JP2516740Y2 - 中空モータを備えた高低速切り換え駆動装置 - Google Patents

中空モータを備えた高低速切り換え駆動装置

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JP2516740Y2 JP1989121452U JP12145289U JP2516740Y2 JP 2516740 Y2 JP2516740 Y2 JP 2516740Y2 JP 1989121452 U JP1989121452 U JP 1989121452U JP 12145289 U JP12145289 U JP 12145289U JP 2516740 Y2 JP2516740 Y2 JP 2516740Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は工作機械のワーク台の早送り遅送り装置など
として利用される高低速切り換え駆動装置に関し、さら
に詳しくは、中空モータを駆動源として使用した高低速
切り換え駆動装置に関するものである。
〔従来の技術〕
工作機械の早送り遅送り装置としては、歯車式の調和
減速機を利用したものが知られている。この形式の装置
の典型的なものは、2個のモータが組み込まれており、
一方のモータの出力を直接に取り出すことによって早送
りが実現され、他方のモータの出力を調和減速を介して
減速して取り出すことによって遅送りが実現されるよう
になっている。
第3図にはこの形式の装置の構成を示してある。図に
示すように装置1は、併置された早送り用モータ2およ
び遅送り用モータ3を有しており、この遅送り用モータ
3の出力軸3aは歯車式調和減速機4の波動発生器4aに連
結されている。この調和減速機4の出力側である弾性外
歯歯車4bは被駆動軸5に連結されている。一方、早送り
用モータ2の出力軸2aには歯車6が固定されており、こ
の歯車6はアイドル歯車7を介して、調和減速機4の剛
性内歯歯車4cの外周面に形成した歯車4dに連結してい
る。さらに、この早送り用モータの出力軸2aには、この
出力軸の回転を固定するするためのブレーキ機構8が取
付けられている。この構成の装置1においては、早送り
時には、ブレーキ機構8を開放して、早送り用モータ2
のみを駆動する。この結果、モータの出力回転は、歯車
6、7、4dおよび弾性外歯歯車4bを介して、減速される
ことなく被駆動軸5の側に伝達されて、早送りが行われ
る。これに対して、遅送り時には、ブレーキ機構8を締
結して早送り用モータの側の出力軸2aを固定することに
よって、調和減速機の剛性内歯歯車4cを固定して、この
調和減速機を作動可能状態に設定して、しかる後に、遅
送り用モータ3のみを駆動する。この結果、モータ3の
出力回転は調和減速機4を介して減速されて被駆動軸5
の側に伝達されて、遅送りが行われる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、調和減速機を利用した従来の構成の早
送り遅送り装置においては、早送り用および遅送り用の
モータがそれぞれ必要であり、その分製品価格も高くな
り、また装置全体の寸法も大きくなるという問題点があ
る。また、併置したモータによって単一の被駆動軸を回
転させるために、これらモータから被駆動軸への回転力
の伝達経路も比較的複雑であり、そのために回転力伝達
機構も比較的複雑になっているという問題点がある。
本考案の課題は、このような従来の問題を解消するこ
との可能となった高低速切り換え駆動装置を実現するこ
とにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するために、本考案においては、中
空モータに着目し、この中空モータと歯車式の調和減速
機とを組み合わせて、構造が簡単でコンパクトな高低速
切り換え駆動装置を実現するようにしている。すなわ
ち、本考案の装置は、中空モータと、この中空モータの
中空部を回転自在に貫通して延びる被駆動軸と、この被
駆動軸の外周に同軸状に配置され、前記中空モータの出
力側に直結された高速側中空回転軸と、前記被駆動軸の
外周に同軸状に配置され、前記中空モータから入力され
た回転を減速して出力する歯車式調和減速機と、前記被
駆動軸の外周に同軸状に配置され、前記調和減速機の出
力側に連結された低速側中空回転軸と、前記被駆動軸と
前記高速側中空回転軸との間を連結および開放する高速
側クラッチ手段と、前記被駆動軸と前記低速側中空回転
軸との間を連結および開放する低速側クラッチ手段とを
有することを特徴としている。
〔作用〕 この構成の装置においては、高速側クラッチ手段を締
結し、低速側クラッチ手段を切ることにより、中空モー
タの出力側は高速側クラッチ手段を介して被駆動軸に直
結される。従って、この状態で中空モータを駆動する
と、モータ回転出力は減速されることなく直接に被駆動
軸に伝達されて、この被駆動軸は高速回転する。これに
対して、高速側クラッチ手段を切り、低速側クラッチ手
段を締結すると、今度は中空モータの出力側は調和減速
機を介して被駆動軸に連結される。この状態で中空モー
タを駆動すると、モータ回転出力は減速されて被駆動軸
に伝達されて、この被駆動軸は低速回転する。このよう
に、高速側クラッチ手段および低速側クラッチ手段を制
御することによって、被駆動軸を高速あるいは低速で回
転駆動させることができる。
〔実施例〕
以下に図面を参照して本考案の実施例を説明する。
第1図には本考案の第1の実施例を示してある。図に
示すように本例の装置10は、中空モータ11とこの中空モ
ータの中心を貫通する中空部内を回転自在に貫通してい
る被駆動軸としてのボールねじ12を有しており、本例の
装置の各部分はこのボールねじ12の外周に沿って同軸状
に配置されている。
すなわち、このボールねじ12の外周には、このねじと
同軸状に円筒形の高速回転軸13が回転自在に配置されて
おり、この高速回転軸13の一端13aの側は、中空モータ1
1のローラ11aと連結されている。高速回転軸13の他方の
端には大径のフランジ13bが形成されている。このフラ
ンジに対向した位置には、ボールねじ12に噛み合った高
速側ボールナット14が配置されており、これらフランジ
およびナットの間には、これらの連結および切離しを行
うための油圧式の高速側クラッチ機構15が配置されてい
る。
一方、中空モータ11を挟み上記の高速側クラッチ機構
15が配置された側とは反対側の位置には、この中空モー
タ11に隣接させて、同軸状に歯車式の調和減速機16が配
置されている。この調和減速機16は所謂カップ型の減速
機であり、この波動発生器16aの端部は上記の高速回転
軸の一端13aに連結されている。波動発生器16aの外周に
配置したカップ型の弾性外歯歯車16bの閉鎖端面側に
は、円筒形の低速回転軸17が一体成形されており、この
低速回転軸17の端には大径のフランジ17aが形成されて
いる。一方、調和減速機の剛性内歯歯車16cは、中空モ
ータ11および調和減速機16を一体に取り囲んでいるハウ
ジング18に連結されており、このハウジング18は基台19
の側に連結されている。
次に、上記の低速回転軸のフランジ17aに対向した位
置には、ボールねじ12に噛み合った低速側ボールナット
20が配置されており、これらフランジ17aとナット20と
の間には、これらの連結および切離しを行うための油圧
式の低速側クラッチ機構21が配置されている。
この構成の装置10の動作を述べる。まず、不図示の油
圧制御機構によって、高速側クラッチ機構15を締結し、
低速側クラッチ機構21を開放すると、高速回転軸13のフ
ランジ13aが高速側クラッチ機構15を介して高速側ナッ
ト14に連結される。この状態で中空モータ11を駆動する
と、中空モータ11の出力回転は、高速回転軸13から高速
側クラッチ機構15を介して高速側ナット14に伝達さ
れ、、このナット14は高速回転する。この結果、ボール
ねじ12はその軸線方向に向けて高速移動する。これに対
して、高速側クラッチ機構15を切離し、低速側クラッチ
機構21を締結すると、低速回転軸17のフランジ17aが低
速側クラッチ機構21を介して低速側ナット20に連結され
る。この場合には、中空モータ11の出力回転は、調和減
速機16の波動発生器16aに入力され、この減速機で減速
されて弾性外歯歯車16bを介して取り出される。このよ
うにして減速された出力回転は、低速回転軸17およびク
ラッチ機構21を介して低速側ナット20に伝達され、この
ナット20は低速回転する。この結果、ボールねじ12はそ
の軸線方向に向けて低速移動する。
このように、本例の装置においては、高速側および低
速側のクラッチ機構を制御することによって、被駆動軸
であるボールねじ12をその軸線方向に向けて高速および
低速で移動させることができる。従って、このボールね
じ12によって工作機械の移動テーブルを支持させておけ
ば、この移動テーブルの早送りおよび遅送りを実現する
ことができる。
次に、第2図には本考案の別の実施例にかかる装置を
示してある。本例の装置の構成は、基本的には上記の第
1図に示す装置の構成と同一である。しかし、本例にお
いては、被駆動軸としてボールねじの代わりに、高速側
および低速側ボールナット14、20と一体回転する回転シ
ャフト31を用いている。また、これらの高速側および低
速側ナット14、20をそれぞれボールベアリング32、33を
介して、基台19の側に回転自在に支持してある。
この構成の本例の装置においては、被駆動軸である回
転シャフト31を、上記の第1図の装置の場合と同様にし
て高速側および低速側クラッチ機構15、21を制御するこ
とにより、高速および低速で回転させることができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案においては、中空モータ
を調和減速機と同軸状に取付け、これらの中心を貫通し
た状態に被駆動軸を配置し、さらに高速側クラッチ機構
および低速側クラッチ機構を配置して、これらのクラッ
チ機構を制御することによって、被駆動軸を高速および
低速で駆動するようにしている。従って、本考案によれ
ば、従来とは異なり、単一のモータによって、被駆動軸
を高速駆動および低速駆動することができるので、従来
のような2台のモータを必要とする場合に比べて、構造
が簡単で装置全体もコンパクトにでき、さらには廉価に
製造できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の装置を示す部分断面図、第
2図は本考案の別の実施例の装置を示す部分断面図、第
3図は従来の装置を示す部分断面図である。 符号の説明 10…装置 11…中空モータ 12…ボールねじ(被駆動軸) 13…高速回転軸 14…高速側ボールナット 15…高速側クラッチ機構 16…歯車式の調和減速機 17…低速回転軸 20…低速側ボールナット 21…低速側クラッチ機構 31…回転シャフト(被駆動軸) 32、33…ボールベアリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空モータと、この中空モータの中空部を
    回転自在に貫通して延びる被駆動軸と、この被駆動軸の
    外周に同軸状に配置され、前記中空モータの出力側に直
    結された高速側中空回転軸と、前記被駆動軸の外周に同
    軸状に配置され、前記中空モータから入力された回転を
    減速して出力する調和減速機と、前記被駆動軸の外周に
    同軸状に配置され、前記調和減速機の出力側に連結され
    た低速側中空回転軸と、前記被駆動軸と前記高速側中空
    回転軸との間を連結および開放する高速側クラッチ手段
    と、前記被駆動軸と前記低速側中空回転軸との間を連結
    および開放する低速側クラッチ手段とを有することを特
    徴とする中空モータを備えた高低速切り換え駆動装置。
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