmとし、Dが1 1/2〜2インチであれ
    ばWを4〜7mmとし、Dが2 1/2インチであれば
    Wを4〜10mmとし、Dが3インチであればWを4〜
    12mmとし、Dが4インチであればWを4〜16mm
    としたことを特徴とする管継手の鋳造粗材。
JP1992028034U 1992-03-31 1992-03-31 管継手の鋳造粗材 Expired - Lifetime JP2517671Y2 (ja)

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JPH0578340U JPH0578340U (ja) 1993-10-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CH592487A5 (ja) * 1975-05-30 1977-10-31 Hitachi Metals Ltd
JPS5621676U (ja) * 1979-07-27 1981-02-26

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